JPH04198751A - 超音波スペクトラム顕微鏡 - Google Patents

超音波スペクトラム顕微鏡

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JPH04198751A
JPH04198751A JP2328180A JP32818090A JPH04198751A JP H04198751 A JPH04198751 A JP H04198751A JP 2328180 A JP2328180 A JP 2328180A JP 32818090 A JP32818090 A JP 32818090A JP H04198751 A JPH04198751 A JP H04198751A
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lens
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spectrum
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教尊 中曽
Yusuke Tsukahara
祐輔 塚原
Masao Saito
雅雄 斎藤
Katsumi Ohira
克己 大平
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、例えば、被検体の物理的特性の測定評価、積
層体としての被検体の膜厚測定や密着性判断側などに供
される超音波スペクトラム顕微鏡に関する。
[従来の技術] 例えば特開平2−251751号に開示された超音波ス
ペクトラム顕微鏡は、一対のレンズトランスジューサか
らなる超音波レンズを備えた反射型超音波顕微鏡である
。一対のトランスジューサは何れも超音波の発信器と受
信器とを兼ねているが、一方のトランスジューサは凹面
の超音波放出・入射面を有し、他方のトランスジューサ
は平面の超音波放出・入射面を有する。但し、ここでは
説明を簡単にするために、前者を発信器、後者を受信器
として用いた場合について説明する。
発信器に広帯域の高周波電圧パルスを印加すると、広帯
域の高周波超音波が生成され、被検体表面へ向けて照射
される。この照射波は、発信器の超音波放出面、即ち凹
面がレンズ作用をなすことにより、収束されて微小な焦
点を結ぶ。但し、空気中では超音波減衰が激しいので、
超音波レンズと被検体表面との間には超音波伝播用液体
が充填される。発信器から被検体表面に伝播された超音
波は、発信器の凹面の開口角に対応する方向に分散して
反射され、多くの異なる方向から受信器の超音波入射面
に入射し、電気信号に変換される。
この受信器にて変換された電気信号は、発振器から放出
された超音波は広帯域であるから、同様に広帯域である
。そのため、この電気信号は周波数分析装置に与えられ
、周波数の強度(スペクトラム)分布が分析され、各周
波数成分について応答が分析される。この分析結果に基
づいて、被検体の物理的特性の測定評価、積層体の層厚
測定などがなされる。
上記受信器にて反射波が電気信号に変換される際には、
受信器の超音波入射面が平面であることから、超音波入
射面に直交する成分の反射波は効率的に電気信号に変換
されるが、それ以外の成分の反射波の変換効率は比較的
に低い。従って、受信器にて変換された電気信号は、特
定の入射角に対する超音波に対する被検体の物理的特性
を多く含むことになる。従って、照射位置を被検体表面
に沿って走査させると、被検体の弾性的性質や表面状態
の差異に起因する各測定位置についての反射波のスペク
トラムの強度変化が高精度で検出される。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のような従来の超音波スペクトラム
顕微鏡は、超音波の特定の入射角における反射波の強度
分布を測定対象としているため、反射波強度分布の形状
が超音波の周波数に依存しない、つまり超音波の強度分
布の形状に変化が生じない場合には、被検体の情報を得
ることかできない。従って測定対象に制約をうけるとい
う問題点がある。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、反射
波強度が超音波の周波数に依存しない被検体の弾性定数
や弾性物性等の測定も可能とし、更に、反射波強度の分
布形状が変化しない場合でも膜厚測定や密着性判断など
を可能とする超音波スペクトラム顕微鏡を提供すること
にある。更に、このスペクトラム顕微鏡が、入射角に対
して強度の変化しない被検体についても被検体の弾性定
数や弾性物性等の測定評価を可能とすることも本発明の
課題の一部である。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係る超音波スペク
トラム顕微鏡は、被検体に高周波超音波を入射させ、被
検体の表面からの反射波を検出する超音波スペクトラム
顕微鏡であって、高周波発生手段を備え、この高周波発
生手段は、高周波数を有する第1の電気信号を発生し、
第1と第2の超音波発信・受信手段を有する超音波レン
ズを備え、その第1の超音波発信・受信手段は、圧電体
を一対の電極で挟んでなり、且つ凹面の超音波放出・入
射面を有し、第2の超音波発信・受信手段は、平面状の
圧電体を一対の平面状の電極で挟んでなり、且つ平面の
超音波放出・入射面を有し、これら第1と第2の超音波
発信・受信手段のうちの何れか一方は、前記高周波発生
手段の発生した第1の電気信号が印加され、この印加さ
れた第1の電気信号を機械的振動に変換して超音波を生
成し、この生成された超音波を、前記超音波放出・入射
面が平面の場合には平面波として、前記超音波放出・入
射面が凹面の場合には収束波として、前記超音波放出・
入射面から超音波伝播媒質を介して被検体へ入射させ、
第1と第2の超音波発信・受信手段のうちの他方は、被
検体へ入射波に対する反射波を前記超音波伝播媒質を介
して前記超音波放出・入射面で受信し、この受信波を第
2の電気信号に変換し、被検体載置用テーブルを備え、
このテーブルには被検体が載置され、走査手段を備え、
この走査手段は、第1の電気信号が印加されるべき超音
波発信・受信手段の前記超音波放出・入射面の形状に基
づいて定まる前記超音波レンズの放出超音波の焦点位置
を、被検体表面に沿った二次元方向へ走査させるように
、前記超音波レンズと前記被検体載置用テーブルとのう
ちの少なくとも一方を他方に対して相対的に移動させ、
入射角・検出角制御手段を備え、この入射角・検出制御
手段は、第2の超音波発信・受信手段の前記平面状圧電
体の法線と被検体表面の法線とがなす角度として規定さ
れる前記超音波レンズの入射角・検出角を変化させる方
向へ、第1と第2の超音波発信・受信手段のうちの少な
くとも第2の超音波発信・受信手段を揺動させ、周波数
分析手段を備え、この周波数分析手段は第2の電気信号
の周波数成分の強度分布を分析し、位相分析手段を備え
、この位相分析手段は、前記周波数分析手段により分析
された周波数の強度分布に基づいて、第2の電気信号の
位相分布を解析し、表示手段を備え、この表示手段は、
前記周波数解析手段と前記位相解析手段との解析結果を
表示することを特徴とする。
この場合、前記超音波レンズと前記被検体載置用テーブ
ルとの間の間隔を可変とするように、前記超音波レンズ
と前記被検体載置用テーブルとのうちの少なくとも一方
を上下動させる間隔制御手段を更に備えてもよい。
また、前記入射角・検出角制御手段が、第2の超音波発
信・受信手段と一体的に、且つ同方向へ第1の超音波発
