JPH04178359A - テトラサイクリン誘導体 - Google Patents

テトラサイクリン誘導体

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JPH04178359A
JPH04178359A JP2216595A JP21659590A JPH04178359A JP H04178359 A JPH04178359 A JP H04178359A JP 2216595 A JP2216595 A JP 2216595A JP 21659590 A JP21659590 A JP 21659590A JP H04178359 A JPH04178359 A JP H04178359A
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JP
Japan
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compound
inflammatory
tetracycline
acid
collagenase
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JP2216595A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Bando
坂東 信行
Tsutomu Kawai
勉 河合
Takashi Hamazaki
高史 濱崎
Michiya Shimamura
三智也 嶋村
Goro Kobayashi
悟朗 小林
Tetsuo Takigawa
滝川 哲夫
Masafumi Okada
雅文 岡田
Masaaki Takami
高見 正明
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 の1 本発明は、コラゲナーゼ阻害活性を有するテトラサイク
リン系化合物と抗炎症性化合物とが結合してなる化合物
またはその塩(以下、これをテトラサイクリン誘導体と
称することがある)に関する。
本発明により提供されるテトラサイクリン誘導体は、結
合組織の構成成分の1つであるコラーゲンの破壊によっ
て特徴づけられ、しかも炎症を伴う各種の疾患、例えば
、関節リウマチ、変形性関節炎、Re1ter症候群お
よびLyme病などの感染が主原因とされる関節疾患、
ならびに歯周病、角膜潰瘍、皮膚潰瘍、表皮水泡症等の
治療に有効である。
【哀ニュ潴 組織障害と炎症を特徴とする疾患は多様であるが、例え
ば関節リウマチおよび変形性関節炎に代表される関節疾
患の治療には痛みと炎症の抑制を目的とした抗炎症性化
合物、特に非ステロイド性抗炎症化合物を使用すること
が多い。この作用メカニズムはアラキドン酸のシクロオ
キシゲナーゼ代謝を阻害することによるプロスタグラン
デイン類の合成阻害であり、このため非ステロイド性抗
炎症化合物は直接の鎮痛抗炎症作用を有するとされてい
る。また、関節疾患の病態の進展を抑制する目的で免疫
調節剤が使用されている。さらに病状が進展した場合に
は副腎皮質ステロイドホルモン、合剤、免疫抑制剤等が
使用されている。しかし、副腎皮質ステロイドホルモン
以外の薬剤は効果が弱く、一方、副腎皮質ステロイドホ
ルモンは長期に使用すると骨粗髭症が惹起されるという
問題点がある。
近年、これらの既存の薬剤とは異なった作用メカニズム
を有する関節疾患治療剤の開発が希求され、関節組織の
破壊抑制剤について多くの研究がなされてきた。このな
かで、特に結合組織の破壊にコラゲナーゼなどのマトリ
ックスメタロプロテアーゼが重要な役割を担っているこ
とが明らかにされてきた[Drugs Fut、、15
,495(1990)参照]。
テトラサイクリン、ミノサイクリン、ドキシサイクリン
、オキシテトラサイクリン、グロルテトラサイグリン、
デメチルクロロテトラサイクリンなどのテトラサイクリ
ン系抗生物質またはその塩(以下、これをテトラサイク
リン類と称することがある)は抗菌スペクトルの広い抗
生物質として汎用されているが、抗菌作用以外の作用も
検討され、1983年にはニューヨーク州立大学(米国
)の研究者によりミノサイクリンの歯周病における抗コ
ラゲナーゼ作用が報告された[J、 Periodon
−tal Res、、18,516(1983)参照]
。それ以後、コラーゲンの破壊を特徴とする種々の疾患
に関する研究の進展と相俟って、テトラサイクリン類に
ついてこれら疾患の治療を目的とした臨床応用の検討が
なされてきている。具体的には、歯周病患者に対する投
与例[J、 Periodontal Res、、19
.651(1984);J、 Dent、 Res、、
 68(Spec、l5sue)、 1691(198
9)参照コ、角膜潰瘍患者に対する投与例[Corne
a、 3.75(1984)およびAnn、Ophth
almol、 。
17、742(1985)参照] 、Re1ter症候
群患者およびLyme病患者の関節症に対する投与例[
C11n。
Exp、 Rheumatol、、7.100(198
9)および AnnuaIInternal、 Med
、、 99.22 (1983)参照]、関節リウマチ
患者に対する投与例[J、 Rheumatol、 、
 14゜28(1987)参照]等が挙げられる。さら
に1990年にオランダで行われた関節リウマチ患者1
0人に対するミノサイクリンの臨床試験の結果として投
