JPH0419028Y2 - - Google Patents

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JPH0419028Y2
JPH0419028Y2 JP16890886U JP16890886U JPH0419028Y2 JP H0419028 Y2 JPH0419028 Y2 JP H0419028Y2 JP 16890886 U JP16890886 U JP 16890886U JP 16890886 U JP16890886 U JP 16890886U JP H0419028 Y2 JPH0419028 Y2 JP H0419028Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は鋼管等の管体の吊り上げ作業で使用
する吊具の改良に係り、特に軽量で、管体両端へ
のフツクの引掛け作業が自動的に行え、吊り上げ
作業時の対衝撃性にも優れた2本吊り用管体吊具
に関する。
〔従来の技術〕
従来この種の吊具は、例えば実開昭60−33578
号公報に見られるような構造なものが一般的であ
つた。すなわち、第7図に示す如く、クレーン等
の吊り上げ装置で水平に吊り上げられるビーム1
の両端に、鉤形のフツク2,2を取り付けた構造
である。そして、上記フツク2,2を作業員が管
体3の両端に引掛けることにより、管体3が吊り
上げられるのである。
また、前記作業員によるフツク2,2の引つ掛
け作業を自動化した吊具も、いくつか開発されて
いる。例えば、実開昭58−140984号公報に開示さ
れている吊具は第8図に示すような構造になつて
いる。すなわち、クレーン等の吊り上げ装置で水
平に吊り上げられる主杆(ビーム)1の両端にネ
ジ切りを施した副杆1′が突設され、該副杆1′
に、内部にスプリング4を備え、底部に副杆1′
の挿通孔5を有する短管6が嵌入されている。短
管6は、主杆1の径dより大きな内径Dに形成さ
れ、外面上部にワイヤー7を繋止するブラケツト
板8を取り付け、外面下部には管体3の端部に掛
ける爪体(フツク)2を取り付けている。爪体2
の左右の間隙は、副杆1′に螺合されたナツト9
の位置をかえることによつて、調節が可能となつ
ている。
従つて、左右の爪体2の間隙を、予め吊り上げ
ようとする管体3の全長よりも少し大きく調節し
て、当該吊具管体3上に位置させ、ワイヤー7に
吊り上げ装置のフツクを掛けて少し上昇させる
と、ワイヤー7に主杆1の重量がかかり、左右の
短管6がスプリング4に抗して中央内方向へ移動
し、爪体2が管体3の両端に係る。反対に当該吊
具を降下させ、管体3上に着床させると、左右の
短管6はスプリング4力で左右外方向へ復帰し、
爪体2が管体3の両端より外れる仕組みである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、前記第7図および第8図に示した従
来の管体吊具は、いずれもクレーン等の吊り上げ
装置で水平に吊り上げるビーム(主杆)(以下、
水平ビームと称する)の両端に、管体の端部に引
つ掛けるフツク(爪体)を設けた構造となつてい
る。このような構造は、第9図る示すように、例
えば、重さFの管体3を吊り上げた場合、水平ビ
ーム1には左右より2方向の荷重f1とf2がかかる
ことになる。f1は管体を吊り上げようとする斜め
方向への引つ張り荷重。f2は水平ビーム1の軸方
向に働く圧縮荷重である。
従つて、水平ビーム1は上記2方向の荷重f1
f2に充分耐え得る強度に設計されているのである
が必然的にかなりの重量物となり、クレーン等の
吊り上げ装置に加わる負担は大きくなる。このた
め、従来は、実際に吊り上げようとする管体3の
重量が著しく制約されるという問題があつた。
また、第8図のように、管体3への爪体(フツ
ク)2の引つ掛け作業を自動化した吊具は、自動
機構にも上記2方向の荷重に耐え得る強度を持た
せる必要があり、吊具全体の重量を一層重くする
という問題がある。
さらに、第7図および第8図に示した構造の吊
具では、管体3吊り上げ作業時に何らかの衝撃が
加わると、その衝撃が直接左右のフツク2,2に
