JPH0419812B2

JPH0419812B2 -

Info

Publication number: JPH0419812B2
Application number: JP59137860A
Authority: JP
Inventors: Daburyu Paaiyaa Jon
Original assignee: Brunswick Corp
Current assignee: Brunswick Corp
Priority date: 1980-01-17
Filing date: 1984-07-03
Publication date: 1992-03-31
Also published as: US4463914A; JPS56106537A; JPS6091930A; KR830004771A; CA1139284A; JPS6015288B2; EP0032633A1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は投げ釣り用リール、一層詳しくは、主
クランク軸用の二重軸受支持装置を有する投げ釣
り用リールに関する。この支持装置によれば、リ
ールの後部を開けるだけでクランク軸を所定位置
に設置することができる。これらの軸受はリール
の末端に装着してあり、最大の支えを与える。

小型の投げ釣り用リールでは、リール内に主ク
ランク軸を装着するときに、常に問題があつた。
米国特許第4156510号においては、主クランク軸
および駆動歯車が単一または二重の軸受支えとな
るＵ字形サドル内に装着してある。軸受を所定位
置に保持するのに１つまたはそれ以上のねじを持
つたリテナ・ストラツプを必要とする。この方法
が満足できるものであることは証明されていな
い。なんとなれば、軸受を所定位置に留めるに
は、いくつかの軸受または軸受材料あるいは両方
をリテナで変形させて軸受を軸上に密着させるこ
とにより、これがリールクランク軸の回転を渋く
し、摩耗を激しくするからである。この構成で
は、部品点数も多くなる。

クランク軸をただ１つの軸受で装着する技術は
米国特許第2991957号にも教示されているが、こ
こでの支持体はデツキ板の一部である鋳造軸受で
ある。同様の配置が米国特許第3020665号、第
3020666号、第3041002号、第3059873号および第
3105651号にも記載されている。他の単一軸受形
態が米国特許第3469799号、第3778001号および第
3970263号に教示されている。

米国特許第3836092号に、米国特許第4156510号
の締付け用ストラツプを用いる二重式クランク軸
支持装置が示されている。この二重式支持装置で
も、非常に精密で費用のかかる製造技術を用いな
いならば、軸受を締付けすぎるという可能性があ
る。

こうして、従来のすべてのクランク軸支持装置
では、次のような欠点がある。

(1) 部品が多すぎる。

(2) 製造コストが高い。

(3) 部品の摩耗が激しい。

(4) 軸受のゆがみがある。

(5) 単一軸受装着のため慣性モーメントの問題が
ある。

(6) 設計がまつたく下手である。

本発明は投げ釣り用のリールに関するものであ
り、従来技術の欠点のすべてを克服した、主クラ
ンク軸のための二重式軸受支持装置を意図してい
る。

したがつて、本発明の目的は投げ釣り用リール
のクランク軸のための新規な二重軸受取付装置で
あつて、コスト節減の製造技術とゆるやかな製造
公差とでもつて製造することのできる二重軸受取
付装置を提供することにある。

上記のおよび他の目的、特徴は以下の詳細な説
明および添付図面からより容易に理解できるであ
ろう。

本発明の好ましい実施例を含む投げ釣り用リー
ル１０について、第１図は全体的にこのようなリ
ールの展開斜視図である。アクリロニトリルブタ
ジエンスチレン（ABS）またはガラス繊維入り
ポリカーボネートのようなプラスチツク材で作つ
てあるのが好ましいハウジング１１は前、後の本
体部分１５，１６を持つ中央デツキ板１４を有す
る。デツキ板１４の前方へ中央ボス３５が突出し
ており、このボスには、溝（第１図には示してい
ない）に嵌合したスプール・リテナ・クリツプ２
４０によつてドラグ板２１０、後方スプール・ワ
ツシヤ２３０、後方偏平ドラグ・ワツシヤ２３
３、スプール組立体１３０、前方偏平ドラグ・ワ
ツシヤ２３５、前方スプール・ワツシヤ２３７が
取付けてある。

ボス３５の孔（第１図には示さず）内に中央軸
２５１が装着してあり、この軸２５１の前方ねじ
付き端にナツト２５０によつてスピンナ・ヘツド
２４２が装着してある。このスピンナ・ヘツド２
４２はスプール１３０の前方フランジを部分的に
囲んでおり、このスプールに釣糸９９が巻き付け
てある。第１の前方本体部分１５に取付けられた
前方カバー９０が前方孔（第１図に示さず）を有
し、この孔は釣糸をリールから繰り出したり、巻
き取つたりするときにその案内として作用する。

