JPH04174181A - カード式解錠装置とこれを用いた二重錠並びに貸金庫システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば銀行等に設置された貸金庫マスに適用
されるカード式解錠装置と、これを利用した二重針とさ
らに新規な貸金庫システムに関し、特に効率的で安全な
管理を実現したものである。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来銀
行等に設置されている貸金庫は、特定の出入口を設けた
貸金庫室内に、顧客と個別な使用契約に基づく貸金庫マ
スを多数積層配列したものであり、また各マスの扉には
通常顧客が各ｎ個々に所持する鍵で解施錠できる顧客錠
と銀行側の担当者が管理する錠で解施錠する銀行錠とが
重設された二重針が用いられている。

しかしこのような二重針では、顧客と銀行側の極めて患
わしい協力作業及び面倒な手順が必要であり、さらに銀
行側には貸金庫の担当名が常時必要であってこのことは
銀行側の大きな労務負担となっていた。

そこで近年これらの労力を減少させるため、銀行錠の解
施錠操作をコンピュータにより年中管理する方法等が開
発されている。しかし新たな方式によるものは電気的な
システムが主流であって、いずれか１ケ所の貸金庫マス
の電気的な故障であってもシステム全体がダウンしたり
する危険があり、問題であった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明はこれに鑑み検討の結果、機械的な解錠方法を採
用したもので多数の貸金庫マスを備えた中でその１個に
故障が発生してもその影響は該貸金庫マスの１−ケ所の
範囲内に留まり他のマスへの影響がなく、しかも銀行側
の労力負担も軽減させた二重針並びにこれを用いた貸金
庫利用システムを提供するものである。

即ち本発明の解錠装置は、断面略コ形て長手方向に連続
する対向した両側板と上板とからなり、これら両側板の
内側端縁部に係止りを突設し、上板の内側の長手方向に
１本以上の凹溝を形成し、かつ両側板の上部に山型に屈
曲した弾性条を内側に突出させて設け、さらに長手方向
の一端側を延設して他部材と係合する抜き差し錠片を形
成したスライド部材と、該スライド部材を常時係合する
ブロックであって上面及び１組の対向する側面を有し、
さらに該スライド部材を常時上方へ押圧する弾性体を上
記上面に設け、かつ上記１組の対向する側面の上部に、
上記弾性体よりスライド部材が押し上げられた際には、
上記スライド部材の係止片が係合して、スライド部材の
長手方向の往復移動を係止する係止溝と、上記１組の対
向する側面の下部に、上記弾性体に抗してスライド部材
を押し下げた際には上記係止片の係合が外れてスライド
部材の長手方向の往復移動を可能にするスライド溝とを
設け、スライド部材の上板内側の凹溝位置に対向する上
記上面の長手方向の所定の位置に所定の本数のピンを立
設し、かつ上記スライド部材の往復移動の係止状態では
、さらにスライド部材の下降移動をも係止するために、
上記山型弾性条の内側突出部が係合する端縁部を」−記
上面の対向する側面側の端縁に設けた固定ベースとから
なるカバー錠と、上記スライド部材上板の内側下面と上
記固定ベース上のピン及び弾性体の上端面との間隙であ
って、上記抜き差し錠片形成側とは反対側から差し込む
ことにより、両側の山型弾性条の内側突出部を外方へ押
圧して上記端縁部との係合を解除する幅をイ丁し、かつ
上記固定ベース上面のピン位置に対向して同位置に貫通
孔を穿設してなるキーカードとからなることを特徴とす
るものである。

また本発明の二重針は、断面略コ形で長手方向に連続す
る対向した側板と上板とからなり、これら側板の内側端
縁部に係止片を突設し、上板の内側の長手方向に１本以
上の凹溝を形成し、かつ両側板の上部に山型に屈曲した
弾性条を内側に突出させて設けたスライドカバーと、該
スライドカバーを常時係合するブロックであって上面及
び１糺の対向する側面を有し、さらに該スライドカバー
を常時上方へ押圧する弾性体を上記上面に設け、かつ上
記１組の対向する側面の上部に、上記弾性体によりスラ
イドカバーが押し上げられた際には、上記スライドカバ
ーの係止）′１が係合して、スライドカバーの長手方向
の往復移動を係止する係止溝と、上記１組の対向する側
面の下部に、上記弾性体に抗してスライドカバーを押し
下げた際には上記係止片の係合が外れてスライドカバー
の長手方向の往復移動を可能にするスライド溝とを設け
、スライドカバーの上板内側の凹溝位置に対向する上記
上面の長手方向の所定の位置に所定の本数のピンを立設
し、かつ上記スライドカバーの往復移動の係止状態では
、さらにスライドカバーの下降移動をも係止するために
、上記山型弾性条の内側突出部が係合する端縁部を上記
上面の対向する側面側の端縁に設けた固定ベースとから
なるカバー錠と、上記スライドカバーの往復移動の係止
状態の際に該スライドカバーの長手方向の一端部の下方
に設けたシリンダー錠の鍵穴と、及び上記スライドカバ
ー上板の内側下面と上記固定ベース上のピン及び弾性体
の上端面との間隙であって長手方向の上記鍵穴のある一
端部側とは反対側から差し込むことにより、両側の山型
弾性条の内側突出部を外方へ押圧して上記端縁部との係
合を解除する輻を有し、かつ上記固定ベース上面のピン
位置に対向して同位置に該ピンの貫通孔を穿設してなる
キーカードとからなることを特徴とするものである。