伝わり、瞬間的にフツク2,2の管端への噛み込
みが緩んで、吊り上げた管体3が落下するという
事故が多々あつた。
本考案は、上記問題を一挙に解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、軽量で
管体へのフツクの引掛け作業が自動的に行え、し
かも吊り上げ作業時の耐衝撃性に優れた2本吊り
用の管体吊具を提供することにある。ここで2本
吊りとは並列する2本の管体を同時に吊り上げる
ことをいう。
〔問題点を解決するための手段〕
以下、本考案ほ実施例に対応する第1〜第6図
を用いて説明する。
図に示すように、本考案の2本吊り用管体吊具
はクレーンに吊下され下端部に左右へ相反する2
つの爪先101,102を備えたフツク体10と該
フツク体より水平に吊下され、下面に前後一対の
ブレーキ機構付ワイヤーロープ巻取装置11a,
11bを備える基盤12と、前記フツク体10の
左右の爪先101,102より前方側へ吊下され、
下端にそれぞれ管体3a端部に引掛けるフツク2
a1,2a2を取り付けた主ワイヤー13a1,13a2
並びに前記フツク体10の左右の爪先101,1
2より後方側へ吊下され、下端にそれぞれ管体
3b端部に引掛けるフツク2b1,2b2を取り付け
た主ワイヤー13b1,13b2と、上記主ワイヤー
13a1,13a2のフツク2a1,2a2間並びに上記
主ワイヤー13a1,13a2のフツク2b1,2b2
にそれぞれ架設されたフツク間距離調節用のビー
ム材14a,14bと、上記ビーム材14a,1
4b間を連結する繋ぎ材31よりなり、上記前後
のビーム材14a,14bはいずれも主ビーム1
5a,15b両端開口内に摺動可能に嵌押されて
先端をフツク2a1,2a2,2b1,2b2に連結した
左右の補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b
の後端に、各ビーム材14a,14bと上下に
対峙する前記巻取装置11a,11b、からの左
右2本のワイヤーロープ17a1,17a2,17b1
17b2を、それぞれ主ビーム15a,15bの上
面中央部に設けたロープ車18a1,18a2,18b
,18b2および主ビーム15a,15bの両端
開口部に設けたロープ車18a3,18a4,18b3
18b4を介して接続することにより、巻取装置1
1a,11bでワイヤーロープ17a1,17a2
17b1,17b2を巻上げると補助ビーム16a1
16a2,16b1,16b2が主ビーム15a,15
b内より引き出されて前後ビーム材14a,14
bの左右のフツク2a1,2a2,2b1,2b2間距離
が広がり、巻取装置11a,11bのブレーキ機
構を開放して全体を吊り上げるとビーム材14
a,14b自重によりワイヤーロープ17a1,1
a2,17b1,17b2が下方へ引き出されながら
同時に補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b
が主ビーム15a,15b内に引き込まれて前
後ビーム材14a,14bの左右のフツク2a1
a2,2b1,2b2間距離が挟まるように構成され
ていることを特徴とする。
〔作用〕
上記構成により2本の管体3a,3bを吊り上
げる場合は、予め巻取装置11a,11bでワイ
ヤーロープ17a1,17a2,17b1,17b2を巻
上げ各ビーム材14a,14b左右の補助ビーム
16a1,16a2,16b1,16b2を主ビーム15
a,15b内より引き出して、主ワイヤー13a
,13a2のフツク2a1,2a2間距離および主ワイ
ヤー13b1,13b2のフツク2b1,2b2間距離を
それぞれ管体3a,3bの全長よりも広げてお
く。この状態で吊具を降下させ、各ビーム材14
a,14b、を管体3a,3b上に着床させる。
次いで巻取装置11a,11bのブレーキ機構を
開放して吊具全体を吊り上げてゆくと、それぞれ
のビーム材14a,14b自重でワイヤーロープ
17a1,17a2,17b1,17b2が下方へ引き出
されながら同時に左右の補助ビーム16a1,16
a2,16b1,16b2が主ビーム材15a,15b
