JPH04182420A - 歯周疾患の予防ならびに治療剤 - Google Patents

歯周疾患の予防ならびに治療剤

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JPH04182420A
JPH04182420A JP2311424A JP31142490A JPH04182420A JP H04182420 A JPH04182420 A JP H04182420A JP 2311424 A JP2311424 A JP 2311424A JP 31142490 A JP31142490 A JP 31142490A JP H04182420 A JPH04182420 A JP H04182420A
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JP
Japan
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histatin
periodontosis
periodontal
therapeutic treatment
treatment agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP2311424A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kuboki
芳徳 久保木
Makoto Nishikata
西方 真
Takashi Kanehira
兼平 孝
Hourei Ou
王 寶禮
Mariko Tazaki
田崎 まり子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sangi Co Ltd
Original Assignee
Sangi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は歯周疾患の予防及び治療に使用される歯周疾患
治療剤、詳しくは歯周疾患の局所療法に使用されるヒス
タチン5を含むヒスタチン並びにそれらの誘導体を使用
した歯周疾患治療剤に関するものである。
(従来の技術) 歯周疾患は歯周組織の炎症が慢性的に進行する状態で、
歯ぐきから血が出やすくなり、歯ぐきが赤くはれ、化膿
し、不快な口臭を発し、歯が抜は出したように長くなり
、遂に歯が抜けるようになる疾患であり、歯牙を支持し
ている歯肉、歯根膜、歯槽骨などの複雑な症候群である
。従来歯周疾患の治療には、機械的歯口清掃を前提とし
た種々の指導が行われてきた。
又歯周疾患が細菌に起因することが判明して以来、病因
論に基づいた予防及び治療が行われるようになった。中
でも歯周疾患治療菌であるバクテロイデス・ジンジバリ
ス(B、gingivalis)を直接攻撃する局所薬
物的療法として、消毒剤や抗生物質を含む含徹剤や歯磨
剤の使用が行われているが、期待されたほどの成果が上
がっていない。加えて抗生物質の不用意な使用が、副作
用として口腔内細菌叢の変化による日和見感染を発生さ
せるとともに、耐生菌の発生を招き、事態を更に悪化さ
せる可能性さえ存在している。このため抗生物質を使用
せず副作用のない歯周疾患治療の薬剤の開発が望まれる
(本発明が解決しようとする課!り 本発明は抗生物質や消毒剤などの殺菌剤を使用せず、歯
周疾患の病因歯であるバクテロイデス・ジンジバリス由
来の蛋白分解酵素を特異的に阻害することにより、歯周
疾患を抑制し、生体本来の回復力により破壊された歯周
組織の修復を図る薬剤を提供することを目的としている
(課題を解決するための手段及び作用)種々検討した結
果、ヒスタチン5を含むヒスタチン並びにそれらの誘導
体を歯周疾患の予防及び治療に使用することにより、上
記課題を解決できることを認めて本発明を達成すること
ができた。
このことは歯周疾患の予防及び治療に、従来にない新し
い分野を与えるものである。
ヒスクチンは濃度の差こそあれ、正常個体のヒト耳下腺
及び顎下腺より分泌されている生理活性ヲ有する高ヒス
チジン含有ポリペプチド群であり、電気泳動的に現在1
2種が知られている。このペプチドはヒドロキシアパタ
イトに強い吸着力を示すので、歯牙エナメル質表面の獲
得皮膜形成に他の唾液蛋白とともに関与している可能性
が示唆されていたが、その本質的な生物学的作用につい
ては、長い間不明であった。然しなから、最近の研究に
より、その生理学的特性が解明され、(1)虫歯原因菌
ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptoc
occus mutans)への抗菌作用、(2)カン
ディダ・アルビカンス(Candida albica
ns) ヘの殺菌作用、(3)肥満細胞へのヒスタミン
遊離作用などが報告されている。バクテロイデス・ジン
ジバリスは口腔内常在菌の一つで、歯周疾患の原因菌と
されている。この菌は種々の蛋白分解酵素を有し、この
ために歯周ポケット、歯槽骨吸収などを生じて歯周組織
が破壊されることが歯周疾患の主たる病的機序の一つで
あると考えられるにいたった。我々は今回、ヒスタチン
