JPH04191477A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫等に使用される密閉型圧縮機に関する
ものである。

従来の技術 近年、密閉型圧縮機（以下圧縮機という）は、小型でエ
ネルギー効率が高く、しかも低騒音のものが求められ、
吸入マフラーを圧縮要素の吸入孔に近接させることによ
シ吸入ガスの比容積を向上する方法が提言されている（
例えば特開昭６０−１２８９８１号公報、特開昭６２−
１４７０５８号公報、特開昭６３−２９０７９号公報）
。以下図面を参照しながら従来の圧縮機の一例について
説明する。

まず、第３図は、特開昭６０−１２８９８１号公報記載
の従来の圧縮機の断面図である。第３図において、１は
圧縮機で、密閉容器２内に封入し、この密閉容器２内に
冷媒ガスを収容している。圧縮機１は、電動機３、シリ
ンダブロック４、吐出マフラー５はシリンダブロック４
とともに鋳造により吐出ライン中に形成されている。シ
リンダへｙドロは、ボルト７によりシリンダ（図示せず
）に取りつけられている。シリンダヘッド６上に吸入マ
フラー７が取りつけられている。第６図は、吸入マフラ
ー７の詳細構造を示す断面図で吸入マフラー７は、吐出
室８と共にシリンダヘッド６内に形成した吸入室９に接
続する。吸入マフラー７は、本体アａとカバーＴｂで構
成され、カバー７ｂによυ本体７ａの下側を閉塞する。

本体７ａの前側には孔９＆があり、これは吸入ラインの
密閉容器２に取り付けられた吸入チューブ（図示せず）
の軸線に位置し、吸入チューブより入った冷媒ガスは、
孔９ａより、吸入マフラーＴ内に導かれる。吸入マフラ
ーＴ内に吸い込まれた冷媒ガスは、吸入小空間１ｏから
、Ｍ状エレメント１１と、側方内壁１２により形成され
る吸入通路１３および、カバー９に設けられた２個の吸
入孔１４を通って吸入室９に導かれる。以上のような構
成において、圧縮機１が運転を始めると、冷媒ガスは、
密閉容器２に取り付けられた吸入チューブ（図示せず）
から吸入マフラー７の孔９ａを通って吸入小空間１ｏへ
と導かれる。冷媒ガスはさらに、２本の吸入通路と２本
の吸入孔１４を通って吸入室９へ導かれることとなる。

微視的に、圧縮機１が、吸入、圧縮行程をくり返すサイ
クルを考えると、冷媒ガスは、吸入マフラー７の中の２
本の吸入通路１３や、２本の吸入孔１４を流れたり、止
まったり（実際には吹き返しと呼ぶ逆の流れを発生）し
ながら、これらの通路で、特定のモードを持つこととな
る。また、吸入マフラー７にプラスチック等の低熱伝導
度材料を用いることで、吸入冷媒ガス温度を低減し、圧
縮機１の効率を上げる方法や、吸入マフラーの内部に吸
入通路を設け、冷媒ガヌの流速をコントロールすると共
に、騒音を低減させる方法は跣に公知である。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、冷媒ガスの流れが
、吸入通路や吸入孔で常に一定の固有の周波数モードを
持つことになるので、吸入冷媒ガスの密度や流速と吸入
通路や吸入孔の持つ固有の周波数モード（冷媒ガスの吸
入、圧縮により生じるパルス動）が一致しているときは
良いが、冷蔵庫等のシステムで、温度、圧力条件が変化
したとき、冷媒ガスの密度や流速と吸入通路や吸入孔の
持つ固有の周波数モードが合わなくなり、異常な冷媒ガ
ス振動による騒音を発生したり、急激な性能低下を引き
おこすという課頓を有していた。

本発明は上記課題に鑑み、冷蔵庫等のシステムで考えら
れるさまざまな圧力、温度条件で、異常な冷媒ガス振動
による騒音を発生したり、性能低下を引き起こすことの
ない圧縮機を提供するものである。

課題を解決するだめの手段 以上のような課題を解決するために、本発明は、第１の
手段としてシリンダヘッドの鉛直上方に位置するプラス
チック等の断熱材料で作られた吸入マフラーを有し、前
記吸入マフラーの一端をなす接続部が前記密閉容器内に
取り付けられた吸入チューブに連結あるいは近接し、前
記圧縮要素を構成するシリンダヘッドの吸入室と前記吸
入マフラーを接続する少なくとも２本以上の長さの異な
る接続管にて構成する。

