JPH04167907A - ストリップ処理設備のロール組替装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はストリップ処理設備のライン上にストリップが
存在したままで容易に上下一対のロールを交換すること
ができるようにしたストリップ処理設備のロール組替装
置に関するものである。

〈従来の技術〉 近年ストリップ処理設備のラインの高速化、省力化、製
品精度の向上及び工程省力等に伴い、ラインの連続化が
クローズアップされ、例えば連続焼鈍ライン又はメツキ
ラインと調質圧延、酸洗ラインと冷間タンデム圧延等の
組み合わせによる連続化が達成されている。これらの場
合、必然的にストリップ処理設備のライン全体が非常に
長くなり、圧延作業開始前にライン全体にストリップの
先端を通板させる作業が面倒であり、かつ時間のかかる
作業となっている。

ストリップ処理設備のライン上に組み込まれた例えばタ
ンク内でストリップの表面をスプレー洗浄する水平リン
スタンク内においては、ストリップを挟んで人出側にリ
ンガロール、中央部にストリップのブラッシングを行う
ブラシロールおよびそのバックアップロールが配設され
ており、これらの各ロール間にはスプレーノズルが上下
に配設されている。

従来このようなストリップ処理設備のロール組替はスト
リップが通過し終った後、或いは、これらの連続作業を
中断し、材料を切断してストリップを取り除いてロール
組替えを行なうことが多かったが前述のような連続化指
向に伴ってストリップ処理設備ライン内にストリップが
存在する状態でも簡単且つ迅速にロール組替えを行なえ
るようにしたロール組替装置が要望されている。またで
きうれば圧延等の作業を中断することなく操業を続行し
ながらロール組替を行なうことが要求されるようになっ
ている。

この課題に対する解決策として、実公平１−２０００５
号、特開昭６１−６０２０８号公報等が提案されている
。

特開昭６１−６０２０８号および実公平１−２０００５
号公報では、ロール組替位置にするためのハウジング内
の構造が複雑なこと、およびロール組替台車でオフライ
ンにロールを引き出した時の広いスペースが必要である
。なお、ライン方向に並んだ複数スタンドのロール組替
を行う場合、台車をクレーン等で吊って別のスタンドの
位置に移動させるかまたは、ロール及び組替台車を乗せ
、ライン方向に移動させる台を下方位置に配置すること
が必要である。＠者の場合、交換に長時間要し、後者の
場合、下部移動台車のためのスペースが下方に広く必要
なことと、全体に構造が複雑となるばかりか重量も重く
なり、架橋または基礎等もそれだけ高価となってくる。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかるに前記公報に提案されている従来技術はいずれも
、多数のロールを並行して短時間内に交換することは非
常に困難であった。

本発明はこのような実状にかんがみてなされたものであ
り、ストリップ処理設備のライン内にストリップが存在
する状態で容易にロール組替え作業ができると共に、装
置として構造が簡単で安価、しかも作動の確実なストリ
ップ処理設備のロール組替装置を提供することを目的と
するものである。