第２本体部分１６の内部２１にはクラツチ・調
節用ねじ２０１が取付けてあり、このねじにクラ
ツチ・ホイール２０４が取付けられる。ねじ２０
１の頭部にはタブ２１７が嵌合し、クラツチ・ホ
イール２０４がステム１２に向つて上方へ回転し
たとき、ねじ２０１がスプール・リテナ・クリツ
プ２４０に向つて前方に進み、スプール１３０に
かかる締付力を高め、スプール１３０のボス３５
に対する回転能力を減ずる。ホイール２０４がス
テム１２から離れるように回転したとき、締付力
は低下し、スプール１３０がボス３５に対して回
転できるようになり、リール１０のためのドラグ
機構となる。中央軸２５１はデツキ板１４に取付
けた軸受２６９内に摺動、回転自在に装着してあ
る。第２本体内で中央軸２５１上には摺動自在に
ピニオン歯車２６０が装着してあり、これは中央
軸ばね２６５によつて所定位置に保持されてい
る。

第１本体部分１５の外部で第２本体部分１６の
内部においてハウジング１１上にはフインガ・ブ
レーキ・レバー３００が取付けてあり、これは軸
２５１の末端２５５と接触している。レバー３０
０の外方部分が取付足部１３に向つて上方に引か
れると、中央軸２５１およびそこに装着したスピ
ンナ・ヘツドが軸受２６９、ボス３５に対して前
方に押される。スピンナ・ヘツド２４２に装着し
たピツクアツプ・ピン機構２４３がボス３５の面
に設けたカムと協働してスピンナヘツド２４２を
前方位置に保持する。この前方位置において、釣
糸９９をリール１０から繰り出すことができる。

クランク組立体３１０が逆転防止組立体３４０
と連結してあり、この逆転防止組立体はラチエツ
ト（正面歯車３１３の後側にあるが、第１図には
示していない）と、逆転防止ドラグ・アーム３１
７と、ドラグばね３２９と、スペーサ・ワツシヤ
３４１とを包含し、これらはすべて中空クランク
軸３１１に装着してある。デツキ板１４内には逆
転防止つめ３２１が設けてあり、これは正面歯車
３１３の背面とドラグ・アーム３１７との間に入
つていてラチエツトと係合、離脱できるようにな
つている。クランク組立体３１０は軸受支え３
９，４０にそのスロツト間をすべらせることによ
つて装着してある。支え３９，４０に装着したク
ランク軸受１６０，１６１は中空軸３１１に適し
た軸受となる。軸３１１の孔にはクラツク・ロツ
ド３３１がすべり嵌合させてあり、キー止めして
ある。そのねじ付き端にはクランク・ロツド・ナ
ツト３４２が取付けてあつてロツド３３１をリー
ル１０に留めている。ロツド３３１はクランク・
ハンドル３３２およびクランク・ノブ３３３に連
結してある。歯車３１３がピニオン２６０と係合
しており、クランク・ハンドル３３２およびノブ
３３３が前方（前方カバーに向つて）回転させら
れたとき、クランク軸３１１が回転してスピン
ナ・ヘツド２４２も回転させる。この回転運動が
ピツクアツプ・ピン機構２４３をボス３５のカム
から離脱させ、スピンナ・ヘツド２４２、軸２５
１を後方に移動させる。この同じ回転運動が機構
２４３のピツクアツプ・ピンをスピンナ・ヘツド
242から外方に突出させ、釣糸９９がスプール１
３０に巻き取られる。

上方ハウジング孔５０には逆転防止アクチユエ
ータ１５０が装着してあり、これはリテナ・クリ
ツプ１７０によつて保持されている。このアクチ
ユエータ１５０は逆転防止ドラグ・アーム３１７
と接触していてそれと協働する。或る位置におい
て、アクチユエータ１５０は逆転防止組立体３４
０から離脱してクランクロツド３３１、クランク
組立体が前方向（ステム１２に向つて上方へ）あ
るいは後方向（リールの背後に向つてステム１２
から下方へ）のいずれかに回転するのを許す。

