JPH04198093A - ホウ化ランタン単結晶の育成法 - Google Patents

ホウ化ランタン単結晶の育成法

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JPH04198093A
JPH04198093A JP2332725A JP33272590A JPH04198093A JP H04198093 A JPH04198093 A JP H04198093A JP 2332725 A JP2332725 A JP 2332725A JP 33272590 A JP33272590 A JP 33272590A JP H04198093 A JPH04198093 A JP H04198093A
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JP
Japan
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single crystal
raw material
material rod
shape
lab6
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Pending
Application number
JP2332725A
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English (en)
Inventor
Shigeki Otani
茂樹 大谷
Takao Tanaka
高穂 田中
Yoshio Ishizawa
石沢 芳夫
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National Institute for Research in Inorganic Material
Original Assignee
National Institute for Research in Inorganic Material
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フローティング・ゾーン(FZ)法によるホ
ウ化ランタン(LaBG)単結晶の育成法に関する。
(従来の技術及び解決しようとする課題)ホウ化ランタ
ン単結晶は、現在、寿命の長い高輝度電子放射材料とし
て、走査型電子顕微鏡や電子描画装置などに利用されて
いる。この電子放射材料として用いる場合、純度の高い
高品質単結晶が必要である。
高純度なホウ化ランタン単結晶の育成法としては、育成
温度が高く(約27oO℃)、不純物が蒸発により除去
されるフローティング・ゾーン(F2)法が適している
。しかしながら、FZ法により育成された単結晶中には
多くの欠陥(例えば、粒界密度で103cm/cm2)
が存在するという欠点があった。このため、高品質な部
分を選び、電子放射材として使用せざるを得ないのが実
情である。
本発明は、上記従来技術の欠点を解消して、欠陥の少な
い良質なホウ化ランタン単結晶を得る方法を提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記課題詮解決するため、本発明者らは、従来のFZ法
において結晶中に粒界を生じさせている要因を調べた結
果、次のことが判明した。
ホウ化ランタン(LaB6)の融液は、粘度が低く表面
張力が弱いので、融帯形状が育成中、大きく変化し易い
特徴がある。この形状変化がワークコイルと融帯間のカ
ップリングを変化させ、試料を加熱している正味の加熱
電力の変動を引き起こすこと、更に融帯形状の変化が、
育成される結晶の直径を変動させ、育成後の冷却過程に
おいて余分な熱応力を発生させ、結晶性の低下を招くこ
とが判明した。
そのため、育成中、融帯形状を一定に保つために、第1
図に示す装置を用いることを試みた。原理は、融帯形状
をワークコイルを流れる高周波電流と陽極電圧の比より
検出し、融帯か細くなれば原料供給速度(上軸)を速く
し、太くなれば遅くするようにコンピュータ制御を行な
うようになっている。この制御により融帯形状を一定に
保持するようにして単結晶を育成した。
その結果、育成された単結晶中の粒界が、従来の単結晶
に比較して、115程度に減少すること、また粒界部分
における結晶の方位のずれが1/10程度(< 0 、
2度)に小さくなり、良質な単結晶が得られるようにな
った。更に、LaBG原料に0゜05〜1at%のCe
B6.PrB、、NdBG、SmB6゜GdB、を添加
した原料を用いると、育成される結晶中の粒界密度が更
に1/2〜1/3に減少することを見出した。
これらの知見に基づき1本発明をなしたものである。
すなわち1本発明は、フローティング・ゾーン法による
