JPH06242085A - 超音波センサの焦点調整方法及び装置 - Google Patents

超音波センサの焦点調整方法及び装置

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JPH06242085A
JPH06242085A JP5026833A JP2683393A JPH06242085A JP H06242085 A JPH06242085 A JP H06242085A JP 5026833 A JP5026833 A JP 5026833A JP 2683393 A JP2683393 A JP 2683393A JP H06242085 A JPH06242085 A JP H06242085A
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教尊 中曽
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超音波スペクトラム顕微鏡の超音波センサの焦
点を垂直方向に沿って自動的に調整する装置を提供す
る。 【構成】超音波センサ12は、平面トランスデューサ1
2と凹面トランスデューサ14とを有する送受独立型セ
ンサである。超音波センサ12と被検体24の表面24
aとの間の垂直距離ΔZは、 Δz={(P fref(f)-P f (f))/f} ・{(V 0 ・cos θ)/2 π
(1+ cos2θ)} (f:周波数、Pfref(f) :超音波センサの焦点が被検
体表面に位置する際の基準位相曲線、Pf (f) :超音波
センサの焦点が任意の位置にある際の位相曲線、V 0
超音波センサと被検体との間の超音波伝播媒体中の音
速、θ:平面トランスデューサと被検体表面との間に定
義される入射角)に従う。FFT演算装置34は、超音
波センサ12の出力からデジタルオシロスコープ32を
通じてΔZを計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波センサの焦点を
調整する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続した周波数領域における超音波スペ
クトロスコピーのための装置として、本願の発明者等に
より特開平2−251751号公報に開示された超音波
スペクトラム顕微鏡がある。この超音波スペクトラム顕
微鏡の超音波レンズ若しくはセンサは、凹面(典型的に
は球面)レンズと平面レンズとを備えるSPP(spheric
al planar pair lens)レンズである。
【0003】SPPレンズは、その焦点を被検体の表面
に位置させた状態で、焦点を回転中心として二つのレン
ズまたは平面レンズのみを回転させつつ、被検体からの
反射超音波を測定解析することにより、被検体の微小領
域の弾性定数の測定に使用される。また、被検体の評価
のために、入射角を連続的に変化させた際の超音波の反
射率の測定に使用される。
【0004】このような測定において、SPPレンズの
特性を最大限に発揮させるためには、SPPレンズの焦
点を被検体面または被検体面に対して任意の高さにおけ
る基準高さ位置に保持する必要がある。このようなSP
Pレンズの焦点調整のための従来の方法では、先ず、焦
点が被検体面に位置するときの時間波形から特徴点を定
め、次に個々の測定に際しては、特徴点が再現されるよ
うにSPPレンズの高さを手動で調整する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被検体
面上の複数の異なる領域における測定や、弾性波が励起
される場合などには、相似形としての時間波形が得られ
ない。従って特徴点が不明確であり、SPPレンズの焦
点調整が困難となる。このようなSPPレンズの焦点調
整の精度が低い場合の幾つかの問題点を以下に列挙す
る。
【0006】i)SPPレンズの傾動により入射角を変化
させながら、微小な観測点からの反射波を採取する場
合、SPPレンズの傾動と共に観測点が移動してしま
う。
【0007】ii) 受信側レンズの受信面と観測点との間
の位置関係が不適切になり、最悪の場合には、反射波を
全く受信できない。
【0008】iii)一般に、反射波の任意の周波数成分の
位相曲線は、凹面レンズの焦点と、SPPレンズの傾動
の中心軸との整合度が高い程に平坦になる。しかしなが
ら、SPPレンズの焦点位置が変化すると、位相曲線が
平坦にならないので解析が困難となる。
【0009】この発明の目的は、上述の問題点を解決し
た超音波センサの焦点調整方法及び装置を提供すること
