JPH04197732A - ワイヤーブレードマンドレル及びそのワイヤーブレードマンドレルを使用した成形ホースの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ワイヤーブレードマンドレル及びそのワイ
ヤーブレードマンドレルを使用した成形ホースの製造方
法にかかわり、更に詳しくは成形マンドレルとして外表
面が編目模様を構成するワイヤーブレード成形マンドレ
ルを使用し、更にこのワイヤーブレード成形マンドレル
を使用して最内層となる樹脂層の全内面に略均一な編目
模様を形成した曲り成形ホースを製造するワイヤーブレ
ードマンドレル及びそのワイヤーブレードマンドレルを
使用した成形ホースの製造方法に関するものである。

〔従来技術］ 従来、最内層の樹脂層を有する成形ホース１を製造する
場合、第５図に示すように、図示しない樹脂、ゴムまた
は金属からなるマンドレルに、樹脂層２を押し出し、そ
してこの外周面に、内層ゴム３．補強糸層４．外層ゴム
５を順次積層して直状の未加硫ホースを成形する。

そして、この未加硫ホースの内部に、成形用の曲りマン
ドレル（図示せず）を挿入して加硫成形し、曲管のホー
ス本体を製造するのである。

ところで、上記のような最内層に樹脂層２を有する未加
硫ホースを、成形用の湾曲した曲りマンドレルを挿入し
て加硫成形すると、加硫成形されたホース本体の特に屈
曲した部分の樹脂層２の内壁面Ｘに第５図のような凹凸
状の皺が発生する。

〔発明が解決しようとする課題〕

然し乍ら、上記のような局部的に発生した凹凸状の皺は
、ホース本体の屈曲部を中心に不均一に発生するため、
この凹凸状の皺の部分に応力が集中すると言う問題があ
り、ホースの耐久性に問題があり、商品化が難しいと言
う問題があった。

上記のような内面の凹凸状の皺の発生を防止するため、
未加硫ホースをセミ加硫（中加硫）して成形する方法も
提案されているが、加硫成形に時間がかかり、生産性の
向上を図ることが出来ないと言う問題があった。

〔発明の目的〕

この発明は、かかる従来の問題点に着目して案出された
もので、最内層に樹脂層を有する曲り成形ホースから、
樹脂層の全内面に略均一な編目模様を形成するワイヤー
ブレード成形マンドレルを容易に引抜くことが出来、し
かも繰返し使用可能なワイヤーブレードマンドレルを提
供することを目的とするものである。

また、この発明の他の目的は、最内層に樹脂層に略均一
な編目模様を成形することにより、樹脂層の一部に応力
が集中するのを有効に防止し、ホースの耐久性を向上さ
せると共に、製品精度を高めることが出来るワイヤーブ
レードマンドレルを使用した成形ホースの製造方法を提
供することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段］ この発明は上記目的を達成するため、成形ホースの最内
層の樹脂層内面に、編目模様を構成するマンドレルであ
って、前記マンドレルを、ワイヤー径が樹脂層の厚さの
１．５〜５倍で、がつ表面を防蝕処理したワイヤーを使
用して円筒状に編み上げたワイヤーブレード成形マンド
レルに形成したことを要旨とするものである。

また、この発明は、合成樹脂材料またはゴム等により形
成された直状のマンドレル上に、最内層となる樹脂層を
押出し、その外周面に内層ゴム、補強糸層、外層ゴムを
順次積層して直状の未加硫ホースを成形し、前記未加硫
ホースから直状のマンドレルを引き抜いた後、この未加
硫ホースを所定の長さに切断し、この未加硫ホースの内
部に、ワイヤーブレード成形マンドレルを挿入し、この
ワイヤーブレード成形マンドレルの内部に、最終成形ホ
ースの形状に対応して型付けされた剛体成形マンドレル
を挿入して所定の形状にした後加硫成形し、加硫成形後
、剛体成形マンドレルより加硫成形されたホース本体と
ワイヤーブレード成形マンドレルとの組立体を抜き取り
、更にホース本体からワイヤーブレード成形マンドレル
を引き抜くことにより、樹脂層の内面全面に略均一な編
目模様を成形するすること要旨とするものである。

〔発明の作用〕

この発明は、上記のように構成され、樹脂層の内面全面
に略均一な編目模様を成形するマンドレルとして、ワイ
ヤー径が樹脂層の厚さの１゜５〜５倍で、かつ表面を防
蝕処理したワイヤーを使用して円筒状に編み上げたワイ
ヤーブレード成形マンドレルを使用することにより、曲
り成形ホースから、ワイヤーブレード成形マンドレルを
引抜く際、樹脂層の内径よりも小径に変化するので容易
に引抜くことが出来、しかも繰返し使用が可能であり、
また成形ホースの最内層樹脂層の内壁面直線部と屈曲部
とに、ワイヤーブレード成形マンドレルで略均一な編目
模様を成形することが出来、これにより応力集中を防止
し、成形ホースの耐久性及び製品精度を高めることが出
来るものである。

