JPH04197574A - 溶融金属容器の側壁内張り流し込み炉材の補修方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は溶融金属容器の側壁内張り流し込み炉材の補修
方法に係り、詳しくは、溶融金属容器の側壁内張り炉材
のスラグライン部に不定形耐火物を流し込み、継ぎ足し
施工することにより容器の寿命を延長し、コスト低減を
可能とした溶融金属容器の側壁内張り流し込み炉材の補
修方法に係る。

従　　来　　の　　技　　術 不定形耐火物で内張すされた溶銑溶鋼等の溶融金属容器
（以下、溶湯容器という）は第４図（ａ）に示すような
溶損状態を示し、特に上部の溶損の大きい部分はスラグ
ライン２と称されており、この容器の溶損部分のみを不
定形耐火物で補修すればよいが、この部分を補修する良
い方法が無いのが貫情である。従って、第４図（１））
に示すように残存する耐火物６を解体し、しかる後中子
］をセットし、スラグライン２と解体された耐火物の部
分とに不定形耐火物を継ぎ足して補修する方法がある。

ここで残存する耐火物６の一部を第４図（ｂ＋に示すよ
うに解体するのは、中子１と残存する耐火物６０間の間
隔をある程度とって流し込み不定形耐火物が流れ込み易
いようにするためであり、また、第４図（ａ）の耐火物
が溶存した部分に、そのままの状態で不定形耐火物を流
し込むと、不定形耐火物のうちの微粉、液体が下方に流
れ、不定形耐火物の所定の品質が確保できないためであ
る。

この問題を解決するために、特開昭５８−９５１８５号
公報には施工厚み側距具を装備した鋼板と可撓性板状材
とを組合わせて中子の形状を任意に設定できる不定形状
流し込み用中子が提案されている。しかし、このような
従来広では例えば溶湯容器の側壁内張りのスラグライン
２がら溶湯容器の鋼浴部上部までのみの不定形耐火物の
流し込みによる補修は困難であるため、れんが積みによ
る補修を行なっていた。つまり、容器側壁内張りの上部
のみの継ぎ足し補修は困難であり、省力化が進まないと
いう問題があった。

また、特開昭６２−１７９８６３号公報に示されるよう
に、溶湯容器の底部、内壁部及びスラグライン部に永久
張りれんがを積んだ後、底部れんがを積み、更に、スラ
グラインれんがをスラグライン永久れんがの内側面に沿
って容器中心方向に片持果状に張り出すように積み、次
いで、容器の内壁面と中子型面とにより形成される空間
に不定形耐火物を投入しライニング施工する方法がある
。この方法は固形れんが積み作業と不定形耐火物ライニ
ング作業との作業時期を区分して施工手順を簡易にしが
つ労力ｐ担を軽威するという利点があるが、スラグライ
ン部のみの継ぎ足し流し込み？ｉ修に通した方法とは云
えない。

また、この方法ではれんが積みＩ！Ｂ分とＩ１４１００
不定形耐火物部分とが脂分がれし、そこから地金が差し
込み永久張りと内張りの間に地金がまわるという問題が
あり、このため、スラグライン部から鋼浴部上部のみの
修理時に地金を取り除くため内型の解体範囲を拡げる必
要があった。

発明が解決しようとする課題 本発明は上記問題の解決を目的とし、具体的には、昇降
式中子を用い溶湯容器の側壁内張り流し込み炉材のスラ
グライン部の溶損部分をキャスタアル等の不定形耐火物
の流し込みにより施工し補修する口とができる溶湯容器
の側壁内張り流し込み炉材の補修方法を提案することを
目的とする。

課題を解決するための 手段ならびにその作用 すなわち、本発明は、取鋼等の溶融金属容器内壁を補修
する際に、昇降式中子を用い内壁のスラグライン下を一
旦流し込み補修し、次いで、中子を上昇させ、所定内Ｗ
厚になるよう内壁を中子間の距離を調整し、補修した内
壁内面を中子間をシールした後、スラグライン部へ不定
形耐火物を流し込むことを特徴とする。

以下、本発明の手段たる構成ならびにその作用について
図面に従って詳しく説明すると、次の通りである。

第１図（ａ）、（ｂ）、（Ｃ）、（ｄ）ならびに（ｅ）
はそれぞれ本発明法の一つの実施例の溶湯容器の補修作
業を説明する縦断面図であり、第２図（ａ）ならびに（
１））は他の実施例の溶湯容器の補修作業を説明する縦
断面図であり、第３図（ａ）ならひに（ｂ）はそれぞれ
本発明法を実施する際に用いられる中子の一例を示す縦
断面図であり、第４図（ａ）ならびに（ｂ）はそれぞれ
従来例の溶湯容器を示し、（ａ）はスラグライン部を有
する耐火物に中子を挿入した場合の１ｌｌｉ面図、（ｂ
）はスラグライン部を有する耐火物の一部を剥離した耐
火物内に中子を挿入した場合の縦断面図である。

まず、第１図（ａ）に示すように符号１０は溶湯容器を
示し、この容器１０は鉄皮４の側壁内張り炉材として例
えば耐火粘土質のものを主体とする不定形耐火物３をラ
イニング施工したものである。

