JPH04178365A - 新規有機過酸化物およびその用途 - Google Patents

新規有機過酸化物およびその用途

Info

Publication number
JPH04178365A
JPH04178365A JP2306600A JP30660090A JPH04178365A JP H04178365 A JPH04178365 A JP H04178365A JP 2306600 A JP2306600 A JP 2306600A JP 30660090 A JP30660090 A JP 30660090A JP H04178365 A JPH04178365 A JP H04178365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic peroxide
formula
peroxide
methyl
dcp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2306600A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsukuni Kato
加藤 充国
Hiroyuki Nagai
浩幸 長井
Shuji Suyama
須山 修治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP2306600A priority Critical patent/JPH04178365A/ja
Publication of JPH04178365A publication Critical patent/JPH04178365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な有機過酸化物、特にポリオレフィンの
架橋剤または減成剤等として有用な有機過酸化物に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、電線、ケーブル等の被覆に用いられる電気絶縁層
は、一般に高圧法ポリエチレンを基材とし、これに適量
の有機過酸化物の架橋剤を配合したものを、電線、ケー
ブル等の導体上に押し出して被覆したのち、架橋するこ
とによって形成されていた。そして、その被覆時には分
解せず、しかも架橋時には効率よくポリエチレンの架橋
を行なわしめるため、有機過酸化物の架橋剤としては、
高温活性なジアルキルペルオキシド、中でも安価で性能
に優れるジクミルペルオキシド(DCP)が多用されて
いた。
他方、チーグラーナツタ触媒により製造されるポリオレ
フィンは、分子量が非常に大きく溶融粘度が高いため、
このままでは成形加工することが困難であり、通常これ
に適量の有機過酸化物の減成剤を配合し、180〜35
0 ’Cの温度範囲で処理して分子量を下げ、加工性を
高めたのち、繊維、フィルムおよび他の成形品に利用さ
れている。この場合に用いられる有機過酸化物の減成剤
としても、」二記と同様に、安価で性能に優れることが
らDCPが多用されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、DCPは、安価で性能に優れているとはい
え、使用上全く問題がないわけではなかった。
例えば、電線、ケーブル等の被覆に際し、ポリエチレン
とDCPとを混練するために押し出し機が使われるが、
その場合均質な配合物を得るには、DCPを一定速度で
供給する必要があり、そのためには、計量性の悪い固体
状のDCPを溶融して液状としなければならない。この
ことは、単にDCPの溶融装置を必要とするばかりでは
なく、溶融したDCPを高温状態に保つため、DCPの
分解による危険性が伴うという欠点がある。
また、固体状のDCPを取り扱う場合、どうしても塵芥
等の異物が混入することが多く、得られた電気絶縁層の
品質に悪影響を及ぼす。
さらに、DCPの分解生成物であるアセトフェノンがポ
リマー中に混入し、ポリマーにアセトフェノン臭がつく
という問題も生ずる。
このようなことから、DCPと類似した架橋特性を有し
、しかも室温において液状で、かつポリマーに臭いのつ
かない有機過酸化物の架橋剤の開発が要求されていた。
他方、ポリオレフィンの減成においても同様に、DCP
と類似した減成特性を有し、かつ減成して得たポリマー
に臭いのつかない有機過酸化物の減成剤の開発が要求さ
れていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、これら従来のDCPの持つ欠点を解消し
、有機過酸化物に対する市場の要求を満たすことを目的
として鋭意研究した結果、次の一般式〔I〕で表わされ
る新規な有機過酸化物が、その目的に適合することをみ
いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式 %式% (式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
を示す)で表わされる高温活性な有機過酸化物およびそ
れからなるポリオレフィンの架橋剤、減成剤に関する。
本発明の有機過酸化物は、例えば次の方法で合成するこ
とができる。
すなわち、一般式 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
を示す)で表わされる第三級アルコールと、■−メチル
ー1−シクロヘキシルエチルヒドロペルオキシドとを、
酸触媒の存在下に反応させることによって合成すること
ができる。前記一般式〔■〕で表わされる化合物として
は、具体的には、α、α−ジメチルベンジルアルコール
、α。
α−ジメチル−〇−メチルベンジルアルコール、α、α
〜ジメチルーm〜メチルヘンシルアルコール、。、。−
ジメチル−P−メチルベンジルアルコール、α、α−ジ
メチル=m−イソプロピルベンジルアルコール、α、α
−ジメチルーP−イソプロピルベンジルアルコール等を
挙げることができる。
反応に用いられる酸触媒としては、硫酸、過塩素酸、p
−トルエンスルホン酸等である。また、反応に際して、
反応系を減圧にし反応によって生成する水を反応系外に
留去するか、あるいは無水硫酸マグネシウム等の脱水剤
を存在させ、反応によって生成する水を吸着させて脱水
する等の方法によって、反応を有利に進めることができ
る。
このようにして得られる一般式CI)で示される本発明
の有機過酸化物としては、具体的には、。2.−ジメチ
ルベンジル−1−メチル−1−シクロヘキシルエチルペ
ルオキシド、α、α−ジメチルーm−メチルベンジル−
1−メチル−1−シクロヘキシルエチルペルオキシ(−
1α、α−ジメチル−P−メチルヘンシル−1−メチル
−1−シクロヘキシルエチルベルオキシト、α、α−ジ
メチルーm−イソプロピルベンジル=1−メチル−1−
シクロヘキシルエチルベルオキシト、α、α−ジメチル
ーp−イソプロピルベンジル−1−メチル−1−シクロ
ヘキシルエチルベルオキシト等を例示することができる
これらの新規な有機過酸化物は、核磁気共鳴スペクトル
によって、CH3,CH2,CHの比率を求めることに
より同定され、またヨードメトリーによる活性酸素量か
らペルオキシド基の含有量を求めることができる。
本発明の有機過酸化物は、ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン−ジシクロペ
ンタジェン共重合体等の架橋剤として有用であり、また
