JPH04178496A - 冷凍機用潤滑油 - Google Patents

冷凍機用潤滑油

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JPH04178496A
JPH04178496A JP30573490A JP30573490A JPH04178496A JP H04178496 A JPH04178496 A JP H04178496A JP 30573490 A JP30573490 A JP 30573490A JP 30573490 A JP30573490 A JP 30573490A JP H04178496 A JPH04178496 A JP H04178496A
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JP
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oil
acid
ester
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less
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Application number
JP30573490A
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English (en)
Inventor
Masaaki Fukuda
福田 雅彰
Hirotaka Tomizawa
富沢 広隆
Kenji Ashibe
芦部 賢二
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Priority to DE69129637T priority patent/DE69129637T2/de
Priority to DE0449406T priority patent/DE449406T1/de
Priority to EP94202207A priority patent/EP0629687A1/en
Priority to DE0629687T priority patent/DE629687T1/de
Priority to EP91300798A priority patent/EP0449406B1/en
Priority to US07/648,805 priority patent/US5185092A/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、1.1.1.2−テトラフルオロエタン冷媒
に適した冷凍機用潤滑油に関する。
C従来の技術〕 従来、冷凍機用冷媒としては、主としてR11(CCL
P)がビル等の冷房機用として、またR12(CCj!
−Fi )は電気冷蔵庫、ロータリータイプやレシプロ
タイプ等のカーエアコン用冷凍機用冷媒として使用され
ているが、最近成層圏のオゾン破壊が社会問題化し、そ
の代替フロンの開発が緊急化している。
最近、R11の代替品としてR123(CP、CHCj
! 2)が検討されているが、価格が高く、また毒性試
験も未実施という問題を有している。一方、R12の代
替品としてはR22(C)lcfF2 )がその分解し
易さから検討されはじめているが、沸点が低いために常
温での使用圧力が高く、ハードウェアーに耐圧性が要求
され、またパツキン部、ホース部等から漏れを生じると
いう問題があり、更に電気絶縁性に劣るという問題があ
る。
一方、このR22同様、R12の代替品として知られて
いる1、 1.1.2−テトラフルオロエタン(RI3
4a)は、その構造上オゾン破壊に影響する塩素を含有
せず、急性、亜急性毒性試験には合格し、その使用が注
目されはじめている。
〔発明が解決しようとする課題〕
冷凍機用潤滑油は、一般に冷媒との適合温度範囲が広い
こと(相溶性)、即ち、 ■、高温で曇りがないこと(潤滑油に対する冷媒の溶媒
相性が大きい)、潤滑油の分子極性が大きいこと、 ■、低温での潤滑油の析出がないこと(潤滑油の冷媒に
対する溶解性が大きく、潤滑油基油の分子量が小さいこ
と) ■、熱安定性、絶縁性(冷蔵庫用冷凍機においては特に
要求される) 等の性状を有し、かつ各種冷凍機においては、その適し
た粘度範囲がそれぞれ相違し、それぞれに対応した粘度
及び引火点を有するものが要求される。
本発明者等は、先に1.1.1.2−テトラフルオロエ
タン冷媒を使用する冷凍機用に適した潤滑油として、エ
ステルを使用することを提案したが、本発明はこのエス
テル油の改良を目的とするもので、冷凍機用としてより
適した潤滑油の提供を課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の冷凍機用潤滑油は、1.1.1.2−テトラフ
ルオロエタン冷媒を使用する冷凍機用潤滑油であって、
100℃における粘度範囲が2 mm2/s〜30 m
m’/s 、全酸価が0. 05mg KO)I /g
以下であるエステルからなることを特徴とする。
また、本発明の冷凍機用潤滑油は、1.1.1.2−テ
トラフルオロエタン冷媒を使用する冷凍機用潤滑油であ
って、 ■、100℃における粘度範囲が2 mm2/s〜30
mm’/s 。
■、全酸価が0. 05mg KOH/g以下、好まし
くは0.03mgK叶7g以下、 ■、バーオキサイド価1 meq、 /に8以下、好ま
しくは0 、 5 meq、 /にg以下1■、アルデ
ヒド価1 mg KOf(/g以下、好ましくは0、 
8a+g KOH/g以下、 ■、臭素価指数10 mg /100g以下、好ましく
は5mg /100g以下、 ■、灰分が10ppm以下、好ましくは5 ppm以下
であるエステルからなることを特徴とする。
更に、本発明の冷凍機用潤滑油は、上記エステルにおけ
