JPH0788627A - 鋳型注入管 - Google Patents

鋳型注入管

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Publication number
JPH0788627A
JPH0788627A JP23460293A JP23460293A JPH0788627A JP H0788627 A JPH0788627 A JP H0788627A JP 23460293 A JP23460293 A JP 23460293A JP 23460293 A JP23460293 A JP 23460293A JP H0788627 A JPH0788627 A JP H0788627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
injection pipe
pouring tube
bricks
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP23460293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Matsubuchi
周司 松淵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注入管と注入管レンガとの間に配置され、注
入管レンガの継ぎ目から溶湯が漏れても焼き付きを起こ
すことのない鋳型注入管を提供する。 【構成】 内側に注入管レンガ23が配置され、取鍋から
注がれた溶湯を湯道レンガ12へ導く鋳型注入管20。注入
管レンガ23との間に、溶湯と接触して炭化する緩衝材24
を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼塊等の鋳造に際して
用いる鋳型注入管に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼塊鋳造方法と知られている下注ぎ造塊
法は、定盤の溝に設置した複数の湯道レンガによって形
成される湯道に、取鍋からの溶湯を導き、この溶湯を湯
圧を利用して鋳型の下部から注いで、鋼塊を鋳造する方
法である。この下注ぎ造塊法においては、取鍋から注が
れた溶湯を複数の湯道レンガへ導くときに、鋳型注入管
(以下、「注入管」という)を使用している。注入管
は、溶湯を複数の湯道レンガへ導く複数の注入管レンガ
が内部に配置され、注入管レンガとの間には砂を充填し
ている。
【0003】従来、注入管と注入管レンガとの間に砂を
詰める作業は人手に頼らざるを得ず、砂詰め作業が煩雑
で時間が掛かるという問題があった。しかも、鋳造され
た鋼塊に砂が混入して品質不良が発生したり、鋳造後に
おける定盤からの砂の除去や清掃作業にも手間どるう
え、砂に起因する粉塵が多量に発生するという問題があ
った。特に、近年、上記造塊作業における作業環境並び
に作業性を改善する観点から、極力砂の使用を低減する
ことが望まれるようになった。
【0004】このため、上記下注ぎ造塊法においては、
現在、注入管と注入管レンガとの間に詰める砂を使用し
ない方法が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、注入管と注
入管レンガとの間に詰める砂は、注入管レンガを保持す
るためである。従って、注入管レンガを注入管に保持で
きれば、砂を使用する必要はない。このため、注入管に
直接注入管レンガを配置することも考えられる。しか
し、このような配置にすると、注入管レンガは、必ずし
も製造上の精度が良くないことから、注入管レンガの継
ぎ目から溶湯が漏れたときに、地金(溶湯)が注入管に
焼き付いてしまい、鋳造後の解体に際して手間が掛かる
という問題が発生する。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、注入管と注入管レンガとの間に配置され、注入管レ
ンガの継ぎ目から溶湯が漏れても焼き付きを起こすこと
のない鋳型注入管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
を達成するため、内側に注入管レンガが配置され、取鍋
から注がれた溶湯を湯道レンガへ導く注入管において、
前記注入管レンガとの間に、溶湯と接触して炭化する緩
衝材を配置した構成としたものである。
【0008】
【作用】注入管レンガの継ぎ目から溶湯が漏れると、緩
衝材は溶湯と接触して炭化し、溶湯が注入管に焼き付く
ことを妨げる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて詳細に説明する。図1は、下注ぎ造塊法によって
鋼塊を鋳造する鋳造設備1を示すもので、大定盤10に
注入管20及び鋳型30が配置されており、大定盤10
は、注入管20を中心として放射状に6本設けられてい
る(図示せず)。
【0010】大定盤10は、図1に示したように、長手
方向に凹溝10aが形成された定盤で、鋳鉄製のライナ
11を介して湯道レンガ12が複数設置されている。ラ
イナ11は、従来、大定盤と湯道レンガとの間に詰めら
れていた砂に替わるもので、大定盤10と同様に凹溝状
の部材である。ライナ11は、図2に示すように、湯道
レンガ12の高さ調整用の鉄板13を介してボルト14
によって大定盤10に固定されている。また、湯道レン
ガ12は、湯道となる流通孔12aが内部に形成されて
いる。
【0011】そして、図1に示すように、湯道レンガ1
2の端部と大定盤10の端壁10bとの間には、湯道レ
ンガ押え治具(以下、単に「押え治具」という)5,6
が配置されている。押え治具5,6は、繰り返し使用が
可能なように、金属、例えば、鉄からなる大きさの異な
る大小2個の治具で、大定盤10に設置した複数の湯道
レンガ12が鋳造作業に際して、特に、溶湯の有する湯
圧によって動かないように押さえておくものである。押
え治具5,6は、図1に示すように、それぞれ一端面が
傾斜壁5a,6a、他端面が垂直壁5b,6bに形成さ
れた台形楔形の部材で、傾斜壁5a,6aの部分を係合
させて、湯道レンガ12の端部と大定盤10との間に配
置される。
【0012】注入管20は、図1に示すように、大定盤
10に立設される下注入管21と、上部がロート状に形
成された上注入管22とを備えており、内部には複数の
湯道レンガ12によって形成される湯道に溶湯を導く複
数の注入管レンガ23が立設されている。各注入管レン
ガ23の内部には、湯道となる流通孔23aが形成され
ている。
【0013】そして、注入管20は、複数の注入管レン
ガ23との間に緩衝パイプ24及び鉄パイプ25が配置
されている。緩衝パイプ24及び鉄パイプ25は、従来
注入管と注入管レンガとの間に詰められていた砂に替わ
るもので、緩衝パイプ24の外側に鉄パイプ25を配置