信・受信手段を揺動させてもよい。
本発明の一実施例によれば、第1と第2の超音波発信・
受信手段を一体的に揺動させる前記入射角・検出角制御
手段が、焦点位置調整手段を備え、この焦点位置調整手
段は、前記一体的揺動の中心軸線上に前記焦点を位置さ
せるように、被検体表面に対して平行をなす少なくとも
一つの方向へ超音波レンズを移動させる移動手段を備え
る。
この場合、前記焦点位置調整手段は、前記移動手段によ
り前記焦点が前記揺動中心軸線上に位置された状態で、
前記焦点を被検体表面に位置させるように、被検体表面
に対して前記超音波レンズを昇降させる昇降手段を更に
備えてもよい。或いは、前記焦点の位置合わせの際に、
前記超音波レンズの前記移動手段による移動方向と被検
体表面の法線とに直交する方向へ、前記超音波レンズを
傾斜させる傾斜手段を更に備えてもよい。
本発明に係る超音波スペクトラム顕微鏡は、好ましくは
、前記被検体載置用テーブルと前記超音波レンズとの少
なくとも一方を、前記走査手段の前記二次元方向の移動
面に平行をなす面内で回転させる回転手段を更に備える
本発明の一実施例によれば、前記回転手段は、その回転
中心軸線が前記超音波レンズの焦点と一致するように、
この回転手段を位置合せさせる位置合せ手段を備える。
また、前記回転手段は、この回転手段を回転駆動させる
パルスモータと、このパルスモータを駆動させるパルス
を発生すると共に、任意数の前記パルスを発生した時点
で、前記周波数分析手段に対して第2の電気信号の取り
込み開始を指令する電気信号を与える制御手段とを備え
てもよい。
第1の超音波発信・受信手段の圧電体と一対の電極とは
、本発明の一実施例によれば、共に曲面状である。また
、本発明の他の実施例によれば、第1の超音波発信・受
信手段は、その圧電体と一対の電極とが共に平面状であ
り、その超音波放出・入射面としての凹面は、第1の超
音波発信・受信手段の超音波放出側に設けられた遅延材
により形成されている。
本発明の一実施例によれば、第2の超音波発信・受信手
段の前記超音波放出・入射面としての平面が、第2の超
音波発信・受信手段の超音波放出側に設けられた遅延材
により形成されている。この第2の超音波発信・受信手
段の遅延材は、第1の超音波発信・受信手段の前記遅延
材と一体的に形成されていてもよt)。
尚、第2の超音波発信・受信手段の前記平面状の圧電体
の長手方向の長さしは、下式、L≧(1/sinβ)−
(V= /ω)(但し、■、は前記超音波媒質中におけ
る音速、ωは超音波レンズの放射する超音波の時間周波
数、または周波数分布の周波数の最小値、βは超音波レ
ンズの入射角選択能力を表す値であって、前記平面板状
の圧電体の表面の法線と被検体の表面の法線とがなす角
をθとしたときに、θ±βの範囲の入射角成分のみの超
音波を超音波レンズが放出することを示す値) を満足することが好ましい。
第1の超音波発信・受信手段の凹面としての超音波放出
・入射面は、例えば球面、或いは円筒面である。
第1の電気信号は、例えば単一の周波数を有するバース
ト信号であり、且つその周波数は可変とされている。或
いは、第1の電気信号は広帯域の周波数を有するインパ
ルス信号である。
また、前記平面の超音波放出・入射面に対し、レーザ光
を入射させ、この入射光に対する反射光の検出に基づい
て、前記平面の超音波放出・入射面が被検体表面に対し
てなす角度を測定する角度測定手段を更に備えてもよい
[作用コ 上記の構成によれば、入射角制御手段により超音波レン
ズの入射角が可変とされる。ここで被検体の弾性と超音
波伝播媒質の弾性とにより定まる特定の入射角で被検体
表面に超音波が照射されると、被検体表面に弾性表面波
等が励起される。この弾性表面波は被検体表面方向に伝
播されるため、反射波の強度が減少する。この反射波強
度を測定すると、上記特定の入射角において位相が変化
する。この位相の変化は位相分析手段により検出される
ので、その検出結果に基づいて被検体の弾性的性質の定
量評価を行い得る。
[実施例] 第1図は、本発明の実施例に係る超音波スペクトラム顕
微鏡の全体的な構造を示す。先ずこの超音波スペクトラ
ム顕微鏡における超音波の発信・受信のための超音波レ
ンズ1001について、第2図乃至第9図を参照して説
明する。
第2図に示すように超音波レンズ1001は、凹面の超
音波放射・入射面を有する凹面収束レンズトランスジュ
ーサ10aと、平面の超音波放射・入射面を有する平面
非収束レンズトランスジューサ10bとの一対のレンズ
トランスジューサを備えている。
凹面収束レンズトランスジューサ10aは、酸化亜鉛等
の圧電材の曲面板状体101aが、金の被膜等よりなる
1対の曲面板状電極102aによって挟まれてなる。一
方、平面非収束レンズトランスジューサ10bは、酸化
亜鉛等の平面板状体101bが、金の被膜等よりなる1
対の平面板状電極102bによって挾まれてなる。
これら凹面収束レンズトランスジューサ10a。
10bにおける曲面板状体101aと平面板状体101
bとは、何れもその直径は約数關であり、厚さは約10
μmである。また、曲面板状電極102aと平面板状電
極102bとの各直径は、例えば約2龍であり、この直
径の大きさに応じて、それぞれに対応するトランスジュ
ーサ10a、10bの要部の大きさが決定される。
トランスジューサ10a、10bをそれぞれ支持する支
持体10cは、トランスジューサ10a。
10bの超音波放射・入射面ではない面に接触している
。この支持体10cは概ね円筒形状である。
この支持体10Cのトランス/ユーザ10a、1obと
の接触面は、トランスジューサ10a、10bの超音波
放射・入射面の形状に対応した形状であり、トランスジ
ューサ10aについては凹面、トランスジューサ10b
については平面である。
これら支持体10cの大きさは、取り扱いが容易な適宜
な大きさに選択され、例えば直径が約10龍、長さが数
10鰭である。
トランスジューサ10a、10bは、樹脂等からなる支
持体10c上に、金フィルム102a!たは102b、
酸化亜鉛フィルム101aまたは101b、金フィルム
102aまたは102bを順次に真空蒸着、或いはスパ
ッタリングすることにより製造可能である。
上記二つの支持体10cは、凹面収束レンズトランスジ
ューサ10aの超音波放射・入射面(凹面)の中心線と
平面非収束レンズトランスジューサ10bの超音波放射
・入射面(平面)の中心線との間に角αを保持するよう
に、後述のケース100c内に保持されている。
また、後述の多段式テーブル70に載置された被検体1
3と超音波レンズ1001との間には、超音波伝播用液
体(典型的には水)12が蓄えられている。
高周波発振器9は、例えば10〜1.OOOMHzの高
周波数帯域から選択された周波数を有する高周波パルス
電圧信号Aを発生する。この高周波パルス電圧信号Aと
しては、任意の周波数を有するバースト信号を使用する
ことができる。このようなバースト信号Aは、超音波レ
ンズ100iのレンズトランスジューサ10aまたは1
0bに印加される。すると、レンズトランスジューサ1
0aまたは10bはバースト信号Aを機械的振動に変換
し、超音波放射・入射面から超音波を放射する。この超
音波は超音波伝播媒質12を伝播して被検体13に照射
される。この場合、電圧信号Aが印加されたトランスジ
ューサの超音波放射・入射面が、トランスジューサ10
aのように凹面であれば、放射される超音波は収束され
る。更に詳しくは、超音波放射・入射面としての凹面が
球面であるときは、放射される超音波は1点に収束され
、凹面が円筒面であるときは、線状に収束される。また
、超音波レンズ1001の焦点は、凹面収束レンズトラ
