JPH04187598A - 窒化ガリウム薄膜の製造方法 - Google Patents
窒化ガリウム薄膜の製造方法Info
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は青色発光ダイオードや青色半導体レーザへの応
用が期待される窒化ガリウム薄膜の製造方法に関し、特
に均一で平坦性のよい窒化ガリウム薄膜を製造する方法
に関するものである。
用が期待される窒化ガリウム薄膜の製造方法に関し、特
に均一で平坦性のよい窒化ガリウム薄膜を製造する方法
に関するものである。
[従来の技術]
窒化ガリウム(G a N)は、約3.4eVの広エネ
ルギーギャップをもつ直接遷移型の化合物半導体で青色
から紫外領域にわたる発光素子として有望な材料である
。従来、GaN薄膜の製造法として有機金属気相成長(
MOCVD)法が知られている。これは、トリメチルガ
リウム(Ga (CH3)3)とアンモニア(NH3)
を1000°C程度に加熱した基板(通常、サファイア
(α−A1203))表面上で分解、反応させ、GaN
薄膜を製造しようとするものである。゛ [発明が解決しようとする課題] しかし、GaNとα−A I 203の格子定数の整合
性は悪く、また熱膨張係数の差も大きいため、薄膜製造
プロセスが非常に高温であることから、製造したGaN
薄膜にはピットやクラックが入りやすく、均一で平坦性
のよいGaN薄膜の製造か困難であった。
ルギーギャップをもつ直接遷移型の化合物半導体で青色
から紫外領域にわたる発光素子として有望な材料である
。従来、GaN薄膜の製造法として有機金属気相成長(
MOCVD)法が知られている。これは、トリメチルガ
リウム(Ga (CH3)3)とアンモニア(NH3)
を1000°C程度に加熱した基板(通常、サファイア
(α−A1203))表面上で分解、反応させ、GaN
薄膜を製造しようとするものである。゛ [発明が解決しようとする課題] しかし、GaNとα−A I 203の格子定数の整合
性は悪く、また熱膨張係数の差も大きいため、薄膜製造
プロセスが非常に高温であることから、製造したGaN
薄膜にはピットやクラックが入りやすく、均一で平坦性
のよいGaN薄膜の製造か困難であった。
さらに、ガリウム原料として用いられるGa(CH3)
3はGa−C結合を有するため、膜中に不用な不純物で
ある炭素が混入し、電気的光学的特性に悪影響を及ぼす
という課題があった。
3はGa−C結合を有するため、膜中に不用な不純物で
ある炭素が混入し、電気的光学的特性に悪影響を及ぼす
という課題があった。
本発明は前記従来技術の課題を解決するため、均一で平
坦性のよく、炭素の膜中への混入の極めて少ないGaN
薄膜の製造方法を提供することを目的とする。
坦性のよく、炭素の膜中への混入の極めて少ないGaN
薄膜の製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
前記目的を達成するため本発明の窒化ガリウム薄膜の製
造方法は、加熱された基板表面にガリウムを含む原料及
び窒素を含む原料を供給して窒化ガリウム薄膜を製造す
る方法において、前記ガリウムを含む原料として分子式
(CH3)3N−Ga H3で表わされる化合物を用い
たことを特徴とする。
造方法は、加熱された基板表面にガリウムを含む原料及
び窒素を含む原料を供給して窒化ガリウム薄膜を製造す
る方法において、前記ガリウムを含む原料として分子式
(CH3)3N−Ga H3で表わされる化合物を用い
たことを特徴とする。
前記構成においては、基板温度を500℃〜1100℃
の範囲に設定することが好ましい。
の範囲に設定することが好ましい。
また前記構成においては、窒化ガリウム薄膜製造中に、
Se、Si、Ge、Snから選ばれる少なくとも1種類
を含む原料を基板表面に供給することが好ましい。
Se、Si、Ge、Snから選ばれる少なくとも1種類
を含む原料を基板表面に供給することが好ましい。
また前記構成においては、窒化ガリウム薄膜製造中に、
Cd、Ge、Be、Mg、Zn、Liから選ばれる少な
くとも1種類を含む原料を基板表面に供給することが好
ましい。
Cd、Ge、Be、Mg、Zn、Liから選ばれる少な
くとも1種類を含む原料を基板表面に供給することが好
ましい。
[作用]
前記本発明の構成によれば、ガリウムを含む原料として
分子式(CH3)3N−GaH3で表わされる化合物を
用いので、(CH3)3N−GaH3は100°C以上
で次式のように(GHQ)QNを放出し最終的にH2と
Gaになる。
分子式(CH3)3N−GaH3で表わされる化合物を
用いので、(CH3)3N−GaH3は100°C以上
で次式のように(GHQ)QNを放出し最終的にH2と
Gaになる。
(CH3)3N−GaH3
→ (CH) N + GaH3GaH−+ G
a + 3/2H2このように、(CH3) 3
N ’ G a Haは非常に低温で分解するため、膜
製造プロセスの低温化が可能で均一で平坦性のよいGa
N薄膜が製造できる。また、分子式からもわかるように
(CH3)3N−GaH3はGa−C結合が無いため、
薄膜への炭素の混入を極端に減らすことができる。
a + 3/2H2このように、(CH3) 3
N ’ G a Haは非常に低温で分解するため、膜
製造プロセスの低温化が可能で均一で平坦性のよいGa
N薄膜が製造できる。また、分子式からもわかるように
(CH3)3N−GaH3はGa−C結合が無いため、
薄膜への炭素の混入を極端に減らすことができる。
また、基板温度を500℃〜1100°Cの範囲に設定
するという本発明の好ましい構成によれば、得られる膜
の電気的光学特性を良好なものとすることができ、空孔
も少なく不純物ドーピングに悪影響を与えることも少な
い。
するという本発明の好ましい構成によれば、得られる膜
の電気的光学特性を良好なものとすることができ、空孔
も少なく不純物ドーピングに悪影響を与えることも少な
い。
また、窒化ガリウム薄膜製造中に、Se、Si。
Ge、Snから選ばれる少なくとも1種類を含む原料を
基板表面に供給するという本発明の好ましい構成によれ
ば、n型伝導のGaN薄膜(キャリヤ密度1018以上
)を得ることができる。
基板表面に供給するという本発明の好ましい構成によれ
ば、n型伝導のGaN薄膜(キャリヤ密度1018以上
)を得ることができる。
また、窒化ガリウム薄膜製造中に、Cd、 Ge。
Be、Mg、Zn、Liから選ばれる少なくとも1種類
を含む原料を基板表面に供給するという本発明の好まし
い構成によれば、n型伝導のGaN薄膜(キャリヤ密度
1018以上)を得ることかできる。
を含む原料を基板表面に供給するという本発明の好まし
い構成によれば、n型伝導のGaN薄膜(キャリヤ密度
1018以上)を得ることかできる。
[実施例コ
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
第1図は本発明の製造方法の一実施例で用いられる有機
金属気相成長(MOCVD)装置の構造を示す概略図で
ある。同図において1は真空容器、2は真空ポンプ、3
は薄膜を形成させるだめの基板、4は基板3を保持する
ための基板ホルダ、5はヒータ、6aは(CH3) 3
N ” G a H3ガス、6bはNHガス、6cは
H2ガス、7a、7b。
金属気相成長(MOCVD)装置の構造を示す概略図で
ある。同図において1は真空容器、2は真空ポンプ、3
は薄膜を形成させるだめの基板、4は基板3を保持する
ための基板ホルダ、5はヒータ、6aは(CH3) 3
N ” G a H3ガス、6bはNHガス、6cは
H2ガス、7a、7b。
7cはそれぞれ対応するガス(6a、6b、6c)を定
量供給する・ためのマスフローコントローラ、8a、8
b、8cはノズルである。9はバルブである。
量供給する・ためのマスフローコントローラ、8a、8
b、8cはノズルである。9はバルブである。
実際の薄膜成長は次のような手順で行なう。まず表面を
清浄にした基板3を基板ホルダ4に装着する。この場合
基板3は例えばα−A1203とする。次に真空容器1
を真空ポンプ2により例えば10’Torr以下程度の
高真空まで排気する。
清浄にした基板3を基板ホルダ4に装着する。この場合
基板3は例えばα−A1203とする。次に真空容器1
を真空ポンプ2により例えば10’Torr以下程度の
高真空まで排気する。
次に基板3をヒータ5により結晶成長に適切な温度にす
る。この場合には例えば700℃とする。
る。この場合には例えば700℃とする。
次に(CH3)3N−GaH,ガス6a及びNH、ガス
6bの流量をマスフローコントローラ7a。
6bの流量をマスフローコントローラ7a。
bにより適当な流量比になるよう調節し、ノズル8a、
bにより基板3表面に供給する。また、同時にノズル8
CよりH2ガス6cを真空容器1内に導入する。この場
合の流量は、例えば(CH3)3N−GaH36aが0
.3 s c am、 NH3ガス6bが270sec
m、H2ガス6cが50scamとする。次にバルブ9
により真空容器9内を結晶成長に適切な圧力にする。こ
の場合例えば10To r rとする。この状態で1時
間の結晶成長を行なった。製造されたGaN薄膜の膜厚
は6μmであった。
bにより基板3表面に供給する。また、同時にノズル8
CよりH2ガス6cを真空容器1内に導入する。この場
合の流量は、例えば(CH3)3N−GaH36aが0
.3 s c am、 NH3ガス6bが270sec
m、H2ガス6cが50scamとする。次にバルブ9
により真空容器9内を結晶成長に適切な圧力にする。こ
の場合例えば10To r rとする。この状態で1時
間の結晶成長を行なった。製造されたGaN薄膜の膜厚
は6μmであった。
以上のような方法で製造したGaN薄膜は、均一で平坦
性がよく、また7006Cという従来法に比較して数百
℃も低温で製造したにもかかわらず優れた電気的光学的
特性を示した。
性がよく、また7006Cという従来法に比較して数百
℃も低温で製造したにもかかわらず優れた電気的光学的
特性を示した。
第2図に、製造したGaN薄膜の室温でのHe−Cdレ
ーザ光(波長325nm)励起によるフォトルミネッセ
ンス特性を示す。さらに、膜中に混入した炭素の濃度を
測定したところ、Ga(CH9)、を用いた場合の10
0分の1以下であった。
ーザ光(波長325nm)励起によるフォトルミネッセ
ンス特性を示す。さらに、膜中に混入した炭素の濃度を
測定したところ、Ga(CH9)、を用いた場合の10
0分の1以下であった。
さらに、本発明者らはGaN薄膜製造中に成長中にCd
、Ge、Be、Mg、Zn、Liの内の1種類を含む原
料を基板表面に供給することによってp型伝導のGaN
薄膜(キャリヤ密度1018以上)が製造できることを
、また、GaN薄膜製造中にSe、Si、Ge、Snの
内の1種類を含む原料を基板表面に供給することによっ
てn型伝導のGaN薄膜(キャリヤ密度1018以上)
が製造できることを確認した。
、Ge、Be、Mg、Zn、Liの内の1種類を含む原
料を基板表面に供給することによってp型伝導のGaN
薄膜(キャリヤ密度1018以上)が製造できることを
、また、GaN薄膜製造中にSe、Si、Ge、Snの
内の1種類を含む原料を基板表面に供給することによっ
てn型伝導のGaN薄膜(キャリヤ密度1018以上)
が製造できることを確認した。
なお上述の実施例では、H2ガス6Cを用いたか、必ず
しも必要ではないか、H,は反応の促進とGaN薄膜中
への炭素原子の混入を防ぐ効果かある。また、窒素原料
は上述の実施例に限らず、窒素原子を含むものであれは
よい。
しも必要ではないか、H,は反応の促進とGaN薄膜中
への炭素原子の混入を防ぐ効果かある。また、窒素原料
は上述の実施例に限らず、窒素原子を含むものであれは
よい。
また、上述の実施例では基板としてα−Al。
03を用いたがGaAs、Si、SiC等他の基板を用
いてもよい。
いてもよい。
また、GaN薄膜製造中の基板温度は、500℃以上1
100℃以下が好適である。500’C以下では良好な
結晶性の膜が得られない傾向となり、また1−100℃
以上では膜中の窒素の空孔が多くなり不純物ドーピング
に悪影響を及ぼす傾向となる。
100℃以下が好適である。500’C以下では良好な
結晶性の膜が得られない傾向となり、また1−100℃
以上では膜中の窒素の空孔が多くなり不純物ドーピング
に悪影響を及ぼす傾向となる。
[発明の効果コ
以上説明した通り、本発明によれば、均一で平坦性がよ
く、炭素の膜中への混入が極めて少なく電気的光学的特
性の優れたGaN薄膜を製造することかでき、青色発光
ダイオードや青色半導体レーザ製造に極めて有用である
。
く、炭素の膜中への混入が極めて少なく電気的光学的特
性の優れたGaN薄膜を製造することかでき、青色発光
ダイオードや青色半導体レーザ製造に極めて有用である
。
第1図は本発明の一実施例で用いられるMOCVD装置
の構造を示す概略図、第2図は製造したGaN薄膜の室
温におけるHe−Cdレーザ光(波長325nm)励起
によるフォトルミネッセンス特性図である。 1・・・真空容器、2・・・真空ポンプ、3・・・基板
、4・・・基板ホルダ、5・・・ヒータ、6a・・・(
CH3)3N−G a H、6b・”NHaカス、6c
・・・H2カス 7a、b、c・・・マスフローコント
ローラ、8a、b、c・・・ノズル、9・・・バルブ。 ロニ 代理人の氏名 弁理士 池内寛幸 はか1名′ ル−
」 1・・・真空容器 6b、NH3ガ
。 2・・・真空ポンプ 6゜”’H2
ガス3゛°°基板 7a、7
b、7c・・・マスフローコントローラ4°°°遅1反
ホルダ 8a、
8b、 8c・・・ノズル5・・セータ
9・・・バルブ6a−(CH) N−G
aH3 波長(nm) 第2図
の構造を示す概略図、第2図は製造したGaN薄膜の室
温におけるHe−Cdレーザ光(波長325nm)励起
によるフォトルミネッセンス特性図である。 1・・・真空容器、2・・・真空ポンプ、3・・・基板
、4・・・基板ホルダ、5・・・ヒータ、6a・・・(
CH3)3N−G a H、6b・”NHaカス、6c
・・・H2カス 7a、b、c・・・マスフローコント
ローラ、8a、b、c・・・ノズル、9・・・バルブ。 ロニ 代理人の氏名 弁理士 池内寛幸 はか1名′ ル−
」 1・・・真空容器 6b、NH3ガ
。 2・・・真空ポンプ 6゜”’H2
ガス3゛°°基板 7a、7
b、7c・・・マスフローコントローラ4°°°遅1反
ホルダ 8a、
8b、 8c・・・ノズル5・・セータ
9・・・バルブ6a−(CH) N−G
aH3 波長(nm) 第2図
Claims (4)
- (1)加熱された基板表面にガリウムを含む原料及び窒
素を含む原料を供給して窒化ガリウム薄膜を製造する方
法において、前記ガリウムを含む原料として分子式(C
H_3)_3N・GaH_3で表わされる化合物を用い
たことを特徴とする窒化ガリウム薄膜の製造方法。 - (2)基板温度を500℃〜1100℃の範囲に設定し
た請求項1記載の窒化ガリウム薄膜の製造方法。 - (3)窒化ガリウム薄膜製造中に、Se、Si、Ge、
Snから選ばれる少なくとも1種類を含む原料を基板表
面に供給する請求項1または2記載の窒化ガリウム薄膜
の製造方法。 - (4)窒化ガリウム薄膜製造中に、Cd、Ge、Be、
Mg、Zn、Liから選ばれる少なくとも1種類を含む
原料を基板表面に供給する請求項1または2記載の窒化
ガリウム薄膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31873090A JPH04187598A (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 窒化ガリウム薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31873090A JPH04187598A (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 窒化ガリウム薄膜の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04187598A true JPH04187598A (ja) | 1992-07-06 |
Family
ID=18102310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31873090A Pending JPH04187598A (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 窒化ガリウム薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04187598A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6096130A (en) * | 1996-03-22 | 2000-08-01 | Nec Corporation | Method of crystal growth of a GaN layer over a GaAs substrate |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP31873090A patent/JPH04187598A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6096130A (en) * | 1996-03-22 | 2000-08-01 | Nec Corporation | Method of crystal growth of a GaN layer over a GaAs substrate |
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