JPH04177999A - ステレオ回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はステレオ回路に関し、特にモノラル信号からし
く左）、Ｒ（右）２チヤンネルの擬似ステレオ信号を生
成するステレオ回路に関する。

〈発明の概要〉 本発明は、モノラル信号から擬似的なステレオ信号を生
成するステレオ回路において、オールパスフェイズシフ
タ（ＡＰ型移相器）を用いてモノラル信号から互いに略
９０°の位相差を有する一対の移相信号を作り出し、こ
れら一対の移相信号を相互に演算することによって擬似
的なステレオ信号を生成するようにしたものである。

〈従来の技術〉 ４チヤンネルステレオ再住装置において、４チヤンネル
の信号を２チヤンネルの信号に変換して伝送し、再生時
に再び４チヤンネルの信号に分離するに際し、その分離
復調を行う復調回路にオールパスフェイズシフタを用い
たものがある（特公昭５４　２５８０１号公報参照）。

ところで、第４図に示すよ・うに、モノラル信号を左右
２つのスピーカＳＰ、、ＳＰＲで聴取した場合、音像が
２つのスピーカＳＰＬ、ＳＰＲの中央に位置し、広がり
のない音場となる。これに対し、ステレオ方式では、立
体音響を２本のマイクロホンで収集し、２系統のアンプ
とスピーカで再生するものであるから、音像が２つのス
ピーカの周りに広がり、立体感のある音場が得られるこ
とは良く知られている。

このため、再生すべき信号がモノラル信号の場合に、こ
のモノラル信号からり、Ｒ２チャンネルの擬似ステレオ
信号を作り出して２系統のアンプとスピーカで再生する
ことにより、ステレオ方式の如き立体感のある音場を得
る技術がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、モノラル信号から擬似ステレオ信号を作
り出す回路としては、従来、種々の回路構成のものが提
案されているが、その殆どが遅延回路や大掛かりな位相
器を使用したシステムとして複雑な構成のものであった
。このため、モノラル信号から擬似ステレオ信号を作り
出す機能が付属的ないわゆるアクセサ１１−機能である
ここも拘らず、セントに組み込む際に工数がかかり、セ
ット自体のコスト高を招くという欠点があった。

本発明は、上記欠点を解消すべくなされたものであって
、極めて単純な回路システムによりモノラル信号から擬
似的なステし・オ信号を作り出すことが可能なステＬ・
オ回路を提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明によるステレオ回路
は、モノラル信号を入力としこれと同相の第１の信号及
びこの第１の信号と９０°の位相差を有する第２の信号
を得る移相手段と、第１の信号と逆相の第３の信号を得
る位相反転手段と、第１の信号と第２の信号とを加算す
る第１の加算手段と、第２の信号と第３の信号とを加算
する第２の加算手段とからなり、第１及び第２の加算手
段の各加算出力を擬似ステレオ信号として導出する構成
を採っている。

〈作用〉 本発明乙こよるステレオ回路では、移相手段を用いてモ
ノラル信号を相対的な位相差が略９０’の２系統の移相
信号に変換し、これらの移相信号を相互に演算処理する
二よによってり、Ｒヂャン享ルの擬似ステレオ信号が得
られる。この擬似ステレオ信号でり、Ｒのスピーカを駆
動することにより、再生すべき信号がモノラル信号であ
っても、擬似的なステレオ音場を実現できる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、本発明によるステレオ回路の一実施例を示す
ブロック図である。図において、久方端子ＩＮに入力さ
れたモノラル信号Ｓ、はオールパスフェイズシフタ１，
２に供給される。オールパスフェイズシフタ】、２は帯
域内において２．’１−Ｎｔｌｃの信号が常に９０″の
位相差となる移相器である。

オールパスフェイズシフタ１の出力としては、入力信号
であるモノラル信号Ｓ。を移相した第１の移相信号Ｓ□
１０°が得られ、オールパスフェイズシフタ２の出力と
しては、第１の移相信号と相対的に略９０°の位相差を
有する第２の移相信号Ｓ、／９Ｑ°が得られる。すなわ
ち、オールパスフェイズシフタ１．２の作用によってオ
ーディオ帯域内で２系統の信号の位相差を９０’とする
ことができる。

なお、オールパスフェイズシフタ１，２としては、抵抗
Ｒ及びコンデンサＣからなるＲＣ型移相器や、演算増幅
器のミラー効果を用いたミラー効果型移相器等の周知の
回路構成のものを用いる二止ができる。