ンスジューサ10aに遅延材を用いない場合、凹面収束
レンズトランスジューサ10aの凹面の曲率中心と一致
する。
一方、上記のように被検体13の表面上に照射された超
音波は、ここで反射して他方のレンズトランスジューサ
10aまたは10bの超音波放射・入射面に入射する。
このレンズトランスジューサ10aまたは10bに入射
した反射波は、電気信号Bに変換されて出力される。こ
の電気信号、即ち広帯域反射波出力信号Bは、図示しな
い増幅手段により適宜に増幅された後、スペクトルアナ
ライザ16aに与えられ、反射波の強度を分析される。
この分析結果はトラッキングジェネレータ16bに与え
られ、位相が分析される。同様の測定を周波数を変えな
がら繰り返して、各周波数成分の強度と位相を得る。こ
れらスペクトルアナライザ16aとトラッキングジェネ
レータ16bとの分析結果は表示装置17に表示される
。尚、高周波発信器9としてインパルス信号源を用いる
と、スペクトルアナライザ16aとトラッキングジェネ
レータ16bとの使用に代えて、反射波出力信号Bの時
間波形を高速フーリエ変換して表示装置17に表示する
構成とすることもできる。即ち、オシロスコープまたは
デジタイザにより反射波出力信号Bの時間波形を検出し
、この検出結果に例えばマイクロコンピュータにより高
速フーリエ変換を施して、上記周波数の強度分布と位相
分布を一括に分析する。
第3図に示すように、凹面収束レンズトランスジューサ
10aを発信器、平面非収束レンズトランスジューサ1
0bを受信器として用いる場合、凹面収束トランスジュ
ーサ10aから放射される超音波は、第3図に矢印で示
すように、凹面から放射されるため、超音波の波面は図
示のように曲面である。そして、平面非収束レンズトラ
ンスジューサ10bが受信する超音波も曲面波である。
但し、平面非収束レンズトランスジューサ10bか受信
する超音波は、単一の点Hから放射したものであるが、
第3図乃至第5図に示すように、波面の方向が相違する
複数の平面超音波の成分E。
F、G等の組み合わせである。第4図及び第5図から明
らかなように、E、Gにより示す方向に反射した超音波
成分は、圧電体面上での位相干渉により効率的に電気信
号に転換されない。そして、点Hから反射した多くの超
音波のうち、成分Fで示す波面を有する超音波のみが、
平面非収束レンズトランスジューサ10bによって高効
率で受信される。このことは、平面非収束レンズトラン
スジューサ10bと被検体13との間で定義される入射
角で反射された成分のみが出力されることを意味する。
ここで入射角とは、上記のように平面非収束レンズトラ
ンスジューサ10bを受信側に用いた場合は検出角、平
面非収束レンズトランスジューサ10bを発信側に用い
た場合は入射角に相当するが、以下、何れの場合をも入
射角と称する。
以上述べたとおり、超音波レンズ10によって受信され
た反射波出力信号Bは、強度は充分に大きく、しかも、
微小領域Hにおける被検体材料の物理的特性、特に弾性
特性を反映していることになる。
よって、この超音波レンズ1001を使用すると、凹面
収束レンズトランスジューサ10aによって放射される
超音波は、凹面収束レンズトランスジューサ10aの焦
点に相当する点Hに収束されるので、高い空間分解能を
有する。また、超音波レンズ1001の放射・入射面に
あっては、平面非収束レンズトランスジューサ10bの
被検体13に対する入射角を正確に意図した角度にする
必要があるが、これは後述のレンズ駆動機構50のθ軸
ゴニオメータ51により達成可能である。
これにより、非収束性超音波受信器10bは意図した反
射角で反射した超音波のみを有効に受信するので、優れ
た精度を実現することができる。
また、平面非収束レンズトランスジューサ10bを発信
器、凹面収束レンズトランスジューサ10aを受信器と
して用いる場合も、第6図乃至第8図を参照する以下の
説明から明らかなように、同様の効果が認められる。
第6図において、平面非収束レンズトランスジューサ1
0bは、矢印で示す方向に平面波を放射するので、超音
波は1点Mのみならず点M1・M2を含め多くの点に照
射され、再放射される。そのため、凹面収束レンズトラ
ンスジューサ10aは点Mのみならず点Ml、M2を含
め多くの点を中心とした球面波或いは円筒波として再放
射された成分に、Kl、に2を受信することができると
考えられる。
ところで、第7図及び第8図に示すように、凹面収束レ
ンズトランスジューサ10aはその焦点(凹面の曲率中
心)において反射した成分にの超音波は効率よく電気信
号に転換するが、それ以外の点Ml、M2から放射され
た成分Kl、に2の超音波は、圧電体面上における位相
干渉により効率的に電気信号に転換されることができな
い。
このように第3図乃至第5図を参照して説明した場合(
凹面収束レンズトランスジューサ10aを超音波の発振
側にし、超音波入射面が平面である超音波受信器10b
を受信側にした組み合わせの場合)と概ね同一の効果が
得られる。
この超音波レンズ1001においては、M9mに示すよ
うに、平面非収束レンズトランスジューサ10bの超音
波放射・入射面に直交する方向Nと被検体13の表面に
直交する方向Pとのなす角θ1を調節するのみで、正確
に意図した入射角に調整することができる。即ち、凹面
収束レンズトランスジューサ10aの超音波放射・入射
面に直交する方向N′と被検体13の表面に直交する方
向Pとのなす角θ2には特に注意を払う必要はない。
上記のような超音波レンズ1001を用いた超音波スペ
クトラム顕微鏡の全体的構造について、第1図、及び第
10図を参照して説明する。以下の説明では、被検体1
3の二次元走査方向をX。
Y方向とし、これらがなすXY平面の法線方向をZ方向
とするXYZ座標系を定義する。また、こで定義された
XYZ座標系に必ずしも一致しない三次元座標系につい
ては小文字xyzで示す。
超音波スペクトラム顕微鏡のベース20には、縦フレー
ム31と横フレーム32とからなるフレーム体30が立
設されている。その横フレーム32には、後述のレンズ
駆動機構50を保持する2ステージ50aが取り付けら
れている。このZステージ50aは、超音波レンズ10
01と被検体13との間の2方向の距離を変えるための
ものである。このZステージ50aは、横フレーム32
上の任意の位置で例えばパルスモータ50bによりレン
ズ駆動機構50をZ方向へ移動させて固定できる。尚、
パルスモータ50bを含め、以下の説明における各モー
タはマイクロコンピュータ等の制御手段により制御され
るものとする。
更に横フレーム32には、被検体13を光学的に観察す
るための光学顕微鏡33及びその顕微鏡写真撮影用の撮
影装置34が取り付けられている。
これら光学顕微鏡33と撮影装置34とは、実質的に公
知であるから特に説明しない。
Zステージ50aの下方には、特に第10図に示すよう
に多段式のレンズ駆動機構50が取り付けられている。
このレンズ駆動機構50は、その最上段から、入射角設
定用のθ軸ゴニオメータ51、厚み取り用のスペンサ5
2、θ軸ゴニオメータ51の揺動中心軸Coに対して垂
直な方向へ超音波レンズ1001の傾きを調整するため
の微調整用のW軸ゴニオメータ53、レンズ1001の
X軸方向の焦点位置修正用のX軸ステージ54、レンズ
1001の2軸方向の焦点位置修正用の2軸スペンサ5
5を順次に重ねて取り付けてなる。
このレンズ駆動機構50の最下段の2軸スペンサ55に
は、アダプター56を介して超音波レンズ1001のホ
ルダ100cが取り付けられている。
アダプター56とホルダ100cとの結合は、例えば捩