この容器１０の繰り返し使用によって第１図（ｂ）に示
すように不定形耐火物３が損耗し、なかでも、スラグラ
イン２の部分が大きく損耗する。そこで、１４１図（Ｃ
）に示すようにスラグライン２の部分（点線の部５ｆ）
を除去した後、第１図＋ｄ）に示すようにこの容器１０
の側壁内張り耐火物３内に鋼浴部の高さと同程度の高さ
の下部にジヤツキ（リフター）１１を配設した中子１を
挿入し、内張り耐火物３と中子１との隙間をシール材６
８によりシールする。このシール材としては材料の粘結
性な利用する水ボタやキャスタブル、或いは粘結性を有
しないが、伸縮性を有する空気を入れたゴムチューブ類
等があげられる。

この空気入りのチューブ類のシール材として使用する方
法については本発明の出願人等がさきに提案したものを
本発明に適用することができる。すなわち、第３図（ａ
）ならびに（ｂ）に示すようにこのシール材は容器１０
の内壁面に対応した平断面形状で、かつ底面外周端部に
切欠き凹部を設けた中子１に切欠き凹部に巻装されるい
わゆるパツキン材と呼称される伸縮袋８を取付けたちの
から成り、中子１の底部切欠き凹部に空気取入口９を設
け、空気の圧入放出により伸縮するように構成しシール
するようにしたものである。

そし、て、中子１の高さの上部いっばいまで不定形耐火
物３を流し込み第１回目継ぎ目足し施工し、スラグライ
ン下の内Ｗｌす少なくとも部分的に補修し内壁に連続性
をもたせた後、スラグラインに必要な厚みを出すため第
１図（ｅ）に示すように中子１をジヤツキ（リフター）
１１により上昇させて中子の高さを調整し、第１回目継
ぎ目足し施工した部分５と中子１との間の隙間を前記と
同様にシール材６ｂによりシールした後、その上方の中
子１と鉄皮４との間の隙間に不定形耐火物を流し込みし
第２回継ぎ目足し施工する。

以上説明した方法によれば、溶湯容器の側壁内張り不定
形耐火物のスラグライン等の壁上部の部分的継ぎ足し補
修が簡単なシール方法により行なうことができる。

また、溶湯容器の鋼浴部の内張リライニングに通常使用
されている耐火粘土質のものをアルミナスピネル系不定
形耐火物とし、スラグライン部をジルコン系不定形耐火
物により流し込みライニング施工すると、鋼浴部の寿命
が２５０ｃｈとなる。そこで、側壁内張り全体の補修を
２５０ｃｈ程度毎に行なうことが望ましい。

しがし、従来例のスラグライン部の寿命が最初の耐火粘
土質の不定形耐火物の場合も固形れんがの場合も７０・
・−８００ｈ程度であるため、側壁内張り全体の修理ま
でにスラグライン部の補修を３回程度する必を要がある
。

また、鋼浴部寿命の２５０ｃｈに合わせるため、スラグ
ライン部の３回目のれんが積みによる修理時にはれんが
厚を薄くする等の調整が必要であったが、本発明法によ
ればスラグライン部のジルコン系不定形耐火物の流し込
みライニング施工厚の調整が昇隨式中子１の上下移動に
より可能であることから、ジルコン系不定形耐火物の流
し込み部の寿命を１２５ｃｈ程度となるよう、ライニン
グ施工厚さを厚くすると側壁内張り全体の修理までにス
ラグライン部の補修は２回ですませることができる。ま
た、壁内張り全体の流し込みに本発明法を用いればスラ
グライン部のみの補修は１回とすることができる。

また、他の実施例の一例としては第２図ｆａ）ならびに
（ｂ）に示すように鋼浴部と同程度の高さのジヤツキを
下部に配設した中子１をスラブライン２を有する溶湯容
器１０の側壁内張り耐火月内に挿入し、所定の不定形耐
火物を鋼浴部に流し込み施工する。

次に、ジャッキ１１３Ｆ部に配設した中子１をジヤツキ
が上昇可能な位置まで上昇させ、さきに流し込み施工し
たうＹニング材と中子１との隙間を前記天施例のものと
同様のシール材によりシールした後、所定の不定形耐火
材を流し込み加工するようにすればよい。

実施例１゜ 製鋼工場において用いられる溶鋼用取鍋の修理を下記の
方法によって行なった。

゛鋼浴部と同程度の高さのジヤツキを下部に配設した中
子を取鋼内に挿入し、内張り耐火物と中子との隙間を第
１図（Ｃ）に示すキャスタブル不定形耐火物からなるシ
ール材によりシールした後、このシール材の上に中子の
高さの限度までアルミナスピネル系不定形耐火物を流し
込み第１回継ぎ目足し部分５を施工した。

次に、第１図＋ｄ＞に示すように中子を取鍋の上縁に出
合うまで上昇させて上記と第１回継ぎ目足し部分と中子
との隙間を所定の厚さになるよう調整した後、同様にシ
ールを行なった後、このシール部上部にジルコン系不定
形耐火物を流し込み、第２回継ぎ目足し部分を施工した
。

