JPH0417316A - 電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを含浸した電解コンデンサ - Google Patents
電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを含浸した電解コンデンサInfo
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- JPH0417316A JPH0417316A JP12243390A JP12243390A JPH0417316A JP H0417316 A JPH0417316 A JP H0417316A JP 12243390 A JP12243390 A JP 12243390A JP 12243390 A JP12243390 A JP 12243390A JP H0417316 A JPH0417316 A JP H0417316A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
［発明の目的］
〈産業上の利用分野）
本発明は、電解コンデンサ駆動用°１解液及びこれを含
浸した電解コンデンサに関し、特にｔａｎ６？ｉ）性の
優れた電解コンデンサを提供することを目的としたもの
である。
浸した電解コンデンサに関し、特にｔａｎ６？ｉ）性の
優れた電解コンデンサを提供することを目的としたもの
である。
（従来の技術）
従来、電解コンデンサ駆動用電解液としてはエチレング
リコールを溶媒とし、これにアジピン酸やホウ酸のアン
モニウム塩を溶質として溶解させたものなどが知られて
いる。しかし、この種の電解液は比抵抗が大きく、溶質
量の増加に伴って静電容量や損失の低温特性が悪化する
ことなどの問題点を有していた。
リコールを溶媒とし、これにアジピン酸やホウ酸のアン
モニウム塩を溶質として溶解させたものなどが知られて
いる。しかし、この種の電解液は比抵抗が大きく、溶質
量の増加に伴って静電容量や損失の低温特性が悪化する
ことなどの問題点を有していた。
これらの欠点を解決するものとして、γ−ブチロラクト
ンを主溶媒としたものにフタル酸やマレイン酸の四級ア
ンモニウム塩を溶質とじて添加したものが用いられてい
る。この電解液はコンデンサ紙への浸透性が悪いため抵
抗値が大きく、ｔａｎδ特性が悪い欠点があり、更に、
スイッチング電源用に使用した場合にはりプル電流によ
る発熱が大で、他の部品への熱影響もあり、信頼性に欠
ける問題点があった。
ンを主溶媒としたものにフタル酸やマレイン酸の四級ア
ンモニウム塩を溶質とじて添加したものが用いられてい
る。この電解液はコンデンサ紙への浸透性が悪いため抵
抗値が大きく、ｔａｎδ特性が悪い欠点があり、更に、
スイッチング電源用に使用した場合にはりプル電流によ
る発熱が大で、他の部品への熱影響もあり、信頼性に欠
ける問題点があった。
（発明だ解決しようとする課題）
以上述べたように、エチレングリコールにアジピン酸や
ホウ酸のアンモニウム塩を溶解させた電解液では比抵抗
が大で、低温特性が悪いなどの問題点があり、またγ−
ブチロラクトンにフタル酸やマレイン酸などの四級アン
モニウム塩を混合したものではｔａｎδが大きくなった
り、発熱を生じたりする欠点があった。
ホウ酸のアンモニウム塩を溶解させた電解液では比抵抗
が大で、低温特性が悪いなどの問題点があり、またγ−
ブチロラクトンにフタル酸やマレイン酸などの四級アン
モニウム塩を混合したものではｔａｎδが大きくなった
り、発熱を生じたりする欠点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、γ−ブチ
ロラクトンを主溶媒とする電解液のコンデンサ紙への浸
透性を改善した電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを
含浸した電解コンデンサを提供するものである。
ロラクトンを主溶媒とする電解液のコンデンサ紙への浸
透性を改善した電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを
含浸した電解コンデンサを提供するものである。
［発明の構成Ｉ
（課題を解決するための手段）
本発明は、γ−ブチロラクトンを主溶媒とし、フタル酸
及び／又はマレイン酸の四級アンモニウム塩を溶質とし
、更に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルを０．１〜５
重ｉ％を添加した電解コンデンサ駆動用電解液及びこれ
を含浸した電解コンデンサである。
及び／又はマレイン酸の四級アンモニウム塩を溶質とし
、更に、ポリオキシエチレンアルキルエーテル又はポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルを０．１〜５
重ｉ％を添加した電解コンデンサ駆動用電解液及びこれ
を含浸した電解コンデンサである。
（作用）
ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、酸・アルカリ
に対し安定であるため、電解液へ添加したとき、電解液
自体の特性変化を小さくできる特徴がある。更に、γ−