である。更に詳しくは、この発明の目的は、超音波セン
サの垂直方向の焦点調整を高精度に達成可能であり、し
かも自動化が可能な方法及び装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の一つの観点に
よれば、第1と第2の超音波トランスデューサを含み、
その少なくとも一方が被検体の表面に対面する平面を有
してなり、超音波を送信及び受信する超音波センサの焦
点と被検体表面との間の垂直距離を調整する方法が提供
される。この方法は、(a) 超音波センサの第1の超音波
トランスデューサから被検体表面へ超音波を送信する行
程と、(b) 超音波センサの第2の超音波トランスデュー
サにより被検体表面からの反射超音波を受信する行程
と、(c) 第2の超音波トランスデューサにより受信され
た反射超音波の周波数fと位相との関係を求める行程
と、(d) 求められた関係と、超音波センサの焦点が被検
体表面に位置する際の反射超音波の周波数fと位相との
予め与えられた関係とに基づいて、超音波センサの焦点
位置と被検体表面との間の垂直距離Δzを測定する行程
と、(e) 測定された垂直距離Δzに基づいて、超音波セ
ンサの焦点が被検体の表面に位置するように超音波セン
サを被検体表面に対して相対的に垂直移動させる行程
と、を備える。
【0011】この発明の他の観点によれば、被検体の表
面へ超音波を送信する第1の超音波トランスデューサ
と、被検体表面からの反射超音波を受信する第2の超音
波トランスデューサとを含み、その少なくとも一方が被
検体表面に対面する平面を有してなる超音波センサの焦
点と被検体表面との間の垂直距離を調整する装置が提供
される。この装置は、第2の超音波トランスデューサに
より受信された反射超音波の周波数fと位相との関係を
求める手段と、求められた関係と、超音波センサの焦点
が被検体表面に位置する際の反射超音波の周波数fと位
相との予め与えられた関係とに基づいて、超音波センサ
の焦点位置と被検体表面との間の垂直距離Δzを測定す
る手段と、測定された垂直距離Δzに基づいて、超音波
センサの焦点が被検体の表面に位置するように超音波セ
ンサを被検体表面に対して相対的に垂直移動させる手段
と、を備える。
【0012】この場合、他方の超音波トランスデューサ
は、被検体表面に対面する平面或いは凹面を有する。
【0013】この発明の実施例によれば、上述の装置及
び方法における垂直距離Δzは、下式、 Δz={(P fref(f)-P f (f))/f} ・{(V 0 ・cos θ)/2 π
(1+ cos2θ)} (但し、fは超音波の周波数、Pfref(f) は超音波セン
サの焦点が被検体表面に位置する際の基準位相曲線、P
f (f) は超音波センサの焦点が任意の位置にある際の位
相曲線、V 0 は超音波センサと被検体との間に介在する
超音波伝播媒体中の音速、θは平面を有する超音波トラ
ンスデューサと被検体表面との間に定義される入射角)
に従って計算される。
【0014】
【作用】平面を有する第2の超音波トランスデューサに
より受信された反射超音波の周波数fと位相との関係
は、超音波センサの焦点位置と被検体の表面との間の垂
直距離Δzに応じて変化する。従って、この変化を求め
ることにより、超音波センサの焦点位置を垂直移動させ
るべき垂直距離Δzが得られる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の超音波センサの高さ調整
装置を示す。
【0016】SPPレンズ12は、凹面トランスデュー
サ14と平面トランスデューサ16とを有する送受独立
型超音波センサである。凹面及び平面トランスデューサ
14,16の各々は、例えばZuO圧電膜トランスデュ
ーサである。これら二つのトランスデューサ14,16
は支持体18により一体的に支持されている。凹面トラ
ンスデューサ14の凹面14aの中心を通る法線N1
平面トランスデューサ16の平面16aの中心を通る法
線N2 との間には、所定の対向角φが保持されている。
【0017】支持体18は、超音波センサ12をθ方向
へ傾動させるθステージ20により支持されている。θ
ステージ20は、これを垂直方向(Z軸方向)へ移動さ
せるZステージ22により支持されている。Zステージ
22の駆動機構(図示せず)は、例えば0.5μmステ
ップのステッピングモータである。
【0018】被検体24は、SPPレンズ12の下方の
ステージ26の載置面26aに載置されている。ここで
載置面26aは、Z軸に対して垂直なXY平面内にあ