子込みや捩子固定により、着脱自在とする。
θ軸ゴニオメータ51は、超音波入射角を設定するため
に、超音波レンズ100iをθ方向へ揺動させるもので
あり、駆動機構部51aと傾動テーブル51bとを備え
ている。このθ軸ゴニオメータ51は、好ましくはステ
ッピングモータ51Cにより駆動される。その駆動機構
部51aの内部構造は実質的に公知であるから特に図示
しないが、ゴニオメータ51の主軸(図示せず)に連結
されたステッピングモータ51Cを回動させると、主軸
に設けられたウオームギア(図示せず)が、傾動テーブ
ル51bの湾曲面51dに沿って形成されたウオームホ
イール(図示せず)に噛合し、傾動テーブル51bをθ
方向へ傾斜させる。その結果、傾動テーブル51bの下
部水平面51eに取り付けられた各構成要素を介して超
音波レンズ1001がθ方向へ揺動され、種々の測定に
応じた適切な入射角にて停止される。
このθ軸ゴニオメータ51による入射角設定の際には、
被検体13の表面からの反射波か効率的に超音波レンズ
1001に受信されることが好ましい。具体的には、被
検体13の表面と超音波レンズ1001との間で入射波
と反射波とが形成する平面を、被検体13の表面に対し
て垂直にさせることか好ましい。そこで本実施例におい
ては、θ軸ゴニオメータ51の傾動テーブル51bの下
部水平面51eに、スペンサ52を介して平軸ゴニオメ
ータ53を取り付けている。このW軸ゴニオメータ53
は、超音波レンズ1001を平方向へ傾斜させるための
ものであり、θ軸ゴニオメータ51の駆動機構部51a
及び傾動テーブル51bと同様な駆動機構部53a及び
傾動テーブル53bを備えている。但し、駆動機構部5
3a内の主軸(図示せず)は、この主軸に連結されたノ
ブ53cにより手動で駆動される。そしてノブ53Cの
手動操作により、傾動テーブル53bの下部水平面53
dに取り付けられた各構成要素を介して、超音波レンズ
100iが平方向へ傾動され、適切な傾斜角にて停止さ
れる。このψ軸ゴニオメータ53の傾斜角の分解能は、
例えば0.1度である。
更に、上記θ軸ゴニオメータ51による超音波レンズ1
001の揺動においては、その揺動の中心軸線C8(紙
面に対して垂直な方向)上に超音波レンズ1001の焦
点を位置させることが好ましい。これは、入射角の変更
に拘らず、被検体13に対して常に焦点を一定の位置に
保つためである。この目的のために本実施例においては
、W軸ゴニオメータ53の下方に、X軸ステージ54及
ヒz Toスペンサ55を設けている。ここでX軸ステ
ージ54は、超音波レンズ1001の焦点位置をX軸方
向へ修正するためのものであり、W軸ゴニオメータ53
の傾動テーブル53bの下部平面53dに対してX方向
へ公知の方式で摺動可能に取り付けられている。このX
軸ステージ54を手動によりX方向へ摺動させることに
より、超音波レンズ1001の焦点位置のX軸方向にお
ける位置調整がなされる。その焦点位置調整の分解能は
、例えば10μmである。また、このX軸ステージ54
に取り付けられた2軸スペンサ55は、超音波レンズ1
001の2軸方向の焦点位置をθ軸ゴニオメータ51の
揺動中心軸線C8と一致させるためのものであり、X軸
方向に手動により伸縮する。これらX軸ステージ54及
び2軸スペンサ55により超音波レンズ1001の焦点
位置をθ軸ゴニオメータ51の揺動中心軸線C8に位置
させる。
一方、超音波スペクトラム顕微鏡のベース20には、特
に第10図に示すように、全体的に符号60で示される
多段式テーブルが載置されている。
この多段式テーブル60は、その下段から位置合せ用X
ステージ61、位置合せ用Yステージ62、回転ステー
ジ63、XYステージ64、二連ゴニオメータ65を順
次に重ねて取り付けてなる。
多段式テーブル70の上面に載置された被検体13の上
表面は、多段式テーブル70のXY駆動面と水平にさせ
ることが好ましい。そのため本実施例においては、多段
式テーブル70に二連ゴニオメータ65を備えている。
この二連ゴニオメータ65は、その上部構造をなす被検
体載置用テーブル66と下部構造をなす単体のゴニオメ
ータ667とからなる。即ち、被検体載置用テーブル6
6が単体のゴニオメータ67の傾動テーブル67aと共
に連動するように、被検体載置用テーブル66の下部平
面66aがゴニオメータ67の傾動テーブル67aの上
平面67bに固着されている。
そして、ゴニオメータ67の駆動機構部67cの主軸6
7dに連結されたノブ67eを手動で回動させると、駆
動機構部67cの内部で主軸67dに設けられたウオー
ムギア(図示せず)が、傾動テーブル67aの湾曲面6
7fに沿って形成されたウオームホイール(図示せず)
に噛合し、傾動テーブル67を傾斜させる。これに伴い
被検体載置用テーブル66も傾斜されるから、ノブ67
eの適宜な回動により被検体13の上表面を多段式テー
ブル60のXY駆動面に水平に保てる。
この二連ゴニオメータ65の下段のXYステージ64は
、被検体13の表面が超音波レンズ1001によりXY
力方向走査されるように、被検体13をXY力方向移動
させるためのものである。
このXYステージ64は、被検体13をX方向へ移動さ
せるXステージ64x、及び被検体13をY方向へ移動
させるYステージ64Yからなる。
これら両ステージ64x、64yは、公知の方式、好ま
しくはステッピングモータ64a、64bの駆動により
移動され、そのX方向とY方向との移動のスパンは、例
えば30X30mmである。
超音波スペクトラム顕微鏡を各種の測定に対応可能とす
るためには、被検体載置用テーブル66と超音波レンズ
1001との何れかを多段式テーブル60のXY駆動面
に対して平行な面内で回転させる機構を備えることが好
ましい。そこで本実施例においては、XYステージ64
の下段に回転ステージ63を備えている。この回転ステ
ージ63は、回転中心軸線C2の回りに回転可能な円形
回転テーブル63aを有する。この円形回転テーブル6
3aは、支持部材63bにより支持ローラ63cを介し
て支持されている。この円形回転テーブル63aの下部
延出部63dの円周面にはウオームギア63eが形成さ
れている。このウオームギア63eに噛合するウオーム
ホイール63fが形成された主軸63gは、好ましくは
ステッピングモータ63hにより回転駆動され、これに
より円形回転テーブル63aが回転される。この回転の
スパンは360度である。
また、被検体13の特定の微小領域について、入射角を
変化させなからホリ定評価する際には、この微小領域と
超音波レンズ1001の焦点とが入射角の変化に拘らず
常に一致している必要がある。
即ち、円形回転テーブル63aの回転中心軸線C2と超
音波レンズ1001の焦点ラインC1とを一致させる必
要がある。そこで本実施例においては、回転ステージ6
3をそれぞれY方向、X方向に移動させる位置合せ用Y
ステージ62及び位置合せ用Xステージ61を備える。
位置合せ用Yステージ62は、位置合せ用Xステージ6
1上を公知の方式によりY方向に摺動され、好ましくは
ステッピングモータ62aにより駆動される。
この位置合せ用Yステージ62の下段の位置合せ用Xス
テージ61は、回転テーブル63aの位置合せの他に、
被検体13を光学顕微鏡33の下に移動させる役割も兼
ねる。この位置合せ用Xステージ6ユは、好ましくはス
テッピングモータ61aにより、X方向に摺動される。
尚、本実施例では、走査手段としてのXYステージ64
を被検体側に設けているが、走査手段は超音波レンズ1
001側に設けても良い。例えば被検体13が大きい場
合や、被検体表面に超音波伝播用液体を載置しにくい場
