JPH0418430A - ポリカーボネート用塗膜の形成方法 - Google Patents

ポリカーボネート用塗膜の形成方法

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JPH0418430A
JPH0418430A JP2122277A JP12227790A JPH0418430A JP H0418430 A JPH0418430 A JP H0418430A JP 2122277 A JP2122277 A JP 2122277A JP 12227790 A JP12227790 A JP 12227790A JP H0418430 A JPH0418430 A JP H0418430A
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polycarbonate
weight
coating
coating film
film
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JP2122277A
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English (en)
Inventor
Fumito Aozai
青才 文人
Hiroshi Fukushima
福島 洋
Osamu Takemoto
竹本 脩
Shuichiro Tokuda
徳田 修一郎
Masanori Itakura
正則 板倉
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリカーボネート用塗膜の形成方法に関し、更
に詳しくは自動車のヘット−ランプ等に用いられるポリ
カーボネート成型品に被覆され、空気雰囲気下で紫外線
照射により耐摩耗性、耐熱性、耐溶剤性、基材との密着
性及び塗面外観が良好で、かつ耐候性が優れたポリカー
ボネート用塗膜の形成方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課N]近年、
自動車のヘッドランプはスタイリングや空気抵抗の低減
の要請より、ますます曲面化し、かつ偏平化している。
このためガラスでは加工が困難となり、成形加工性の良
いプラスチックへと材料が移行している。
使用されるプラスチック材料としては中にランプを封入
し温度が上昇することにより、耐熱性が良好なポリカー
ボネート樹脂が使用される。
ところが、ポリカーボネート樹脂はその化学構造より本
質的に耐候性が劣り、樹脂自体が強く黄変したり、劣化
したりする。またポリカーボネート樹脂は耐摩耗性、耐
薬品性も劣ることより何らかの保護コートをすることな
く車のヘッドランプ等の用途に用いることは不可能であ
る。
このような問題点を改良する方法については、紫外線吸
収剤を含有した、シリコン系あるいはアクリル・メラミ
ン系あるいはウレタン系等の被覆材をポリカーボネート
樹脂成形品表面に塗布し加熱による化学反応によって保
護塗膜を形成する方法があるが、加熱反応によるため生
産性が悪く好ましくない。
近年、生産性の良い活性エネルギー線を照射させること
により架橋保護塗膜を形成する方法が種々提案されてい
る。
ところが、耐摩耗性及び耐候性が良好でかつ塗面外観が
良好なポリカーボネート用塗膜の形成方法で十分満足で
きる方法はいまだない。
その理由の第一は、紫外線吸収剤を含有させた被覆材を
紫外線により硬化させねばならぬという点にある。ポリ
カーボネート基材の耐候性を保持するためには被覆膜に
よる紫外線の吸収が必須である。しかし、紫外線吸収剤
の存在は紫外線による硬化を阻害するため、従来は■2
コートにする方法、■膜を厚くする方法の2つの方法が
とられている。
第1の方法は1コート目として紫外線吸収剤を含有させ
た非紫外線硬化型の塗膜を形成し、ついで耐摩耗性の良
好な紫外線硬化型塗膜を塗面外観良好に形成する方法で
ある。機能を分担させることにより性能のバランスはと
りやすいが、工程が複雑になることや、上記した両塗膜
間の界面で剥離が生じやすい等の問題があった。
第2の方法は出来るだけ厚膜にすることにより、紫外線
吸収剤の単位重量当りの濃度を低下させて紫外線による
硬化阻害が生じに<<シ、塗面外観の良好な塗膜を形成
する方法である。しかし、膜厚が厚くなるため経時的に
塗膜が割れ易くなり、これを防止するためには塗膜を幾
分柔軟にする必要があり、この結果として耐摩耗性の低
下を招くという問題があった。
本発明の目的は上記した不都合の解消にあり、耐摩耗性
、耐熱性、耐溶剤性、基材との密着性及び塗面外観が良
