JPH04173213A - 発泡成形型のベントホール清掃方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、ポリウレタンフォーム等の発泡体を所定形
状に成形するために用いられる発泡成形型のベントホー
ル清掃方法に関する。

（従来技術） 従来、所定形状の発泡体を製造するのにモールド成形法
が多用されている。そのモールド成形法は、製品形状の
型内空間（通称キャビティ）ををする発泡成形型内にウ
レタン原料等の発泡原料を注入し、その発泡原料を発泡
させて型内面形状の発泡体を形成するものである。その
際、形成される発泡体と型内面間にガスが存在すると、
型内面形状の発泡体が得られず、発泡体に欠肉を生じる
問題がある。そのため発泡成形型の内外を連通ずる小孔
からなるベントホールを発泡成形型に所定数形成し、そ
のベントホールによって型内残存空気、あるいは発泡時
に発生ずるガス（以下両者をガスと称する）を発泡成形
型外へ逃がし、発泡体が型内面に密着できるようにして
いる。

ところが、その発泡体の脱型後、ベントホールに発泡体
の一部が切れて詰まったり、あるいは発泡体の脱型をよ
くするために予め型内面に塗布した離型剤が詰まったり
し易く、そのベン）・ホールの清掃が容易ではなかった
。特に離型剤は、主にワックス類からなるものが使用さ
れ、そのワックスの硬化したものがベントホールに詰ま
ることになるため、その離型剤の除去が不完全になり易
かった。

しかも、そのベントホールは孔径が大きすぎると発泡原
料がそのベントホールを通って型外へ流出するため、孔
の直径を１〜６ｎＩＩ１１程度の小さなものとしたり、
あるいは直径０．０１ないしＯ，Ｉｎ＋ｍ程度の微細な
孔があいたフィルターをベントホールとして使用する（
特公昭５３−７４５８号公報等）ので、前記ベントホー
ルの清掃は極めて困難であった。

（発明が解決しようとする課題） そこでこの発明は、発泡成形型のベントホールを簡単に
、しかも確実に清掃できる方法を提供しようとするもの
である。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するため、この発明は発泡成形型に形成
された型内外を連通ずる孔からなるベントホールの型外
部側から、気体もしくは液体をベントホールに圧入して
、ベントホールを清掃することにしたのである。

（作用） ベントホール内に詰まった発泡体の一部あるいは離型剤
は、ベントホールの型外部側から圧入された気体または
液体によりペン！・ホール外へ飛ばされ、あるいは流し
出される。

ベントホール内に圧入される気体は圧搾空気、水蒸気あ
るいは温水等が用いられる。特にベントボールに詰まっ
ている物が離型剤の場合には、離型剤の融点以上の温度
に加熱した熱風、水蒸気、または温水を用いれば、該離
型剤が溶融してベントホールから容易に流し出されるた
め、より効果的にベントホールの清掃ができる。

また、ベントホールが通常の１〜（３＋＋ｎｏの孔から
なる場合、あるいは微細な孔のあるフィルターからなる
場合のいずれの場合であっても、ベントホール内に圧入
されるのが気体または液体であるため、同等支障な（ベ
ントホールの清掃が可能になる。

（実施例） 以下この発明の実施例について説明する。

第１図はこの発明の一実施例により発泡成形型のベント
ホールを清掃する際を示す発泡成形型の断面図である。

この発泡成形型１０は、上型１２と下型１４からなるも
ので、型内には製品形状の空間１６（キャビティ）が形
成され、その型内空間１６と型外部を連通ずる孔からな
るベントホール１８が上型１２に所定間隔で形成されて
いる。ベントホール１８は、この例で示すような孔の他
に、第２図で示すフィルターからなるものであってもよ
い。この第１図に示すベントホール１８にあっては孔の
直径、数、位置は発泡成形される成形品の形状、用いる
発泡原料等により異なるが、通常直径が１〜（３ｍ＋ｎ
、　　数が型の一つの面に対して４〜１０個、位置がガ
ス溜りの生じ易い部分とされる。また、この発泡成形型
１０にあっては、上型１２外面のベントホール１８上部
に外方へ突出する筒部１８ａが形成され、その筒部にホ
ース２０が接続されている。そのホース２０は、金属ま
たはプラスチックあるいはゴム製からなり、その先端に
ソケット２２が取り付けられて、そのソケッ）・２２に
より気体または液体圧入ホース（図示せず）がホース２
０に脱着可能にされている。なお、型開き構造等によっ
ては、ベントホール１８上部の筒部１８ａに、直接気体
または液体圧入ホースを脱着するようにしてもよい。