合は、超音波伝播用液体液体を充填した水槽(図示せず
)をテーブル66上に載置し、この水槽に被検体13を
浸漬させる必要がある。このような場合は、被検体側の
走査用XYステージ64を高速に駆動させると超音波伝
播用液体が水槽から溢れてしまう。従って、大きな被検
体や超音波伝播用液体を載置しにくい被検体の使用を想
定する場合は、超音波レンズ100i自体をXY力方向
走査させる構成としてもよい。また、X方向についての
走査手段とY方向についての走査手段とのうち、高速に
駆動する必要があるもののみを超音波レンズ100i側
に設け、他方を被検体側に設けてもよい。この場合、超
音波レンズ1001側の走査手段については、例えばボ
イスコイルモータ等により高速により高速に駆動できる
。何れの場合も、超音波レンズ100i側に走査手段を
設けるには、この走査手段をθ軸ゴニオメータ51より
も上部に位置させる必要がある。
更に、本実施例では被検体を回転させる回転ステージ6
3を被検体側に設けたが、超音波レンズ1001自体を
回転させる回転手段を設ける構成としてもよい。この場
合、この回転手段の回転中心軸と焦点ラインC1とを一
致させるためには、回転手段をθ軸ゴニオメータ51よ
りも上部に、或いは超音波レンズ1001側に設けられ
た上記走査手段よりも上部に設ける必要がある。また、
回転手段をパルスモータで回転させる場合、このパルス
モータへ任意数のパルスを与えた時点で、スペクトルア
ナライザ16aへ電気信号Bの取り込み開始を指令させ
る制御手段を備えることも可能である。
また、超音波レンズ1001の焦点深度を調整する手段
として、超音波レンズ1001側と被検体側との何れか
一方に、XY駆動面に対して鉛直方向(Z方向)に駆動
されるZステージ(本実施例では超音波レンズ1001
側に設けられたZステージ50a)を設けてもよい。こ
の場合、Zステージを超音波レンズ1001側に設ける
には、このZステージ50aのように、θ軸ゴニオメー
タ51よりも上部に位置させる必要がある。というのは
、θ軸ゴニオメータ51の揺動中心軸C0に対して焦点
が一致していなければならないために、被検体13に対
して超音波レンズ1001の距離を変えるためにはレン
ズ駆動ali150全体ヲ動かさなければならないため
である。
第11図は本発明の第2実施例を示す。第2実施例に係
るスペクトラム超音波顕微鏡において、第1実施例と異
なるところは、その超音波レンズ100jのみであるか
ら、以下の説明では超音波レンズ100jについて述べ
る。
超音波レンズ100jは、各レンズトランスジューサの
圧電体と電極とは何れも平面体である。
但し、分解能を付与するために、一方のレンズトランス
ジューサには凹面体の遅延材11cが貼着され、他方の
レンズトランスジューサには平面体の遅延材11dが貼
着されている。
この超音波レンズ100jは、凹面収束レンズトランス
ジューサ101Cと平面非収束レンズトランスジューサ
101dとを備えている。凹面収束レンズトランスジュ
ーサ101Cは、平面体の圧電体と電極との組み合わせ
体10bに凹面体の遅延材11Cを貼着したものであり
、平面非収束レンズトランスジューサ101dは、平面
体の圧電体と電極との組み合わせ体10bに平面体の遅
延材lidを貼着したものである。
平面体の圧電体と電極との組み合わせ体10bは、第1
実施例における平面非収束レンズトランスジューサ10
bと同一である。即ち、第2図及び第3図に示したと同
様に、平面板状圧電体101bが1対の平板状電極10
2bによって挾まれている。そして、この圧電体と電極
との組み合わせ体10bの一方の電極102bに、凹面
の超音波放射・入射面を有する遅延材11Cが貼着され
て、収束性凹面収束レンズトランスジューサ101cが
構成されている。上記の凹面が球面であるときは、焦点
は点となり、上記の凹面が円筒状であるときは焦点は線
となる。
また、上記と同一の組み合わせ体10bの一方の電極1
02bに、平面の超音波放射・入射面を有する遅延材1
1dが貼着されて、平面非収束レンズトランスジューサ
101dが構成されている。
そして、凹面収束レンズトランスジューサ101Cと平
面非収束レンズトランスジューサ101dとが、ホルダ
1OOcに保持されている。
組み合わせ体10bの平面板状圧電体101b及び平板
状電極102bの寸法は上記第1実施例と同様である。
遅延材11cまたはlldの寸法は、直径約10mm長
さ数10wであり、取り扱いが容易な大きさに選択され
ている。
凹面収束レンズトランスジューサ101cは、真空蒸着
法またはスパッタ法により製造できる。
即ち、溶融石英等から形成され、超音波が放射・入射す
べき面が凹面とされている遅延材11cの上ニ、金ノフ
ィルム102bと酸化亜鉛のフィルム101bと金のフ
ィルム102bとを順次に堆積すればよい。平面非収束
レンズトランスジュー?101dも同様にして製造可能
であるが、この場合は溶融石英等の遅延材11dの超音
波放射・入射面が平面であればよい。
このようにして製造された本発明の第2の実施例に係る
超音波レンズ100jの作用は、下記する2点以外は、
本発明の第1の実施例に係る超音波レンズ1001の作
用と全く同一である。
第1の相違点は、超音波を収束する機能が遅延材中にお
ける音速と超音波伝播液体中における音速との差に基づ
いて発生する点てあり、第2の相違点は、焦点が曲面板
状体をなす遅延材11Cの曲率の中心よりこの遅延材1
1cから離れる方向に若干ずれている点である。
第1の実施例における超音波レンズ1001の場合と同
様に、第2の実施例における超音波レンズ100jは、
被検体の微小領域の物理的特性、特に弾性的特性を、超
音波レンズ100jを構成する凹面収束レンズトランス
ジューサの超音波放射・入射面の配置方向に拘らず高精
度に測定できる。
第12図及び第13図は本発明の第3実施例に係わる超
音波スペクトラム顕微鏡における超音波レンズを示す。
この第3実施例における超音波レンズ100に、100
mは、凹面収束レンズトランスジューサと平面非収束レ
ンズトランスジューサとの何れか一方のトランスジュー
サが遅延材11cまたはlldを備えた構成である。他
方のトランスジューサは、上記第1実施例のトランスジ
ューサと同様である。
第14図は本発明の第4実施例に係わる超音波スペクト
ラム顕微鏡における超音波レンズを示す。
この第4実施例における超音波レンズ100nは、凹面
収束レンズトランスジューサ101eと平面非収束レン
ズトランスジューサ101fとの遅延材11eを一体的
に構成したものである。遅延材11′eは、その材質は
上記遅延材11c、lldと同様であるが、凹面と平面
の両方の放出・入射面を備えている。
これら第3及び第4実施例における超音波レンズが第1
及び第2実施例における超音波レンズと同様な効果を有
することは明らかである。
上記各実施例における平面非収束レンズトランスジュー
サの各々は、その長手方向の幅りが、下式、 L≧(1/sinβ) ・(V= / ω) −−(1
)(但し、■、は超音波伝播媒質中の音速度、ωは超音
波レンズの放出する超音波周波の時間周波数、または周
波数分布の周波数の最小値、βは超音波レンズの入射角
選択能力を表す値) を満足することが望ましい。
これについて、w、1実施例における超音波レンズ10
0iについて、凹面収束レンズトランスジューサ10a
を発信側、平面非収束レンズトランスジューサ10bを
受信側として用いた例について説明する。
第15図において、被検体13の表面によって定義され
る平面非収束レンズトランスジューサ10bの入射角θ
は、平面非収束レンズトランスジューサ101bの法!