る。SPPレンズ12の高さ位置は、被検体表面からの
Z軸方向距離である。SPPレンズ12と被検体24と
の間には、超音波伝播媒体(典型的には水)28が介在
されている。
【0019】SPPレンズ12の発信側トランスジュー
サ(例えば凹面トランスデューサ14)には、このトラ
ンスジューサを励起させて超音波を発信させるためのパ
ルスジェネレータ30が接続されている。
【0020】受信側トランスジューサ(例えば平面トラ
ンスデューサ16)の反射波出力は、波形測定器、例え
ばデジタルオシロスコープ32に与えられ、ここで反射
波の時間波形が測定される。この時間波形は、高速フー
リエ変換(FFT)機能を有するFFT演算装置34に
より高速フーリエ変換される。
【0021】ステージコントローラ36は、オペレータ
からの指令によりθ及びZステージ20,22を制御す
ると共に、演算装置34からの指令によりZステージ2
2を制御する。
【0022】SPPレンズ12は、被検体24に対する
超音波の入射角を変化させても、被検体の表面24aの
観測点を通る法線N0 と、平面トランスデューサ16の
上述の法線N2 との間に定義される角度成分のみの反射
波を出力させることができる。従って、凹面トランスデ
ューサ18の検出角(入射角)を平面トランスデューサ
16の入射角(検出角)と同一に設定すれば、この設定
角度の成分のみが出力に影響を与える。これは、凹面ト
ランスデューサ18の被検体に対する角度の変化を問題
にする必要がないことを意味する。
【0023】このような特性は、SPPレンズ12に限
らず、少なくとも一方が平面トランスデューサである送
受独立型センサでも同様である。
【0024】このような平面トランスデューサを有する
センサ若しくはSPPレンズ12によれば、センサの基
準焦点位置Z0 と任意の焦点位置Zn との間における任
意の周波数成分の位相変化は、以下のように近似的に表
現できる。
【0025】図2に示すように、SPPレンズ12の基
準焦点位置Z0 を被検体表面24aに設定し、この被検
体表面24aとSPPレンズ12の任意の焦点位置(実
際の焦点位置)Zn との間のZ軸方向距離をΔZとす
る。また、観測点とZn との間の直線距離をl1 、平面
トランスデューサ16から被検体表面24aまでの超音
波伝播距離と平面トランスデューサ16から焦点位置Z
n までの超音波伝播距離との差をl2 とする。
【0026】 l1 +l2 =(ΔZ/cos θ)+{(ΔZ/cos θ) ・cos2θ} ……(1) であるから、周波数fの超音波の位相差PΔZ は、 PΔZ =2πf ・(1/VW ) ・(l1 +l2 ) =2πf ・(1/VW ) ・{(ΔZ/cos θ) ・(1+cos 2θ)} ……(2) ただし、 VW は超音波伝播媒体(典型的には水)の音速
である。
【0027】(2) 式を書き換えると、 ΔZ=(PΔZ ・ VW ・cos θ)/{2πf (1+cos 2θ)} ここで、PΔZ/f をΔPf とすると、 ΔZ=ΔPf ・{( VW ・cos θ)/ 2π(1+cos 2θ)} ……(3) ここで図3を参照すると、Pref (f) はSPPレンズ1
2が基準高さZ0 にあるときの位相曲線であり、P
f (f) はSPPレンズ12が任意の高さZn にあるとき
の位相曲線である。但し、これら位相曲線Pref (f) ,
f (f) は、後述のフェイズアンラップ(phase unwrap)
により規格化されている。この図3から明らかなよう
に、ΔPf は、 ΔPf =(Pref (f)-Pf (f))/f ……(4) である。即ち、ΔPf は傾斜を意味する。
【0028】以上により、Δz は、 Δz={(P fref(f)-P f (f))/f} ・{(V 0 ・cos θ)/2 π(1+ cos2θ)}……(5) と表せる。
【0029】この(5) 式は演算装置34に予め記憶され
ている。
【0030】この発明の焦点調整装置の操作は以下の通
りである。
【0031】(i) SPPレンズ12の焦点を被検体表
面24aへ位置させ、SPPレンズ12と被検体24と
の間で超音波を発信及び受信させる。
【0032】(ii) 演算装置34により、(i) の場合の
波形のスペクトルの位相曲線を得る。これをフェイズア
ンラップにより規格化した後、基準位相曲線Pfref(f)
として演算装置34のメモリー(図示せず)に記憶す
る。
【0033】(iii) 実際の測定に際して、SPPレンズ
12と被検体24との間で超音波を発信及び受信させ
る。
【0034】(iv) 演算装置34により(iii) の場合の
