JPH04198268A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

Info

Publication number
JPH04198268A
JPH04198268A JP32419090A JP32419090A JPH04198268A JP H04198268 A JPH04198268 A JP H04198268A JP 32419090 A JP32419090 A JP 32419090A JP 32419090 A JP32419090 A JP 32419090A JP H04198268 A JPH04198268 A JP H04198268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
parts
acid
bis
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32419090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3173006B2 (ja
Inventor
Takahiro Kawabata
隆広 川端
Yoshiyuki Ono
善之 小野
Yoshifumi Noto
能登 好文
Keiko Iida
飯田 桂子
Kazutaka Murata
一高 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP32419090A priority Critical patent/JP3173006B2/ja
Publication of JPH04198268A publication Critical patent/JPH04198268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3173006B2 publication Critical patent/JP3173006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 本発明は、相溶性が改良されたポリアリーレンスルフィ
ドとその他の熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物に関する
もので、耐熱性、耐薬品性、寸法安定性、難燃性および
耐衝撃性などの力学的特性や接着性に優れた成形材料と
して、電気、電子部品、精密機器部品、自動車部品、ス
ポーツ用素材、雑貨等々広範な分野に用いられる。
〈従来技術) ポリフェニレンスルフィド(P P S)に代表される
ポリアリーレンスルフィド系樹脂(PAS系樹脂)は耐
熱性、高剛性、成形加工性に優れ、且つ、難燃性、耐薬
品性、寸法安定性に抜群の性能を有するため、高機能、
高性能のエンジニアリング・プラスチックとして注目さ
れている。しかし、該PAS系樹脂もいくつかの欠点が
指摘されている。例えば、耐衝撃性などの力学的・機械
的性質、接着性、耐候性や成形品のパリ特性、あるいは
、PPSなどでは、ガラス転移温度が80〜90”Cと
比較的低く、ガラス転移温度以上で弾性率が急激に低下
するという点等々が挙げられる。
PAS系樹脂とその他の熱可塑性樹脂をブレンドするこ
とによって、PAS系樹脂の欠点を改善したり、或いは
、PAS系樹脂の持つ優れた性質を他の樹脂に付与させ
ようとする試みはこれまで数多く行われてきた。
しかしながら、いずれの場合もPAS系樹脂とブレンド
する熱可塑性樹脂との相溶性が不十分であるために、目
的とする効果が十分に表れてないとか、場合によっては
、特性がかえって低下したり、或いはそれ以外の問題点
が生ずる等々の問題があった。これら問題点はPAS系
樹脂とブレンドする熱可塑性樹脂の種類によって異なる
。例えば、日本特許第1005081号では、難燃化を
目的にPAS系樹脂とポリアミド、フェノキシ樹脂、熱
可塑性ポリエステル、ポリエチレンなどとの組成物につ
いて開示されているが、この場合、難燃化という目的は
達成されるものの、相溶性が不十分であるために耐衝撃
性などの機械的性質が向上しなかったり、かえって低下
するなどの問題があった。また、特開昭56−3403
2号公報ではPPSとポリフェニレンオ牛サイドの場合
が、米国特許第4021596号ではPPSとポリサル
ホン、ポリカーボネート、ボリフェニレンオ牛サイドの
場合が、特開昭63−304046号公報ではPPSと
ABS系樹脂の場合が、特開昭53−57255号公報
ではPPSとポリアリ−レートの場合が、それぞの開示
されているが、いずれの場合も相溶性が不十分であるた
め、耐衝撃性等々の特性が同上しないという問題があっ
た。また、ポリエチレンやポリフェニレンオ牛サイドな
どでは接着性が不十分であるなど、ポリアミドでは吸水
性が十分向上しない等々の問題があった。一方、特開昭
59−58052号、同59−155461号、同59
−155462号、同59−164360号、同59−
207921号、同59−213758号、同59−6
4657号公報では、ppsと各種熱可塑性樹脂iのブ
レンド相溶性を向上させる目的で、エポキシ樹脂を添加
する方法が開示されているが、この方法においても十分
な相溶性改良効果が優れていないとともに、エポキシ樹
脂を添加することによって熱分解の影響やゲル化のため
に成形加工性が低下するという問題が生じている。
〈発明が解消しようとする課題〉 本発明は、PAS系樹脂とブレンドするその他の熱可塑
性樹脂のブレンド相溶性を改善することによって、例え
ば、従来において十分に向上しなかったり、場合によっ
ては、かえって低下してぃた、例えば耐衝撃性などの力
学的性質等々を改善するなど、ブレンドする両樹脂のも
つ優れた性質を互いに付与しあう樹脂組成物を提供する
と共に、ブレンドする樹脂によっては向上しなかった接
着性や塗装などに対する表面親和性を改善することを目
的に検討を行った。
〈課題を解決するための手段〉 即ち、本発明は■ポリアリーレンスルフィド系樹脂、■
カルボキシル基を含有するポリアリーレンスルフィド系
樹脂、及び■少なくとも1種のその他の熱可塑性樹脂を
含んでなることを特徴とする樹脂組成物に関するもので
ある。
本発明で使用するPAS系樹脂とは構造式(−Ar−3
−) n(Ar :アリーレン基)で表されるP A 
S 樹脂類である。ここでアリーレン基の−Ar−は、
P−フェニレン、m−フェニレン、〇−フェニレン、2
,6−ナフタレン、4,4′ −ビフェニレン等の2価
芳香族残基、あるいは2個の炭素数6の芳香環を含む2
価の芳香族残基であり、更に、各芳香環にはF、  C
L  Br、  CH3等の置換基が導入されてもよい
。これはホモポリマーであっても、ランダム共重合体、
ブロック共重合体であってもよく、線状、分岐状、或い
は架橋型及びこれらの混合物が用いられる。
上記PAS系樹脂の溶融粘度は、結晶性のものでは融点
プラス20℃の温度域で、10 rad/secでの動