［発明の実施例］ 以下添付図面に基いて、この発明の詳細な説明する。

第１図〜第４図は、この発明を実施した成形ホースの製
造方法を示し、１０は、未加硫ホースを示し、この未加
硫ホース１０は、最内層の樹脂層１１を有し、その外周
面に、内層ゴム１２、補強糸層１３．外層ゴム１４を順
次積層して直状に成形されている。

前記補強糸層１３を構成するポリエステル等の補強糸は
、乾熱収縮率が、１５０°Ｃ，３０分の時に０．５χ〜
５．０χのものを使用し、加硫成形時に内層ゴム１２及
び樹脂層１１を後述するワイヤーブレード成形マンドレ
ル１５の外周面に締付けて食い込むようにしている。

なお、補強糸の乾熱収縮率が０．５ｚ以下のものを使用
すると、収縮率が悪く内層ゴム１２及び樹脂層１１のワ
イヤーブレード成形マンドレル１５に対する食い込みが
悪くなり、また５、０χを超えるものは、ワイヤーブレ
ード成形マンドレル１５に対する食い込みが大き過ぎ、
部分的に大きい皺が出来たり、補強糸の熱収縮が大き過
ぎることに起因する軸方向の皺が出来ると言うような不
具合があるため、上記の範囲が好ましいのである。

上記の未加硫ホース１０は、まず図示しない樹脂、ゴム
または金属からなるマンドレルに、樹脂層１１を押し出
し、そしてこの外周面に、内層ゴム１２．補強糸層１３
．外層ゴム１４を順次積層して直状の未加硫ホース１０
を成形する。

そして、この未加硫ホース１０から上記マンドレルを引
き抜いた後、所定長さに切断し、この未加硫ホース１０
の内部に、第１図に示すように、その一端側から樹脂層
１１の内径より若干小径に形成されたワイヤーブレード
成形マンドレル１５を挿入する。

前記ワイヤーブレード成形マンドレル１５としては、こ
の実施例ではワイヤー径が樹脂層の厚さの１．５〜５倍
で、かつ表面を防蝕処理したワンヤーを使用して円筒状
に編み上げたものを使用し、また前記ワイヤーブレード
成形マンドレル１５を構成するワイヤーとしては、ピア
ノ線、ステンレス等の錆ない素材とすることも可能であ
り、更にブレードは、上記の実施例では、ワイヤー間は
密になっているが空間部分があっても良く、更に編み角
度としては、５４．７度前後が好ましい。

次に、ワイヤーブレード成形マンドレル１５の内部に、
その一端側から第２図に示すように、最終成形ホースの
形状に対応して型付けされた剛体成形マンドレル１６を
挿入して所定の形状にした後、第３図に示すように加硫
成形する。

この際、上述したように、補強糸層１３は、乾熱収縮率
が、１５０″Ｃ１３０分の時に０．５ｚ〜５．０χの補
強糸を使用するので、内層ゴム１２及び樹脂層１１をワ
イヤーブレードマンドレル１５の外周面に均一に締付け
て食い込むようにさせるので、樹脂層１１の内壁面には
、略均一な編目模様１７を形成することが出来る。

このようにして加硫成形後、剛体成形マンドレル１６よ
り加硫成形されたホース本体１０ａとワイヤーブレード
成形マンドレル１５との組立体を抜き取り、更にホース
本体１０ａからワイヤーブレード成形マンドレル１５を
引き抜く。

ワイヤーブレード成形マンドレル１５は、上述したよう
なワイヤーにより中空筒状に編み上げであるので、長手
方向に引っ張った時には外径が収縮し、従って加硫成形
されたホース本体１０ａの樹脂層１１の内壁面からは簡
単に引き抜くことが出来、また通常時には、樹脂層１１
の内径よりも若干小径に形成されているので、容易に挿
入することが出来るものである。

ワイヤーブレード成形マンドレル１５を加硫成形された
ホース本体１０ａから引き抜くと、第４図に示すように
樹脂層１１の内面に均一な編目模様１７を備えた曲がり
成形ホースが成形されるのである。

また、この発明の他の実施例として、ホース本体１０ａ
の両端を、金具装着性の問題として平滑な内面としたい
場合には、第２図及び第３図に示すような端部マンドレ
ル１８ａを備えた剛体成形マンドレル１６と、脱着式の
端部マンドレル１８ｂを使用する。マンドレル取付は側
の端部マンドレル１８ａを備えた剛体成形マンドレル１
６は、マンドレル取付は治具１９と一体的に形成され、
またマンドレルプーリ側（挿入側）の端部マンドレル１
８ｂは、上記のように脱着可能に構成されている。

次に、ホース本体１０ａの両端を平滑な内面Ｓとしたい
場合の製造方法としては、上記第１実施例と略同様であ
るが、以下に同様な図面を参照しなから説明する。

まず、最内層に樹脂層１１を形成し、その外周面に、内
層ゴム１２．乾熱収縮率が、１５０’Ｃ，３０分の時に
０．５Ｘ〜５．０２の補強糸を使用した補強糸層１３．
外層ゴム１４を順次積層して直状の未加硫ホース１０を
成形する。次に、この未加硫ホース１０を、両端内面に
平滑部Ｓが形成される長さに切断した後、未加硫ホース
１０の内部に、所定長さのワイヤーブレード成形マンド
レル１５を挿入する。そして、このワイヤーブレード成
形マンドレル１５の内部に、未加硫ゴムホース１０の一
端側から最終成形ホースの形状に対応して型付けされ、
かつ端部マンドレル１８ａを備えた剛体成形マンドレル
Ｉ６を挿入して所定の形状にすると共に、他端側からも
端末マンドレル１８ｂを挿入し、この未加硫ホース１０
を加硫成形する。

