JPH04164585A - 力制御装置及びそれを用いたロボット - Google Patents

力制御装置及びそれを用いたロボット

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JPH04164585A
JPH04164585A JP2269600A JP26960090A JPH04164585A JP H04164585 A JPH04164585 A JP H04164585A JP 2269600 A JP2269600 A JP 2269600A JP 26960090 A JP26960090 A JP 26960090A JP H04164585 A JPH04164585 A JP H04164585A
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grinder
hand effector
pressing force
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誠 神野
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、手先部に取り付けられた手先効果器の被加工
部材への押し付方を検出して、ロボットを制御する力制
御装置及び力制御ロボットに関する。
(従来の技術) ロボットの手先に、工具等の手先効果器を取り付けて、
ワークへ所定の力で押圧してワークを作業する力制御ロ
ボットと、力制御ロボットを制御する力制御装置が提案
されている。
力制御ロボットとして例えば、グラインダ作業ロボット
等においては、手先効果器であるグラインダをワークへ
所定の押し付は力で任意の方向に押圧するため、工具と
ロボットの手先部の間に6軸力トルクセンサが固着され
ている。
この6軸カトルクセンサによって検出された各軸方向の
力及び各軸回りのモーメントまたはこれらの合成力が所
定の値になるように力制御装置が制御している。
つまり、検出したい方向の力又はモーメントをそのまま
直接検出し、その検出された力やモーメントを力制御ロ
ボットの制御用の制御ループに組込むことにより、力制
御やコンプライアンス制御、ハイブリッド制御等を行っ
ている。
ところが、上記のようなロボットでは、力トルクセンサ
は、その先に比較的重量のある工具を取り付けているた
め、工具に加速度が働くと、この加速度によって生じる
慣性力も当然この力トルクセンナによって検出すること
になる。
さらに、力トルクセンサによって検出される力は、押付
は力や慣性力の合成力であり、押付は力や慣性力を区別
して検出することができない。
従って、上記のような力制御装置や力制御ロボットの構
成では、手先効果器のワークへの押付は力だけを正確に
測定することは困難であった。
また、力制御などを行う際には、従来の力検出方法では
、ワークと被接触時でもロボットアームの駆動による工
具の慣性力やロボットアームの振動などによる工具の慣
性力を押付は力と区別なく制御系にフィードバックして
しまう。そして、この慣性力は、制御しようとする押付
は力に対して同レベルあるいはそれ以上の大きさがある
ため無視することが出来なかった。仮にこの慣性力を無
視して作業を行うとワークへの所望の作業をすることが
出来なかった。
また微少の工具の振動でも、その慣性力を制御系にフィ
ードバックしてしまうため、さらに大きな振動となって
発振の原因となっていた。
従って、カルーブのゲインを上げることが出来ず、応答
性の良い制御を行うことが出来ないので、精度の高い加
工を行うことが出来なかった。
このような問題を解決する方法として、あらかじめロボ
ットの動作によって慣性力を計算しておき、その分を除
去する方法が提案されているが、動作ごとにあらかじめ
計算しておく必要があるし、また、アームの振動のよう
に、予測できない慣性力に対しては全く対応できない。
他にフィルタリング手法を用いる方法が提案されている
が、この方法も、十分に効果があるとはいえないし、多
くの計算を必要とする。
また、常に、工具の姿勢によって工具の6軸力トルクセ
ンサに対する自重補償の計算もしなければならなかった
。従って、計算機の負担が増える等の問題があった。
他の問題点として、加工作業されるワークの形状がわか
っている場合にはそれに応じてワークの法線方向に工具
を押付けながらかつ手先効果器の姿勢を変化させ常に手
先効果器をワークに対して所定の姿勢を保ちながら、作
業を行うことができるが、ワークの形状が予めわからな
いような場合には、どの様に姿勢を変化させればよいの
かロボットは自ら判断することが出来ないので、未知形
状のワークの加工に対応することが出来なかった。
またワークの形状が予めわかったとしても、その形状を
ロボットに教示したり、制御装置に形状に対応したデー
タを入力する作業は、ワークの形状、ワークの仕上形状
が複雑になればなるほて真人な労力を必要とする。
一方、研究段階のものとして、特殊な形状の砥石や専用
の特殊な力センサを工具に組込んで、未知の形状のワー
クを研削するロボットが提案されているが、汎用性に乏
しく一般のグラインダ作業に適用することは出来ない。
また、特殊な形状の砥石や専用の特殊な力センサを工具
に組込んでいるのでコストが割高である。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来の力制御ロボットでは、手先効果器で
ある工具の慣性力を検出するため、工具とワークの間の
正確な押付は力を検出することができず、慣性力などを
検出してしまうため力ループのゲインを上げることが出
来ず、力制御の応答性が悪く、加工を精度良く行うこと
が困難であるなどの問題があった。また、工具の6軸ト
ルクセンサに対する自重補償の計算もしなければならな
かったなどの問題もあった。
さらに、従来の力制御ロボット及び力制御装置では、未
知の形状の被加工部材に適用することが出来ない。この
ため被加工部材の形状をロボットに教示したり、インプ
ットするのに真人な労力を必要とするという問題があっ
た。
また、研究段階のものとして、未知の形状の被加工部材
を研削するロボットが提案されているが、汎用性に乏し
く、一般のグラインダ作業に適用することが出来ない。
またコスト的にも割高であるという問題がある。
そこで本発明は、重力、慣性力の影響を簡単に消去し、
手先効果器のワークへの押付は力を正確に検出して、力
制御等の応答性を向上することが出来、加工精度を向上
することが出来、計算機の負担を軽減させることが出来
る力制御装置及び力制御ロボットの提供が第1の目的で
ある。
さらに、予め被加工部材の形状をロボットに教示する必