〈課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するための本発明は、進行するストリッ
プの両側に設置された両ロールスタンドに上ロールチョ
ックおよび下ロールチョフクを介して、それぞれ両端部
を支持された一対の上ロールおよび下ロールを具備する
ストリップ処理設備のロール組替装置であって、前記両
ロールスタンドの上端部にそれぞれ設けられたロール圧
下装置を上ロールチョフクと切離し可能に連結する他に
、前記両ロールスタンドの下端部にそれぞれ下ロール昇
降装置を設けて、当該下ロール昇降装置を前記下ロール
チョックに切離し可能に連結し、且つ前記上ロールチョ
フクの上端部に車輪を、また前記下ロールチョックの下
端部に車輪をそれぞれ配設し、さらに前記両ロールスタ
ンド間の幅内に亘って上ロールの上方にライン内の上部
案内レールを平行に、また下ロールの下方にライン内の
下部案内ロールを平行にそれぞれ固設し、他方、前記両
スタンドの一方側におけるライン外の組替台車上に本体
フレームを設け、当該本体フレームに前記ライン内の上
部案内レールおよび下部案内レールの一方の側の端部に
それぞれ対応して接続可能なロール引出し側の上部案内
レールおよび下部案内レールを道退自在に配設し、他方
の側の端部にそれぞれ対応して接続可能な反ロール引出
し側の上部案内ロールおよび下部案内ロールを配設し、
前記本体フレームには上ロールおよび下ロールを各々の
ロールチぢツクに配設した車輪を介して、前記ライン内
、ロール引出し側および反ロール引出し側の各々接続さ
れた上部案内レールおよび下部案内レール上をライン外
に引出すロール引出し装置およびライン内に押し込むロ
ール押込み装置を配設してなることを特徴とするストリ
ップ処理設備のロール組替装置である。

〈実施例〉 以下、本発明の構成および作用を実施例に基いて詳細に
説明する。

第１図および第２図に示す実施例では冷延プロセスライ
ンにおけるストリップの脱脂、酸洗、化成処理等に使用
されるブラシロールやリンガロールの組替えを行う場合
について説明するがこれに限るものではなくストリップ
処理設備のライン上に配設された上下一対のロールに広
く使用することができる。

本発明の実施例に係るストリップ処理設備のロール組替
装置を第１図および第２図に従って説明すると、ストリ
ップｌの走行ラインを挟んで両側にロールスタンド２．
２が設置されており、ロールスタンド２．２には対向す
る上部のロールチョック４ａ、４ａ間に上ロール４が、
また対向する下部のロールナタツク５ａ、５ａ間に下ロ
ール５が各々支持されている。

６はロールスタンドの上端面に固定された上部フレーム
１９ａ上に配設された油圧式のロール圧下装置であり、
ロール圧下装置６はそれぞれ上口−？し昇降金具１２を
介して上部のロールチａｙり４ａに切離し可能に接続さ
れている。この場合、昇降金具１２とロールチョック４
ａとは垂直方向には一体的に昇降可能であるがロール引
出し方向には切離し可能な構造になっている。１０ａは
上ロールチョック４ａが昇降する際の案内板である。ま
た、７はロールスタンド２．２に固定された下部フレー
ム１９ｂにそれぞれ配設された下ロール昇降装置であり
、下ロール昇降装置７はそれぞれ下ロール昇降金具１３
を介して下部のロールチョック５ａに切離し可能に接続
されている。この場合、昇降金具１３とロールチョック
５ａとは垂直方向には一体的に昇降可能であるがロール
引出し側には切離し可能な構造である０図面における下
ロール昇降装置７はジヤツキ式のものを示しており、ハ
ンドル９を回転させることによって連結軸８を介して昇
降させるようになっている。１０ｂは下ロールチョック
５ａが昇降する際の案内板である。

上部のロールチョック４ａの上端面には上ロール昇降金
具１２の両側に位置さセてそれぞれ取付はブラケット１
４が固定されており、各取付はブラケット１４にはそれ
ぞれ車輪１６が配設されている。また下部のロールナ５
ンク５ａの下端面には各下ロール昇降金具１３の両側に
位置させてそれぞれ取付はブラケット１５が固定されて
おり、各取付はブラケット１５には車輪１７が配設され
ている。

ロールスタンド２．２の間にはライン内タンク３が設置
されており、ライン内タンク３内には前述した一対の上
ロール４と下ロール５とが内蔵されていて、上ロール４
と下ロール５とはロール軸の部分でタンク３を貫通する
ようになっている。

なお２２は上ロール４と下ロール５の各ロール軸に設け
られた液切り用のフリンガを示す。

さらにライン内タンク３内の上部すなわち上ロール４の
上方には上ロール４の軸方向に平行に２本のライン内下
部案内レール２０が平行に配設されており、一方タンク
３内の下部すなわち下ロール５の下方には下ロール４の
軸方向に平行に２木のライン内下部案内レール２１が平
行に配設されている。