波形のスペクトルの位相曲線Pf (f) を得て、これをフ
ェイズアンラップにより規格化した後、演算装置34の
メモリーに記憶する。
【0035】(v) 演算装置34により、一つ以上の周
波数領域について(4) 式に従ってΔPf を演算する。
【0036】(vi) 演算装置34により、ΔPf を(5)
式に代入し、高さずれΔZを演算する。
【0037】(vii) 演算装置34から出力されたΔZに
応じてステージコントローラ36がZステージ22を駆
動し、ΔZを実質的に零にするようにSPPレンズ12
を垂直移動させる。
【0038】以上により、SPPレンズ12の焦点位置
が被検体表面に位置する。
【0039】焦点調整装置の測定例について説明する。
この例では、周波数帯域は10MHz〜100MHz、
入射角θは30°である。また、超音波伝播媒体(水)
中の音速は1500m/sとした。以下の説明における
演算は演算装置34により実行された。
【0040】先ず基準被検体としてテフロンを用い、図
4に示すように基準位相曲線Pfref(f) を得た。次に実
際の被検体として錫を用い、図5に示すように位相曲線
f(f) を得た。これら位相曲線Pfref(f) ,Pf (f)
は、非連続的に表示されているため、それぞれフェイズ
アンラップにより図6及び図7に示すように連続的な表
示に規格化した。フェイズアンラップの一つの方法は、
非連続的な表示の位相曲線のうち、或る周波数帯域の位
相曲線とその直前の周波数帯域の位相曲線とを比較し、
位相が一回転(2π)しているか否かを判断し、一回転
した部分については2πを加算することである。これに
より、非連続的な表示が連続的な表示に規格化される。
【0041】図6の規格化された基準位相曲線P
fref(f) から図7の規格化された位相曲線Pf (f) を差
し引くことにより、図8に示す直線を得た。この直線か
ら(4) に従って、 ΔPf = 7.26×10-8 を得た。これを(5) 式に代入して、 Δz=10μm を得た。ステージコントローラ36は、ΔZに従ってS
PPレンズ12を10μmだけZ方向移動させた。
【0042】図9は(4) 式を計算するための他の方法を
示す。この図8のように、他の領域と異なる特性を示す
特異領域Aを有する位相曲線Pf (f) が得られた際に
は、特異領域Aにおける位相曲線Pf (f) 及び基準位相
曲線Pfref(f) を削除し、他の領域におけるPf (f) と
fref(f) との傾きを選択的に使用してもよい。
【0043】また、θステージ20により異なる入射角
における基準位相曲線Pfref(f,θ) を測定しておき、
各入射角に対応する位相曲線Pf (f,θ) を使用してΔ
Zを求めてもよい。
【0044】この発明は上述した実施例に限定されるも
のではなく、種々の変更が可能である。例えば本発明が
適用される超音波センサは、SPPレンズ12に限ら
ず、一方が平面トランスデューサである送受独立型セン
サでもよい。
【0045】Zステージ22は、SPPレンズ12側に
代えて、被検体24側へ設けてもよい。また、入射角を
可変制御する必要がなければ、θステージは特に設ける
必要はない。
【0046】更に、デジタルオシロスコープ32と演算
装置34との組み合わせは、反射波の周波数解析のため
のスペクトラムアナライザと、位相を周波数の関数とし
て測定するトラッキングジェネレータと、ΔZを計算す
るための演算装置34との組み合わせに代えてもよい。
【0047】
【発明の効果】この発明の超音波センサの焦点調整方法
及び装置によれば、超音波センサの受信した反射超音波
の周波数と位相との関係に基づいて、超音波センサの焦
点位置と被検体の表面との間の垂直距離を測定できるの
で、高精度な焦点調整が可能であり、しかも焦点調整の
自動化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の超音波レンズの焦点調整装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1の装置の超音波レンズの焦点と被検体との
関係を示す線図である。
【図3】規格された基準位相曲線と規格された測定位相
曲線とを示すグラフである。
【図4】測定例における規格化される以前の基準位相曲
線を示すグラフである。
【図5】測定例における規格化される以前の測定位相曲
線を示すグラフである。
【図6】図4の基準位相曲線を規格化して示すグラフで
ある。
【図7】図5の測定位相曲線を規格化して示すグラフで
ある。
【図8】測定例における垂直距離ΔZを計算するための
グラフである。