要がなく、未知の形状の被加工部材に対しても、被加工
部材の法線方向に押付けながら、かつ、手先効果器の姿
勢を変化させ常に手先効果器を被加工部材に対して所定
の姿勢を保ちながら作業することが出来、通常の工具や
一般的なセンサを用いて作業を行うことが出来る力制御
装置及び力制御ロボットの提供が第2の目的である。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記第1の目的を達成するため請求項(1)記載の発明
では、手先効果器へ付与された押付は力の反力を検出す
る検出手段と、この検出手段の検出位置を手先効果器の
重心へ移動して、この重心回りのモーメントを求めて、
手先効果器の被加工部材への押付は力を演算する演算手
段とを設けたことを特徴としている。
請求項(2)記載の発明では、前記手先効果器へ付与さ
れた押付は力の反力を検出する検出手段の検出結果から
、前記手先効果器の重心回りのモーメントを求めて、こ
の重心回りのモーメントから手先効果器の押付は力を補
正する補正手段を設けたことを特徴としている。
請求項(3)記載の発明では、補正手段が、検出手段の
検出位置を手先効果器の重心へ移動して、この重心回り
のモーメントを求めて、手先効果器の被加工部材への押
付は力を演算する演算手段であることを特徴としている
請求項(4)記載の発明では、補正手段が、手先効果器
にカウンタウェイトを取り付けることにより、手先効果
器の重心位置と前記検出手段の検出位置とを一致させた
ことである。
上記第2の目的を達成するため請求項(5)記載の発明
では、手先効果器へ付与された押付は力の反力を検出手
段で検出し、この検出手段の結果が所定の値に対して変
化しないように手先効果器の姿勢を変化させる姿勢変化
手段と、前記手先効果器の固定された方向に、前記手先
効果器の押付けや移動がなされる駆動手段とを設けたこ
とを特徴としている。
請求項(6)記載の発明では、前記手先効果器の姿勢制
御の回転中心を、前記手先効果器と被加工部材の接触点
付近としたことを特徴としている。
請求項(7)記載の発明では、手先効果器の移動軌跡か
ら被加工部材の形状を記憶する被加工部材形状記憶手段
と、前記被加工部材の仕上形状を記憶する仕上形状記憶
手段と、前記被加工部材形状記憶手段と前記仕上形状記
憶手段に記憶されている形状から手先効果器の目標位置
と目標姿勢を演算する演算手段とを備えたことを特徴と
している。
(作用) 請求項(1)の発明では、演算手段によって、検出され
た手先効果器の重心回りのモーメントから、手先効果器
の被加工部材への正確な押付は力が検出される。
手先効果器は、被加工部材に対して一定の姿勢で一定の
方向に押付ける場合が多く、また、被加工部材と接触す
る部分もほぼ決まっている場合が多い。
このため、手先効果器の被加工部材への押付は力をFと
すると、検出手段によって検出される手先効果器の重心
回りのモーメントMGと、重心からの垂直距離rを用い
て F−M c / r          ・・・(1)
によって押付は力を算出することが出来る。
また、押付は力を制御するために、手先効果器に慣性力
が働いた場合でも、つまり手先効果器の押付は方向に加
速度αが生じた場合でも、それによって生じる慣性力m
α(mは手先効果器の重量)は、重心回りのモーメント
MGには、まったく検出されない。
従って、慣性力等の影響を受けずに正確な押付は力を検
出することが出来るので、検出された押付は力に基づい
て、手先効果器を被加工部材へ押付けることが出来る。
従って、力制御等の応答性が良く、精度の良い力制御装
置を提供することが出来る。
また、手先効果器の重心回りのモーメントMGで検出し
ているため、ロボットの姿勢などが変化してもそれによ
る手先効果器の自重の影響は生じないので、自重補償の
演算も必要としない。
請求項(2)の発明では、補正手段によって、手先効果
器の被加工部材への押付は力を求めて、検出手段の結果
を補正する。
これにより、正確な押付は力を検出することが出来るの
で、検出された押付は力に基づいて、手先効果器を被加
工部材へ押付けることが出来る。
請求項(3)の発明では、力制御ロボットの補正手段が
、請求項(1)記載の演算手段であり、この演算手段に
よって正確な押付は力を検出することにより、手先効果
器の被加工部材への正確な押付は力が検出される。
請求項(4)の発明では、カウンタウェイトを手先効果
器へ取り付けることにより、検出された手先効果器の押
付は力を特徴する 請求項(5)の発明では、検出手段の検出結果が所定の
値に対して変化しないように手先効果器の姿勢が、姿勢
変化手段によって変化される。
また、手先効果器の固定された方向に、駆動手段によっ
て被加工部材の押付けや、移動がなされる。
請求項(6)記載の発明では、手先効果器の姿勢制御の
回転中心を、手先効果器と被加工部材の接触部付近とし
たことにより、この接触部付近を中心に姿勢制御される
請求項(7)記載の発明では、被加工部材形状記憶手段
に、手先効果器の移動軌跡から被加工部材の形状が記憶
される。また被加工部材の仕上げ形状は仕上げ形状記憶
手段に記憶される。これらの被加工部材形状記憶手段と
仕上げ形状記憶手段に記憶されている形状から、手先効
果器の目標位置と目標姿勢が演算手段によって演算され
る。
力制御ロボットにおいて、被加工部材に加工を行う際、
手先効果器の押付は方向や移動方向、被加工部材に対す
る姿勢は、およそ決まっている場合が多い。例えば、デ
ィスクグラインダ(アングルグラインダ)による研削作
業では、押付は方向は被加工部材の法線方向、移動方向
は接線方向であるし、被加工部材に対する手先効果器の
姿勢については、ピッチ角は20〜30@、ロール角は
90°である。したがって、作業を行う場合、既知の被
加工部材に対して、請求項(1)乃至請求項(4)記載
の力制御装置で力制御ロボットの方向、姿勢の制御を行
う。
しかし、未知の被加工部材の形状に対しては、方向、姿
勢などを決定することができない。
そこで、請求項(5)乃至請求項(6)の発明の力制御
装置で力制御ロボットを制御する。すなわち手先効果器
の押付は方向や移動方向を被加工部材によって決めるの
ではなく、手先効果器に対して決定している。つまり、
手先効果器に対して常に一定の方向へ押付け、その直角
方向に手先効果器を送ることにより、被加工部材に倣う
ようにロボットを制御する。
ところが、上記だけでは、未知の形状の被加工部材に対
して、積極的に姿勢を変化させて手先効果器の被加工部
材に対する。姿勢を保つことはできない。
そこで、上記請求項(5)、(6)、(7)の発明では
、例えば、手先効果器に対して常に一定の方向へ押付け
