JPH04170363A - 多結晶焼結体固体電解質 - Google Patents

多結晶焼結体固体電解質

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JPH04170363A
JPH04170363A JP2291691A JP29169190A JPH04170363A JP H04170363 A JPH04170363 A JP H04170363A JP 2291691 A JP2291691 A JP 2291691A JP 29169190 A JP29169190 A JP 29169190A JP H04170363 A JPH04170363 A JP H04170363A
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Noriaki Tagaya
多賀谷 宣秋
Isao Mukaisawa
向沢 功
Hiroshi Seto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多結晶焼結体固体電解質、より詳しくは酸素イ
オン伝導性を損なわずに強度向上せしめた安定化ジルコ
ニア固体電解質に係る。
〔従来の技術〕
固体電解質燃料電池の電解質には、安定化ジルコニア多
結晶焼結体が用いられている。安定化ジルコニアは安定
化剤の量が少ない領域では正方晶ジルコニア相の多結晶
焼結体(部分安定化ジルコニア、Partially 
5tabilized Zirconia)が生成し、
安定化剤のドープ量が多くなると立方晶ジルコニア相の
多結晶焼結体(完全安定化ジルコニア、Fully 5
tabilized Zirconia 、以下単に安
定化ジルコニアと略称)が生成する。安定化剤としては
、イツトリウム、セリウム、カルシウム、マグネシウム
などの元素が用いられる。
安定化ジルコニアも部分安定化ジルコニアも共に酸素イ
オン導電性をもつが、導電率の点では安定化ジルコニア
の方が高性能で、また高温時の安定性の面でも安定化ジ
ルコニアの方が優れている。
一方部分安定化ジルコニアはセラミックス材料中で最高
強度を有するものの1つで、構造材料としては安定化ジ
ルコニアより圧倒的に有利である。
従って産業的には酸素センサーのような小体積のものは
導電率の点から安定化ジルコニアが用いられ、粉砕用ポ
ールやジルコニア包丁等は強度的な面から部分安定化ジ
ルコニアが利用されている。
固体電解質燃料電池の電解質は、電池の内部抵抗低減の
ためには酸素イオン導電率の高いものが好ましいので、
−船釣には安定化ジルコニアが用いることが検討されて
いる。
固体電解質型燃料電池の構造としては、円筒型と平板型
が提案されている。円筒型は多孔質セラミックス支持チ
ューブ上にセル(電解質及び電極)を形成する方法で、
セルは自己支持する必要がないためセル材料に要求され
る強度条件はさして厳しいものではない。しかし、支持
体の体積分は発電に全く寄与しないため、高集積化は困
難である。
一方平板型はセルの支持体を持たないため高集積化が可
能である反面、セルを自己支持するためにセル、とりわ
け電解質に要求される強度条件はかなり厳しいものとな
る。
そこで、平板型固体電解質型燃料電池の電解質において
は、部分安定化ジルコニアの利用や、出発原料の安定化
ジルコニア粉末にアルミナ粉末を5〜30重量%添加し
て強度向上を計ることが提案されている。
部分安定化ジルコニアが安定化ジルコニアに比し高強度
化した理由は2つ考えられる。その一つは部分安定化ジ
ルコニア中の正方晶粒子は1−以下と小さい為、Oro
wanの相関として知られるとおり、強度oc(粒径)
−I/2の関係式にしたがって、機械強度が増加したと
いう考え方である。これは、理論的には、表面エネルギ
ーと相関させて解釈されている。もう一つの考え方は、
破壊時のき裂先端での正方晶粒子の単斜晶への相変態に
よる破壊応力の緩和によるものと説明され、一般には応
力誘起相変態と呼ばれる。
また、イオン伝導については、正方晶ジルコニアは、そ
れ自体が立方晶より低いばかりでなく、部分安定化ジル
