JPH04198208A - 耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法 - Google Patents

耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法

Info

Publication number
JPH04198208A
JPH04198208A JP2324137A JP32413790A JPH04198208A JP H04198208 A JPH04198208 A JP H04198208A JP 2324137 A JP2324137 A JP 2324137A JP 32413790 A JP32413790 A JP 32413790A JP H04198208 A JPH04198208 A JP H04198208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tables
prepreg
compound
formulas
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2324137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2983616B2 (ja
Inventor
Jiyunya Ida
井田 純哉
Hiroyuki Furuya
浩行 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2324137A priority Critical patent/JP2983616B2/ja
Publication of JPH04198208A publication Critical patent/JPH04198208A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2983616B2 publication Critical patent/JP2983616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、耐湿性、保存安定性に優れた耐熱積
層材用化合物及びこれを用いた耐熱積層材の製造方法に
関する。
〔従来の技術と課題〕
近年、電子機器の発達は目ざましく、配線板として使用
される銅張積層板の使用も多種多様となり、かつ優れた
特性のものが要求されている。とりわけ、電子部品の高
密度実装化による配線の高密度化にともない、配線板の
多層化、スルーホールの小径化が進みつつある。このた
め、ドリル加工時のスミア発止が少ない等、加工性の良
好な銅張積層板が求められている。一方、生産性の向上
、低コスト化の要請にともない、配線板の実装工程でホ
ントエアーレベラーやりフローはんだ付は等、ますます
厳しい加工条件が加えられている。これらの要求の中で
基板である銅張積層板の耐熱性、耐湿性はこれまで以上
に優れたものが求められるようになってきた。
これらの要求を満たすために、一般に銅張積層板用の積
層材として広く用いられているエポキシ樹脂に代わって
、近年、付加硬化型のポリイミド樹脂が利用されるよう
になってきている。このポリイミド樹脂を銅張積層板用
積層板として用いた場合、ドリル加工時のスミアの発生
がほとんど無くなり、また、加工工程や長期試験での耐
熱性が格段に改良されるという利点を有することが知ら
れている。
しかし乍ら、従来用いられてきた付加硬化型のポリイミ
ド樹脂は以下に述べるような種々の問題点を有していた
。即ち、不飽和ジカルボン酸のN。
N′〜ビスイミドとジアミノジフェニルメタンとを反応
させたものは、積層板用としで優れたものであるが、反
面、ジアミノジフェニルメタンは反応性が高く、ワニス
やプリプレグの可使時間が短いという問題がある。更に
、ジアミノジフェニルメタンの生体への毒性が問題とな
ることがある。
また、不飽和ジカルボン酸のN、 N’ −ビスイミド
とジアミノフェノールとを反応成分きするものは、積層
板用としてバランスのとれた特性を示し、加工性も優れ
ている。しかし、耐湿性が劣るという問題点があり、例
えば、得られた積層板の長期保存には、吸湿に格別の注
意を払わなければならなかった。
更に、不飽和ジカルボン酸のN、N’−ビスイミドアミ