る水分が500 ppm以下、好ましくは200ppm
以下であることを特徴とする。
本発明の冷凍機油としては、次のようなエステル油があ
る。
■、まず脂肪族ポリオールと脂肪酸とのポリエステル類
が好ましい。
このポリエステル類を形成する脂肪族ポリオールとして
は、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパ
ン、トリメチロールエタン、ジトリメチロールエタン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリ
ペンタエリスリトール等があり、また脂肪酸としては炭
素数3〜9のものを使用することができ、好ましい脂肪
酸はプロピオン酸、醋酸、吉草酸、カプロン酸等である
又、脂肪族ポリオールと脂肪酸との部分エステル類も使
用できる。
脂肪族ポリオールとしてはトリメチロールプロパン、ジ
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジト
リメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、トリペンタエリスリトール等を使用す
ることができる。脂肪酸としては炭素数3〜9のもので
、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、ペラルゴン酸等である。
これらの脂肪族ポリオールと脂肪酸とのエステル類とし
て、特にペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ルと炭素数5〜7、更に好ましくは炭素数5〜6の脂肪
酸、例えば吉草酸、カプロン酸、又はその混合体により
形成されるエステル油は、特に低温での冷媒との相溶性
を改善しつるものである。
■、又、脂肪族ポリオールとしてネオペンチルポリオー
ル、又はこれと同等の性状を有するものを使用すること
ができ、炭素数6〜9の脂肪酸、例えばカプロン酸、エ
ナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸等とのジエステル
類を使用することもできる。
■、更に、トリメチロールプロパン、トリメチロールエ
タン、ペンタエリスリトール等ノ脂肪族ポリオールと炭
素数3〜9の脂肪酸との部分エステル類と、例えばコハ
ク酸、アジピン酸1、ピメリン酸、スペリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸又はフタル酸等
の芳香族二塩基酸とのコンプレックスエステル類を使用
することもできる。
■、又、上記脂肪族ポリオールと脂肪酸とのエステルの
他に、脂肪族二塩基酸のジアルキルエステル類(炭素数
16〜22)を使用してもよい。
脂肪族二塩基酸としてはコハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、及びこれらと同等の性状を有するものが挙げられ
る。好ましい脂肪族二塩基酸はコハク酸、アジピン酸、
セバシン酸である。またエステルを形成するアルコール
としては、炭素数5〜8のアルコールであり、具体的に
はアミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルア
ルコール、オクチルアルコール、並びにこれらの異性体
であり、好ましくはイソアミルアルコール、イソヘキシ
ルアルコール及びオクチルアルコールである。
具体的には、ジオクチルアジペート、ジーイソへブチル
アジペート、ジヘキシルセバケート、コハク酸ジヘブチ
ル等が挙げられる。
■、又、芳香族二塩基酸のジアルキルエステル類(炭素
数18〜26のもの)も使用することができる。
芳香族二塩基酸としてはフタル酸、イソフタル酸、これ
らと同等のものが挙げられ、またジアルキルエステルに
おけるアルキル基としては、炭素数5〜8のアルキル基
であり、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、及びこれらの異性体が使用される。好ましいアルキ
ル基は、アミル基、ヘプチル基、オクチル基が挙げられ
る。本発明によれば、芳香族ジエステルはジオクチルフ
タレート、ジイソヘプチルフタレート、ジイソアミルフ
タレート等が包含されるものである。
■、又、本発明におけるエステルとして、ジアルキレン
グリコール及び/又はトリアルキレングリコールのモノ
アルキルエーテルと脂肪族二塩基酸とのジエステル類を
使用することができる。
モノアルキルエーテルにおけるアルキル基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、又はこれら
の異性体、アルキレン基としては、エチレン基、プロピ
レン基、ブチレン基、アミジノ基、又はこれらの異性体
等がある。
脂肪族二塩基酸としてはアジピン酸、ピメリン酸、スペ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸等がある。
■、又、本発明におけるエステルとして、アルキレング
リコール、ジアルキレングリコール及び/又はトリアル
キレングリコールのモノアルキルエーテルとフタル酸と
のジエステル類を使用してもよい。
この場合、モノアルキルエーテルにおけるアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
グリコールにおけるアルキレン基としては炭素数2〜5
、好ましくは炭素数3〜4、特にプロピレン基である。
次に、本発明の冷凍機油であるエステルの調製方法につ
いて説明する。
一般にエステル類は、アルコール類と脂肪酸類とを酸触
媒、例えば燐酸の存在下エステル化する常法によるエス
テル化反応により得ることができるが、このような調製
法によると生成エステルは、全酸価が0. 1〜0. 
