JPH0417466Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、凍結可能な液体で満して、冷凍をす
るため又は一時的な冷却をするために使用し得る
容器に関する。特に、本考案は容器の一面に突起
プラグを有し、他面に相補的な凹部を有する容器
に関するものである。一方の容器からのプラグは
他の同様な構造の容器の凹部の中に挿入可能で、
これにより複数の容器を相互に連結できる。

冷媒として氷を使用するのではなく、冷却又は
冷凍するための凍結可能な液体で満された容器を
使用することが望ましい場合がある。このような
容器は、ピクニツク用のアイスボツクス、ランチ
ボツクス、その他食物や薬のようなすぐに腐敗し
やすい物を冷却し続けるための貯蔵用容器として
使用される。このような場合に、氷の使用は、氷
が溶けたとき水たまりができるので望ましくな
い。この水は、冷却したい食物のような物と接触
し、そして食物を傷め、どんなによくしても不快
感を与え汚れたものにする。したがつて、冷媒と
して氷を使用するならば、食物、医薬又はその他
の物を液密のバツグ又は容器の中に貯蔵する必要
がある。しかし、本考案に従つて凍結可能な液体
を密封して容器の中に保持するならば、各々食物
等のための液密容器を必要としない。したがつ
て、凍結可能な液体で満された容器を使用すれ
ば、その液体が溶けても密封容器内にあるため、
氷でもつて冷却するときの欠点が解消する。この
ような容器は従来から知られている。このような
容器の多くが使用されてきたけれども、従来のも
のは、複数のこのような容器を相互に連結し、容
器の一部分から成るようないかなる手段も実施さ
れていなかつた。従来の技術としては、複数の凍
結可能な液体用の容器が米国特許第1716551号に
示されているようにねじのまわりに枢動する連結
バーによつて、あるいは米国特許第４，311.022
号に示されているような柔軟な帯組立体によつて
連結されるものがある。このような複数の容器を
相互に連結する方法のいずれも、凍結された容器
を集積したブロツクに形成するために、容器の先
端同士を相互に積み重ることは容易でなかつた。
凍結した容器を相互に直接接触させて積み重ねる
とブロツクアイスのように長期の冷却が行なえる
という利点があり、冷蔵庫やクーラーとして広く
利用できる。従来技術の主な欠点は、容器が配置
される貯蔵用容器が輸送され又は振動を受ける
間、容器を積み重ねるようにいて相互連結できな
いことである。

本考案の他の利点は、個々に容器を使用したい
ときは容器を分離することができ、また複数の容
器を貯蔵容器の中に配置することにより急速で全
体的な冷却を容易に行うことができる点である。
本考案はこのような個別の利用、すなわち分離し
た利用ができることから、広い範囲にわたるいろ
いろな利用ができる。本考案による容器は、貯蔵
用容器を様々な大きさの区分に分割するために、
複数の容器をＴ字形に取り付けることができる。
同様に、本考案は、このような凍結可能な液体用
の複数の容器を並列に連結して、大きな表面領域
にわたつて急速に冷却するための凍結された容器
のプレートを形成できるといういろいろな適応性
がある。

したがつて、本考案は、長期の冷却を容易にす
るべく凍結された容器を集積したブロツクにする
ために、少なくとも２つの容器を向き合うように
して連結するための手段を有する凍結可能な液体
用の容器を提供することである。このことは、複
数の容器を積み重ねるように相互に固定する、容
器と一体になつた取り付け手段を有する容器によ
つて成し遂げられる。

本考案の他の目的は、大きな表面領域にわたる
急速な冷却を容易にすべく凍結された容器のプレ
ートを形成するために、少なくとも２つの容器を
並列に相互連結するための手段を有する、凍結可
能な液体用の容器を提供することである。

更に、本考案の目的は、容器の外郭の向い合つ
た側にある凹部と対置する所にプラグを有する凍
結可能な液体用の容器を提供することである。こ
のような容器は、複数の容器がいろいろな個別の
冷却を容易にすべくいろいろな形状に形成するた
めに相互の容易に連結できるように画一的に構成
されている。

更に、本考案の他の目的は、プラグ部材及び凹
所を有し、連結される容器の直接接触を容易に
し、これによりより効率的でかつ長期の冷却機構
を形成するために平坦な表面を有するところの外
郭から成る、凍結可能な液体用の容器を提供する
ことである。

実施例 第１及び第２図において、本考案の容器が符号
１０によつて示されている。容器１０はほぼ直方
体で、外郭１２によつて形成されている。その外
郭１２は、プラスチツクのような強固な形を維持
でき、かつ凍結温度に耐えられる材料で構成され
ている。外郭１２には対となる平坦面１４ａ，１
４ｂ及び１５ａ，１５ｂがある。平坦面１４ａは
その外郭の正面であり、その背面と向い合つて相
補的な面となつている。平坦面１５ａ及び１５ｂ
は平坦面１４ａ及び１４ｂに垂直で、容器の側面
を画成する。外郭１２の一端には、端壁１５と一
体となつて融合した丸みのつけられた２つの肩１
３がある。端壁１５は、容器を満すための開口部
２４を画成する一体のカラー１７を有している。
開口２４はキヤツプ２２によつて閉じられ、キヤ
ツプをカラー１７に永久に取り付ける接着剤によ
つて密閉されている。接着剤は永久的なもので凍
結温度や湿気に耐え得るものである。容器１０は
外郭１２の平坦面に形成された４つのプラグをも
また含んでいる。プラグの全ては、同様の形及び
機能を有している。それら全てには符号１６が付
されている。プラグ１６のうちの２つは正面１４
ａ上に設けられ、他の２つは側面１５ａに設けら
れている。プラグ１６はそれぞれの平坦面にほぼ
垂直に伸び、外郭１２と一体的となつている。プ
ラグ１６はほぼ円筒形となつており、側面１８及
び平坦面２０を有している。

