JPH0416536A - 特殊テラゾ製品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、新規な骨材を含む特殊テラゾ製品の製造方法
に関する。

［従来の技術］ 従来、大理石、しやもん岩、花こう岩などを粉砕した骨
材をボルトランドセメントで固め、表面を研削なとして
製造された、主に建築物の仕上材として用いられるテラ
ゾブロック、及び主に建築物の床及び歩道の仕上材とし
て用いられるテラゾタイルが知られている。上記の骨材
は天然に産出する材料であって、その採取可能量には限
度があり、また高価であるという開運点がある。

また、上記天然の骨材の代わりに人工骨材を使用した特
殊テラゾブロックが提案されている。例えば、特開昭５
１−１２７１２１号公報には、シリコマンガン電気炉滓
を主体とする骨材を使用した特殊テラゾブロックが記載
されており、特開昭５１−９５４１９号公報には、屑硝
子の粉砕物を主体とする骨材を使用した特殊テラゾブロ
ックが記載されている。しかしながら、これらの特殊テ
ラゾブロックは、光沢を有する黒色の表面を有するもの
になり難いという間層点がある。

［発明の目的］ 本発明の目的は、安定して安価に供給される石炭の部分
酸化により得られた非晶質残滓を骨材として使用して、
その内部に空洞や亀裂が殆ど形成されずその表面に凹部
や亀裂が殆ど形成されず、色、艶、風合などの優れた特
殊テラゾ製品を製造する方法を提供することにある。

［発明の構成］ 本発明は、石炭の部分酸化により得られた非晶質残滓、
フライアッシュ、ボルトランドセメント、減水剤及び水
からなり、ボルトランドセメント１重量部に対して、上
記非晶質残滓２．６〜３．４重量部、フライアッシュ０
．２〜０．５重量部、減水剤０．０２５〜０．１重量部
、水０．４１〜０．４９重量部の割合で含むスラリーを
、型枠内に注入して加圧成形し、次いで養生することを
特徴とする特殊テラゾ製品の製造方法である。

本明細書に於いて、用語「特殊テラゾ製品」は、特殊テ
ラゾブロック及び特殊テラゾタイルを含む特殊テラゾ製
品を意味する。

本発明の好適な実施態様は下記の通りである。

１゜上記非晶質残滓の粒子径が２．４〜１５ｍｍの範囲
内であることを特徴とする特許 製品の製造方法。

２。上記スラリー及び／又は上記型枠に振動を加えなが
ら上記スラリーを型枠内に注入することを特徴とする上
記特殊テラゾ製品の製造方法。

［発明の詳細な記述］ 本発明の特殊テラゾ製品の製造方法は、石炭の部分酸化
により得られた非晶質残滓、フライアッシュ、ボルトラ
ンドセメント、減水剤及び水からなるスラリーを加圧成
形し、次いで養生することを基本とする。

上記の石炭の部分酸化により得られた非品質残滓（以下
、単に「非晶質残滓」と略称することがある）は、石炭
を部分酸化して合成カスを製造する際に副生する残滓で
ある。このような石炭からの合成ガスの製造方法として
は、例えば、ルルギ法、ウィンクラ−法、コツバーズ・
トチニック法、オツド・ルーメン法、ＫＤＶ法、ルルギ
スラッジング法、シンサン法、ＷＨ法、Ｕガス法、｝Ｉ
ＹＧＡＳ法、石炭技研法、加圧流動水添ガス化法、ハイ
ブリッド法、ＨＴＷ法、ＢＩＧＡＳ法、シェル（シェル
・コツバーズ）法、サアルバーク・オツトー法、住人法
、テキサコ法などの石炭カス化法を挙げることができる
。本発明に於いて使用される非晶質残滓としては、特に
、コツバーズ・トチニック法、オツド・ルーメン法、ル
ルギスラッジング法、シェル（シェル・コツバーズ）法
及びテキサコ法などのような、石炭の部分酸化をガス化
炉で石炭の軟化点以上の温度で行なう方法に於いて、石
炭ガス化装置から排出される残滓であることが好ましい
。

