JPH04202526A - 芳香族ポリケトン類およびその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリケトン類およびその製造方法

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JPH04202526A
JPH04202526A JP2338603A JP33860390A JPH04202526A JP H04202526 A JPH04202526 A JP H04202526A JP 2338603 A JP2338603 A JP 2338603A JP 33860390 A JP33860390 A JP 33860390A JP H04202526 A JPH04202526 A JP H04202526A
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JP
Japan
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polymer
aromatic
reaction
solvent
washing
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Application number
JP2338603A
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English (en)
Inventor
Masaya Tokai
東海 正也
Seiji Endo
誠司 遠藤
Tokuaki Koseki
徳昭 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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  • Polyethers (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱安定性が改良された芳香族ポリケトン類およ
びその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 芳香族エーテル化合物又は/及び芳香族化合物と芳香族
ジカルボン酸シバライドを有機溶媒中、ルイス酸の存在
下でフリーデルクラフッ型の反応をさせることにより芳
香族ポリケトン類が得られることは既に知られている(
たとえば米国明細書3637592号)、このようにし
て得られた芳香族ポリケトン類は、その−次構造から優
れた耐熱性を有することが期待される。しかし実際には
耐熱性、特に溶融安定性が良くない、具体的にはポリマ
ー溶融時にガスが発生したり、ゲル化が生じたりする。
前記のような欠点の原因として次の2点が考えられる。
■副反応に−より形成された熱的に不安定な基が存在す
る。
■当反応は、重合中にポリマーが析出して、スラリー状
で進行するが、このため反応が不均一となり、生成する
ポリマーの分子量分布が大きく、熱的に不安定な低分子
量オリゴマーの含有量が多くなる。
■に関しては既に、環状の熱的に不安定な末端基の存在
が示され、蟻酸、シラン化合物等を用いて還元すること
によって改良がなされている(例えば米国明細書376
7620号)。しかし■に関しては未だ改良方法の提案
はなされていない。
(発明が解決しようとする課B) 本発明者らは芳香族ポリケトン類の熱安定性を熱天秤(
TGA)を用いて評価したところ、重合後の未処理のポ
リマーはもとより、蟻酸等で不安定基を還元処理したポ
リマーでさえも充分な熱安定性を有していないことを見
いだした。特にこれらのポリマーは比較的低温において
微量のガス化物が発生し、成型時に発泡等のトラブルの
原因となる恐れのあることが判った。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らはこの熱安定性の悪さの原因を種々検
討した結果、低分子量オリゴマーの存在によるものであ
ることが判り、従って効率よくオリゴマーを除去する方
法とその熱安定性に対する効果の確認の研究を行続け、
遂に本発明を完成するに到った。また本発明者らは再度
重合挙動、得られたポリマーの分子量分布等について詳
細に検討した。その結果熱安定性に影響を及ぼすオリゴ
マーは重合後期に生成したものであり、反応停止時にメ
タノール等でルイス酸を不活性化した際に溶媒からポリ
マー表面に付着したものであることが判った。そしてこ
のオリゴマーの分子サイズは3000以下であり、ポリ
マー中の含有量が4重量%以下であれば熱安定性に大き
な影響を与えないこと、およびオリゴマーは重合終了後
に重合溶媒を除去し、更に新しい溶媒を加えて洗浄する
ことにより容易に除去できることを見いだした。すなわ
ち本発明は下記−数式で示される繰り返し単位を主要構
造単位とする重合体であって、且つ分子サイズ3000
以下のオリゴマー含有量が4重量%以下であることを特
徴とする芳香族ポリケトン類および芳香族エーテル化合
物および/または芳香族化合物と芳香族ジカルボン酸シ