する。ここにおいて、緩衝パイプ24は、複数の注入管
レンガ23と鉄パイプ25との間の隙間に配置して、注
入管レンガ23、23の継ぎ目から溶湯が漏れても容易
に炭化し、溶湯が注入管20に焼き付かないようにする
ものである。
【0014】従って、緩衝パイプ24は、この目的から
は、素材として紙,木,布等を用いることが好ましく、
肉厚としては、注入管レンガ23の外直径の1.5〜5.0
%であることが好ましい。例えば、注入管レンガ23の
外直径が150 mmの場合、肉厚は4mm程度とする。鋳型3
0は、大定盤10の端部に二重定盤31を介して立設さ
れ、この鋳型30において鋼塊が鋳造される。
【0015】鋳造設備1においては、鋼塊の鋳造に際し
て注入管20の上部から溶湯が注湯されると、溶湯は複
数の注入管レンガ23を通って、複数の湯道レンガ12
の流通孔12aによって形成された湯道へと流入し、溶
湯の有する湯圧によって鋳型30内へ下方から注湯され
る。このようにして、鋳造設備1においては、注入管2
0を中心として放射状に6本設けられている大定盤10
の端部に立設された6箇所の鋳型30で一度に多数の鋼
塊が鋳造される。また、鋼塊の鋳造後、鋳造設備1を解
体したときには、湯道レンガ12や注入管レンガ23は
破壊されているため廃棄するが、押え治具5,6やライ
ナ11は再使用する。
【0016】このとき、上部から溶湯が注がれる注入管
20は、複数の注入管レンガ23と鉄パイプ25との間
の隙間に緩衝パイプ24が配置されている。このため、
溶湯が注入管レンガ23、23の継ぎ目から漏れると、
溶湯と接触したときに緩衝パイプ24が溶湯の熱によっ
て容易に炭化する。このため、注入管レンガ23、23
の継ぎ目から漏れた溶湯は、緩衝パイプ24によって注
入管20との焼き付きが妨げられ、注入管20の解体作
業が容易になる。また、注入管20は、注入管レンガ2
3との間に砂を充填していないため、清掃作業が非常に
容易となり、作業環境や作業性が大幅に改善される。
【0017】尚、上記実施例においては、注入管20
は、緩衝パイプ24との間に鉄パイプ25を配置した場
合について説明したが、鉄パイプ25はなくてもよい。
また、緩衝材は、注入管レンガ23と鉄パイプ25との
間の隙間に容易に配置できるように、紙,木,布等から
なる緩衝パイプ24を使用した。しかし、緩衝材は、注
入管レンガ23、23の継ぎ目から漏れた溶湯と接触し
て容易に炭化し、溶湯と注入管20との焼き付きを妨げ
れば、紙や布等を複数の注入管レンガ23の外周に巻き
付けてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
鋳型注入管によれば、注入管レンガとの間に、溶湯と接
触して炭化する緩衝材を配置したので、注入管レンガの
継ぎ目から溶湯が漏れても、緩衝材は溶湯と接触すると
炭化し、溶湯が注入管に焼き付くことを妨げる。このた
め、本発明の鋳型注入管においては、鋳造後における解
体作業が容易になる。また、注入管は、注入管レンガと
の間に砂を充填していないため、清掃作業が非常に容易
となり、作業環境や作業性が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳型注入管を使用した鋳造設備を示す
断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 鋳造設備 5,6 湯道レンガ押え治具 10 大定盤 10a 凹溝 10b 端壁 11 ライナ 12 湯道レンガ 12a 流通孔 16,18 湯道レンガ 20 注入管 23 注入管レンガ 24 緩衝パイプ 25 鉄パイプ 30 鋳型 31 二重定盤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に注入管レンガが配置され、取鍋か
    ら注がれた溶湯を湯道レンガへ導く鋳型注入管におい
    て、前記注入管レンガとの間に、溶湯と接触して炭化す
    る緩衝材が配置されていることを特徴とする鋳型注入
    管。
JP23460293A 1993-09-21 1993-09-21 鋳型注入管 Pending JPH0788627A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23460293A JPH0788627A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 鋳型注入管

Applications Claiming Priority (1)

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JP23460293A JPH0788627A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 鋳型注入管

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JPH0788627A true JPH0788627A (ja) 1995-04-04

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ID=16973609

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JP23460293A Pending JPH0788627A (ja) 1993-09-21 1993-09-21 鋳型注入管

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100862364B1 (ko) * 2007-04-05 2008-10-13 조선내화 주식회사 조괴용 내화브릭
EP2520385A4 (en) * 2009-12-28 2015-09-30 Bridgestone Corp Casting method and casting device for a cast metal object
CN109434043A (zh) * 2018-11-13 2019-03-08 上海电气上重铸锻有限公司 中注管
JP2020525285A (ja) * 2017-06-26 2020-08-27 フォセコ インターナショナル リミテッドFoseco International Limited 鋳造システム

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JP2020525285A (ja) * 2017-06-26 2020-08-27 フォセコ インターナショナル リミテッドFoseco International Limited 鋳造システム
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