ロールスタンド２，２のうち、一方のロールスタンド２
のライン外の近傍にはストリップｌの進行方向に平行に
敷設された軌道２３上を組替台車４０が走行可能に配車
されている。この組替台車４０上には本体フレーム４１
が固定されており、本体フレ−ム４１の上部および下部
にはストリップ１の幅方向に向けて進退する上部引出し
側基内レール４２および下部引出し側基内レール４３が
各２本宛平行に搭載されている。なお上部引出し側基内
レール４２および下部引出し側基内レール４３はそれぞ
れ前述のタンク３内のライン内下部案内レール２０およ
びライン内下部案内レール２１と対応するようになって
おり、各々が接続可能になっている。

すなわち第３図に示すように２本の平行な上部引出し側
基内レール４２の側面に取りつけられた車輪５１は、本
体フレーム４１に設けられたガイド溝２４ａにガイドさ
れるようになっていて、片側の案内レール４２の下端面
にはラック４５が固定されている。

このラック４５は本体フレーム４１に設けた軸受３９に
よって軸支されているピニオン４４と噛み合っている。

４６はピニオン４４を回転させるハンドルを示す。

一方、２本の平行な下部引出し側基内レール４３の側面
に取りつけられた車輪５２は台車４０上に設けられたガ
イド溝２４ｂにガイドされるようになっていて、各案内
レール４３の下端面にはラック４８が固定されている。

これらランク４８は本体フレーム４１に設けた軸受５０
によって軸受されているビニオン４７に噛み合っている
。ビニオン４７はハンドル４９を回転させるようになっ
ている。

さらに２本の上部引出し側基内レール４２の前部および
後部には下方に伸びる垂直フレーム２５が設けられてお
り、垂直フレーム２５の下部に設けられた軸受５９には
シャフト６３を介してスプロケット６０が支持されてい
る。そして前後のスプロケット６０゜６０にはチェノ６
１が掛は回されていると共に、チェノ６１には上側ロー
ル押込金具６４および下側ロール押込金具６５が固定さ
れており、チェノ６１にはテンシヨナ６２によって所要
のテンシヨンが付与されていて、ロール押込装置９０を
構成している。

本体フレーム４１の後部下端にはウィンチ７０が配設さ
れていて、ウィンチ７０から引き出された一本のワイヤ
ロー１７２は本体フレームに配設されたソーブ７１ａ、
７１ｃを介してその一端部を上ロールチ可ンク４ａに固
定された上部突起部２６に連結すると共に、ウィンチ７
０から引出されたもう１本のワイヤロープ７２は本体フ
レームに配設されたシーブ７１ａ、７１ｂを介してその
一端部を下ロールチョツク５ａに固定された下部突起部
２７に連結してあり、ロール引出し装置８０を構成して
いる。

なお上下一対の上ロール４および下ロール５の反引出し
側にはタンク３内に配設されたライン内下部案内レール
２０およびライン内下部案内レール２１とそれぞれ接続
する手動挿入形式の継ぎレール３０および３１を取付け
ることができるようになっている。

次に本発明の作用を図面に従って説明する。

通常時は上下ロール４．５でストリップ１を挟んで所定
の作業を行なう、そして上、下ロール４゜５の組替えを
行なう際には、組替台車４０を走行させ、所定位置に位
置合わせしたら位置決めビン８５によってロックする０
次にまず圧下装置６を駆動して上ロール４を下ロール５
から切離し上限まで上昇させる。そして引出し側は組替
台車４０上の案内レール４２．４３を突出し、ライン内
の案内レール２０、２１とを各段付部で接合して連結す
る。また反引出し側は、案内レール３０．３１を挿入し
同様にライン内案内レール２０．２１と各段付部で接合
して連結する。そして上ロール４側は上部フレーム１９
の下面に取付けたスト、パー１８が突出しているので圧
下装置６を作動させると組替え位置まで下降した段階で
上ロール昇降金具１２の鍔１２ａに接触して停止する。