そしていずれの場合でも、キーカードとして長手方向に
沿って磁気ストライプを設けたＩＤカードを用いるのは
有効である。

また本発明貸金庫システムは、上記二重針と、これを備
えた貸金庫マスと、貸金庫マスを多数備えた貸金庫室と
、入室リーダーと及び退室リーダーとからなることを特
徴とするものである。

さらに本発明の他の貸金庫システムは上記−７１重錠と
、該二重針を設けた貸金庫マスと、この貸金庫マスを多
数備えた貸金庫室と、利用者本人のＩＤカードと、上記
二重針を解施錠するキーカードの発行回収機及び入室リ
ーダーとからなることを特徴とするものである。

また本発明の他の貸金庫システムとしては、貸金庫室の
前に前室を設け、かつ金庫室カードリーダー及び前室カ
ードリーダーを設置して、さらに上記のコート孔を穿設
した磁気ストライプ付キーカードを用いてなることを特
徴とするもの、及び上記キーカードに代えコード孔のな
い磁気カードを用いてなることを特徴とするものである
。

〔実施例〕

次に本発明を実施例により説明する。

〈実施例１〉 本発明二重針の例として、貸金庫マス毎に設けられてい
る、顧客錠であるシリンダー錠と、該シリンダー錠の鍵
穴をキーカードを操作することによりスライドカバーで
開閉自在に覆うカバー錠とからなる二重針について説明
する。

第１図ｍ、　（０）に示すように、貸金庫マスのそれぞ
れの扉（１）に、一端部にシリンダー錠（２）の鍵穴を
有し、他端部には下記スライドカバーの開閉の操作部（
３）を形成した固定ベース（４）を取付けた。

さらに上記操作部の上面には、長手方向に１列当り８個
のロックピン立設穴（５）を２列にオ）たって設け、か
つ図中黒丸で示すような立設穴（５）の位置にロックピ
ン＋６）を同一高さに立設し、かつ操作部（３）の上面
に設けた弾性体であるフローティングバネ（７）により
該上面の上方に、上記立役穴（５）と同位置にロックピ
ン（６）の外径より大きい径の貫通孔（８）を有するロ
ックピンプロテクトカバー（９）を保持した。そしてこ
の弾性体であるフローティングバネ（７）はプロテクト
カバー（９）を介在させて下記のスライドカバー（１１
を常に上方に押圧して保持しているものである。

上記スライドカバー（１１は第２図に示すように断面が
略コ形で長手方向に連続する形状であって、開口した面
を下方に向けてその天井面となる上板（１０の内側下面
を上記プロテクトカバー（９）に当接させ、かつ両側板
（１２）下端に内側へ突出した係止片（１３）を設けて
なり、そして上記固定ベース（４）の上部を包囲するよ
うに該固定ベース（４）に取付けるものである。

この取付けの際には、次のような構造によっている。即
ちスライドカバーｆ１１はフローティングバネ（７）に
より常に上方に押し」こげられているので、上記スライ
ドカバー１１の係止片（１３）が固定ベース（４）の側
面上部の係止溝（１４）の位置にあるときには、上記係
止片（１３）は上記係止溝（＋４）に嵌入係合している
。このためスライドカバー顛はそれ以上上方へ移動する
ことも長手方向へ移動することも不可能となる。さらに
この際スライドカバー＋ＩＩの両側板（＋２）の上部内
側には山型に屈曲した弾性条（句を突出させて取付け、
かつ該弾性条（１５）の突出部分の下端を固定ベース（
４）の」二面の両側面側の端縁に係合させているので、
スライドカバー（１１は下方への移動も止められている
。

またスライドカバー＋１１の上板ｆ１１１の内側下面に
は、該スライドカバー（１０１を固定ベース（４）に取
付けたときに、上記固定ベース（４）上の口・ツクピン
立設穴（５）を設けである各列と対向して長手方向に２
本の凹溝（１６）を形成した。この凹溝（１６）は上記
スライドカバー（１〔の山型弾性条（１５）の突出部分
の固定ベース（４）端縁部との係合が下記のような解除
された状態で、フローティングバネ（７）の弾性力に対
向してスライドカッ（−（１すを下方へ押圧したときに
、上記スライドカバーｉ１１の係止片（１１）が固定ベ
ース（４）の係止溝６４）の係合から外れるまで、スラ
イドカバー（１１が下方へ移動できるようにプロテクト
カバー（９）から突出するロックピン（６）の長さ分を
吸収するものである。

そしてスライドカバー（１０を下方へ押圧移動させれば
、上記係止片（１３）は上記係止溝（１４）から外れ、
固定ベース（４）の側面下部の該係止ＡＮｆ＋４１とつ
ながって形成されたスライド溝（２６）に移るので、上
記スライドカバー（１１は長手方向に移動可能になる。

以上のような構成のカバー錠において、上記のようにス
ライドカバー（１１の山型弾性条（＋５）と固定ベース
（４）端縁部とが係合している状態、即ちスライドカバ
ー（１１の長手方向の往復移動の係止状態では、第３図
に示すようにシリンダー錠（２）の鍵穴の上方をスライ
ドカバー４１０１の長手方向の一端部で覆っであるので
シリンダー錠は使用できず、貸金庫マスは施錠状態が保
たれる。

