JPH04194005A - ヘルメット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヘルメットに係り、使用者間における頭部輪郭
の個人差に対応しうるヘルメットに関する。

〔従来の技術〕

近時、原動機付自転車においても運転時にはヘルメット
の装着が法的に義務付けられて以来、ヘルメットが飛躍
的に普及するに至っている。かかるヘルメットとしては
、熱硬化性樹脂等により成形された外殻部の内側面に緩
衝材を設け、この緩衝材の表面、すなわち頭部表面への
接触面に適宜な繊維を張設したものが一般的に知られて
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、一般に知られているヘルメットは、前記
外殻に加えられる衝撃力に対する安全性を特に考慮して
製造されているものが殆どであり、装着感について十分
な配慮がなされているとは言い難い。

すなわち、人間の頭部は個人差によって大小の相違があ
り、また、その輪郭も多様に相違するのに対し、市販の
ヘルメットは内径の大きさのみ異なる二種類程度しかな
く、多くの需要者間に存在する輪郭の相違には対応しき
れないのが実情である。

これは、輪郭の異なるヘルメットの種類を多様化させた
場合に、生産コストが比較的に大となる制限が課されて
いることに起因するものと考えられる。

ここに本発明の目的は、ヘルメットの内面形状を使用者
の頭部輪郭に対応させることができ、当該輪郭に個人差
があっても一定の装着感が得られ、かつ、生産様式を多
様化させることなく生産しろるヘルメットを提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段及び作用］前記目的を達成
するため、本発明は、ヘルメット本体の外殻部の内面側
に複数に分割され、かつ互いに連通されたエアパッドを
敷設するとともに、これらエアパッド内に空気を供給す
るポンプが前記外殻部の一部に配置されたことを特徴と
して構成されている。

以上の構成において、使用者はヘルメットを装着した後
、前記ポンプを介してエアパッド内に空気を供給させる
。すると、各エアパッドが頭部輪郭に沿って膨張するこ
ととなり、これによって−定の装着感を得ることができ
る。

（実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図には本実施例に係るフルフェースタイプのヘルメ
ットの外観が示されている。この図において、ヘルメッ
ト本体ｌは熱硬化性樹脂等により形成された外殻部２と
、この外殻部２の前面側に揺動自在に装着された防塵カ
バー３とを備えている。

前記外殻部２の内面側には第２図に示されるように、緩
衝材４が張設されているとともに、この緩衝材４のさら
に内面側にはエアパッド５および外布６が設けられてい
る。

前記エアパッド５は、第３図にも示されるように、複数
に分割されているとともに、相互に隣接するエアパッド
５間がパイプ８により互いに連通ずるように構成されて
いる。これらエアバッド５のうち、１つのエアバッド５
には送気パイプ９゜逆止弁１０を介してポンプを構成す
る蛇腹ポンプ１１が連結されており、この蛇腹ポンプ１
１はへルメノト本体１の側部下方位置、すなわちヘルメ
ット装着時における略耳下位置に形成された装着孔１２
（第１図参照）に収納されるようになっている。また、
エアパッド５の一部にはエア抜き栓１３が設けられ、こ
のエア抜き栓１３は前記蛇腹ポンプ１１の装着位置に隣
接する位置に収納されるように構成されている。

前記エアバッド５は、実際には長さ３幅、形状等がそれ
ぞれ異なる多種類の組合わせにより構成されており、第
４図に示されるように頭部上面側に位置されるエアバッ
ド５は比較的長大なものとされ、略側頭部側に位置され
るエアバッド５はこれより小さく形成されている。また
、後頭部側に位置するエアバッド５は大きく形成され、
このエアバッド５には類例に位置するエアパッド５が連
結されている。この類例エアパッド５は特に（［１差の
激しい頬形状に十分に対応しうるようになっている。

次に本実施例の作用につき、第５図をも参照して説明す
る。

今、各エアパッド５には空気が充填されていないものと
し、この状態においてヘルメットを頭部に装着する。こ
の後、使用者は前記蛇腹ポンプ１１を手で押圧動作させ
ると、当該ポンプ１１に最も近いエアパッド５内に空気
が供給され、バイブ８を通してこのエアパッド５に連通
ずる隣接のエアパッド５に空気が続いて供給される。こ
の際、第５図（Ａ）では均一にエアパッド５が膨出して
いる状態を示しているが、実際には頭部裏面との隙間を
画成する形状に膨出することとなる。