ノ安思香酸とを反応させたものは、積層板用として好適
であるが、低沸点溶媒に対して溶解性が悪(、プリプレ
グ作成時のガラス布等への塗布に問題点を有し、更に、
樹脂溶液の保存にも注意しなければならない等の問題点
があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者はかかる実情に鑑み、これらの技術的課題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達したもの
である。
即ち、本発明の第1は、−量大(1) (式中、Arl+ Ar3ば2価の有機基、Artは4
価の有機基であり、Araは熱架橋反応性を有する有機
基であり、^rl+ Arl Ar3. Araはそれ
ぞれ同種であってもよく、異種であってもよい。また、
X。
Yは共重合比であり、Xは1〜30、YはO〜30の正
の整数を表す、)で示される化合物を主成分とすること
を特徴とする耐熱積層用化合物を、本発明の第2は、上
記化合物を有機溶剤に溶解してワニス状樹脂組成物を調
整し、次いで補強材を該ワニス樹脂組成物で塗布・含浸
さゼたのち所定の残溶剤濃度となるように乾燥してプリ
プレグを作成し、該プリプレグの1枚又は2枚以上を2
枚の銅箔の間に挟み、加熱加圧して一体成形することを
特徴とする両面銅箔積層板の製造方法を、それぞれ内容
とするものである。
本発明の耐熱積層材用化合物の製造方法について説明す
る。
反応槽を充分に乾燥しアルゴン、窒素などの不活性ガス
雰囲気中、−量大(2)で表される有機ジアミン化合物
; H2N  Ars  NL     (2)(式中、A
r、は2価の有機基) を極性有機溶媒中に熔解させ、その溶液中に、−量大(
3)で表されるエステル基含有有機テトラカルボン酸二
無水物 (式中、Ar+ は2価の有機基)又は該エステル基含
有テトラカルボン酸二無水物と一般式(4)で表される
有機テトラカルボン酸二無水物:(式中、Ar、は4価
の有機基) を上記と同一の極性溶媒に熔解させるか、又は粉体で発
熱及び増粘に注意しながら添加し、酸無水物基末端のテ
レケリツクなオリゴマーを得る。この時の反応温度は、
−15〜120°Cの範囲が好適であり、好ましくは−
15〜100°C5更に好ましくは一5〜50°Cが好
適である。反応時間は、1〜5時間が好ましい。
この反応溶液に、−量大(5)で示される1級アミン; F12N  Arn       (5)(式中、Ar
4は熱架橋反応性を有する有1!基)を末端を停止する
ために添加し、新規熱硬化型オリゴマーの前駆体である
下記−量大(6)で示されるオリゴエステルアミック酸
を得る。
(式中、^r++ Arsは2価の有機基、Artは4
価の有機基であり、Ar4は熱架橋反応性を有する有機
基であり、Ar++ Arg+ Ars+ Ar<はそ
れぞれ同種であってもよく、異種であってもよシ)、ま
た、X。
Yは共重合比であり、Xは1〜30、Yは0〜30の正
の整数を表す。) この時の温度は、0〜120℃が好適であり、より好ま
しくは0〜100℃、更に好ましくは40〜100°C
である0反応時間は1〜5時間程度が好ましい。
その後、オリゴエステルアミック酸溶液を熱的に閉環、
脱水させるために非溶媒を加えた後、還流、共沸下にエ
ステルイミドオリゴマーに変換する。ここで使用する非
溶媒は、芳香族系炭化水素であるキシレン、トルエン、
ベンゼンを使用できるが、好ましくは、ベンゼンを用い
るのがよい。
反応は、共沸、留去する水をディーン・スターク還流器
を用いて反応理論量の水が集められるまで還流させる。
更には、化学的閉環法を併用することもできる。ここで
使用する脱水閉環剤としては、例えば無水酢酸などの脂
肪族酸無水物、無水フタル酸などの芳香族酸無水物、ク
ロル酢酸などが挙げられる。また、脱水触媒としては、
例えばトリエチルアミン等の脂肪族第3級アミン類、ピ
リジン、ピコリン類、イソキノリンなどの複素環式第3
級アミン類などが挙げられる。反応後は、水あるいはア
ルコール系の溶媒中に激しく攪拌させながらオリゴエス
テルイミドン容液を注ぐことでエステルイミドオリゴマ
ーをパウダーとして沈澱させる。パウダーは濾過して集
めた後、約80°C中、減圧下に48時間乾燥させる。
本発明に用いられるエステル基含有テトラカルボン酸二
無水物としては、あらゆる構造のエステル基含有テトラ
