JPH04187890A - 密閉型圧縮機のオイル分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は密閉型圧縮機のオイル分離装置に関する。

（口）従来の技術 従来の密閉型圧縮機は例えば実公昭５９−９１１２号公
報に示されているように構成きれている。ここで、この
公報を参考に従来例を説明する。第４図及び第５図にお
いて、５０は回転圧縮要素、５１は冷媒ガスの吸入管、
５２は電動機の回転子、５３はその固定子、５４は回転
軸で、吸入管５１から吸入きれた冷媒ガスは回転圧縮要
素５０で圧縮されて高温高圧の冷媒ガスとなり、密閉容
器５５内に吐出され、回転子５２と固定子５３とのエア
ギャップ５６などを通過して密閉容器５５の上部空間５
７に流入し、オイル分離器５８を通過して吐出管５９か
ら密閉容器５５外に吐出される。

従来のオイル分離器５８は回転軸５４に固定きれた下円
板６０と、これとほぼ平行な上円板６１とよりなり、こ
の上円板は吐出管５９に固定するか、あるいは下円板６
０とフィルタ６２とに結合し、吐出管５９との隙間には
シール材６３を設けこの構造の密閉型圧縮機では回転圧
縮要素手で５外に吐出されるオイル量を少なくさせるよ
うにしている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来のオイル分離器５８はフィルタ６２
で分！されたオイルを回転子５２の回転による遠心力で
このフィルタの下端全周から小さな油滴の状態で外方に
吹き飛ばし工いるため、この吹き飛ばされたオイルがフ
ィルタ６２を通過する前の冷媒で再度フィルタ６２に運
ばれ、オイル分離能力が低下する問題があった。

この発明は上記の問題を解決するもので、オイル分離器
で分離きれたオイルを集めて大きな油滴にしてから遠心
力で外方に吹き飛ばし、この吹き飛ばされたオイルが再
び冷媒によってオイル分離器に流入しないようにした密
閉型圧縮機のオイル分離器を提供することを目的とした
ものである。

（ニ）課題を解決するための手段 この発明は底部にオイルの貯溜されたオイル溜を有する
密閉容器内の上側に固定子及び回転子を有する電動要素
と、この電動要素で駆動される圧縮要素とを収納し、こ
の圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内の上部空間で
回転子に設けられたオイル分離器を介してこの密閉容器
の上壁に設けた吐出管から外部に吐出するようにした密
閉型圧縮機のオイル分離装置において、前記オイル分離
器を回転子に取付けられた円筒状のフィルタと、このフ
ィルタの上部を覆う円板状の仕切板とで構成し、前記フ
ィルタの下端に接触する回転子の表面に凹凸部を形成し
たものである。

（杓作用 この発明は上記のように構成したことにより、フィルタ
の下端が接触する回転子の表面に凹凸部を形成し、フィ
ルタで冷媒から分離されたオイルを回転子の凹部に集め
、オイル分離器に作用する遠心力で外方に吹き飛ばすよ
うにしたものである。

（へ）実施例 以下この発明を第１図乃至第３図に示す実施例に基いて
説明する。

、１は底部にオイルを貯溜しているオイル渭２を有する
密閉容器で、この容器内には上側に電動要素３が、下側
にこの電動要素で駆動きれる回転圧縮要素４が夫々収納
されている。電動要素３は固定子５とこの固定子の内部
で回転軸６に挿着された回転子７とで構成されている。

回転子７には両端にエンドリング８が設けられている。

固定子５と回転子７との間にはエアギャップ９が設けら
れている。回転圧縮要素４はシリンダ１０と、回転軸５
の偏心部１１によってシリンダ１０内を回転するローラ
１２と、このローラに接してシリンダ１０内を高圧室及
び低圧室に区画するベーン１３と、シリンダ１０の開口
を封じる上軸受１４及び下軸受１５とで構成されている
。上軸受１４には吐出ボート１６を開閉する吐出弁１７
が取付けられている。１８は吐出弁１７を覆うように上
軸受１４に取イ寸けられたカップマフラでこのカップマ
フラには密閉容器１内に開口する吐出口１９が設けられ
ている。

２０は密閉容器ｌ内の上部空間２１に設けられたオイル
分離器で、このオイル分離器は回転子７のエンドリング
８に取付けられた円筒状のフィルタ２２と、このフィル
タの上部を覆う円板状の仕切板２３とで構成されている
。フィルタ２２は多孔質材で形成されている。そして、
フィルタ２２は目の細かい多孔質材２４と目の粗い多孔
質材２５とで形成されている。

回転子７のエンドリング８にはフィルタ２２の下端と接
触する表面の円周方向に沿って凹凸部２６が形成きれて
いる。この凹凸部は高地側から低地側に向かって傾斜し
て形成されている。エンドリング８の凹部にはフィルタ
２２の目の粗い多孔質材２５が設けられている。