また本発明は第２の手段として吸入マフラーの一端をな
す接続部が前記密閉容器内に埃シ付けられた吸入チュー
ブに連結あるいは近接し、前記圧縮要素を構成するシリ
ンダヘッドの吸入室と前記吸入マフラーを接続する少な
くとも２本以上の接続管を有し、前記接続管の吸入室側
開口部が前記接続管の軸線方向にほぼ同位置にて開口さ
れておシ前記接続管の前記吸入マフラー側開口部は前記
接続管の軸線方向に異なる位置で開口する構成とする。

また本発明は第３の手段として前記の少なくとも１本以
上の接続管がテーパ状にした構成とする。

作　　　用 本発明は上記した構成により、少なくとも２本の吸入通
路のうち１本が、冷蔵庫システムのある条件（冷媒の密
度、流速等を決定する）において、冷媒ガスの流れに不
適切な固有の周波数モードを持っており、冷媒ガスが異
常な振動を起こす状況であったとしても、他の少なくと
も１本の接続管はその長さや断面積が異なることから、
また別の固有の周波数モードを有することとなるので、
冷媒ガスの流れは、流れやすい方向により多く流れるこ
ととなシ、冷媒ガスの異常な振動を起こしに〈＜、これ
による騒音の発生や急激な性能低下を低減することがで
きる。

また、少なくとも１本以上の接続管がテーパ状になって
いるため、吸入孔付近の冷媒ガスの微視的にみた順流、
逆流の運動の内、逆流のみを流れにくくすることになり
、冷媒ガスの異常な運動を押さえ、騒音の低減や性能指
数の向上に寄与することができる。

実施例 以下本発明の一実施例の密閉型圧縮機（以下、圧縮機と
略す）について、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の第１の実施例を示した圧縮機の断面図
、第２図は第１図に記載した吸入マフラーの要部断面図
である。第１図、第２図において、３１は圧縮機、３２
は密閉容器で、電動要素３３と圧縮要素３４が弾性支持
されている。３６は吸入マフラーで、密閉容器３２内に
取り付けられた吸入チューブ３６に連通している。また
、接続管３７は、３本の異なる長さ、及び断面積を持つ
接続管通路Ａｓｙａ、接続管通路Ｂｓ７ｂ、接続管通路
０３７Ｃの構成されている。それぞれの接続管通路３７
ａ、３７ｂ、３７ｃの一端は吸入マフラー内の小空間３
８で接続管３７の軸線方向にそれぞれ異なる位置で開放
され、他端はシリンダヘッド３９に設けられた吸入室４
ｏにて接続管３７の軸線方向にほぼ同位置で開放され、
シリンダヘッド３９に設けられた吸入孔４１に連通ずる
。

以上のように構成された圧縮機について、以下第１図お
よび第２図を用いてその動作を説明する。

圧縮機３１が運転を始めると圧縮機３１から吐出された
冷媒ガスは、冷凍サイクル（図示せず）から吸入チュー
ブ３６を通って吸入マフラー３７内の小空間３８へと導
かれる。小空間３８に導かれた冷媒ガスは接続管通路Ａ
３７ａ、Ｂ５７ｂ、Ｃ３７Ｃを通ってシリンダヘッド３
９の吸入室４ｏに送りこまれ、吸入孔４１から圧縮室（
図示せず）へ吸い込まれる。ここで、微視的に、ピスト
ン３６の往復動による吸入と圧縮の行程を考えると、冷
媒ガスは、吸入行程では流れ、圧縮行程では吸入側は停
止するという動きをくり返すこととなる。この吸入と停
止の繰り返しは、吸入マフラー３６の内部では、パルス
動となシ、接続管の有する固有の周波数モードがこのパ
ルス動と一致しなくなると冷媒ガスの異常な振動により
、騒音を発したり、急激な性能低下を招くことになる。

ところで、本実に示す実施例の場合、接続管通路３７＆
、３７ｂ、３７ｃはそれぞれ異なる長さと断面積を持つ
ため、この冷媒のパルス動と、例えば接続管通路３７ａ
が冷媒の異常振動を発生する関係にあったとしても、冷
媒ガスは、より流れやすい（周波数がより一致している
）接続管通路３７ｂや３７ｃを通過することで、この異
常振動により発生する騒音は低減されることとなる。ま
た、圧縮機の運転条件が変わり（例えば、圧縮機が長時
間運転後は圧縮機の温度は約７０℃であるが、運転の初
期では約４０℃である。また例えば、吐出と吸入圧力が
変化する。）、冷媒ガスのパルス動の周波数が変化した
場合も、接続管通路３７＆、３７ｂ、３７０の固有の周
波数モードがそれぞれ違うので、もっとも流れやすい吸
入通路を冷媒ガスが流れることとなり、特定の条件下で
、異常な騒音を発したり、急激な性能低下を招いたりす
ることがなく、安定した騒音レベルや性能が得られるこ
ととなる。

