JPH04183466A - 眼内レンズの製造方法 - Google Patents

眼内レンズの製造方法

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JPH04183466A
JPH04183466A JP31632790A JP31632790A JPH04183466A JP H04183466 A JPH04183466 A JP H04183466A JP 31632790 A JP31632790 A JP 31632790A JP 31632790 A JP31632790 A JP 31632790A JP H04183466 A JPH04183466 A JP H04183466A
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lens
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、眼内レンズの製造方法に係り、特に光学部と
支持部とが一体に構成されるワンピース型眼内レンズに
して、その光学部と支持部の材質か異なる眼内レンズの
製造方法に関するものである。
(背景技術) 眼内レンズは、レンズ本体としての光学部と、該光学部
を眼内の所定位置に取付固定するための支持部とから構
成されており、従来から、それら光学部と支持部とか別
々に形成されて、支持部が光学部に固定されるスリーピ
ース型やツーピース型の眼内レンズと、光学部と支持部
とが一体に構成されるワンピース型の眼内レンズとが知
られている。
そして、かかる眼内レンズにおいて、光学部と支持部の
材質か異なるものは良く知られており、光学部を形成す
る重合物と支持部を形成する重合物のモノマーを変更す
る他、各種の配合剤や添加剤の種類や分量を変える場合
もある。例えば、眼内レンズを眼内に挿入する際に、支
持部の位置を視認し易くするために、光学部を透明な重
合物で形成する一方、支持部を着色剤を加えた重合物に
て形成したり、支持部の柔軟性を変えるために架橋剤の
量を光学部と変えたりしているのである。
そうして、光学部と支持部にそれぞれ要求される性能を
得るようにされているのである。
ここで、スリーピース型やツーピース型の眼内レンズの
場合は、光学部と支持部の材質を変えることは容易であ
るが、光学部と支持部とが一体に構成されて成るワンピ
ース型の眼内レンズにあっては、それが非常に困難であ
った。
そのため、従来では、光学部と支持部の材質が異なるワ
ンピース型眼内レンズを作製するために、特開平2−7
954号公報に開示されているような方法が考えられて
いる。即ち、そこには、支持部のみが着色されたワンピ
ース型眼内レンズを得る方法が開示されており、先ず、
レンズブランクの中央部分を透明なプラスチックで形成
した後、該中央部分の周辺に液状の着色プラスチック材
料を配置して、重合・硬化させ、中央部分と着色周辺部
分とが重合によって結合せしめられたレンズブランクを
得る。或いは、その逆に、レンズブランクの周辺部分を
着色材料にて形成した後、その中央に設けられた孔部に
透明な液状プラスチック材料を注ぎ込むことにより、同
様に、透明な中央部分と着色周辺部分か重合により結合
せしめられたレンズブランクを得る。そして、この得ら
れたレンズブランクの透明な中央部分から眼内レンズの
光学部を形成し、またその着色周辺部分から眼内レンズ
の支持部を形成することによって、目的とする眼内レン
ズを作製するのである。
しかしながら、このような方法では、レンズブランクの
周辺着色部の孔部内に、中央部分を後から重合させる場
合には、該中央部分に歪みか生じてしまう問題かあり、
レンズの光学性能に悪影響が出る恐れがあった。一方、
レンズブランクの透明な中央部分を先に形成し、後から
着色周辺部分を重合させる場合には、該中央部分の中心
を、レンズブランクの中央部の中心に合致させることか
難しいといった問題を内在していた。そして、レンズブ
ランク全体の中心と中央部分の中心かずれると、レンズ
ブランク全体の中心を加工中心として形状加工を行なう
ことにより、最終製品として得られる眼内レンズにおい
て、光学部に着色部分が現れたり、支持部に透明な部分
が現れることとなって、着色ずれが生じる問題があった
のである。
また、特開昭62−161360号公報にも、支持部が