バライドからルイス酸の存在下、フリーゾルタラフッ反
応を用いて芳香族ポリケトン類を合成するに際し、反応
終了後、溶媒を用いて洗浄することを特徴とする上記芳
香族ポリケトン類の製造方法である。
÷x−z +x’−z’);、co−z″今一ただし式
中z、z’ 、z” は少なくとも一つの炭素6員環を
含む2価の芳香族残基、x、x’は0、CO,Sまたは
直接結合であり、nは1〜3の整数を表す) 本発明において、フリーゾルタラフッ反応により芳香族
ポリケトンを合成する場合、ポリマーは反応中に沈澱と
して析出し、反応系はスラリー状となる。従って反応終
了時点を溶融粘度等で決定することができないので、反
応終了時点は反応時間で決定され、ポリマーの溶融粘度
は仕込モノマーのモルバランスや反応温度等で調整され
る。
溶媒による洗浄は、所定時間反応させて得られたスラリ
ーを固液分離することによって得られる沈澱(ポリマー
)を新しい溶媒に投入して洗浄する方法や、メタノール
等でルイス酸を除去した後溶媒で洗浄する方法等特に制
限はない。また反応溶媒の除去と洗浄溶媒の注入を連続
的に行っても効果が損なわれることはない、洗浄温度も
特に制限はないが、ルイス酸が存在している場合は30
℃以下が望ましい。これはルイス酸が存在していると温
度の上昇により反応が進行し、熱的に不安定な副生成物
やゲル化物の生成等の問題が生じるからである。一方ル
イス酸が存在しない場合は、溶媒の沸点近くで洗浄を行
う方が効果的である。
洗浄溶媒は反応に用いたものと同種類の溶媒でもよいが
、オリゴマーを溶解し、ポリマーを溶解しない溶媒であ
れば特に制限はない、また洗浄溶媒は単独で用いても、
複数の溶媒の混合物を用いても問題はない= 洗浄溶媒としては特に1.2−ジクロロエタンが効果的
である。他の溶媒としてはジクロロメタン、1.1.2
.2−テトラクロロエタン、〇−ジクロロヘンゼン等従
来からフリーデルクラフッ反応に用いられる溶媒のほか
に、N、N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ニトロヘンゼン、酢酸等が挙げられる。
本発明に用いられる芳香族エーテル化合物としてはジフ
ェニルエーテル、1.4−ジフェノキシヘンゼン、4,
4′−ジフェノキシベンゾフェノン、4,4゛−ジフェ
ノキシビフェニル等またはそれらの混合物、芳香族化合
物としてはビフェニル、ターフェニル、ナフタレン等ま
たはそれらの混合物が挙げられる。芳香族ジカルボン酸
シバライドとしてはテレフタル酸ジクロリド、テレフタ
ル酸ジブロミド、イソフタル酸ジクロリド、イソフタル
酸ジブロミド、2.6−ナフタレンジカルボン酸ジクロ
リド、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジクロリド、ジ
フェニル−4,4”−ジカルボン酸ジクロリド、ジフェ
ニルエーテル−4,4゜−ジカルボン酸ジクロリド等ま
たはそれらの混合物が挙げられる。ルイス酸としては塩
化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化
亜鉛等が挙げられる。これらの化合物は一例であり、本
発明がこれらによって制限されるものではない。
反応温度はルイス酸およびモノマーの活性によって異な
るが、副反応の抑制等を考慮すると30℃以下が望まし
い。
(実施例) 以下に実施例でもって本発明の効果を具体的に説明する
が、これらによって本発明が限定されるものではない。
なお得られた芳香族ポリケトン類は以下の方法によって
評価した。
(1)分子量分布の測定 分子サイズ3000以下のオリゴマー量は以下に示スゲ
ルバーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で
測定した。
ポリマー10mgをヘキサフルオロイソプロパツール0
.4mlに溶解し、展開溶媒で4mlに希釈したものを
試料とした。カラムは昭和電工(株)製のNo、2に5
0B、2L404.2L303.2に206を使用した
。カラム温度30°Cで、m−クレゾール/クロルベン
ゼン(1/1(容積比)〕混合溶媒に安息香酸を0.2
5%(w t / v o I ) 溶解したものを展
開溶媒として用いた。検出には昭和電工(株)製の5h
odex  RISE−51を用いた。得られた分子量
分布曲線から分子サイズ3000以下のオリゴマーの含
有量を算出した。
(2)溶液粘度(対数粘度)の測定 ポリマー125mgを25m1の98%硫酸に溶解し、
30℃で測定した。
(3)熱天秤(TGA)による熱安定性の測定嶋津製作
所(株)製TO−30を用いて、ポリマー4〜5mgを
40m1/分の窒素気流下、昇温速度10℃/分で測定
した。そして次式により重量減少率を算出した。
重量減少率(%)=((a−b/a)xloo(ただし
aは測定開始時のポリマー重量、bは400″Cにおけ
る重量を示す。) 比較例1 攪拌装置、窒素導入管、温度計を取り付けた反応器に窒
素気流下ジフェニルエーテル11.91g (0,07
0mol)、テレフタル酸りt:l IJ )’9.2