後方カバー９５が第２後方部分１６に取付てあ
つてリール１０を囲むようになつている。ハウジ
ング１１内にはカバーロツク７０が取付けてあ
り、これはねじ７１によつて所定位置に締付けら
れてカバー９０，９５はハウジングに留めるよう
になつている。

第２−８図に示す本発明の好ましい実施例にお
いて、本発明の意図したものは、主クランク軸の
ための剛性二重軸受取付装置である。クランク軸
組立体３３０は、逆転防止アーム３１７、ばね３
２９、正面歯車３１３、ラチエツト３１６、およ
びワツシヤ３４１と共に中空クランク軸３１１上
に装着してある。軸３１１およびその部品はリー
ル１０の後部１６の内部２１内に独特の方法で装
着してある。軸受支え３９，４０はハウジング１
１の一部として形成してあり、同心の孔４１，４
２が設けてある。支え３９，４０は４４，４７の
ところでリール１０の外に突出しており、４５，
４８のところで後部１６の内部２１に突入してい
る。内部突起４５，４８はリールの後方、すなわ
ち、デツキ板と反対の方向に向いたスロツト４
６，４９を有し、これらのスロツトは中空クラン
ク軸３１１の最大径よりも幅が広くなつている。
こうして、中空クランク軸をスロツト４６，４９
にすべり込ませることによつてリールの後方から
容易に装着することができる。孔１６８，１６９
を持つた軸受１６０，１６１をリール１０の外か
ら支えの孔４１，４２に押し込み、軸３１１を軸
受１６０，１６１で捕えて孔１６８，１６９内に
装着する。軸３１１を軸受孔１６８，１６９に受
け入れると同時に、スロツト４６，４９が第６図
の左側に示すように軸受１６０，１６１によつて
閉ざされる。こうして、軸が従来のように締付け
られることがなくなる。共通軸線４３が１つなの
で、ハウジング１１を初めに作つたときに、中心
軸２５１との整合が定まることになる。なお内部
突起のいずれか一方にのみ、スロツトを設けても
同様の利点を得ることができることは当業者には
明らかであろう。

第６図で最も良くわかるように、軸受支えの孔
４１，４２は支え３９，４０内で軸受１６０，１
６１を位置決めするように作用する軸受タイプ１
６２を受ける内向きのくぼみ５３を有する。さら
に、この配置は支え３９，４０内で軸受１６０，
１６１が回転するのを阻止する。所望に応じて、
これらの軸受をハウジング１１と同じ材料で作つ
ても良い。軸受１６０，１６１の、タブ１６２に
対してほぼ90度の側面には、アンダカツト１６
４，１６５が設けてあり、軸受を対称形としてい
る。

軸受支え３９，４０の延長部４４，４７はカツ
トアウト・スロツト１４６，１４９を有し、これ
らのカツトアウト・スロツトを軸受支えの、スロ
ツト４６，４９の形成による除去部分も含み、第
２本体部分１６の外面２０にある。これらのカツ
トアウト・スロツト１４６，１４９は第７，８図
で最も良くわかる。カツトアウト・スロツト１４
６，１４９は充分に深くて、軸受支え３９，４０
の壁がその延長部４４，４７の外面から孔４１，
４２まで完全に貫かれている。第７図に示したよ
うに、カツトアウト・スロツト１４６，１４９は
約60度（“Ｇ”）乃至約90度（“Ｆ”）の夾角をな
す。明らかなように、この角度は孔４１，４２と
軸受支えの延長部外面との間の厚さに応じて変わ
る。カツトアウト・スロツト１４６，１４９は軸
受１６０，１６１のアンダカツト１６４，１６５
と整合するように充分に深くなければならない。

軸３１１が軸受１６０，１６１に装着され、こ
れらの軸受が支え３９，４０に装着されたとき、
アンダカツト１６４，１６５はタブ１６２，１６
３およびくぼみ５３によつてカツトアウト・スロ
ツト１４６，１４９と整合する。後方カバー９５
は内面９７を持つ前方突出唇部９６を有する。内
面９７は後方カバー９５を受ける後方本体部１６
の周縁にある表面くぼみ５２の直径よりもやや大
きい直径を有し、唇部９６がスロツト４６，４９
およびアンダカツト１６４，１６５まで、そして
それに向つて表面くぼみ５２上を密着摺動するの
を可能とする。後方カバー９５は軸受１６０，１
６１を軸受支え３９，４０からすべり出るのを防
ぐ。カバーを所定位置に固着するために、唇部９
６は２つの内向き止め９８を有し、表面くぼみ５
２も止め９８を受ける２つのＬ字形くぼみ５６を
有する。後方カバー９５を表面くぼみ５２上に位
置決めした後、それを少し回転させて、止め９８
をくぼみ５６に入れ、後方カバー９５をリールに
固着させる。