着色されたワンピース型眼内レンズの製造方法が開示さ
れているが、この方法は、透明なプラスチック材料から
成る光学部材の周囲を、着色プラスチック材料で囲み、
それらを加熱融合により一体化して、レンズブランクを
得て、該レンズブランクから、目的とする眼内レンズを
製作するというものである。従って、この製造方法にお
いても、光学部材の中心をレンズブランク全体の中心に
合致させることが困難で、着色ずれが生じることが避け
られないものであった。
このように、従来の方法では、光学部に歪みが生じるか
或いは光学部に支持部の重合物か入り込むことによって
、レンズの性能か損なわれる問題かあったのであり、ま
た、支持部に光学部の重合物が入り込むことによって、
支持部に所望の物性か得られない問題があったのである
(解決課題) かかる状況下において、本発明は為されたものであり、
その解決課題とするところは、光学部と支持部か異なる
重合物からなるワンピース型眼内レンズを製造するに際
して、光学部の歪みの問題、及び中心ずれや着色ずれ等
の問題をなくすことにある。
(解決手段) そして、上記の如き課題を解決するため、本発明にあっ
ては、光学部と支持部とか一体に構成されてなるワンピ
ース型眼内レンズを製造する方法において、(a)眼内
レンズの前記光学部を与える凸部と該凸部の周辺に広が
るツバ部を有するレンズブランクを、第一の重合物から
形成する工程と、(b)該レンズブランクの前記凸部が
設けられている側のツバ部の面上に、前記第一の重合物
とは異なる第二の重合物を与える重合性モノマーを適用
し、それを重合させて、該レンズブランクと一体的に固
着された、該第二の重合物からなる積層部を形成する工
程と、(C)かかる積層部か一体的に形成されたレンズ
ブランクより、その凸部を光学部に、またその積層部を
支持部にそれぞれ加工して、目的とする眼内レンズを形
成する工程とを、含むようにしたのである。
(作用・効果) 要するに、本発明にあっては、第一の重合物からなるレ
ンズブランクに、第二の重合物を与える未反応の重合性
材料を適用し、該レンズブランク上でそれを重合させる
ことによって、第一の重合物からなる凸部の周りに第二
の重合物からなる積層部を一体的に固着させるものであ
る。つまり、本発明では、眼内レンズの光学部を与える
凸部が最初に重合されるのであり、それ故に光学部に歪
みが生じることがなく、安定した光学特性を得ることが
出来るのである。
加えて、かかるレンズブランクにあっては、凸部の周辺
にツバ部が一体に設けられ、ツバ部に対する凸部の位置
か固定されており、そして、該ツバ部上に第二の重合物
からなる積層部が形成されることから、積層部の重合前
後で凸部の位置がずれることがなく、中心ずれの問題が
完全に解消されるのであり、該積層部が形成されたレン
ズブランクより、極めて簡単に正確な加工中心を求める
ことが出来る。従って、第一の重合物からなる前記凸部
から光学部を、また第二の重合物からなる前記積層部か
ら支持部を、正しく加工することか出来、従来法の如く
、支持部の重合物が光学部に入り込んだり、光学部の重
合物が支持部に入り込んだりすることがなく、着色ずれ
等が生じることもないのである。
(具体的構成) ところで、かかる本発明において、レンズブランクを形
成する第一の重合物と、積層部を形成する第二の重合物
は、モノマーや、配合剤及び添加剤等の種類が異なるか
、その配合量か異なるようにされた互いに別異の重合物
であって、特性か異なるものである。従って、第一の重
合物には光学部に適した材料を用い、第二の重合物には
支持部に適した材料を用いることにより、光学部、支持
部共に、優れた特性を備えた眼内レンズを形成すること
が出来るのである。
例えば、第一の重合物には着色剤の添加されていない透
明な重合物を用いる一方、第二の重合物には着色剤か添
加された重合物を用いることにより、光学部が透明で、
支持部のみが着色された眼内レンズを得ることが可能と
なる。
なお、それら第一、第二の重合物として用いられる具体
的な重合物としては、特に限定はなく、従来から眼内レ
ンズ材料として用いられている各種の硬質材料や軟質材
料が使用され得る。
例えば、以下に挙げる如き重合性単量体を重合せしめる
ことにより、所定の硬質材料或いは軟質材料を得ること
が出来る。なお、表記上、「・・・ (メタ)アクリレ