ポリプロピレン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等の減
成剤、さらにはラジカル重合開始剤としても使用するこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明の新規な有機過酸化物は、室温で液状であるので
取扱い性に優れ、さらにポリオレフィンを架橋または減
成したとき、臭いのない架橋物または減成物を得ること
ができるという特徴を有する。
〔実施例、比較例〕
以下、実施例および比較例を挙げて本発明の詳細な説明
する。
実施例−1(α、α−ジメチルベンジルー1−メチル−
1−シクロヘキシルエチルペルオキシド(ccp)の合
成) 撹拌機、温度計および滴下漏斗を備えた500mQ4つ
ロフラスコに、α、α−ジメチルベンジルアルコール1
42g (1,1モル)、純度97%の1−メチル−1
−シクロヘキシルエチルヒドロベルオキシト163.1
g (1,0モル)および無水硫酸マグネシウム2gを
入れ、その中に1%過塩素酸−酢酸溶液100.5g 
(0,01モル)を30分かけて滴下した。滴下後、内
容物の温度を35℃に保ち、引き続き2時間反応させた
反応終了後、加水して有機層を分離し、次いで5%カセ
イソーダ水溶液を等量用いて2回洗浄し、さらに大量の
水で中性になるまで洗浄した。そののち、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、r過して反応生成物254.2gを
得た。
この反応生成物について、ヨードメトリーにより活性酸
素量を求めた結果、5.74%(理論値5.79%)で
、純度99.3%、収率91.1%であった。さらに、
この反応生成物を核磁気共鳴スペクトル(NMR−スペ
クトル)で分析した結果、以下のような特性ピークを示
した。
N M R(13:CDCff1.):  0.86−
1.23.m、5HH■1.14   、s、6HH■ 1.42−1.72.m、6HH◎ 1.55   、s、6HH■ 7.21−7.46.+++、5HH■このNMR−ス
ペクトルから、得られた反応生成物は、下記に示した化
学構造を有する有機過酸化物であることが確認された。
◎  ■  ■   ■  ◎ また、このものは、−20℃の冷凍庫に1か月間放置し
たが、結晶化せず粘稠な液体のままであった。
実施例−2(α、α−ジメチルーm−イソプロピルベン
ジル−1−メチル−1−シクロヘキシルエチルペルオキ
シド(CIC)の合成) 実施例−1において、α、α−ジメチルベンジルアルコ
ールの代わりに、α、α−ジメチルーm−イソプロピル
ベンジルアルコール187.2g(1,05モル)を用
いる以外は、実施例−1に準して反応を行ない1反応生
成物289.0gを得た。この反応生成物について、ヨ
ードメトリーにより求めた活性酸素量は、4.98%(
理論値5.02%)で、純度99.2%、収率90.0
%であった。さらに、この反応生成物のNMR−スペク
トルは、以下のような特性ピークであった。
NMR(溶[:CDCQ3):  0.95−1.27
.m、5HH■1.14   、s、6HH■ 1.23   、d、6HH◎ 1.55−1.74.m、6HH■ 1.55   、s、6HH◎ 2.90   、m、IHH■ 7.1.5−7.38.m、4HH■ このNMR−スペクトルから、得られた反応生成物は、
下記に示した化学構造を有する有機過酸化物であること
が確認された。
■ ■ ■  @  ■ ■◎ また、このものは、−20℃の冷凍庫に1か月間放置し
たが、結晶化せず粘稠な液体のままであった。
実施例−3(ポリエチレンの架橋) 密度0.921、メルトインテックス1.5の高圧法ポ
リエチレン+−00重量部と、実施例−1で得られたC
CP2.5重量部とを押し出し機に供給し、溶融混練し
ながら120°Cで径5mmのス1−ランドを連続的に
押し出した。次いで、プレスを用い195℃で5分間架
橋した。このとき、長時間の連続押し呂しが可能で、ス
1〜ランドの表面状態も良好であり、さらに架橋物の臭
いは、はとんど感しられなかった。架橋度の指標となる
ゲル分率(90℃のトルエン中に6時間浸漬したときの
不溶分)は、90%であった。
比較例−1(ポリエチレンの架橋) 実施例−3において、CCPの代わりにDCPを用いる
以外は、実施例−3に準じてポリエチレンの架橋を行な
った。このとき、均質な架橋物を得るためには、溶融混
線時間が実施例−3の場合の約2倍必要であった。さら
に、最終的に得られたゲル分率は89%で、架橋物はア
セトフェノン臭が感じられた。
実施例−4(エチレン−酢酸ビニル共重合体の架橋) エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部。
ステアリン酸1重量部の混合物に、実施例−2で得られ
たClC5重量部を添加し、ロールで混練した。得られ
た組成物をプレス中に置き、170°Cで30分間架橋
した。このようにして得られた架橋物の硬度(スプリン
グ式硬度計で測定)は70H8で、臭いはほとんど感じ
られなかった。
比較例−2(エチレン−酢酸ビニル共重合体の架橋) 実施例−4において、CICの代わりにDCPを用いる
以外は、実施例−4に準じてエチレン−酢酸ビニル共重
合体の架橋を行なった。このとき、均質な架橋物を得る
ためには、ロールによる混練時間が実施例−4の場合の
約1.5倍必要であった。さらに、得られた架橋物の硬
度は68H5で、アセトフェノン臭が感じられた。
実施例−5(ポリプロピレンの減成) 非安定化ポリプロピレン〔メルトフローインデックス(
MI)(230℃/2.16kg): 1゜8 g /
 10分3100重量部とCCPo、05重量部とをタ
ンブルミキサー中で混合した。この混合物を250°C
で一軸押し出し機を通して押し出し、得られたものを室
温に冷却後、顆粒状にし、230℃/2.16kgの条
件でMTfiを測定した。その結果、MI値は25.7
g/l、0分で、得られた減成物は、臭いがほとんど感
しられなかった。
比較例−3(ポリプロピレンの減成) 実施例−5において、CCPの代わりにDCPを用いる
以外は、実施例−5に準じてポリプロピレンの減成を行
なった。その結果、MI値は23゜5 g / l 0
分で、得られた減成物は、アセトフェノンの不快臭が感
じられた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
    を示す)で表わされる有機過酸化物。
  2. (2)請求項(1)記載の有機過酸化物からなるポリオ
    レフィンの架橋剤。
  3. (3)請求項(1)記載の有機過酸化物からなるポリオ
    レフィンの減成剤。
JP2306600A 1990-11-13 1990-11-13 新規有機過酸化物およびその用途 Pending JPH04178365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2306600A JPH04178365A (ja) 1990-11-13 1990-11-13 新規有機過酸化物およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2306600A JPH04178365A (ja) 1990-11-13 1990-11-13 新規有機過酸化物およびその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04178365A true JPH04178365A (ja) 1992-06-25