カルボン酸二無水物が使用可能であるが、これらはUS
P 3182073.ジャーナル・オブ・ポリマー・サ
イエンス、Part 1.1531 pp (1976
)、特開平1−’254631、特開平2−13834
1に開示されているごとく、公知の技術で合成すること
もできる。
すなわち、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気中、
トリメリット酸クロリドを有機溶媒中に溶解させ、その
溶液中に一般式(7) %式%(7) (式中、Ar+ は2価の有機基)で表されるジオール
とアミン、有機溶媒を反応系の状態に注意しながら添加
する。ここで反応副生成物の塩化水素の補足剤として使
用するアミンは、ピリジン、トリエチルアミン等の第3
級アミンが使用できるが、好ましくは、ピリジンを用い
るのがよい。また有機溶媒は、芳香族系炭化水素である
キシレン、j・ルエンを使用できるが、好ましくはトル
エンを用いるのがよい。この時の反応温度は一15〜1
20゛Cの範囲が好適であり、より好ましくは0−10
0°C1更に好ましくは40〜100°Cである。
反応時間は、1〜3時間が好ましい。
その後、還流条件下でエステル基含有酸二無水物に変換
する0反応後は、反応系を充分冷却し、沈澱している塩
を濾別し、濾液を集めて減圧下に溶媒を留去しエステル
基含有酸二無水物の結晶を得る。これを無水酢酸から再
結晶を行い、結晶は80°C中で減圧下に48時間乾燥
させる。
前記−量大(3)のAr、は2価の有機基であり、芳香
族基であることが好ましい、このAr+基を具体的に例
示すると次のものを挙げることができ、これらのうち少
なくとも1種が遺灰される。
(CHz)−C=CC=C(CHze”’i−n= 1
〜18より具体的には、緒特性のバランス面から、−(
CHz)、 C= C−C= C(CHz’h−n= 
1〜1Bの少なくとも1種類を主成分とすることが好ま
しい。
更に、本発明においてエステル基含有テトラカルボン酸
二無水物と併用できる有機テトラカルボン酸二無水物と
しては、あらゆる構造の有機テトラカルボン酸二無水物
の使用が可能であるが、−量大(4)で示されるものが
好ましい。−量大(4)のArt基は4価の有機基であ
り、芳香族基であることが好ましい、このArtを具体
的に例示すると次のものを挙げることができ、これらの
うちの少なくとも1種が選択される。
これらの有機テトラカルボン酸二無水物を単独又は2種
以上組み合わせて用いてもよい。より具体的には、緒特
性のバランス面から、 の少なくとも1種類を主成分とすることが好適である。
また、本発明に用いられる一般式(2)で表される有機
ジアミン化合物中の2価の有機基Artは本質的には2
価の有機基なら何でも使用可能であるが、具体的には、
下記のものが挙げられ、これらのうちの少なくとも1種
が選択される。
などを挙げることができるが、芳香族基が望ましく、具
体的には、 の少なくとも1種類以上を主成分とすることが好適であ
る。
末端停止用に本発明で使用される一般式(5)で表され
of級アミンのAr、を例示すると下記のものが挙げら
れ、これらのうちの少なくとも1種が選択される。
などがあるが、コスト、取扱いの点で、特に好ましくは
、 が用いられる。
エステルイミドオリゴマー溶液の生成反応に使用される
アブロチインクな有機溶媒としては、例えば、ジメチル
スルホキシド、ジエチルスルホキシト等のスルホキシド
系溶媒、N、 N’−ジメチルホルムアミド、N、N’
 −ジエチルホルムアミド等のホルムアミド系溶媒、N
、N’−ジメチルアセトアミド、N、N’ −ジエチル
アセトアミド等アセトアミド系溶媒等を挙げることがで
きる。
これらを単独又は2種以上の混合溶媒として用いること
もできる。更に、これらの極性溶媒とともに、メタノー
ル、エタノール、イソプロパツール、ベンゼン、メチル
セロソルブ等のポリアミック酸の非溶媒との混合溶媒と
して用いることもできる。
好ましくは、ジメチルホルムアミド(以下、DMFと記
す)を用いることが生成するポリマーの色調、収率の点
から望ましい。
本発明に係る反応性を有するエステルイミドオリゴマー
が特に高い耐熱性を有する硬化物を与えることについて
の機構は明確ではないが、アセチレンの熱硬化(熱的3
量化)によるベンゼン骨格形成、あるいはビフェニレン
の熱硬化によるテトラベンゾシクロオクタジエン骨格形