コニア(多結晶体)では、粒径が小さい為に、粒界数が
多く、粒界抵抗が増加し、イオン伝導度を下げている。
〔発明が解決しようとする課題〕
部分安定化ジルコニアを電解質に用いると、安定化ジル
コニアに比べて電池の内部抵抗が増大する点が問題であ
る。また、出発原料の部分安定化ジルコニア粉末にアル
ミナ粉末を添加する方法では、アルミナは粒界に存在し
、固体電解質の強度は向上するが、アルミナは絶縁物で
あるため、酸素イオン伝導性が著しく低下するという問
題があった。
そこで、本発明は、上記の如き事情に鑑み、安定化ジル
コニアの高いイオン伝導性を損なうことなく強度向上を
図った固体電解質及びその製造方法を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために、安定化ジルコニ
アと金属酸化物からなり、金属酸化物が主として安定化
ジルコニアの粒内に存在することを特徴とする固体電解
質を提供する。
具体的には、安定化ジルコニアと金属酸化物とからなる
多結晶焼結体であり、安定化ジルコニア粉は2μ以上の
平均粒径を有しかつ90%以上が立方晶であり、金属酸
化物は主として該安定化ジルコニアの粒内に存在し、か
つ密度が理論密度の95%以上であることを特徴とする
多結晶焼結体固体電解質が提供される。
本発明において安定化ジルコニアの強度を向上させるた
めに用いる金属酸化物は実質的にジルコニアの粒内に存
在する(一部は粒界にも存在する)が、従来技術の′如
くアルミナ等の金属酸化物がジルコニア粒子と同等の粒
子として存在しない。この構造はナノコンポジットと呼
ばれるもので、第1図にその組織を模式的に示すが、同
図中1がYSZ結晶粒、2が粒内のAl1203である
。第2図に従来の^1203添加YSZの組織を示し、
3が787粒、4がAfz(h粒である。ナノコンポジ
ットにおいて、752粒1はマイクロメートルのオーダ
ー、一般に数−以上、典型的には十数〜数十−の大きさ
であるのに対し、金属酸化物粒2はサブミクロンのオー
ダーである。このようなナノコンポジット構造を採用す
ることにより、粒径が充分大きいのでイオン伝導性を低
下させることなく、小粒子でアルミナが高分散する為表
面エネルギーが増加し、強度向上を図ることができる。
その理由は、添加する金属酸化物が小さいこと、さらに
は少ない添加量でよいことにあると考えられる。
すなわち、本発明は、高イオン伝導性を保持しつつ機械
的強度の高いジルコニア多結晶焼結体を得るために、次
のような手法を採用するものである。
高イオン伝導性を保持させる為に、安定化ジルコニア(
多結晶焼結体)の粒径を大きく保つ。機械的強度を下げ
ないために、焼結時に多孔度の低い(密度の高い)材料
を用いる。焼結体の空孔数が多いほど焼結体の強度が低
下するからである。
さらに、Orowanの相関が意図するように、系内の
表面エネルギーを大きくする工夫をする。
より具体的に述べると、ジルコニア粉末として、このジ
ルコニアのみを焼結した場合に焼結体密度が95%以上
、特に99%以上になり得る材料を選択して使用する。
この粉末には、アモルファス状−結晶状など結晶構造に
関する因子、針状・球状など形状に関する因子、粉末寸
法に関する因子などが影響し、−概にどのような粉末か
を特定することは難しい。しかし、95%以上の焼結密
度が得られる原料の一つの大きな特徴は、平均粒径l−
以下のジルコニア粉末である。さらに、0.6μ以下が
好ましく、0.3im以下が特に好ましい。ここで、平
均粒径とは、−次粒子の大きさをさす。原料によっては
、この−次粒子が凝集し、SEM(SCANNINGE
LECTRON MICRO3COPY)観察すると、
1118以上に見えることがある。また、ジルコニア粉
末の純度も高いことが必要で、^l zOx、 5iO
z、F j! !03+ NazO等の不純物はいずれ
も0.1wt%未満であることが必要である。
次に表面エネルギーを増加させつつ、ジルコニア多結晶
焼結体中での粒径を大きく保つ方法としては、ジルコニ
アと添加する酸化物をなるべく均一混合すると共に酸化
物原料は、なるべく小さい粒径となるものを選ぶ。その
ためには、金属酸化物原料で平均粒径l−以下、好まし
くは0.68以下の粉末をジルコニアと混合する方法、
アルコキシドまたは硝酸塩などの塩類を用いジルコニア
表面に担持、アルコキシドまたは硝酸塩などの塩類をジ
ルコニアと混合するときの溶媒に添加するなどの方法が
考えられる。つまり、1趨以下の酸化物あるいは焼結過
程で酸化物となるものがジルコニアと均一分散する手法
を意味する。
さらに、酸化物同士の粒成長を妨げるため酸化物の添加
量を0.01から10重量%に抑えることである。
このことにより焼結時ジルコニアのみが粒成長し、分散
された酸化物は、ジルコニア粒内に取り込まれる。出来
た焼結体のジルコニアは2pm以上と大きく維持される
。一方、酸化物は、粒径の小さいままジルコニア粒内に
多く存在するため系の表面エネルギーは、増加し、強度
化することができる。
焼結温度としては、ジルコニアの粒成長を促し、なおか
つ酸化物の凝集・粒成長があまり速くない温度が好まし
い。焼成温度としては、1300°C以上1700°C
以下の範囲がよい。より好ましくは、1400°Cから
1600°Cである。
このようにしてできた固体電解質には、添加した金属酸
化物の全量のうち60%以上が安定化ジルコニア粒内に
存在している。
これに対し、従来法によりジルコニアにアルミナ(金属
酸化物)を添加すると、次の様な欠点がある。(1)原
料安定化ジルコニア粉末とアルミナ粒子としてサブミク
ロン材料を用いないため、それぞれ単味の焼結体の焼結
度が95%以下と低い場合、混合物の焼結体密度も95
%以下となり空孔による強度低下がある。(2)アルミ
ナ量が多かったりアルミナの分散性が悪くアルミナも粒
成長し、粒界に多くのアルミナ粒子が存在する場合、安
定化ジルコニア粒子は、安定化ジルコニア単独で同じ条
件(特に温度)でえられた安定化ジルコニア粒子の半分
以下の粒径となり、イオン伝導度が低下する。
また、本発明の多結晶焼結体固体電解質は、さらに次の
如き特徴を有することが望ましい。第1に、ジルコニア
粉の平均粒径は2im以上であることが望ましい。この
ジルコニア粒径が小さいと、前記の如く、粒界が増加し
、電気伝導度を低下させる。また、金属酸化物のジルコ
ニア粒内への取り込み割合も少なくなり、著しい強度の
増加が見られなくなる。
第2に、ジルコニアは90%以上、さらには95%以上
が立方晶であることが望ましい。立方晶が多く残ること
によって高導電率、高温安定性を保つことができる。そ
して、立方晶が持つ相対的な機械的強度の低さは、本発
明では、金属酸化物が主として粒内にナノコンポジット
構造で含まれること、及び高い密度が達成されることに
より、改良されている。
この立方晶の存在は、X線回折により調べることができ
、ジルコニアのピーク強度が、Iイ(IIN)   :
単斜晶(IIT)のX線ピーク強度Iイ(111)  
 :単斜晶(111)のX線ピーク強度I v、 TI
(111)  :立方晶又は正方晶ジルコニアの(11
1) X線ピーク強度 1 、(400)   :立方晶シルコニアノ(400
)X線ピーク強度 ■T・(400)   :正方晶ジルコニアの(400
) X線ピーク強度 Ir(004)   :正方晶ジルコニアの(004)
 X線ピーク強度 を満元すべきである。上記第1の式を満たさないときは
単斜晶が増えて強度が不足する。また上記第2の式を満
たさないと立方晶が少ないのでやはり強度が低下する。
第3に、焼結体は理論密度の95%以上、特に99%以
上の密度を有することが望まれる。これにより空孔の存
在による強度低下を防ぎ、高分散されたアルミナ(金属
酸化物)による高強度化の効果が期待できる。理論密度
は、安定化ジルコニアと添加した金属酸化物のそれぞれ
の理論強度をそれぞれの添加量に応じて##4針%して
平均化して求めたものである。
本発明の多結晶焼結体を製造するために用いる出発安定
化ジルコニアとしては、上記の如く、それ自体が95%
以上、特に99%以上の密度に焼結し得る材料を用いる
。この焼結体密度を調べるときの焼成条件は、安定化ジ
ルコニア粉末を1tonf/d程度の圧力で加圧成型し
、大気中1300〜1500℃で1時間であり、これに