次にスライドカバー（１１の山型弾性条（１勺と固定ベ
ース（４）端縁部との係合を解除するには、対向する２
個の山型弾性条（＋５）の突出部分を互いに外方へ押圧
して上記固定ベース（４）上面の端縁部に係合しなくな
るまで押し拡げることのできる大きさの幅を有する第４
図に示すようなキーカード（１７）を、スライドカバー
（１〔と固定ベース（４）上のプロテクトカバー（９）
との間隙の長手方向の反シリンダー錠鍵穴側から差し込
めばよい。しかし単なる板状体を差し込んだだけではス
ライドカバーｆ１１の係止片（１３）と固定ベース（４
）の係止溝０４）との係合を解除することはできない。

即ちこの解除をするべくスライドカバー（ＩＩを下方を
押圧しようとしてもロックピン（６）がキーカード（１
７）の下面に当接してしまい、スライドカバーｆｉ１の
下降移動を妨げるからである。そこでキーカード（１力
に貸金庫マス毎に特有の位置に次のようなコード孔を設
けて、カード錠の機能を持たせればよい。

即ちキーカード（１７）の先端は固定ベース（４）のシ
リンダー錠（２）側のストッパー（１８）に当接して位
置決めされる。そしてこのキーカード〈１７）には、上
記ロックピン（６）の立設位置に対向するすべての位置
に解錠のためのコード孔（１９）を貫通して穿設しであ
る。従って特定の貸金庫マスにおいて配置されたロック
ピン（６）の位置と合致する位置に上記コード孔（１９
）が穿設されたキーカード（１７）を差し込んだときに
のみ、スライドカバー（１〔は下方へ押圧移動されうる
状態となる。よってこの状態でスライドカバー（１傷を
押し下げれば、上記係止片（１３）と係止溝（１４）と
の係合が解除されて係止片（１３）は係止溝０４）から
スライド溝（２６）に移るので、スライドカバー（１１
は長手方向の反シリンダー錠側へ移動可能となり（なお
シリンダー錠側への移動は端部ストッパー（２７）によ
り係止されうる）、その結果第５図（（）、　（０）に
示すようにシリンダー錠（２）の鍵穴が現出するのでシ
リンダー錠（２）の解錠操作が可能となる。

またこの二重針の施錠方法は、貸金庫マスの扉を閉めて
、先ずシリンダー錠を施す。そしてこの際上記解錠操作
により、係止片（！１）は固定ベース（４）の側面下部
のスライド溝（２６）内に保持されたままであり、スラ
イドカバー（１〔は長手方向に往復移動自在となってい
る。次にこの状態でスライドカバー（１すをシリンター
錠（２）側にスライド移動させる。こうしてスライドカ
バー（１１を端部までスライドさせて、スライドカバー
（１［相］の係止片（１３）が係止溝０４）と上下に対
向する位置に達するとフローティングバネ（力の力によ
りスライドカバー（１（至）は自動的に持ち」二げられ
て、上記係止片（１３）は係止溝（１４）に再び商人係
合する。この状態になって初めてキーカード（１７）は
、そのコート孔（１９）と固定ベース（４）のロックピ
ン（６）との係合が解除されるのでカバー錠から引き抜
くことが可能となり、カバー錠の施錠も完了する。

なお第１図中の四は中箱検出部であって、これは内部に
中箱を備えている貸金庫マスに対して次のように効果的
に作用する。

即ち貸金庫マス扉け）の内側に取付けられた中箱センス
レバー（２１）の一端は中箱センス端（２２）であって
、これは貸金庫マスの内部に中箱が収納されている際に
扉（１）を閉めると中箱に当接し、さらに他端のリター
ンコイルバネ（２３）のバネ力に抗して他端部に設けた
中箱ロックピン（２４）を内部に引くように、中箱によ
って押圧される。この中箱ロックピン（２４）は扉（１
）及びカバー錠の固定ベース（４）を貫通して、カバー
錠が解錠状態にあるときにスライドカバー四内のフック
金具（２５）に係合している。

従って、中箱を貸金庫マス中に戻さないてこの二重針の
施錠を行なおうとしてもスライドカバーｆｉｌがスライ
ド移動できないのでカバー錠の施錠ができない。よって
キーカード（１７）のコード孔（１９）とロックピン（
６）との係合も外すことができず、従ってキーカード＋
＋７）の抜き取りもできない。即ちこのような中箱検出
部によれば、中箱の置き忘れ等の事故も防止できる。

なお本実施例ではキーカードとして第４図に示すように
磁気ストライプ（Ｑ）の設けであるものを使用した。こ
れは従来から用いられている顧客のＩＤカードとしての
磁気カードを利用して第４図に示すエンボス領域（Ｐ）
以外の領域にはコード孔（１９）を設けることが可能だ
からである。

〈実施例２〉 また本実施例ではカバー錠とシリンダー錠との組合せに
係る二重針を説明したが、本発明の解錠装置としては、
次のようなシリンダー錠のない錠をも含んでいる。