成等による芳香環の形成の効果であると考えられる〔例
えば、J、に、ステイルら、マクロモレキ、ユルズ、第
19巻、第8号、1985ページ、1986年〕。
また、数平均重合度(DP;P、J、フローリー、 P
r1nciples  of  Polymer  C
hemistry:  CornellUnivers
ity Press: Ithaca、 NY、 91
ページ、1953年]をコントロールするために、共重
合比Xは1〜30.YはO〜30、好ましくはは1〜1
5、更に好ましくは1〜10がよい。30を越えると、
有機溶媒に対する溶解性が落ちるという欠点が出る。ま
た、1未満となると、機械的強度の点で問題が出る場合
がある。
本発明のエステルイミドオリゴマーから硬化物を得るに
際し、必要に応して公知のエポキシ樹脂やエポキシ樹脂
硬化剤、硬化促進剤、充填剤、難燃剤、補強剤、表面処
理剤、顔料、各種エラストマーなどを併用することが出
来る。
エポキシ樹脂とは分子中に2個以上のエポキシ(グリシ
ジル)基を有する化合物であり、例示するとビスフェノ
ールA、ビスフェノールF、ハイドロキノン、レゾルシ
ン、フルルグリシン、トリス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、1.1゜2.2.−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン等の2価あるいは3価以上のフ
ェノール類又はテトラブロムビスフェノールAやブロム
化ポリフェノール類から誘導されるノボラックなどのハ
ロゲン化ポリフェノール類から誘導されるグリシジルエ
ーテル化合物、フェノール、オルトクレゾール等のフェ
ノール類とホルムアルデヒドの反応生成物であるノボラ
ック系エポキシ樹脂、アニリン、パラアミノフェノール
、メタアミノフェノール、4−アミノ−メタクレゾール
、6−アミノ−メタクレゾール、4.4′−ジアミノジ
フェニルメタン、8,8′−ジアミノジフェニルメタン
、4.4′−ジアミノジフェニルエーテル、3.4′−
ジアミノジフェニルエーテル、1.4−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、1゜4−ビス(3−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、1゜3−ビス(3−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、2゜2〜ビス(4−アミノフェノキシ
フェニル)プロパン、パラフェニレンジアミン、メタフ
ェニレンジアミン、2.4−)ルエンジアミン、2,6
−トルエンジアミン、パラキシリレンジアミン、メタキ
シリレンジアミン、1.4〜シクロヘキサン−ビス(メ
チルアミン)、1.3−シクロヘキサン−ビス(メチル
アミン)、5−アミノ−1−(4′−アミノフェニル)
−1,8,8−トリメチルインダン、6−アミノ−1−
(4−アミノフェニル)−1,8,8−1リメチルイン
ダン等から誘導されるアミン系ユポキシ樹脂、パラオキ
シ安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族カ
ルボン酸から誘導されるグリシジルエステル系化合物、
5.5−ジメチルヒダントイン等から誘導されるヒダン
トイン系エポキシ樹脂、2,2′−ビス(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)プロパン、2.2−ビス(4−(
2,3−エポキシプロビル)シクロへキシル〕プロパン
、ビニルシクロヘキサンジオキサイド、3,4−エポキ
シシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環式エポキシ
樹脂、その他、トリグリシジルイソシアヌレート、2,
4.6−)リグリシドキシニs−ドリアジン等の1種又
は種以上を挙げることができる。
公知のエポキシ硬化剤としては、芳香族アミンやキシリ
レンジアミン等の脂肪族アミン等のアミン系硬化剤、フ
ェノールノボラックやタレゾールノボラック等のポリフ
ェノール化合物、ヒドラジド化合物等が例示される。
硬化促進剤としてはベンジルジメチルアミン、2.4.
6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1.