内へ引き込まれて主ワイヤー13a1,13a2,1
b1,13b2の各フツク2a1,2a2,2b1,2b2
距離が挟まり、2本の管体3a,3bの両端にフ
ツク2a1,2a2,2b1,2b2が同時に引掛かる。
上記フツク2a1,2a2,2b1,2b2を外す場合
は吊具を降下させて管体3a,3bを着地させ、
さらに管体3a,3b上にビーム材14a,14
bを着床させて各主ワイヤー13a1,13a2,1
b1,13b2を少しゆるめる。この状態でワイヤ
ーロープ17a1,17a2,17b1,17b2を巻き
上げてゆくと、ビーム材14a,14bの補助ビ
ーム16a1,16a2,16b1,16b2が主ビーム
15a,15b内より引き出されてそれぞれのフ
ツク2a1,2a2,2b1,2b2が管体3a,3b両
端より外れ両側へ離れる。このようにして、2本
の管体3a,3bへのフツク2a1,2a2,2b1
b2の引掛け、取外し作業を自動的に行うことが
できる。
また、本考案の吊具では2本の管体3a,3b
を吊り上げたときに管体3a,3bの重量により
生じる圧縮荷重(前記第9図に示すf2)はビーム
材14a,14bにかからずそれぞれの管体3
a,3b自信が受け持つことにてる。従つて、ビ
ーム材14a,14bを構成する主ビーム15
a,15bや補助ビーム16a1,16a2,16b1
16b2は高度の剛性をもつ必要がなく、吊具全体
の重量を非常に軽量化することができる。
さらに、本考案の吊具では、2本の管体3a,
3bを主ワイヤー13a1,13a2,13b1,13b
によつて吊り上げるため、吊具自体や管体に加
わる衝撃が主ワイヤー13a1,13a2,13b1
13b2のしなりによつて緩和され、それぞれのフ
ツク2a1,2a2,2b1,2b2に直接伝わらない。
従つて、管体3a,3bの落下事故を防止するこ
とができる。また必要に応じて、一本の管体だけ
を吊り上げることも可能である。
〔実施例〕
以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案に係る管体吊具の正面図、第2
図は同側面図を示し、10はクレーン19より吊
下された吊具吊り上げ用のフツク、12は上記フ
ツク10より水平に吊下された基盤、13a1,1
a2は前記フツク体10の左右の爪先101、1
2より前方側に吊下され下端にそれぞれ管体3
a端部に引掛けるフツク2a1,2a2を備えた主ワ
イヤー、13b1,13b2は前記フツク体10の左
右の爪先101、102より後方側に吊下され下端
にそれぞれ管体3b端部に引掛けるフツク2b1
b2を備えた主ワイヤー、14aは上記主ワイヤ
ー13a1,13a2のフツク2a1,2a2間に架設さ
れたフツク間距離調節用のビーム材、14bは上
記主ワイヤー13b1,13b2のフツク2b1,2b2
間に架設されたフツク間距離調節用のビーム材、
31は上記前後のビーム材14a,14bを連結
する繋ぎ材である。また、3a,3bは床面に並
値された吊り上げ用の2本の管体である。
クレーン19に取り付けられたフツク体10
は、吊具全体を支承するもので、左右へ相反する
2つの爪先101、102を有し、碇形の正面形状
をなす。上記フツク体10の爪先101、102
中央部には、基盤12の四隅に接続された4本の
ワイヤー34…の一端を集合させて接続してあ
り、この4本のワイヤーで基盤12がフツク体1
0直下に水平に吊り下げられている。
基盤12の下面には2個の巻取装置11a,1
1bが所定の間隙をもつて前後に並設されてい
る。前方に位置する巻取装置11aは左右2本の
ワイヤーロープ17a1,17a2を同時に巻き上
げ、後方に位置する巻取装置11bは左右2本の
ワイヤーロープ17b1,17b2を同時に巻き上げ
るもので、これらの巻き上げ操作は電気信号によ
り遠隔から行うことができる。この際、前後の巻
取装置11a,11bはそれぞれ単独で操作する
ことも、あるいは双方を連動させて4本のワイヤ
ーロープ17a1,17a2,17b1,17b2を同時
に巻き上げることも可能である。また前後の巻取
装置11a,11b内には、それぞれのワイヤー
ロープ17a1,17a2,17b1,17b2の動きを