的粘性率[η′コが10〜106ポイズ、好ましくは5
0〜50000ボイズのものが、非品性のものではガラ
ス転移温度プラス100℃の温度域で、10  rad
/secでの動的粘性率が50〜10“ボイズ、好まし
くは100〜5X10’ポイズのものが用いられる。゛
なお、ガラス転移温度は、IHzでの損失弾性率EE’
 ]の温度分散におけるピーク値とする。
本発明で使用するに好ましいPAS系樹脂は、ポリフェ
ニレンスルフィド(pps)、ポリフェニレンスルフィ
ドスルホン(PPSS)、ポリフェニレンスルフィドケ
トン(PPSK)、及び、PPS部分とPP5S部分、
ならびに、PPS部分とPP5K部分からなる共重合体
である。
PPSは、 六(ΣΣ5−)−で示される構造単位を7
0モル%、特に好ましくは90モル%以上を含む重合体
である。PPSに含まれるこれ以外の構成部分は、主に
、上記アリーレン基である。
かかるPPSは、例えば(1)ノ\ロゲン置換芳香族化
合物と硫化アルカリとの反応(米国特許第251318
8号明細書、特公昭44−27671号および特公昭4
5−3368号参照)、(2)チオフェノール類のアル
カリ触媒または銅塩等の共存下における縮合反応(米国
特許第3274165号、英国特許第1160660号
参照)、(3)芳香族化合物を塩化硫黄とのルイス酸触
媒共存下における縮合反応(特公昭46−27255号
、ベルギー特許第29437号参照)等により合成され
るものであり、目的に応じ任意に選択し得る。
を繰り返し単位とする重合体である。PP5Sの重合方
法としては、例えば、4.4′ −ジクロルジフェニー
ルスルホンのようなジハロ芳香族スルホンと硫化ナトリ
ウムのようなアルカリ金属硫化物を有機アミド溶媒中で
反応させる方法などが挙げられる。
を繰り返し単位とする重合体である。PP5Kの重合法
は、例えば、4,4′−ジクロルベンゾフェノンとアル
カリ金属硫化物を有機アミド溶媒中で反応させる方法な
どがある。
一方、本発明に用いるカルボキシル基を含有するポリア
リーレンスルフィド系樹脂(CPAS系樹脂)には、例
えば、繰り返し単位が下記の如き一般構造式(1)、(
2)または(3)で示されるカルボキシル基含有ポリア
リーレンスルフィド(CPAS)と繰り返し単位が上述
した一般式(−Ar−S −)  (Ar :アリーレ
ン基)で表されるポリアリーレンスルフィド(PAS)
との共重合体等々が挙げられる。
(ココテ、Yは一〇−1S Ox−1−CH,−1C(
CHs)*−1−〇〇−1C(CF3)2−または単な
る結合を示す。) 上記−形式(1)〜(3)で示されるカルボキシル基含
有アリーレンスルフィド構造単位の含有率は、使用する
目的等々によって異なるため一概には規定できないが、
CPAS系樹脂中の0.5〜30モル%、好ましくは、
0.8〜20モル%である。かかる範囲において目的と
する効果が特に発揮される。
このようなCPAS系樹脂はランダムタイプでも、ブロ
ックタイプでも構わない。
また、該CPAS系樹脂の粘度は、通常、融点プラス2
0°C1或いは、非品性のものではガラス転移温度プラ
ス100℃で、10 rad/secでの動的粘性率[
η′]が5〜1o“ボイズ、好ましくは10〜104ボ
イズのものである。
CPAS系樹脂として好ましいものには、PAS部分が
PP5S PP5S、PP5KS PPSとppssと
の共重合体またはppsとPP5Kとの共重合体で、C
PAS部分が上記−形式(1)で示されるカルボ牛シル
基含有ポリフェニレンスルフィド(CPPS)である組
み合わせからなる各種共重合体がある。最も代表的なも
のとして、PAS部分がPPSでCPAS部分が一般式
(1)で示されるCPP5である共重合体がある。
CPAS系樹脂の製造法は、例えば、ランダムタイプの
場合には特開昭63−305131号公報のように、ジ
ハロゲノ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とジハロゲ
ノ芳香族カルボン酸及び(または)そのアルカリ金属塩
とを用いる方法や該公報に記載された製造法において用
いたアルカリ硫化物に代えて水硫化アルカリ金属化合物
と水酸化アルカリ金属を用いる方法などが採用できる。
またブロックタイプの場合には(1)PASプレポリマ
ーの存在する極性溶媒中で、ジハロゲノ芳香族カルボン
酸及び(または)そのアルカリ金属塩とスルフィド化剤
(アルカリ硫化物;水硫化アルカリ金属化合物と水酸化
アルカリ金属との併用)を反応させる、(2)CPAS
プレポリマーの存在する極性溶媒中で、ジハロゲノ芳香
族化合物とスルフィド化剤を反応させる、(3)極性溶
媒中で、PASプレポリマーとCPASプレポリマーを
反応させるなどの方法がある。
本発明で用いる熱可塑性樹脂は、PAS系樹脂に関する
公知の文献中に記載されているPAS系樹脂以外のいず
れの熱可塑性樹脂も使用可能であるが、ポリアミド、熱
可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリ−レ
ート、ポリサルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリ
エーテルケトン、ポリエーテルイミド、フェノキシ樹脂
、α−オレフィン共重合体、スチレン共重合体、ABS
系樹脂、フッ素系樹脂が特に好ましく用いられる。PA
S系樹脂とのブレンドに使用する熱可塑性樹脂は単独で
用いても良いし、2種以上を併用しても構わない。また
、これら熱可塑性樹脂の共重合体、変性物を用いること
も可能である。
ポリアミドは、周知の種々のものを挙げることができる
。例えば蓚酸、アジピン酸、スペリン酸、セバシン酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、1゜4−シクロへキシル
ジカルボン酸のようなジカルボン酸とエチレンジアミン
、ペンタメチレンジアミン、メキサメチレンジアミン、
デカメチレンジアミン、1.4−シクロへ牛シルジアミ
ン、m−キシレンジアミンのようなジアミンとを重縮合
して得られるポリアミド;カプロラクタム、ラウリンラ
クタムのような環状ラクタムを重合して得られるポリア
ミド;あるいは環状ラクタムと、ジカルボン酸とジアミ
ンとの塩を共重合して得られるポリアミド等を挙げるこ
とができる。これらのポリアミドのうち、好ましくは6
ナイロン、66ナイロン、46ナイロン、MXD6ナイ
ロン(m−キシレンジアミンとアジピン酸との共重合体
)、6・10ナイロン、66/6・10ナイロン、6/
66ナイロン、12ナイロン、11ナイロン、6/6T
ナイロン(カプロラクタムとテレフタル酸とへキサメチ
レンジアミンとの塩の共重合体)等が挙げられ、これら
ポリアミドは2種類以上を併用しても構わない。特に好
適なものとしては6ナイロン、66ナイロン、46ナイ
ロン、及びMXD6ナイロンである。
ポリエステル樹脂としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4. 