好で、かつ耐候性が優れたポリカーボネート用塗膜の形
成方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段〕 本発明のポリカーボネート用塗膜の形成方法は、(a)
1分子中に3個以上のアクリロイルオキシ基を有するポ
リアクリレート 30〜80重量% (b)1分子中に1個のアクリロイルオキシ基を有する
モノアクリレート 20〜70重量% (c)紫外線吸収剤     2〜50重置%(d)光
重合開始剤    o、i〜15重量%からなる組成物
をポリカーボネート上に塗布した後、有機溶剤を揮発さ
せ、次いで波長340 nm〜380nmにおける総照
射光量が10100O/CTII〜6000 mJ/c
+flになるように紫外線を照射することを特徴とする
ものである。
本発明の形成方法に使用される組成物は前記した(a)
〜(d)の各成分からなるものである。
この組成物の(a)成分である1分子中に3個以上のア
クリロイルオキシ基を有するポリアクリレートは、耐摩
耗性及び良好な硬化性を付与するための成分であって、
一般にかかるポリアクリレートとして知られているもの
であればいかなるものであってもよい。この(a)成分
としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリス(アクリロイルオキシエトキシ)−トリ
メチロールプロパン、ジトリメチロールプロパントリア
クリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペ
ンタアクリレート、ジペンタエリスリトールへキサアク
リレート、トリス(アクリロイルオキシエチル)−イソ
シアヌレートが挙げられる。これらは1種もしくは2種
以上の混合系で使用される。これらの中でも、耐摩耗性
の観点からできるだけ架橋密度の大きいもの、すなわち
二重結合当りの分子量の小さいものが好ましく、例えば
ジペンタユリスリトールのポリアクリレートがある。
この(a)成分の配合割合が30重量%未満の場合は硬
さが不十分となり必要な耐摩耗性が得られず、80重量
%をこえると塗膜が硬くなりすぎ、経時的に塗膜中にク
ランクが生しやすくなる。好ましくは40〜70重量%
である。
この組成物のrb>成分である1分子中に1個のアクリ
ロイルオキシ基を有するモノアクリレートは、希釈性と
良好な硬化性を付与するための成分であって、一般にか
かるモノアクリレートとして知られているものであれば
いかなるものであってもよい。この(b)成分としては
、例えば、n−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリ
レート、2−エチルへキシルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート、シクロへキシルアクリ
レート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニ
ルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ヘ
ンシルアクリレート、フェニルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレートが挙げられる。これらは1種もし
くは2種以上の混合系で使用される。これらの中でも、
テトラヒドロフルフリルアクリレートの使用が好ましい
この(b)成分の配合割合が20重量%未満では得られ
る塗膜が硬くなりすぎもろくなり経時的に塗膜中にクラ
ンクが生じやすくなる。70重量%をこえると硬さが不
十分となり必要な耐摩耗性が得られない。好ましくは3
0〜50重量%である。
この組成物の(c)成分である紫外線吸収剤は特に限定
されず、組成物に均一に溶解し、かつその耐候性が良好
なものであれば使用することが可能であるが、組成物に
対する良好な溶解性および耐候性改善効果という点から
、ヘンシフエノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル
酸フェニル系または安息香酸フェニル系から誘導された
化合物で、それらの最大吸収波長が240〜380nm
の範囲である紫外線吸収剤が望ましく、特に組成物に多
量に含有させることが出来るという点においてベンゾフ
ェノン系の紫外線吸収剤が、またボリカーボ第一トの黄
変防止の観点からヘンシトリアゾール系の紫外線吸収剤
が好ましいが、上記2種を組み合わせて使用するのがよ
り好ましい。
紫外線吸収剤の具体例として、2−ヒドロキシヘンシフ
