JPS589778B2 - 転炉スラグによる土建材料の製造方法 - Google Patents
転炉スラグによる土建材料の製造方法Info
- Publication number
- JPS589778B2 JPS589778B2 JP53112663A JP11266378A JPS589778B2 JP S589778 B2 JPS589778 B2 JP S589778B2 JP 53112663 A JP53112663 A JP 53112663A JP 11266378 A JP11266378 A JP 11266378A JP S589778 B2 JPS589778 B2 JP S589778B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- converter slag
- slag
- exhaust gas
- construction materials
- converter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、転炉スラグを骨材として土建材料を製造す
る方法に関する。
る方法に関する。
製鉄所の製鋼過程における転炉吹錬の際発生する転炉ス
ラグは、吹錬時に溶鋼上に浮遊しており、出鋼完了後に
スラグ鍋に受取られ、スラグ畑に排滓放置して冷却した
後、破砕して埋立て材等に利用されている。
ラグは、吹錬時に溶鋼上に浮遊しており、出鋼完了後に
スラグ鍋に受取られ、スラグ畑に排滓放置して冷却した
後、破砕して埋立て材等に利用されている。
最近では、省資源の立場から転炉スラグ中のＦｅ分ある
いはＣａＯ分を利用することを目的としてスラグを１５
ｍｍ以下に粉砕した後、焼結原料や高炉原料として再使
用し、スラグの有効利用が工夫されているが、第１表に
一例を示すように、スラグ中には多くのＰが含まれ除去
できないため最終鋼製品のＰ含有量が増し悪影響を及ぼ
すので、スラグの再使用には限界がある。
いはＣａＯ分を利用することを目的としてスラグを１５
ｍｍ以下に粉砕した後、焼結原料や高炉原料として再使
用し、スラグの有効利用が工夫されているが、第１表に
一例を示すように、スラグ中には多くのＰが含まれ除去
できないため最終鋼製品のＰ含有量が増し悪影響を及ぼ
すので、スラグの再使用には限界がある。
なお、第２表は転炉スラグの鉱物相の一例を示すもので
ある。
ある。
第１表、第２表にみられるように、転炉スラグは塩基性
成分であるＣａＯの割合が高く、スラグ化していないｆ
ｒｅｅＣａＯ分も２〜６％含まれており、このスラグを
放置しておけば膨張、崩壊する不安定要素をもち高炉ス
ラグのように土建材料として活発な活用がなされていな
い。
成分であるＣａＯの割合が高く、スラグ化していないｆ
ｒｅｅＣａＯ分も２〜６％含まれており、このスラグを
放置しておけば膨張、崩壊する不安定要素をもち高炉ス
ラグのように土建材料として活発な活用がなされていな
い。
この発明は、かかる現状の転炉スラグの問題点を解決し
、さらに省資源の立場から、製鉄所内での排ガスの有効
利用をも図った転炉スラグによる土建材料の製造方法を
提案するものである。
、さらに省資源の立場から、製鉄所内での排ガスの有効
利用をも図った転炉スラグによる土建材料の製造方法を
提案するものである。
この発明は、１０闘以下に粉砕した転炉スラグに、１〜
３０％のＫ２ＣＯ３又はＮａ２ＣＯ３を添加し、さらに
該混合物に対し５〜１０％の水を添加混練した後、これ
をブロック等の型枠に入れ５０〜１５０ｋｇ／ｃｍ２の
成型圧で成型し、型枠から抜き取られた成型品を石灰焼
成炉等の燃焼排ガス中で２４〜９６時間炭酸固化養生し
て土建材料を製造するのである。
３０％のＫ２ＣＯ３又はＮａ２ＣＯ３を添加し、さらに
該混合物に対し５〜１０％の水を添加混練した後、これ
をブロック等の型枠に入れ５０〜１５０ｋｇ／ｃｍ２の
成型圧で成型し、型枠から抜き取られた成型品を石灰焼
成炉等の燃焼排ガス中で２４〜９６時間炭酸固化養生し
て土建材料を製造するのである。
この発明法の原理は、転炉スラグ中のＣａＯ分の炭酸化
反応による硬化原理を応用したものであり、粉砕した転
炉スラグにＫ２ＣＯ３、Ｎａ２ＣＯ３及び水を加えて混
練し、ＣＯ２ガスを吹込むと下記（１）〜（４）式によ
りＣａ分の炭酸化反応が起る。
反応による硬化原理を応用したものであり、粉砕した転
炉スラグにＫ２ＣＯ３、Ｎａ２ＣＯ３及び水を加えて混
練し、ＣＯ２ガスを吹込むと下記（１）〜（４）式によ