ホウ化ランタン(LaB6)単結晶の育成において、原
料棒の融帯への供給速度を制御することにより、育成中
融帯形状を一定に保持することを特徴とするホウ化ラン
タン単結晶の育成法を要旨とするものである。
以下に本発明を更に詳述する。
(作用) 本発明において用いられる装置の一例を第1図に示す。
図中、1は高周波発振機、2は電源ライン、3と4は高
周波電流と陽極電圧の検出器(デジポル)、5はコンピ
ュータ、6は育成炉、7と7′はそれぞれ上軸と下軸、
8と8′はホールダー、9は原料棒、10は融帯、11
は単結晶、12はワークコイル、13は上軸駆動卆−で
ある。
試料の加熱は、ワークコイル12に高周波電流を流すこ
とにより、試料中に誘導電流を生じさせ、そのジュール
熱により行なう。このようにして形成された融帯10に
上方より原料棒9を送り込み、下方より単結晶11を育
成する。
育成中の融帯10の形状は、融帯とワークコイル間の相
互インピーダンス変化により検出するこり とができる。すなわち、融帯か細く契れば、インピーダ
ンスが低くなり、高周波電流が増加する。
逆に太くなれば、高周波電流が減少する。したがって、
陽極電圧との比(高周波電流/陽極電圧)をとれば、融
帯が細くなると比の値が増加し、太くなると比の値が減
少する。
したがって、高周波電流と陽極電圧を2台のデジポル3
と4により検出し、コンピュータ5において、融帯形状
を判断し、その結果に基づき、融帯形状が一定になるよ
うに、育成炉の上軸7(原料棒9)の移動速度を制御す
る。
次に単結晶育成の手順を示す。
原料としては、LaB、粉末又は、LaBG粉末にホウ
化希土類(CeB、、PrB、、NdBst SmBw
GdB6)粉末を添加したものを用いる。これに結合剤
として少量の樟脳を加えて、ラバープレス(2000k
g/ cm”)により圧粉枠を作製する。この圧粉枠を
真空中又は不活性ガス雰囲気中で千数百℃に加熱して、
原料焼結棒を作製する。
なお、原料焼結棒としては、上記の如くホウ化希土類粉
末を使用する以外に、それら希土類の酸化物、水酸化物
、塩化物などと硼素を6ホウ化物換算で所定量含有させ
ることも可能である。
得られた焼結棒9を上軸7にホルダー8を介してセット
し、下軸7には、初期融帯保持用の焼結棒又は種結晶9
′をホルダー8を介してセットする。
次に原料焼結棒9の下端をワークコイル12からの誘導
加熱により溶融させ、融IF10を形成させ、上軸7と
下軸7′をゆっくりと下方に移動させて単結晶11を育
成する。
この時、下軸7′の移動速度、すなわち、結晶育成速度
は、育成中宮に一定に保持する。その範囲は0.2−5
cm/h、好ましくは0.2〜2cm/hである。上軸
7の移動速度の設定値は、原料焼結棒の密度が一般に1
00%でないため、それを補償するように下軸7の移動
速度より速く設定されている。この設定値を基準にして
、融帯形状の変化に伴い、上軸移動速度を速くしたり又
は遅くしたり、コンピュータ制御される。
雰囲気としては数気圧のアルゴン又はヘリウムなどの不
活性ガスが用いられる。これは、蒸発の制御と高周波ワ
ークコイル部分で発生する放電を防止するためである。
原料に上記の希土類ホウ化物を添加する場合、0.05
at%以下では添加の効果が見られない。
すなわち、単結晶中の粒界密度の減少が実験誤差の中に
含まれてしまう程度である。一方、希土類ホウ化物を1
at%以上添加すると、粒界密度が更に減少し、良質化
するが、仕事関数がLaB、に比較して増加するため、
熱陰極として用いるには好ましくない。
なお、融帯形状はワークコイル間のインピーダンス変化
を用いて検出するが、光学的な手法、例えば画像処理な
どにより融帯形状を検出することも可能である。この場
合、高周波加熱以外の加熱法、例えば、赤外線集中加熱
による単結晶育成にも適用することができる。
(実施例) 次に本発明の実施例を示す。
夫五五よ 市販のLaB、粉末に結合剤として樟脳を少量加えて混
合した。この混合物を直径12@mのゴム袋に詰めて円
柱状にし、これを2000 kg/ cm”のラバープ
レスを行なって圧粉捧を得た。この圧粉捧を真空中、1
800℃で加熱して結晶棒を得た。
この結晶棒を第1図に示すFZ育成炉の上軸にホルダー
を介して固定し、下軸にはLaB’、単結晶を固定した
。育成炉に7気圧のアルゴンを充填した後、高周波コイ
ルに(内径14 i+i+) 3巻2段より原料焼結棒
(直径10++v+)の下端を溶かして初期融帯を形成
し、IC■/hの速度で6時間下方に移動させて<10
0>方位に全長6co+、直径Q、8cmの単結晶を育
成した。
育成中の融帯形状制御は、次の要領で行なった。
すなわち、育成を開始して1時間後の安定化した時の融
帯形状を基準形状(高周波電流/陽極電圧= 157.