4’−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジ
カルボン酸、α、β−ビス(4−カルボ牛ジフェノキシ
)エタン、アジピン酸、セパチン酸、アゼライン酸、デ
カンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、シクロへ牛
サンジカルボン酸、ダイマー酸などのジカルボン酸また
はそのエステル形成性誘導体とエチレングリコール、フ
ロピレンゲリコール、ブタンジオール、ベンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジオール、オク
タンジオール、デカンジオール、シクロへ牛サンジメタ
ツール、ハイトルキノン、ビスフェノールA、2.2−
ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、キ
シレングリコール、ポリエチレンエーテルグリコール、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、両末端が水酸
基である脂肪族ポリエステルオリゴマー等のグリコール
類とから得られるポリエステルのことであり、通常はフ
ェノールと四塩化エタンとの6対4なる重量比の混合溶
媒中、30’Cで測定した固有粘度(η)が0.3〜1
.5dt/gなる範囲のものが用いられる。
また、コモノマー成分として、グリコール酸、ヒドロキ
シ酪酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシフェニル酢酸
、ナフチルグリコール酸のよウナヒドロキシカルボン酸
、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン
、カプロラクトンのようなラクトン化合物あるいは熱可
塑性を保持し得る範囲以内で、トリメチロールプロパン
、トリメチロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリ
トール、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット
酸のような多官能性エステル形成性成分を含んでいても
よい。
また、ジブロモテレフタル酸、テトラブロモテレフタル
酸、テトラブロモフタル酸、テトラクロロテレフタル酸
、1. 4−ジメチロールテトラブロモベンゼン、テト
ラブロモビスフェノールA。
テトラブロモビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加物のような芳香族に塩素や臭素の如きハロゲン化合物
を蓋換基として有し、且つエステル形成性基を有するハ
ロゲン化合物を共重合した熱可だ性ポリエステル樹脂も
含まれる。
特に、好ましいポリエステル樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポヘ
キサメチレンテレフタレート、ポリ(エチレン・ブチレ
ンテレフタレート)、ポリ(シクロヘキサンジメチレン
テレフタレート)、ポリ(ブチレン・テトラメチレンテ
レフタレート)、2.2−ビス(β−ヒドロ手シェド半
シテトラブロモフェニル)プロパン共重合ポリブチレン
テレフタレートなどが挙げられる。
ポリカーボネート(以下PCと略す)は均質PCまた例
えば1種またはそれ以上の下記ビスフェノールをベース
にしたPC共重合体が使用できる。
ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェニル、
ビス−(ヒドロキシフェニル)−アルカン、ビス−(ヒ
ドロキシフェニル)−シクロアルカン、ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−サルファイド、ビス−(ヒドロキシフ
ェニル)−ケトン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−エ
ーテル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフオキシ
ド、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルフォンおよび
α。
α−−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイソプロヒル
ベンゼン並びに核にアルキルまたはハロケンが置換した
それらの化合物。
これらのうち好適なビスフェノールの具体的なものとし
ては、4.4−ジヒドロキシジフェニル、2、 2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン
、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロ
ヘキサン、α、α−−ビス−(4−ヒドロキシフェニル
)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス−<3
−1チル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2゜
2−ビス−(3−クロル−4−ヒドロキシフェニル)−
プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)−メタン、2,2−ビス−(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−
スルフォン、2゜4−ビス−(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−メルカプタン、1,1−ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−
シクロヘキサン、α、α′−ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソブロビルベン
ゼン、2,2−ビス−(3,5−シクロロー4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパンおよび2,2−ビス−(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン等
が挙げられ、好ましくは、2,2−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2.2−ビス−(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2.2
−ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル
)−プロパン、2,2−ビス−(3゜5−ジブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパンおよヒl、  1−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンが挙
げられる。
好適なPCは前述の好適ビスフェノールをベースにした
ものである。特に好適なPC共重合体は2.2ビス−(
4−ヒドロキシフェニル)−プロパンと上記特に好適な
他のビスフェノールの1種との共重合体である。
他の特に好適なPCは2,2−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−プロパンまたは2.2−ビス−(3,5−
ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパンだけを
ベースにしたものである。
尚、PCは公知の方法、例えばビスフェーノールとジフ
ェニカーボネートとの溶融エステル交換反応、ビスフェ
ノールとフォスゲンの二相界面重合法などの方法で製造
することができる。
ポリアリ−レートは、ビスフェノールまたはその誘導体
と二塩基酸またはその誘導体から合成されるポリエステ
ルである。ビスフェノール類の例としては、2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、4. 4
’ −ジヒドロ牛シージフェニルエーテル、4. 4’
 −ジヒドロキシ−3゜3′−ジメチルジフェニルエー
テル、4. 4’  −ジヒドロキシ−3,3′  ジ
クロロジフェニルエーテル、4. 4’ −ジヒドロ牛
シージフェニルスルフィド、4. 4’ −ジヒドロキ
シ−ジフェニルスルホン、4. 4’ −ジヒドロキシ
−ジフェニルケトン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル
)−メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル
)−エタン、1.l−ビス−(4−ヒドロキシフェニル
)−n−ブタン、ジー(4−ヒドロキシフェニル)−シ
クロヘキシル−メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2,2,2−トリクロロエタン、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシ−3,5−’)フロモフェニ
ル)−フロパン、2゜2−ビス−(4−ヒドロキシ−3
,5−ジクロロフェニル)−プロパン等が挙げられるが
、特に好ましいものは、2.2−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパンすなわちビスフェノールAと呼
ばれるものである。
二塩基酸の例としては、芳香族ジカルボン酸、例えば、
イソフタル酸、テレフタル酸、ビス−(4−カルボキシ
)−ジフェニル、ビス−(4−カルボキシフェニル)−
エーテル、ビス−(4−カルボキシフェニル)−スルホ
ン、ビス−(4−カルボキシフェニル)−カルボニル、
ビス−(4−カルボキシフェニル)−メタン、ビス−(
4−カルポキシフエニル)−ジクロロメタン、1,2−
および1,1−ビス−(4−カルボキシフェニル)−エ
タン、1. 2−および2,2−ビス−(4−カルボキ
シフェニル)−プロパン、1,2−および2,2−ビス
−(4−カルボキシフェニル)−1,1−ジメチルプロ
パン、1.1−およヒ2. 2−ビス−(4−カルボキ
シフェニル)−ブタン、1,1−および2,2−ビス−
(4−カルボキシフェニル)−ペンタン、3.3−ビス
−(4−カルボキシフェニル)−へブタン、2.2−ビ
ス−(4−カルボキシフェニル)−へブタン;および脂
肪族酸、例えば蓚酸、アジピン酸1、コハク酸、マロン
酸、セパチン酸、ゲルタール酸、アゼライン酸、スペリ
ン酸等が挙げられるが、イソフタル酸及びテレフタル酸
あるいはこれらの誘導体の混合物が望ましい。
ポリサルホンは、アリーレン単位がエーテル及びスルホ
ン結合とともに、無秩序に、または秩序正しく位置する
ポリアリーレン化合物として定義され、例えば、次の(
a)〜(r)の構造式(式中、−φ−はp−フェニレン
基を、−Phはフェニル基ヲ、nは10以上の整数を表
わす)からなるものが挙げられるが、好適には(a)ま
たは(f)の構造を有するものが望ましい。これらは、
単体でも、プロッり共重合体でも構わない。ブロック共
重合体としては、(a)と(b)のブロック共重合体、
(f)とポリカーボネートのブロック共重合体や(f)
とアリ−レートのブロック共重合体などがある。
(a)(−φ−0−φ−SO*−)− (b)(−φ−φ−SO,−)。
(e)  (−3o、−φ−0−φ−8o、−φ−CH
,−φ−)。
(f)(−φ−C(CH,)、−φ−0−φ−so、−
φ−−0−)。
CH。
(g)  (−0−φ−C−φ−0−φ−SO,−φ−
)。
h (h)  (−0−φ−CH,−φ−O−φ−SO,−
φ−)1(i)  (−0−φ−0−φ−8O8−φ−
)。
(j)  (−0−φ−Co−φ−0−φ−3Ox−φ
−)−h h (L)   (−〇−φ−0−φ−0−φ−8Q、−φ
−)。
(+++)   (−0−φ−8O3−φ−0−φ−C
F2−φ−)。
(1)   (−0−8Oz−φ−φ−5 Ot−φ−
0−φ−0−−φ−C(CHs)−φ−0−)1 (0)(−φ−8o、−φ−0−φ−3O,−φ−0−
φ−−C(CHI)  !−φ−0−)。
(p)(−φ−8o、−φ−0−φ−8Os−φ−)−
(q)(−φ〜φ−O−φ−3Oj−φ−0−)。
(r)(−φ−0−φ−so、−φ−φ−8O*−)−
本発明に用いられるPPOは、ポリフエニL/7エーテ
ル(PPEと略す)とも称せられ、下記−形式(4)で
示される単環式フェノールの一種類以上を重縮合して得
ることが出来る。
(但し、R3は炭素数1〜3の低級アルキル基、R3お
よびR3は水素または炭素数1〜3の低級アルキル基で
あり、水酸基の少なくとも一方のオルト位には必ず低級
アル牛ル置換基が存在しなければならない。) 上記PPOは、単独重合体であっても共重合体であって
もかまわない。
式(4)中で示される単環式フェノールとしては、例え
ば、2,6−ジエチルフェノール、2゜6−ジエチルフ
ェノール、2.6−ジプロピルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2−メチル−6−プロピルフ
ェノール、2−エチル−6−プロピルフェノール、m−
クレゾール、2.3−ジメチルフェノール、2,3−ジ
エチルフェノール、2,3−ジプロピルフェノール、2
−メチル−3−エチルフェノール、2−メチル−3−プ
ロピルフェノール、2−エチル−3−メチルフェノール
、2−エチル−3−プロピルフェノール、2−プロピル
−3−メチルフェノール、2−プロピル−3−エチルフ
ェノール、2. 3. 6−ドリメチルフエノール、2
. 3. 6−)ジエチルフェノール、2. 3. 6
−ドリブロビルフエノール、2.6−シメチルー3−エ
チル−フェノール、2,6−シメチルー3−プロピルフ
ェノール等が挙げられる。
これより得られるPPOとしては、例えば、ポリ(2,
6−シメチルー1.4−フェニレン)エーテル、ポリ(
2,6−ジニチルー1.4−)ユニレン)エーテル、ポ
リ(2,6−ジプロピル−1、4−)ユニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−ニチルー1. 4−)ユニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ブロビルー1
.4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−
ブロビルー1. 4−フェニレン)エーテル、2,6−
シメチルフエノール/2. 3. 6−)リメチルフェ
ノール共重合体、2,6−シメチルフエノール/2. 
3. 6−ドリエチルフエノール共重合体、2、 6−
ジエチルフェノール/2. 3. 6−)リメチルフェ
ノール共重合体、2,6−ジプロビルフエノール/2.