りＣａ分の炭酸化反応が起る。
ＣａＯ＋Ｈ２Ｏ→Ｃａ（ＯＨ）２・・・・・・（１）Ｃ
ａ（ＯＨ）２＋Ｃｏ２→ＣａＣＯ３＋Ｈ２Ｏ・・・・・
・（２）Ｃａ（ＯＨ）２＋Ｋ２ＣＯ３→ＣａＣＯ３＋２
ＫＯＨ・・・（３）Ｃａ（ＯＨ）２＋Ｎａ２ＣＯ３→Ｃ
ａＣＯ３＋２ＮａＯＨ・・・（４）上記反応に寄与する
Ｃａ分としては、ｆｒｅｅＣａＯの他に、スラグ化して
いるダイ・カルシウムシリケート等のＣａ分も炭酸化に
寄与する。
ａ（ＯＨ）２＋Ｃｏ２→ＣａＣＯ３＋Ｈ２Ｏ・・・・・
・（２）Ｃａ（ＯＨ）２＋Ｋ２ＣＯ３→ＣａＣＯ３＋２
ＫＯＨ・・・（３）Ｃａ（ＯＨ）２＋Ｎａ２ＣＯ３→Ｃ
ａＣＯ３＋２ＮａＯＨ・・・（４）上記反応に寄与する
Ｃａ分としては、ｆｒｅｅＣａＯの他に、スラグ化して
いるダイ・カルシウムシリケート等のＣａ分も炭酸化に
寄与する。
生成したカルサイト結晶（ＣａＣＯ３）は不定形な塊状
の結晶となり、スラグ成型物の気孔の充填により強度を
発揮する。
の結晶となり、スラグ成型物の気孔の充填により強度を
発揮する。
この原理に従って転炉スラグにＫ２ＣＯ３、Ｎａ２ＣＯ
３を添加する場合、転炉スラグな炭酸固化するには１％
以上の添加が必要であるが、３０％を越えて多量に添加
しても炭酸固化には不必要であり、骨材としての転炉ス
ラグの割合が低下するので望ましくない。
３を添加する場合、転炉スラグな炭酸固化するには１％
以上の添加が必要であるが、３０％を越えて多量に添加
しても炭酸固化には不必要であり、骨材としての転炉ス
ラグの割合が低下するので望ましくない。
又転炉スラグに添加する水は、転炉スラグを固化するの
に５〜１０％の添加が必要である。
に５〜１０％の添加が必要である。
そして成型圧は成型品に十分な強度を与えるために最も
固化しやすい５０〜１５０ｋｇ／ｃｍ２で成型すること
が望ましい。
固化しやすい５０〜１５０ｋｇ／ｃｍ２で成型すること
が望ましい。
一方転炉スラグの炭酸化に利用する排ガスは、転炉スラ
グ成型物の水分を蒸発させない程度の低温、すなわち１
５０℃以下に下げるため、水浴中を通過させるか、又は
シャワースプレーすることが望ましい。
グ成型物の水分を蒸発させない程度の低温、すなわち１
５０℃以下に下げるため、水浴中を通過させるか、又は
シャワースプレーすることが望ましい。
このようにして得られる排ガスは水分を十分に持つ転炉
スラグの炭酸化に最適な排ガスとなる。
スラグの炭酸化に最適な排ガスとなる。
このようにして得られた成型物を冷却増湿した燃焼排ガ
ス中で２４〜９６時間養生すると、圧縮強度２４０ｋｇ
／ｃｍ２以上の高強度ブロック等の土建材料製品が得ら
れる。
ス中で２４〜９６時間養生すると、圧縮強度２４０ｋｇ
／ｃｍ２以上の高強度ブロック等の土建材料製品が得ら
れる。
ＪＩＳで制定された空胴ブロックの圧縮強度は全断面積
に対し１５０ｋｇ／ｃｍ２であり、この発明法で得られ
た転炉スラグブロックは前記のごとくすぐれた圧縮強度
を有しＪＩＳ規格を十分満足している。
に対し１５０ｋｇ／ｃｍ２であり、この発明法で得られ
た転炉スラグブロックは前記のごとくすぐれた圧縮強度
を有しＪＩＳ規格を十分満足している。
又耐酸性、耐アルカリ性、耐熱性についても実施例で述
べるように、従来の空胴ブロックに比べ、この発明法に
よるブロックはすぐれた耐久性をもつのである。
べるように、従来の空胴ブロックに比べ、この発明法に
よるブロックはすぐれた耐久性をもつのである。
なお、この発明法において転炉スラグ成型品の炭酸化養
生に用いた後の排ガスは元の排ガスダクトにもどし煙突
より排出させる。
生に用いた後の排ガスは元の排ガスダクトにもどし煙突
より排出させる。
次に、この発明の実施例について説明する。
第３表に成分組成を示した転炉スラグを１０ｍｍ以下に
粉砕した後の粒度分布を第４表に示す。
粉砕した後の粒度分布を第４表に示す。
上記転炉スラグにＫ２ＣＯ３を１％、１０％、３０％、
Ｎａ２ＣＯ３を１％、１０％、３０％それぞれ添加混合
し、該混合物に対し重量比で１０％の水を加え２０分間
混練した後、空胴ブロック成型機の型に入れ、１００ｋ
ｇ／ｃｍ２の成型圧を加えて成型し型抜き後、低温増湿
排ガス中で養生した。
Ｎａ２ＣＯ３を１％、１０％、３０％それぞれ添加混合
し、該混合物に対し重量比で１０％の水を加え２０分間
混練した後、空胴ブロック成型機の型に入れ、１００ｋ
ｇ／ｃｍ２の成型圧を加えて成型し型抜き後、低温増湿
排ガス中で養生した。
この際使用した排ガスは石灰焼成炉から発生する３００
〜４００℃の排ガスであり、これを水層中を通して冷却
増湿した。
