JP2004520785A - ステレオシステム用の左側の修正されるオーディオ信号と右側の修正されるオーディオ信号とを発生させる方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、左チャンネルと右チャンネルと少なくとも1つの他のオーディオチャンネルとを持つマルチチャンネルオーディオ信号(XL、XR、XLS、及びXC)から、ステレオシステム用の左側の修正されたオーディオ信号及び右側の修正されたオーディオ信号を発生させる方法に関する。本発明によれば、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、第1の並列分岐(2)における変換関数を持つフィルタ(1)と、第2の並列分岐(5)における残響関数を持つ第2のフィルタ(6)とにおいて修正され、その結果、修正された信号は加算ユニット(8)において共に結合される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左チャンネルと右チャンネルと少なくとも1つの他のオーディオチャンネルとを持つマルチチャンネルから、ステレオシステム用の右側の修正されたオーディオ信号と左側の修正されたオーディオ信号とを発生させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第US5,638,451号公報は、オーディオ信号を送信及び記憶する方法を開示している。マルチチャンネルシステムとステレオ技術との互換性を達成するために、マルチチャンネルオーディオ信号を符号化するマルチチャンネルソースコーダーが設けられている。マルチチャンネルオーディオシステムの追加のオーディオチャンネルからの信号は、ステレオシステムを介して再生するための2つの修正されたステレオ信号が作成されるように、マルチチャンネルオーディオシステムの左右の基本信号に加えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ステレオシステムにおいてマルチチャンネルオーディオ信号を再生する簡単な方法を提供することを目的とする。特に、ヘッドホンを介してマルチチャンネルオーディオサウンドを再生するための簡単な方法及び簡単な回路が示される。
【0004】
本目的は、請求項1の特徴付けされる特性を用いて達成される。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、第1の並列分岐の変換関数を持つフィルタで修正され、第2の並列分岐の残響関数を持つ第2のフィルタで修正され、その結果、これら修正された信号は、加算ユニットにおいて共に結合される。これら2つのフィルタは共に、左耳に対する中心スピーカの変換関数に正確に真似た長いフィルタと同じである。それは、サウンドの発生が考慮される最も高いエネルギーの信号のみである。フィルタは、1つのチャンネルにのみ必要とされる。
【0006】
簡単なやり方において、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、変換関数を用いて修正する前に、第2の加算ユニットにおいて他のマルチチャンネルオーディオ信号と共に結合される。低いエネルギーの信号は、高いエネルギーの信号により消されるので、前者は同じフィルタを通ってもよい。
【0007】
有利なことに、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、残響関数による修正より前に、第3の加算ユニットにおける他のマルチチャンネルオーディオ信号と共に結合される。この最も高いエネルギーのチャンネル用のフィルタは、消去効果による低いエネルギーの信号用、残響関数用に再び使用されてもよい。
【0008】
有利なことに、変換関数は、最も高いエネルギーのチャンネル用の頭部伝達関数(HRTF: Head−related transfer function)である。人間に関係する伝達関数(Person−related transfer function)は、前記変換関数と結合されてもよい。
【0009】
簡単なやり方において、残響関数は、最も高いエネルギーのチャンネルの残響関数である。フィルタはこのようにして節約される。
【0010】
簡単なやり方において、第2の並列分岐は、残響に遅延を供給する遅延素子を有する。
【0011】
有利なことに、低いエネルギーの信号は、第2の加算ユニットより前に、粗い変換関数により修正される。
【0012】
有利なことに、この粗い伝達関数は、個々のチャンネルの頭部伝達関数である。関連する個々の変換関数の発生は、僅かな計算又はコンピュータ作業で実現される。
【0013】
本発明は、数個のチャンネルしか使用されない、言い換えると、各サウンドが仮想スピーカを介して再生される場合、サウンドの再生の正確性に課される要件は非常に厳しくすべきであるという仮定に基づいている。5チャンネルのDVD信号は、5チャンネルのスピーカーセット又は1組のヘッドホンを介して5つの仮想スピーカを用いて再生される。DVDは、Digital Versatile Discの省略形である。5チャンネルのDVD装置が使用される場合、含まれる音源に対する信号の発生の品質に課される要件は、(わずか)2つの耳を介して聞くために僅かしか感知できない。5つの仮想スピーカがヘッドホンを介してシミュレートされるとき、簡単な概算は、ヘッドホンを介する仮想ステレオと同じ処理時間の5×1/2倍必要である。オーディオ装置が5チャンネルモードにセットされるときだけ、計算容量が完全にロードされる。上記容量の有用性、すなわち高出力の処理器を使用する及び組み込むことは、上記オーディオ装置が単にヘッドホンを介する仮想ステレオ再生に主に使用される場合、かなり高価であり、あまり有用ではない。