より高活性な粉末か否かを判定することができる。高活
性安定化ジルコニア粉末は容易に粒成長を起こし、粒内
に金属酸化物粒子を取り込むため、これによりナノコン
ポジット構造が有効なものとなる。
安定化ジルコニアは、ジルコニアをイツトリア、カルシ
ア等の安定化剤を5〜10 mo1%、好ましくは6〜
9 mo1%、典型的には8 s+o1%添加して安定
化したものが有効である。
本発明の目的に用いることができる金属酸化物としては
、例えば、アルミナ、クロミア、ムライトなどを例示す
ることができる。
金属酸化物の量は安定化ジルコニア電解質中0.1重量
%でも強度向上の効果があり、その量の増加によって強
度向上も大きくなるが、金属酸化物量があまり多くなる
と安定化ジルコニアの結晶粒径が小さくなったり安定化
ジルコニアのイオン伝導性を損なうので10重景%未満
が好ましい。より好ましくは0.01〜10重量%、さ
らには0.1〜5重量%の範囲内である。
次に、本発明の固体電解質の製造について説明する。要
約して述べると、第1の方法として、金属アルコキシド
、金属塩、又はサブミクロンの金属粉末もしくは金属酸
化物粉末を添加したサブミクロン安定化ジルコニア粉末
スラリーを出発原料とし、これを成形、焼成することを
特徴とする方−法と、第2の方法として、金属アルコキ
シド又は金属塩溶液に安定化ジルコニア粉末を分散後前
水分解及び/又は仮焼して安定化ジルコニア粉末に金属
水酸化物又は酸化物を担持させ、この粉末を出発原料と
し、成形、焼成する方法とを挙げることができる。
第1の方法によれば、溶液状の金属アルコキシドあるい
は金属塩がジルコニア粒子を薄く均一にまんべんなく覆
うため、これを加熱分解することにより均一な分散が達
成できる。焼結後の安定化ジルコニア粒内に存在する金
属酸化物粒子はきわめて小さいため、ジルコニアの酸素
イオン伝導に与える影響は軽微なもので済む。
金属アルコキシドはM(OClIHz−+)−(式中、
Mは金属元素、nは典型的には1〜4の整数、mは金属
Mの原子価を表わす。〕で表わさねるものが好ましい。
溶媒としてはC+Hza−+0H(n = 1〜4 )
の低級アルコールや、ヘンゼン、トルエンなどの芳香族
系有機溶媒などを用いることができる。また、スラリー
にはバインダー、分散剤、消泡剤、可塑剤など慣用の添
加剤を添加することができる。
安定化ジルコニアスラリーの成形、焼成は慣用手法に従
うことができる。ただし、ジルコニアは95%以上、特
に99%以上の密度に焼結させる。焼成温度は安定化ジ
ルコニアの粒成長を促進させるため1300°C以上1
700°C以下、好ましくは1400〜1600℃であ
る。
金属酸化物を安定化ジルコニアの粒内に存在させる第2
の方法は、金属アルコキシド又は金属塩溶液に安定化ジ
ルコニア粒子を分散させた後、加水分解を行ない、これ
を濾過、洗浄、乾燥して水酸化物の形で金属成分を安定
化ジルコニア粒子に担持させ、又必要に応じて仮焼して
熱分解により金属酸化物の形に変換して担持させ、この
安定化ジルコニア粒子を用いて成形、焼成する方法であ
る。この場合も、金属アルコキシドの溶媒としては上記
同様の溶媒を用いることができる。金属塩としては硝酸
塩、塩化物、炭酸塩、酢酸塩などを用いることができる
。この場合には、溶媒は水、あるいは低級アルコール、
グリコールなどが用いられる。加水分解は水酸化アルカ
リ、アンモニア、塩基性アミン等を前記溶媒に溶かした
ものを慣用の手法を用いて滴下・混合することにより行
われる。
こうして得られた安定化ジルコニア粒子は表面に微細な
水酸化物又は酸化物の形で金属成分を担持する。この安
定化ジルコニア粒子を用いた成形、焼成は、前記の如き
出発材料を用いて高密度に焼結させる以外、基本的に、
慣用の手法に従うことができる。この原料を焼結させた
安定化ジルコニアは、粒径数−以上のYSZ粒子から構
成されるうえ、酸化物は、粒径の小さいままジルコニア
粒内に多く存在する為系の表面エネルギーは増加し、高
強度化できる。
〔実施例〕
実施炎上 トルエン50ccに、アルミニウムイソプロポキシド(
MW=204.25)4.085gを加え、よく攪拌し