るが、その押付は方向が被加工部材の法線と一致してい
ない場合に、押付は方向の直角方向に手先効果器を送っ
た場合、押付は力や押付けによって生じるモーメントは
、法線と一致している場合と比較して大きく変化する。
逆に法線と一致している場合には、押付は力や押付けに
よって生じるモーメントはあまり変化しない。
従って、この変化を検出して、その変化が無くなるよう
に手先効果器の姿勢を変化させることにより、押付は方
向と被加工部材の法線と一致させることが出来る。
そして、常にその変化が無くなるように手先効果器の姿
勢を変化させることが出来れば、被加工部材の形状が3
次元曲面のような場合でも、被加工部材に対する手先効
果器の姿勢を保つことが出来る。あらかじめ被加工部材
の形状を教示することなく一定の押付は力で、姿勢を変
化させながら被加工部材に倣うことが出来る。
さらに、請求項(7)の発明によって、未知の被加工部
材を倣ったときのデータを記憶しておくことにより、被
加工部材の形状を認識することが出来る。またその被加
工部材を任意の形状に仕上げることが出来る。
(実施例) 次に本発明に係る力制御装置及び力制御ロボットの実施
例について説明する。
第1実施例 第2図には第1実施例の力制御装置及びこの力制御装置
によって制御される力制御ロボット1が示されている。
この力制御ロボット1は6軸円筒座標形のロボットであ
り、ZSR,θ、α、β、γ方向の6軸を有している。
この力制御ロボット1の手先部3には手先効果器として
グラインダ5が取り付けられている。このグラインダ5
は、被加工部材であるワーク7(第1図参照)を研削加
工する。
力制御ロボット1のアーム9の端部とグラインダ5の間
には、6軸カセンサ】1が配置されており、この6軸カ
センサ11とグラインダ5との間には、グラインダ5の
高周波の振動遮断するためのゴムダンパ13が配置され
ている。
第1図に示されるように、手先部3のグラインダ5は、
円板状の砥石15をモータ17で回転し、ワーク7の表
面を研削する。この時砥石15はワーク7の表面に対し
て所定の角度φc6で傾斜して、このワーク7の表面上
を移動する。
なお、第1図において、ワーク7の表面に沿った座標系
ΣC(ワーク7の法線方向Z。、グラインダ送り方向X
 、グラインダ横方向Y。)、センサ座標系ΣS、ΣS
をグラインダの重心に平行移動させたグラインダ座標系
ΣGを設定する。また、第1図において、OGはグライ
ンダ5の重心を示し、砥石15とワーブ−の表面との当
接部から重心0゜までの距離をrとする。
ワーク7の表面をグラインダ作業する場合は、−船釣に
は、ワーク7に対して法線Z。方向にグラインダ5を押
付ける。またワーク7に対してグラインダ5は一定の接
触角φ。6を保ちながら作業を行う。
従って、グラインダ5の押付は反力Fwzとセンサー1
によって検出する重心00回り(この場合Y )のモー
メントMGYおよび、グラインダ5の重心0 からFw
Zまでの垂直距離「との関係はM cy”” F vz
X r       ”’ (2)となる。式(2)よ
り重心00回りのモーメントMGVを検出することによ
ってグラインダ5のワ−り7への押付は力の反力Fvz
を計測することが出来る。また、第3図は、力制御ロボ
ット1の記号図であるが、ベース固定部に固定された絶
対座標系Σ0を設定する。
次に、力制御ロボット1が制御される力制御装置19に
ついて第4図を用いて説明する。第4図は力制御装置1
9の構成を示すブロック図である。
力制御装置19はコンピュータ21からグラインダ5の
ワーク7への目標押付は力が入力されて、この目標押付
は力を後述する駆動用座標変換器へ出力する目標押付は
力出力部23と、ジョイステック等の操作部25から目
標位置が入力されて、この目標位置を出力する目標位置
出力部27と、操作部29から目標姿勢位置が出力され
てこの目標姿勢位置を出力する目標姿勢位置出力部31
と、が設けられている。
さらに、力制御装置19には、目標押付は力出力部23
から目標押付は出力信号が入力され、目標位置出力部2
7からは目標位置信号が入力され、目標姿勢位置出力部
31からは目標姿勢位置信号がそれぞれ出力されて、目
標角度θ1.がサーボドライブ、モータへ出力される座
標変換器33力(設けられている。
また、6軸力センサー1によって検出された6軸方向の
力信号からグラインダ5の重心回りのモーメントMGを
求め、さらに重心まわりのモーメントから所定の押付は
力が出力される座標変換器35が設けられている。
グラインダ5の重心回りのモーメントを検出するために
は6軸カセンサー1の原点08とグラインダ5の重心0
 との各軸方向のオフセ・ットと、センサによって検出
できる各軸方向の力と、角軸回りのモーメントを用いて
座標変換器35によって座標変換することにより、セン
サの原点を見掛上グラインダの重心へ移動させることが
出来る。
この場合、重心00回りのモーメントMGYは、Msy
” sz” sx’ Zcs’ Xcs’こよって1M
GY=MSY+FSZ’ XGS−FSX” zGS 
 ”゛(3)と表せる。なお、MSY” SZ” SX
はセンサ座標系でのY軸回りのモーメント、Z1X方向
の力、Z 1X は、センサ原点とグラインダ5の重心
GS   G5 0oの各軸方向の距離を示している。また、符号も座標
系の取り方によって変わる。また、他の軸回りのモーメ
ントも同様にして、 M  −M  +F  −Z  −F  −Y   ・
・・(4)GX   SX   SY   GS   
SZ   GSM  −M  +F  −Y  −F 
 −X   ・・・(5)GZ   SZ   SX 
  GS   SY   GSにより求めることが出来
る。
ワーク7の法線方向に一定の押付は力で押付け、ワーク
7の表面を一様に研削するような場合、グラインダ5は
、ワーク7の法線方向に一定の力で押付け、表面に沿っ
た方向へ移動させれば良い。
ワーク7の表面に沿ったワーク座標系ΣCを設定し、力
トルクセンサによって検出したワーク7の法線方向の押
付は力Fwzが、目標の押付は力出力部23から出力さ
れた目標の押付は力F  とWZd なるようにZ 方向に目標位置Z。、を与える。つまり
、 = K  (F    F  ) + Z Cd(n−
1)ZCd(n)    f   WZd   Vz・
・・(6) と表される。なお、Z  −は、1サンプリンCd(n
 1) グ前の目標位置である。当然、ここでの、FwZは、グ
ラインダ5の重心Oc回りに働(モーメントから検出し
ている。
ワーク7に沿った方向X 1Y については、C ジョイスティックや計算によって、またグラインダ5の