本発明によれば、後方カバーによつてクランク
軸のための二重軸受を保持するだけでかなり剛性
の高い、クランク軸のための二重軸受取付装置を
得ることができる。また、本発明の二重軸受取付
装置は製造が容易であり、これは正しい動作を得
るために精密な製造公差を必要としないからであ
る。

本発明の別の実施例において、軸受支えに内ね
じを設け、軸受側に外ねじを設け、軸受を後方カ
バーによつて保持する代りに支えに螺合するよう
にしてもよい。外ねじ付き軸受の106′1例が第４
図に示してある。

ここに図示し、説明した本発明の特殊な形態は
単に代表的なものであり、発明の範囲から逸脱す
ることなく或る種の変更、修正がなしうることは
了解されたい。したがつて、本発明の全範囲を確
かめるには特許請求の範囲を参照されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を応用した投げ釣り用リールの
展開斜視図、第２図は本発明の軸受の一実施例を
示す斜視図、第３図は本発明の軸受の一実施例を
示す端面図、第４図は本発明の別の実施例を示す
横断面図で、軸受の外面にねじを切つたところを
示す図、第５図は本発明の１つの特徴を示す展開
斜視図、第６図は本発明を応用したリールの背面
図で部分的に断面を示す図、第７図は本発明を応
用したリールの後部の一部分を示す部分断面部分
側面図、第７Ａ図は第７図のＡ−Ａ線に沿つた断
面図である。第８図は本発明を応用したリールの
背面図で、主クランク軸を支え、スロツト全体を
塞ぐ位置に押し込む前の軸受を示す図である。１０……リール、１１……ハウジング、１４…
…中央デツキ板、３５……中央ボス、２５１……
中央軸、２４２……スピンナ・ヘツド、１３０…
…スプール、９０……前方カバー、３００……フ
インガ・ブレーキ・レバー、９９……釣糸、３１
０……クランク組立体、１５０……逆転防止アク
チユエータ、３３０……クランク軸組立体、３
９，４０……軸受支え、１６０，１６１……軸
受。

Claims

【特許請求の範囲】１ (a)デツキ板と内、外面を持つた本体部分とを
有し、第１の本体部分がデツキの前方に突出
し、第２の本体部分がデツキの後方に突出して
いるハウジングと、 (b) 第２本体部分に装着してあつて、外面の外部
と内面の内部に突出する突起を有する一対の軸
受支えであり、各々が、 () 他方と軸線方向に整合している孔と、 () デツキの後方に開口しているスロツト
と、を有する軸受支えと、 (c) 前記スロツトにすべり込ませることによつて
前記軸受支え内に位置させられたクランク軸装
置と、 (d) 各軸受支えの孔内に装着してあつて前記クラ
ンク軸装置を囲みかつ支持し、そしてスロツト
を閉ざす軸受装置とを包含する投げ釣り用リールであつて、前記軸受
装置が軸受支えの孔内に装着される際、軸受支え
に設けたくぼみと、軸受装置に設けた軸受けタブ
とが整合する投げ釣り用リールにおいて、内、外
面を持つ前方突出唇部を有する後方カバー板を包
含することを特徴とする投げ釣り用リール。２特許請求の範囲第１項記載のリールにおい
て、第２本体部分の外面が表面くぼみを有するこ
とを特徴とするリール。３特許請求の範囲第２項記載のリールにおい
て、唇部が第２本体部分の１部を囲み、表面くぼ
みおよびアンダカツトに嵌合して軸受装置を軸受
支え内に錠止していることを特徴とするリール。４特許請求の範囲第３項記載のリールにおい
て、後方カバー板の内面が止めを有することを特
徴とするリール。５特許請求の範囲第４項記載のリールにおいて
唇部が第２本体部分の一部を囲み、くぼみおよび
アンダカツトに嵌合しており、止めが表面くぼみ
と協働してカバー版をハウジングに錠止すること
を特徴とするリール。