5mg KDH/g 、バーオキサイド価0. 1〜5
meQ、/Kg、アルデヒド価0. 1〜5 mg K
DH/g 、臭素価指数1〜100mg /100g、
灰分が5〜50 ppm、水分が300〜11000p
pのものが得られる。
しかしながら、冷凍機油においてこのように酸価が高い
と金属部分に腐食等の問題を生じ、更に冷凍機油自体が
加水分解されることにより、冷凍機油としての機能が低
下するものであり、また、一般に冷蔵庫等においては潤
滑油中にモータ一部を配置しているので高絶縁性が要求
されることからすると、冷凍機油としては全酸価を0.
05mgKOH/g以下とするものである。
また、更に冷媒安定性を高めるためにバーオキサイド価
、アルデヒド価、臭素価指数を低く抑えること、又、ス
ラッジ等の抑制のために灰分含有量を抑制し、更に、加
水分解安定性、絶縁性のために水分含有量を抑制する必
要がある。
そのため、本発明は、上記通常のエステル化反応により
得られる生成エステルを精製することにより、上記各指
数を冷凍機油として適した範囲に抑え、これによりより
優れた冷凍機油とすることができることを見出したもの
である。
エステルの精製は、シリカゲル、活性アルミナ、活性炭
、ゼオライト等と接触処理により行うとよい。この際の
接触条件は各種状況に応じて適宜室めるとよいが、温度
は100℃以下で行うのが好ましい。
又、本発明の冷蔵庫用冷凍機油は、100℃における粘
度が2 mm’/s 〜9 mm2/s 、好ましくは
3mm’/s〜7 mm2/sのものであり、カーエア
コンにおける冷凍機用潤滑油としては7 mm2/s〜
30mm2/sの粘度のエステルを使用することができ
、カーエアコンにおいてもレシプロタイプのコンプレッ
サーにおいては7 mm2/s 〜15 mm”/s 
、好ましくは8 mm’/s 〜11 a+m”/s 
、 ロータリータイプのコンプレッサーにおいては15
 mm2/s〜30mm’/s1好ましくは20 mm
’/s〜27 mm’/sの粘度範囲のエステル油が好
適に使用される。
本発明の冷凍機用潤滑油は、粘度範囲が2mm2/S 
〜30 mm”/sのものであるが、2mm”/s未満
であると、高温での冷媒との相溶性は高いにしても粘度
が低くすぎて、潤滑性、シール特性が悪く使用できず、
更に熱安定性も低いので好ましくなく、また3 0 m
m’/sを越えると、冷媒との相溶性が低下するので好
ましくない。
又、この範囲内であっても上記のように使用機種により
その使用粘度範囲が相違し、冷蔵庫用にあっては9 m
m’/sを越えると摺動部における摩擦損失が大きくな
るという問題がある。またレシプロタイプのカーエアコ
ンにおいては7 mm’/s未満であると潤滑性の問題
があり、15mm”/sを越えると摺動部における摩擦
損失が大きくなるという問題が生じ、又ロータリータイ
プのエアコンにおいては15mm’/s未満であるとシ
ール特性の問題があり、30闘2/Sを越えると冷媒と
の相溶性の問題がある。
そのため、エステルは単独で使用してもよく、又上記粘
度範囲に調節するために上述のエステルを適宜組合せ、
本発明の冷凍機用潤滑油とすることができる。
又、冷凍機用潤滑油として適した粘度にする他の方法は
、エステル油に冷媒との相溶性を保持しうるポリマーを
添加して調整してもよい。ポリマーは100℃における
粘度が10mm’/B以上のものが好ましい。