姿勢α 、βc1γCについては、ワーク7の表面に一
定の角度を保つように、目標位置を与える。
従って、検出される押付は力F が目標の押付z け力F  に満たない場合には、さらにワーク7Zd の方へ目標位置が与えられ、目標の押付は力になるまで
ワーク7の方へ押付けられる。
この間、他の方向については、位置制御が成されており
、グラインダ5は押付は方向に並進移動される。
ワーク7の表面に沿った目標位置X 1Y をCd  
 Cd 固定している場合には、位置を保持した状態で、押付け
が行うことが出来る。また順当適当に計算機やジョイス
ティックにより目標位置X、YCd     Cd を与えることで、ワーク7の表面に任意の送り速度で、
グラインダ5を進めることが出来る。
また、グランダ5の姿勢の目標値α 、β 、Cd  
   Cd γCdについては、ワークに対して、一定に保つように
目標位置をあたえる。平板てあれば、α。1、β 、γ
 は一定であり、曲面の場合には、そのCd     
Cd 曲面に応じてαCd’ β。6、γ。、を変化させる。
例えば、マニュアルでのグラインダ作業時には、ジョイ
スティックの座標軸をワーク表面に沿ったワーク座標系
に対応させることにより、種々の傾きに対しても、ジョ
イスティックの二次元的な操作だけで、ワークに対して
一定の力で押付けながら作業が行える。
また、自動研削では、ワーク7の表面上の軌道X01Y
cを作成しておくことにより、自動的に任意の領域を研
削が出来る。
次に、上記力制御装置19を用いた力制御ロボット1を
制御する制御方法について以下説明する。
コンピューター21から目標押付は力F  がzd 目標押付は力出力部23へ出力される。目標押付は力出
力部から出力された目標押付は力FWZdは加算器によ
って座標変換器35から出力される押付は力の反力FW
zと比較される。このとき反力Fの差をなくすように、
目標位置Z。、を変化させる。
この場合、座標変換器35内では、6軸カセンサ11か
らの出力すなわち、検出された重心00回りのモーメン
トMGが入力される。この重心00回りの鷺−メントを
検出するためには、6軸力センサーlの原点Oとグライ
ンダ5の重心OGとの各軸方向のオフセットと、6軸力
センサー1によって検出される各軸方向の力と、各軸回
りのモーメントを用いて上述した式(3)〜(5)によ
って座標変換する。これにより6軸力センサー1の原点
を見掛上グラインダ5の重心0゜へ移動させることが出
来る。
このように、グラインダ5をワーク7への目標押付は力
で押付けて加工するように、押付は力が駆動用座標変換
器33へ出力される。この目標押付は力に基づいて、サ
ーボドライブが図示しない関節駆動機構のモータを作動
させ、グラインダ5をワーク7へ押付ける。
従って、グラインダ5のワーク7への押付は力を目標押
付は力F  て押付けることが出来、力Zd 制御等の応答性を向上することが出来る。さらにグライ
ンダ5によるワーク7の加工精度を向上することが出来
る。
本実施例の実験結果について第8図及び第9図を用いて
説明する。力の検出方法の違いによる慣性力の検出の影
響を調べた。
第1図に示す力制御ロボットを用いて、非接触状態で、
単に上下軸の速度入力にステップ入力を与えたときの6
軸カセンサ11によって検出した押付は方向の反力F、
2を表した図である。
このため、非接触なので、グラインダ5には押付は力は
働かないが、上下方向の速度ステップ入力により、グラ
インダ5の慣性力が生じている。
第8図は、上下軸方向に働く力をそのまま検出した場合
である。当然この場合は、上下軸方向の力をそのまま検
出しているので、速度ステップ入力によりグラインダ5
の慣性力を検出してしまっている。
実際には、グラインダ作業の場合には、1〜2Kg程度
の押付は力を制御しようとしているのに対して、はるか
に大きい慣性力を検出してしまっている。
第9図はセンサの原点0 まわりに働くモータントから
押付は力を検出した場合である。この場合第9図に示さ
れるように、センサの原点03とグラインダの重心OG
はずれているので、このずれによって生しる回転慣性力
を若干検出しているが、第8図に比較して慣性力の影響
は少ない。
さらに、本実施例によれば第10図に示されるように、
センサの原点O8とグラインダ5の重心Ooを一致させ
ているので、慣性力の影響を受けていない。
第10図は、カウンタウェイト37を用いないでグライ
ンダ5の重心00回りのモーメントを式(3)によって
検出した結果である。この場合にも慣性力の影響は受け
ていないが、カウンタウェイトをつけていないので、グ
ラインダ部の重量が大幅に軽い。
第12図と第13図は、第8図と第10図の場合の検出
方法で押付は力F  を検出し、その押Zd 付は力F が目標押付は力F  となるように、wz 
        vzd 重心を並進移動させることにより力制御を行いグライン
ダ作業を行った結果である。下方向へIKgで押付ける
ように非接触状態から接触してIKgになるまでの押付
は力を比較した図である。ともに発振しない程度まで力
のゲインを上げているが、約10倍程度第13図の方が
高い。明らかに第13図のほうが応答性が良いことが判
る。第12図程度の応答性では、研削面が少しでも傾い
ていたら、その面に対して十分に追従することができな
い。逆に第13図程度の応答性があれば、研削面が多少
類いていても、十分追従することが出来る。
第2実施例 次に第5図(11)及び第5図(b)を用いて説明する
。第2実施例は手先部3のグラインダ5にカウンタウェ
イト37を取り付け、28軸とZ6軸とを一致させて、
グラインダ5の重心06回りのモーメントM6゜を直接
検出する例である。あるいは、カウンタウェイトを取り
付けずに、直接グラインダ5の重心OGがZs軸と一致
するように固着してもよい。
すなわち、グラインダ5の重心位置は第1図に示される
ように、28軸方向に対して、砥石15側に位置してい
る。このためZs軸よりモータ17の尻部側にカウンタ
ウェイト37を取り付けることにより、グラインダ5の
重心は、モータ17の尻部側へ移動し、カウンタウェイ
ト37の重量を適当な重さに設定することにより、28
軸 と26軸とを同軸とすることが出来る。
本実施例によれば、グラインダ5のワーク7への押付は
力の反力の方向として、FVZを考慮しているので、こ
の方向のグラインダの重心回りのモーメントMGzが検
出されれば良い。このため、1軸のみ一致させている。
他の場合で、複数の軸回りのモーメントが生じる場合に
は、1軸だけでなく、原点を完全に一致させなければな
らない場合もある。
このように、センサ座標系の軸とグラインダ5座標系の
軸を、カウンタウェイト37やその取り付は位置の調整