ート」とあるのは、 [・・・アクリレート」または「
・・・メタクリレート」を表し、その他の(メタ)アク
リル誘導体についても同様である。
すなわち、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ
)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ
)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n
−ペンチル(メタ)アクリレート、tert−ペンチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート
、2−メチルブチル(メタ)アクリレート、ヘプチル(
メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデ
シル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリ
レート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート等の直鎖状、分岐鎖状、
環状のアルキル(メタ)アクリレート類;フッ素含有(
メタ)アクリレート類;シリコン含有(メタ)アクリレ
ート類;スチレン誘導体類;フッ素含有スチレン誘導体
類;N−ビニルラクタム類;ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ジヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(
メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)
アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート類;
 (メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N、N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N、N−ジエチル(メタ
)アクリルアミド、N−エチルアミノエチル(メタ)ア
クリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類等を挙げる
ことが出来る。
これらの中から、1種又は2種以上を選択して使用し、
或いはこれらより選択した1種又は2種以上を重合して
マクロモノマーと成し、これを重合成分の1つとして用
いることも出来る。これらの重合成分の組合せ及び配合
割合等は、得ようとする重合物に応じて適宜に決定され
る。
また、必要に応じて、一般に用いられている重合性紫外
線吸収剤や重合性染料等を重合成分として加えることが
出来る。
さらに、架橋していない重合物も使用可能であるが、眼
内レンズの光学部を与える第一の重合物にあっては、安
定性等を考慮して、架橋している方か好ましく、以下の
如き架橋剤を添加するのが望ましい。
例えば、4−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、3
−ビニルベンジル(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アク
リレート、アリル(メタ)アクリレート、ビニル(メタ
)アクリレート等があり、これらの中から1種又は2種
以上を選択して配合する。また、分子内に少なくとも2
個以上の重合性基を有するマクロモノマーを、架橋剤と
して使用しても差支えない。なお、かかる架橋剤の配合
量が多過ぎると、得られる材料が脆くなって衝撃等の応
力に対して弱くなり、一方、少な過ぎると、効果が充分
に得られないところから、通常は、全重合成分の100
重量部に対して、0.5〜15重量部程度とするのが好
ましく、より好ましくは1〜10重量部の割合で配合さ
れる。
また、第一、第二の重合物を与える重合性材料の何れに
ついても、上記架橋剤の他、従来から知られている各種
の配合剤や添加剤を加えることか出来る。そして、前記
モノマーと各種配合剤、添加剤を均一に混合することに
よって、それぞれ、第一の重合物を与える重合性材料と
、それとは異なる第二の重合物を与える重合性材料が調
製されるのである。