即ち第６図（イ）ｔｏ）に示すように、カバー錠の部分
を例えば扉（２８）の先端部に取付け、上記実施例でシ
リンダー錠のあった側に上記スライドカバーｆｉｌの一
端側を延設し、抜き差し錠片（３１）を設けたスライド
部材（＋０１１　　としてこれに対向する他部材である
壁等の固定部材（２９）の凹穴（３０）に抜き差し錠片
（３１）をスライド自在に嵌入させることにより解施錠
可能としたカード式解錠装置をいい、これによれば、ス
ライド部材（１０１）　自体を、即ち上記カバー錠自体
をスライドする錠として利用できるものである。

〈実施例３〉 第７図に示すように、上記実施例Ｉの二重針を備えた貸
金庫マスを多数有する貸金庫室（＾）と、入１−１ドア
の近傍の入室リーダー（Ｂ）と出口ドアの近傍の退室リ
ーダー（Ｃ１とからなる貸金庫において、上記第４図の
磁気ストライプ付キーカード（１７）を使用する貸金庫
利用システムについて説明する。

特定の顧客に対応する特定の貸金庫マスの情報及び顧客
情報を上記キーカード（１力の磁気ストライプにあらか
じめエンコードしておと、かつその貸金庫マスの決めら
れているロックピン（６）の位置と合致する位置にコー
ド孔（１９）をあらかじめ穿設しておく。

そして貸金庫を利用する際には、先ずこのキーカード（
１７）を入室リーダー（Ｂ）に挿入する。

この入室リーダー（Ｂｌ　はオンラインであり、ハード
としては磁気カードリーダー、コード孔リーダー等を備
え、その顧客の利用履歴及び貸金庫室（＾）への入室管
理を行なうものである。

そしてキーカードの磁気データを照合した後入ロドアを
開ける。なおこの入室リーダー（Ｂ）の作動段階で、さ
らにあらかじめ磁気ストライプに記録させた暗証番号を
その顧客に外部テンキーで入力させて、顧客の確認を行
なわせることも可能である。

次いでこの入室リーダー（Ｂ）を通ったキーカード（１
力を持って貸金庫室（＾）へ入り、上記のように所定の
貸金庫マスを開けて使用する。

その後退室の際には上記キーカード（１力を退室リーダ
ー（Ｃ）に挿入し、磁気ストライプとコード孔の記録を
読み取らせて、入室リーダー（Ｂ）で読み取った記録と
同一であることを確認したときに退室ドアを開ける条件
が整ったことになるので、利用者は退室用のドアスイッ
チ（Ｄ）により退室ドアを開けて退室する。

なお図中の矢印線は顧客の動線であり、■〜■は動きの
順番を示す。

このような利用システムとすれば、従来の銀行錠として
の役目を磁気ストライプ付のキーカードによるカバー錠
で果すので、銀行職員の労力低減が実現でと、さらに二
重針は１００％メカニカルな構造であるので故障が少な
く、たとえ故障してもその復旧は容易である。

なおこの実施例では入口ドアと出［１ドアが異なった場
所にある貸金庫室の構成について説明したが、入口ドア
と出ロトアを一つのドアで兼ねた構成であっても同様に
利用できる。

〈実施例４〉 本実施例は第８図に基づいて説明する。

即ち貸金庫室（＾）の入口に設置された入室リーダー（
Ｂ）に顧客の所持するＩＤカード等を挿入し、そのカー
ドに記録されたデータを照合した後、入口ドアを自動的
に開ける。そして入室後キーカード発行回収機（Ｅ）に
ＩＤカードを挿入し、ホストコンピューターに記録され
ている暗証番号と同一番号がその者からキーカード発行
回収機（Ｅ）のテンキーに入力されたときに、その者が
利用者本人であることを確認して、ホストコンピュータ
ーとオンラインで結ばれたキーカード発行回収機（Ｅ）
の穿孔装置より、カバー錠に差し込み可能な所定の大き
さのカードに、その顧客に対応する貸金庫マスのロック
ピン（６）の位置に合致する位置にコード孔（１９）を
穿設して穴あきカードを発行する。このとき同時に上記
ＩＤ力　　０−ド等は発行回収機（Ｅ）内に収納保管し
ておく。そして顧客はその穴あきカードにより、その貸
金庫マスのカバー錠を解錠して利用できる。その後退室
の際には上記使用済みの穴あきカードを穴あきカード発
行回収機（ε）に返却することにより、その回収機（Ｅ
）は返却された穴あきカードのコード孔を読み取って先
に発行したものと同一であることを確認した後、保管さ
れていたＩＤカード等をその顧客に返却する。そして、
穴あきカードは発行回収機（ε）内に設けられた切断機
により切断され、不正利用を防止している。これにより
退室条件が整ったので顧客は出口を兼ねた入口ドアのド
アスイッチ（Ｄ＋を操作することで退室できる。尚、Ｉ
Ｄカードの受取りを忘れて、退室しようとして、ドアス
イッチ（Ｄ）を操作しても、入口のドアは開かないので
、ＩＤカードの受取りを忘れることはない。

次に本発明の前室を設置した貸金庫システム）−例につ
いて第９図に基いて説明する。

〈実施例５〉 先ずあらかじめ個々の貸金庫マスの二重錠を解錠するた
めの上記コード孔を穿設しである第４図示すような磁気
カードを使用するシステムについて説明する。

この場合構成としては貸金庫室（＾）の出入口が前室（
Ｆｌ　に連通しているので利用者は必ず前室（Ｆ）を通
って入退室を行なうことになる。この前室（Ｆ）には利
用者が貸金庫を利用する際に任意に使用できるブースが
設置され、さらに入室者を一人一人を撮影し、あるいは
モニター監視するカメラ（Ｇ）が設置され、また必要に
応じて銀行側の係員が入室するための連絡口等が設けら
れたものである。