により一致させることが出来れば、直接グラインダ5の
重心回りのモーメントMGを検出することが出来る。
この場合、−船釣な6軸カセンサの場合では、グライン
ダ5の取り付は方法が限定されたり、カウンタウェイト
37により、重量が増加するが、センサ原点の平行移動
などの座標変換の演算が不要となる。
以上のように、本実施例においてもグラインダ5の重心
回りのモーメントMGを計測しているので、任意の押付
は力にするために、力制御によて押しつけ方向に駆動し
たとしても、グラインダ5の送りによる慣性力やアーム
の振動による慣性力等も検出することがない。
なお、アームの振動はグラインダ5に対して並進方向に
振動し、グラインダ5に対して回転方向にはほとんど振
動しない。従って、アームの振動によって、グラインダ
5の重心まわりのモーメントMGが振動することは、は
とんどない。
従って、グラインダ5の押付は力Fv2を精度良く検出
することが出来、制御応答性を向上することが出来る。
次に第11図には本実施例の実験結果が示されている。
第11図は、センサの原点08回りにカウンタウェイト
37でバランスさせた場合で、慣性力の影響をほとんど
受けていないことが確認される。
第3実施例 次に第3実施例について第6図<8)乃至CC>を用い
て説明する。第3実施例は、上記第1実施例、第2実施
例が研削作業(グラインダ作業)の例であるの対して、
平板を切断する例である。
1116図(b)に示されるように、手先部3のグライ
ンダ5の砥石15は、平板39を切断する。
この切断する際には、グラインダ5の切り込み深さや、
送り方向などによって異なるが、グラインダ5を切断す
る時、グラインダ5の砥石15は反力として力Fが付与
される。この力Fは、平板39の厚み方向の分力F 、
平板39の面方向の分力F。Yに分圧することが出来る
グラインダ5の重心0゜から砥石15の垂直距離rは常
に一定であるので、これを利用して、グラインダ5のX
  、Y  回りのモーメントによっG て、押付は力を求めることが出来る。
反力Fは F−J(F  、”+F z) GX     GY −J ((MGx/r)’ + (MGY/r) 2)
・・ (7) によって、計算することが出来る。この場合も慣性力の
影響を受けないので、研削の場合と同様の制御応答が向
上する。なお、モーター7のトルクを考慮する必要があ
る場合には、あらかじめその値を計測しておき、除法す
ればよい。
適用例として、上記各実施例では、円筒座標形ロボット
について示しているが、とくにこのロボットに限らず、
直交座標形、極座棟形、多関節座標形、ロボットに適用
することが出来る。
また、上記各実施例では、押付は力検出用センサとして
6軸カセンサを用いたが、これに限らず必要な方向の力
を検出することが出来れば、一方向のみ検出する力セン
サでも良い。
これにより、小形化、低コスト化が出来る。6軸カセン
サの場合には、押付は方向以外に過大な力が加わった場
合に非常停止などの処置が可能となる。
第4実施例 次に第7図(a)及び第7図(b)を用いて第4実施例
について説明する。本実施例はグリッパ等に作用する力
を本発明を適用して検出する例である。
グリッパ部に働く力F  SF  、F  は、グリG
X   GY   GZ ツバ部の作用点Pから、センサ原点までの距離(X  
 Y CP’  GP’ ZGP)とグリッパの重心回りに働
くモーメントM。X’ MGX” GYと一方向の力成
分、例えば、FGzなどが分かっていれば、次式(8)
〜式(10)を解くことにより、検出することが出来る
グリッパに働く力の各軸方向の成分F  、F  、G
X     GY F G Y ト、グリッパの重心回りのモーメントMc
x’MGZ” GYと、グリッパに働く力の重心までの
各軸方向の垂直距離x  、y  、z  の関係式は
GP    GP     GP M  −F  ・Y  −F  −Z OX   GZ   GS   GV   GS   
 ””8)M  −F  −Z  −F  −X GY   GX   GS   GZ   GS   
 ””9)M  −F  ・X  −F  −Y GZ   GY   GS   GX   GS   
 ””0)であるため、これらの式から並進方向に働く
力F  SF  SF  などを、MGX’ MGZ、
MGY、OX   GY   GZ x  、y  、z  などから求めることが出来る。
GP    GP    GP ただ、全方向の力FGX”GV、FGYをMcx’ M
cz’M  、X  SY  、Z  だけがら求める
ことは出GY   GP   GP   GP 来ないが、何か条件のある場合や、1軸方向については
直接、軸方向の力を用いた場合には、求めることが出来
る。
この場合、1方向(例えばFGZ)については、軸方向
の働く力を検出しているので、その方向の力については
慣性力の影響を消去することは出来ない。
しかし、ロボットアームの場合、比較的アームの振動し
やすい方向が決まっている場合が多いので、アームの振
動しにくい方向については、直接その軸方向の力を検出
し、他方向の力については、クリッパの重心図りに働く
モーメントにより検出することによって、慣性力の影響
を極力除去した形でグリッパに働く力を検出することが
出来る。
また、直接検出する方向は、アームの姿勢などにより、
その姿勢ごとに最も影響の少ない方向をまた、直接検出
する方向は、アームの姿勢などにより、その姿勢ごとに
最も影響の少ない方向を選択することによって、慣性力
の少ない検出が出来る。当然、グリッパの重心にセンサ
原点を平行移動させるだけでなく、適当に座標軸を回転
させることなども必要に応じて行うほうが良い。
第5実施例 次に第5実施例について第14図を用いて説明する。本
実施例は、第1図乃至第3図て示される力制御ロボット
1で未知の形状のワーク7を加工する際に制御するため
の、力制御装[41の他の実施例である。
なお、第1図において、グラインダ座標系ΣG1をY 
軸まわりにφ6v度回転させた座標系ΣWを設定する。
センサ座標系ΣSはセンサに、ΣG5ΣWはグラインダ
5にそれぞれ固定された座標系である。またOcは、グ
ラインダ5の重心を示し、砥石15とワーク7の表面と
の当接部から重心Oまでの距離をrとする。またφ。、
をグラインダ5のワーク7に対するピッチ角とする。ま
た、第3図において、ベース固定部に固定された絶対座
標系Σ0を設定する。
さらに、Zvをグラインダ5のワーク7への押し付は方
向、Xvをグラインダ5の前後進行方向、Yvをグライ
ンダ5の横送り方向とする。つまり、グラインダ5の姿
勢によってそれぞれの方向が決定される。