このようなポリマーとしては、 ■、ポリアルキルメタクリレート(例えば、アルキル基
が炭素数4〜8のもの)、 ■、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリプロピレ
ングリコール、又ポリエチレングリコール成分とポリプ
ロピレングリコール成分からなる共重合体、ポリプロピ
レングリコール成分とポリテトラメチレングリコール成
分とからなる共重合体等)、 ■、ネオペンチルグリコールと脂肪族二塩基酸とのポリ
エステルで下記式で示されるもの(mは1〜20の整数
、nは1〜10の整数)等を挙げることができる。
これらのポリマーを必要に応じて配合すると、エステル
油における冷媒との相溶性、低吸湿性を保持しカつ冷凍
機油として適した粘度を有する冷凍機油が得られる。
この配合物は、エステル油の粘度特性を改善するために
必要に応して配合されるものであり、冷凍機の機種とし
てエステル油自体の特性で充分であれば、特に添加する
必要はない。ポリマーの添論量は、所望の粘度のエステ
ル油が得られるならば特に限定されるものではないが、
通常1重量%〜99重量%の範囲とすることができる。
本発明の冷凍機油には、通常使用される各種添加剤を使
用することができる。
摩耗防止剤としては、一般式 %式%) (式中Rはアルキル基、アリル基、フェニル基であり、
同−又は異種でもよい。) で示され、具体的にはトリアルキルフォスフォロチオネ
ート、トリフェニルフォスフォロチオネート、アルキル
ジアリルフォスフォロチオネート等の硫黄系摩耗防止剤
、 ジフェニルスルフィド、ジフェニルジスルフィド、ジロ
ーブチルスルフィド、ジ−n−ブチルジスルフィド、ジ
ーtert−ドデシルジスルフィド、ジーtert−ド
デシルトリスルフィド等のスルフィド類、スルファライ
ズトスバームオイル、スルファライズドジペンテン等の
硫化油脂類、 キサンチックジサルファイド等のチオカーボネート類、 一級アルキルチオ燐酸亜鉛、二級アルキルチオ燐酸亜鉛
、アルキル−アリルチオ燐酸亜鉛、アリルチオ燐酸亜鉛
等のチオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤等を使用することができ
る。
燐系摩耗防止剤としては、ベンジルジフェニルフォスフ
ェート、アリルジフェニルフォスフェート、トリフェニ
ルフォスフェート、トリクレジルフォスフェート、エチ
ルジフェニルフォスフェート、トリブチルフォスフェー
ト、ジブチルフォスフェート、タレジルジフェニルフォ
スフェート、ジクレジルフェニルフォスフェート、エチ
ルフエニルジフェニルフォスフェート、ジエチルフェニ
ルフェニルフォスフェート、プロピルフエニルジフェニ
ルフォスフェート、ジプロピルフェニルフェニルフォス
フェート、トリエチルフェニルフォスフェート、トリプ
ロピルフェニルフォスフェート、ブチルフエニルジフェ
ニルフォスフェート、ジブチルフェニルフェニルフォス
フェート、トリブチルフェニルフォスフェート等のリン
酸エステル、 トリイソプロピル亜リン酸エステル、ジイソプロピル亜
リン酸エステル等の亜リン酸エステル、ヘキサメチルフ
ォスフォリツクトリアミド、n−ブチル−n−ジオクチ
ルホスフィネート、ジ−n−ブチルヘキシルホスホネー
ト、アミンジブチルホスホネート、ジブチルホスホロア
ミデート等のその他のリン系化合物を使用することがで
きる。
上記摩耗防止剤の使用割合は、エステル油に対して0.