エノン、5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシヘンシフエノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシヘンシフエノン、2−ヒドロキシ−4−
オクチロキシヘンシフエノン、4−ドブシロキシ−2−
ヒドロキシベンツフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
タデシロキシヘンシフエノン、2,2′ −ジヒドロキ
シル4メトキシヘンシフエノン、2,2′ −ジヒドロ
キシ−4,4′−ジメトキソヘンゾフエノン、フェニル
サリシレート、p −tert、 −ブチルフェニルサ
リシレート、p−(LL3,3.−テトラメチルブチル
)フェニルサリシレート、3−ヒドロキシフェニルヘン
ゾエート、フェニレン−1,3−ジベンソエート、2−
(2−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ヘンシトリ
アゾール、l−(2−ヒドロキシ−5−tert、−ブ
チルフェニル)−5−クロロヘンシトリアソール、2−
(2−ヒドロキシ3.5−ジーtert、−ブチルフェ
ニル)ヘンシトリアソール、2−(2−ヒドロキシ−5
−tert。
ブチルフェニル)ヘンシトリアソール、2−(2ヒドロ
キシ−4−オクチロキシフェニル)ヘンシトリアゾール
等が挙げられるが、これらのうち、ヘンシフエノン系の
2−ヒドロキシ−4−オクトキシヘンシフエノンおよび
2,4−ジヒドロキシヘンシフエノン、ベンゾトリアゾ
ール系の2−(ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ヘンシトリアゾールが紫外線吸収剤の中でも、組
成物への溶解性という面において最も好ましい。またこ
れらの紫外線吸収剤は、(メタ)アクリル酸アルキル重
合体の中でもエチル(メタ)アクリレートの単独重合体
または共重合体と組み合わせた場合には効果が最大限に
発揮される。これらの紫外線吸収剤は単独で用いてもよ
いが、2.4−ジヒドロキシベンゾフェノンと2−(ヒ
ドロキシ−5−tertブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾールの混合使用が最も好ましい。
この(c)成分の配合割合が2重量%未満では紫外線の
カットが不十分で、基材であるポリカーボネートの保護
が十分ではなく、50重量%をこえると塗膜自身の硬化
が不十分となり塗面外観が不良となるとともに体摩耗性
も得られにくくなる。好ましくは5〜30重量%である
この組成物の(d)成分である光重合開始剤としては、
たとえばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、アセトイン、ブチロイン、トルオイン、ベンジル、
ベンゾフェノン、p−メトキシヘンシフエノン、ジェト
キシアセトフェノン、α、α−ジメトキシーα−フェニ
ルアセトフェノン、メチルフェニルグリオキシレート、
エチルフェニルグリオキンレート、4,4′−ビス(ジ
メチルアミノヘンシフエノン)、2−ヒドロキシ2−メ
チル−1−フェニルプロパン−1−オン、ヘンシルジメ
チルケタール等のカルボニル化合物、テトラメチルチウ
ラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィ
ドなどの硫黄化合物、アブビスイソブチロニトリル、ア
ゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリルなどのアゾ化
合物、ベンゾイルバーオキサイド、ジターシャリ−ブチ
ルパーオキサイドなどのパーオキサイド化合物、2,4
.6−ドリメチルベンゾイルジフエニルホスフインオキ
サイドなどのアシルホスフィンオキサイドなどが挙げら
れる。これらは1種もしくは2種以上の混合系で使用さ
れる。これらの中でも、ヘンゾフエノル、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、メチルフェニルグリオキシレート
、ヘンシルジメチルケタールの使用が好ましい。
この(d)成分の配合割合が0.1重量%未満では硬化
性が不十分となり、15重量%をこえると硬化塗膜を着
色させたり、塗膜自体の耐候性の低下を招き望ましくな
い。好ましくは1〜5重量%である。
本発明のポリカーボネート用塗膜の形成方法は、上記し
た組成物をポリカーボネートに塗布し、紫外線を照射し
て硬化させるものである。
前記組成物の塗布方法としては、刷毛塗り、流し塗り、