例えば、テキサコ法に於いては、石炭は水スラリーとし
て石炭ガス化炉に投入され，加圧下に灰分の軟化点以上
の温度、一般には１３００〜１５００℃程度に加熱され
て部分酸化される。この際、溶融状態又は半溶融状態の
残滓が生成し、通常この残滓は水等で冷却された後、必
要に応じて破砕さわて石炭ガス化炉から排出される。

なお、テキサコ法などの石炭ガス化方法の詳細について
は、「化学経済４１９８１年８月号及び９月号に記載さ
れている。

Ｆ２非品質残滓の組成は、原料として使用される石炭の
種類により多少大なるが、本発明に於いてはどのような
石炭から得らわた非晶質残滓であってもよい。非晶質残
滓は、一般に、Ｓｉｎ２含有率が６５重量％以下、Ａｆ
ｆｉ２０３ｆｆ率か２０重量％以上、ＣａＯ含有率が５
重量％以上であり、更に少量の硫化物又は含硫黄化合物
及び未燃焼炭素などを含有している。

非品質残滓は、破砕しふるい分けして、粒子径が２．４
〜１５ｍｍの範囲内になるように調整することが好まし
い。目的とする特殊テラゾ製品の外観に対応して、非晶
質残滓の粒子径分布を上記範囲内で適宜調整することが
できる。

また、フライアッシュとしては、微粉炭燃焼ボイラーの
集塵器で得られる通常のフライアッシュをそのまま使用
することができる。

また、ボルトランドセメントとしては、通常のボルトラ
ンドセメント、白色ボルトランドセメントなどを使用す
ることができる。

また、減水剤としては、通常コンクリートを製造する際
に使用される減水剤を使用することができる。このよう
な減水剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面
活性剤など多くのものが知られており、本発明に於いて
はそれらの何れをも使用することができるが、特に、非
イオン界面活性１剤が好ましい。

上記スラリー中の各成分の含有量は、それぞれボルトラ
ンドセメント１重量部に対して、非晶質残滓が２．６〜
３．４重量部、好ましくは２．９〜３．１重量部であり
、フライアッシュが０．２〜０．５重量部、好ましくは
０．２５〜０．４重量部であり、減水剤が０．０２５〜
０．１重量部、好ましくは０．０３〜０．０３５重量部
であり、そして水が０．４１〜０．４９重量部、好まし
くは０．４４〜０，４６重量部の割合であるような量で
ある。

非晶質残滓の含有量が、上記範囲よりも少ないとセメン
トの発熱による特殊テラゾ製品の内部亀裂の原因となり
、上記範囲よりも多いと特殊テラゾ製品の曲げ強度の低
下、内部空洞増加の原因となる。

フライアッシュの含有量が、上記範囲よりも少ないと上
記スラリーを混練する際「スラリーの流動性が急くなり
、型枠内への注入が困難になり、スラリーの流動性を良
くするために水の量を増大させると、得られる特殊テラ
ゾ製品の表面に凹部が形成されてその外観が悪く強度の
低い特殊テラゾ製品になり、上記範囲よりも多いと曲げ
強度の低い特殊テラゾ製品になる。

減水剤の含有量が、上記範囲よりも少ないと上記スラリ
ーを混練する際にスラリーの流動性を良くするために水
の量を増大させる必要があり、得られる特殊テラゾ製品
に空洞や凹部が形成され外観が悪く強度の低い特殊テラ
ゾ製品になり、上記範囲よりも多くしてもより以上の効
果は得られずコストの上昇を招くだけである。

水の含有量が、上記範囲よりも少ないとスラリーの流動
性が悪くなり、上記範囲よりも多いと加圧成形の際に水
浮きが生じ、特殊テラゾ製品の外観が悪くなる。

上記スラリーには必要に応して更に着色剤（例えば、カ
ーボンブラック、金属の酸化物又は硫化物）を添加して
もよい。

本−発明の特殊テラゾ製品の製造方法に於いては、上記
のスラリーを使用する他は、従来のテラゾブロック又は
テラゾタイルの製造方法に於けると同様にして、上記ス
ラリーを所定の型枠内に注入し、加圧成形し、次いで成
形物を養生し、更に必要に応じて表面を研磨仕上して、
特殊テラゾ製品を製造する。