 3. 6−)リメチルフェノール共重合体などや、ポ
リ(2,6−シメチルー1゜4−フェニレン)エーテル
や2.S−ジメチルフェノール/2. 3. 6. −
トリメチルフェノール共重合体などにスチレンをグラフ
ト重合した共重合体等が挙げられる。
特に、本発明で使用するに好ましいPPOはポリ(2,
6−シメチルー1. 4−)ユニレン)エーテル、2,
6−シメチルフエノール/2. 3゜6−トリメチルフ
ェノール共重合体でアル。
ポリエーテルケトンは、下記の式(5)の反復単位 ()c 0()o−(5) 及び/または、下記の式(6)の反復単位は)o ()
c o(X< e > を単独でまたは他の反復単位と一緒に含みかつ固有粘度
(1,V、  )が0,7以上である強靭な結晶性の熱
可塑性芳香族ポリエーテルケトンである。
上記した式(5)及び/または式(6)以外の他の反復
単位としては、式(7) (式中、Aは直接結合、酸素、硫黄、−S O、−1−
〇〇−または2価の炭化水素基である。)及び、式(8
) で示されるものであり、更に、共重合単位として、式(
9) 及び式(10) 基YまたはY′に対してオルト位またはパラ位にあり、
YおよびY′は同一または異なり、−CO−または一5
O8−であり、Ar”は2価の芳香族基であり、そして
nは0.1.2または3である。)で示される反復単位
が含まれる。
ポリエーテルイミド(PEI)は、下記式を有するもの
である。
上記式中、 −0Qs−0−は、3または4及び3′ま
たは4′の位蓋に結合しており、Q、は、ぶK””・−
’      (12) または のような置換または非置換芳香族基、あるいは(Q′)
・−・ス〇−0,4(Q”・−・の2価の買換または非
置換芳香族誘導体基から選ばれる。ここに Q /は、
独立にC1〜C6のアル牛ル、アリールまたはハロゲン
である。Q、は、−〇−1−S−1−CO−1−SO,
−1−8O−1炭素数1〜6のシクロアルキレン、f素
数1〜6のアルキリデンまたは炭素数4〜8のシクロア
ルキリデンから選ばれ、Q、は、6〜20個の炭素原子
を有する芳香族炭化水素基およびそのノ\ロゲン化誘導
体(ここに、アルキル基は1〜6個の炭素原子を含む)
、2〜20個の炭素原子を有するアルキレンおよびシク
ロアルキレン基並びにC8〜C,アルキレンを末端基と
するポリジオルガノシロキサンまたは前記の式(14)
である。
α−オレフィン共重合体のα−オレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、ブテン−1、インブテン、ペンテ
ン−1,4−メチルペンテン−1、ヘ牛センー1等が挙
げられる。これらは、1種または2種以上の共重合体と
して使用される。更に、これらα−オレフィンに共重合
可能な他のモノマー、例えば、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリロニトリル、スチレン、ビニルエーテル、アクリル
酸、メタクリル酸などやマレイン酸などの不飽和ジカル
ボン酸などを共重合させることも可能である。また、カ
ルボン酸を有する共重合体にNa“やZn”+などの金
属イオンを含むアイオノマーなどを用いてもよい。上記
α−オレフィン系共重合体の中で、特にエチレン系の共
重合体が好ましく用いられる。
スチレン系共重合体としては、スチレンの単独重合体、
及びスチレンモノマーと共重合可能な他のモノマーとの
共重合体、例えば、α−メチルスチレン、ジメチルスチ
レン、クロルスチレン等のスチレン誘導体モノマー、ア
クリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、無水マレイン
酸、等の不飽和カルボン酸、アクリル酸メチル、メタア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エ
チル等のアクリル酸エステルあるいは酢酸ビニル、ビニ
ールエーテル等のビニールモノマーの1種または2種以
上のモノマーとの共重合体である。
フェノキシ樹脂は、ビスフェノールAとエピクロロヒド
リンとを主たる原料として合成される両末端にエポキシ
基をもたない高分子量の熱可塑性ポリエーテル樹脂であ
る。また、更に、2価フェノール、或いはビスフェノー
ルF1 テトラクロルビスフェノールなどのビスフェノ
ール、ジフェノール酸、ビスフェノールとp−牛シレン
ジクロリド縮金物などのジオール化合物とエビクロロヒ
ドリンやブタジェンオキシド、グリシジル化合物などの
エポキシ化合物との反応で合成される両末端にエポキシ
基を持たない熱可塑性ポリエーテルが含まれる。
ABS系樹脂は、共役ジエン系ゴムの存在下で、シアン
化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体及びアクリル
系単量体から選ばれた2種以上の化合物を重合させて得
られるグラフト共重合体である。また、必要に応じて、
シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体及びア
クリル系単量体から選ばれた2種以上の化合物を重合さ
せて得られる共重合体を含有することができる。グラフ
ト共重合体における共役ジエン系ゴムとしては、ポリブ
タジェン、ブタジェン−スチレン共重合体、ブタジェン
−アクリロニトリル共重合体などを、シアン化ビニル系
単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ルなどを、芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、
ビニルトルエン、ジメチルスチレン、クロルスチレンな
ど、特に好ましくは、スチレン及びα−メチルスチレン
を挙げることができる。また、アクリル系単量体として