スプレー塗布、回転塗布あるいは浸漬塗布までの方法が
採用されるが、被覆材組成物の塗布作業性、被覆の平滑
性、均一性、硬化被膜の基材に対する密着性向上の点か
らは適当な有機溶剤を用いて塗布するのが好ましい方法
である。
特に本発明方法が適用される一つであるポリカーボネー
ト製ヘッドランプのように近年ますます曲面化かつ扁平
化する材料に塗布するには有機溶剤を用いるスプレー塗
装が最適である。
有機溶剤を用いることにより、樹脂膜成分Rと有機溶剤
成分Sからなる前記した組成物〔塗料T〕中の樹脂膜成
分の割合を任意に調節できる。このため、被塗物の形状
に合わせ粘度を適当な範囲に調整することが可能となり
、タレとかレベリング不良とかの塗面外観の欠陥を生ず
ることなく塗装することができる。また塗料T中の樹脂
膜成分Rの比率を低下させることにより硬化後の膜厚が
薄い場合も、重ね塗り回数を増すことができ、従って均
一な厚みの塗膜を形成することが容易となる。
用いる有機溶剤成分Sの樹脂膜線分Rに対する使用割合
としては、R20重量部に対し400重量部以下、好ま
しくは5〜200重量部である。
有機溶剤成分Sの使用量が5重量部未満では塗料T中O
Rの比率が高くなり、特に硬化後の樹脂膜厚が10μ以
下と薄い場合均一に塗布することが困難となる。200
重量部をこえると逆に塗料T中のRの比率が低くなりす
ぎ、硬化後の樹脂膜厚を所定量付けるためには多数回の
重ね塗りが必要となり塗装工程が長くなると共に、塗装
後加熱し、有機溶剤成分Sを揮発させるのに多くのエネ
ルギーコストを要し望ましくない。
有機溶剤成分Sとしては、 アルコール系溶剤31  40〜90重量%エステル系
溶剤 S2  10〜40重量%セロソルブ系溶剤33
   0〜40重量%の混合比率を満たすのが好ましい
アルコール系溶剤が40重量%未満の場合は、塗料成分
の基材であるポリカーボネート樹脂へのアタックが強す
ぎ、基材が白化し好ましくない。
セロソルブ系溶剤が40重量%をこえると塗装後に有機
溶剤成分を揮発させることが困難となり、揮発させるの
に多くのエネルギーコストを要し望ましくない。
エステル系溶剤とセロソルブ系溶剤の使用量の和が10
重量%未満の場合は、塗装時での有機溶剤成分の揮発が
大きすぎ、得られる塗膜のレベリングが不足となり、平
滑な塗面外観が得られない。
好ましいアルコール系溶剤としてはイソプロピルアルコ
ール、ノルマルプロピルアルコール、ノルマルブタノー
ル、イソブタノール、メトキシブタノール等が挙げられ
る。
好ましいエステル系溶剤としては、酢酸エチル、酢酸イ
ソアミル、酢酸ノルマルブチル、酢酸イソブチル等が挙
げられる。
好ましいセロソルブ系溶剤としては、メチルセロソルフ
、エチルセロソルブ、プチルセロソルフ等が挙げられる
これらの混合比率の好適な一例としては、イソブタノー
ル70重量%、酢酸ノルマルブチル25重量%、エチル
セロソルブ5重量%が挙げられる。
樹脂膜成分Rと有機溶剤成分Sとからなる塗料Tをポリ
カーボネート樹脂上に塗布した後、塗膜中の有機溶剤成
分Sの含有率が50重量%以下になるよう有機溶剤を揮
発させ、次いで紫外線を照射することが必要である。塗
膜中に50重量%をこえる有機溶剤が含有されていると
、紫外線を照射し塗料を硬化した後も、塗膜中に多量の
残存溶剤を含むため、初期には硬度低下を生し、経時的
には残存溶剤の揮発による塗膜の割れまた残存溶剤が親
水性溶剤の場合は、耐水性の低下等を生し好ましくない
本発明の目的に最も好適な塗料Tとして1分子中に3個
以上のアクリロイルオキシ基をもつポリアクリレート4
0〜70重量%、1分子中に1個のアクリロイルオキシ
基を持つモノアクリレート30〜50重量%、紫外線吸
収剤10〜30重量%および光重合開始剤1〜5重量%
を生成分とする樹脂膜成分R20重量部とアルコール系
溶剤40〜90重量%、エステル系溶剤10〜40重量
%及びセロソルブ系溶剤0〜40重量%の混合比率を満
たす有機溶剤成分35〜200重量部とを主成分とする
塗料を用いる場合は、ポリカーボネート樹脂上ムこ塗布
した後、塗膜中の有機溶剤成分Sの含有率が50重量%
以下、好ましくは5〜30重量%になるよう有機溶剤を
揮発させ、次いで紫外線を照射するのが好適である。
塗膜中に30重量%をこえる有機溶剤が含有されている
と、紫外線を照射し塗料を硬化した後も、塗膜中に溶剤
が残存するため、初期には硬度低下を生し、経時的には
残存溶剤の揮発による塗膜の割れ、また残存溶剤が親水
性溶剤の場合は、耐水性の低下等を生じやすく好ましく
ない。
一方、塗布した後、塗膜中の有機溶剤Sの含有率が5重