与開始後4週間目から有効性が認められたことが報告さ
れている[J、 Rheumatol、、17.43(
1990)参照]。
一方、ニューヨーク州立大学のグリーンワルド(R,A
、 Greenwald)らは1990年2月に開催さ
れた第36回米国整形外科学会において、ラッ[・のア
ジュバント関節炎に対するミノサイクリン、ドキシサイ
クリンおよびテトラサイクリンを化学修飾したデジメチ
ルテトラサイクリン(以下、これをDMATと略称する
)の投与効果を検討した結果として、いずれにおいても
コラゲナーゼ活性が減少し、かつ関節の病理所見より組
織障害の抑制が認められたが、抗炎症効果は認められな
かったことを報告している[The 36th Ann
ual Meeting、 0rth、 Res、 S
oc、、abstract p270(1990)参照
]。
B < ′  ゛と  − プロスタグランデイン類の合成阻害によって鎮痛抗炎症
効果を発現する非ステロイド性抗炎症化合物は関節疾患
の治療に極めて重要であるが、疾患の進行を抑制し治癒
に向かわせる作用は有していない。一方、テトラサイク
リン類およびDMATはコラゲナーゼ阻害作用を有しコ
ラーゲンの分解を抑制することにより関節疾患の進行を
抑制し治癒に向かわせることのできる可能性はあるが、
上述したように、これまでに実施された臨床試験の結果
、およびラットアジュバント関節炎モデルでの動物実験
の結果から判断すれば、テトラサイクリン類およびD 
MA、 Tはコラゲナーゼを阻害しコラーゲンの分解を
抑制することによる組織破壊の抑制作用を有することは
明らかであるが、抗炎症作用の発現を期待することはで
きない。
また、今日汎用される非ステロイド性抗炎症化合物は副
作用として一般的にプロスタグランデイン合成阻害によ
る胃腸障害作用を有する。これまで、非ステロイド性抗
炎症化合物の副作用の低減を目的に多くの研究がなされ
てきている。薬剤のプロドラッグ化はこのための1手法
であり、インドメタシンをはじめとして多くの薬剤に関
してプロドラッグ化の検討が行われてきたが、これらは
いずれも組織破壊に着目したものではなかった。
しかして、本発明の目的は、関節リウマチ、変形性関節
炎等の関節疾患のみならず、歯周病、角膜潰瘍、Re1
ter症候群、Lyme病、表皮水泡症、皮膚潰瘍等の
結合組織を構成するコラーゲンの破壊によって特徴づけ
られ、しかも炎症を伴う各種の疾患の治療に有効な新規
な化合物を提供することにある。
−′ るための 本発明によれば、上記の目的は、前記のテトラサイクリ
ン誘導体を提供することによって達成される。
本発明により提供されるコラゲナーゼ阻害活性を有する
テトラサイクリン系化合物と抗炎症性化合物とが結合し
てなる化合物の代表例として、下記の一般式(I)で示
される化合物(以下、これを化合物(I)と略称するこ
とがある)が挙げられる。
[TC]  [Z]m+n    (I)(式中、[T
C]と[Z]はエステル結合またはアミド結合によって
結合しており、[TC]は水酸基に換えて水酸基から水
素原子を除去することにより誘導される基をm個および
/またはアミド基に換えてアミド基からアミノ基を除去
することにより誘導される基をn個有するテトラサイク
リン系化合物の残基な表し、[Z]は[T C]が水酸
基から水素原子を除去することにより誘導される基をm
個有するテトラサイクリン系化合物の残基を表す場合、
カルボキシル基から水酸基金除去することにより誘導さ
れる基を1個有する抗炎症性化合物の残基を表し、[T
 C]がアミド基カラアミノ基を除去することにより誘
導される基ヲ。
個有するテトラサイクリン系化合物の残基ヲ表ス場合、
アミノ基から1個の水素原子を除去することにより誘導
される基を1個有する抗炎症性化合物の残基を表し、(
m+n)は[T C]と結合する[Z]の個数を表し、
mとnは同時にOを表すことはなく、mはO〜6の整数
を表し、nは0〜2の整数を表す) テトラサイクリン系化合物としては一般式(式中、R1
は水素原子、塩素原子またはN、 N−ジメチルアミノ
基を表し、R2およびR4は水素原子または水酸基を表
し、R3は水素原子またはメチル基を表す) で示される化合物が好ましく、なかでも下表に示すR1
、R2、R3およびR4を有する汎用のテトラサイクリ
ン系化合物が特に好ましい。
テトラサイクリン系化合物    RI     R2
R3R4オキシテトラサイクリン          
HOHCH30Hテトラサイクリン         
    HOHCH3Hデメチルクロロテトラサイクリ
ン      CI     OHHHミノサイクリン
           N(CH3)2    HHH
クロロテトラサイクリン          CI  
   OHCH3Hドキシサイクリン        
     HHCH30H抗炎症性化合抗炎症石化、−
射的に汎用されている非ステロイド性抗炎症化合物が好
ましいが、主に抗リウマチ剤として使用される免疫調節
作用を有する化合物、その他免疫抑制作用を有する化合
物、副腎皮質ステロイドホルモンなども用いることがで
きる。これら化合物のうち、上記に例示したテトラサイ
クリン系化合物の水酸基またはカルボニル基に、直接ま
たはリンカ−を介してエステル結合またはアミド結合等
により結合させつる置換基を有するものが好ましい。
非ステロイド性抗炎症化合物としては、例えばジグロロ
フェナッグ[2−(2,6−シグロロアニリノ)−フェ