01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%使用する
とよい。
また上記の摩耗防止剤は単独で使用してもよいが、二種
以上組み合わせて使用することもできる。
酸化防止剤としては、ジオクチルジフェニルアミン、フ
ェニル−α−ナフチルアミン、アルキルジフェニルアミ
ン、N−ニトロソジフェニルアミン等のアミン系酸化防
止剤、2.6−ジーt−ブチルバラクレゾール、4.4
° −メチレンビス(2,6−ジーt−ブチルフェノー
ル)、2.6−ジーt−ブチル−α−ジメチルアミンパ
ラクレゾール、2.6−ジーt−ブチルフェノール等の
フェノール系酸化防止剤、トリス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)フォスファイト、トリスノニルフェニル
フォスファイト、トリフェニルフォスファイト等のリン
系酸化防止剤等を使用するとよく、その使用割合は基油
に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.01〜
1.0重量%を使用するとよい。
また腐食防止剤としては、イソステアレート、n−オク
タデジルアンモニウムステアレート、デュオミンT・ジ
オレート、ナフテン酸鉛、ソルビタンオレート、ペンタ
エリスリット・オレート、オレイルザルコシン、アルキ
ルコハク酸、アルケニルコハク酸、及びこれらの誘導体
等があり、その使用割合は基油に対して0.001〜1
.0重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%使用す
るとよい。
消泡剤としては、シリコーンを使用するとよく、その使
用割合は基油に対して0.0001〜0゜003重量%
、好ましくは0.0001〜0.001重量%使用する
とよい。
また、金属不活性化剤としては、例えばベンゾトリアゾ
ール、ベンゾ) IJγゾール誘導体、チアジアゾール
、チアジアゾール誘導体、トリアゾール、トリアゾール
誘導体、ジチオカルバメート等を使用するとよく、その
使用割合は、基油に対して0.01重量%〜10重量%
、好ましくは0゜01重量%〜1,0重量%を使用する
とよい。
更に防錆剤として、例えばコハク酸、コハク酸エステル
、オレイン酸牛脂アミド、バリウムスルホネート、カル
シウムスルホネート等を使用するとよく、その使用割合
は0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.01重
量%〜140重量%を使用するとよい。
〔作用及び発明の効果〕
現在、冷凍機用潤滑油として、高粘度のポリエーテル合
成油が開発されている。しかしながら、冷凍機油の使用
温度は通常−30〜100℃であり、ポリエーテル合成
油は、冷媒と混合されるとその理由は明確ではないが高
温時に相分離する問題とか吸湿性、潤滑性等に問題があ
る。
冷凍機油においては冷媒との相溶性がよいことが重要で
あり、高温、または低温で冷媒と分離しないこと、また
反応しないことが必要とされている。冷媒との相溶性が
悪いと冷凍機における高温部において、ハードウェアー
の焼付等の問題が生じる。
本発明者等は、従来の冷媒に代わる代替フロンとして1
.1.1.2−テトラフルオロエタンに注目し、その冷
媒としての上記諸条件を検討する中で、エステル油と1
.1.1.2−テトラフルオロエタンとは相溶性がよく
、また熱的、化学的に安定であり、又潤滑性に優れたも
のとなることを見出した。
そのため冷凍機用潤滑油は、冷媒との相溶性を保持しつ
つ適した粘度範囲のエステルを選択するか、粘度範囲の
相違するエステルを混合するか、又はポリマーを添加す
ることにより、各種の冷凍機に適した潤滑油としうるが
、酸価が高いと腐食、絶縁性の低下等の問題を生じ、し
かも冷凍機油としての機能が低下するものであり、更に
冷媒安定性を高めるためにバーオキサイド価、アルデヒ
ド価、臭素価指数を低く抑えることが必要であり、又、
スラッジ等の抑制のために灰分量、加水分解安定性、絶
縁性のために水分含有量を抑制する必要がある。
そのため、本発明の冷凍機油は、通常のエステル化反応
により得られるエステルを精製することにより、上記各
指標を冷凍機油として適した範囲に抑えるものであり、
これによりより優れた冷凍機油とすることができること
を見出したものである。