なお、よく使用される添加剤の具体例としては着色剤が
あり、眼内レンズを眼内に挿入する際に、レンズの支持
部を視認し易くするために、支持部を着色するべく、第
二の重合物にしばしば配合される。添加される着色剤に
ついては、生体に対する安全性が要求される他は特に限
定はなく、従来から使用されている染料や顔料が何れも
用いられ得る。具体的には、食品、医薬品等の分野で使
用されている赤色101号、青色1号等の色素、C11
、ダイレクト・ブルー237 、 C,1,ダイレクト
・イエロー8 等の直接染料、C,1,アシッド・ブル
ー29、C,1,アシッド・ブラック2 等の酸性染料
、C,1,ベーシック・ブルー5.C,1,ベーシック
・バイオレット1等の塩基性染料、C,1,バット・ブ
ルー 18 、5OLUBILISED C,1,バッ
ト・ブルー1等のバット染料、c、r、ソルベント・バ
イオレット13゜C,1,ソルベント・グリーン3等の
油溶染料、C,I。
ピグメント・ブルー15等の分散染料等を挙げることが
出来る。特に、特開平1−299560号公報等に開示
されている如き重合性染料は、重合物中に強固に結合す
るため、好ましいものである。
そして、これらの着色剤の中から、1種又は2種以上か
選択され、前記重合性材料に添加されるのであり、着色
剤の濃度は、通常、0.01〜30重量%程度とされる
。0゜01重量%より低いと着色が薄くなり過ぎるから
であり、また30重量%より高くても、それ以上色は濃
くならず、また溶出の恐れがあるからである。また、着
色剤が前記重合性材料に溶解し難い場合や分散し難い場
合等には、更に界面活性剤及び/又は分散剤を添加する
ことか出来る。
かくして調製された重合性材料は、更に所定の重合開始
剤が加えられることによって、重合操作が実施されるこ
ととなるのである。重合操作は、従来から実施されてい
る各種手法に従って行なわれることとなるか、例えば、
加熱重合では、アゾビスイソブチロニトリルやアゾビス
ジメチルバレロニトリル等のラジカル重合開始剤を配合
した後、室温から130℃まで、およそ数十時間掛けて
順次昇温しで、重合せしめる。また、光重合を行なう場
合は、ベンゾインやメチルオルソベンゾイルベンゾエー
ト等の光重合開始剤を配合した後、該光重合開始剤の吸
収帯に応じた波長の光線を照射して重合を行なうのであ
る。更に、加熱重合と光重合を組み合わせて行なうこと
も可能である。なお、重合開始剤は、通常用いられてい
る各種のものの中から、1種又は2種以上を組み合わせ
て使用すればよく、配合量は、全重合成分の100重量
部に対して、0. OOl〜5重量重量部上され、好ま
しくは0.01〜2重量部とされる。
而して、本発明にあっては、先ず、前記第一の重合物を
与える材料が重合せしめられ、そして、得られた第一の
重合物から、眼内レンズの光学部を与える凸部と該凸部
の周辺に広がるツバ部を有するレンズブランクが形成さ
れるのである。それ故、最終製品たる眼内レンズの光学
部は、歪みのない、優れた光学特性を有するものとなる
のである。
かかるレンズブランクのより具体的な形状は、特に限定
されるものではなく、目的とする眼内レンズの形状に合
わせて、適宜に決定される。例えば、第1図(a)及び
(b)に示されるレンズブランク10は、全体として円
板形状を呈しており、その中央部に同心的に球面状の凸
部12を有し、該凸部12の周りに円環状に広がるツバ
部14を有している。なお、16は、前記ツバ部14の
面上に、前記第二の重合物を与える重合性材料を適用し
た際に、該材料がこぼれるのを防止するための突堤であ
り、操作を簡便にするものである。
その他、前記凸部12の形状は、第2図の如き円柱形状
や、第3図の如き円柱と球面を組み合わせた形状とする
ことが出来、更には角柱形状等とすることも可能である
。また、前記ツバ部14は、必ずしも円環状である必要
はなく、眼内レンズの支持部が形成されるべき部位にの
み設けても良い。
更に、前記突堤16は必須のものではなく、第2図及び
第3図に示されるように、それを省略しても何等差支え
ない。その場合、第4図のように、ツバ部14を囲む枠
20を配置することにより、前記第二の重合物を与える
重合性材料を適用する際の便宜を図ることが出来る。ま
た更に、1つのレンズブランクに複数の凸部を設けて、
それら複数個の凸部に対して、−度に、第二の重合物か