間欠的に停止させるブレーキ機構(図示せず)が
設けてあり、該ブレーキ機構を連結しておくと巻
き上げを停止した位置でワイヤーロープ17a1
17a2,17b1,17b2に自動的にブレーキがか
かり、ブレーキ機構を開放するとワイヤーロープ
がフリーとなり、連続的に巻取装置11a,11
bから引き出せる状態となる。このブレーキ機構
の各ワイヤーロープとの連結および開放操作も遠
隔から行うことができる。
前記フツク体10の左右の爪先101、102
らはそれぞれ前方に位置する管体3aを吊り上げ
るための主ワイヤー13a1,13a2と、後方に位
置する管体3bを吊り上げるための主ワイヤー1
b1,13b2が吊下されている。主ワイヤー13a
,13a2の下端には管体3a両端に引掛けるフ
ツク2a1,2a2が、また主ワイヤー13b1,13b
の下端には管体3b両端に引掛けるフツク2b1
b2がいずれも連結片20を介して上下動可能に
連結ピン21で取り付けられている。また、上記
の各フツク2a1,2a2,2b1,2b2には、いずれ
も第3図に示すように後部に連結片20を受け止
めるストツパー2′が突設されている。このスト
ツパー2′はフツク2a1,2a2を管体3aから、
またフツク2b1,2b2を管体3bから外す際に、
各主ワイヤー13a1,13a2,13b1,13b2
たるませると、想像線で示すように、ストツパー
2′上に連結片20が乗り、その重量で各フツク
a1,2a2,2b1,2b2の爪先を上方へ躍ね上げ
て管体3a,3b端部から外れるようにするもの
である。
フツク体10の左右の爪先101、102よりそ
れぞれ前方側へ吊下された主ワイヤー13a1,1
a2のフツク2a1,2a2間、同じく後方側へ吊下
された主ワイヤー13b1,13b2のフツク2b1
b2間には、それぞれフツク間距離調節用のビー
ム材14a,14bが架設されている。これらの
ビーム材14a,14bはいずれも中空の角柱状
をなす主ビーム15a,15bと、主ビーム左右
の両端開口内に摺動可能に嵌押された断面形状I
形の補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b2
とで構成されている。各ビーム材14a,14b
の左右の補助ビーム材16a1,16a2,16b1
16b2はいずれも第3図に示すように、その先端
部がウエブ16′を先細状に延長させて形成して
あり、該延長部の先端に貫通孔16″を設けてい
る。この貫通孔に前記連結ピン21ほ挿通するこ
とによつて、対応する補助ビームとフツク同志1
a1,2a1,16a2,2a2,16b1,2b1,16b2
b2が連結されている。各補助ビーム材16a1
16a2,16b1,16b2の上面後端には、第4図
に示すようにそれぞれの主ビーム15a,15b
の内部上面と接触してビーム材14a,14bの
軸方向へ回転するローラ22が取り付けてあり、
該ローラの手前にはロープの接続金具23が設け
られている。
一方、ビーム材14aの主ビーム15a中央部
の上面上方には、ビーム材14a軸方向へ回転す
る左右一対のロープ車18a1,18a2が軸受ハウ
ジング24aを設けて取り付けてあり、主ビーム
15aの両端開口部上方には、上記同様のロープ
車18a3,18a4がそれぞれ軸受ハウジング25a
,25a2を設けて1個づつ取り付けられている。
また、ビーム材14bの主ビーム15b中央部の
上面上方にも、ビーム材15b軸方向へ回転する
左右一対のロープ車18b1,18b2が軸受ハウジ
ング24bを設けて取り付けてあり、主ビーム1
5bの両端開口部上方には、上記同様のロープ車
18b3,18b4がそれぞれ軸受ハウジング25b1
25b2を設けて1個づつ取り付けられている。こ
れらのロープ車は、前後のビーム材14a,14
bが上下に対峙する巻取装置11a,11bから
のワイヤーロープ17a1,17a2,17b1,17b
を左右の補助ビーム16a1,16a2,16b1,1
b2の接続金具23へそれぞれ接続する途中で巻
掛けるもので、巻取装置11aからの左側のワイ
ヤーロープ17a1は主ビーム15aのロープ車1