かくして取付はブラケノ［４に取付けである車輪１６が
案内レール４２．３０上に接触し、車輪１６によって上
ロール４が支持される。また下ロール５側は、ハンドル
９を回転してジヤツキ７を下降させることで下ロール５
を組替え位置まで下降させ取付はブラケッＨ５に取付け
である車輪１７を案内レール４３．３１に接触させ、車
輪１７によって下ロール５が支持される（本発明の図面
は全てこのレベルのものを示す）０次にこの状態で組替
台車４０上に配設したロール引出し装置８ｏを構成する
ウィンチ７０に巻付けた２本のワイヤローブ７２ノ各端
部をそれぞれチョック４ａおよび５ａの上部突起部２６
および下部突起部２７に連結する。そしてハンドル７３
を回しワイヤロープ７２をウィンチ７０に巻込みライン
内の上ロール４を第５［Ｆ（ａ）に示す位置からｂに示
すように案内レール４２の範囲内に引込み案内レール４
２の後端に設けたストッパ６６の位置で停止させる。同
様にしてライン内の下ロール５を案内レール４３の範囲
内に引込みストッパ６７の位置で停止させる。

引続きハンドル４６（第３図参照）を回しビニオン４４
を回転させることによりこれらに噛み合うランク４５が
案内レール４２に固着しであるため案内レール４２．４
３および上ロール４を一体で本体フレーム４１内に引込
み第５図（Ｃ）に示すような状態とする。

同様にしてハンドル４９を回しピニオン４７、ラック４
Ｂを介して案内レール４３および下ロール５を一体的で
本体フレーム４１内に引込みストッパ６７の位置で停止
させる。上ロール４および下ロール５を組替台車４０の
本体フレーム４１内に引出したら、図示しない天井クレ
ーンまたは専用ホイストによって組替台車４０上から搬
出する。

次に新しいロールをライン内へ組込む場合について説明
する。第６図（ａｌは組替台車４０の本体フレーム４１
内に新しい上ロール４が前記のように天井クレーン等に
より取込まれた状態を示す０次に引出す時とは逆にハン
ドル４６を回し案内レール４２および上ロール４を一体
で前進させライン内の案内レール２０と組替台車側の案
内レール４２とを接続し第６図り）に示す状態にする。

引続き押込装置９０を駆動して上ロール４をライン内に
組入れるがここで第６図（ｂ）の状態から上ロール４を
ライン内に組入れる場合はスプロケット５４を反時計廻
りに回すことによりチェノ５６、スプロケット５５を介
し前後のスプロケット６０．６０間に張られたチェノ６
１が作動する。このチェノ６１に取付けた上側のロール
押込金具６４がチッック４ａを押し上ロール４をライン
内へ押し込まれることになる。ライン内所定位置まで組
入れた状態が第６図（Ｃ）である。

一方、また下ロール５をライン内に組入れる場合は前記
したスプロケット５４を時計廻りに回転させることによ
り下側のロール押込金具６５が下ロールチョック５ａを
押し同様にライン内へ下ロール５が押込まれる。

前記設備の場合ロールスタンド２，２の内側にライン内
タンク３が配置されており引出し側の室内レール４２．
４３および反引出し側の案内レール３０゜３１をライン
内案内レール２０．２１に接続する場合、ライン内タン
ク３の側面には当然シール装置があり図示していないが
これらを外しておくことが必要である。

組替台車４０上に設けられた本体フレーム４１の上面は
（ア）部および（イ）部のみで左右連結されており、こ
の間は上面開放となっており、また第３図に示すように
下ロール５側の車輪１７．１７間の幅は上ロールチョッ
ク５ａの幅内に納めであることから下ロール５のクレー
ン等による上方への吊出しは容易な構造となっている。