はアクリル酸、メタアクリル酸、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、ヒドロ牛シェルアクリレートなどを挙げる
ことができる。
本発明に用いるフッ素系樹脂は、高分子の繰り返し単位
中にフッ素原子を含む合成高分子とその共重合体の総称
であり、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフ
ルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビ
ニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド、テト
ラフルオロエチレン・エチレン共重合体ナトノイわゆる
フッ素樹脂とビニリデンフルオライド・ヘキサフルオロ
プロピレン系共重合体を中心としたフッ素ゴムがその主
なものである。
PAS系樹脂とこれら熱可塑性樹脂の混合の割合につい
ては、使用する目的、樹脂の種類等々によって異なるた
め、−概には規定できないが、通常、PAS系樹脂99
〜5重量部に対して、熱可塑性樹脂1〜95重量部、特
に好ましくは、PAS系樹脂98〜10重量部、熱可塑
性樹脂2〜90重量部である。(但し、合計を100重
量部とする) 一方、CPAS系樹脂の添加の割合についても、使用目
的、樹脂の種類等々により異なるため一概には規定でき
ないが、通常、PAS系樹脂と熱可塑性樹脂の合計10
0重量部に対して、0. 5〜60重量部、好ましくは
0. 8〜50重量部の範囲で用いることによって本発
明の目的とする効果が表れる。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、繊維状または
粒状の強化剤を配合することが可能であり、樹脂組成物
に対して、通常3〜300重量部の範囲で配合すること
によって強度、剛性、耐熱性、寸法安定性を更に向上さ
せることができる。
繊維状強化剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、シラン
ガラス繊維、ボロン繊維、ウィスカー、チタン酸カリウ
ム、アスベスト、炭化ケイ素、アラミド繊維、セラミッ
ク繊維、金属繊維などが挙げられる。また、粒状の強化
材としては、マイカ、タルクなどの珪酸塩や炭酸塩、硫
酸塩、金属酸化物、ガラスピーズ、シリカなどが挙げら
れる。これらは2種類以上併用してもよく、これらの無
機充填剤は、通常充填剤の処理剤として用いられるシラ
ン系やチタン系のカップリング剤で処理することもでき
る。
また、本発明組成物には、本発明の目的を逸脱しない範
囲で少量の離型剤、着色剤、耐熱安定剤、紫外線安定剤
、発泡剤、難燃剤、難燃助剤、防錆剤、あるいはエポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミドなどの熱硬化性樹
脂を含有せしめることができる。
本発明の組成物の調整法は種々の公知の方法で可能であ
る。例えば、原料をダンブラーまたはヘンシェルミキサ
ーのような混合機で混合した後、1軸または2軸の押出
機に供給し、230〜400℃で溶融混練した後、ペレ
ットとして調整する方法などがある。
本発明の組成物は、ブレンド相溶性が著しく改良された
ものであり、耐衝撃性などの力学的性質や接着性等々の
緒特性が著しく向上する。そのため、本発明の樹脂組成
物は、例えば、コネクタ・プリント基板・封止成形品な
どの電気・電子部品、ランプリフレクタ−・各種電装品
部品などの自動車部品、各種建築物や航空機・自動車な
どの内装用材料、テニスラケット・スキー・ゴルフクラ
ブ・釣竿などのレジャー・スポーツ用具、スピーカー等
のエンクロージャーや弦楽器等の裏甲板など音響用材料
、あるいはOA機器部品・カメラ部品・時計部品などの
精密部品等の射出成形・圧縮成形、あるいはコンポジッ
ト・シート・バイブなどの押出成形・引抜成形などの各
種成形加工分野において耐熱性や耐衝撃性などの機械的
特性の優れた成形材料として用いられる。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
く参考例1〉 2LオートクレーブにN−メチルピロリドン(NMP)
 600 g、純度73重量%の水硫化ナトリウム(N
aSH)154.7g、水酸化ナトリウムを88gを仕
込、窒素雰囲気下で、200℃まで昇温することによっ
て、水−NMP混合物52gを留去した。更に、p−ジ
クロロベンゼン264.6g、2.4−ジクロロ安息香
酸38゜2gをNMP230gに溶かした溶液に添加し
、220℃で約5時間、更に、240 ”Cで約2時間
、窒素雰囲気下で反応させた。反応生成物を熱水とメタ
ノールで洗浄、乾燥させCPP5−1を得た。
赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1700及び
3000カイザーにカルボキシル基のものと見られる吸
収スペクトルが観測され、元素分析より求めた全フェニ
レンスルフィドユニットに対するカルボキシル基を有す
るフェニレンスルフィドの含有量は4. 0モル%であ
った。又、示差走査型熱量計(DSC)で測定した融点
は270’Cであり、290℃、10 rad/sec
での動的粘性率[η′コは150ポイズであった。更に
、cPPS−1を260℃で約1時間熱処理し、CPP
5−2を得た。CPP5−2の動的粘性率は600ボイ
ズであった。
く参考例2〉 2LオートクレーブにNMP540g、純度73重量%
の水硫化ナトリウム(Na SH) 139゜2g、水
酸化ナトリウムを72gを仕込、窒素雰囲気下で、20
0℃まで昇温することによって、水−NMP混合物を留
去した。更に、この系にp−ジクロロベンゼン264.