２７は密閉容器１の上壁に設けられた吐出管で、この吐
出管はオイル分離器２０内に仕切板２３と回転自在に貫
通して設けられている。

このように構成された密閉型圧縮機のオイル分離装置に
おいて、シリンダ１０内に流入した冷媒はローラ１２と
ベーン１３との協働によって圧縮され、吐出ポート１６
から吐出弁１７を開放してカップマフラ１８内に吐出さ
れる。このカップマフラ内の冷媒は密閉容器１内に吐出
され、電動要素３のエアギャップ９を通って上部空間２
１内に吐出される。この上部空間内の冷媒のオイル分離
器２０のフィルタ２２を通過するときに内部に含まれて
いるオイルを分離している。そして、オイルを分離した
冷媒は吐出管２７から密閉容器１外に吐出きれる。

オイル分離器２０は回転子７のエンドリング８の凹凸部
２６に円筒状のフィルタ２２を取付けることにより、こ
のフィルタで冷媒から分離したオイルをエンドリング８
の低くなっている凹部に集めることができるようにして
いる。そして、集められたオイルは大きな油滴になるこ
とにより、回転子７の回転による遠心力で外方に飛はさ
れ、フィルタ２２に流入する冷媒ガスの影響を受けにく
くされている。また、フィルり２２は目の細かい多孔質
材２４と目の粗い多孔質材２５とで形成し、エンドリン
グ８の凹部に目の粗い多孔質材２５を設けることにより
、目の細かい多孔質材２４で補捉されたミスト状のオイ
ルを大きな油滴にすることができるようにしている。

この発明はオイル分離器２０のフィルタ２２の大部分を
目の細かい多孔質材２４で形成し、回転子７のエンドリ
ング８のオイルの集まる凹部に目の粗い多孔質材２５を
設けることにより、フィルタ２２の目の細かい多孔質材
２４で冷媒から補捉されたオイルを目の粗い多孔質材２
５の設けられたエンドリング８の凹部に集めて油滴を大
きくし、フィルタ２２に流入する冷媒の影響を受けない
ようにして回転子７の遠心力で外方に飛散するようにし
たものである。

尚、上記の説明においては、オイル分離器２０のフィル
タ２２を目の細かい多孔質材２４と目の粗い多孔質材２
５とで形成して説明したが、目の粗い多孔質材の代わり
その部分に小許な隙間を設けてもよく、また、多孔質材
の代わりに金網で形成しても同様な効果を有することは
言うまでもない。

（ト）発明の効果 以上のようにこの発明によれば、オイル分離器を回転子
に取付けられた円筒状のフィルタと、このフィルタの上
部を覆う円板状の仕切板とで構成し、前記フィルタの下
端に接触する回転子の表面に凹凸部を形成したのである
から、前記フィルタで冷媒から分離されたオイルを回転
子の低くなっている凹部に集め、フィルタで補捉された
オイルを大きな油滴にして回転子の回転による遠心力で
オイルを外方に飛散することができるようにしたもので
ある。しかも、オイルは大きな油滴の状態で外方に飛散
させるので、フィルタに流入する冷媒の影響を受けない
ようにできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す回転圧縮機の縦断面
図、第２図は同じく回転子にオイル分離器を取付けた状
態を示す要部拡大正面図、第３図は同じく回転子の平面
図、第４図は従来例を示す回転圧縮機の断面図、第５図
は同じくオイル分離器の断面図である。 １・・・密閉容器、　　２・・・オイル溜、　　３・・
・電動要素、　　４・・・回転圧縮要素、　　５・・・
固定子、　　７・・・回転子、　　２０・・・オイル分
離器、　　２１・・ｌ：部空間、　　２２・・・オイル
分離器、　　２４・・・目の細かい多孔質材、　　２５
・・・目の粗い多孔質材、　　２６・・・凹凸部、　２
７・・・吐出管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、底部にオイルの貯溜されたオイル溜を有する密閉容
   器内の上側に固定子及び回転子を有する電動要素と、こ
   の電動要素で駆動される圧縮要素とを収納し、この圧縮
   要素で圧縮された冷媒を密閉容器内の上部空間で回転子
   に設けられたオイル分離器を介してこの密閉容器の上壁
   に設けた吐出管から外部に吐出するようにした密閉型圧
   縮機のオイル分離装置において、前記オイル分離器を回
   転子に取付けられた円筒状のフィルタと、このフィルタ
   の上部を覆う円板状の仕切板とで構成し、前記フィルタ
   の下端に接触する回転子の表面に凹凸部を形成したこと
   を特徴とする密閉型圧縮機のオイル分離装置。 ２、回転子の凹部に対向するフィルタを他のフィルタよ
   り密度を粗くしたことを特徴する第１請求項に記載され
   た密閉型圧縮機のオイル分離装置。 ３、回転子の凹部に対向するフィルタに隙間を設けたこ
   とを特徴とする第１請求項に記載された密閉型圧縮機の
   オイル分離装置。