量%未満まで有機溶剤を揮発させると、樹脂膜成分R中
のテトラヒドロフルフリアクリレトのポリカーボふ一ト
へのアタンク性が、残存有機溶剤成分Sが多い時に比べ
相対的に増大しボッカーボネート自体を浸触し白化させ
望ましくない 塗料Tをポリカーボネート上に塗布した後乾燥し、次い
で波長340nm〜380r+mにおける紫外線を総照
射光量が1000mJ/ctll〜6000n+J/C
TAになるように照射することが好ましい。10100
O/c111未満の場合は硬化が不十分となり塗膜の硬
度が不十分となると共に、塗面外観もちぢみ等の発生に
より不良となる。6000 mJ/cf11をこえると
エネルギーの損失と共に基材であるポリカーボネートが
熱変形したり、黄変したりして望ましくない。好ましく
は2000mJ/c這〜4000mJ/cTllになる
ように照射する。またこの紫外線エネルギーを照射する
際には、塗膜がゲル化するまでは波長340nm〜38
0nmにおける照度が5011w/ CTM以上を維持
するよう紫外線ランプで紫外線を連続的に照射するのが
好適である。
ここでゲル化と定義される状態は、塗膜が部分的に三次
元架橋し、粘度が無限大になった状態を意味する。ゲル
化以前に照度が50mw/cff1未満で弱いと塗膜の
表層部は硬化するが内層部は未硬化となり、表層部と内
層部とで、収縮力に大きな差が生じ、表層部にちぢみが
生し、平滑な塗面が得られない。ゲル化してしまうと系
の粘度が無限大となるため、上記のようなちぢみを生じ
ず50mw/c11未満でも特に不都合は生じない。好
ましくは100mw/c4〜300mw/cjを維持す
るように紫外線を連続的に照射するのが好適である。3
00mw/cdをこえると基材であるポリカーボネート
が熱変形したり黄変したりして望ましくない。
塗料Tをポリカーボネートに塗布した後乾燥し、次いで
紫外線を照射し得られる塗膜厚みは、1.5μm〜15
μmあることが好ましい。 1.5μm未満では本発明
の目的のひとつであるポリカーボネートの耐候性を保持
することが困難になるばかりでなく硬度も得られにくく
なる。15μmをこえると紫外線照射により硬化させる
場合、表層部と内層部とで硬化時の収縮応力に大きな差
が生し、ちぢみが発生しやすくなると共に、得られた塗
膜にクランクが生しやすくなる。好ましくは3μm〜9
μmである。
〔実施例] 以下に実施例及び比較例を掲げ、本発明を更に詳しく説
明する。なお、実施例中の「部」はすべて[重量部jを
意味する。
1 び2、  1〜3 第1表に示す配合比で硬化液を調製し、厚さ3閣のポリ
カーボネート樹脂板(GE社製、商品名ニレキサンLS
−It)に硬化後の塗膜が5μになるようにスプレー塗
装した。加熱により残存する有機溶剤骨を10重量%ま
で揮発させた後、空気中で紫外線ランプを用い波長34
0nm〜380nmにおける照度が150 mw/c+
fl〜250 nv/CTjになるように維持して紫外
線を照射した。波長340nIII〜380n#14こ
おける総照射光量が3000mJ/cdlこなった時点
で照射を止め、硬化塗膜を得た。
得られた塗膜の評価結果を第1表に示す。
(以下余白) 劃@f13”4  び5 実施例1で示した配合比で調製した硬化液(A)を厚さ
3画のポリカーボ2−ト樹脂板(GE社製、商品名;レ
キサンLS、−11)に、スプレー塗装置後のウェント
時の塗膜が20μになるよう塗布した。次いで赤外線ヒ
ーターにて加熱し塗膜中に残存する有機溶剤分を、第2
表に示す量まで揮発させた後、空気中で高圧水銀灯を用
い波長340r+m 〜380nmにおける照度が15
0 mw/ C111〜250mw/cfflになるよ
うに維持して紫外線を照射した。波長340nm〜38
0nmにおける総照射光量が30001I+J/c+l
tになった時点で照射を止め、硬化塗膜を得た。得られ
た塗膜の評価結果を第2表に示す。
(以下余白) 紫外線照射直前に硬化液をサンプリングしガスクロマト
グラフィにて有機溶剤分を定量。
4    ″  6゛7 実施例1で示したと同様に硬化液(A)を厚さ3mのポ
リカーボネート樹脂板(GE社製、商品名ニレキサンL
S−U)にスプレー塗装置後のウェット時の塗膜が20
μになるよう塗布した。次いで赤外線ヒーターにて加熱
し、塗膜中に残存する有機溶剤を10重量%まで揮発さ
せた後、空気中で紫外線ランプを用い波長340nn+
〜380nn+における照度が150蒙−/cj〜25
0鋤−/iになるように維持して紫外線を照射した。波
長340ns〜380nsにおける総照射光量が第3表
に示した時点で照射を止め、硬化塗膜を得た。得られた
塗膜の評価結果を第3表に示す。