〜４００℃の排ガスであり、これを水層中を通して冷却
増湿した。
その性状を第５表に示す。
そして、成型物を排ガス中にさらした場合の養生時間と
圧縮強度（ＪＩＳＡ５４０６号による）の関係について
試験した。
圧縮強度（ＪＩＳＡ５４０６号による）の関係について
試験した。
その結果を転炉スラグのみでＫ２Ｃ０３、Ｎａ２ＣＯ３
を無添加の場合と比較して第６表に示す。
を無添加の場合と比較して第６表に示す。
この結果より、この発明法による転炉スラグブロックは
２４時間の養生により、市販ブロックの圧縮強度１５２
ｋｇ／ｃｍ２より、すぐれた圧縮強度を示し、それ以上
長時間養生すれば、さらにすぐれた圧縮強度が得られる
ことがわかる。
２４時間の養生により、市販ブロックの圧縮強度１５２
ｋｇ／ｃｍ２より、すぐれた圧縮強度を示し、それ以上
長時間養生すれば、さらにすぐれた圧縮強度が得られる
ことがわかる。
又耐久性試験を市販ブロックと比較して行った結果を第
７表に示す。
７表に示す。
この結果より、耐久性においても、この発明法による転
炉スラグブロックは市販ブロックに比べ著しくすぐれて
いることがわかる。
炉スラグブロックは市販ブロックに比べ著しくすぐれて
いることがわかる。
Claims (1)
- １ １０ｍｍ以下に粉砕した転炉スラグに、１〜３０％
のＫ２ＣＯ３又はＮａ２ＣＯ３を添加し、さらに該混合
物に対し５〜１０％の水を添加混練した後、これを型枠
に入れ５０〜１５０ｋｇ／ｃｒｊの成型圧で成型し、該
成型体を燃焼排ガスで２４〜９６時間炭酸固化養生する
ことを特徴とする転炉スラグによる土建材料の製造方法
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53112663A JPS589778B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 転炉スラグによる土建材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53112663A JPS589778B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 転炉スラグによる土建材料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5542216A JPS5542216A (en) | 1980-03-25 |
| JPS589778B2 true JPS589778B2 (ja) | 1983-02-22 |
Family
ID=14592356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53112663A Expired JPS589778B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 転炉スラグによる土建材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS589778B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57100968A (en) * | 1980-12-16 | 1982-06-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | Manufacture of formed body using steel slag as bonding material |
| NL9202033A (nl) * | 1992-11-23 | 1994-06-16 | Tauw Milieu Bv | Werkwijze voor de behandeling van verbrandingsresiduen en de toepassing daarvan als adsorptiemiddel. |
| CN100354029C (zh) * | 1998-10-29 | 2007-12-12 | 杰富意钢铁株式会社 | 一种沉放在水中的块状材料及其生产方法 |
| JP3248514B2 (ja) * | 1998-10-29 | 2002-01-21 | 日本鋼管株式会社 | 排出炭酸ガスの削減方法 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4988922A (ja) * | 1972-12-27 | 1974-08-26 | ||