したがって、ZvとZcが平行であれば、グラインダ5
は、ワーク7の法線方向に砥石15を押し付けることが
出来る。さらに、Xw、Yv力方向グラインダ5を移動
させることにより、ワーク7の接線方向に移動させるこ
とが出来る。φ6vは、ワーク7に対するグラインダ5
の目標ピッチ角になる。
そして、研削作業時において、6軸力センサー1の検出
値の変化を検出して、常にZ とZvが■ 平行になるように、グラインダ5の姿勢を変化させるこ
とか出来れば、未知の平面や曲面のワークについて常に
ワーブ−に対する所定の姿勢を保つた状態で、かつ、任
意の押し付は力で研削作業をすることが出来る。
第14図に示されるように、力制御装置41は、ホスト
コンピュータ43から、グラインダ5の目標モーメント
M  、目標押し付は方F  1目GXd      
    VZd 標ヨー角ψ 、目標修正量ΔX 、ΔYGd     
    Vd    Vd(ΔX 1Δ”ldφGdは
、マニュアル操作では、Od ジョイスティックなどの操作部から)が入力される。
そして、6軸力センサー1の検出値を力センサ座標変換
器45によって、グラインダ5の重心Ooに座標変換す
る。次に、横送り時、進行、停止時に応じて、F また
はMGxから目標ロール角z θ を計算する。次に、FVzからグラインダ目標d ピッチ角φ。、を計算する。なお、積分項は図示してい
ない。以上の目標ロール角θ 、目標ピッチd 角φ および予め設定している目標ヨー角ψ。、かOd ら、グラインダ姿勢座標変換器47によって、例えば力
制御ロボット1のベースに固定された絶対座標系でオイ
ラー角表示されるような目標姿勢α 、β 、γ を計
算する。
Od   Od   Od 具体的には、−回の座標変換で、同時に目標ロール角、
ピッチ角などを作成することはできないので、たとえば
、まずロール方向の修正のみを考慮した目標姿勢を作成
し、それに対しピッチ方向の修正を考慮した目標姿勢を
作成することにより、ロール方向、ピッチ方向の修正を
考慮した目標姿勢を作成している。(必要に応じヨ一方
向の修正を考慮する) そして、Fv7から押し付は方向の目標修正量ΔZ を
計算し、目標修正量Δ2 、および予め111d   
          wd段設定ている進行方向、横方
向の目標修正量ΔXVd、ΔY から、目標姿勢α 、
β 、γ によりd                
Od     Od     Odって決定されるグラ
インダ位置座標変換器49を用いて、絶対座標系で表さ
れる目標位置X  、Yd 。6、zodを計算する。
さらに、上記によって計算された絶対座標系で表される
目標位置、姿勢x  、y  、z  、Od   O
d   Od α 、β 、γ を駆動用座標変換器51により、Od
   Od   Od 1〜6軸の各関節軸の目標角度を計算する。そして、位
置、速度ループによって構成された各軸を駆動する。
次に、上記力制御ロボット1を力制御装置41で制御す
る制御方法について説明する。
先ず、押付は方向Z、を制御するためには、第1実施例
の式(2)乃至(5)により各軸回りのモーメントを求
める。そして式(2)によって計算されるワークに対す
る押付は力の反力F が目Z 樟の押付は力F  となるように制御を行えば良1Zd い。
反力F が目標の押付は力F  となるように、Wz 
         VZd グラインダ5の押付は方向の目標位置を修正する。
押付は方向の修正量ΔZlldは次式で与える。
ΔZ−K(F    −F)     ・・・ (] 
1)Vd    fz    VZd     VZこ
こて、Krzはカゲインである。1サンプルごとに式(
11)により、2w方向の目標位置が修正される。例え
ば、目標の力に対して検出した力が小さい場合、ワーク
7の目標位置は押し付は方向に修正される。
次に、グラインダ5の前後進行方向Xvおよび横送り方
向Yvを制御するには、グラインダ5の前後進行方向お
よび横送り方向Yvの1サンプリングごとの目標移動量
ΔX 、Y 、たとえば、Wd   Vd 計算機によってあらかじめグラインダ5のワーク7上の
移動方法を作成しておくことにより、ワークの任意の領
域を自動的に研削しておくことが出来る。
あるいは、ジョイスティックがら与えることにより、マ
ニュアルによるグラインダ作業が可能である。
上述の、押付は方向、進行方向、横送り方向の修正量、
移動量、ΔX  ΔY 1ΔZIldを以下vd’  
    Wd に示すグラインダ5の目標姿勢を用いて座標変換し、グ
ラインダ5の目標位置を作成する。
次に、グラインダ5の姿勢の制御方法について説明する
。まずグラインダ5のピッチ方向(φ0Y、軸回り)の
制御方法について説明する。
ワーク7に対するグラインダ5のピッチ角φCGがφ。
Wと一致している状態で、グラインダ5を移動させた場
合には、式(11)によって制御している押付は力に、
誤差はほとんど生じない。
しかし、第16図に示すように、φCGがφGvより大
きい状態で、グラインダ5を前進(−X、方向)させた
場合、グラインダ5は、押付は方向(図示矢印方向)に
進もうとするので、押付は力が増加する。一定速度で送
った場合などでは、押付は力F は目標押付は力F  
に対して定常的vz         vzd に誤差を含んだ状態になる。
逆に、φCGがφGwより小さい状態で、グラインダを
前a (−X  方向)させた場合、グラインダ5は、
離れようとする方向に進もうとするので、押付は力が減
少する。また、グラインダを後進させる場合には、逆に
なる。
したがって押付は力FwZが目標押付は力Fzvdにな
るように、グラインダ5のピッチ角φGを変化させるこ
とにより、グラインダ5のワーク7に対するピッチ角を
常にφGWに保つことが出来る。
つまり式(11)と同様に、 φGd(n)    fφ  VZd −K    (F   −FvZ) 1φGd(n−1)          −(12)と
表される。なおK  はゲイン、φ。d(。〜1)rφ は、1サンプリング前の目標ピッチ角である。
なお、重心OGを固定した状態でYc軸回りに回転させ
ると、姿勢の変化によって押付はカを変化させることに
なるため、ピッチ方向の回転は、砥石先端部つまり砥石
15とワーク7の接触点付近を中心に回転させる。
したがって、式(11)によってワーク7に対するピッ
チ角は変化するが、押付は方向の制御に悪影響を与える
ことはない。
実際には、グラインダは、前進、後進するので必ずしも
接触点を中心に回転させた場合に最もスムーズに曲面に
追従できるとは限らない。前進時には接触点に対しグラ
インダ側、後進時は逆に接触点より先側を回転中心とし
た方がスムーズに曲面に追従できる。必要に応じ適宜変