(以下余白) 基板がはげしく黄変、かつ一部塗膜にクランクあり。
5  ′″ 8 び9 実施例3で示したと同様に硬化液(A)を厚さ3mのポ
リカーボネートm指板(GE社製、商品名ニレキサンL
S−It)にスプレー塗装置後の塗膜が20μになるよ
う塗布した。次いで赤外線ヒーターにて加熱し、塗膜中
に残存する有機溶剤を10重量%まで揮発させた後、空
気中で紫外線ランプを用い塗膜がゲル化するまで波長3
40r+m〜3BOnImにおける照度が第4表に示す
値となるように維持して紫外線を照射した。波長340
nm〜380n−における総照射光量が3000mJ/
ciになった時点で照射を止め硬化塗膜を得た。得られ
た塗膜の評価結果を第4表に示す。
(以下余白) オーク社製の照度計 ol (センサー 35)にて測定 6、− 10  び11 実施例1で示したと同様に硬化il& (A)を厚さ3
mのポリカーボネート樹脂板(GE社製、商品名ニレキ
サンLS−1’l)に硬化後の塗膜が第5表に示す厚み
になるようスプレー塗装した。加熱により塗膜中に残存
する有機溶割分を10重量%まで揮発させた後、空気中
で紫外線ランプを用い波長340nIIl〜380n1
11における照度が150mw/C11I〜250m1
v/c+flになるように維持して紫外線を照射した。
波長340nm〜380nmにおける総照射光量が30
00 mJ/ctAになった時点で照射を止め、硬化塗
膜を得た。得られた塗膜の評価結果を第5表に示す。
(以下余白) 第5表 実施例6 比較例10 比較例11 膜厚(μ) ■ ム ○ なお、実施例及び比較例における第1表〜第5表に示し
た測定評価は、次のような方法で行った。
(1)耐摩耗性 #OOOのスチールウールを直径25mmの円筒先端に
装着し、水平に置かれたサンプル面に接触させ、Ikg
荷重で11往復(10cm幅)し、傷の付着程度を目視
観察し、次の基準で評価した。
○・・・サンプル表面にほとんど傷がついていない△・
・・サンプル表面に少し傷がつく ×・・・サンプル表面にひどく傷がつく(2)密着性 架橋硬化被膜に対するクロスカット−セロハンテープ剥
離テスト。すなわち被膜にIIIIII1間かくに基材
に達する被膜切断線を、たて、よこそれぞれに11本人
れてlInIn2の目数を100個つくり、その上にセ
ロハンテープを貼りつけ、急激にはがす。
○・・・架橋硬化被膜の剥離目なし △・・・剥離目の数1〜50個 ×・・・剥離目の数51〜ioo個 (3)塗面外観 ○・・・被膜の面の平滑性は良好である△・・・被膜の
面に少し乱れがある ×・・・面の乱れが大きく平滑性に劣る(4)耐候性 外観(変色、ヘーズ及びクランク等で判定)○・・・変
色(黄変又は白化)又は−・−ズなし△・・・少し変色
又はヘーズ有り ×・・・変色又はヘーズ目立つ (5)密着性((2)と同し) [発明の効果〕 以上に詳述した通り、本発明のポリカーボ不ト用塗膜の
形成方法によれば空気雰囲気下で紫外線照射により、耐
摩耗性、耐熱性、耐溶剤性、基材との密着性及び塗面外
観が良好で、かつ耐候性が優れた塗膜が得られるため、
例えば自動車のヘッドランプ等の用途に適用され極めて
有用であり、その工業的価値は大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)1分子中に3個以上のアクリロイルオキシ基を有
    するポリアクリレート 30〜80重量% (b)1分子中に1個のアクリロイルオキシ基を有する
    モノアクリレート 20〜70重量% (c)紫外線吸収剤2〜50重量% (d)光重合開始剤0.1〜15重量% からなる組成物をポリカーボネート上に塗布した後、有
    機溶剤を揮発させ、次いで波長340nm〜380nm
    における総照射光量が1000mJ/cm^2〜600
    0mJ/cm^2になるように紫外線を照射することを
    特徴とするポリカーボネート用塗膜の形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100586855B1 (ko) * 1998-02-27 2006-06-07 후지쿠라 가세이 가부시키가이샤 자외선 경화성 피복용 수지 조성물

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017891B2 (ja) * 1981-12-08 1985-05-07 株式会社栗本鉄工所 2段スライド式ゲ−トの扉間水密装置

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