【図9】特異領域を有する測定位相曲線を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
12…SPPレンズ(超音波センサ)、12…平面トラ
ンスジューサ、12a…平面、14…凹面トランスジュ
ーサ、14a…凹面、34…演算装置(周波数fと位相
との関係を求める手段、垂直距離測定手段)、36…Z
ステージ(移動手段)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2の超音波トランスデューサを
    含み、その少なくとも一方が被検体の表面に対面する平
    面を有してなり、超音波を送信及び受信する超音波セン
    サの焦点と被検体の表面との間の垂直距離を調整する方
    法であって、 (a) 超音波センサの第1の超音波トランスデューサから
    被検体表面へ超音波を送信する行程と、 (b) 超音波センサの第2の超音波トランスデューサによ
    り被検体表面からの反射超音波を受信する行程と、 (c) 第2の超音波トランスデューサにより受信された反
    射超音波の周波数fと位相との関係を求める行程と、 (d) 求められた関係と、超音波センサの焦点が被検体表
    面に位置する際の反射超音波の周波数fと位相との予め
    与えられた関係とに基づいて、超音波センサの焦点位置
    と被検体表面との間の垂直距離Δzを測定する行程と、 (e) 測定された垂直距離Δzに基づいて、超音波センサ
    の焦点が被検体表面に位置するように、超音波センサを
    被検体表面に対して相対的に垂直移動させる行程と、を
    備える超音波センサの焦点調整方法。
  2. 【請求項2】 垂直距離Δzが、下式、 Δz={(P fref(f)-P f (f))/f} ・{(V 0 ・cos θ)/2 π
    (1+ cos2θ)} (但し、fは超音波の周波数、Pfref(f) は超音波セン
    サの焦点が被検体表面に位置する際の基準位相曲線、P
    f (f) は超音波センサの焦点が任意の位置にある際の位
    相曲線、V 0 は超音波センサと被検体との間に介在する
    超音波伝播媒体中の音速、θは平面を有する超音波トラ
    ンスデューサと被検体表面との間に定義される入射角)
    に従って計算される請求項1記載の超音波センサの焦点
    調整方法。
  3. 【請求項3】 被検体の表面へ超音波を送信する第1の
    超音波トランスデューサと、被検体の表面からの反射超
    音波を受信する第2の超音波トランスデューサとを含
    み、その少なくとも一方が被検体表面に対面する平面を
    有してなる超音波センサの焦点と被検体表面との間の垂
    直距離を調整する装置であって、 第2の超音波トランスデューサにより受信された反射超
    音波の周波数fと位相との関係を求める手段と、 求められた関係と、超音波センサの焦点が被検体表面に
    位置する際の反射超音波の周波数fと位相との予め与え
    られた関係とに基づいて、超音波センサの焦点位置と被
    検体の表面との間の垂直距離Δzを測定する手段と、 測定された垂直距離Δzに基づいて、超音波センサの焦
    点が被検体表面に位置するように超音波センサを被検体
    表面に対して相対的に垂直移動させる手段と、を備える
    超音波センサの焦点調整装置。
  4. 【請求項4】 他方の超音波トランスデューサが、被検
    体表面に対面する凹面を有する請求項3記載の超音波セ
    ンサの焦点調整装置。
  5. 【請求項5】 他方の超音波トランスデューサが、被検
    体表面に対面する平面を有する請求項3記載の超音波セ
    ンサの焦点調整装置。
  6. 【請求項6】 垂直距離Δzが、下式、 Δz={(P fref(f)-P f (f))/f} ・{(V 0 ・cos θ)/2 π
    (1+ cos2θ)} (但し、fは超音波の周波数、Pfref(f) は超音波セン
    サの焦点が被検体表面に位置する際の基準位相曲線、P
    f (f) は超音波センサの焦点が任意の位置にある際の位
    相曲線、V 0 は超音波センサと被検体との間に介在する
    超音波伝播媒体中の音速、θは平面を有する超音波トラ
    ンスデューサと被検体表面との間に定義される入射角)
    に従って計算される請求項3記載の超音波センサの焦点
    調整装置。
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