化させる。
平面などを研削する場合には、式(11)によって、最
終的にワークとのピッチ角φGcをφGWにすることが
出来るが、ゲインに、φを上げられずに追従性が悪く曲
面などに対応出来ない場合などには、第1項の比例制御
だけでなく、積分項を加え、式01)を −K   (F  −F) φGd(n)    fφwZd    Vd+K  
Σ(F−F) r(1111Zd   WZ +φ。d(。−1)      ・・・(13)とする
ことにより追従性を上げても良い。基本的にはピッチ角
φcGをφGvにするように制御すればよい。
式(12)または式(13)では、円弧状の曲面や連続
的に曲率が変化するような曲面に対しても、グラインダ
が前後方向に進行中のときは、常にワーク7とのピッチ
角φcGをφGwにするように制御されているので、追
従することが出来る。
なお、前進の場合と後進の場合では、回転させるべき方
向が異なるので、式(12)または式(13)での符号
は適宜変える必要がある。
上記ピッチ角の制御方法と前述のグラインダ5の押付は
方向、前後進行方向の制御方法を組み合わせることによ
り、例えば第17図に示されるような曲面を、曲率の変
化などを予め教示することなく、図中■の方向へ研削す
ることが出来る。但し、グラインダ5のワークに対する
ロール角やヨー角を与えるため曲面の傾き角は予め必要
である。
次に、グラインダ5のロール方向(θ軸:XG軸まわり
)の@脚力法について説明する。
グラインダ5を横方法つまりYw方向に移動させる時は
、前述のピッチ方向の制御と全く同様に考えることが出
来る。グラインダ5のワークに対するロール角は90°
 (X w軸とXc軸が一致)の方向でないとスムーズ
なグラインダ作業を行うことが出来ない。つまり、ワー
ク7に対するグラインダのロール角が90’と一致して
いる状態でグラインダ5を横方向に移動させた場合には
、式(12)によって制御している押付は力の誤差はほ
とんど生じない。
しかし、ピッチ方向の時と同様に、ワークに対するグラ
インダ5のロール角が90″からずれている状態で、グ
ラインダ5を横方向に移動させた場合には、押付は方向
あるいは離れようとする方向に進もうとするので、押付
は力に増減が生しる。
したがって、式(12)あるいは式(13)と同様に、
押付は力FwZが目標押付は力FVdになるように、グ
ラインダ5のロール角θ。を変化させることによって、
グラインダ5のワーク7に対するロール角を常に90”
に保つことが出来る。つまり −K    (F−F) 0Gd(n)    re l    VZd   ’
iZ+θGd(n−1>          ・= (
14)と表される。あるいは、積分を付加してθGd(
n)    rel    Vzd   ’1z−K 
   (F−F) +K  、θl Σ (F    −FWZd   I
fz +θGd(n−1)       −(15)と表され
る。
上記式(14)、式(15)によって、グラインダ5を
横方向つまりYy力方向移動させる時には、ワーク7に
対するグラインダ5のロール角を90°に保つことが出
来る。
横移動時に削り過ぎないようにするため、横方向に送り
の時の目標押付は力FWZを前後進行時の目標押付は力
F  を前後進行時の目標押付は力zd と比較して小さくしても良い。
上記ロール角の制御方法と前述のグラインダ5の押付は
方向、前後進行方向の制御方法を組み合わせることによ
り、第17図に示すような2次曲線を曲率の変化などを
あらかじめ教示することなく図中■の方向に研削するこ
とが出来る。ただし、グラインダ5のワーク7に対する
ピッチ角やヨー角を与えるため曲面の傾きはあらかじめ
必要である。
上記の方法では、グラインダ5の前後方向時や停止時な
どにロール角をを修正することは出来ない。そこで、次
にグラインダの前後進行時や停止時のロール角の制御方
法について説明する。
例えば第18図に示すように、ワーク7に対するロール
角が90°からずれている場合にはZvとzcはずれて
いるのて、傾いた方向に押付けようとするのて、X 軸
回りのモーメントM。Xが変化する。研削を行っていな
い状態では、ワーク7に対するロール角が90°の状態
で押付けた場合には、モーメントMGxが働かないので
、目標モーメントMGXdはゼロであるが、研削を行っ
ている状態では、切削抵抗やモータのトルク等が働くた
めゼロにはならない。また、砥石やワークの種類、押付
は力によっても異なる。したがって、予めワーク7に対
するロール角が90#の時のモーメントM が目標モー
メントMGXdとなるように目標X ロール角を与えることにより、グラインダ5の前後進行
時や停止時などのロール角を抑制する。つまり、 −K     (M−M) θGd(n)    f 492   GXd   G
X+0Gd(n−1)      ”” 1” )と表
せる。押付は等から目標モーメントMGXdを予め求め
ておく必要があるが、グラインダの条件(ワークの種類
により砥石の種類や押付は力、進行速度、横送りピッチ
量)なども、あらかじめ調べておく必要があることを考
慮すると、とくに負担にはならない。
ロール方向の回転は、ピッチ方向の回転と同様に、砥石
先端部つまり砥石とワークの接触点付近を中心に回転さ
せる。
次にヨ一方向(ψ :Xo軸まわり)の制御力法につい
て説明する。
ヨ一方向を変化させると、グラインダ5の進行方向が変
化する。したがって、研削領域によって、あらかじめ設
定しておく。研削中は特に変化させる必要はないが、研
削方向や研削領域を変化させる必要があるときは、必要
に応じて変化させる。
姿勢の変化方法については、座標系ΣGの各軸まわりに
回転させる方法について説明したが、座標系ΣWの各軸
まわりに回転させても同様に姿勢を変化させることが出
来る。
上記の方法で、グラインダの押付は方向、前後進行方向
、横送り方向の並進方向および、ロール、ピッチ、ヨー
の姿勢の制御方法を行うことにより3次元曲面などにつ
いても、あらかじめその形状を詳細に教示すること無く
、ワークに対するグラインダ姿勢を保つように自動的に
姿勢を変化させ、なおかつ、任意の押付は力でのグライ
ンダ作業が可能となる。
例えば、特殊環境下などで、非定形なグラインダ作業を
行うような場合には、ワークの形状やロボットに対する
ワークの位置などをあらかじめ設定しておくことが出来
ないような作業においても、その場で、モニタなどを通
しておおよその位置関係やグラインダの姿勢を与えるこ
とができれば、作業は容易に、また効率的に行える。
ジョイスティックによるマニュアル作業では、作業者は
、おおよその初期姿勢を与えられるだけで、後は、グラ