a1と18a3に巻掛けられて左側補助ビーム16a
の接続金具23に接続され、右側のワイヤーロ
ープ17a2は主ビーム15aのロープ車18a2
18a4に巻掛けられて右側補助ビーム16a2の接
続金具23に接続されている。また、巻取装置1
1bからの左側のワイヤーロープ17b1は主ビー
ム材15bのロープ車18b1と18b3に巻掛けら
れて左側補助ビーム材16b1の接続金具23に接
続され、右側のワイヤーロープ17b2は主ビーム
15bのロープ車18b2,18b4に巻掛けられて
右側補助ビーム16b2の接続金具23に接続され
ている。従つて、巻取装置11a,11bでワイ
ヤーロープ17a1,17a2,17b1,17b2を巻
上げると、ビーム材14a,14b左右の補助ビ
ーム16a1,16a2,16b1,16b2が主ビーム
15a,15b内より外方へ水平に引き出されて
フツク2a1,2a2,2b1,2b2間距離がそれぞれ
広がる。反対に巻取装置11a,11bのブレー
キ機構を開放してワイヤーロープ17a1,17a
,17b1,17b2をフリーにし吊具全体を吊り上
げると、各主ワイヤー13a1,13a2,13b1
13b2にビーム材14a,14bの自重がかかり
補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b2は主
ビーム15a,15b内へ水平に引き戻されてフ
ツク2a1,2a2,2b1,2b2間距離がそれぞれ挟
まる。
各ビーム材14a,14bの主ビーム15a,
15bの両端開口部には、上記のように摺動する
補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b2の上
面に接触してビーム材軸方向へ回転するローラ2
6がそれぞれ前記ハウジング25a1,25a2,2
b1,25b2を用いて取り付けてあり、補助ビー
ム16a1,16a2,16b1,16b2の下面がそれ
ぞれ接触する主ビーム15a,15b内部下面上
には、両端とその近傍部にスライデイングベース
27a…,27b…がそれぞれ敷設されている。
ビーム材14a,14bの主ビーム15a,1
5b間には繋ぎ材31が架設してあり、所定の間
隙が保持されるとともにビーム材14a,14b
同志の軸方向相対移動が防止されている。この繋
ぎ材31はシリンダ32と該シリンダ内を摺動す
るピストンロツド33とで構成され、シリンダ3
2の頭部外面が一方の主ビーム15aの側面に、
ピストンロツド33の端部が他方の主ビーム15
bの側面に、それぞれ上下動可能にピン結合され
ている。従つて、上記ピストンロツド33のスト
ローク長の範囲内では、前後の巻取装置11a,
11bの単独操作により、前方ビーム材14aの
フツク2a1,2a2間距離と後方ビーム材14bの
フツク2b1,2b2間距離を、それぞれ違えること
ができる。
また、ビーム材14a,14bの主ビーム15
a,15bの下面部には、それぞれ対称位置に4
箇所、管体3a,3bへの着床位置案内バー28
…が、設けられている。これらの案内バー28…
は管体3a,3bに跨る円弧状をなし、主ビーム
15a,15bの補強用リブ15′…に取付けフ
ランジを形成してボルト締着されている。案内バ
ー28…、の両端対称位置には、それぞれ管体3
a,3bの周方向へ回転する車輪29,29…が
取り付けてあり、案内バー中央部の対称位置には
それぞれ管体3a,3bの軸方向へ回転する車輪
30,30…が取り付けられている。
次に、本考案管体吊具の操作手順を説明する。
第5図〜は2本の管体3a,3bを吊り上
げる場合の操作手順を段階的に示す各正面図であ
る。
クレーン19に吊り下げた吊具を、床面上に
並置された管体3a,3bの直上に位置させ
て、ビーム材14aを管体3aに、ビーム材1
4bを管体3bにそれぞれ対峙させる。そし
て、巻取装置11a,11bを遠隔より連動操
作し、4本のワイヤーロープ17a1,17a2
17b1,17b2を同時に巻き上げてビーム材1
4a,14bの補助ビーム材16a1,16a2
16b1,16b2を主ビーム15a,15bより
引き出し、主ワイヤー13a1,13a2のフツク