利用者は必ず前室（Ｆ）に入るため上記磁気カードを前
室カードリーダー（ＩＤに挿入する。

そして利用者はその暗証番号を入力して、その入力値を
ホストコンピューターでチェックしてＯＫであれば該磁
気カードを返却して前室の出入口扉（１）を自動的に開
けるか核層（１）の電気錠をオープンする。そして前室
入室者はカメラ（Ｇ）に監視されて、次に貸金庫室（＾
）の出入口扉の前室側に置かれた金庫室カードリーダー
（１）に上記磁気カードを挿入する。該リーダー（１）
では入室者等をチェックするために磁気カードのエンボ
スを記録して返却される。その後利用者はその磁気カー
ドを上記〈実施例１〉のようにキーカードとして利用者
個人の貸金庫マスを解錠して作業を行ない、しかる後前
室（Ｆ）の出入口扉（１）の内側に設けられている退室
用タッチキーを押すことにより出入口扉（１）を開けて
退室する。

〈実施例６〉 次に利用者本人は上記コード孔の穿設されていない磁気
カードを所持して貸金庫を利用する場合について同じく
第９図により説明する。

先ず前室（Ｆ）の出入口扉（１）の近くに設置された前
室カードリーダー（Ｉｆ）に上記磁気カードを挿入する
。そしてその磁気記録の内容をホストコンピューターで
チェックして出入口扉（１）を自動的に開ける。利用者
はその磁気カードを持って前室（Ｆ）内に入り、貸金庫
室の出入口前にある金庫室カードリーダー（１）に上記
磁気カードを挿入して暗証番号を入力する。この金庫室
のカードリーダー（１）は〈実施例３〉のキーカード発
行回収機（Ｅｌと同じ機能を有するもので、該カードリ
ーダー（Ｊ）はその暗証番号をチェックして、同時に入
室者等をチェックするために該磁気カードのエンボスを
記録し、さらに該磁気カードは上記カードリーダー（１
）の本体内に収納して預かり、同時にその磁気カードに
対応する貸金庫マスの二重錠を解錠できる大きさで且つ
上記コード孔を穿設した穴あきカードを発行する。その
後利用者はその穴あきカードを上記〈実施例１〉のキー
カードとして用い、自分の貸金庫マスを解錠して作業す
る。作業終了後上記穴あきカードを上記金庫室カードリ
ーダーに返却することにより、預けられていた磁気カー
ドは返却され、一方上記穴あきカードは廃棄される。し
かる後前室（Ｆ）を退室する際には退室用タッチキーを
押すことにより出入口扉（１）は自動的に開くので退室
できる。

〔発明の効果〕

このように本発明によれば、貸金庫に多数設置された二
重錠は完全に機械的に操作するものであって故障が少な
く、また仮に故障しても従来の電気的な錠と異なって他
の錠への影響等の恐れが全くなくなる利点を有するもの
である。

さらにこのような二重錠を用いた貸金庫システムによれ
ば、安全で確実かつ人手のかからない顧客管理と貸金庫
の利用が実現する等の効果も有する。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）（σ）は本発明二重錠の固定ベースを示す
もので（イ）は平面図、（ロ）は側面図、第２図（Ｖ）
　（ｏ）　（ハ）は本発明二重錠のスライド力バーを示
すもので（イ）は平面図、（ロ）は側断面図、（ハ）は
正面図、第３図は施錠されている二重錠を示す平面図、
第４図は磁気ストライプ付キーカードを示す平面図、第
５図（イ）　（０）はカバー錠を解錠した状態を示すも
ので（イ）は平面図、（ロ）は側面図、第６図（（）　
（ｏ）は本発明のカード式解錠装置を示すもので（イ）
は平面図、（ロ）は側面図、第７図は本発明の貸金庫シ
ステムの一実施例を示す説明図、第８図は本発明の他の
貸金庫システムの一実施例を示す説明図、第９図は本発
明の前室を有する貸金庫システムの実施例を示す説明図
である。 １・・・扉、２・・・シリンダー錠、３・・・操作部、
４・・・固定ベース、５・・・ロックピン立設穴、６・
・・ロックピン、７・・・フローティングバネ、８・・
・貫通穴、９・・・プロテクトカバー、１０・・・スラ
イドカバー、　１０１・・・スライド部材、１１・・・
上板、１２・・・側板、１３・・・係止片、１４・・・
係止溝、１５・・・弾性条、１６・・・溝、１７・・・
キーカード、１８・・・ストッパー、１９・・・コード
孔、２０・・・中箱検出部、２Ｉ・・・中箱センスレバ
ー、２２・・・中箱センス端、２３・・・リターンコイ
ルバネ、２４・・・中箱ロックピン、２５・・・フック
金具、２６・・・スライド溝、２７・・・端部ストッパ
ー、２８・・・固定部材、２９・・・凹穴、３０・・・
抜き差し錠片、Ａ・・・貸金庫室、Ｂ・・・入室リーダ
ー、Ｃ・・・退室リーダー、Ｄ・・・ドアスイッチ、Ｅ
・・・キーカード発行回収機、Ｆ・・・前室、Ｇ・・・
カメラ、Ｈ・・・前室カードリーダー、■・・・出入口
扉、Ｊ・・・金Ｉｒ１（室カードリーダー、Ｑ・・・磁
気ストライプ、Ｐ・・・エンボス領域。 第２図 （イ） （ロ） （ハ） 第３図 第４図 第５図 （イ） （ロ） 第７図 第８図 第９図