ft N Iと被検体表面の法線N2とがなす角度であ
る。この第15図に示すように、平面非収束レンズトラ
ンスジューサ101bに受信されるべき超音波に、この
入射角θから角度αだけずれている入射角成分が生じて
いるとする。この場合の超音波レンズ1001の反射波
強度出力は、第16図及び第17図に示すようになるこ
とが知られている。
α−0の場合は、平面非収束レンズトランスジューサ1
0bに垂直に超音波が入射する場合に相当する。幅りが
大きい場合、超音波レンズ1001の出力は、αが小さ
くても急激に減少し、一般にα−βの角度で出力が零と
なる。ここでβは、次式を満たすことが第18図より明
らかである。
β−3in −’ (λ/ L )=−・−(2)ここ
でλは超音波の波長であり、λ−V、/ωである。この
(2)式で求められる角度βたけ入射角θからずれた超
音波の入射角成分は、平面非収束レンズトランスジュー
サ10bの幅り全体に回る位相干渉により零となる。即
ち、βは、θ±βの範囲の超音波の入射角成分のみを超
音波レンズ1001が大きな強度を持って出力し得るこ
とを示すパラメータである。ここでβを入射角度選択能
力と定義すると、入射角度選択能力βを有する平面非収
束レンズトランスジューサ10’ bの幅りは、(2)
式を変形することにより、上記(1)式で与えられる。
ここで説明した超音波レンズの出力特性及び(1)式は
、平面非収束レンズトランスジューサを送信側に用いて
も、或いは一対のレンズトランスジューサの一方または
双方の遅延材の有無に拘らずに成立することが確認され
ている。
次に、上記の超音波スペクトラム顕微鏡による各種測定
例について説明する。
測定準備 先ず各測定例に共通した超音波スペクトラム顕微鏡の測
定準備ステップについて説明する。
被検体13は多段式テーブル60の最上段の被検体載置
用テーブル66上に載置される。多段式テーブル60を
位置決めするためには、X方向については、ステッピン
グモータ64aの駆動によXステージ64xを移動させ
、Y方向については、ステッピングモータ64bの駆動
によりYステージ64Yを移動させる。また、意図した
入射角を決定するためには、ステッピングモータ51c
の駆動によりθステージ51の傾動テーブル51bを傾
動させる。
弾性表面波の位相速度の測定 この場合、被検体13としては通常は非積層体が使用さ
れる。上記の測定準備ステップを終えた上で、高周波発
振器9により凹面収束レンズトランスジューサ10aに
バースト信号を印加する。
凹面収束レンズトランスジューサ10aによって被検体
13に照射された超音波は反射して平面非収束レンズト
ランスジューサ10bに入射し、ここで、電気信号Bに
転換される。この電気信号Bはスペクトラムアナライザ
16aに与えられて周波数分析され、その分析の結果、
超音波強度と入射角との関係を表す情報が表示装置17
に表示される。入射角を変えて、この測定か繰り返され
、第19図に示す超音波強度と入射角との関係を得る。
この関係から超音波強度が最小になる入射角θrが求め
られる。この入射角θrから下式に従って弾性表面波の
位相速度Vpか算出される。
V p −V、 /sinθ、   −−・−(3)但
し、VWは超音波伝播媒質における超音波の速度である
この弾性表面波の位相速度Vpは、被検体の弾性的性質
を定量的に表せる重要なパラメータであることは良く知
られている。
また、この弾性表面波の位相速度Vpは、以下のように
、位相分布の分析により求めることも可能である。スペ
クトラムアナライザ16aの分析の結果は、トラッキン
グジェネレータ16bに与えられ、位相分布が分析され
、その分析の結果、位相と入射角との関係を表す情報、
及び位相と超音波強度との関係を表す情報が表示装置1
7に表示される。この・場合、入射角を変えることによ
り第20図に示すように、任意の周波数成分の位相にお
いて、位相の回転または変化を起こす入射角θ。が求め
られる。この入射角θCは一般に入射角θ、と同じであ
るが、この入射角θCによっても下式に従って弾性表面
波の位相速度Vpか算出される。
V p −V、 /sin θ、 ・= −−= (4
)ここで第21図に示すように超音波強度と入射角との
関係が一定、即ち超音波強度が最小になる入射角θ「が
存在しない場合においても、位相の回転または変化は第
22図に示すように生じる。
従って、この位相分布の分析に基づく測定は、超音波強
度を測定対象とした測定に比して広い範囲に適用可能で
ある。
尚、θ0が全ての周波数成分について一定ならば、被検
体が加工変質層等の層構造を有していないと判断できる
から、この測定は、被検体が非積層体か否かの判断のた
めに実施することもできる。
一方、θ。が周波数成分により異なる場合は、被検体が
層構造を有していると判断される。この場合は、周波数
とθCとの関係を表すグラフを描(ことにより、被検体
の弾性的性質や層構造を詳細に表現する有益な情報が得
られる。
弾性表面波の分布曲線の測定 この測定における被検体13としては、例えば基板上に
鍍金やコーティングなどの膜層を有するような積層体が
使用される。この場合の測定ステツブは、上記弾性表面
波の位相速度の測定ステップと同様の測定を幾つかの周
波数について行う。
その測定の結果、第23図に示す超音波の周波数と位相
の回転を起こした入射角との関係を得る。
このように得られた関係は一般に分散曲線と称され、被
検体13の弾性特性を特徴付ける重要なデータである。
層厚測定 この測定における被検体13としては、上記積層体が使
用される。
層を有する被検体の場合、成る一つの入射角θ1で測定
すると、成る特定の周波数f、で反射強度の極小や位相
の回転、変化が生じる。この周波数fcは、層厚dと次
の関係がある。
fcXd=C 但し、Cは、基板と各層と超音波伝播媒質の弾性物性と
、超音波の入射角θ、とによって決定される定数である
この式における定数Cの値は、測定に先立って、測定対
象の被検体と同種で、且つ層厚か既知の被検体を用いて
予め実験的に求めておくことができる。従って、入射角
θを一定にすれば、測定対象の被検体の層厚dを上式に
より求めることができる。
尚、膜層を有する積層体において、励起された弾性表面
波が疑セザワ波である場合は、表面波のエネルギが積層
体の深部方向にも漏洩することから反射強度の減少が生
じる。
異方性の測定 この測定における被検体13としては、例えば水晶結晶
のような結晶体や延伸されたフィルムなど、異方性を有
する被検体が用いられる。異方性を有する被検体の表面
における弾性表面波の位相速度は、弾性表面波の伝播方
向により異なる。即ち、超音波強度が極小になる入射角
θ1、或いは位相の回転を起こす入射角θ、か弾性表面
波の伝播方向により異なる。換言すれば、上記入射角θ
、の変化の検出により結晶の対称性、或いはフィルムの
延伸方向や延伸程度等をΔ1り定できる。この異方性の
測定においては、上記のfllす定準備ステップの段階
で、位置合せ用Xステージ61.Yステージ62の移動
により、超音波レンズ1001の焦点ラインC1と回転
ステージ63の回転テーブル63aの回転中心軸線C2
とを一致させる。この状態で回転テーブル63aを回転
させながら上記入射角θ、を検出すると、(3) 、 
(4)式に基づいて被検体13の伝播方向に対する弾性
表面波の位相速度の異方性が測定せきる。
以上、各測定例について説明したが、これら各測定例を
実行するためには、入射角θ、即ち平面非収束レンズト
ランスジューサの超音波放出・入射面が被検体表面に対
してなす角度を検知する必要がある。この角度測定の一
例としては、例えば第24図に示すように、平面非収束
レンズトランスジューサ10bの超音波放出・入射面に
レーザ測角機70からレーザビームL1を入射させ、そ
の反射ビームL2をレーザ測角機70で受光して入射角
θを検出する方式がある。尚、レーザビームL、、L2
の光路系に反射プリズム等の光学要素を配置することは
任意である。
また、上述のZ軸ステージ(例えばZ軸ステージ50a
を備えている構成では、次式により入射角θを求め得る
θ−cos −’ (ΔP (f) / Z) X (
V/4 πf )但し、2は超音波レンズ100iと被
検体表面との間の垂直距離、P (f’)は任意の周波
数fの成分の位相、■は超音波伝播媒質中の音速である
上式におけるΔP(f)/Zは、ZとP (f)との関
係を直線グラフで表すことにより、このグラフの傾きと
して求め得る。