5を含むヒスクチン並びにそれらの誘導体がこの蛋白分
解酵素を特異的に、しかも強力に抑制することを発見し
た。
このことは歯周疾患の予防及び治療に全く新しい武器を
与えるものである。
上記したようにヒスクチンは濃度の差こそあれ、正常個
体により分泌されている生体活性#!IJ質であり、正
常ヒト唾液から、ヒスクチンのヒドロキシアパタイトへ
の強い吸着性を利用して簡単に採取することができる。
以下に正常ヒト唾液からのヒスクチンの分離精製法を簡
単に述べる a)耳下腺唾液の採取 ヒスクチン分泌量の多い正常で健全な個人を選び、採取
は空腹時に酸刺激下で行う。使用する採唾管は三東医科
工業製のYK−I型が安全かつ簡便である。採取後、6
M相当の濃度になるよう尿素粉末を添加し、濾過(0,
45μ面の膜使用)後、サンプルとする。
b)ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーこのサン
プルを使用し、直接ヒドロキシアパタイトクロマトグラ
フィー(6M尿素を含む1mMリン酸カリ緩衝溶液中で
リン酸濃度1〜400RIMリニアーグラジェント(l
inear gradient))を行う。
使用するヒドロキシアパタイト担体は、操作性及び分離
性の面から、アパタイトインターナショナル社製PK−
1が現在までのところ最も有利である。分取したヒスク
チン含有分函(ビーク■及び■の2つがある)をそれぞ
れプールし、濃縮する。
濃縮後、逆相高速液体クロマトグラフィーにかけるため
緩衝液の交換を行う。
C)逆相高速液体クロマトグラフィー 濃縮したサンプルを、それぞれ逆相高速液体クロマトグ
ラフィー(0,1%TFA〜60%アセトニトリルリニ
アーグラジェント)にて精製し、ピークIの濃縮サンプ
ルからはヒスタチン1、同■からはヒスタチン3及び5
が極めて純粋な形でえられる。
このように上記方法で、極めて簡便かつ迅速に、新鮮唾
液よりヒスタチン1.3及び5を精製することができる
。ヒスタチン5は24個のアミノ酸からなるポリペプチ
ドであるので、有機合成により生成することも可能であ
り、又遺伝子工学により大量のヒスタチンを連続生産す
ることも可能である。
このようにしてえられたヒスクチン5は、正常個体の有
する生体活性物質であるため、他の薬剤のように為害性
や免疫原性が全くない。加えて歯周疾患の病因菌である
バクテロイデス・ジンジバリスの生産する各種蛋白分解
酵素を特異的に阻害し、それら蛋白分解酵素による歯周
ポケット形成、歯槽骨吸収などの歯周組織破壊を阻止す
る。従って従来使用している殺菌剤の如く、口腔内細菌
叢の変化、耐生菌の発生を生じることなく、バクテロイ
デス・ジンジバリスの活動を抑制し、生体本来の回復力
により、破壊された歯周組織を修復する。このため含徹
剤、歯磨剤に直接添加して用いることができ、特に歯磨
剤に直接添加することは、それを使用するときバクテロ
イデス・ジンジバリスの多い歯周ポケット内に容易にヒ
スタチン5を到達させえるので、日常的に家庭において
ヒスタチン5を歯周疾患に投与することになり、低濃度
のヒスタチン5でも歯周疾患に大きな効果が期待できる
以下に実施例を示して具体的に本発明を説明する。
例。
前記方法によって得られたヒスタチン5を用い、各種蛋
白分解酵素に対するその酵素阻害活性を常法により測定
した。使用したヒスタチン5の量は10μ門であり、酵
素活性は、各酵素に特異的な合成基質を使用、pH7,
5で測定し、ヒスタチン5を加えない時の酵素活性を1
00として比較した。
バクテロイデス・ジンジバリス由来のトリプシン様プロ
テアーゼとクロストリバイン°については、酵素活性を
半分に抑えるのに必要なヒスタチン5の濃度(50%阻
害濃度: IC9゜)を測定した。
*クロストリパインはclostridium his
tolyticumの産生ずるSHプロテアーゼでトリ
プシンに類似の基質特異性を有する。
その結果を図に示したが、ヒスタチン5がバクテロイデ
ス・ジンジバリス由来のトリプシン様プロテアーゼの活
性を特異的に阻害することを示すとともに、IC6oが
極めて低いことは、その活性が著しく大であることを示
している。
(発明の効果) 本発明によるヒスタチン5はヒト由来の生体活性物質で
あるため生体に使用しても他の薬剤の欅な副作用を示さ
ず、特異的に歯周疾患病因菌であるバクテロイデス・ジ
ンジバリスの生産する蛋白分解酵素を阻害することによ
り、歯周組織の破壊を抑制し、生体本来の回復力により
、破壊された歯周組織を修復する。従って含徹剤、歯磨
剤へのその使用は、歯周疾患の予防及び治療に好ましい
【図面の簡単な説明】
図はヒスタチン5による各種プロテアーゼの酵素活性を
比較した図面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヒスタチン5を含むヒスタチン並びにそれらの誘導体を
    使用することを特徴とする歯周疾患の予防ならびに治療
JP2311424A 1990-11-19 1990-11-19 歯周疾患の予防ならびに治療剤 Pending JPH04182420A (ja)

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