このようにしてなる発泡成形型１ｏの型内面に離型剤を
塗布した後、型内空間１６にポリウレタンフメーム原料
等の発泡原料を注入して、型面形状の発泡体を発泡成形
（モールド成形）する。その際、ベントホール１８と連
通しているホース２０の先端には何も連結しな状態とし
、発泡成形型内のガスがベントホール１８を通って発泡
成形型外へ逃げ易いようにする。なお、ホース２ｏに気
体または液体圧入ホースが連結されていても、発泡体の
発泡成形時にベントホール１８がらのガスの逃げを妨げ
ないような場合、たとえば気体または液体圧入ホースの
一部に外部への開閉コックを設け、発泡成形時には該開
閉コックを開けて外部と通じるようにし、逆にベントホ
ール１８の清掃時には該開閉コックを閉じるようにした
場合等には、気体または液体圧入ホースが常時連結され
ていてもよい。

そして発泡後に発泡成形型を開け、発泡体を発泡成形型
から取り出す。発泡体が取りＩＩｉされた後の発泡成形
型１０は、ベントホール１８に離型剤が詰まったり、あ
るいは発泡体の一部がちぎれて詰まっていることが多く
、ベントホールの清掃が発泡毎にあるいは数回の発泡毎
に必要となる。

そのベントホール１８の清掃は、次のようにして行う。

まず前記ベントホール１８と連通しているホース２０先
端のソケット２２に気体または液体圧入ホース（図示せ
ず）を接続し、次いで前記ホース２０を介してベントホ
ール１８に気体または液体を圧入する。これによって、
ベントホール１８に詰まっていた発泡体の小片あるいは
離型剤がベントホール１８から外へ吹き飛ばされ、また
は流し出される。

ベントホールに圧入する気体としては、圧搾空気、熱風
、あるいは水蒸気等が用いられ、液体としては、温水が
好適である。なお、気体を用いるか液体を用いるか、ま
たはそれらの温度をどのようにするかは、ベントホール
に詰まるものが主に離型剤であるか、発泡体の小片であ
るか、あるいは製造ラインの状況等によって選択される
。ただ、ベントホールに詰まるものが主に離型剤であっ
て、しかも脱型後の発泡成形型の温度が低い場合には、
離型剤の融点以上に加熱した気体または液体を用い、そ
の高温の気体または液体によりベントホールの離型剤を
溶融してベントボール外へ流出し易くするのが好ましい
。その反対に発泡成形型の温度が高い場合、あるいは主
に発泡体の小片のみがベントホールに詰まる場合には、
圧搾空気であっても充分な清掃効果が得られる。

第２図は本発明のベントホール清掃方法を採用した他の
発泡成形型の部分断面図である。

この発泡成形型２４は、」二型２４ａのベントホール２
６を微細な孔２８ａの開いたフィルター２８で構成した
ものである。フィルター２８としては、金属、セラミッ
ク等の粉末を焼結させて形成された焼結フィルターが主
に用いられる。

そのフィルター２８は筒状からなるもので、その一端が
上型２４ａの外面に突出し、突出部内面に雌ネジ２５が
形成されている。そしてその１ｌｌＩ［ネジ２５にニッ
プル２７が嵌められ、さらにそのニップル２７にホース
３０が接続されて、そのホース３０の先端に気体または
液体圧入用のホース（図示ぜず）が脱着可能に接続され
る。

そして、発泡成形後ベントホール２６と連通ずるホース
３０に気体または液体圧入ホースを接続し、前記と同様
にベントホール２６内に気体または液体を圧入し、ベン
トホール２６の清掃を行う。

（効果） この発明は前記のように、発泡成形型のベントホールに
気体または液体を圧入してベントホールの清掃を行うも
のである。そのためこの発明によれば、ベントホールが
小孔あるいはフィルターのいずれからなる場合でもきわ
めて簡単にベントホールの清掃を行うことができ、しか
もベントホールに詰まるものが離型剤であっても、ベン
トホールに圧入する気体または液体の温度を高くするこ
とによって、離型剤をベントホールから確実に除去でき
るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図はこの発
明の方法を採用した発泡成形型の一実施例の断面図、第
２図はこの発明の方法を採用した他の発泡成形型の部分
断面図である。 １０．２４・・発泡成形型、 １８．２６１１＋１ベントホ一ル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 発泡成形型に形成された型内外を連通する孔からなるベ
   ントホールの型外部側から、気体もしくは液体をベント
   ホールに圧入することを特徴とする発泡成形型のベント
   ホール清掃方法。