a1,2a2間距離と主ワイヤー13b1,13b2
のフツク2b1,2b2間距離をそれぞれ管体3
a,3bよりも大きく開いておく。
クレーン19を降下させ、主ビーム15a,
15bを管体3a,3b上に着床させる。この
時、主ビーム15a,15bの着床位置が管体
3a,3bの直上より若干周方向にずれていて
も、管体3a,3bと最初に接触する案内バー
28…、先端の車輪29…が管体周面をずれを
修正する方向へ滑り走行し、主ビーム15a,
15bを管体3a,3bの直上位置へ案内す
る。また、主ビーム15a,15bの着床位置
が管体3a,3bの軸方向にずれている場合
は、案内バー28…中央部の車輪の30…によ
り主ビーム15a,15bを移動させてずれを
修正することができる。従つて、クレーン19
による着床の位置決めは大まかでよい。次いで
巻取装置11a,11b内ブレーキを遠隔操作
で開放し、ワイヤーロープ17a1,17a2,1
b1,17b2を全てフリーにする。(この状態
で、これらのワイヤーロープは張力がかかると
下方へ引き出されることになる。) クレーン19を上昇させてゆくと、主ワイヤ
ー13a1,13a2,13b1,13b2に各ビーム
材14a,14bの自重がかかる。するとワイ
ヤーロープ17a1,17a2,17b1,17b2
巻取装置11a,11bから引き出されながら
同時にビーム材14a,14bの補助ビーム1
a1,16a2,16b1,16b2が主ビーム15
a,15b内に引き込まれて左右のフツク2a
,2a2,2b1,2b2間距離が挟まつてゆき、や
がて管体3a,3bの両端部にそれぞれフツク
a1,2a2,2b1,2b2が引掛かる。ここで、
クレーン19の上昇を一旦停止させ、巻取装置
11a,11b内ブレーキを遠隔操作で連結す
る。
再びクレーン19を上昇させ、管体3a,3
bを中空へ吊り上げて目的の場所へ移送する。
必要に応じてクレーン19のフツクを矢印のよ
うに旋回させ、管体3a,3bを目的の方向へ
向ける。
目的の場所および方向となつた所でクレーン
19を降下させ、管体3a,3bを着地させ
る。続いて管体3a,3b上に吊具を着床させ
る。
クレーン19をさらに降下させさて主ワイヤ
ー13a1,13a2,13b1,13b2を少したる
ませると、主ワイヤーの重量でビーム材14
a,14b左右のフツク2a1,2a2,2b1,2b
の爪先が上方へ躍ね上がり、各管体3a,3
b端部との係合が外れる。
巻取装置11a,11bを遠隔より連動操作
し、ワイヤーロープ17a1,17a2,17b1
17b2を巻上げてゆくと、補助ビーム材16a
,16a2,16b1,16b2が、主ビーム15
a,15b内より引き出されてビーム材14
a,14b左右のフツク2a1,2a2,2b1,2b
が管体3a,3b端部より離れる。
さらにワイヤーロープ17a1,17a2,17b
,17b2、を巻き上げ続けてビーム材14a,
14b左右のフツク2a1,2a2,2b1,2b2
距離を広げてゆくと、主ワイヤー13a1,13
a2,13b1,13b2のたるみがなくなつた時点
で、ビーム材14a,14b全体が管体3a,
3bより浮き上がる。
ワイヤーロープ17a1,17a2,17b1,1
b2、の巻き上げを停止し、クレーン19を上
昇させて吊具を次の管体荷役へと移動させる。
第6図〜〓は一本の管体3aを手前側のビー
ム材14aを用いて吊り上げる場合の操作手順を
段階的に示す各正面図及び側面図である。
予め吊具の巻取装置11a,11bを連動さ
せてワイヤーロープ17a1,17a2,17b1
17b2、を巻き上げ、ビーム材14a,14b
のフツク2a1,2a2,2b1,2b2間距離を管体
3a長よりも少し広く同じ大きさに開いてお
く。そしてクレーン19によりビーム材14a
を管体3aの直上に位置させる。
次いで使用しないビーム材14b側の巻取装
置11bを単独に巻下げ該ビーム材14bのフ
ツク2b1,2b2間距離を管体3a長程度に閉じ
る。これはビーム材14bの位置がビーム材1
4aより上方にあると、ビーム材14aのフツ
ク2a1,2a2を管体3aに引掛ける際に繋ぎ材
31のストローク長が不足し、ビーム材14a