Family

ID=17959026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2306600A Pending JPH04178365A (ja) 1990-11-13 1990-11-13 新規有機過酸化物およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04178365A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0208353B1 (en) Process for cross-linking or degrading polymers and shaped articles obtained by this process
US4753992A (en) Polymer composition
JPH0657057A (ja) ポリプロピレン組成物及びそのフィルム
US4239644A (en) Liquid peroxide composition
RU2141487C1 (ru) Полипропилен с улучшенными свойствами и способ его получения
US5264493A (en) Process for the treatment of polypropylene
AU3834795A (en) Modification of (co)polymers with cyclic ketone peroxides
US5530073A (en) Process for increased peroxide efficiency in controlled rheology polypropylene resin
EP0334829B1 (en) Process for the treatment of polypropylene
JPH04178365A (ja) 新規有機過酸化物およびその用途
JPS6249254B2 (ja)
EP0350083A1 (fr) Procédé pour la préparation de polythiophènes et dispositifs électroconducteurs les contenant
JP3547600B2 (ja) 架橋ポリオレフィン樹脂押出成形体及びその製造方法
TWI443117B (zh) 改質聚烯烴的方法
EP0131323A1 (en) Process for the degradation of (co)polymers of propylene
JP3463841B2 (ja) プロピレン重合体組成物
JPS5918758A (ja) シリコ−ンゴムの架橋方法
US3453227A (en) Olefin polymer compositions containing 4-oxa-17-hexacosenamide
US5883286A (en) Phenol compound and use thereof
JPS6242922B2 (ja)
JPH08225495A (ja) フェノール化合物およびその用途
JPS64981B2 (ja)
JPS58196249A (ja) カ−ボンブラツク配合物及びその成型品
JPS6043381B2 (ja) 複合樹脂組成物
JPS588702A (ja) スルホナ−ト基含有アイオノマ−の製造方法