第25図は本発明の超音波スペクトラム顕微鏡の第5実
施例を示す。上記各実施例に用いた超音波レンズの焦点
は、凹面収束トランスジューサの凹面形状により定まる
が、超音波レンズの入射角は平面非収束トランスジュー
サの傾きにより定まる。従って本実施例のように、凹面
収束レンズトランスジューサを傾かせることなく、平面
非収束レンズトランスジューサのみを傾かせる構成とし
ても超音波レンズの入射角を制御することかできる。
本実施例における超音波レンズの一対のレンズトランス
ジューサの組み合わせは、第2図、及び第11図乃至第
13図を参照して説明した組み合わせを使用できる。こ
こでは例えば凹面収束トランスジューサ10aと平面非
収束トランスジューサ10bとの組み合わせの超音波レ
ンズ1001を採ることとする。本実施例においては、
上記多段式レンズ駆動機構50は用いられておらず、凹
面収束レンズトランスジューサ10aがその支持体10
 cを介してフレーム体30の横フレーム32に固定さ
れている。この場合のフレーム体30の高さは上記各実
施例におけるよりも低く設定されているものとする。
また、平面非収束レンズトランスジューサ10bの支持
体10cは、このレンズトランスジューサ10bをθ方
向へ揺動させるθ軸ゴニオメータ80に取り付けられて
いる。このθ軸ゴニオメータ81の内部構造は、その寸
法を除けば上記レンズ駆動機構50のθ軸ゴニオメータ
51とほぼ同様であるが、ノブ81aの操作により手動
で駆動されるものとする。このゴニオメータ81は支持
部材82を介して横フレーム32に取り付けられている
この第5実施例によれば、平面非収束レンズトランスジ
ューサ10bの傾きを変えることにより、被検体の正確
に一定の測定領域について、広い入射角範囲による測定
が可能である。
この第5実施例に係わる超音波スペクトラム顕微鏡を用
いて、被検体13に対してシー9−波を励起する超音波
の入射角θ3を1度の精度で測定する実験例について説
明する。この実験例においては、被検体13として溶融
石英を用い、超音波伝播用液体12として水を用いた。
また、凹面収束レンズトランスジューサ10aの超音波
放出・入射面の凹面形状は、円筒面であり、且つ円筒の
半径が5mm、円筒の開口半角が20’のものを用いた
。この凹面収束レンズトランスジューサ10aに高周波
発振器9から印加される電圧の周波数は50 M Hz
とした。平面非収束レンズトランスジューサ10bの幅
りは、水の音速が1500m / s 、超音波の周波
数が50X106Hzであるから、 L −(1/ 5in(1,0))  ・ (1500
150x 1O−6)−17,2[mrn] である。
上記のような条件下で、平面非収束レンズトランスジュ
ーサ10bの入射角を、θ軸ゴニオメータ51により手
動で200度から300まで変化させ、反射波の位相を
測定した。その結果、第26図に示す結果が得られた。
この第26図から明らかなように、θ−23°で位相の
回転が生しているから、測定に供された溶融石英のレー
リー波励起入射角θRは22°から24°の範囲である
ことが判明した。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係わる超音波スペクトラム
顕微鏡によれば、周波数の強度分布を分析するのみなら
ず、位相分布を分析可能としたので、反射超音波強度の
周波数依存性がない被検体についても測定対象とするこ
とができる。しかも超音波レンズの被検体に対する入射
角を可変とする測定を可能としたので、広範囲の入射角
に応じた位相と強度を容易に検出し得る。従って、従来
の超音波スペクトラム顕微鏡では測定不可能であった構
成や材質の被検体についても、その層厚測定や密着性判
断、成るいは弾性定数測定、弾性物性の測定評価が可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わる超音波スペクトラム
顕微鏡の全体的な構成図、第2図は第1図の超音波スペ
クトラム顕微鏡の概念的な構成図、第3図乃至第5図は
凹面収束レンズトランスジューサを発信側、平面非収束
レンズトランスジューサを受信側とした場合の第1図に
おける超音波レンズの作用を説明する説明図、第6図乃
至第9図は平面非収束レンズトランスジューサを発信側
、凹面収束レンズトランスジューサを受信側とした場合
の第1図における超音波レンズの作用を説明する説明図
、第10図は第1図におけるレンズ駆動機構と多段式ス
テージを拡大して示す拡大側面図、第11図は本発明の
第2実施例の概念的な構成図、第12図及び第13図は
本発明の第3実施例における超音波レンズの概念的な構
成図、第14図は本発明の第4実施例における超音波レ
ンズの概念的な構成図、第15図は本発明に係わる超音
波スペクトラム顕微鏡における超音波レンズの平面非収
束レンズトランスジューサの長手方向幅と入射角成分と
の関係を示す説明図、第16図及び第17図は第15図
における入射角成分に対する超音波レンズの出力特性を
示す線図、第18図は第15図における超音波レンズの
入射角選択能力を示す説明図、第19図乃至第23図は
本発明に係わる超音波スペクトラム顕微鏡による測定例
であり、第19図及び第20図は反射超音波強度が周波
数に依存する場合の入射角−強度特性、入射角−位相特
性をそれぞれ示す線図、第21図及び第22図は反射超
音波強度が周波数に依存しない場合の入射角−強度特性
、入射角−位相特性をそれぞれ示す線図、第23図は位
相の回転を起こす入射角−周波数特性を示す線図、第2
4図は本発明に係わる超音波スペクトラム顕微鏡におけ
る超音波レンズの入射角検出系の概略的な構成図、第2
5図は本発明の第5実施例に係わる超音波スペクトラム
顕微鏡の要部を示す構成図、第26図は第25図の超音
波スペクトラム顕微鏡による測定例であり、溶融石英の
レーリー波励起入射角を求めるための入射角−位相特性
を示す線図である。 9・・・高周波発信器(高周波発生手段)、10a・・
・凹面収束レンズトランスジューサ(第1の超音波発信
・受信手段)、10b・・・平面非収束レンズトランス
ジューサ(第2の超音波発信・受信手段)、11c、l
ld、11e=−遅延材、12・・超音波伝播用液体(
超音波伝播媒質)、13・・・被検体、16a・・・ス
ペクトルアナライザ(周波数分析手段)、16b・・ト
ラッキングジェネレータ(位相分析手段)、17・・・
表示装置、50a・・Z軸ステージ(間隔制御手段)、
51.80・ θ軸ゴニオメータ(入射角・検出角制御
手段)、5B  v軸ゴニオメータ(傾斜手段)、54
 ・X軸ステージ(焦点位置調整手段、移動手段)、5
5・Z軸スペンサ(昇降手段)、63・・・回転ステー
ジ(回転手段)、63h・・・パルスモータ、61・・
・位置合せ用Xステージ(位置合せ手段)、62・・・
位置合せ用Yステージ(位置合せ手段)、64・・・X
Y子テーブル走査手段)、66・・・被検体載置用テー
ブル、70・・・レーザ測角器(角度測定手段)、10
0i。 100j、100に、100m、100n−超音波レン
ズ、101a・・・曲面状圧電体、102a・・・曲面
状電極、101b・・・平面状圧電体、102b・・・
平面状電極、A・・・電気信号(第1の電気信号)、B
・・・電気信号(第2の電気信号) 出願人代理人 弁理士 鈴 江 武 彦12 図 H 第 31!I HH 141m        15  II第6!!1 117図     I8図 第9図 第 11  図 第12図 第13図 第14図 第15図 第16t11        第18図第17図   
   第19図 第20図 纂21 II 第22図      第23図 第26図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被検体に高周波超音波を入射させ、被検体の表面か
    らの反射波を検出する超音波スペクトラム顕微鏡であっ
    て、 高周波発生手段を備え、この高周波発生手段は、高周波
    数を有する第1の電気信号を発生し、第1と第2の超音
    波発信・受信手段を有する超音波レンズを備え、その第
    1の超音波発信・受信手段は、圧電体を一対の電極で挟
    んでなり、且つ凹面の超音波放出・入射面を有し、第2
    の超音波発信・受信手段は、平面状の圧電体を一対の平
    面状の電極で挟んでなり、且つ平面の超音波放出・入射
    面を有し、 これら第1と第2の超音波発信・受信手段のうちの何れ