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）断面略コ形で長手方向に連続する対向した両側板
   と上板とからなり、これら両側板の内側端縁部に係止片
   を突設し、上板の内側の長手方向に１本以上の凹溝を形
   成し、かつ両側板の上部に山型に屈曲した弾性条を内側
   に突出させて設け、さらに長手方向の一端側を延設して
   他部材と係合する抜き差し錠片を形成したスライド部材
   と、該スライド部材を常時係合するブロックであって上
   面及び１組の対向する側面を有し、さらに該スライド部
   材を常時上方へ押圧する弾性体を上記上面に設け、かつ
   上記１組の対向する側面の上部に、上記弾性体よりスラ
   イド部材が押し上げられた際には、上記スライド部材の
   係止片が係合して、スライド部材の長手方向の往復移動
   を係止する係止溝と、上記１組の対向する側面の下部に
   、上記弾性体に抗してスライド部材を押し下げた際には
   上記係止片の係合が外れてスライド部材の長手方向の往
   復移動を可能にするスライド溝とを設け、スライド部材
   の上板内側の凹溝位置に対向する上記上面の長手方向の
   所定の位置に所定の本数のピンを立設し、かつ上記スラ
   イド部材の往復移動の係止状態では、さらにスライド部
   材の下降移動をも係止するために、上記山型弾性条の内
   側突出部が係合する端縁部を上記上面の対向する側面側
   の端縁に設けた固定ベースとからなるカバー錠と、上記
   スライド部材上板の内側下面と上記固定ベース上のピン
   及び弾性体の上端面との間隙であって、上記抜き差し錠
   片形成側とは反対側から差し込むことにより、両側の山
   型弾性条の内側突出部を外方へ押圧して上記端縁部との
   係合を解除する幅を有し、かつ上記固定ベース上面のピ
   ン位置に対向して同位置に該ピンが緩挿するコード孔を
   穿設してなるキーカードとからなることを特徴とするカ
   ード式解錠装置。
2. （２）キーカードとして長手方向に沿って磁気ストライ
   プを設けたＩＤカードを用いる請求項（１）記載のカー
   ド式解錠装置。
3. （３）断面略コ形で長手方向に連続する対向した側板と
   上板とからなり、これら側板の内側端縁部に係止片を突
   設し、上板の内側の長手方向に１本以上の凹溝を形成し
   、かつ両側板の上部に山型に屈曲した弾性条を内側に突
   出させて設けたスライドカバーと、該スライドカバーを
   常時係合するブロックであって上面及び１組の対向する
   側面を有し、さらに該スライドカバーを常時上方へ押圧
   する弾性体を上記上面に設け、かつ上記１組の対向する
   側面の上部に、上記弾性体によりスライドカバーが押し
   上げられた際には、上記スライドカバーの係止片が係合
   して、スライドカバーの長手方向の往復移動を係止す一
   る係止溝と、上記１組の対向する側面の下部に、上記弾
   性体に抗してスライドカバーを押し下げた際には上記係
   止片の係合が外れてスライドカバーの長手方向の往復移
   動を可能にするスライド溝とを設け、スライドカバーの
   上板内側の凹溝位置に対向する上記上面の長手方向の所
   定の位置に所定の本数のピンを立設し、かつ上記スライ
   ドカバーの往復移動の係止状態では、さらにスライドカ
   バーの下降移動をも係止するために、上記山型弾性条の
   内側突出部が係合する端縁部を上記上面の対向する側面
   側の端縁に設けた固定ベースとからなるカバー錠と、上
   記スライドカバーの往復移動の係止状態の際に該スライ
   ドカバーの長手方向の一端部の下方に設けたシリンダー
   錠の鍵穴と、及び上記スライドカバー上板の内側下面と
   上記固定ベース上のピン及び弾性体の上端面との間隙で
   あって長手方向の上記鍵穴のある一端部側とは反対側か
   ら差し込むことにより、両側の山型弾性条の内側突出部
   を外方へ押圧して上記端縁部との係合を解除する幅を有
   し、かつ上記固定ベース上面のピン位置に対向して同位
   置に該ピンが緩挿するコード孔を穿設してなるキーカー
   ドとからなることを特徴とする二重錠。
4. （４）キーカードとして長手方向に沿って磁気ストライ
   プを設けたＩＤカードを用いる請求項（３）記載の二重
   錠。
5. （５）断面略コ形で長手方向に連続する対向した側板と
   上板とからなり、これら側板の内側端縁部に係止片を突
   設し、上板の内側の長手方向に１本以上の凹溝を形成し
   、かつ両側板の上部に山型に屈曲した弾性条を内側に突
   出させて設けたスライドカバーと、該スライドカバーを
   常時係合するブロックであって上面及び１組の対向する
   側面を有し、さらに該スライドカバーを常時上方へ押圧
   する弾性体を上記上面に設け、かつ上記１組の対向する
   側面の上部に、上記弾性体によりスライドカバーが押し
   上げられた際には、上記スライドカバーの係止片が係合