このようにして各エアパッド５内への空気供給が完了し
た後は、逆止弁１０の作用により空気が抜けることはな
く、従って、以後は同様の作業を行わずに単にヘルメッ
トの着脱を行えばよいことになる。つまり、−旦頭部輪
郭に合うように空気供給を行えば、ヘルメットを外した
ときに各エアパッド５内の空気量は互いに均一となるよ
うに作用するが、再びヘルメットを装着した際は、頭部
輪郭に沿うべくエアパッド５内の空気が移動するためで
ある。

もっとも、ヘルメットを外す際にスムースな取外し作業
と髪の毛の乱れを少なくするために、前記エア抜き栓１
３を開放してエアバッド５内の空気を大気に開放させ、
この後にヘルメットを外すことでもよい。この場合、次
にヘルメットを装着する際に、以上と同様の作業を行え
ばよいこととなる。

なお、空気供給が終了した後は、第５図（Ｂ）に示され
るように一部に衝撃が加えられても各エアパッド５間は
比較的小径なパイプ８による連通のため、衝撃が加えら
れたエアパッド５内で空気が殆ど圧縮され、他のエアパ
ッド５への空気流動はできるだけ阻止されるようになっ
ている。

従って、本実施例によれば複数に分割され、かつ互いに
連通ずるエアパッド５をヘルメット本体１の外殻部内面
側に設け、当該エアパッド５内に空気を供給して使用者
の頭部輪郭に沿うように構成したから、輪郭の個人差を
エアパッドの膨出形状によって補正することが可能とな
り、一定の装着感を得ることができる。

また、各エアパッド５間はパイプ８による連通構造とし
たから、衝撃が加えられても当該衝撃を受けたエアバッ
ド５内の空気が加圧される状態で変形するが、一定の空
気量を保有して押しつぶされるおそれを回避することが
できる。

さらに、蛇腹ポンプ１１はヘルメット本体１の外殻部２
の一部に装着する構成としたから、空気供給作業を極め
て簡易迅速に行い得る結果、エアバッド５内の自然的な
空気量減少が生じても難無く再供給もできる。

また、エアバッド５内の空気を大気に開放させるための
エア抜き栓１３を設けたから、ヘルメットを外す際に当
該エア抜き栓１３により空気を開放すれば、頭部とへル
メノト内面との間に相当の空間を形成することができ、
従って、ヘルメットの脱着を極めてスムースに行うこと
も期待できる。

さらに、ヘルメット装着時における使用者の頬部分にも
エアパッド５が配置されているため、頬の輪郭が人それ
ぞれ異なっているという現状に十分な対応を図ることが
できる。

なお、前記実施例において、ヘルメットとじてはフルフ
ェースタイプのものについて図示説明したが、本発明は
必ずしもこれに限られるものではなく、フルフェースで
ない極く一般的なヘルメットにも適用可能であり、また
、ヘルメットの種類としては二輪車用に限らず工事現場
用ないしスポーツ用ヘルメットにも同様の構成を適用す
ることができる。

また、各エアパッド５の形状、配列は図示構成に一例と
して示したものにすぎず、ヘルメットの全体形状等に応
じて種々変更可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によればヘルメットの内面
形状を使用者の頭部輪郭に対応することができ、当該輪
郭に個人差があっても一定の装着感が得られ、かつ生産
様式を大小様々のヘルメットを形成する等の多様化を行
う必要なく、特定形状のヘルメットに対して殆どの需要
者に適合することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るヘルメットの一実施例を示す全体
の概略構成図、第２図は第１図の部分断面図、第３図は
各エアパッドの連結状態およびポンプとの関係を説明す
るための斜視図、第４図は頭部とエアパッドとの相対位
置関係を説明するための図、第５図はエアパッド内にお
ける空気流通状態の説明図である。 １・・・・・・ヘルメット本体、２・・・・・・外殻部
、５・・・・・・エアパッド、１１・・・・・・ポンプ
としての蛇腹ポンプ。 出願人　　ス　ズ　キ　株式会社 代理人　　弁理士　　高　橋　勇 第３図 ξ 第４図 第５図 （Ａ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、ヘルメット本体の外殻部の内面側に複数に分割
   され、かつ互いに連通されたエアパッドを敷設するとと
   もに、これらエアパッド内に空気を供給するポンプが前
   記外殻部の一部に配置されたことを特徴とするヘルメッ
   ト。