6gをNMP200gに溶かした溶液を添加し、220
℃で5時間、更に240℃で1時間窒素雰囲気下で反応
させた。
この反応溶媒Aを80℃まで冷却し、2,4−ジクoo
安息香酸38. 2 g、 N a S Hを15.5
g1水酸化ナトリウム16.0g及びNMP 80gを
添加し、220℃で5時間、240℃で1時間窒素雰囲
気下で反応させた。反応生成物を熱水とメタノール及び
アセトンで洗浄し、乾燥させブロック共重合体タイプの
CPP5−3を得た。赤外線吸収スペクトルを測定した
ところ、1700及び3000カイザーにカルボキシル
基のものと見られる吸収スペクトルが観測され、元素分
析より求めた全フェニレンスルフィドユニットに対スる
カルボキシル基を有するフェニレンスルフィドの含有量
は6.0モル%であった。又、DSCで測定した融点は
275℃であり、295℃、10rad/secでの動
的粘性率[η′]は300ポイズであった。更に、CP
P5−−3を260℃で約1時間熱処理し、CPP5−
4を得た。CPP5−4の動的粘性率は1000ポイズ
であった。
く参考例3〉 溜出口、モノマー溶液仕込口および窒素ガス導入口付き
のオートクレーブに水流化ナトリウム(NaSH・2H
*O)9.65Kg、水酸化ナトリウム4.05Kgお
よび50KgのN−メチルピロリドンを攪拌下で窒素ガ
スを流通しながら、約190℃、1時間脱水操作を行な
った。次いで、オートクレーブを密閉し、200℃に加
熱された脱水操作で得られた系に、p−ジクロルベンゼ
ン14.7KgとN−メチルピロリドン10Kgとの溶
液を40分間で圧入して、加圧下220℃に昇温して、
4時間反応を行ない、ついで、水6Kgを反応系内に圧
入し、240℃に昇温して3時間反応を行った後、重合
物を分離し、温水およびアセトンで洗浄し、乾燥させて
PPSを得た。
PPSは、DSCで求めた融点は285℃であり、30
5℃、l Orad/seeの動的粘性率[η′]は8
00ポイズであった。
実施例1〜8、比較例1.2 参考例3で得たPPSとナイロン66またはナイロン6
とCPP5−2、CPP5−4を表−1のような割合で
混合し、押出機を用いて、約300°Cで溶融混練し、
ベレット化した後、射出成型機でサンプル片を作成した
。アイゾツト衝撃試験と曲げ試験を行った。結果は表−
1に示す。CPP5を添加する事によって、特性が大幅
に向上するのが判る。又、実施例1.4、比較例1.2
について、アイゾツト試験に用いたサンプルの破断面を
走査型電子顕微鏡(SEM)で観測したところ、実施例
1では1ミクロン以下の微小粒子が、実施例4では分散
粒子が観測されなかった。一方、比較例1.2では、1
〜10ミクロン程度の球状の粒子が分散しているのが観
測された。更に、ナイロン66の場合、サンプル片を7
0℃の温水中に約24時間浸水させ、吸水率と吸水後の
曲げ強度を測定した。結果は表−1に示している。
尚、ナイロン66はモンサンド社製のVydyne  
22H,ナイロン6はカネボウ社製のMC−112Lを
用いた。
実施例9〜15、比較例3.4 参考例2で得たPPSとポリブチレンテレフタレート(
PBT)またはポリエチレンテレフタレート(PET)
とcpps−i及びCPP5−2を表−2に示すような
割合で混合し、実施例1と同様な方法でサンプル片を調
製し、同様な検討を行った。尚、溶融混線温度は300
℃であった。
結果は表−2に示す。CPP5を添加する事によって特
性が向上するのが判る。また、実施例7.11、及び比
較例3.4について、サンプルの破断面をSEMで観測
した。実施例ではいずれも分散粒子が観測されなかった
。一方、比較例3では1〜10ミクロン、比較例4では
2〜5ミクロン程度の球状の粗大粒子が不均一に分散し
ているのが観測された。
PBTは大日本インキ化学社製のブラナブクBT−12
8、PETは三井ペット社製の三井PET  J−12
5を用いた。
実施例16〜19、比較例5〜8 PPSとポリカーボネート(P C) 、ポリアリ−レ
ート(PAr)、ポリサルホン(P S F)、ポリエ
ーテルイミド(PEI)並びにcpps−2を表−3に
示すように配合し、実施例1と同様な手法でサンプルを
調製し、同様な検討を行った。
溶融混線温度はpcが300℃、PEIが340℃、そ
れ以外が330℃であった。結果は表−3に示す。CP
Pとを添加することにより特性が大幅に向上する。SE
Mによる破断面の観測において、実施例では、PCとP
Arでは分散粒子が観測されなく、PSFでは5ミクロ
ン以下、PEIでは2ミクロン以下の粒子が観測された
。分散粒子とマトリックスポリマーとの密着性は良好で
あった。一方、比較例では、PCでは5ミクロン程度の
繊維状の分散物が、PArとPSFでは1〜20ミクロ
ン、PEIでは10ミクロン程度の球状の分散粒子が観
測された。分散物及び分散粒子とマトリックスポリマー
の密着性は、分散物がマトリックスポリマーからすっぽ
ぬけたような状態であり、密着性に乏しかっ−た。
尚、PCは三菱瓦斯化学社製のニーピロン S−200
0、PArはユニチカ社製のUポリマーU−100、P
SFはアモコ社製のUDELP−3703、PEIはジ
ェネラル・エレクトリック社製のウルテム−1000を
用いた。
実施例20〜22、比較例9〜11 PPSとエチレン/アクリル酸エチル共重合体(EEA
)、フェノキシ樹脂、アイオノマー及びCPP5−2を
表−4に示すような割合で混合し、実施例1と同様な手
法でサンプルを調製し、同様な検討を行った。溶融混練
温度は300℃とした。
結果は表−4に示す。cppsを添加することにより特
性が向上し、曲げ試験ではサンプルが破壊されなかった
。また、SEMによる破断面の観測では、実施例では分
散粒子が見られなかったが、比較例ではいずれも5〜1
0ミクロンの球状の粒子が観測された。分散粒子とマト
リックスポリマーの密着性は悪く、分散粒子がすっばぬ
けたような状態であった。
尚、EEAは日本ユニカー社製のNUCコポリマー E
EA  DPDJ−9169、フェノキシ樹脂はユニオ
ンカーバイド社製のUCARフェノキシ樹脂、グレード
PKHH,アイオノマーは三井・デニポンボリケミカル
社製のハイミラン1706を用いた。
実施例23〜25、比較例12〜14 PPSとポリフェニレンオ牛サイド(ppo)、ABS
樹脂、ポリエチレン及びCPP5−2を表−5に示すよ
うに配合し、実施例1と同様な手法でサンプルを調製し
、アイゾツト衝撃試験と接着強度を゛測定した。結果は
表−5に示す。特性は大幅に向上するのが判る。接着試
験は1cm”にエポキシ系接着剤を付け、サンプル片を
重ね合わせ、引張り強度を測定した。また、マジックイ
ンキでサンプル表面に文字を書いたところ、C’PPS
を添加しない場合、PPOとポリエチレンではインキの
はじき現象が生じたが、CPP5を添加したものははじ
き現象は見られなかった。
尚、PPOはジェネラル・エレクトリック社製のノリル
 534J−801、ABS樹脂は鐘淵化学社製のカネ
エース MUHM−3000、ポリエチレンは昭和電工
社製のショーレックスF−5010を用いた。
実施例26〜31 PPSとP B TSP CSP A r、 P S 
F、フェノキシ樹脂、アイオノマーとCPP5−4を用
いて、表−6の如く配合し、実施例1と同様な検討を行
った。結果は表−6に示す。
〈発明の効果〉 本発明の組成物は、ブレンド相溶性が著しく改良された
ものであり、耐衝撃性などの力学的性質や接着性等々の
緒特性が著しく向上する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(1)ポリアリーレンスルフィド系樹脂、(2)
    カルボキシル基を含有するポリアリーレンスルフイド系
    樹脂、及び(3)少なくとも1種のその他の熱可塑性樹
    脂を含んでなることを特徴とする樹脂組成物。
  2. (2)(2)カルボキシル基を含有するポリアリーレン
    スルフイド系樹脂中におけるカルボキシル基含有アリー
    レンスルフィド構造単位の含有率が0.5〜30モル%
    である請求項第1項記載の樹脂組成物。
  3. (3)(1)ポリアリーレンスルフイド系樹脂と(3)
    少なくとも1種のその他の熱可塑性樹脂との使用割合は
    (1)が99〜5重量部で(3)が1〜95重量部(但
    し合計を100重量部とする)であり、且つ(1)と(
    3)の合計100重量部に対して、(2)カルボキシル
    基を含有するポリアリーレンスルフイド系樹脂の使用割
    合が0.5〜60重量部の範囲である請求項第1項記載
    の樹脂組成物。
  4. (4)(3)その他の熱可塑性樹脂として、ポリアミド
    、熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリ
    ーレート、ポリサルホン、ポリフェニレンオキサイド、
    ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、フェノキシ
    樹脂、α−オレフィン共重合体、スチレン系共重合体、
    ABS系樹脂、フッ素系樹脂から選ばれる少なくとも1
    種の熱可塑性樹脂を用いる請求項第1項記載の樹脂組成
    物。