【0014】
ヘッドホンを介する仮想スピーカを幾つか発生させるのに使用されるこれらフィルタの簡素化を介して計算容量を節約する。5つの仮想スピーカがDVD装置においてシミュレートされる。良好な品質のフィルタは、仮想ステレオがヘッドホンを介して発生するとき、利用される。5つの仮想DVDスピーカ用の結果としての計算容量は、仮想ステレオヘッドホンシステムの計算容量に相当し、これは、両方の場合において同程度の計算容量が利用されることを意味している。
【0015】
ヘッドホンを介する仮想スピーカを発生するのに用いられるフィルタは、重要度が減った様々なセグメントに細分される。サウンドを再生するためのセグメントの分割は、発生すべき仮想スピーカの数に依存して行われる。これは、ほぼ一定の感知可能な品質と協力して一定の計算容量となる。フィルタの粗い構成は、計算容量の節約となる。
【0016】
本発明の実施例は、図面を参照し、より分かりやすくするために以下に詳細に説明される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、並列分岐2における短いフィルタ1を示し、このフィルタは、人間4の左耳3に中心チャンネルの信号Xcに対する頭部伝達関数を含んでいる。第2の並列分岐5において、残響を発生可能な長いフィルタ6が配されている。遅延素子7も並列分岐5に含まれ、残響がHRTFよりも後に到達する。以後は加算ユニットと示される加算器8は、フィルタ1及び6から来る信号を加え、この加えられた信号を一組のヘッドホン10の左スピーカ9に供給する。これら2つのフィルタ1及び6、遅延素子7及び加算ユニット8は、左耳3用の中心スピーカの変換関数を正確にシミュレートする長いフィルタ11と同じである。右耳12に対するサウンドの発生は、アナログ方式で得られてもよい。
【0018】
図2は、同じフィルタ11を持つ5つのチャンネルでのDVDサウンドの発生を示す。フィルタ11は、代わりに適当なソフトウェアを具備する処理器に置き換えられてもよい。信号XL、XR、XLS及びXRSは、個々のフィルタ21、22、23及び24を介して加算ユニット25に加えられる。フィルタリングされた信号XL、XR、XLS及びXRSとフィルタリングされていない信号XCとが加算ユニット25において加えられ、フィルタ1へ供給される。左、右、左サラウンド及び右サラウンドのサウンドチャンネル用のフィルタ21から24は、低い技術的費用で実現され、非常に簡単な構成である。これらフィルタ21から24は、中心チャンネルに対し高い技術的費用で実現されるフィルタ1と直列に接続され、この後者のフィルタは、高い品質を提供する。仮想的な左、右、左サラウンド及び右サラウンドスピーカは、このように、複雑さを大幅に増大させることなく加えられている。全ての仮想スピーカは、他の加算器26に加えられ、中心チャンネルの残響フィルタ6を共有する。これは、残響が如何なる方向の信号もほとんど含まないため、感知できる品質を損なうことはなく、中心チャンネルは通常、非常に大きなエネルギーを含むために、他のチャンネルを消してしまう。フィルタ21から24は、主にサウンド強度又はスペクトル変化に関する遅延及び修正を含み、本来のHRTFと大まかに似ている。中心チャンネルが他のチャンネルを消してしまうので、大体の類似で十分である。この環境における中心チャンネルの発生は正確であり、全体的な複雑さは、図1の1つのチャンネルを実現する複雑さと似ていることに注意すべきである。この方法は、デジタル信号で有利に実施されてもよい。使用される全ての器具、特にフィルタ及び加算ユニットは、デジタル構造であり、これにより簡単な手法でデジタル信号を処理してもよい。
【0019】
簡単な手段は、どの瞬間でも最も高いエネルギーのチャンネルを決めることを可能にさせ、対応するHRTFは、このチャンネルに依存して選択される。この実施は、個々のチャンネルのエネルギーレベルに依存して動的に修正される。このようにして、最も高いエネルギーのチャンネルは、どの瞬間でも最も高い品質で再生される。
【0020】
この回路は、ポータブルのDVD再生装置に含まれているが、代わりにヘッドホン出力及びマルチチャンネルオーディオシステムを持つ他の全てのオーディオ装置に含まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】高いエネルギーのチャンネルからのオーディオ信号を用いて左耳にサウンドを発生させる回路。