2/4.471 )とした。上軸の移動速度制御は、下
式 基準速度(12+u+/h)+ 10 X (その時点
の融帯形状−基準形状)+150X(毎秒当りの融帯形
状変化) に従い行なった。その結果、育成中の融帯形状は基準形
状と比較して±0.04以内におさまり、単結晶の直径
の変動は±0.15m+a以内に抑えられ、スムースな
外形を持つ単結晶が育成できた。
単結晶の粒界密度は、結晶棒終端部の(100)面を切
り呂し、鏡面研磨した後、エツチング(硝酸:水=1:
2の液で1程度度)して測定した結果、粒界が<100
>方位に並ぶ傾向があり、(100)面全体に分布して
いたが、粒界密度は約200cm/cm2に減少してい
た。従来の単結晶に比較して115程度である。また、
粒界部分における方位のづれが0.2度以下になってお
り、従来の単結晶と比較して一桁小さくなり、良質化し
ていた。
大JLL影 LaB、粉末に0 、1 at%と1at%の六ホウ化
物CeB、、PrBG、NdBG、SmB、又はadB
a)を含有するように、それぞれの酸化物とホウ素を所
定量添加して混合し、出発物質とした6次いで実施例1
と同じ方法により単結晶を育成した。
育成時の蒸発により添加したCeB、、PrB、。
NdB、、SmBsy GdBsのそれぞれ0%、15
%、30%、50%、50%が失われていた。
それら単結晶の(100)面におけるエツチング・パタ
ーンを観察した結果、0 、1 at%のホウ化物を添
加して育成した単結晶では、無添加L a B’ 、単
結晶に比較して、20%程度粒界密度が減少していた。
一方、1at%のホウ化物を添加した単結晶では、無添
加LaB、単結晶の場合と異なり、粒界が結晶の周辺部
だけで(100>方向に分布していた。粒界密度も、C
eBGを添加した場合、無添加LaB、単結晶に比較し
て50%減少した。PrBG、NdB、、SmB、、G
dB、を添加した場合、粒界密度が減少する傾向にあり
、GbB、を添加した場合には、70%減少した。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、欠陥の少ない良
質なホウ化ランタン単結晶が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられる単結晶育成装置の一例を示
す説明図である。 1・・・高周波発振機、2・・・電源ライン、3,4・
・・高周波電流、陽極電圧の検出器(デジポル)、5・
・・コンピューター、6・・・単結晶育成炉、7.7′
・・・上軸と下軸、8.8′・・・ホルダー、旦・・・
原料焼結棒、9′・・・種結晶又は初期融帯保持用焼結
棒、10・・・融帯、11・・・単結晶、12・・・ワ
ークコイル、13・・・上軸駆動部。 特許呂願人 科学技術庁無機材質研究所長瀬高信雄 平成8年 1月1+日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フローティング・ゾーン法によるホウ化ランタン
    (LaB_6)単結晶の育成において、原料棒の融帯へ
    の供給速度を制御することにより、育成中融帯形状を一
    定に保持することを特徴とするホウ化ランタン単結晶の
    育成法。
  2. (2)原料棒として、0.05〜1at%の六ホウ化希
    土類を含有するホウ化ランタンを使用する請求項1に記
    載の方法。
JP2332725A 1990-11-29 1990-11-29 ホウ化ランタン単結晶の育成法 Pending JPH04198093A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109763170A (zh) * 2019-03-25 2019-05-17 合肥工业大学 一种高性能四元稀土六硼化物-二硼化锆复合材料的制备方法

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JPS5852958A (ja) * 1981-09-25 1983-03-29 松下冷機株式会社 冷凍装置
JPS59146998A (ja) * 1983-02-05 1984-08-23 Denki Kagaku Kogyo Kk 均一径の単結晶棒を自動的に育成する方法

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