上記スラリーを型枠内へ注入する際に、又は注入した直
後に、例えば、スティック状バイブレータを使用して、
スラリー中に入れてスラリー自体に及び／又は型枠に２
０００〜４０００回／分程度の周波数の振動を加えると
、空洞や凹部か形成されていない固体か緻密に充填され
た特殊テラゾ製品を製造することができる。加圧成形の
圧力は３０〜６０ｋｇ／Ｃｍ２の範囲であることが好ま
しい。

養生は、自然長生であっても水蒸気養生（例えば、６０
〜１００℃）であってもよい。

本発明の製造方法によって製造された特殊テラゾ製品は
、従来のテラゾ製品と同様にして施工することができる
。

次に本発明の実施例を示す。

［実施例１］ 原料として下記のものを使用した。

ボルトランドセメント： 普通ボルトランドセメント（宇部興産株式会社製） ｙ護： テキサコ法により石炭を部分酸化する石炭ガス化炉から
排出された残滓を、ロータリー式破砕機によって粉砕し
、ふるい分けして得た、２．４〜１５ｍｍの範囲内の粒
子径を有する残滓。

フライアッシュ： 楓」（剤： 非イオン界面活性剤（花王株式会社製、商品名［マイテ
ィー１５０Ｊ） １隻ｌ： カーボンブラック ボルトランドセメント１５ｋｇ、非晶質残滓４５ｋｇ、
フライアッシュ４．３５ｋｇ、減水剤０．４５ｋｇ　（
水に溶解して使用した）、着色剤０．４５ｋｇ及び水６
．７５Ｉｔを、ミキサー中で混合してスラリーを調製し
た。

得られたスラリーを、３０ｃｍｘ３０ｃｍｘ３０ｃｍの
大きさの鉄製型枠内に注入した後、スティック状バイブ
レータを使用してスラリー自体と型枠とに３６００回／
分程度の周波数の振動を５分間加えた。次いで、上から
５０　ｋ　ｇ　／　ｃ　ｍ　２の圧力を加えてプレスし
た。

上記成形体を型枠に入れたまま、約２０℃で１０時間自
然養生し、その後８０℃で２４時間蒸気養生した。

自然冷却後、型枠を外して１０ｍｍ厚さにスライスし断
面を研磨して、特殊テラゾブロックを得た。この特殊テ
ラゾブロックの外観は、白みかかった黒色のセメント部
分と、光沢をもつ黒色の非晶質残滓部分とが奇麗なコン
トラストをなしていた。表面（切断面）に凹部も亀裂も
殆ど形成されておらず、このことから初めの成形体の内
部に空洞も亀裂も殆ど形成されていないことが確認され
た。この特殊テラゾブロックを、ＪＩＳ　　Ａ３４１１
に規定された方法によって試験した結果、―げ強さ３５
０ｋｇ／ｃｍ２以上、川石率５０％以上であフた。

［発明の効果］ 本発明の特殊テラゾ製品の製造方法は、安定して安価に
供給される石炭の部分酸化により得られた非晶質残滓を
骨材として使用して、その内部に空洞や亀裂が殆ど形成
さねすその表面に凹部や亀裂が殆ど形成されず、色、艶
、風合などの優れた特殊テラゾ製品を製造することがで
きるという顕著に優れた効果を奏する特殊テラゾ製品の
製造方法である。

また、本発明の特殊テラゾ製品の製造方法に於いて骨材
として使用する上記非晶質残滓は有害な溶出分を含まな
いので、特殊テラゾ製品の製造時及び製造された特殊テ
ラゾ製品から有害成分が溶は出すことがなく、公害を発
生する恐れがない。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、石炭の部分酸化により得られた非晶質残滓、フライ
   アッシュ、ボルトランドセメント、減水剤及び水からな
   り、ボルトランドセメント１重量部に対して、上記非晶
   質残滓２．６〜３．４重量部、フライアッシュ０．２〜
   ０．５重量部、減水剤０．０２５〜０．１重量部、水０
   ．４１〜０．４９重量部の割合で含むスラリーを、型枠
   内に注入して加圧成形し、次いで養生することを特徴と
   する、特殊テラゾ製品の製造方法。