ニル酢酸]、ロキソブロフェン[2−(4−((2−オ
キソシグロペンチル)メチル)フェニル)プロピオン酸
]、プラノプロフェン[2−(5−H−[1]ベンゾピ
ラノ[2゜3−b]ピリジン−7−イル)プロピオン酸
]、スリンダク[(Z)−5−フルオロ−2−メチル−
1((4−(メチルスルフィニル)フェニル)メチレン
)−LH−インデン−3−酢酸]、オキサプロジン[4
,5−ジフェニル−2−オキサゾールプロピオン酸]、
メフェナム酸[N−(2゜3−キシリル)アントラニル
酸]、チアプロフェン酸[5−ベンゾイル−α−メチル
−2−チオフェン酢酸コ、イブプロフェン[2−(4−
イソブチルフェニル)プロピオン酸]、フエンブフエン
[4−(4−ビフェニル)−4−オキソ酪酸]、フルル
ビプロフェン[2−(2−フルオロ−4−ビフェニリル
)プロピオン酸]、インドメタシン[1−(4−クロロ
ベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチルーIN−イン
ドール−3−酢酸]、ナプロキセン[(+)−6−メト
キシ−α−メチル−2−ナフタレン酢酸コ、EG工S−
5645[2,4−ジアミノ−5−(3,4−ジメトキ
シベンジル)ピリミジン]、ビラシラツク[4−(p−
クロロフェニル)−1−(p−フルオロフェニル)ピラ
ゾール−3−酢酸]、ロナゾラク[3−(p−クロロフ
ェニル)−1−フェニルピラゾール−4−酢酸] 、E
−5110[N−メトキシ−3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジリデン−2−ピロリドン]
、CN−100[2−(10,l 1−ジヒドロ−10
−オキソジベンゾ[b、f]チエビン−2−イル)プロ
ピオン酸]、MS−932[4−(アセチルアミノ)フ
ェニル酢酸] 、TZI−41078[4−ヒドロキシ
−3,5−ジ(t−ブチル)ベンゾフェノンオキシムコ
、エトドラグ[1,8−ジエチル−1,3,4,9−テ
トラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸
]、TENIDAP[5−クロロ−2,3−ジヒドロ−
2−オキソ−(2−チエニルカルボニル)−インドール
−1−カルボキサミド] 、シリプロフェン[2−(4
−(2−チアゾリルオキシ)フェニル)プロピオン酸]
、トルフェナム酸[N−(2−メチル−3−クロロフェ
ニル)アントラニル酸]、アルミノプロフェン[2−(
p−メチルアリルアミノフェニル)プロピオン酸] 、
BW 755C[3−7ミノー1−(3−(トリフルオ
ロメチル)フェニル)−2−ピラゾリン]等が挙げられ
、また免疫調節作用または免疫抑制作用を有する化合物
としては、例えばロベンザリット[4−クロロ−2,2
’−イミノジベンゼンカルボン酸]、サラゾスルファビ
リジン[2−ヒドロキシ−5−((4−((2−ピリジ
ニルアミノ)スルホニル)−フェニル)アゾ)−ベンゼ
ンカルボン酸]、テロミソール[3−(p−クロロフェ
ニル)チアゾロ[3,2−a]ベンズイミダゾール−2
=酢酸]等が挙げられる。抗炎症性化合物としては、ロ
キソブロフェン、プラノプロフェン、チアプロフェン酸
、イブプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン
等に代表される芳香族置換アルキルカルボン酸を用いる
のがより好ましい。芳香族置換アルキルカルボン酸は一
般式(I[) A r  CHCHa COOH(II )[式中、A
rはイブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェ
ン、ロキソブロフエン、チアプロフェン酸、プラノプロ
フェン等の芳香族置換アルキルカルボン酸からα−メチ
ルプロピオン酸部分を除去した残基を表すコ で示される(以下、これを芳香族置換アルキルカルボン
酸(n)と略称する)。
本発明のテトラサイクリン誘導体として、コラゲナーゼ
阻害活性と抗炎症作用との薬理作用発現上のバランスか
らテトラサイクリン1分子と1分子の抗炎症性化合物と
が結合してなる化合物またはその塩が好ましい。特に化
合物(I)のうち−膜中(I[I) Ar−C:HCOO とHl [式中、R1、R2、R3、R4およびArは前記定義
のとおりである] で示されるテトラサイクリン芳香族置換アルキルカルボ
ン酸エステル(以下、これを化合物(III)と略称す
る)が好ましい。
テトラサイクリン系化合物と抗炎症性化合物とは、抗炎
症性化合物がカルボキシル基を含有する場合には該カル
ボキシル基とテトラサイクリン系化合物の水酸基とがエ
ステル結合により結合し、また抗炎症性化合物がカルボ
キシル基を含まずに例えばアミノ基を含有する場合には
、ます抗炎症性化合物のアミノ基とコハダ酸無水物、ア
ジピン酸無水物等を反応させることにより該抗炎症性化
合物にアミド結合を介してカルボキシアルキル基を導入
し、次いで導入したカルボキシル基とテトラサイクリン
系化合物の水酸基とがエステル結合するか、または該ア
ミノ基がテトラサイクリン系化合物のアミド基のアミノ
基と交換反応することによりアミド結合する。
エステル(III)の合成法について、テトラサイクリ
ン系化合物としてテトラサイクリンを選び、かつ抗炎症
性化合物として芳香族置換アルキルカルボン酸を選んだ
場合について以下に詳しく説明する。
[ジシクロへキシルカルボジイミド法コ芳香族置換アル
キルカルボン酸(II)とこれに対して約1.0〜2.
