JPH01103819A - 電解コンデンサの駆動用電解液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電解コンデンサの駆動用電解液（以下電解液
という）に関するものである。

従来の技術 従来、電解コンデンサの電解液としてはエチレングリコ
ールを主体とした溶媒にアジピン酸またはその塩を溶解
した電解液が多用されている。

発明が解決しようとする問題点 近年、アルミニウム電解コンデンサの小形化、高倍転化
に伴い、比抵抗が低く広温度で安定な電解液が要求され
ている。比抵抗を低くするために、従来電解液中の水分
の配合比を増大したり、あるいは溶質量を増大したもの
があるが、水の配合比を増大すると高温度雰囲気下にお
ける信頼性が著しく低下する。また、溶質量を増大させ
ると静電容量や損失の低温特性が悪化するなどの問題が
あった。

問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題点を解決するため、γ−ブチロラ
クトンを主溶媒として、Ｐ−トルエンスルホン酸テトラ
ブチルアンモニウムを溶解したことを特徴とする電解液
である。

作用 本発明に係わる電解液は、溶質の溶解度が著しく高く、
比抵抗が極めて低くなる。また、低温においても溶質の
析出がなく、溶媒の粘度変化も著しく小さいため、電解
コンデンサの静電容量や損失の低温特性も著しく向上す
る。

実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

第１表は、電解液組成と温度３０℃および一５５℃にお
ける電解液の比抵抗値を示す。

第１表 第１表から明らかなように、本発明に係わる電解液は従
来の電解液に比べ低い比抵抗値を有し、低温においても
極めて低い比抵抗値を与えている。

第２表は、第１表に示す電解液を用いて試作した定格ｉ
ｏｗｖ、１００μＦのコンデンサの温度特性を示す。

第　　２　　表 第２表から本発明の電解液Ａ、Ｂ、Ｃを用いた電解コン
デンサは低温において電解液りを用いた従来品に比較し
て著しく特性が改善されている。

第３表は第１表に示す電解液で上述と同じコンデンサを
試作し１０５℃で定格電圧印加の高温負荷試験を行った
結果を示す。漏れ電流は定格電圧印加１分後の値を示す
。各々の特性値は試料数２０個の平均値である。

第　　３　　表 第３表から判るように本発明に係る電解液Ａ、Ｂ、Ｃを
用いた本発明のコンデンサは高温負荷試験においても、
容量変化率や損失変化が小さ（、優れた耐久性を与える
。

なお、上述の混合溶媒はＴ−ブチロラクトン９５〜２０
重量％と多価アルコール５〜８０重量％であることが好
ましく、最適比は前者が８０重量％、後者が２０重景％
である。

多価アルコールが５重量％未満では高温負荷試験での特
性変化が大となり、８０重量％を超えると低温での容量
変化率や損失変化が大きくなる。

また溶質の添加量は溶媒１００　ｇに対し５ｇ以上が好
ましく、５ｇ未満では比抵抗を十分に低下させることが
できない。なお、添加量が飽和濃度を超えことは好まし
くない。

発明の効果 以上の結果から明らかなように、γ−ブチロラクトンと
多価アルコールとからなる混合溶媒に、Ｐ−トルエンス
ルホン酸テトラブチルアンモニウムを溶解した電解液を
用いた電解コンデンサは、広温度範囲で優れた特性を示
し、工業的ならびに実用的価値の大なるものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）γ−ブチロラクトンを主溶媒として、Ｐ−トルエ
   ンスルホン酸テトラブチルアンモニウムを溶解したこと
   を特徴とする電解コンデンサの駆動用電解液。
2. （２）上記Ｐ−トルエンスルホン酸テトラブチルアンモ
   ニウムは混合溶媒１００ｇに対し、５ｇ以上存在するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の電解コンデ
   ンサの駆動用電解液。