【図2】幾つかのマルチチャンネルオーディオ信号を用いて左耳にサウンドを発生させる回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、左チャンネルと右チャンネルと少なくとも1つの他のオーディオチャンネルとを持つマルチチャンネルから、ステレオシステム用の右側の修正されたオーディオ信号と左側の修正されたオーディオ信号とを発生させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第US5,638,451号公報は、オーディオ信号を送信及び記憶する方法を開示している。マルチチャンネルシステムとステレオ技術との互換性を達成するために、マルチチャンネルオーディオ信号を符号化するマルチチャンネルソースコーダーが設けられている。マルチチャンネルオーディオシステムの追加のオーディオチャンネルからの信号は、ステレオシステムを介して再生するための2つの修正されたステレオ信号が作成されるように、マルチチャンネルオーディオシステムの左右の基本信号に加えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ステレオシステムにおいてマルチチャンネルオーディオ信号を再生する簡単な方法を提供することを目的とする。特に、ヘッドホンを介してマルチチャンネルオーディオサウンドを再生するための簡単な方法及び簡単な回路が示される。
【0004】
本目的は、請求項1の特徴付けされる特性を用いて達成される。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、第1の並列分岐の変換関数を持つフィルタで修正され、第2の並列分岐の残響関数を持つ第2のフィルタで修正され、その結果、これら修正された信号は、加算ユニットにおいて共に結合される。これら2つのフィルタは共に、左耳に対する中心スピーカの変換関数に正確に真似た長いフィルタと同じである。それは、サウンドの発生が考慮される最も高いエネルギーの信号のみである。フィルタは、1つのチャンネルにのみ必要とされる。
【0006】
簡単なやり方において、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、変換関数を用いて修正する前に、第2の加算ユニットにおいて他のマルチチャンネルオーディオ信号と共に結合される。低いエネルギーの信号は、高いエネルギーの信号により消されるので、前者は同じフィルタを通ってもよい。
【0007】
有利なことに、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、残響関数による修正より前に、第3の加算ユニットにおける他のマルチチャンネルオーディオ信号と共に結合される。この最も高いエネルギーのチャンネル用のフィルタは、消去効果による低いエネルギーの信号用、残響関数用に再び使用されてもよい。
【0008】
有利なことに、変換関数は、最も高いエネルギーのチャンネル用の頭部伝達関数(HRTF: Head−related transfer function)である。人間に関係する伝達関数(Person−related transfer function)は、前記変換関数と結合されてもよい。
【0009】
簡単なやり方において、残響関数は、最も高いエネルギーのチャンネルの残響関数である。フィルタはこのようにして節約される。
【0010】
簡単なやり方において、第2の並列分岐は、残響に遅延を供給する遅延素子を有する。
【0011】
有利なことに、低いエネルギーの信号は、第2の加算ユニットより前に、粗い変換関数により修正される。
【0012】
有利なことに、この粗い伝達関数は、個々のチャンネルの頭部伝達関数である。関連する個々の変換関数の発生は、僅かな計算又はコンピュータ作業で実現される。
【0013】
本発明は、数個のチャンネルしか使用されない、言い換えると、各サウンドが仮想スピーカを介して再生される場合、サウンドの再生の正確性に課される要件は非常に厳しくすべきであるという仮定に基づいている。5チャンネルのDVD信号は、5チャンネルのスピーカーセット又は1組のヘッドホンを介して5つの仮想スピーカを用いて再生される。DVDは、Digital Versatile Discの省略形である。5チャンネルのDVD装置が使用される場合、含まれる音源に対する信号の発生の品質に課される要件は、(わずか)2つの耳を介して聞くために僅かしか感知できない。5つの仮想スピーカがヘッドホンを介してシミュレートされるとき、簡単な概算は、ヘッドホンを介する仮想ステレオと同じ処理時間の5×1/2倍必要である。オーディオ装置が5チャンネルモードにセットされるときだけ、計算容量が完全にロードされる。上記容量の有用性、すなわち高出力の処理器を使用する及び組み込むことは、上記オーディオ装置が単にヘッドホンを介する仮想ステレオ再生に主に使用される場合、かなり高価であり、あまり有用ではない。
【0014】
ヘッドホンを介する仮想スピーカを幾つか発生させるのに使用されるこれらフィルタの簡素化を介して計算容量を節約する。5つの仮想スピーカがDVD装置においてシミュレートされる。良好な品質のフィルタは、仮想ステレオがヘッドホンを介して発生するとき、利用される。5つの仮想DVDスピーカ用の結果としての計算容量は、仮想ステレオヘッドホンシステムの計算容量に相当し、これは、両方の場合において同程度の計算容量が利用されることを意味している。
【0015】
ヘッドホンを介する仮想スピーカを発生するのに用いられるフィルタは、重要度が減った様々なセグメントに細分される。サウンドを再生するためのセグメントの分割は、発生すべき仮想スピーカの数に依存して行われる。これは、ほぼ一定の感知可能な品質と協力して一定の計算容量となる。フィルタの粗い構成は、計算容量の節約となる。
【0016】