ブチロラクトン系電解液が有するコンデンサ紙への浸透
性や濡れ性を改善することにも寄与でき、具体的にはポ
リオキシエチレン（ｎ）ラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレン（ｎ）ミリスチルエーテル。
に対し安定であるため、電解液へ添加したとき、電解液
自体の特性変化を小さくできる特徴がある。更に、γ−
ブチロラクトン系電解液が有するコンデンサ紙への浸透
性や濡れ性を改善することにも寄与でき、具体的にはポ
リオキシエチレン（ｎ）ラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレン（ｎ）ミリスチルエーテル。
ポリオキシエチレン（ｎ）セチルエーテル、ポリオキシ
エチレン（ｎ）ステアリルエーテルなどがあり、上記ｎ
の値は１０〜３０が好ましく、このｎが小さい場合、上
記効果が得られず、大きい場合は結晶を生じる。
エチレン（ｎ）ステアリルエーテルなどがあり、上記ｎ
の値は１０〜３０が好ましく、このｎが小さい場合、上
記効果が得られず、大きい場合は結晶を生じる。
また、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルは
、エステル結合を含まないため、酸・アルカリ・加水分
解に対し安定であり、これ自体は２００℃以上の高温下
でも使用可能なものであり、電解液に使用した場合、耐
熱作用を有し、かつγ−ブチロラクトン系電解液の欠点
である電解液の浸透性を改善することができる。
、エステル結合を含まないため、酸・アルカリ・加水分
解に対し安定であり、これ自体は２００℃以上の高温下
でも使用可能なものであり、電解液に使用した場合、耐
熱作用を有し、かつγ−ブチロラクトン系電解液の欠点
である電解液の浸透性を改善することができる。
この具体例としては、ポリオキシエチレン（ｎ＞オクチ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）デシル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）ラウリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）ミリスチ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）セチル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）ステアリ
ルフェニルエーテルなどがあり、上記ｎの値は１０〜３
０が好ましく、この理由は前記ポリオキシエチレンアル
キルエーテルの場合と同じである。
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）デシル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）ラウリル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）ミリスチ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）セチル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン（ｎ）ステアリ
ルフェニルエーテルなどがあり、上記ｎの値は１０〜３
０が好ましく、この理由は前記ポリオキシエチレンアル
キルエーテルの場合と同じである。
（実施例）
実施例１
γ−ブチロラクトンを溶媒とし、フタル酸又はマレイン
酸の四級アンモニウム塩を溶質としたものにポリオキシ
エチレンアルキルエーテルとしてポリオキシエチレン（
２３）ラウリルエーテルを添加した電解液について、そ
の検討結果を下記する。
酸の四級アンモニウム塩を溶質としたものにポリオキシ
エチレンアルキルエーテルとしてポリオキシエチレン（
２３）ラウリルエーテルを添加した電解液について、そ
の検討結果を下記する。
第１表に実施例、従来例、参考例の組成及び特性値を示
す。
す。
ナオ、試料ハ定格１０ｖ４７０μＦ、各２０個の平均値
を示したものである。
を示したものである。
この結果から明らかなように、ポリオキシエチレン（２
３）ラウリルエーテルを０．１〜５重世％の範囲で添加
したものは、従来例に比べてｔａｎδが小さく、かつ高
温負荷条件下においても極めて安定した特性を示す。ま
た、参考例ではポリオキシエチレン（２３）ラウリルエ
ーテル０．０５重量％添加したものでは静電容量出現率
が小さく、７重量％添加したものでは析出現染を生じ、
ｔａｎδ大となる欠点を生じた。
３）ラウリルエーテルを０．１〜５重世％の範囲で添加
したものは、従来例に比べてｔａｎδが小さく、かつ高
温負荷条件下においても極めて安定した特性を示す。ま
た、参考例ではポリオキシエチレン（２３）ラウリルエ
ーテル０．０５重量％添加したものでは静電容量出現率
が小さく、７重量％添加したものでは析出現染を生じ、
ｔａｎδ大となる欠点を生じた。
実施例２
前記実施例１と同様の溶媒・溶質にポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテルとしてポリオキシエチレン（
１０）オクチルフェニルエーテルを添加した電解液につ
いて検討した結果を下記する。
アルキルフェニルエーテルとしてポリオキシエチレン（
１０）オクチルフェニルエーテルを添加した電解液につ
いて検討した結果を下記する。
第２表に実施例、参考例の組成及び特性を示す。
なお、試料は実施例１と同様、定格１０Ｖ４７０μＦ、
各２０個の平均値を示したものである。
各２０個の平均値を示したものである。
この結果は前記実施例１と同様の特性を示した。
（以下余白）
なお、上記実施例１．実施例２では、γ−ブチロラクト
ン８０重量％、フタル酸又はマレイン酸の四級アンモニ
ウム塩２０重量％からなる電解液について述べたが、こ
の実施例の組成に限定されるものではなく、また、フタ
ル酸とマレイン酸のアンモニウム塩を混合して溶質とし
たものでも同じ効果を得ることができる。
ン８０重量％、フタル酸又はマレイン酸の四級アンモニ
ウム塩２０重量％からなる電解液について述べたが、こ
の実施例の組成に限定されるものではなく、また、フタ
ル酸とマレイン酸のアンモニウム塩を混合して溶質とし
たものでも同じ効果を得ることができる。
［発明の効果Ｊ
以上述べたように、本発明になる電解コンデンサ駆動用
電解液及びこれを含浸した電解コンデンサは、γ−ブチ
ロラクトンを主体とする溶媒を用いた場合に生ずるコン
デンサ紙への浸透性や濡れ性などの問題点を解決でき、
更に、高温中における静電容量ヤｔａｎδなどの特性変
化を小さくできる特徴を有するものである。
電解液及びこれを含浸した電解コンデンサは、γ−ブチ
ロラクトンを主体とする溶媒を用いた場合に生ずるコン
デンサ紙への浸透性や濡れ性などの問題点を解決でき、
更に、高温中における静電容量ヤｔａｎδなどの特性変
化を小さくできる特徴を有するものである。
特 許 出 願 人
マルコン電子株式会社
Claims (3)
- （１）γ−ブチロラクトンを主体とする溶媒にフタル酸
及び／又はマレイン酸の四級アンモニウム塩を加えて混
合し、これにポリオキシエチレンアルキルエーテル又は
ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルを０．１
〜５重量％添加した電解コンデンサ駆動用電解液。 - （２）前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルＲＯ（
ＣＨ＿２ＣＨ＿２Ｏ）＿ｎＨが （Ｒ：Ｃ＿１＿２〜Ｃ＿１＿８）。 ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテルＲ−■−
Ｏ（ＣＨ＿２ＣＨ＿２Ｏ）＿ｎＨが（Ｒ：Ｃ＿８〜Ｃ＿
１＿８）であり、前記ｎの範囲が１０〜３０である請求
項（１）記載の電解コンデンサ駆動用電解液。 - （３）請求項（１）又は請求項（２）記載の電解コンデ
ンサ駆動用電解液をコンデンサ素子に含浸した電解コン
デンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12243390A JPH0417316A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを含浸した電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12243390A JPH0417316A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを含浸した電解コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0417316A true JPH0417316A (ja) | 1992-01-22 |
Family
ID=14835725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12243390A Pending JPH0417316A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 電解コンデンサ駆動用電解液及びこれを含浸した電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0417316A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5701777A (en) * | 1995-07-24 | 1997-12-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drawing method and apparatus |
-
1990
- 1990-05-10 JP JP12243390A patent/JPH0417316A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5701777A (en) * | 1995-07-24 | 1997-12-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Drawing method and apparatus |
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