以下、本発明を実施例、比較例により説明するが、まず
実施例等において採用した冷凍機油の評価方法について
説明する。
(酸価測定方法) JIS K 2501の中和価試験方法により全酸価を
測定した。
(バーオキサイド価測定方法) 試料に沃化カリウムを添加した際に遊離される沃素を滴
定する、沃素滴定法で測定した。バーオキサイド価は試
?=lIKgに対するミリ当量数で表わす。
(アルデヒド価測定方法) 試料に塩酸ヒドロキシルアミンを添加した際に遊離する
酸を水酸化ナトリウムで滴定する方法により測定した。
(臭素価指数測定方法) ^STM D 1492により臭素価指数を測定した。
(灰分測定方法) JIS K 2272  の灰分試験方法により灰分を
測定した。
(水分測定方法) JIS K 2275  の水分試験方法のカールフィ
ッシャー法により水分を測定した。
(体積抵抗率測定方法) JIS C2101の電気絶縁油試験方法の体積抵抗率
試験により測定した。
〔実施例〕
本発明の試料油、及び比較油について説明する。
試料油1は、ペンタエリスリトール1モルとC、〜C8
脂肪酸4モルとを反応させて得られるエステルで、ゼオ
ライトで接触処理したもの、試料油2と比較油1は、ジ
ペンタエリスリトール1モルとC6〜C6脂肪酸6モル
とを反応させて得られるエステルで、試料油2は更にゼ
オライトで接触処理したもの、 試料油3と比較油2は、ペンタエリスリトール1モルと
C3〜C,脂肪酸4モルとを反応させて得られるエステ
ルで、試料油3は更にゼオライトで接触処理したもの、 試料油4は、試料油1に添加剤として金属不活性化剤ベ
ンゾ) IJアゾールを0.02重量%、酸化防止剤ジ
フェニルアミン0.2重量%を配合したもの、 試料油5は、試料油2に上記試料油4と同じ添加剤を配
合したもの、 比較油3は、比較油1に上記試料油4と同じ添加剤を配
合したものである。
これらの試料油、比較油に対して、下記の方法により性
能評価を行った。
結果を下記表に示す。
(加水分解安定性) ^STM D 2619に準拠し、試料75g1水25
gの混合物を銅触媒と共に、93℃において48時間加
熱後、試料油の全酸価を測定した。
(冷媒安定性) 試料とR−134aとの2対1混合物を、鉄、銅、アル
ミニウムの触媒と共にオートクレーブ中に封入し、17
5℃において480時間加熱後、触媒外観、及び試料油
の全酸価、色相を測定した(オートクレーブ法)。
又、上記で作製した各試料油、比較油について1、1.
1.2−テトラフルオロエタン冷媒を混合した相溶体に
ついて、高温でのシールドチューブテストを実施した。
試験方法(シールドチューブテスト)は、まずガラス管
に冷凍機油を1 g、 1.1.1.2−テトラフルオ
ロエタン1g、金属片として鉄、銅、アルミニウムのテ
ストピース(形状:直径 1.7mm、長さ 40mm
)各1個ずつそれぞれ溶封した後、175℃の温度下、
14日間(336時間)加熱した。テスト終了後試料油
の変色度を測定すると共に金属片の状態を観察した。
各試料油、比較油の性状及び試験結果を下表に示す。
(以下余白) このように1、本発明の凍機用潤滑油は、テスト後の全
酸価増加、色相変化が少なく、触媒の外観も良好であり
、加水分解安定性、冷媒安定性、絶縁性に優れているこ
とがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1,1,1,2−テトラフルオロエタン冷媒を使
    用する冷凍機用潤滑油であって、100℃における粘度
    範囲が2mm^2/s〜30mm^2/s、全酸価が0
    .05mgKOH/g以下であるエステルからなる冷凍
    機用潤滑油。
  2. (2)1,1,1,2−テトラフルオロエタン冷媒を使
    用する冷凍機用潤滑油であって、100℃における粘度
    範囲が2mm^2/s〜30mm^2/s、全酸価が0
    .05mgKOH/g以下であって、かつバーオキサイ
    ド価1meq./Kg以下、アルデヒド価1mgKOH
    /g以下、臭素価指数10mg/100g以下、灰分が
    10ppm以下であるエステルからなる冷凍機用潤滑油
  3. (3)上記エステルにおける水分が500ppm以下で
    ある請求項1又は2記載の冷凍機用潤滑油。
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