8−ジアザビシクロウンデセン等のアミン類や、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール化合物
、三フッ化ホウ素アミン錯体等が例示できる。
機械的強度を改良するために公知のエラストマーの添加
も効果的である。公知のエラストマーとは、具体的には
、以下のものを例示することができる。
5ilostic      CH3C3F? −CH
=C1h−Si −0−5i−0−5i −0−CI(
s    CJ7  CHs (X+Y=3) CH3CH。
R−C8zcHzc tccH2cH□cHcHztt
ccHzcHW廿C−CFI zCHt −RCN  
            CN    CNR:  −
COOH(CTBN、  CTB)−COOCHzC)
lcHzOcOcH=cHz   (VTBN)H 上記記載のエラストマーは、5ilastic (LS
−420) 、Sylgard (184)はダウコー
ニング社から、ハイカー・ATBN (1300X16
等) 、CTB (2000XI62)、CTBN (
1300X13.1300X8.1300X31) 、
VTBN (1300X23)は株式会社宇部興産から
、3Fはモンサンドから購入できる。
また、難燃性付与のため難燃材、無機充填剤を適宜配合
することができる。
無機充填剤は、水不溶性で、絶縁性のものが用いられる
。その例としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア、二
酸化チタン、亜鉛華などの金属酸化物、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物、タルク、
カオリン、雲母−、ワラストナイト、粘土鉱物等の天然
鉱物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、燐酸カルシウム等の不溶性塩等があり、これらは単
独又は2種以上組み合わせて用いられる。
補強材としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維
、ベクトラ等の液晶ポリエステル繊維、ポリヘンジチア
ゾール(PBT)繊維、アルミナ繊維等からなる不織布
、マット、紙(ペーパー)あるいはこれらの組み合わせ
が例示できる。これらの補強材は、接着性付与のためシ
ランカップリング剤処理を併用することも効果的である
次に、代表的な塗布工程を例を挙げて説明する。
上記−量大(1)で表されるエステルイミドオリゴマー
を所定の樹脂濃度になるように所定量の有機溶剤で溶解
・攪拌することにより、均一なワニス状樹脂組成物を得
る。このようにして製造した樹脂組成物を、ガラス布、
ガラス不織布、ガラスペーパー等の補強材に塗布・含浸
したのち、熱風循環乾燥炉内で50〜250℃、好まし
くは50〜200°C1更に好ましくは100〜200
°Cの温度範囲内で、所定の残溶剤濃度になるように炉
内滞留時間を設定・乾燥し、耐熱性積層板用プリプレグ
を製造する。
使用される有機溶剤としては、例えば、ジメチルスルホ
キシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシド系溶剤
、N、N’−ジメチルホルムアミド、N、N’−ジエチ
ルホルムアミド等のホルムアミド系溶剤、N、N’−ジ
メチルアセトアミド、N、N’−ジエチルアセトアミド
等のアセトアミド系溶剤、ジメチルエーテル、ジエチル
エーテル、ジオキサン等のエーテル系溶剤;アセトン、
メチルエチルケトン等のケトン系溶剤等を挙げることが
できる。これらを単独又は2種以上の混合溶剤として用
いることもできる。更に、これらの有機極性溶剤ととも
に、メタノール、エタノール、インプロパツール等のア
ルコール系溶剤、ベンゼン、メチルセロソルブ等との混
合溶剤として用いることもできる。
有機溶剤に溶解稀釈時の樹脂濃度は、プリプレグ時の樹
脂濃度との関係から5〜75重量%、好ましくは15〜
65重量%、更に好ましくは35〜65重量%の範囲で
使用するのが望ましい。プリプレグの残溶剤濃度は、残
溶剤/樹脂比計算で1〜20重量%、好ましくは1〜1
0重量%、更に好ましくは1〜5重蓋%の範囲で調整す
るのが望ましい。上記範囲よりも大きくなると、プリプ
レグ成形後の積層板の機械特性が低いという問題が発生
する。また、上記範囲よりも小さいと、プリプレグ成形
時に残存溶剤が揮発するためボイドの発注が起こるとい
う不都合がある。
次に、上記のようにして得られた耐熱性プリプレグを用
いて両面銅張積層板を作成する方法について説明する。
希望する厚みになるように、銅箔及びプリプレグの枚数
を調整する。表面を鏡面仕上げし゛た2枚のステンレス
プレートの間に、所定の銅箔、プリプレグを挿入したの
ち所定の時間・圧力下で加熱・加圧すれば両面銅張積層
板を作成することが出来る。また、機械的強度を向上す
るためにアフターキュアを併用することも効果的である
〔実施例〕
次に、本発明をより具体的に実施例により説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく
、また、本発明はその趣旨を何ら逸脱しない範囲内で、
当業者の知識に基づき種々なる修正、改良、変更を加え
た態様で実施し得るものである。
参考例1 1リツトJしの30フラスコに、3方コンク、ジムロー
ト還流冷却器及び滴下ロートを取り付けた。
反応系を充分乾燥、窒素置換したのち、42.1 g(
200mmol)のトリメリット酸クロリドと250m
の乾燥トルエン(ナトリウムワイヤー上で乾燥)をフラ
スコ内に入れ、オイルバスで100℃に加熱し、トリメ
リット酸クロリドを溶解させた。
滴下ロートに22.8 g (100mmol)のビス
フェノールAと20aIi!の乾燥トルエンを入れ、反
応系の状態に注意しながら15分かけて滴下した後、そ
のまま30分反応させた。その後還流下に3時間反応さ
せた。反応終了後は反応系を充分冷却した後、沈澱して
いるピリジニウム塩の白色沈澱を吸引濾過した。′a液
を集めてエバポレーターで減圧下に溶媒を留去したとこ
ろ、57.2g(収率:99%)の白色結晶が析出した
。これを無水酢酸から再結晶したところ、16.3 g
の下記構造式で示される目的化合物を得た。
下記式 1リツトルの40フラスコに、3方コツク、デインスタ
ーク蒸留器、ジムロート還流冷却器、滴下ロート、シー
ラムキャンプを取り付けた。反応器を減圧下に乾燥させ
、充分に窒素置換した後、下記式 で示されるジアミンを3.54 g (10,0mmo
l)、乾燥ジメチルホルムアミド(以下DMFという。
)30iを反応系に仕込み氷冷した。
次に、参考例1で得られた下記式 で示される酸二無水物を11.53 g (20,(1
mm。
1)DMFに溶解させたものを、滴下コートに入れ発熱
に注意しながら反応系に添加した。0℃で1時間、60
℃で0.5時間反応させた後、下記式で示されるエチニ
ルアニリン2.34 g (20mm。
l)をDMFに溶解して反応系に加えた。60°C01
5時間反応させた後、トルエン200戚を加えた。
還流下に45時間反応させ、トルエン共沸下に0.6d
C理論値:0.72d)の水を留去した。反応後はメタ
ノール500IR1中に反応溶液を投入し、イミドオリ
ゴマーを沈澱させた。沈澱したオリゴマーは減圧下に濾
過し、真空中、−80°Cで48時間乾燥したところ、
14.88g(収率: 89.1%)の淡黄色パウダー
として得られた。
得られたエステルイミドオリゴマー165gを、DMF
200gに溶解(樹脂濃度;45重量%/DMF)した
。20X20asのガラス布(WEA−18に105F
117i■日東紡製)16枚に含浸させた。熱風循環乾
燥炉内で、120°C・90分乾燥させ、樹脂濃度38
.9重量%(ガラス布1枚当たり)、残溶剤濃度4.2
%のプリプレグを作成した。
こうして作成したプリプレグ8枚を電解銅箔(35μm
、3EC,■三片金属工業製)2枚に挟みこみ180°
C・2時間−25kg/C1lの条件下で加熱・加圧一
体成形して板厚13閣の両面銅張積層板を得た。
実施例2 芳香族酸二無水物 11.53 g (2On+mol
)芳香族ジアミン 2.92 g (10smol)芳
香族1級アミン 2.34 g (20smol)を用
いて、実施例1と同様の条件で反応を行い、エステルイ
ミドオリゴマーを14.50g(収率:90.2%)得
た。
上記エステルイミドオリゴマーを165g用いて実施例
1と同様の条件で板W−911111の両面銅張積層板
を得た。
実施例3 芳香族酸二無水物(A)  5.77 g (1Omm
ol)芳香族酸二無水物(B) 4.448 (l O
mmol)芳香族ジアミン 2.92 g (1Omm
ol)芳香族1級アミン 2.34 g (2Ommo
l)C=C)l を用いて、実施例1と同様の条件で反応を行い、エステ
ルイミドオリゴマーを13.16g(収率:89.2%
)得た。
上記エステルイミドオリゴマーを] 65 g用いて実
施例1と同様の条件で板厚9m+nの両面銅張積層板を
得た。
実施例4 芳香族酸二無水物 11.53 g (20+nol)
芳香族ジアミン 4.32 g (1Ommol)芳香
族1級アミン 3.34 g (20a+ll1ol)
を用いて、実施例1と同様の反応条件で行い、エステル
イミドオリゴマーを16.93g(収率:91.6%)
得た。
上記エステルイミドオリゴマーを165g用いて実施例
1と同様の条件で板厚90の両面銅張積層板を得た。
実施例5 芳香族酸二無水物(A) 5.77 g (1Ommo
l)芳香族酸二無水物(B) 3.52 g (I O
mmol)芳香族ジアミン 4.32 g (l Om
mol)芳香族1級アミン 3.34 g (20*m
ol)H!N−0−0 を用いて、実施例1と同様の条件で反応を行い、エステ
ルイミドオリゴマーを15.05g(収率二92.7%
)得た。
上記エステルイミドオリゴマー165gを用いて実施例
1と同様の条件で板厚9圃の両面銅張積層板を得た。
比較例1 市販のイミドオリゴマー165gを、DMF200gに
溶解(樹脂濃度;45重量%/DMF)した、20X2
0CIのガラス布(WEA−18K105F117;■
日東紡製)16枚に含浸させた。熱風乾燥炉内で、12
0°C・80分乾燥させ、樹脂濃度38.9重量%(ガ