本発明の実施例は、図面を参照し、より分かりやすくするために以下に詳細に説明される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、並列分岐2における短いフィルタ1を示し、このフィルタは、人間4の左耳3に中心チャンネルの信号Xcに対する頭部伝達関数を含んでいる。第2の並列分岐5において、残響を発生可能な長いフィルタ6が配されている。遅延素子7も並列分岐5に含まれ、残響がHRTFよりも後に到達する。以後は加算ユニットと示される加算器8は、フィルタ1及び6から来る信号を加え、この加えられた信号を一組のヘッドホン10の左スピーカ9に供給する。これら2つのフィルタ1及び6、遅延素子7及び加算ユニット8は、左耳3用の中心スピーカの変換関数を正確にシミュレートする長いフィルタ11と同じである。右耳12に対するサウンドの発生は、アナログ方式で得られてもよい。
【0018】
図2は、同じフィルタ11を持つ5つのチャンネルでのDVDサウンドの発生を示す。フィルタ11は、代わりに適当なソフトウェアを具備する処理器に置き換えられてもよい。信号XL、XR、XLS及びXRSは、個々のフィルタ21、22、23及び24を介して加算ユニット25に加えられる。フィルタリングされた信号XL、XR、XLS及びXRSとフィルタリングされていない信号XCとが加算ユニット25において加えられ、フィルタ1へ供給される。左、右、左サラウンド及び右サラウンドのサウンドチャンネル用のフィルタ21から24は、低い技術的費用で実現され、非常に簡単な構成である。これらフィルタ21から24は、中心チャンネルに対し高い技術的費用で実現されるフィルタ1と直列に接続され、この後者のフィルタは、高い品質を提供する。仮想的な左、右、左サラウンド及び右サラウンドスピーカは、このように、複雑さを大幅に増大させることなく加えられている。全ての仮想スピーカは、他の加算器26に加えられ、中心チャンネルの残響フィルタ6を共有する。これは、残響が如何なる方向の信号もほとんど含まないため、感知できる品質を損なうことはなく、中心チャンネルは通常、非常に大きなエネルギーを含むために、他のチャンネルを消してしまう。フィルタ21から24は、主にサウンド強度又はスペクトル変化に関する遅延及び修正を含み、本来のHRTFと大まかに似ている。中心チャンネルが他のチャンネルを消してしまうので、大体の類似で十分である。この環境における中心チャンネルの発生は正確であり、全体的な複雑さは、図1の1つのチャンネルを実現する複雑さと似ていることに注意すべきである。この方法は、デジタル信号で有利に実施されてもよい。使用される全ての器具、特にフィルタ及び加算ユニットは、デジタル構造であり、これにより簡単な手法でデジタル信号を処理してもよい。
【0019】
簡単な手段は、どの瞬間でも最も高いエネルギーのチャンネルを決めることを可能にさせ、対応するHRTFは、このチャンネルに依存して選択される。この実施は、個々のチャンネルのエネルギーレベルに依存して動的に修正される。このようにして、最も高いエネルギーのチャンネルは、どの瞬間でも最も高い品質で再生される。
【0020】
この回路は、ポータブルのDVD再生装置に含まれているが、代わりにヘッドホン出力及びマルチチャンネルオーディオシステムを持つ他の全てのオーディオ装置に含まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】高いエネルギーのチャンネルからのオーディオ信号を用いて左耳にサウンドを発生させる回路。
【図2】幾つかのマルチチャンネルオーディオ信号を用いて左耳にサウンドを発生させる回路。
Claims (8)
- 左チャンネルと右チャンネルと少なくとも1つの他のオーディオチャンネルとを持つマルチチャンネルオーディオ信号からステレオシステム用の左側の修正されるオーディオ信号と右側の修正されるオーディオ信号とを発生させる方法において、最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、第1の並列分岐の変換関数を持つフィルタで修正され、第2の並列分岐の残響関数を持つ第2のフィルタで修正されて、その結果、前記修正された信号は、加算ユニットにおいて共に結合されることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、変換関数を用いて修正する前に、第2の加算ユニットにおいて他のマルチチャンネルオーディオ信号と共に結合されることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法において、前記最も高いエネルギーのチャンネルの信号は、残響関数を用いて修正する前に、前記第3の加算ユニットにおいて他のマルチチャンネルオーディオ信号と共に結合されることを特徴とする方法。
- 請求項1又は2に記載の方法において、前記変換関数は、前記最も高いエネルギーのチャンネルに対する頭部伝達関数であることを特徴とする方法。
- 請求項1又は3に記載の方法において、前記残響関数は、前記最も高いエネルギーのチャンネルの残響関数であることを特徴とする方法。
- 請求項1、3又は5に記載の方法において、前記第2の並列分岐は、前記残響に遅延を供給する遅延素子を有することを特徴とする方法。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載の方法において、前記低いエネルギーの信号は、前記第2の加算ユニットより前に、粗い変換関数により修正されることを特徴とする方法。
- 請求項6に記載の方法において、前記粗い変換関数は、個々の前記チャンネルの前記頭部伝達関数であることを特徴とする方法。
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