がビーム材14b側へ吊られて管体3aにフツ
ク2a1,2a2が引掛からない事態を避けるため
である。
クレーン19を降下させ、ビーム材14aを
管体3a上に着床させる。
ビーム材14a側の巻取装置11aのブレー
キ機構を開放し、ワイヤーロープ17a1,17
a2をフリーにする。クレーン19を上昇させる
と主ワイヤー13a1,13a2にビーム材14a
自重がかかり、ワイヤーロープ17a1,17a2
が引き出されながら同時に補助ビーム16a1
16a2が主ビーム材15a内に引き込まれてゆ
く。そして左右のフツク2a1,2a2が管体3a
の両端に引掛かつた時点でクレーン19の上昇
を一旦停止する。この状態で、ビーム材14
a,14bの高さがほぼ同じになる。
ビーム材14a側の巻取装置11a内ブレー
キ機構を連結し、クレーン19を再び上昇させ
て管体3aを床面より吊り上げ、目的地へ移送
する。必要に応じてクレーン19のフツク10
を矢印まように旋回させ、管体3aを目的の方
向へ向ける。
目的の場所および方向となつた所でクレーン
19を降下させ、管体3aを着地させる。続い
て管体3a上にビーム材14aを着床させる。
クレーン19をさらに降下させて主ワイヤー
13a1,13a2を少したるませると、主ワイヤ
ーの重量で左右のフツク2a1,2a2の爪先が上
方へ躍ね上がり、管体3a端部との係合が外れ
る。ビーム材14bは上記主ワイヤー13a1
13a2をたるませた分主ビーム材14aより下
方に位置する。
巻取装置11a,11bを連動操作し、ワイ
ヤーロープ17a1,17a2,17b1,17b2
同時に巻き上げる。すると、ビーム材14aの
補助ビーム16a1,16a2が主ビーム15aよ
り引き出されて左右のフツク2a1,2a2が管体
3a端部より離れる。この時、一方のビーム材
14bは全体がワイヤーロープ17b1,17b2
により上方へ引き上げられてくる。
ワイヤーロープ17a1,17a2,17b1,1
b2を巻き上げ続けると、ビーム材14a側の
フツク2a1,2a2間距離はさらに広がり、主ワ
イヤー13a1,13a2のたるみがなくなつた時
点でビーム材14a全体が管体3aより浮き上
がる。
ビーム材14b側の巻取装置11bを単独操
作してワイヤーロープ17b1,17b2を巻き上
げ、フツク2b1,2b2の開度をビーム材14a
側のフツク2a1,2a2の開度と同じにする。
〓 クレーン19を上昇させて吊具を次の管体荷
役へと移動させる。
〔考案の効果〕
以上に説明したとおり、本考案の管体吊具は2
本の管体を同時に吊り上げることができ、荷役の
作業能率を著しく高めることができる。しかも1
本の管体だけでも吊り上げることができ、使用性
にも優れている。
また、本考案では、水平に架設したビーム材は
主ワイヤーの左右のフツク間の距離調節にのみ機
能し、管体吊り上げ時の圧縮荷重は管体自体で受
け持たせる構造となつている。従つて、ビーム材
の設計には特別の強度を必要とせず、吊具全体の
重量が非常に軽量となり、クレーンにかかる負担
も軽減される。
さらに、吊具全体や管体に加わる衝撃は、主ワ
イヤーのしなりによつて緩和され、管体を把持す
るフツクに直接伝わらない構造であるから、管体
の落下事故を生じることがない。
加えて、管体へのフツクの取り付け、取り外し
作業を自動的に行うことができるから、この種の
作業を省力化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す正面図、第2
図は第1図の右側面図、第3図は本考案に係るフ
ツクの構造を示す要部拡大図、第4図は本考案に
係るビーム材の構造を示す要部拡大図、第5図
〜は本考案の2本吊り時の操作手順をせつめす
る各正面図、第6図〜〓は本考案の1本吊り時
の操作手順を説明する各正面図および右側面図、
第7図は従来の管体吊具を説明する斜視図、第8
図は従来の他の管体吊具を説明する要部断面図、
第9図は従来の管体吊具にかかる荷重を説明する
模式図である。 2a1,2a2,2b1,2b2……フツク、3a,3
b……管体、10……フツク体、11a,11b
……巻取装置、12……基盤、13a1,13a2