JP32419090A 1990-11-27 1990-11-27 樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3173006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32419090A JP3173006B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32419090A JP3173006B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04198268A true JPH04198268A (ja) 1992-07-17
JP3173006B2 JP3173006B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=18163079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32419090A Expired - Fee Related JP3173006B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3173006B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5504165A (en) * 1995-03-17 1996-04-02 General Electric Company Poly(phenylene ether)-poly(arylene sulfide)resin compositions.
US5612401A (en) * 1995-03-17 1997-03-18 General Electric Company Compositions of poly(phenylene ether) poly(arylene sulfide) polyester resins and compatibilizer compound
US5723542A (en) * 1994-08-10 1998-03-03 General Electric Company High flow, high ductility poly(arylene sulfide) resin blends
US5837758A (en) * 1995-06-07 1998-11-17 General Electric Company Compositions of poly (phenylene ether), poly (arylene sulfide) and ortho ester compounds
US6303708B1 (en) 1995-03-17 2001-10-16 General Electric Company Functional poly(phenylene ether)/poly(arylene sulfide)/epoxy function alpha olefin elastomer/elastomeric block copolymer/metal salt compositions and process for making thereof
JP2020132832A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 帝人株式会社 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
CN114716818A (zh) * 2021-01-04 2022-07-08 上海凯赛生物技术股份有限公司 一种聚酰胺/聚苯醚树脂组合物及其制备方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11397160B2 (en) 2016-02-22 2022-07-26 Semitec Corporation Gas sensor, gas detection device, gas detection method and device provided with gas detection device
CN117517408A (zh) 2017-08-09 2024-02-06 世美特株式会社 气体传感器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5723542A (en) * 1994-08-10 1998-03-03 General Electric Company High flow, high ductility poly(arylene sulfide) resin blends
US5504165A (en) * 1995-03-17 1996-04-02 General Electric Company Poly(phenylene ether)-poly(arylene sulfide)resin compositions.
US5612401A (en) * 1995-03-17 1997-03-18 General Electric Company Compositions of poly(phenylene ether) poly(arylene sulfide) polyester resins and compatibilizer compound
US6303708B1 (en) 1995-03-17 2001-10-16 General Electric Company Functional poly(phenylene ether)/poly(arylene sulfide)/epoxy function alpha olefin elastomer/elastomeric block copolymer/metal salt compositions and process for making thereof
US5837758A (en) * 1995-06-07 1998-11-17 General Electric Company Compositions of poly (phenylene ether), poly (arylene sulfide) and ortho ester compounds
JP2020132832A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 帝人株式会社 ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
CN114716818A (zh) * 2021-01-04 2022-07-08 上海凯赛生物技术股份有限公司 一种聚酰胺/聚苯醚树脂组合物及其制备方法
CN114716818B (zh) * 2021-01-04 2023-12-08 上海凯赛生物技术股份有限公司 一种聚酰胺/聚苯醚树脂组合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3173006B2 (ja) 2001-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4528346A (en) Resin composition
EP0073067B1 (en) Impact modified polyarylate blends
EP0394933B1 (en) Polyphenylene sulfide resin composition
EP0037547B1 (en) Molding compositions and articles molded therefrom
JP2570720B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPS6279222A (ja) ポリカーボネート―ポリエーテルブロック共重合体
CA1218782A (en) Polyarylethersulfone containing blends
Melton et al. Engineering thermoplastics
JP3173006B2 (ja) 樹脂組成物
EP0477757A2 (en) Polyamide-Poly(aryl ether sulfone)blends
JPH04132766A (ja) 樹脂組成物
US5084527A (en) Thermoplastic resin composition
US5077351A (en) Process for the preparation of polycarbonate and/or polyarylate block copolymers with poly(aryl ethers)
JP3194385B2 (ja) 耐熱性樹脂成形品の製造方法
WO2004018542A2 (en) Aromatic polycondensation polymer compositions exhibiting enhanced strength properties
JPH04130158A (ja) 樹脂組成物
JPH0559280A (ja) 樹脂組成物
JPH04132765A (ja) 樹脂組成物
JPH04198276A (ja) 樹脂組成物
JPH04175374A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂組成物
JPH02252761A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0559282A (ja) 樹脂組成物
JPH04277555A (ja) 樹脂組成物
JP2560333B2 (ja) 新規な樹脂組成物
JPH04292657A (ja) 樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees