JPH04184515A - 電子機器のファン故障に対する縮退運転方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、電子機器におけるファン故障に対する縮退運
転方法に関するものである。

［従来の技術］ 大規模な電子機器においては、使用される回路基板も多
く、これらの冷却用として複数のファンが実装されてい
る。従ってファンが故障すると、機器内部の温度上昇を
招き、素子破壊、発火等の危険があるため、機器内のＣ
ＰＵはファンアラ−ムを検出すると、データのアクセス
をストップし、データの破壊を起こさないように縮退運
転の処理を行い、システムを停止させている。

［発明か解決しようとする課題］ しかしながら、従来は複数あるファンのうち、１つのフ
ァンが故障してもシステム全体を停止させる方法が取ら
れていたので、電子機器に挿入さ−れている回路基板が
少なく、残ったファンで十分冷却可能な場合でも、シス
テム全体が停止してしまうという課題があった。また、
ファンの寿命は電子部品に比べ短いので、ファンの平均
故障間隔がこのシステムの平均故障間隔に影響するとい
う課題もあった。

本発明は、これらの課題を解決するために成されたもの
で、電子機器自体に使用回路基板の量に応じて、システ
ムを停止させなければならない故障ファン個数、又は必
要ファン個数を判断させて、ファン故障によるシステム
ダウンの回数を減らす縮退運転方法を得ることを目的と
する。

［課題を解決するための手段］ 第１の発明に係る縮退運転方法は、 機器に装着されつる回路基板の量と、この回路基板の量
に応じ機器を運転させるのに許容できる故障ファン個数
との関係を、あらかしめ設定記憶しておき、 実際に機器に装着されている回路基板の量と、実際に故
障しているファン個数Ｍ１とを測定し、機器自体が、測
定した回路基板の量における許容できる故障ファン個数
Ｎｌを上記のあらかじめ設定記憶してある関係から選択
し、測定した故障ファン個数Ｍ１と選択した許容故障フ
ァン個数Ｎ１とを比較し、Ｍ１＞Ｎ１のとき、運転を縮
退動作に移行するようにしたものである。

第２の発明に係る縮退運転方法は、 機器に装着されうる回路基板の量と、この回路基板の量
に応じ機器を運転させるに必要なファン個数との関係を
、あらかじめ設定記憶しておき、実際に機器に装着され
ている回路基板の量と、実際に作動しているファン個数
Ｍ２とを測定し、機器自体が、測定した回路基板の量に
おける機器を運転させるのに必要なファン個数Ｎ２を上
記のあらかしめ設定記憶してある関係から選択し、測定
した作動ファン個数Ｍ２と選択した必要ファン個数Ｎ２
とを比較し、Ｍ２＜Ｎ２のとき、運転を縮退動作に移行
するようにしたものである。

［作用］ 第１の発明においては、装着している回路基板の量に応
じたファンの許容故障個数を機器自体が判断し、第２の
発明においては、装着している回路基板の量に応じたフ
ァンの必要個数を機器自体が判断して、縮退運転動作に
移行する。

［実施例］ 第１図は、第１の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。電子機器に備えられたＣＰＵＩのデータバス２上に
、各種機能を有する回路基板を挿入するスロット３（本
実施例では３２個のスロットを有する）、ファン４（本
実施例では８個のファンを有する）の故障アラームを計
数するカウンタ回路５、及び操作パネル６を接続する。

スロット３には、前述したＣＰＵＩ、　メモリ７、ｌ１
０８等の各種回路基板が挿入され、本実施例では３２個
のスロットのうち２１個に回路基板が挿入されているも
のとする。

第２図は、この電子機器のスロット３への各挿入基板枚
数における、８個のファンのうち許容できる故障ファン
個数を設定した比較テーブルの例示図、第３図は、上記
Ｃ、Ｐ　Ｕ　１のプログラムによる動作を示すフローチ
ャートである。

次に、第３図に基づいて動作を説明する。先ず、メモリ
７に第２図の比較テーブルを記憶させておく。電子機器
を立ち上げると、ＣＰＵＩはスロット３の全てにアクセ
スし、応答の有無により、この機器に挿入されている回
路基板の枚数をカウントし、この値（本実施例では２１
）をメモリ７に格納する（Ｓｌ）。次に、このカウント
した回路基板枚数における許容故障ファン数Ｎｌ（本実
施例では３）を、先の比較テーブルから選びだし、メモ
リ７に格納する（Ｓ２）。カウンタ回路５は、ファンア
ラームを検出するたびにカウントして、その出力Ｍ１を
ＣＰＵＩに通知し、ＣＰＵＩは現在の総アラーム数をメ
モリ１に格納する（Ｓ３）。

ＣＰＵＩはカウンタ回路５から通知があったときに、そ
の出力結果Ｍ１とメモリ上のＮ１とを比較しくＳ４）　
、Ｍｌ≦Ｎ１であれば、そのままこの電子機器の運転を
続行させ、Ｍ１＞Ｎ１てあれば、電子機器の運転を縮退
動作に移行させる（Ｓ５）。また、ＣＰＵ１はファン４
のアラームが発生するたび、操作パネル６に取付けたＬ
ＥＤ又はブザー等で、ファン４の異常を操作員に知らせ
るようにしている（Ｓ６．Ｓ７）。

なお、挿入回路基板の枚数が少ない場合は、ファンアラ
ーム数がある値を越えるまでは、メモリ７への記録のみ
を行い、操作パネル６に表示しない方法をとってもよい
。この場合、メモリ７に記録が残っているので、定期保
守時に記録を参照すれば、ファン４の故障が発見でき交
換もできる。

以上のようにすることによって、この電子機器の見掛上
の故障が減少し、平均故障間隔が向上する。

第２の発明は、許容故障ファン個数に代えて、電子機器
を運転するのに必要なファンの個数に注目したもので、
ＣＰＵ等の動作は第１の発明に準して行われ、第１の発
明と同様の効果を生じる。

なお、第４図に第１の発明又は第２の発明に係る電子機
器の外観図を例示した。図によれば、パッケージラック
１０の内部にはスロット３が設けられ、そこに必要に応
じた回路基板（９ａは挿入済みの基板、９ｂは挿入途中
の基板を示す）が挿入される。また、パッケージラック
１０の上部には、ラック１０内部を冷却するための複数
のファン４が設置されている。６ ［発明の効果］ 本発明によれば、電子機器のファン故障に際して、シス
テムダウンさせるか否かを、電子機器に装着された回路
基板の量と関係で、電子機器自体に判断させるようにし
たので、従来−律に定まっていたファン故障に対するシ
ステムダウンが、例えば、装着回路基板が少ない場合な
どには、複数個のファンのうちの所定数のファンが故障
するまでシステムがダウンすることなく運転されるよう
になり、電子機器の運転効率、及び平均故障間隔を向上
させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の発明の実施例に係るブロック図、第２図
は第１の発明の実施例に係る比較テーブルの例示図、第
３図は第１の発明の実施例に係るＣＰＵの動作を示すフ
ローチャート、第４図は第１の発明又は第２の発明の実
施例に係る電子機器の外観図である。 １・・・ＣＰＵ回路基板、２・・・データバス、３・・
・スロット、４・・・ファン、５・・・カウンタ回路、
６・・・操作パネル、７・・・メモリ回路基板、８・・
・Ｉ１０回路基板 特許出願人　　　沖電気工業株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）機器に装着されうる回路基板の量と、この回路基
   板の量に応じ機器を運転させるのに許容できる故障ファ
   ン個数との関係を、あらかじめ設定記憶しておき、 実際に機器に装着されている回路基板の量と、実際に故
   障しているファン個数Ｍ１とを測定し、機器自体が、測
   定した回路基板の量における許容できる故障ファン個数
   Ｎ１を上記のあらかじめ設定記憶してある関係から選択
   し、測定した故障ファン個数Ｍ１と選択した許容故障フ
   ァン個数Ｎ１とを比較し、Ｍ１＞Ｎ１のとき、縮退動作
   に移行することを特徴とする電子機器のファン故障に対
   する縮退運転方法。
2. （２）機器に装着されうる回路基板の量と、この回路基
   板の量に応じ機器を運転させるのに必要なファン個数と
   の関係を、あらかじめ設定記憶してお実際に機器に装着
   されている回路基板の量と、実際に作動しているファン
   個数Ｍ２とを測定し、機器自体が、測定した回路基板の
   量における機器を運転させるに必要なファン個数Ｎ２を
   上記のあらかじめ設定記憶してある関係から選択し、測
   定した作動ファン個数Ｍ２と選択した必要ファン個数Ｎ
   ２とを比較し、Ｍ２＜Ｎ２のとき、縮退動作に移行する
   ことを特徴とする電子機器のファン故障に対する縮退運
   転方法。