以上のような取鋼の補修方法によれば取鍋の内壁上部の
スラグライン部の厚さが厚く調整することができると共
に、部分的継ぎ足し補修が簡単に行なうことができ、取
鍋の寿命の延長が可能となった。

実施例２゜ 第２図（ａｌならひに（ｂ）に示すように、実施例１と
同様な中子を鋼浴部に挿入し、取鍋内壁と中子どの隙間
にアルミナスピネル系キャスタブルを流し込み施工し、
スラグライン部の下部に第１回目継ぎ足し部分を形成さ
せた。次いで、この中子を上昇させ、中子と第１回目継
ぎ足し部分の内壁上部との間の隙間にシール材を配置し
てシールし、そのシール部の上部にジルコン系不定形耐
火物を流し込み施工し、第２回目継ぎ足し部分を形成さ
せ補修を行なった。

以上のように施工すると、実施例１と同様にスラグライ
ン部の厚さがシール材部分だけ拡げられ、しかも、取鍋
の補修が簡単に行なわれ、がつ取１１％耐が延長するこ
とできた。

実施例３゜ 第３図（ａ）ならびに（ｂｌに示す空気入りチューブを
使用した昇降式中子を第２回目継ぎ足し部分の流し込み
施工に用いた以外は実施例２と同様に行なった。

高さ約１．５ｍの中子の下端部に水平方向１０ＣＩＩ、
高ざ方向１５Ｃｆｉ！の切欠き凹部を設け、ここに厚み
２ＩＩＩｌｌのゴム製空気袋を巻き付けた。

空気袋原型の大きさは外径１５ｃｍφで、空気圧が２ｋ
ｇ／ｒｆである空気を導入すると２５ｃｍφまでｔ！服
するものを用いた。

中子の下部はジヤツキを配設し、容器の中に自立させて
、中子を容器の中にセットする。次に、空気の取入口９
がら圧縮空気（２ｋｇ／ｃｒｔを送り込み空気袋を彫版
させる。空気袋が内張り耐火物３と密着した後、中子の
内張り耐火物との間に不定形耐火物を流し込み施工する
ようにしたところ、実施例２と同様の効果が得られた。

、゛発明の効果、゛・ 以上詳しく説明したように、本発明は、取鍋等の溶融金
属容器内壁を補修する際に、昇降式中子を用い内壁のス
ラグライン下を一旦流し込み補修し、次いで、中子を上
昇させ、所定内壁厚になるよう内壁を中子間の距離を調
整し、補修した内壁内面を中子間をシールした後、スラ
グライン部へ不定形耐火物を流し込む口とを特徴とする
。

本発明法は溶湯容器の内壁をｍｌｌする際に昇降式中子
を用い先づスラグライン下を流し込み補修し、次いで、
中子を上昇させ所定内壁厚になるよう内壁と中子間をシ
ールした後、スラグライン部へ不定形耐火物を流し込み
補修するようにしたため、下記に示す効果が得られた。

（１）省力化による作請費の削減 （２）地金差し込みが無くなり、次のｍｓ時の修理範囲
が狭くなることによる原単価の削諷（３）スラグライン
部の施工厚を厚（する調整が可能で壁内張り全体の修理
までのスラグラ、イン部の補修は少なくとも１回でよい
。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、（ｂ）、（Ｃ）、（ｄｌならびに（ｅ）
はそれぞれ本発明法の一つの実施例の溶湯容器の補修作
業を説明する縦断面図、第２図（ａ）ならびに（ｂ）は
他の実施例の溶湯容器のＭ＃１作業を説明する縦断面図
、第３図（ａ）ならびに（１））はそれぞれ本発明法を
寅施する際に用いられる中子の一例を示す縦断面図、第
４図（ａ）ならびに（ｂ）はそれぞれ従来例の溶湯容器
を示し、（ａ）はスラグライン部を有する耐火物に中子
を挿入した場合の縦断面図、（ｂｌはスラグライン部を
有する耐火物の一部を剥離した耐火物内に中子を挿入し
た場合の縦断面図である。 符号］・・・・・・中子 ２・・・・・・スラグライン ３・・・・・・耐火物 ４・・・・・・鉄皮 ５・・・・・・第１回目継ぎ足し部分 ６ａ、６ｂ・・・・・・シール材 ７・・・・・・不定形耐火物供給管 ８・・・・・・伸縮袋 ９・・・・・・空気出入口 １０・・・・・・溶湯容器 １１・・・・・・ジヤツキ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）取鍋等の溶融金属容器内壁を補修する際に、昇降式
   中子を用い前記内壁のスラグライン下を一旦流し込み補
   修し、次いで、前記中子を上昇させ、所定内壁厚になる
   よう前記内壁を前記中子間の距離を調整し、前記補修し
   た内壁内面を前記中子間をシールした後、スラグライン
   部へ不定形耐火物を流し込むことを特徴とする溶融金属
   容器の側壁内張り流し込み炉材の補修方法。