ラス布1枚当たり)、残溶剤濃度4.1%のプリプレグ
を作成した。
こうして作成したプリプレグ8枚を電解!PIFf3(
35μm、3EC;■三片金属工業製)2枚に挟みこみ
220℃・2時間・25kg/c−dの条件下で加熱・
加圧一体成形して板厚13閣の両面銅張積層板を得た。
上記実施例1〜5及び比較例1で得られた銅張積層板の
物性を第1表に示した。
第   1   表 〔注)$I  JIS−6481 寧2 ■東を碑a機製レオログラフソリッド(DTMA
)で測定*3JIS法 ネ4 半田浴(260℃、■秒)後のフクレを観察した
○:良好(フクレなし)、×:不良(フクレあり)ネ5
 プレッシャークツカーテスト:  121”C22気
圧、5時間処理後、半田浴(260℃、301t’に)
後のフクレを観察した。
O:良好(フクレなし)、×:不良(フクレあり)〔発
明の効果〕 本発明の耐熱積層材用化合物は、耐湿性が高く保存安定
性に優れた耐熱積層板用プリプレグの製造を可能とし、
更に該プリプレグを用いて工業的価値の高い、耐湿性及
び耐熱性に優れた両面銅張積層板等の積層板の製造を可
能とするもので、その有用性は極めて大である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Ar_1,Ar_3は2価の有機基、Ar_2
    は4価の有機基であり、Ar_4は熱架橋反応性を有す
    る有機基であり、Ar_1,Ar_2,Ar_3,Ar
    _4はそれぞれ同種であってもよく、異種であってもよ
    い。また、X,Yは共重合比であり、Xは1〜30、Y
    は0〜30の正の整数を表す。)で示される化合物を主
    成分とすることを特徴とする耐熱積層用化合物。
  2. 2.Ar_1が下記の基から選択される少なくとも1種
    である請求項1記載の化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  3. 3.Ar_2が下記の基から選択される少なくとも1種
    である請求項1記載の化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼
  4. 4.Ar_3が下記の基から選択される少なくとも1種
    である請求項1記載の化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  5. 5.Ar_4が下記の基から選択される少なくとも1種
    である請求項1記載の化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  6. 6.請求項1乃至5に記載の化合物を有機溶剤に溶解し
    てワニス状樹脂組成物を調整し、次いで補強材を該ワニ
    ス樹脂組成物で塗布・含浸させたのち所定の残溶剤濃度
    となるように乾燥してプリプレグを作成し、該プリプレ
    グの1枚又は2枚以上を2枚の銅箔の間に挟み、加熱加
    圧して一体成形することを特徴とする両面銅箔積層板の
    製造方法。
  7. 7.ワニス状樹脂組成物の濃度が5〜75重量%である
    請求項6記載の製造方法。
  8. 8.プリプレグの残溶剤濃度が樹脂に対して1〜20重
    量%である請求項6又は7記載の製造方法。
JP2324137A 1990-11-26 1990-11-26 耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法 Expired - Fee Related JP2983616B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2324137A JP2983616B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2324137A JP2983616B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04198208A true JPH04198208A (ja) 1992-07-17
JP2983616B2 JP2983616B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=18162553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2324137A Expired - Fee Related JP2983616B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2983616B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995004100A1 (fr) * 1993-08-03 1995-02-09 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Polymere polyimidique thermoplastique, feuille polyimidique thermoplastique, stratifie polyimidique, et procede de production du stratifie