て完全に溶解させた。安定化剤としてYzOs (イツ
トリア)を8IwoI%含んだ完全安定化ジルコニア(
8YSZ)粉末(東ソー製、TZ −8Y、平均粒径0
.3−)を100g秤量し、イソプロパツール50cc
を加えて、ボールミルにてよく混合・分散を行なった。
これに、先のアルミニウムイソプロポキシドのトルエン
溶液と、ポリビニルブチラール(PVB)粉末Log、
及び少量の分散剤、脱泡剤、可塑剤を添加し、ボールミ
ルにて更に混合・分散を行った。出来上がったスラリー
を真空脱泡後、ドクターブレード装置にてグリーンシー
トを作製し、打ち抜き、0.1〜1°C/分で昇温し、
1500°Cで1時間放置して焼成を経てセラミックス
焼成体シートを得た。
焼成体は厚さ約200−で、曲げ強度、抵抗、燃料電池
セル性能を下記表に示すが、そのいずれにおいても著し
く良好な性能を示した。焼結体の密度は99.9%であ
った。
焼成体を透過電子顕微鏡で観察したが、安定化ジルコニ
ア粒子内にアルミナ粒子の存在が認められた。また、ア
ルミナ粒子の1部はジルコニア粒子の粒界にも存在する
(表1)。
なお、表1において、強度は、31m X 40m X
o、21W+で寸法誤差10%以内の試験片を10片用
意し、スパン30mmにて3点曲げ試験を行なった平均
値である。抵抗値は、厚さ21II11の試験片の両面
に面積0.51の電極をPtペーストの塗布により形成
し、Pt綱にて集電したものの複素インピーダンスプロ
ットによる、1000°C1大気中の値である。セル出
力は、試験片の両面に面積0.5dのアノード(Niペ
ースト)およびカソード(Lao、 、sro、 Jn
01ペースト)を形成し、ptHにて集電したもので、
1000℃にて燃料として純水素を、また酸化剤として
純酸素を、それぞれ流量100cc / akin、に
て流したときのIA定定電待時出力である。
1旌桝l トルエン100ccに実施例1と同様にアルミニウムイ
ソプロポキシド8.17gを溶解させたものに、イツト
リウム安定化ジルコニア(YSZ)粉末100gをよく
分散させてスラリー化した後、純水5gと微量のアンモ
ニア水にイソプロパツールを加えて100ccとしたも
のをゆっくりと滴下し、加水分解を行なった。これを濾
過・乾燥した粉末を600°Cにて仮焼し、アルミナ担
持YSZ粉末を得た。
この粉末にトルエン50cc、イソプロパツール5゜C
C、ポリビニルブチラール(PVB) Log、および
少量の分散剤、脱泡剤、可塑剤を加えてボールミルにて
混合・分散を行い、ドクターブレード装置にてシート引
きを行ない、実施例1と同様の焼成条件で焼成した。焼
成体の強度、セル性能共に下記表1に示すが実施例1と
ほぼ同様の性能を得た。
焼結体の密度は99.0%であった。
焼成体を透過電子顕微鏡で観察したが、安定化ジルコニ
ア粒子内にアルミナ粒子の存在が確認さレタ。また、ア
ルミナ粒子は1部ジルコニア粒子の粒界にも存在する。
表1には、任意に選択したジルコニア断面のSEM写真
をとり、その写真中の全アルミナ量のうちのジルコニア
粒内にあるアルミナの面積割合を示した。
工較尉ニーl 実施例2のアルミナ担持YSZ粉末に代えて、安定化剤
としてイツトリアを3−01%及び8■o1%含んだ部
分安定化及び完全安定化ジルコニア(3YSZ及び8Y
SZ、平均粒径0.3 urn )を用い、実施例2と
同様の方法でスラリーを作成し、成形及び焼成した。焼
結体の密度は、それぞれ99.9%。
99.8%であった。
焼成体の特性を下記表1に示す。
几較1ニエ 比較例2の完全安定化ジルコニア(8YSZ)粉末にア
ルミナ粉末(平均粒径2m)を10重量%、20重量%
、及び30重量%添加し、以下実施例2と同様にして焼
成体を作成した。
焼成体の特性を下記表1に示す。
また、実施例2のサンプルのX線回折測を行なった。そ
の結果次の事が確認された。
ス膚l汁よ イソプロパツール50ccに硝酸アルミニウム(MW=
375.13) 7゜35gを加え、よく撹拌して完全
に溶解させた。安定化剤としてY2O3(イントリア)
を8mo1%含んだ完全安定化ジルコニア(8YSZ)
粉末(東ソー製、TZ−8Y、平均粒径0.3.111