したがって、本実施例によれば、吸入冷媒ガスの微視的
な吸入、停止によるパルス動の影響が、吸入マフラー内
の少なくとも２本以上の接続管通路を選択通過すること
になるので、接続管通路が、常に一定の固有振動数モー
ドを持つことがなくなり、吸入み冷媒ガスの密度や流速
により固有化される冷媒ガスのパルス動のモードと接続
管通路の持つ固有のモードが、すべての接続管通路で一
致しなくなることが防止でき、冷媒ガスの異常な振動に
より生じる騒音の発生や急激な性能低下を防止すること
ができる。

また、第３図は本発明の第２の一実施例を示した圧縮機
の断面図、第４図は第３図の吸入マフラーの要部断面図
である。尚、第１の実施例と同一部品は同一符号を用い
て説明し、構成、動作の同じところは省略する。

本実施例と第１の実施例の相異点は、本実施例では、接
続管通路の内部が、テーパ状である点である。

第３図、第４図において、接続管４７は３本の異なる長
さ、及び断面積を持つ接続管通路Ａ４ｙａ。

接続管通路Ｂａ７ｂ、接続管通路Ｃ４７Ｃで構成されて
おり、その内接読管通路Ａ４ｙａ内部は通路面積が吸入
マフラー側では広く、シリンダヘッド側では狭いテーパ
状になっている。

以上のように構成された圧縮機について、以下第３図お
よび第４図を用いてその動作を説明する。

本実施例によれば、接続管通路ａ７ａ、ａｒｂ。

４７ｃはそれぞれ異なる長さ及び断面積を持ち、かつ接
続管通路Ａ４ｙａはテーパ状になっているため、逆流は
接続管通路Ａ　４７　ａより通過しやすい接続管通路Ｂ
４７ｂや接続管通路Ｃ４７ｃを選択通過する事となる。

よって、順流のための通路が接続管通路Ａ４ｙａとして
１本以上確保される事となり、冷媒ガスの逆流による異
常加振を低減することによシ低騒音化を図れることとな
る。また、圧縮機の運転条件が変わり（例えば、圧縮機
が長時間運転後は圧縮機の温度は約７０℃であるが、運
転の初期では約４０’Ｃである。まだ例えば。

吐出と吸入圧力が変化する。）、冷媒ガスのパルス動の
周波数が変化した場合も、接続管通路３７ａ、３７ｂ、
３７ｃの固有の周波数モートがそれぞれ違うので、もっ
とも流れやすい吸入通路を冷媒ガスが流れることとなり
、特定の条件下で、異常な騒音を発したり、急激な性能
低下を招いたシすることがなく、安定した騒音レベルや
性能が得られることとなる。

従って、本実施例によれば吸入冷媒ガスの微視的な逆流
は接続管通路を選択通過することで順流の接続管通路を
少なくとも１本以上確保することができ、冷媒ガスの異
常加振により生じる騒音の発生を防止することができる
。さらに、吸入冷媒ガスの微視的な吸入、停止によるパ
ルス動の影響が、吸入７７ラー内の少なくとも２本以上
の接続管通路を選択通過することになるので、接続管通
路が、常に一定の固有振動数モードを持つことがなくな
り、吸入冷媒ガスの密度や流速によシ固有化される冷媒
ガスのパルス動のモードと接続管通路の持つ固有のモー
ドが、すべての接続管通路で一致しなくなることが防止
でき、冷媒ガスの異常な振動により生じる騒音の発生や
急激な性能低下を防止することができる。なお、本実施
例によれば、特定条件のテストで、４００〜５００　Ｈ
ｚの騒音が約３ｄＢ（Ａ）の低下、性能では約３チの向
上として得られている。（当社従来比） 発明の効果 以上のように本発明はシリンダヘッドの鉛直上方に位置
するプラスチック等の断熱材料で作られた吸入マフラー
を有し、前記吸入マフラーの一端をなす接続部が前記密
閉容器内に取り付けられた吸入チューブに連結あるいは
近接し、前記圧縮要素を構成するシリンダヘッドの吸入
室と前記吸入マフラーを接続する少なくとも２本以上の
長さの異なる接続管にて構成し、または前記吸入マフラ
ーの一端をなす接続部が前記密閉容器内に取シ付けられ
た吸入チューブに連結あるいは近接し、前記圧縮要素を
構成するシリンダヘッドの吸入室と前記吸入マフラーを
接続する少なくとも２本以上の接続管を有し、前記接続
管の吸入室側開口部が前記接続管の軸線方向にほぼ同位
置にて開口されており前記接続管の前記吸入マフラー側
開口部は前記接続管の軸線方向に異なる位置で開口し、
または少なくとも１本以上の接続管がテーパ状にするこ
とにより、少なくとも２本の接続管のうちの１本が、冷
蔵庫システムのある条件下に於いて、冷媒ガスの流れに
不適切な固有の周波数モードを持っておシ、冷媒ガスが
異常な振動を起こす状況であったとしても、他の少なく
とも一本の接続管は、その長さや断面積が異なることか
ら、また別の固有モードを有することとなるので、冷媒
ガスの流れは、流れやすい通路を流れることとなり、冷
媒ガスの異常な振動を起こしにくく、また、吸入冷媒ガ
スの微視的な逆流は接続管通路を選択通過することで順
流の接続管通路を少なくとも１本以上確保することがで
き、これにより騒音の発生や、急激な性能低下を起こす
ことのない圧縮機を提供することができる。