| JPS52140534A (en) * | 1976-05-20 | 1977-11-24 | Kawatetsu Kogyo Kk | Method of manufacturing carbonated molded products from minute powdery converter slag |
-
1978
- 1978-09-12 JP JP53112663A patent/JPS589778B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4988922A (ja) * | 1972-12-27 | 1974-08-26 | ||
| JPS52140534A (en) * | 1976-05-20 | 1977-11-24 | Kawatetsu Kogyo Kk | Method of manufacturing carbonated molded products from minute powdery converter slag |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5542216A (en) | 1980-03-25 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN100590098C (zh) | 环保型干式振动料及其制备方法 | |
| KR20000029043A (ko) | 제강 슬래그의 고화 방법 및 이에 의해 제조된 고화된 재료 | |
| CN104891815B (zh) | 一种利用高温液态冶金熔渣制备泡沫玻璃的方法 | |
| JPH0157070B2 (ja) | ||
| CN107746215A (zh) | 一种矿物聚合物泡沫混凝土及制备方法 | |
| CN108503371A (zh) | 一种利用高炉渣和高铝粉煤灰制备发泡陶瓷材料的方法 | |
| CN111892340A (zh) | 一种低成本钢渣碳化砖的制备方法 | |
| JP4644965B2 (ja) | スラグ硬化体の製造方法 | |
| JPS589778B2 (ja) | 転炉スラグによる土建材料の製造方法 | |
| KR101991317B1 (ko) | 클링커 조성물 | |
| KR101859214B1 (ko) | 석탄가스화 복합 사이클 발전 슬래그를 포함하는 고로슬래그 미분말 조성물 | |
| JP6292257B2 (ja) | 脱硫スラグを用いた水和固化体 | |
| CN115432982A (zh) | 一种新型加气混凝土的制备方法 | |
| US1782460A (en) | Method of manufacturing porous building materials | |
| US3615783A (en) | Hydraulic cement compositions | |
| CN113402209A (zh) | 一种含有磷渣的泡沫混凝土及其制备方法 | |
| KR101117780B1 (ko) | 시멘트 킬른 바이패스 더스트를 이용한 다공성 규산칼슘 경화체 제조방법 | |
| JPS61243132A (ja) | 焼結原料用バインダ− | |
| CN110885223A (zh) | 一种硅酸钙粉体、其制备方法、使用它的防火板材以及防火板材的制备方法 | |
| CN114213047B (zh) | 一种高强磷硅酸镁水泥及其制备方法 | |
| KR100415649B1 (ko) | 열연오일슬러지를 이용한 제강용 스크랩대용제 제조방법 | |
| US3250836A (en) | Method for the manufacture of artificial stones and other shaped bodies from mineral sulfurous materials | |
| US1756786A (en) | Ceramic material and binding agent as well as alpha process for producing such material | |
| JPS62265160A (ja) | Ａｌｃの製造方法 | |
| KR101958911B1 (ko) | 시멘트계 경화체용 결합재, 이를 포함하는 콘크리트 및 이를 이용하여 제조되는 콘크리트 구조체 |