オールパスフェイズシフタ１の出力であるＳや１０°信
号は、加算器３の一人力となるとともに、インバータ４
で位相反転されて第３の信号−８□１０°として加算器
５の一人力となる。一方、オールパスフェイズシフタ２
の出力であるＳ１／９０°信号は、加算器３，５の各他
人力となる。

加算器３はＳ、１０°信号とＳ、／９０°信号とを加算
することによりＬチャンネル信号ＳＬを導出する。一方
、加算器５ｉニーＳ、１０°信号とＳ、７９０°信号と
を加算することによりＲチャンネル信号ＳＲを導出する
。第２図は、このり、　　Ｒ２チャン２ルの擬似ステレ
オ信号ＳＩ８．ＳＲのベクトル図である。同回から明ら
かなように、Ｌ。

Ｒチーン矛ルのｉｆ（システレオ信号ＳＬ、ＳＲの各々
の相対的な位相差はオーディオ周波数帯域において略９
０°となる。

このように構成された本発明によるステレオ回路１０に
よれば、極めて単純な回路システムにより、モノラル信
号Ｓ１から互いに略９０°の位相差を有する一対の移相
信号を作り出し、これら−対の移相信号を相互に演算処
理することによって擬似的なり、Ｒチャンネルの信号Ｓ
Ｌ、Ｓ１１を作り出すことができる。したがって、再生
すべき信号がモノラル信号の場合には、第３図に示すよ
うに、本発明によるステレオ回路１０を用いてモノラル
信号Ｓ４からり、Ｒチャンネルの擬似ステレオ信号ｓ、
、、Ｓ、を作り出して２系統のスピーカＳＰＬ、ＳＰｌ
＋で再生することにより、音像が２つのスピーカＳＰＬ
、ＳＰＲの周りに広がって２つのスピーカｓｐＬ、ｓｐ
Ｒを囲む音場が形成されるため、音像の定位感がなくな
り、立体感のある音場が得られることになる。

なお、擬似ステレオ再生として：ま、第３図に示す如き
左右２つのスピーカＳＰ、、、ＳＰＲを用し）だステレ
オ再生に限定されるものではなく、へ。

ドフォンを用いたステレオ再生であっても同様の効果を
得ることができることは明白である。

〈発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明によれば、オールパ
スフェイズシフタを用いてモノラル信号を相対位相差が
９０゛の２系統の移相信号に変換し、これら２系統の移
相信号を相互に演算処理することによって擬似的なり、
Ｒチャンネルのステレオ信号を得る構成となっているの
で１．極めて単純な回路システムによってモノラル信号
から疑似的なステレオ信号を作り出すことができる効果
がある。

また、極めて単純な回路システムであることから、本発
明によるステレオ回路をＩＣ化するに際しては、移相量
を決定するコンデンサ等のコンデンサ類を外付けするの
みで済むため、外付は部品の極めて少ないＩＣを実現で
きるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるステレオ回路の一実施例を示す
ブロック図、 第２図は、Ｌ、Ｒチャンネルの擬似ステレオ信号ＳＬ、
ＳＲのベクトル図、 第３図は、本発明によるステレオ回路を用いた再生シス
テムにおける音場効果を説明するための構成図、 第４図は、モノラル信号に対して２つのスピーカを用い
た再生システムにおける音場効果を説明するための構成
図である。 １．２・・・オールパスフェイズシフタ。 ３．５・・・加算器、　　４・・・インバータ。 特許出願人　　　　　　ソ　ニー株式会社代理人　　　
　　　　　弁理士　船　橋　國則／− ゝコ １．２万一ルバス７エイス”ンフヲ ３５１ＤＸ器 ４イシハ′−タ ネ兄明のスフ″ジオロー各 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 モノラル信号を入力としこれと同相の第１の信号及びこ
   の第１の信号と９０゜の位相差を有する第２の信号を得
   る移相手段と、 前記第１の信号と逆相の第３の信号を得る位相反転手段
   と、 前記第１の信号と前記第２の信号とを加算する第１の加
   算手段と、 前記第２の信号と前記第３の信号とを加算する第２の加
   算手段とからなり、 前記第１及び第２の加算手段の各加算出力を擬似ステレ
   オ信号として導出することを特徴とするステレオ回路。