   して、スライドカバーの長手方向の往復移動を係止する
   係止溝と、上記１組の対向する側面の下部に、上記弾性
   体に抗してスライドカバーを押し下げた際には上記係止
   片の係合が外れてスライドカバーの長手方向の往復移動
   を可能にするスライド溝とを設け、スライドカバーの上
   板内側の凹溝位置に対向する上記上面の長手方向の所定
   の位置に所定の本数のピンを立設し、かつ上記スライド
   カバーの往復移動の係止状態では、さらにスライドカバ
   ーの下降移動をも係止するために、上記山型弾性条の内
   側突出部が係合する端縁部を上記上面の対向する側面側
   の端縁に設けた貸金庫マスの各扉に固定された固定ベー
   スとからなるカバー錠と、上記スライドカバーの往復移
   動の係止状態の際に該スライドカバーの長手方向の一端
   部の下方の各扉に設けたシリンダー錠の鍵穴と、及び上
   記スライドカバー上板の内側下面と上記固定ベース上の
   ピン及び弾性体の上端面との間隙であって長手方向の上
   記鍵穴のある一端部側とは反対側から差し込むことによ
   り、両側の山型弾性条の内側突出部を外方へ押圧して上
   記端縁部との係合を解除する幅を有し、かつ上記固定ベ
   ース上面のピン位置に対向して同位置に該ピンが緩挿す
   るコード孔を穿設し、さらに磁気ストライプを形成して
   なるキーカードとからなる貸金庫マスの二重錠と、上記
   貸金庫マスを多数備えた貸金庫室と、貸金車室入口で上
   記キーカードの磁気ストライプとコード孔を読み取る入
   室リーダーと、貸金庫室出口で上記キーカードの磁気ス
   トライプとコード孔を読み取る退室リーダーとからなる
   ことを特徴とする貸金庫システム。
6. （６）断面略コ形で長手方向に連続する対向した側板と
   上板とからなり、これら側板の内側端縁部に係止片を突
   設し、上板の内側の長手方向に１本以上の凹溝を形成し
   、かつ両側板の上部に山型に屈曲した弾性条を内側に突
   出させて設けたスライドカバーと、該スライドカバーを
   常時係合するブロックであって上面及び１組の対向する
   側面を有し、さらに該スライドカバーを常時上方へ押圧
   する弾性体を上記上面に設け、かつ上記１組の対向する
   側面の上部に、上記弾性体によりスライドカバーが押し
   上げられた際には、上記スライドカバーの係止片が係合
   して、スライドカバーの長手方向の往復移動を係止する
   係止溝と、上記１組の対向する側面の下部に、上記弾性
   体に抗してスライドカバーを押し下げた際には上記係止
   片の係合が外れてスライドカバーの長手方向の往復移動
   を可能にするスライド溝とを設け、スライドカバーの上
   板内側の溝位置に対向する上記上面の長手方向の所定の
   位置に所定の本数のピンを立設し、かつ上記スライドカ
   バーの往復移動の係止状態では、さらにスライドカバー
   の下降移動をも係止するために、上記山型弾性条の内側
   突出部が係合する端縁部を上記上面の対向する側面側の
   端縁に設けた貸金庫マスの各扉に固定された固定ベース
   とからなるカバー錠と、上記スライドカバーの往復移動
   の係止状態の際に該スライドカバーの長手方向の一端部
   の下方の各扉に設けたシリンダー錠の鍵穴と、及び上記
   スライドカバー上板下面の内側下面と上記固定ベース上
   のピン及び弾性体の上端面との間隙であって長手方向の
   上記鍵穴のある一端部側とは反対側から差し込むことに
   より、両側の山型弾性条の内側突出部を外方へ押圧して
   上記端縁部との係合を解除する幅を有し、かつ上記固定
   ベース上面のピン位置に対向して同位置に該ピンが緩挿
   するコード孔を穿設してなる穴あきカードとからなる貸
   金庫マスの二重錠と、上記貸金庫マスを多数備えた貸金
   庫室と、利用者個人の所持するＩＤカードと、ＩＤカー
   ドのデータと照合して貸金庫室の出入口ドアを開ける入
   室リーダーと、貸金庫の利用の際に上記ＩＤカードを挿
   入することにより、利用者本人を確認して特定の貸金庫
   マスのカバー錠を解錠できるコード孔を自動的に穿設し
   た上記穴あきカードを発行すると同時に上記ＩＤカード
   を収納保管し、さらに貸金庫室から退室の際に上記発行
   された穴あきカードが返却されることにより、上記ＩＤ
   カードを利用者に戻す穴あきカード発行回収機とからな
   ることを特徴とする貸金庫システム。
7. （７）断面略コ形で長手方向に連続する対向した側板と
   上板とからなり、これら側板の内側端縁部に係止片を突
   設し、上板の内側の長手方向に１本以上の凹溝を形成し
   、かつ両側板の上部に山型に屈曲した弾性条を内側に突
   出させて設けたスライドカバーと、該スライドカバーを
   常時係合するブロックであって上面及び１組の対向する
   側面を有し、さらに該スライドカバーを常時上方へ押圧
   する弾性体を上記上面に設け、かつ上記１組の対向する
   側面の上部に、上記弾性体によりスライドカバーが押し