第２図において、容器が外郭１２に設けられた
４つの凹部を有していることがわかるだろう。そ
れら凹部は同じ形状及び機能を有し、符号２６で
示されている。凹部２６のうち２つは背面１４ｂ
に位置し、他の２つは側面１５ｂに位置してい
る。全ての凹部２６は、側面２８及び平坦な底面
３０を有するほぼ円筒形状のものである。各凹部
２６は直方体の外郭１２の向い合つた平坦面上の
プラグ１６と対置した関係にある。各々がこのよ
うに対置していることにより、プラグと凹部は整
合し、その結果それらは平坦面１４ａ，１４ｂに
垂直な直線にそつて凹部及びプラグの両者を通つ
て伸びた同じ中心線を有する。第２図の切り欠き
された部分において、容器の内側空胴３２が示さ
れ、この空胴が繰り返えして凍結・解凍ができ有
毒でないプラスチツクのゼラチン冷却剤のような
凍結可能な液体３４で満されていることがわか
る。

第５図は、プラグ１６及び凹部２６の拡大図で
ある。凹部２６の側面２８の直径は徐々に減少
し、その側面は底面３０のところでは丸みがつけ
られ、かつテーパーがつけられた端を形成する。
同様にプラグ１６の側面１８の直径もまた、徐々
に減少し、その側面は端面２０に至り、そのため
プラグと凹部２６とは相補的に整合し、プラグが
凹部の中に容易に入ることができる。

使用に際して、容器は工場で凍結可能は液体で
満され、密閉されるが、使用者によつて必要なと
きに満され、自己密閉ねじキヤツプによつて密閉
することもできる。満された容器はフリーザーの
中に、通常一中夜置かれ、その結果冷凍可能な液
体は個体状に凍る。１つの容器又は複数の容器が
そのときに準備されたのである。第３図におい
て、このような２つの容器が側面１５ａのプラグ
１６を側面１５ｂの凹部２６の中に挿入すること
により並列に配置されている状態が示されてい
る。２つの側面が相互に直接接触し、効率的な冷
却が容易に行なわれる。このような並列形状によ
つて大きな面領域にわたつて急速な冷却が可能と
なる。これをピクニツクバスケツトの底に置く
と、全ての物の冷却が維持できる。

第４図は、同様に構成された容器１０が向きあ
うようにして相互に連結された他の使用状態を示
している。このような容器が前述のように準備さ
れる。図示のように容器をアイスブロツクのよう
に形成すると長期の冷却を行うことができる。明
らかに、２つ以上の容器を同じように相互に連結
し、アイスブロツクのように形成すると、更に長
期の冷却を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の凍結可能な液体のための容器
の斜視図である。第２図は構成を詳細に説明する
ために一部を切り欠いた容器の側面図である。第
３図は、連結手段を示すために切り欠いた部分を
有する、並列に連結された２つの容器の正面図で
ある。第４図は、異なる位置で連結された状態を
示す、第３図とは異なる面からみた２つの容器の
側面図である。第５図は、側面、端面及びその構
造について示すプラグ及び凹部の拡大図である。 主要符号の説明、１０……容器、１２……外
郭、１４ａ，１４ｂ，１５ａ，１５ｂ……平坦
面、１６……プラグ、２６……凹部、３４……凍
結可能な液体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ある特定の量の凍結可能な液体を保持する容
   器であつて、 ａ 少なくとも２つの対面した平坦な面から成
   り、前記凍結可能な液体を満たすプラスチツ
   ク製の外郭部と、 ｂ 前記平坦面の一の面からほぼ垂直に伸びた
   前記一の面上にプラグ手段と、 ｃ 該プラグと整合するように対置し、他の容
   器のプラグを収納する、前記平坦面の他の面
   上の凹部と、 から成り、 前記凹部が側面および底面を有する円筒状の
   ものであり、 前記側面の直径が底面方向にいくにつれて
   徐々に減少し、 前記プラグが端面によつて閉じた突起端を有
   するほぼ円筒形のものであるが、前記凹部の形
   状と相補的にテーパーのつけられた側面を有す
   ることを特徴とする容器。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載された
   容器であつて、 凍結可能な液体が前記容器内に封入される、 ところの容器。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載された
   容器であつて、 前記外郭部が直方体であり、 さらに、前記容器が前記一の面上に第２のプ
   ラグ手段、および前記他の面上に第２の凹部を
   有する、ところの容器。 ４ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載された
   容器であつて、 前記外郭部が直方体であり、さらに他の２つ
   の平坦な面を有し、 前記容器が、前記他の平坦面の一の面からほ
   ぼ垂直に伸びた前記他の平坦面の一の面上のプ
   ラグ手段、および該プラグと整合するように対
   置し、他の容器のプラグを収納する、前記他の
   平坦面の他の面上の凹面を有する、ところの容
   器。 ５ 実用新案登録請求の範囲第４項に記載された
   容器であつて、 前記他の平坦面の一の面上に第２のプラグ手
   段を有し、前記他の平坦面の他の面上に第２の
   凹部を有する、ところの容器。 ６ 実用新案登録請求の範囲第５項に記載された
   容器であつて、 前記平坦面の一の面上に第２のプラグ手段を
   有し、前記平坦面の他の面上に第２の凹部を有
   する、ところの容器。