11 )を100 g秤量し、トルエン40ccとイソ
プロパツール20ccを加えてボール、ミルにてよく混
合・分散を行なった。
これに先の硝酸アルミニウムのイソプロパツール溶液と
ポリビニルブチラール(PVB)粉末10g、及び少量
の分散剤、脱泡剤、可塑剤を添加し、ボールミルにて更
に混合・分散を行ないドクターブレード装置にてシート
引きを行なった。
焼結体を透過電子顕微鏡で観察したが、安定化ジルコニ
ア粒子内にアルミナ粒子の存在がR認された。またアル
ミナ粒子は一部、ジルコニア粒子の粒界にも存在した。
スJLfL支 実施例1と同様にグリーンシートの焼成工程を次の様に
した。脱脂→昇温→温度保持→降温。脱脂後の昇温速度
を、1℃/m i nに設定し、保持温度まで昇温した
。保持温度1400°C、1500″C,1600℃の
3点、保持時間2時間、8時間の2点、合計6サンプル
作製した。これらサンプルのSEM写真からジルコニア
粒径を求めた。また曲げ強度も測定し、第3図にまとめ
た。SEM写真から、アルミナ粒は、ジルコニア粒子内
に存在し、また−部は粒界にも存在することが認められ
た。
止較拠■ 比較例3と同じにグリーンシートを作製し脱脂−→昇温
→温度保持→降温の工程をとった。脱脂後の昇温速度を
1°C/sinに設定し、保持温度まで昇温した。アル
ミナ量30−t%のサンプルは、保持時間2時間で、保
持温度1600’Cとした。
SEM写真から、アルミナ粒は粒界に存在することが認
められた。この写真からジルコニア粒径も求めた。また
曲げ強度も求めた(第3図)。
〔発明の効果] 本発明による多結晶焼結体固体電解質は少量の金属酸化
物が粒内に存在して完全安定化ジルコニア質焼成体の強
度を高めるので、完全安定化ジルコニアの優れたイオン
伝導性を損なうことなく強度向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ本発明及び従来法の安定化
ジルコニア固体電解質の模式組織図、第3図は実施例の
安定化ジルコニア固体電解質シートにおけるジルコニア
粒径及び強度を示すグラフである。 1・・・立方晶ジルコニア、  2・・・^lア03.
3・・・立方晶ジルコニア、  4・・・Aj2zOi
粒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.安定化ジルコニアと金属酸化物からなり、金属酸化
    物が主として安定化ジルコニアの粒内に存在することを
    特徴とする多結晶焼結体固体電解質。 2.安定化ジルコニアと金属酸化物とからなる多結晶焼
    結体であり、安定化ジルコニア粒は2μm以上の平均粒
    径を有しかつ90%以上が立方晶であり、金属酸化物は
    主として該安定化ジルコニアの粒内に存在し、かつ密度
    が理論密度の95%以上であることを特徴とする多結晶
    焼結体固体電解質。 3.請求項2記載の固体電解質であって、なおかつX線
    回折から求めたジルコニアのピーク強度が 0.82(I_M(11■)+I_M(111))/I
    _F_3_T_′(111)<0.029.0<9.0
    <0.88(I_F(400)/I_T_′(400)
    +I_T_′(004)I_M(11■):単斜晶(1
    1■)のX線ピーク強度I_M(111):単斜晶(1
    11)のX線ピーク強度I_F_3_T_′(111)
    :立方晶又は正方晶ジルコニアの(111)X線ピーク
    強度 I_F(400):立方晶ジルコニアの(400)X線
    ピーク強度 I_T_′(400):正方晶ジルコニアの(400)
    X線ピーク強度 I_r_′(004):正方晶ジルコニアの(004)
    X線ピーク強度 を満す固体電解質。 4.前記金属酸化物は安定化ジルコニア粒内に全体の6
    0%以上が存在する請求項2記載の固体電解質。 5.固体電解質中に金属酸化物が10モル%以下存在す
    る請求項2〜4のいずれか1項に記載の面体電解質。
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