ライン方向、複数列配置された他のロール交換を行なう
場合は台車４０を移動して位置決めビン８５を挿入しロ
ール交換位置に固定し同様の作業を行なう。

なお、ロール引出し装置８０およびロール押込み装置９
０の構造は実施例のものに必ずしも限定されるものでは
ない。

〈発明の効果〉 以上説明したように本発明においてはストリップ処理設
備のライン外の近傍においてライン方向に走行できる組
替台車上に各ロールを横抜き方式でしかもストリップを
切断することなく交換ができ、また簡単で確実にしかも
迅速にライン方向複数のロール列にも対応できるためロ
ール組替の交換時間が短縮でき、その分だけ生産性の向
上が達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る装置の正面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ矢視を示す側面図、第３図は第１図のＢ
−Ｂ矢視を示す断面図、第４図は第１図のＣ−Ｃ矢視を
示す断面図、第５図は本発明によるロール引抜き状況を
示す説明図、第６図は本発明によるロール押し込み状況
を示す説明図である。 １・・・ストリップ、　　　２・・・ロールスタンド、
３・・・ライン内タンク、４・・・上ロール、５・・・
下ロール、　　　　６・・・ロール圧下装置、７・・・
下ロール昇降装置、１６．１７・・・車輪、２０、２１
・・・ライン内案内レール、３０、３１・・・反引出し
側案内レール、４０・・・組替台車、　　　４１・・・
本体フレーム、４２、４３・・・引出し側案内レール、
４４、４７・・・ビニオン、　４５．４８・・・ランク
、５１、５２・・・車輪、　　　５４．５５・・・スプ
ロケット、５６・・・チェノ、　　　　　６０・・・ス
プロケット、６１・・・チェノ、　　　　６４．６５・
・・ロール押込金具、７０・・・ウィンチ、　　　　７
２・・・ワイヤロープ、８０・・・ロール引出し装置、
９０・・・ロール押込み装置。 特許出願人　　　川崎製鉄株式会社 第２図 第３図 Δ１ 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　進行するストリップの両側に設置された両ロールスタ
   ンドに上ロールチョックおよび下ロールチョックを介し
   てそれぞれ両端部を支持された一対の上ロールおよび下
   ロールを具備するストリップ処理設備のロール組替装置
   であって、前記両ロールスタンドの上端部にそれぞれ設
   けられたロール圧下装置を上ロールチョックと切離し可
   能に連結する他に、前記両ロールスタンドの下端部にそ
   れぞれ下ロール昇降装置を設けて、当該下ロール昇降装
   置を前記下ロールチョックに切離し可能に連結し、且つ
   前記上ロールチョックの上端部に車輪を、また前記下ロ
   ールチョックの下端部に車輪をそれぞれ配設し、さらに
   前記両ロールスタンド間の幅内に亘って上ロールの上方
   にライン内の上部案内レールを平行に、また下ロールの
   下方にライン内の下部案内ロールを平行にそれぞれ固設
   し、他方、前記両スタンドの一方側におけるライン外の
   組替台車上に本体フレームを設け、当該本体フレームに
   前記ライン内の上部案内レールおよび下部案内レールの
   一方の側の端部にそれぞれ対応して接続可能なロール引
   出し側の上部案内レールおよび下部案内レールを進退自
   在に配設し、他方の側の端部にそれぞれ対応して接続可
   能な反ロール引出し側の上部案内ロールおよび下部案内
   ロールを配設し、前記本体フレームには上ロールおよび
   下ロールを各々のロールチョックに配設した車輪を介し
   て、前記ライン内、ロール引出し側および反ロール引出
   し側の各々接続された上部案内レールおよび下部案内レ
   ール上をライン外に引出すロール引出し装置およびライ
   ン内に押し込むロール押込み装置を配設してなることを
   特徴とするストリップ処理設備のロール組替装置。