このようにして、加硫成形した後、ホース本体１０ａの
他端側から端末マンドレル１８ｂを抜き取り、更に剛体
成形マンドレル１６より加硫成形されたホース本体１０
ａとワイヤーブレード成形マンドレル１５との組立体を
抜き取る。

更にホース本体１（ｌａからワイヤーブレード成形マン
ドレル１５を引き抜くことにより、ホース本体１０ａの
両端内部に平滑面Ｓを備え、かつ樹脂層１１の内面中央
に略均一な編目模様を備えたホースを成形することが出
来るものである。

以上のように、この発明の実施例では、樹脂層の内面全
面に略均一な編目模様を成形するマンドレルとして、ワ
イヤー径が樹脂層の厚さの１．５〜５倍で、かつ表面を
防蝕処理したワイヤーを使用して円筒状に編み上げたワ
イヤーブレード成形マンドレルを使用することにより、
曲り成形ホース１０ａから、ワイヤーブレード成形マン
ドレル１５を容易に引抜くことが出来、しかも繰返し使
用が可能である上、錆の発生もなく、また成形ホース１
０ａの最内層樹脂層重１の内壁面直線部と屈曲部とに、
ワイヤーブレード成形マンドレル１５で略均一な編目模
様を成形することが出来、これにより応力集中を防止す
ることが出来、成形ホースの耐久性及び品質性能を高め
ることが出来るものである。

〔発明の効果〕

この発明は、上記のように構成したので、以下のような
優れた効果を奏するものである。

（ａ）、最内層に樹脂層を有する曲り成形ホースから、
樹脂層の全内面に略均一な編目模様を形成するワイヤー
ブレード成形マンドレルを容易に挿入または引抜くこと
が出来、成形作業を効率良く行うことが出来、生産性の
向上を図ることが出来、また再度使用しても錆の発生も
なく繰返し使用することが可能である。

ｂ）、最内層に樹脂層に略均一な編目模様を成形するこ
とにより、樹脂層の一部に応力が集中するのを有効に防
止し、ホースの耐久性を向上させると共に、製品精度を
高めることが出来る。

（Ｃ）、最内層に樹脂層を有するホースで、三次元の自
由な成形形状を容易に得ることが出来る。

（ｄ）、加硫成形時には、従来のようなセミ加硫を行う
ことなく直接本加硫を行うことが出来るので、加硫工程
の効率化を図ることが出来る。

（ｅ）、必要に応して金具装着部は平滑な内面とするこ
とが出来るので、金具装着性等の問題もなく、常に効率
良く成形することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は、この発明を実施した最内層に樹脂層
を有する成形ホースの製造工程を示す説明図、第５図は
従来の成形ホースの断面図である。 １０・・・未加硫ホース、１０ａ・・・ホース本体、１
１・・・最内層の樹脂層、１２・・・内層ゴム、１３・
・・補強糸層、１４・・・外層ゴム、１５・・・ワイヤ
ーブレード成形マンドレル、１６・・・剛体成形マンド
レル、１７・・・編目模様、１８ａ、１８ｂ・・・・・
・端部マンドレル、Ｓ・・・平滑面。 代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、成形ホースの最内層の樹脂層内面に、編目模様を構
   成するマンドレルであって、前記マンドレルを、ワイヤ
   ー径が樹脂層の厚さの１．５〜５倍で、かつ表面を防蝕
   処理したワイヤーを使用して円筒状に編み上げたワイヤ
   ーブレード成形マンドレルに形成したことを特徴とする
   ワイヤーブレードマンドレル。 ２、合成樹脂材料またはゴム等により形成された直状の
   マンドレル上に、最内層となる樹脂層を押出し、その外
   周面に内層ゴム、補強糸層、外層ゴムを順次積層して直
   状の未加硫ホースを成形し、前記未加硫ホースから直状
   のマンドレルを引き抜いた後、この未加硫ホースを所定
   の長さに切断し、この未加硫ホースの内部に、ワィヤー
   ブレード成形マンドレルを挿入し、このワイヤーブレー
   ド成形マンドレルの内部に、最終成形ホースの形状に対
   応して型付けされた剛体成形マンドレルを挿入して所定
   の形状にした後加硫成形し、加硫成形後、剛体成形マン
   ドレルより加硫成形されたホース本体とワイヤーブレー
   ド成形マンドレルとの組立体を抜き取り、更にホース本
   体からワイヤーブレード成形マンドレルを引き抜くこと
   により、樹脂層の内面全面に略均一な編目模様を成形す
   るすることを特徴とするワイヤーブレードマンドレルを
   使用した成形ホースの製造方法。