    か一方は、前記高周波発生手段の発生した第1の電気信
    号が印加され、この印加された第1の電気信号を機械的
    振動に変換して超音波を生成し、この生成された超音波
    を、前記超音波放出・入射面が平面の場合には平面波と
    して、前記超音波放出・入射面が凹面の場合には収束波
    として、前記超音波放出・入射面から超音波伝播媒質を
    介して被検体へ入射させ、 第1と第2の超音波発信・受信手段のうちの他方は、被
    検体へ入射波に対する反射波を前記超音波伝播媒質を介
    して前記超音波放出・入射面で受信し、この受信波を第
    2の電気信号に変換し、被検体載置用テーブルを備え、
    このテーブルには被検体が載置され、 走査手段を備え、この走査手段は、第1の電気信号が印
    加されるべき超音波発信・受信手段の前記超音波放出・
    入射面の形状に基づいて定まる前記超音波レンズの放出
    超音波の焦点位置を、被検体表面に沿った二次元方向へ
    走査させるように、前記超音波レンズと前記被検体載置
    用テーブルとのうちの少なくとも一方を他方に対して相
    対的に移動させ、 入射角・検出角制御手段を備え、この入射角・検出制御
    手段は、第2の超音波発信・受信手段の前記平面状圧電
    体の法線と被検体表面の法線とがなす角度として規定さ
    れる前記超音波レンズの入射角・検出角を変化させる方
    向へ、第1と第2の超音波発信・受信手段のうちの少な
    くとも第2の超音波発信・受信手段を揺動させ、 周波数分析手段を備え、この周波数分析手段は第2の電
    気信号の周波数成分の強度分布を分析し、位相分析手段
    を備え、この位相分析手段は、前記周波数分析手段によ
    り分析された周波数の強度分布に基づいて、第2の電気
    信号の位相分布を解析し、 表示手段を備え、この表示手段は、前記周波数解析手段
    と前記位相解析手段との解析結果を表示することを特徴
    とする超音波スペクトラム顕微鏡。 2、前記超音波レンズと前記被検体載置用テーブルとの
    間の間隔を可変とするように、前記超音波レンズと前記
    被検体載置用テーブルとのうちの少なくとも一方を上下
    動させる間隔制御手段を更に備えることを特徴とする請
    求項1に記載の超音波スペクトラム顕微鏡。 3、前記入射角・検出角制御手段が、第2の超音波発信
    ・受信手段と一体的に、且つ同方向へ第1の超音波発信
    ・受信手段を揺動させることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の超音波スペクトラム顕微鏡。 4、第1と第2の超音波発信・受信手段を一体的に揺動
    させる前記入射角・検出角制御手段が、焦点位置調整手
    段を備え、この焦点位置調整手段は、前記一体的揺動の
    中心軸線上に前記焦点を位置させるように、被検体表面
    に対して平行をなす少なくとも一つの方向へ超音波レン
    ズを移動させる移動手段を備えることを特徴とする請求
    項3に記載の超音波スペクトラム顕微鏡。 5、前記焦点位置調整手段が、前記移動手段により前記
    焦点が前記揺動中心軸線上に位置された状態で、前記焦
    点を被検体表面に位置させるように、被検体表面に対し
    て前記超音波レンズを昇降させる昇降手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の超音波スペクトラム
    顕微鏡。 6、前記焦点位置調整手段が、前記焦点の位置合わせの
    際に、前記超音波レンズの前記移動手段による移動方向
    と被検体表面の法線とに直交する方向へ、前記超音波レ
    ンズを傾斜させる傾斜手段を更に備えることを特徴とす
    る請求項4または5に記載の超音波スペクトラム顕微鏡
    。 7、前記被検体載置用テーブルと前記超音波レンズとの
    少なくとも一方を、前記走査手段の前記二次元方向の移
    動面に平行をなす面内で回転させる回転手段を更に備え
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載
    の超音波スペクトラム顕微鏡。 8、前記回転手段は、その回転中心軸線が前記超音波レ
    ンズの焦点と一致するように、この回転手段を位置合せ
    させる位置合せ手段を備えることを特徴とする請求項7
    に記載の超音波スペクトラム顕微鏡。 9、前記回転手段が、この回転手段を回転駆動させるパ
    ルスモータと、このパルスモータを駆動させるパルスを
    発生すると共に、任意数の前記パルスを発生した時点で
    、前記周波数分析手段に対して第2の電気信号の取り込
    み開始を指令する電気信号を与える制御手段とを備える
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の超音波スペ
    クトラム顕微鏡。 10、第1の超音波発信・受信手段の圧電体と一対の電
    極とが共に曲面状であることを特徴とする請求項1乃至
    9の何れか1項に記載の超音波スペクトラム顕微鏡。 11、第1の超音波発信・受信手段は、その圧電体と一
    対の電極とが共に平面状であり、その超音波放出・入射
    面としての凹面は、第1の超音波発信・受信手段の超音
    波放出側に設けられた遅延材により形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の超音
    波スペクトラム顕微鏡。 12、第2の超音波発信・受信手段の前記超音波放出・
    入射面としての平面が、第2の超音波発信・受信手段の
    超音波放出側に設けられた遅延材により形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至11に記載のスペクトラ
    ム超音波顕微鏡。 13、第2の超音波発信・受信手段の前記遅延材が、第
    1の超音波発信・受信手段の前記遅延材と一体的に形成
    されていることを特徴とする請求項12に記載のスペク
    トラム超音波顕微鏡。 14、第2の超音波発信・受信手段の前記平面状の圧電
    体の長手方向の長さLが、下式、 L≧(1/sinβ)・(V_W/ω) (但し、V_Wは前記超音波媒質中における音速、ωは
    超音波レンズの放射する超音波の時間周波数、または周
    波数分布の周波数の最小値、βは超音波レンズの入射角
    選択能力を表す値であって、前記平面板状の圧電体の表
    面の法線と披検体の表面の法線とがなす角をθとしたと
    きに、θ±βの範囲の入射角成分のみの超音波を超音波
    レンズが放出することを示す値) を満足することを特徴とする請求項1乃至13の何れか
    1項に記載のスペクトラム超音波顕微鏡。 15、第1の超音波発信・受信手段の凹面としての超音
    波放出・入射面が、球面であることを特徴とする請求項
    1乃至14の何れか1項に記載の超音波スペクトラム顕
    微鏡。 16、第1の超音波発信・受信手段の凹面としての超音
    波放出・入射面が、円筒面であることを特徴とする請求
    項1乃至14の何れか1項に記載のスペクトラム超音波
    顕微鏡。 17、第1の電気信号が、単一の周波数を有するバース
    ト信号であり、且つその周波数は可変とされていること
    を特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載のス
    ペクトラム超音波顕微鏡。 18、第1の電気信号が、広帯域の周波数を有するイン
    パルス信号であることを特徴とする請求項1乃至16の
    何れか1項に記載のスペクトラム超音波顕微鏡。 19、前記平面の超音波放出・入射面に対し、レーザ光
    を入射させ、この入射光に対する反射光の検出に基づい
    て、前記平面の超音波放出・入射面が被検体表面に対し
    てなす角度を測定する角度測定手段を更に備えることを
    特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載の超音
    波スペクトラム顕微鏡。
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