JPH0420237Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0420237Y2
JPH0420237Y2 JP15857786U JP15857786U JPH0420237Y2 JP H0420237 Y2 JPH0420237 Y2 JP H0420237Y2 JP 15857786 U JP15857786 U JP 15857786U JP 15857786 U JP15857786 U JP 15857786U JP H0420237 Y2 JPH0420237 Y2 JP H0420237Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
film
base material
outer container
culture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15857786U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6363398U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP15857786U priority Critical patent/JPH0420237Y2/ja
Publication of JPS6363398U publication Critical patent/JPS6363398U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0420237Y2 publication Critical patent/JPH0420237Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、医学薬学分野における各種治療研
究、遺伝子工学の研究等において使用される各種
細菌、あるいは食品加工分野の醗酵技術研究等に
おいて使用される黴菌、醗酵菌など各種菌類の培
養及び保存のための培養容器に関し、特に使用後
における培養菌と培養容器とを一緒に焼却処分に
よつて容易に且つ安全に廃棄することができるよ
うにした培養容器に関する。
(従来の技術) 細菌類の培養及び保存、あるいは食品加工技術
の研究用材料として使用される黴菌、醗酵菌など
の培養あるいは保存については、試験用のシヤー
レなどが使用されるのが普通であり、シヤーレに
寒天やゼラチンなどゲル状の固型培地を入れて菌
種を付着させて行なつている。しかし、このよう
なシヤーレ容器を、例えば、多数並べてそれぞれ
異なる菌種を付着させて培養する場合、各々シヤ
ーレに識別表示を明記しても、フタが容器本体か
ら分離する構造であるため、その組み合わせを間
違わないように細心の注意を払つて取り扱う必要
がある。また、このようにして培養した菌は、放
置しておくと、限られた面積のシヤーレ内で際限
なく細胞増殖するため、それが有害な菌である場
合だけでなく、菌種としは無害であつても増殖に
よつて人体等生物の自然環境バランスに悪い影響
を与えることになり、使用した残りの培養菌はシ
ヤーレの外側に放出しないように慎重に廃棄する
か、あるいは、保存する場合は専用の保存容器
等、密封可能な構造の容器に入れて外部に放出し
ないように保存する必要がある。
(考案の目的) 本考案は、菌類の培養及び保存において使用す
る培養容器を取り扱い易くするとともに、使用し
た後の菌類及び容器を焼却処理によつて安全且つ
容易に廃棄することができ、また、輸送及び持ち
運びにおいても菌類が外側に漏れるようなことが
なく、安全性が保たれて、軽量で便利な培養容器
である。
(考案の構成) 本考案は、紙基材または紙と樹脂フイルムとの
ラミネート基材によつて形成された外側容器の内
側部又は/及び内底部に接着剤層を介して接合さ
れるフイルム製の密封内側容器を備え、該両容器
の非接合部における前記内側容器上部に培養菌注
入用の厚膜部を設け、該内側容器内の底部に寒天
等の培地が封入されていることを特徴とする培養
容器である。
本考案容器を一実施例に従つて詳細に説明す
る。
外側の紙製容器1は、例えば厚さ0.3〜0.mmの
紙または紙の片側または両側にポリエチレンある
いは、ナイロン、ポリプロピレンおよびポリエチ
レンの複合フイルム、ポリプロピレン及びポリ塩
化ビニリデンの複合フイルム、またはポリエチレ
ンテレフタレート及びポリ塩化ビニリデンの複合
フイルムをラミネートした複合基材、あるいはポ
リスチレン、ポリ塩化ビニールなどの硬質樹脂基
材を使用して、直方体、立方体等の容器に組み立
てるものである。この容器1の組み立てブランク
は、通常の紙箱の展開ブランクと同様なものでよ
いが、例えば該容器1として液体充填用の密閉性
能のある容器を使用することができる。この外側
容器1の内側の側面における上方部以外の適宜個
所に、溶剤タイプ又は水性エマルジヨンタイプ接
着剤をコーテイングして接着剤層2を設ける。接
着剤層2は、前記外側容器1の内側底面にコーテ
イングしてもよい。この容器1の内部に、予め袋
状に形成したポリ塩化ビニリデンとポリプロピレ
ンあるいはナイロン、またはポリエチレンテレフ
タレートとナイロンとの複合フイルムなど、例え
ば厚さ0.1〜0.3mmの樹脂フイルム製の内側容器3
を接着剤層2をコーテイングした前記外側容器1
の側面と底面側に押し付けて接合する。この容器
3の上部の一部には、内側容器3を構成するフイ
ルム素材表側又は/及び裏側に柔軟性のある合成
ゴム、または該ゴム内部にシリコンゴムを包み込
むように積層した合成ゴムを貼着して厚膜部4を
設ける。本考案においては、外側容器1の上部を
開封できるように該容器1の側面の上方の非接合
部に開封用の切り取り用ミシン目6を設ける。該
容器1のミシン目6は、容器側面の三方面に連続
して直線的に刻設し、残りの一方面はヒンジ機能
を持たせてある。そして、再封嵌合できるよう
に、ミシン目6の形成される基材面を被覆するよ
うに容器内側に帯状の紙基材を、ミシン目6によ
つて切り離される外側容器1側面上下のいずれか
一方側に貼着するようにしてもよい。また、容器
1の全方面に亘つてミシン目及び前記帯状の紙基
材を貼着するようにしてもよい。また、本考案容
器の特に外側容器1は、前記実施例におけるよう
な立方体形状だけでなく、円筒状等、特に限定は
しない。
第2図は、本考案容器の他の実施例であり、容
器1の内側底部には培地6の充填される上面の高
さに応じた厚さを有する軽量の発泡スチロールな
どの板状基材の内側に円形状の切り抜き部あるい
は凹溝部等の円形の培地仕切り用の空間部7を設
けた仕切り板8を設け、前記空間部7内に内側容
器3の底部のフイルムを嵌入して形成される凹部
内に寒天を充填して培地6を形成するものであ
る。
本考案容器の組み立て工程の一例を図面に従つ
て説明すれば、第3図イ上部にミシン目6が刻設
され、下部にシール加工した平底部を有する紙製
の角型筒状容器1の前記ミシン目より下側側面及
び底面に接着剤層2を設ける。次にポリ塩化ビニ
リデンとポリプロピレン、あるいはポリ塩化ビニ
リデンとナイロンをラミネートした複合フイルム
基材の一部に表裏面に合成ゴムシート4a,4b
を接着剤により貼り合わせて厚膜部4を形成し、
該フイルム基材を、第3図ロ加熱シール加工によ
り上部が開口し、底部が角形平底形状した前記外
側容器1内側及び底部に密接する形状の内側容器
3を製袋する。次に、外側容器1内周面に沿う形
状の押込み用アクチエーターを内側容器3内に装
填して該アクチエーターによつて容器3を保持し
ながら該容器3を外側容器1内に押し入れ、第3
図ハ外側容器1の内側にコーテイングされている
接着剤層2によつて内側容器3を外側容器1内側
に接合する。次に、内側容器3底部に温湯加熱溶
融した寒天を所定高さ、例えば2cm前後の高さに
充填して、冷却することによつて培地5を得る。
次に、第3図ニ内側容器3の上部開口部を厚膜部
4を上部にして折り重ね、シール部9にて加熱シ
ールして密封する。そして、外側容器1の上部開
口部を折り重ねてシール部10にて加熱シールし
て、外側容器1を施封するものである。
(考案の作用) 本考案は、寒天、ゼラチンなどの培地5を少な
くともガスバリア性のある樹脂フイルム製の内側
容器3に予め密封した培養容器であり、該容器の
外側に設ける紙を主体とする外側容器は、内側容
器3を支持し、フイルム変形を防ぐ保護容器とし
ての機能と二重構造としての密封性を向上する機
能を有するものであり、封入された培地5は全く
外気と接触せず、無菌状態の培地封入容器として
長期間保存することができる。本考案培養容器を
菌類の培養に使用する場合は、外側容器1の上部
をミシン目6より切り離して外側容器1を開封
し、露呈する内側容器3の厚膜部4に注入器の針
を差し込んで注入器内の菌種溶液を内側容器3内
の培地5に外気と完全に遮断した状態で滴下して
菌種を培地に植え付けることができ、注入針を差
し込む部分は、柔軟なゴムを使用した厚膜部であ
るため、注入針を抜き取つた後はゴムの復元力に
よつて、完全に密封状態を維持することができ
る。また、内側容器3は、フイルム基材を光不透
過性フイルムあるいは透明フイルムにすることが
可能であり、例えば透明フイルムの場合には、容
器3の露呈部のフイルムを透して培地5における
菌類の培養状態を観察することができ、植え付け
た後は、前記切り離した上部外側容器1を、内側
容器3上部に被せることによつて内側容器を保護
することができる。また、本考案容器の外側容器
は紙を主体とするもの、あるいは、焼却処理に支
障のないように配慮して薄くした硬質樹脂シート
であり、また、内側容器は薄い樹脂フイルムであ
るため、容易に焼却処理をすることが可能であ
る。
(考案の効果) 本考案容器は、各種菌類の培養及び保存容器と
して軽量であるため扱い易く、また、本考案容器
を使用した後は、焼却処理が容易であるため、培
養容器から他の廃棄専用容器に培地を移し変える
などの手間がかからず、封入した培養菌と一緒に
培養容器を焼却することによつて安全に廃棄する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案容器の一実施例の概略側断面
図、第2図は本考案の容器の他の実施例の側断面
図、第3図は本考案容器の製造工程の一例を示す
説明図である。 1……外側容器、2……内側容器、4……厚膜
部、5……培地、6……ミシン目、8……仕切
板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 紙基材または紙と樹脂フイルムとのラミネー
    ト基材によつて形成された外側容器の内側部又
    は/及び内底部に接着剤層を介して接合される
    フイルム製の密封内側容器を備え、該両容器の
    非接合部における前記内側容器上部に培養菌注
    入用の厚膜部を設け、該内側容器内の底部に寒
    天等の培地が封入されていることを特徴とする
    培養容器。 (2) 前記非接合部の外側容器に、ミシン目を介し
    て開封部を設ける実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の容器。 (3) 前記ミシン目は、外側容器の表裏いずれか一
    方側に刻設されている実用新案登録請求の範囲
    第2項記載の容器。
JP15857786U 1986-10-16 1986-10-16 Expired JPH0420237Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15857786U JPH0420237Y2 (ja) 1986-10-16 1986-10-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15857786U JPH0420237Y2 (ja) 1986-10-16 1986-10-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6363398U JPS6363398U (ja) 1988-04-26
JPH0420237Y2 true JPH0420237Y2 (ja) 1992-05-08

Family

ID=31082198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15857786U Expired JPH0420237Y2 (ja) 1986-10-16 1986-10-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0420237Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6174699B1 (en) * 1999-03-09 2001-01-16 3M Innovative Properties Company Disc assay device with inoculation pad and methods of use

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6363398U (ja) 1988-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6588586B2 (en) Mailer for cell culture device
US5697495A (en) Packaging arrangement for contact lenses
US3301392A (en) Nested package
US8356725B2 (en) Container and method for producing a connection between a lower part and an upper part of a container
US5590778A (en) Double-sterile package for medical apparatus and method of making
JP6816894B2 (ja) 培養容器輸送用セットおよび細胞・生体組織輸送ユニット
US2874091A (en) Disposable culturing device
EP3851098A1 (en) Container assembly with predetermined humidity
JPH03501443A (ja) 細胞培養培地の可撓性容器
JPS62122969A (ja) 親水性コンタクトレンズのための包装
JPS62501272A (ja) 組織貯蔵システム
TWI657021B (zh) 隱形眼鏡二次包裝及方法
USRE37558E1 (en) Packaging arrangement for contact lenses
JPH0420237Y2 (ja)
US6146883A (en) Packing device for transporting confluent cell monolayers
JP3061393U (ja) シ―ト用容器
CN210149944U (zh) 包装结构
JPH05336957A (ja) 微生物、植物または動物の振盪培養方法
JPH0458880A (ja) 使い捨て培養容器
JPS5922050Y2 (ja) 合成樹脂製透明蓋
JPH0346354Y2 (ja)
JPH0327395Y2 (ja)
JPH085971A (ja) コンタクトレンズ用包装容器と合成された包装手段
US20020069620A1 (en) Mailer for cell culture apparatus
JP3080576U (ja) 内皿つきシャーレ及びシャーレ用内皿