らなる積層部を一体的に固着させることが可能である。
その場合、通常は、最終的な形状加工の前に、連続する
ツバ部が切断されて凸部ごとに切り分けられることとな
る。
なお、レンズブランクlOの具体的な大きさは、最終製
品たる眼内レンズの大きさよりもやや大きく設定される
が、あまり大き過ぎると、不要部分の除去に手間か掛か
ることとなるため、通常、凸部12の直径(乃至長さ)
は5〜15un程度、ツバ部14を含めた直径(乃至長
さ、但し突堤16部分を含めない)はlO〜20mm程
度、凸部の突出高さは1=15w程度に設定される。
そして、このようにして準備された第一の重合物からな
るレンズブランク10に対して、凸部12が設けられて
いる側のツバ部14の面上に、前記第二の重合物を与え
る重合性材料を適用して、それを重合させ、積層部22
を形成する。なお、該凸部12と該積層部22との固着
は、レンズブランク!O内に第二の重合物が含浸せしめ
られた状態で重合するため、極めて強固に為され、良好
に一体化せしめられ得るのである。また、凸部12はツ
バ部14に固定されているため、かかる積層部22の重
合前後で位置ずれを起こすことかない。
また、その際、第5図に示されるように、凸部の少なく
とも頂部を残すようにして、積層部22を形成すれば、
凸部12と積層部22か立体的に区別されて、紋凸部1
2より加工中心を容易に求めることが出来る。この場合
には、積層部22は、凸部12の突出高さよりは少ない
厚みで形成されるのであり、通常、0.2〜10.On
a+程度に設定される。
そして、このようにして積層部22が形成された後に、
第5図において、破線で示される部分が製品(眼内レン
ズ)となるように、従来と同様にして、切削、研磨等の
形状加工が施されるのであるが、本発明では、積層部2
2の重合前後で凸部12の位置ずれが生じないところか
ら、レンズブランク10の外周部(ツ)(部14又は突
堤16の外周部)を把持して、容易に加工中心を求める
ことか出来、或いは、前述したように、凸部12の頂部
か残るように積層部22を形成した場合、その凸部12
を把持することによっても、容易に加工中心を求めるこ
とか出来るのである。従って、凸部12を利用して光学
部24が形成され、ツバ部14を利用して支持部26が
形成され、以て第6図に示される如き、眼内レンズ28
か得られるのである。なお、かかる形状加工には、一般
的に使用されているフライス盤等の精密加工機か用いら
れる。
このように、本発明では、眼内レンズの光学部を与える
レンズブランク10の凸部12と支持部を与える積層部
22が確実に固着するために、最終形状に加工した場合
に、それぞれ異なる材質の光学部と支持部か強固に固着
されたワンピース型の眼内レンズか製造可能となるので
ある。しかも、レンズブランク10に積層部22を設け
る際に、凸部12の位置ずれが生じないことにより、中
心ずれかなくなり、レンズブランク10の外周部から、
又は凸部が残されている場合には該凸部から、容易に正
確な加工中心を見い出すことが出来るのであり、着色ず
れ等が生じることが極めて効果的に回避される。
(実施例〉 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもの
でないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
実施例 1 先ず、メチルメタクリレート:97重量部とジエチレン
グリコールジメタクリレート:3重量部を配合し、重合
して得られた架橋ポリメチルメタクリレートを第一の重
合物として、直径20m+の円板状のプレートを形成す
る。そして、このプレートの外周部(突堤16の外周部
に相当)を把持して、第7図に示す寸法(単位:肛)で
、円板状のレンズブランクを作製した。
一方、メチルメタクリレートに、着色剤として0.1%
のC,1,ソルベント・バイオレット13を含有せしめ
て、第二の重合物を与える重合性材料を調製した。そし
て、これを前記レンズブランクの円環状のツバ部14に
注入し、該ツバ部14にポリエチレンフィルムで蓋をし
て、50°Cで4時間保持した後、50°Cから110
°Cまて8時間かけて昇温させ、重合させて、レンズブ
ランクに第二の重合物からなる積層部を形成した。
しかる後、突堤16の外周部から中心出しをして、フラ
イス盤により加工したところ、着色支持部を有する眼内