JP2001329246A (ja) * 2000-05-25 2001-11-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐湿特性が改良された接着剤用硬化性樹脂組成物、それより得られる硬化物およびその製造方法。

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995004100A1 (fr) * 1993-08-03 1995-02-09 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Polymere polyimidique thermoplastique, feuille polyimidique thermoplastique, stratifie polyimidique, et procede de production du stratifie
US5621068A (en) * 1993-08-03 1997-04-15 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Thermoplastic polyimide polymer; thermoplastic polyimide film; polyimide laminate; and method of manufacturing the laminate
JP2001329246A (ja) * 2000-05-25 2001-11-27 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 耐湿特性が改良された接着剤用硬化性樹脂組成物、それより得られる硬化物およびその製造方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2983616B2 (ja) 1999-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI700320B (zh) 樹脂組合物,以及使用該組合物所製得之預浸漬片、金屬箔積層板與印刷電路板
US5397847A (en) Heat-resistant laminate materials and preparation thereof
JPH11199668A (ja) ポリイミド組成物及びそれからなるtab用テープとフレキシブルプリント基板
US5322920A (en) Thermosetting esterimide oligomer and its production method
JPH04198208A (ja) 耐熱積層材用化合物及び該化合物を用いた積層材の製造方法
JP3022933B2 (ja) 熱硬化型オリゴマー及びその製造方法
JP3026587B2 (ja) 耐熱性積層材及び該積層材の製造法
JPH04114035A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP3022918B2 (ja) 耐熱性積層材及び該積層材の製造方法
US5397419A (en) Thermosetting imide oligomer and manufacturing method of heat resistant laminated sheet using the same
JP3329861B2 (ja) 耐熱積層材の製造方法
JPS63210120A (ja) フレキシブル配線板用耐熱性フィルム
JP3249854B2 (ja) 耐熱積層材用化合物及び耐熱積層材の製造方法
EP0567993B1 (en) Thermosetting imide oligomer and manufacturing method of heat resistant laminated sheet using the same
JP3022917B2 (ja) 熱硬化性化合物及びその製造法
JPH0693117A (ja) 耐熱積層材料及びその製造方法
JPH04342720A (ja) 配線基板用エポキシ樹脂組成物
JP3022916B2 (ja) 熱硬化性化合物及びその製造方法
JPH06322123A (ja) 耐熱積層材用樹脂及び耐熱積層材
JPH01282218A (ja) 芳香族ポリイミド共重合体の製造法
JP2001200157A (ja) 熱硬化性樹脂組成物
JP2958104B2 (ja) 熱硬化型オリゴマー及びその製造方法
JPH0693118A (ja) 耐熱積層材料及びその製造方法
JPH06190981A (ja) 新規耐熱積層体及びその製造方法
JP2880037B2 (ja) 不飽和ジカルボン酸イミド系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070924

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees