JPH0419916Y2 - - Google Patents

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JPH0419916Y2
JPH0419916Y2 JP16479886U JP16479886U JPH0419916Y2 JP H0419916 Y2 JPH0419916 Y2 JP H0419916Y2 JP 16479886 U JP16479886 U JP 16479886U JP 16479886 U JP16479886 U JP 16479886U JP H0419916 Y2 JPH0419916 Y2 JP H0419916Y2
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honeycomb
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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はスピーカの振動板に関し、特に、コ
ーン紙とエツジとの接続構造に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、スピーカの周波数特性の改善を目的とし
て、コーン紙とエツジとの間を軽量かつ剛性の高
いハニカム材で接続した構造が採用されている。
すなわち、ハニカム材を採用した従来のスピー
カには、例えば第5図に示すように、ボイスコイ
ル1に小径側で連結されたコーン紙2の大径側
と、その周囲に配設されたスピーカエツジ3との
間に、前記コーン紙2の軸線(図中鎖線Cで示
す)に対して垂直平面に含まれる方向に向けてリ
ング状のハニカム材4を設け、このハニカム材4
をコーン紙2およびスピーカエツジ3の両者に接
着した構造が採用されている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら上記構造のスピーカには、下記の
ような問題がある。
すなわち振動板を構成する各部材には、ボイス
コイル1の運動方向(軸線Cと平行な方向)への
応力が生じるものであり、特に、コーン紙2とハ
ニカム材4との接着部分(他の部分より剛性が小
さい部分)には応力が集中する傾向があるから、
これらコーン紙2とハニカム材4との接着を引き
剥がそうとする力が集中し、コーン紙2とハニカ
ム材4とが、離れる方向へ変位してしまうことが
避けられない。そして、このような変位は、コー
ン紙2とハニカム材4とが逆位相で振動するよう
な特定周波数において著しくなり、例えば、第6
図に実線で示すように、スピーカの周波数特性に
デイツプ(音圧の低い部分)を生じさせてしまう
という問題がある。
本考案は上記事情に鑑みて提案されたもので、
ハニカム材が使用されたスピーカ振動板の周波数
特性の改善を図ることを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案では上記問題点を解決するために、コー
ン紙とエツジとを接続するハニカム材の面を、前
記コーン紙面の延長線上に一致すべく配置した。
[作用] 上記の如く構成されていると、スピーカコーン
紙とハニカム材との接着部分を剥がそうとする方
向と、コーン紙(ボイスコイル)の変位の方向と
がずれることになり、コーン紙とハニカム材との
接着箇所に加わる力が軽減される。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
する。なお、図中従来例と共通の部分には同一符
号を付し、説明を省略化する。
このスピーカ振動板は、第1図に示すように、
コーン紙2とスピーカエツジ3とにそれぞれ連結
されてこれらを互いに接続するハニカム板4Aを
前記コーン紙2とほぼ一致するようなコーン紙
(円錐)状に成形してなるものである。
このような構造のスピーカ振動板は次のような
工程に従つて容易に製造することができる。
まず、第2図に示すように、ハニカム構造に構
成された板材(図示略)に打ち抜き加工などのを
施して、リング状のハニカム材4Aを形成する。
なお、このハニカム材4Aの内径寸法は、前記コ
ーン紙2の大径部分の寸法とほぼ一致し、また、
外径寸法は、前記スピーカエツジ3の内径寸法と
ほぼ一致するように設定されている。
次いで、前述のような形状のハニカム材4A
を、第3図に示すようにコーン紙2の上方位置に
配置するとともに、これらの間に接着材を介在さ
せておき、さらに、このハニカム材4Aをコーン
紙2に向けて(第3図では下方に向けて)プレス
すると、第4図に示すようにハニカム材4Aがコ
ーン紙状に変形するとともに、コーン紙2に接着
される。
そして、このようにして取り付けられたハニカ
ム材4Aをスピーカエツジ3に取り付けると振動
板が完成する。
このように構成されたスピーカ振動板は、ハニ
カム板4Aとコーン紙2との接着方向が、ボイス
コイル1の移動方向(軸線Cの方向)に対して傾
斜しているから、コーン紙2の運動により両者の
接着面を剥がす方向に作用する成分が小さくなつ
て、コーン紙2とハニカム板4Aとが一体的に振
動することができ、したがつて、第6図鎖線で示
すように、第5図の例で示したスピーカに生じて
いた特定周波数のデイツプをなくして平坦な周波
数特性を得ることができる。なお、コーン紙2の
傾斜角度(第1図においてθで示す)は、15°
〜20°の角度が再も適切である。
なお、上記一実施例においては、スピーカコー
ン紙の材質と一般的な紙の場合について説明した
が、スピーカコーン紙に紙以外の材質が用いられ
ている場合にも、上記構造を採用することによつ
て良好な周波数特性を得ることができるのはもち
ろんである。
また、コーン紙、ハニカム板、エツジの具体的
形状が前記一実施例のものに限定されるものでな
いのはもちろんである。
[考案の効果] 以上の説明で明らかなように、本考案は、コー
ン紙とエツジとを接続するハニカム材の面を、前
記コーン紙面の延長線上に一致すべく配置したか
ら、スピーカ振動板のなかで最も強度の弱いハニ
カム板とコーン紙との接着部分に、ボイスコイル
の運動成分が直接作用し難くなり、したがつて、
コーン紙とハニカム板との一体的な振動が可能と
なつて、良好な周波数特性を実現することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は右半分を省略した断面図、第2
図はハニカム板の打ち抜き状態を示す斜視図、第
3図および第4図はハニカム板とコーン紙との接
着工程を順に示した断面図、第5図は従来構造の
スピーカ振動板の例を示す断面図、第6図は従来
構造のスピーカと本考案のスピーカとの周波数特
性を比較して示した図表である。 1……ボイスコイル、2……コーン紙、3……
スピーカエツジ、4A……ハニカム板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スピーカのコーン紙と、このコーン紙の大口径
    側の周囲に設けられるエツジとの間をリング状の
    ハニカム材を介して連結してなり、このハニカム
    材の面は、前記コーン紙面の延長線上に一致すべ
    く配置されたことを特徴とするスピーカの振動
    板。
JP16479886U 1986-10-27 1986-10-27 Expired JPH0419916Y2 (ja)

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JP16479886U JPH0419916Y2 (ja) 1986-10-27 1986-10-27

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Publication Number Publication Date
JPS6370788U JPS6370788U (ja) 1988-05-12
JPH0419916Y2 true JPH0419916Y2 (ja) 1992-05-07

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