0当量、好ましくは約1.0〜1.2当量のジシクロへ
キシルカルボジイミドをテトラヒドロフラン、1.2−
ジメトキシエタン、塩化メチレン、クロロホルム等の不
活性溶媒中で約0.5〜2.0時間、好ましくは約0.
5〜1.0時間室温で攪拌下に反応させたのち、反応混
合液に芳香族置換アルキルカルボン酸(II)に対して
約0.5〜1.0当量、好ましくは約0.7〜01g当
量のテトラサイクリンを無水ジオキサン、無水テトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒に溶解して得られた溶液
を一度にまたは徐々に添加し、そのままO℃〜溶媒の沸
点の範囲の温度、好ましくは室温で約10〜24時間攪
拌を継続する。このとき、芳香族置換アルキルカルボン
酸(n)に対して約1〜4当量のピリジン、トリエチル
アミン等の塩基性化合物、および触媒量の4−ジメチル
アミノピリジンを共存させるのが好ましい。反応終了後
、反応混合液を濾過し、濾液を通常の精製操作に付すこ
とによりエステル(III)を得ることができる。
[酸ハライド法] 芳香族置換アルキルカルボン酸(n)の酸ハライドへの
変換は、公知の方法で実施することができる。例えば、
芳香族置換アルキルカルボン酸(n)に芳香族置換アル
キルカルボン酸(I[)に対して約1.0〜10.0当
量の塩化チオニルを加え、ベンゼン等の不活性溶媒の共
存下または非共存下に約1〜5時間加熱還流したのち、
過剰の塩化チオニルと溶媒使用時にはその溶媒を減圧下
に留去し、その残渣をそのまま芳香族置換アルキルカル
ボン酸(n)の酸グロリドとして使用することができる
テトラサイクリンを無水ジオキサン、無水テトラヒドロ
フラン等のエーテル系溶媒に溶解し、得られた溶液に、
約1〜4当量のピリジン、トリエチルアミン等の塩基性
化合物および触媒量の4−ジメチルアミノピリジンの共
存下、または1〜4当量の4−ジメチルアミノピリジン
の共存下に、テトラサイクリンに対して約1〜3当量の
芳香族置換アルキルカルボン酸(I[)から調製した芳
香族置換アルキルカルボン酸(n)の酸クロリドを一度
にまたは徐々に添加し、そのまま0℃〜溶媒の沸点の範
囲の温度、好ましくは室温で約2〜14時間攪拌を継続
する。反応終了後、反応混合液を濾過し、濾液を減圧下
に濃縮したのち、その残渣を通常の抽出操作および精製
操作に付すことによりエステル(III)を取得するこ
とができる。
このようにして調製したエステル(II[)は1当量の
塩酸、硫酸などの酸と処理することにより対応する酸の
塩とすることができる。
このようにして調製したエステル(III)のコラゲナ
ーゼ阻害活性および抗炎症作用についての試験例を以下
に示す。化合物(I)としては芳香族置換アルキルカル
ボン酸(I[)としてフルルビプロフェンまたはロキソ
プロフエン(以下、前者をFと略記し、後者をRと略称
することがある)を用い、これらとテトラサイクリン、
クロロテトラサイグリンまたはドキシサイクリン(以下
、これ゛らをそれぞれTC,CTC,DCと略称するこ
とがある)とを反応させることにより調製した化合物(
以下、これらをそれぞれF−TC,F−CTC,、F−
DClR−TC,”R−CTCおよびR−DCと略称す
ることがある)を使用し、コラゲナーゼ阻害活性測定試
験においてはDMATを対照薬として使用し、また抗炎
症作用測定試験においてはFおよびRのナトリウム塩(
以下、これらをそれぞれFおよびR−Naと略称するこ
とがある)を対照薬として使用した。
[コラゲナーゼ阻害試験] コラ゛ −ゼの−1 日本白色家兎(4週令)のヒザ関節軟骨を無菌的に採取
し、S、 Co11ierらの方法[Ann、 Rhe
um。
Dis、、 48,372(1989)参照]に従い、
軟骨細胞を分離し、4X10’個の細胞を30m1のハ
ムF12培地(10%牛脂児血清を含む)に懸濁したの
ち、150cn(培養フラスコ(居城ガラス(株)製)
中で、5%炭酸ガス−飽和水蒸気を含む空気雰囲気下、
37℃で培養した。培地は3〜4日に1度交換した。細
胞がフラスコ内でコンフルエントの状態まで増殖した時
点で(培養7〜9日後)、培地を30m1のハムF12
無血清培地[3C単位/ m lのヒト・リコンビナン
ト・インターロイキン 1 a (Genzyme社製
、米国)と 0.4%ラグトアルブミン氷解物(Sig
ma社製、米国)を含む]に替えて4日間培養後、得ら
れた培養上清液を採取してコラゲナーゼ液として使用し
た。
コラ゛ −ゼ′ の1 上記のコラゲナーゼ液について水弁らの方法[炎症、 
4 、247(1984)参照]に従って、トリプシン
で処理することにより活性化したのち、添加したトリプ
シンを大豆トリプシンインヒビター(Sigma社製)
にて不活性化して活性コラゲナーゼ液を得た。コラゲナ
ーゼ活性は、蛍光標識コラーゲン溶液の分解活性を測定
する水弁らの方法[炎症、 4.123(1984)参
照]に準じて測定した。
この分解活性は、35℃の温度下に1分間でコラーゲン
1μgを分解する活性を1単位として求めた。