   上げられた際には、上記スライドカバーの係止片が係合
   して、スライドカバーの長手方向の往復移動を係止する
   係止溝と、上記１組の対向する側面の下部に、上記弾性
   体に抗してスライドカバーを押し下げた際には上記係止
   片の係合が外れてスライドカバーの長手方向の往復移動
   を可能にするスライド溝とを設け、スライドカバーの上
   板内側の凹溝位置に対向する上記上面の長手方向の所定
   の位置に所定の本数のピンを立設し、かつ上記スライド
   カバーの往復移動の係止状態では、さらにスライドカバ
   ーの下降移動をも係止するために、上記山型弾性条の内
   側突出部が係合する端縁部を上記上面の対向する側面側
   の端縁に設けた貸金庫マスの各扉に固定された固定ベー
   スとからなるカバー錠と、上記スライドカバーの往復移
   動の係止状態の際に該スライドカバーの長手方向の一端
   部の下方の各扉に設けたシリンダー錠の鍵穴と、及び上
   記スライドカバー上板の内側下面と上記固定ベース上の
   ピン及び弾性体の上端面との間隙であって長手方向の上
   記鍵穴のある一端部側とは反対側から差し込むことによ
   り、両側の山型弾性条の内側突出部を外方へ押圧して上
   記端縁部との係合を解除する幅を有し、かつ上記固定ベ
   ース上面のピン位置に対向して同位置に該ピンが緩挿す
   るコード孔を穿設し、さらに磁気ストライプを形成して
   なるキーカードとからなる貸金庫マスの二重錠と、上記
   貸金庫マスを多数備えた貸金庫室と、上記キーカードの
   エンボスを記録する上記貸金庫室の出入口部に設置した
   金庫室カードリーダーと、該貸金庫室と連通した前室と
   、該前室に入室の際に上記キーカードの磁気ストライプ
   の情報と外部入力される暗証番号をチェックして前室の
   出入口扉を開ける上記前室の出入口の外部に設置した前
   室カードリーダーとからなることを特徴とする前室を有
   する貸金庫システム。
8. （８）断面略コ形で長手方向に連続する対向した側板と
   上板とからなり、これら側板の内側端縁部に係止片を突
   設し、上板の内側の長手方向に１本以上の凹溝を形成し
   、かつ両側板の上部に山型に屈曲した弾性条を内側に突
   出させて設けたスライドカバーと、該スライドカバーを
   常時係合するブロックであって上面及び１組の対向する
   側面を有し、さらに該スライドカバーを常時上方へ押圧
   する弾性体を上記上面に設け、かつ上記１組の対向する
   側面の上部に、上記弾性体によりスライドカバーが押し
   上げられた際には、上記スライドカバーの係止片が係合
   して、スライドカバーの長手方向の往復移動を係止する
   係止溝と、上記１組の対向する側面の下部に、上記弾性
   体に抗してスライドカバーを押し下げた際には上記係止
   片の係合が外れてスライドカバーの長手方向の往復移動
   を可能にするスライド溝とを設け、スライドカバーの上
   板内側の凹溝位置に対向する上記上面の長手方向の所定
   の位置に所定の本数のピンを立設し、かつ上記スライド
   カバーの往復移動の係止状態では、さらにスライドカバ
   ーの下降移動をも係止するために、上記山型弾性条の内
   側突出部が係合する端縁部を上記上面の対向する側面側
   の端縁に設けた貸金庫マスの各扉に固定された固定ベー
   スとからなるカバー錠と、上記スライドカバーの往復移
   動の係止状態の際に該スライドカバーの長手方向の一端
   部の下方の各扉に設けたシリンダー錠の鍵穴と、及び上
   記スライドカバー上板下面の内側下面と上記固定ベース
   上のピン及び弾性体の上端面との間隙であって長手方向
   の上記鍵穴のある一端部側とは反対側から差し込むこと
   により、両側の山型弾性条の内側突出部を外方へ押圧し
   て上記端縁部との係合を解除する幅を有し、かつ上記固
   定ベース上面のピン位置に対向して同位置に該ピンが緩
   挿するコード孔を穿設してなる穴あきカードとからなる
   貸金庫マスの二重錠と、上記貸金庫マスを多数備えた貸
   金庫室と、利用者個人の所持する磁気カードと、上記貸
   金庫室に入室する際に上記磁気カードを挿入することに
   よりその磁気カードに対応する特定の貸金庫マスのカバ
   ー錠を解錠できるコード孔を自動的に穿設して上記穴あ
   きカードを発行すると同時に上記磁気カードを収納保管
   し、かつ外部入力される暗証番号のチェックと上記磁気
   カードのエンボスの記録とを行ない、さらに貸金庫室か
   ら退室する際に穴あきカードを返却することにより磁気
   カードを利用者に戻して穴あきカードを廃棄する上記貸
   金庫室の出入口部に設置した金庫室カードリーダーと、
   上記貸金庫室出入口と連通した前室と、該前室に入室の
   際に上記磁気カードの情報をチェックして前室の出入口
   扉を開ける該前室出入口の外部に設置した前室カードリ
   ーダーとからなることを特徴とする前室を有する貸金庫
   システム。