又、本発明によればマフラーの製造が容易になるため、
安価に低噺音、高効率な圧縮機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例における密閉型圧縮機の
断面図、第２図は密閉型圧縮機の吸入マフラーの要部断
面図、第３図は本発明の第２の実施例における密閉型圧
縮機の断面図、第４図は第３図の吸入マフラーの要部断
面図、第６図は従来の密閉型圧縮機の縦断面図、第６図
は第６図の吸入マフラーの構造を示す断面図である。 ３１・・・・・・圧縮機、３２・・・・・・密閉容器、
３３・・・・・・電動要素、３４・・・・・・圧縮要素
、３５・・・・・・吸入マフラー、３６・・・・・・吸
入チューブ、３７・・・・・・接続管、３７ａ・・・・
・・接続管通路、３７ｂ・・・・・・接続管通路、３７
Ｃ・・・・・・接続管通路、３８・・・・・・小空間、
３９・・・・・・シリンダヘッド、４０・・・・・・吸
入室、４１・・・・・・吸入孔、４７・・・・・・接続
管、４７ａ・・・・・・接続管通路、ａ７ｂ・・・・・
・接続管通路、４７ｃ・・・・・・接続管通路。 代理人の氏名　弁理士　小鍜治　　明　ほか２名３１−
　　圧　ｍ＊ 讃　、−Ｅｔ　　−ｔｆｌ 、ｎ−ａａミスマフラ ー−ｂｙスチューブ ｊ７−ｆｆ酸管 ３２Ｓ接Ｗｋ　　Ｉｆ　１ｈＨ＠　　Ａ３１ｂ−橿１１
’を通ｎＢ ：ｎｃ　−一　播糀　１　静諾　Ｃ ３８−小空間 ４０−０県入室 第。図　　　　　　４ｌ−ｆｌ“′″１４７−Ｔｆｌ　
城　嚢 ４１ａ−／接絶管通路Ａ ４１ｂ−Ｔｌ綾管ハ　お　Ｂ ４１ｃｍ　侵肢管通路　Ｃ 第　３　図 ＶＩ４図 第５図 ＃！６図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）電動要素と、圧縮要素と、シリンダヘッドの鉛直
   上方に位置するプラスチック等の断熱材料で作られた吸
   入マフラーとを有し、前記吸入マフラーを前記圧縮要素
   を構成するシリンダヘッドの吸入室と前記吸入マフラー
   を接続する少なくとも２本以上の長さの異なる接続管に
   て構成することを特徴とする密閉型圧縮機。
2. （２）密閉容器内に電動要素と圧縮要素とシリンダヘッ
   ドの鉛直上方に位置するプラスチック等の断熱材料で作
   られた吸入マフラーを有し、前記吸入マフラーの一端を
   なす接続部が前記密閉容器内に取り付けられた吸入チュ
   ーブに連結あるいは近接し、前記圧縮要素を構成するシ
   リンダヘッドの吸入室と前記吸入マフラーを接続する少
   なくとも２本以上の接続管を有し、前記接続管の吸入室
   側開口部が前記接続管の軸線方向にほぼ同位置にて開口
   されており前記接続管の前記吸入マフラー側開口部は前
   記接続管の軸線方向に異なる位置で開口されることを特
   徴とする密閉型圧縮機。
3. （３）請求項（１）において、前記の少なくとも１本以
   上の接続管の吸入マフラー側開口部が前記接続管の軸線
   方向に他の接続管の吸入マフラー側開口部とは異なる位
   置にて開口されることを特徴とする密閉型圧縮機。
4. （４）請求項（１）、（２）、及び（３）において、前
   記の少なくとも１本以上の接続管がテーパ状になってい
   ることを特徴とする密閉型圧縮機。