被験薬物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し
て得られた溶液を、活性コラゲナーゼ液にDMSOの最
終濃度が5%となるように添加した。薬物を添加しない
ときのコラーゲン分解活性を100%として被験薬物を
添加したときの阻害率を算出した。
コラ゛ −ゼ  ′ 測定結果を第1表に示す。
第1表 被験薬物    50%阻害を示す薬物濃度(王 C5
0C 50)D        3 X 10−’MF−TC
IXIO−3M F−CTCI X 10−’M F−DC3XIO−5M R−TClXl0−”M R−CTCI X I O−’M R−DC3X10−’M 第1表から明らかなように、F−CTC,F−DClR
−CTCおよびR−DCの塩酸塩はDMATより強いコ
ラゲナーゼ阻害効果を有し、F−TCおよびR−TCの
塩酸塩はDMATよりやや弱いコラゲナーゼ阻害効果を
有する。なお、FおよびR−NaについてはlXl0−
”Mの濃度でコラゲナーゼ阻害活性が認められなかった
[抗炎症作用] F−TC,F−CTCSF−DC,R−TC。
R−CTCおよびR−DCの抗炎症作用を、急性の炎症
モデルであるラットを用いてのカラゲニン浮腫法により
検定した。
族1方丑 ウィスター系雄性ラット(7週令)を1群8匹とし試験
に用いた。ラムダ(λ)−力ラゲエン(Picnin 
A■、逗子化学研究新製)を生理食塩水に1%の濃度と
なるように溶解し、得られた溶液の0.1mlをラット
の左後肢足距皮下に注射し、定容積をボリュームメータ
(室町機械(株)製)を用いて6時間後まで測定した。
浮腫誘発前の値との差を浮腫容積とし、1時間毎の浮腫
容積の総和から抑制率を算出した。
なお、被験薬物は誘発直前に10%アラビアゴム水溶液
に懸濁し、経口投与した。投与用量は10 m 1 /
 k gとした。
1腹亙1 試験結果を第2表に示す。
第2表 被験薬物     投与量     抑制率”g/kg
  μmol/kg    %F         4
  16     40.2F−TC101441,3 F−CTC1013,539,5 F−DC101442,6 R−Na      2  7.5    4G、2R
−TC57,141,5 R−CTC56,840,8 R−DC57,143,1 第2表から明らかなように、F−TC,F−CTC,F
−DC,R−TCXR−CTCおよびR−DCの塩酸塩
はともにFおよびR−Naと同程度の抗炎症効果を有す
る。
第1表および第2表から明らかなように、F−CTC,
F−DC,R−CTCおよびR−DCの塩酸塩はDMA
Tに比較し強いコラゲナーゼ阻害効果を有するうえに、
FおよびR−Naと同fi&の抗炎症効果を有する。ま
た、F−TCおよびR−TCの塩酸塩はD M A T
よりやや弱いコラゲナーゼ阻害効果を有するが、Fおよ
びR−N aと同程度の抗炎症効果を有する。
このように本発明のテトラサイクリン誘導体はコラーゲ
ン破壊によって特徴づけられる炎症を抑制する作用を有
する。またテトラサイクリン誘導体は毒性試験において
も低毒性であることが確認された。
以上の薬理試験の結果より、本発明のテトラサイクリン
誘導体はコラーゲン破壊によって特徴づけられ、しかも
炎症を伴う各種の疾患、特に関節リウマチおよび変形性
関節炎に代表される関節疾患に有効であり、またRe1
ter症候群、Lyme病などの感染が主原因とされる
関節疾患、歯周病、角膜潰瘍、皮膚潰瘍、表皮水泡症等
の治療に有効である。
本発明のテトラサイクリン誘導体を含有してなる薬剤組
成物の投与は経口または非経口のいずれであってもよい
。経口用射影としては、散剤、錠剤、乳剤、カプセル剤
、顆粒剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁
剤、リモナーゼ剤、シロップ剤などを含む)などが挙げ
られる。また非経口用射影としては注射剤、点滴剤、軟
膏剤、硬膏剤、液剤(酒精剤、チンキ剤、ローション剤
などを含む)、湿布剤、塗布剤、噴霧剤、散布剤、リニ
メント剤、クリーム剤、乳剤などが挙げられる。
テトラサイクリン誘導体の投与量は、疾病、患者の重篤
度、薬物に対する忍容性などにより異なるが、経口用の
製剤、注射剤、点滴剤の場合には、通常成人1人あたり
10〜1000 m gの範囲とすることができ、この
投与量を1日1回または数回に分けて投与することがで
きる。また非経口用の外用の場合には、テトラサイクリ
ン誘導体として濃度0.001〜10%、好ましくは濃
度0.05〜5%の製剤として使用するのがよい。
本発明のテトラサイクリン誘導体は適当な薬理学的に許
容される希釈剤(または担体)を用いて常法に従って上
記の種々の射影に成形するために適合した薬剤組成物と
することができる。錠剤およびカプセル剤に成形するた
めに適合した薬剤組成物(例えば粒剤)に用いられる希
釈剤としては例えば次のものが挙げられる。(a)充填
剤および増量剤、例えば澱粉、砂糖、マニトール、ケイ
酸など;(b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロ
ースおよび他のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドンなど;(C)湿潤剤、例え
ばグリセリンなど;(d)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カ
ルシウム、重炭酸ナトリウムなど;(e)溶解遅効剤、
例えばパラフィンなど;(f)再吸収促進剤、例えば第
4級アンモニウム化合物など:(g)表面活性剤、例え
ばセチルアルコール、グリセリンモノステアレートなど
;(h)吸着担体、例えばカオリン、ベントナイトなど
;(i)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレング
リコールなど。錠剤およびカプセル剤には通常用いられ
る被覆、エンベロブ(envelope)および保護基
質を含ませることができ、これらは乳白剤を含むことが
できる。被覆、エンベロブおよび保護基質は例えば重合
体物質またはロウからつくることができる。座薬に成形
するために適する薬剤組成物に用いられる希釈剤は、例
えば通常用いられる水溶性または非水溶性の希釈剤、例
えばポリエチレングリコール、脂肪(例えばココア油、
脂肪酸のアルコールエステルなど)またはこれらの希釈
剤の混合物などであってもよい。軟膏剤、塗布剤および
クリーム剤として用いる薬剤組成物には、例えば動物性
または植物性の脂肪、ロウ、パラフィン、澱粉、トラガ
カント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、
シリコン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、酸化亜鉛な
どの通常用いられる希釈剤およびこれらの混合物などを
含ませることができる。粉末およびスプレーとして用い
る薬剤組成物には、例えば通常用いられる希釈剤、例え
ばラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、
ケイ酸カルシウム、ポリアミド粉末またはこれらの混合
物などを含ませることができる。エアロゾルスプレーに
は、例えば通常用いられる噴射基剤、例えばクロロフル
オロ炭化水素などを含ませることができる。溶液および
乳液として用いる薬剤組成物には、例えば溶媒、溶解剤
および乳化剤など通常用いられる希釈剤を含ませること
ができる。かかる希釈剤の例としては、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸メチル
、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレン
グリコール、ジメチルホルムアミド、食用油(例えば落
花生油、アーモンド油、分画ココナツ油、魚肝油など)
、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポ
リエチレングリコール、ソルビトールの脂肪酸エステル
、またはこれらの混合物が挙げられる。非経口投与され
る溶液および乳液である薬剤組成物は無菌的にそして適
当には血液等張に調製すべきである。懸濁液として用い
る薬剤組成物には通常用いられる希釈剤、例えばエチル
アルコール、プロピレングリコール、表面活性剤(例え
ばエトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシ
エチレンソルビット、ソルビタンエステルなど)等の液
体希釈剤、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウ
ム、ベントナイト、寒天、トラガカントまたはこれらの
混合物などを含ませることができる。また、これらすべ
ての薬剤組成物には着色剤、保存剤、芳香および風味添
加物(例えばはっか油、ユーカリ油など)、甘味剤(例
えばサッカリンなど)などを含ませることができる。
1息I 以下に、本発明を具体的に説明する。なお本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例に 二工旦ユ澄1 フルルビプロフェン143mg (0,6ミリモル)を
テトラヒドロフラン5mlに溶解し、得られた溶液にジ
シクロへキシルカルボジイミド122mg  (0,6
ミリモル)を加えて攪拌した。30分後、TC222m
g(0,5ミリモル)のテトラヒドロフラン20m1溶
液を滴下し、次いで4−ジメチルアミノピリジン20 
mgを加え、−夜室温で攪拌した。反応混合液を濾過し
、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ダイソ
ーゲルIR−60、ダイソー(株)製:クロロホルム−
メタノール)で粗精製したのち、分取液体クロマトグラ
フィー(LC−09型、日本分析工業(株)社製、JA
IGEL−IHカラム、テトラヒドロフラン溶媒)で精
製し、黄色粉末70mg (収率25%、融点141〜
143℃)を得た。このものの分析結果を以下に示す。
”H−NMR分析δ(ppm、CDC13)  :3.
