JPH033263Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は入浴時に使用する洗い具に関し、特に
タオルに取付けて背中等の手の届きにくに箇所を
洗うことができるようにしたことを特徴とするも
のである。

（従来の技術） 普通、入浴して体を洗うときはタオルが用いら
れるが、ブラシやスポンジタワシ等の洗い具もま
た、広く使用されている。この洗い具は、タオル
が柔らかくて摺擦力が小さいところから、その点
をカバーするために使用されるものである。従つ
てこのものはタオルに比べて摺擦力が多きくて、
皮膚の洗滌効果が高い上に、皮膚に適度な刺激を
与えて、血行を良くするなどの効果があるが、反
面、背中の様な手の届きにくい箇所は洗うことが
出来ない欠点がある。そこで、この様な欠点を解
消する方策として従来はタオルに取付けて使用す
る洗い具が考案された（例えば実公昭６−4743
号、実公昭54−6626号）。しかしながら、これら
の考案は何れも洗い具をタオルに取付ける構造に
難があつて、着脱が面倒であり、しかも、背中を
洗おうとすると、タオル上で洗い具が反転して摺
擦面が背中から離れてしまうため、洗い具として
の機能が発揮されないのである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記した従来の洗い具の欠点を解消
し、これを確実に使用することができるようにし
たものであつて、従来の洗い具では摺擦面が一側
面にだけ形成されていた点を改めて、洗い具を二
つ割りに形成して両者を開閉自在とすると共に、
両者をそれぞれ摺擦面とし、これでタオルを挟み
付けることによつてタオルに取付けるようにする
ものである。

（実施例） 以下、本考案を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。

図中符号１は洗い具であらる。このものは通常
のこの種の洗い具と同じく、手に持つて身体を洗
うことができるものであると同時に、タオル２に
取付けて背中等を洗うこともできるものであつ
て、対向的に形成された二つの部分１ａ，１ｂと
から成り、両者は蝶番等の連結具３によつて開閉
自在に連結されている。

尚、連結具３の構造については明示はしない
が、洗い具１の二つの部分１ａと１ｂとに閉じ傾
向を付勢して、常態において両者を適宜な力で閉
じるようにし、しかもこれを一定の角度、例えば
90度以上に開くとその姿勢を保つようになつてい
る。

また、洗い具１の二つの部分１ａと１ｂの形状
については特に限定はしないが、少なくとも両者
の間にタオル２を挟み込むことが出来ることと、
両者を閉じたときは通常の洗い具として使用する
ことができるものであることが必要であり、殊に
両者共、外面が摺擦面になつているものであるこ
とが肝要であつて、例えば両者を金属製板、或い
は合成樹脂を用いて浅皿状に成形し、然してその
外面にタワシ材４を貼着して形成するのである。
尚、この様にすると洗い具１は内部に空隙が生じ
るので、両部分１ａ，１ｂには多数の小孔を穿孔
しておき、洗い具の中へ石鹸を入れれば、身体を
洗う際に、石鹸が小孔から溶け出すので便利であ
る。

（作用） 洗い具１をタオ２に取付けるには、先ず洗い具
１を開いてその間にタオル２を置いてこれを閉じ
るのである。すると、タオル２は洗い具１の間に
挟み付けられ、然して洗い具１はタオル２に取付
けられるのである。

（考案の効果） 以上詳述した様に本考案は、洗い具１を二つの
部分１ａ，１ｂとによつて形成し、両部分を開閉
自在にして、両者の間にタオルを挟み付けること
によつて、これをタオルに取付けるようにしたも
のであつて、着脱操作が極めて簡単であるため、
利用性が高められるのであり、又、洗い具をタオ
ルに取付けたとき、タオルが見掛け上洗い具に挿
し通した様になつて、力の作用点が一方の側面に
偏寄しないので、使用中に洗い具が反転するおそ
れが殆どない。しかも洗い具は両面にタワシ材を
取付けて摺擦面としたので、使用中にこれが反点
しても何ら差し支えないのであり、又、背中に洗
い具を当てる度に、洗い具の何れの面を背中に向
けるかを考慮する必要もないのである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示す斜
視図、第３図は同上縦断面図である。 １；洗い具、２；タオル、３；連結具、４；タ
ワシ材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二つの部分１ａと１ｂとからなる洗い具であつ
   て、これらは連結具を介して連結されていて、常
   態において閉じ傾向が付勢されていると共に適度
   な角度に開いたときはその姿勢が保たれるもので
   あり、且つ両部分の外面にはそれぞれタワシ材が
   取付けられていることを特徴とする浴用洗い具。