13b1,13b2……主ワイヤー、14a,14b
……ビーム材、15a,15b……主ビーム、1
a1,16a2,16b1,16b2……補助ビーム、
17a1,17a2,17b1,17b2……ワイヤーロ
ープ、18a1,18a2,18a3,18a4,18b1
18b2,18b3,18b4……ロープ車、28……
案内バー、31……繋ぎ材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) クレーンに吊下され下端部に左右へ相反する
    2つの爪先101,102を備えたフツク体10
    と該フツク体より水平に吊下され、下面に前後
    一対のブレーキ機構付ワイヤーロープ巻取装置
    11a,11bを備える基盤12と前記フツク
    体10の左右の爪先101,102より前方側へ
    吊下され、下端にそれぞれ管体3a端部に引掛
    けるフツク2a1,2a2を取り付けた主ワイヤー
    13a1,13a2、並びに前記フツク体10の左
    右の爪先101,102より後方側へ吊下され、
    下端にそれぞれ管体3b端部に引掛けるフツク
    b1,2b2を取り付けた主ワイヤー13b1,1
    b2、と上記主ワイヤー13a1,13a2のフツ
    ク2a1,2a2間並びに上記主ワイヤー13b1
    13b2のフツク2b1,2b2間にそれぞれ架設さ
    れたフツク間距離調節用のビーム材14a,1
    4bと、上記ビーム材14a,14b間を連結
    する繋ぎ材31よりなり、上記前後のビーム材
    14a,14bはいずれも主ビーム15a,1
    5b両端開口内に摺動可能に嵌挿されて先端を
    フツク2a1,2a2,2b1,2b2に連結した左右
    の補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b2
    の後端に、各ビーム材14a,14bと上下に
    対峙する前記巻取装置11a,11bからの左
    右2本のワイヤーロープ17a1,17a2,17b
    ,17b2を、それぞれ主ビーム15a,15
    bの上面中央部に設けたロープ車18a1,18
    a2,18b1,18b1および主ビーム15a,1
    5bの両端開口部に設けたロープ車18a3,1
    a4,18b3,18b4を介して接続することに
    より、巻取装置11a,11bでワイヤーロー
    プ17a1,17a2,17b1,17b2を巻き上げ
    ると補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b
    、が主ビーム15a,15b内より引き出さ
    れて前後ビーム材14a,14bの左右のフツ
    ク2a1,2a2,2b1,2b2間距離が広がり、巻
    取装置11a,11bのブレーキ機構を開放し
    て全体を吊り上げるとビーム材14a,14b
    自重によりワイヤーロープ17a1,17a2,1
    b1,17b2が下方へ引き出されながら同時に
    補助ビーム16a1,16a2,16b1,16b2
    が主ビーム15a,15b内へ引き込まれて前
    後ビーム材14a,14bの左右のフツク2a
    ,2a2,2b1,2b2間距離が挟まるように構成
    されていることを特徴とする2本吊り用管体吊
    具。 (2) 前後2本のビーム材14a,14bの主ビー
    ム15a,15bの下面所要部に管体3a,3
    bを跨ぐ円弧状の着床位置案内バー28…を設
    け、該案内バー28…の両端対称位置に管体3
    a,3bの周方向へ回転する車輪29,29、
    を取り付けるとともに中央部対称位置に管体3
    a,3bの軸方向へ回転する車輪30,30を
    取り付けたことを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の2本吊り用管体吊具。
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