レンズが得られた。
実施例 2 実施例1の第一の重合物より同様のレンズブランクを準
備する一方、メチルメタクリレート:54g1 トリフ
ルオロエチルメタクリレート:45g1エチレングリコ
ールジメタクリレート(架橋剤):Ig、アゾビスイソ
ブチロニトリル(重合開始剤):0.Igを混合して、
第二の重合物を与える重合性材料を調製した。
そして、この重合性材料を前記レンズブランクのツバ部
14に注入し、該ツバ部14にポリエチレンフィルムで
蓋をして、35°Cで16時間、50℃で6時間保持し
た後、50°Cから130℃まで12時間かけて昇温さ
せ、重合させた。
しかる後、凸部12から中心出しをして、フライス盤に
より加工したところ、光学部と支持部の材質が異なる眼
内レンズが得られた。
実施例 3 実施例1の第一の重合物より、第8図に示す寸法(単位
:mm)で、円板状のレンズブランクを作製した。そし
て、該レンズブランクのツバ部の外周に沿って、内径:
20mm、高さ:4mmの筒を配置し、突堤を設けた。
一方、メチルメタクリレートに、着色剤として5%のC
,1,ピグメント・ブルー15(分散染料)を含有せし
めて、第二の重合物を与える重合性材料を調製した。そ
して、これを前記レンズブランクの円環状のツバ部に注
入し、50°Cから110°Cまで8時間かけて昇温さ
せ、重合させて、レンズブランクに第二の重合物からな
る積層部を形成した。
しかる後、凸部12から中心出しをして、フライス盤に
より加工したところ、着色支持部を有する眼内レンズが
得られた。
実施例 4 実施例1の第一の重合物より、第9図に示す寸法(単位
:mm)で、4個の凸部12を有するレンズブランクを
作製した。
一方メチルメタクリレートに、着色剤として0゜1%の
C,1,ソルベント・グリーン3を含有せしめて、第二
の重合物を与える重合性材料を調製した。そして、これ
を前記レンズブランクのツバ部14に注入し、該ツバ部
14にポリエチレンフィルムて蓋をして、50°Cて4
時間保持した後、50℃から110℃まで8時間かけて
昇温させ、重合さすて、レンズブランクに第二の重合物
からなる積層部を形成し、凸部12を中心に直径20m
mの円板状に切り出した。
しかる後、凸部12から中心出しをして、フライス盤に
より加工したところ、着色支持部を有する眼内レンズか
得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は、それぞれ、レンズブランクの
一例を示す平面図及びそのA−A断面図であり、第2図
、第3図、第4図は、それぞれ、別のレンズブランクの
例を示す縦断面図である。また、第5図は、レンズブラ
ンクのツバ部に積層部が形成された状態を示す断面説明
図であり、第6図は、本発明に従って作製された眼内レ
ンズの一例を示す平面図である。そして、第7図は、実
施例1.2で作製されるレンズブランクの寸法形状を示
す説明図であり、第8図は、実施例3で作製されるレン
ズブランクの寸法形状を示す説明図てあり、第9図は、
実施例4で作製されるレンズブランクの寸法形状を示す
説明図である。 10:レンズブランク 12:凸部 14ニッパ部     16.突堤 22:積層部     24:光学部 26:支持部 28;眼内レンズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  光学部と支持部とが一体に構成されてなるワンピース
    型眼内レンズを製造する方法にして、眼内レンズの前記
    光学部を与える凸部と該凸部の周辺に広がるツバ部を有
    するレンズブランクを、第一の重合物から形成する工程
    と、 該レンズブランクの前記凸部が設けられている側の前記
    ツバ部の面上に、前記第一の重合物とは異なる第二の重
    合物を与える重合性モノマーを適用し、それを重合させ
    て、該レンズブランクと一体的に固着された、該第二の
    重合物からなる積層部を形成する工程と、 かかる積層部が一体的に形成されたレンズブランクより
    、その凸部を光学部に、またその積層部を支持部にそれ
    ぞれ加工して、目的とする眼内レンズを形成する工程と
    を、 含むことを特徴とする眼内レンズの製造方法。
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