4g (0,046mo l)およびイ’/ 7タル酸
クロリド4.97g (0,025mol)を投入し、
1.2−ジクロロエタン(DCE)250mlを添加し
て完全に溶解させた6反応器を氷冷して10°C以下に
保ちながら塩化アルミニウム23.33g (0,17
5mol)を60分かけて徐々に添加した。添加終了と
同時に15°Cまで昇温し、15°Cに保ちながら6時
間攪拌反応を続けた。(反応途中でポリマーが析出し、
反応系はスラリー状となった。)再び反応器を氷冷して
5℃以下にした後、メタノール250m1を系が10°
C以上にならないように徐々に添加してルイス酸を不活
性化することにより反応を停止させた。
濾取したポリマーを酢酸250m1中で1時間、更ニメ
タノール250m1中で1時間還流下洗浄した後乾燥す
ることによってポリマーAを得た。
なおポリマーへの対数粘度はo、85dl/gであった
・ 実施例1 比較例1と同様にモノマーを仕込み、攪拌反応を行った
。6時間反応を行った後溶媒を注射器で抜取する事によ
り固液分離し、引き続き新しいDCE250mlを投入
した。更に1時間室温で攪拌した後糸を氷冷し、メタノ
ールを投入することにより反応を停止した。以下比較例
1と同様に処理することによりポリマーBを得た。ポリ
マーBの対数粘度は0.87dl/gであった。
比較例2 比較例1によって得られたポリマーA10gを蟻酸10
m1/酢酸100m1混合溶媒中で2時間還流下処理し
た後、メタノール100m1中で1時間還流下洗浄した
ものを乾燥し、ポリマーCを得た。ポリマーCの対数粘
度は0.87dl/gであった。
実施例2 比較例2により得られたポリマーC5gをDCEl(1
0ml中で還流上洗浄を行った後、ポリマーを濾取して
乾燥した。これをポリマーDとした。
ポリマーDの対数粘度は0.8861/gであった。
実施例3 溶媒の抜取および新しいDCEでの攪拌を3回繰り返し
た以外は実施例1と全く同様にすることによりポリマー
Eを得た。ポリマーEの対数粘度は0.90dl/gで
あった。
実施例4 実施例1と同様に反応を行い、新しいDCE中でポリマ
ーを撹拌した後、系を氷冷してメタノールを投入するこ
とによって反応を停止させた。濾取したポリマーを酢酸
250m1中で1時間、蟻酸50m1/酢酸250m1
混合溶媒中で1時間還流下処理した後、メタノール25
0m1中で還流上洗浄したものをポリマーFとした。ポ
リマーFの対数粘度は0.88dl/gであった。
実施例5 ポリマーA−Fを先に示した方法に従ってGPCおよび
熱天秤の測定を行い、分子サイズ3000以下のオリゴ
マーの含有率と重量減少率を算出した。その結果を第1
表に示す。
第1表 (本発明の効果) 以上かかる構成よりなる本発明は、従来の芳香族ポリケ
トン類の熱安定性を著しく改良しており、成形時におけ
る発泡等のトラブルが解消され、本来芳香族ポリケトン
類が有している耐熱性等優れた性能を備えた成形品を得
ることができるので産業界に寄与すること大である。
特許出願人  東洋紡績株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式で示される繰り返し単位を主要構造単
    位とする重合体であって、分子サイズ3000以下のオ
    リゴマー含有量が4重量%以下であることを特徴とする
    芳香族ポリケトン類。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし式中Z、Z’、Z”は少なくとも一つの炭素六
    員環を含む2価の芳香族基を、X、X’はO、CO、S
    または直接結合をnは1〜3の整数を示す。)
  2. (2)芳香族エーテル化合物または/および芳香族化合
    物と芳香族ジカルボン酸ジハライドからルイス酸の存在
    下、フリーデルクラフツ反応によりポリケトン類を合成
    するに際し、反応終了後、溶媒を用いてポリマー沈澱を
    洗浄することを特徴とする芳香族ポリケトン類の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016538399A (ja) * 2013-11-28 2016-12-08 張家港祥成医用材料科技有限公司Zhangjiagang Xiangcheng Medical Material Sscience And Technology Co., Ltd. ナノ/マイクロサイズ無機種床上でのポリアリールエーテルケトン樹脂の低温合成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016538399A (ja) * 2013-11-28 2016-12-08 張家港祥成医用材料科技有限公司Zhangjiagang Xiangcheng Medical Material Sscience And Technology Co., Ltd. ナノ/マイクロサイズ無機種床上でのポリアリールエーテルケトン樹脂の低温合成方法

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