88.3.82(LH,q、 Ar−CH(Ct(3)
Coo−);3、2−3.4(LH,m、 5a−H)
 ;2.52(6H,N−(CH3)2)”C−NMR
分析δ(ppm、DMSO−da) :原料TCのC−
12aに帰属されるシグナルδ=73.3が6=81.
9.81.6に移動し、原料フルルビプロフェンのカル
ボン酸由来のカルボニル炭素に帰属されるシグナルδ=
175.4が6=173.2に移動した。このことから
、TCの12a−OHとフルルビプロフェンがエステル
結合していることが確認された。
F  D −M A  S  S  :  m/e=6
71(M+1)これらの分析結果により、上記の生成物
はTCとフルルビプロフェンが結合したF−TCである
ことが確認された。
実施例2 二二工旦り玉1 フルルビプロフェン500mg (2,0ミリモル)に
室温で窒素ガス雰囲気下で塩化チオニル1mlを滴下し
、滴下完了後、1時間還流した。反応混合液を減圧下に
濃縮し、その残渣にベンゼン10m1を加えて減圧下に
濃縮し、再度残渣にベンゼン10m1を加えて減圧下に
濃縮した。得られた濃縮液にTC444mg (1,0
ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン250mg 
(2,0ミリモル)のテトラヒドロフラン10m1溶液
を加えた。室温で約2時間攪拌後、反応混合液を濾過し
、濾液に水を加えクロロホルムで抽出した。抽出液を水
洗、乾燥、濃縮後、得られた濃縮液を分取液体クロマト
グラフィ−(LC−09型、日本分析工業(株)製、J
AIGEL−IHカラム、テトラヒドロフラン溶媒)で
精製し、実施例1で得たものと同一の分析結果を与える
F−TC92■を得た。
実施例3 1ニエ旦ユ立滅 実施例1においてフルルビプロフェン143mgに代え
てロキソプロフエン157mgを用いる以外は実施例1
と同様の反応および操作を行うことにより黄色粉末47
mg (収率15%、融点136〜139℃)を得た。
このものの分析結果を以下に示す。
”H−NMR分析δ(ppm、 CDC15)ニア、 
48 (11−1,t、 8−14) ニア、 07.
6.95(2H,d、 d、 7−)1.9−)1)3
、85.3.82(IH,q、 Ar−Cq(C)Ia
)Coo−);2、48(6H,N−(CH3)2) ”C−NMR分析δ(ppm、 DMSO−da) :
原料TCのC−12aに帰属されるシグナルδ=73.
3が6=81.2に移動し、原料ロキソブロフェンのカ
ルボン酸由来のカルボニル炭素に帰属されるシグナルδ
=175.4がδ=173.2に移動した。このことか
ら、TCの12a−OHとロキソブロフエンがエステル
結合していることが確認された。
F D −M A S S : m/e=673(M+
1)これらの分析結果により、上記の生成物はTCとロ
キソブロフェンが結合したR−TCであることが確認さ
れた。
実施例4 F−CTCム 実施例1においてT C222mgに代えてCT C2
39mgを用いる以外は実施例1と同様の反応および操
作を行うことにより、黄色粉末65mg (収率18%
、融点138〜140℃)を得た。このものの分析結果
を以下に示す。
1H−NMR分析δ(ppm、 CDC13)  :3
、94.3.88(LH,q、 Ar−Cp(CH3)
COO−) :3、3−3.5(1)(、m、 5a−
H) ;2.42(6H,N−(CH3) 2)13C
−NMR分析δ(pprn、 DMSO−da) :原
料CTCのC−12aに帰属されるシグナルδ=73.
3がδ=81.3に移動し、原料フルルビプロフェンの
カルボン酸由来のカルボニル炭素に帰属されるシグナル
δ=175.4がδ=173.2に移動した。このこと
から、CTCの12a−OHとフルルビプロフェンがエ
ステル結合していることが確認された。
F  D  −M A  S  S  :  m/eニ
ア05(M+1)これらの分析結果により、上記の生成
物はF−CTCであることが確認された。
実施例5 L二旦旦立立1 実施例1においてT C222mgに代えてD C22
2mgを用い、かつシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーによる粗精製を省略する以外は実施例1と同様の反応
および操作を行うことにより、黄色粉末45mg (収
率13%、融点135〜138℃)を得た。このものの
分析結果を以下に示す。
’H−NMR分析δ(ppm、CDCl、、) :3、
90.3.86(LH,q、 Ar−CH(CHa)C
OO−);3.2−3.3(LH,m、5a−)1);
2.51(6H,N−(Ciia)2)”C−NMR分
析δ(ppm、 DMSO−da) :原料DCのC−
12aに帰属されるシグナルδニア361がδ・81.
5に移動し、原料フルルビブロフェンのカルボン酸由来
のカルボニル炭素に帰属されるシグナルδ=175.4
がδ=173.2に移動した。このことから、DCの1
2a−OHとフルルビプロフェンがエステル結合してい
ることが確認された。
F  D −M A  S  S  :  m/e;6
71(M+1)これらの分析結果により、上記の生成物
はF−DCであることが確認された。
実施例6 R−CT  のム 実施例1においてフルルビプロフェン143mgに代え
てロキソブロフェン157mgを用い、がっTC222
mgに代えてCT C239mgを用いる以外は実施例
1と同様の反応および操作を行うことにより、黄色粉末
22mg (収率7%、融点133〜137℃)を得た
。このものの分析結果を以下に示す。
”H−NMR分析δ(ppm、CDC13) ニア、 
4aDH,t、 a−)1) ;’7.12.6.89
 (2H,d、 d、 ’7−)1.9−H)3、88
.3.82 (IH,q、 Ar−CH(CH3)Co
o−) :2、48(61(、N−N−(CH3)2)
13C−N分析δ(ppm、 DMSO−da) :原
料CTCのC−12aに帰属されるシグナルδ=73.
3が6=80.9に移動し、原料ロキソプロフェンのカ
ルボン酸由来のカルボニル炭素二帰属されるシグナルδ
=175.4がδ=173.1に移動した。このことか
ら、CTCの12a〜OHとロキソブロフェンがエステ
ル結合していることが確認された。
F  D −M A  S  S  :  m/e=7
07(M+1)これらの分析結果により、上記の生成物
はR−CTCであることが確認された。
実施例7 R−D  のム 実施例1においてフルルビプロフェン143mgニ代え
てロキソブロフエン157mgを用い、T C222m
gに代えてD C222mgを用い、かつシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーによる粗精製を省略する以外は
実施例1と同様の反応および操作を行うことにより、黄
色粉末20mg (収率6%、融点129〜132℃)
を得た。このものの分析結果を以下に示す。
’H−NMR分析δ(ppm、CDC1a)  ニア、
 47(1)1. t、 8−H) ;7.13.6.
88(2H,d、 d、 7−H,9−)1)3、85
.3.81(IH,q、 Ar−CM(CH,)Coo
−) ;2、49(6)1. N−(CHa)2)13
C−NMR分析δ(ppm、 DMSO−da) :原
料DCのC−12aに帰属されるシグナルδ;73.1
がδ=81.3に移動し、原料ロキソプロフェンのカル
ボン酸由来のカルボニル炭素に帰属されるシグナルδ=
175.4がδ=172.8に移動した。このことから
、DCの12a−OHとロキソブロフェンがエステル結
合していることが確認された。
F D −M A S S : m/e=673(M+
1)これらの分析結果により、上記の生成物はR−DC
であることが確認された。
以下余白 発」1辺」「果 本発明により提供されるテトラサイクリン誘導体は、上
記の薬理試験の結果から明らかなとおり結合組織の構成
成分の1つであるコラーゲンノ破壊によって特徴づけら
れ、しかも炎症を伴う各種の疾患の治療に有効である。
特許出願人 株式会社 り ラ し 代 理 人 弁理士  本多 堅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. コラゲナーゼ阻害活性を有するテトラサイクリン系化合
    物と抗炎症性化合物とが結合してなる化合物またはその
    塩。
JP2216595A 1990-07-01 1990-08-16 テトラサイクリン誘導体 Pending JPH04178359A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-175077 1990-07-01
JP17507790 1990-07-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04178359A true JPH04178359A (ja) 1992-06-25

Family

ID=15989836

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JP2216595A Pending JPH04178359A (ja) 1990-07-01 1990-08-16 テトラサイクリン誘導体

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