JPH0417117Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、タオルや手拭等帯状洗面具に手軽に
挟着して身体を摩擦するか清掃するようにした身
体摺擦具に関するものである。

〈従来の技術〉 一般に、入浴の際に体を洗うものとしては、タ
オルやボデイブラシなどがよく使用されている。
また、背中など手が届かない箇所を洗う場合に
は、背中を擦るために表面を剛毛にした帯状の布
材の両端部に適当なプラスチツクの把持環を取り
付けたものから成る摺擦器具が知られている。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかし上記摺擦器具を使用して腕や胸等の手の
届く箇所を洗う場合には、布材に取り付けた把持
環が邪魔になり、使用されず、背中を洗うときに
だけ使用していた。

また、前記摺擦器具は、単に背中を洗うときに
のみ使用するには嵩張つて持ち運びに不便である
だけでなく不経済でもあつた。

本考案は上記欠点を解消すべくなされたもので
あり、その目的は身体を洗うには必ずタオル等を
使用することに着目し、背中を洗つたり摩擦する
際には、本考案の身体摺擦具にタオル等を挾んで
使用し、又腕や胸などの身体前部の手の届く箇所
を洗う際には、タオルから取り外し、身体摺擦具
のみを手に把持して洗えるようにした着脱自在の
身体摺擦具を提供せんとするものである。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記目的に鑑みてなされたものであ
り、その要旨はタオル、手拭等帯状の洗面用布材
の一部に着脱可能にした相対する一対の保持体と
該保持体の各表面に設けた合成樹脂性のスポン
ジ、不織布等からなる摺擦体を一体に設けたこと
を特徴とする身体摺擦具にある。

〈作用〉 本考案に係る身体摺擦具は、保持体によつて、
簡単にタオルに取り付けることができる。そして
入浴又はマツサージの際にタオルの両端部を把持
して上下に動かして摺擦体により手の届かない背
中を十分に洗う。

〈実施例〉 本考案に係る身体摺擦具の一実施例を第１図〜
第３図に基づいて説明する。

第１図に示すように身体摺擦具１は、観音開き
に開閉する保持体４ａ，４ｂと摺擦体２，３から
成る摺擦体は、ブラシ部２とスポンジ部３を保持
体４ａ，４ｂの各表面にそれぞれ設けている。ま
た、保持体は相対する一対の挟持部で構成し、各
保持体４ａ，４ｂは一端に蝶番８を他端にフツク
部１１，１２を設けてこれらの間にタオル５を挟
持している。一方の保持体４ａに設けたブラシ部
２は、合成樹脂性の基部６に多数の毛７を植毛又
は一体成形しており、他方の保持体４ｂに設けた
スポンジ部３と同様、把持し易い楕円形に成形し
ている。

合成樹脂性の保持体４ａ，４ｂは、それぞれタ
オル通し用の切欠き１０を設けた箱形同形のもの
であり、ブラシ部２とスポンジ部３の裏面にそれ
ぞれ接着剤などで貼着している。連結部としての
蝶番８とフツク部１１とは、保持体４ａ，４ｂを
開閉可能にしてタオルを着脱するようにしてい
る。

次に上記構成からなる身体摺擦具１をタオル５
に取り付ける場合について説明する。まず、第１
図に示すようにフツク部１１と１２を外して保持
体４ａ，４ｂを開き、その中央部の切欠き１０に
巻き込んでタオル５の中央付近を載せ、ついで載
置したタオル５を挟むように保持体４ａ，４ｂを
しつかりと閉じ、一方の保持体４ａに設けた円弧
形のフツク部１１と、他方の保持体に設けた半円
柱形のフツク部１２とにより掛止する（第２図）。
このとき、挟まれたタオル５と挟着した保持体４
ａ，４ｂとの摩擦力によつて身体摺擦具１にタオ
ル５をしつかりと固定する。

上記の状態からタオル５を取り外す場合は、前
記の取り付け操作と逆に行えば良く、フツク部１
１とフツク部１２との嵌合を外すだけで保持体４
ａ，４ｂを開いてからタオル５を簡単に取り外す
ことができる。

背中を洗う場合は、第３図に示すように、本考
案の身体摺擦具１をタオルに挟着させた状態で、
タオル５の両端部を手に持つて上下方向や左右方
向に動かして行なう。

また、腕や胸などの身体前部の手の届く箇所を
洗う場合には、身体摺擦具１にタオル５を取り付
けた状態でも使用できるが、使い易くするためタ
オル５から取り外し、身体摺擦具１のみを手に把
持して体の摺擦を行う。本実施例の身体摺擦具
は、ブラシ部とスポンジ部とをそれぞれ片面づつ
に配設したが、これらの材質と組み合せはこれに
限るものではなく、垢摺り、軽石等様々な摺擦具
を組み合わせることもできる。またブラシ部、ス
ポンジ部及び挟着部も図示した形状に限らず、四
角形や三角形等の様々な形状にすることも可能で
ある。

〈考案の効果〉 本考案に係る身体摺擦具は、相対する一対の保
持体によつて、入浴時に使用しているタオル等帯
状の洗面用布材に簡単に挟着して背中などの洗い
難い箇所も十分に洗うか摩擦することができる。
なお、腕や胸等のように容易に手の届く箇所を洗
つたり摺擦する場合は、挟着している本考案の身
体摺擦具をタオル等から簡単に取り外し、該摺擦
具のみを手に把持して身体を摺擦するように取り
扱うことも可能である。

さらにまた、本考案の身体摺擦具は、ボデイブ
ラシ、スポンジ、垢擦り等、様々な摺擦具を組み
合わせて使用することができ、単に体を洗う目的
だけではなく、乾布摩擦など各種利用範囲を広げ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る身体摺擦具をタオルに挟
着した状態を示す斜視図、第２図は身体摺擦具を
タオルに挟着した際の一部縦断面図、第３図は本
考案である身体摺擦具の使用例を示す説明図であ
る。 １……身体摺擦具、２……ブラシ部（摺擦体）、
３……スポンジ部（摺擦体）、４ａ，４ｂ……保
持体、５……タオル（洗面用布材）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タオル、手拭等帯状の洗面用布材の一部に着脱
   可能にした相対する一対の保持体と該保持体の各
   表面に設けた合成樹脂性のスポンジ、不織布等か
   らなる摺擦体を一体に設けたことを特徴とする身
   体摺擦具。