インダ5の移動を指令するためのジョイスティックの2
次元的な操作だけでよ(、押付は力、グラインダ姿勢を
自動的に制御しながら研削することが出来る。またグラ
インダ5の進行方向や横方向の移動パターンなどをあら
かじめ設定しておくことにより、任意の領域の研削を容
易に自動的に研削することが出来る。
このように、上記制御方法により、予めワーク形状を教
示すること無く研削作業を行った実験結果の一例を示す
。第19図に示すような断面形状のワークを図中矢印方
向に、目標押付は力FVZd−1.2kgf、グライン
ダ移動速度ΔX v z −2。
5cm/s、ワークに対する目標ピッチ角φGv−25
″そして、初期のワークに対するグラインダのピッチ角
401 (従って誤差は15°)で、研削を行ったとき
の、グラインダのワークへの押付は力、ピッチ角(水平
からの角度を表している)、1〜6軸の関節角から算出
した砥石先端部の軌跡をjI20v!ff乃至第22図
に示す。これらの図がら、ワークに対するピッチ角が、
25°となるように姿勢を変化させ、かつ押付は力が一
定の状態で研削しているのが確認できる。
第6実施例 次に第15図を用いて説明する。本実施例は、力制御装
置の他の実施例である。上記第5実施例では、未知形状
のワークを一定の力で押付けながら研削作業を行う方法
を示したが、場合によっては、未知形状のワークを任意
の形状に仕上げたい場合がある。その場合について以下
説明する。第15図に示されるブロックは、第14図に
示される力制御装置41と異なる部分のみ図示した。
まず、最初の研削では、力制御lc7ポツトはワーク形
状を確認していないので、第4実施例の力制御装置によ
り未知の形状のワークを一定の力で押付けながら研削作
業を行う。そしてその際に、1〜6軸の関節角を逆座標
変換器53により、絶対座標系で表される実際のグライ
ンダの位置、姿勢x  、y  、z  、α 、β 
、γ を計算し、ooooo。
それをワーク形状データ記憶袋w55に記憶する。
これにより、力1liiII110ボットは、ワークの
形状を認識することが出来る。
そして、以降の研削では、コンピュータ43から与えら
れるワーク仕上げ形状データ記憶袋W59の記憶データ
とワーク形状データ記憶装置55の記憶データから、グ
ラインダ目標位置、姿勢作成装f57によって絶対座標
系で表される目標位置゛姿勢Xop” op’ Zop
・ OP・βOP・γOPを作成する。
そして、同様に、上記の各データを駆動用座標変換器5
1に入力し、各軸を駆動する。これにより、未知の形状
のワーク7を任意の形状に仕上げることが出来る。
なお、グラインダ目標位置・姿勢作成装置57では、仕
上げ形状データと記憶データに形状が異なる時には、ワ
ーク7の法線方向には力制御を、移動方向には移動速度
に応した目標位置を与え、形状に差が無い場合、あるい
は、小さい場合には、位置制御を行うようにしても良い
。いずれにしても、ワークの形状データは、この時点で
は、既知となっているので、従来の制御方法を適用して
も良い。
また、特に工具などにより作業を行わない場合には、未
知の形状を確認する手段としても利用することが出来る
本発明の適用例として、上記各実施例では、円筒座標型
ロボットについて説明したが、特にこの形式のロボット
に限らず、直交座標型、極座標型、多関節座標型のロボ
ットに適用することが出来る。
また、上記各実施例では、押付は力検出用センサとして
、6軸カセンサを用いたが、これに限らず、必要な方向
の力を検出することができれば良い。
他に、押付は力の検出にグラインダ5の重心まわりに働
くモーメントMvGを用いているが、小型のグラインダ
で慣性力の影響をあまり受けないような場合には、直接
押し付は力を検出しても良い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る力fIIi御装置及び
力l!l1I11ロボットによれば、重力、慣性力を簡
単に消去し、手先効果器の被加工部材への正確な押付は
力を検出することが出来、力制御等の応答性が良く、精
度のよい力制御ロボットを提供することが出来るという
優れた効果が得られる。
また、予めワーク形状を教示すること無く、未知の形状
のワークに対しても、ワークの法線方向に押し付けなが
らかつ手先効果器の姿勢を変化させ常に手先効果器をワ
ークに対して所定の姿勢を保ちながら作業を行うことが
出来るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は手先部を示す側面図、第2図は力制御ロボット
の外観を示す斜視図、第3図は力制御ロボットをモデル
化したモデル図、第4図は力制御装置の構成を示すブロ
ック図、第5図(a)は第2実施例の手先部を示す平面
図、第5図(b)は側面図、第6図は第3実施例の手先
部を示す平面、側面、正面図、第7図(a)は第4実施
例を示しグリッパを示す平面図、第7図(b)は側面図
、第8図は乃至第13図は押付は力の実験結果を示す図
、第14図は第5実施例を示し力制御装置を示すブロッ
ク図、第15図は第6実施例の力#qm装置の一部を示
すブロック図、第16図は第5実施例の手先部を示す側
面図、第17v!Jは2次元平面のワークの例を示す斜
視図、第18図(a)は手先部を示す側面図、第18図
(b)ワークに対するロール角が90°ずれている場合
の手先部を示す側面図、第19図はワークの断面形状を
示す側面図、第20図乃至第23図は実験結果を示し1
120図は時間とグラインダ押付は力の関係を示す線図
、第21図は時間とピッチ角の関係を示す線図、第22
図は時間と砥石先端部軌跡の関係を示す線図である。 1・・・力制御ロボット 3・・・手先部 5・・・グラインダ 7・・・ワーク(被加工部材) 11・・・6軸力トルクセンサ 19.41・・力制御装置 35・・座標変換器 37・・・カウンタウェイト 45・・・センサ座標変換器 47・・・グラインダ座標変換器 49・グラインダ位置座標変換器 51・・駆動用座標変換器 53・・・逆座標変換器 55・・・ワーク形状データ記憶装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ロボットの手先部に取り付けられた手先効果器の
    被加工部材への押付け力を検出して、検出された押付け
    力が目標押付け力となるようにロボットを制御する力制
    御装置であって、 前記手先効果器へ付与された押付け力の反力を検出する
    検出手段と、この検出手段の検出位置を手先効果器の重
    心へ移動して、この重心回りのモーメントを求めて、手
    先効果器の被加工部材への押付け力を演算する演算手段
    とを設けたことを特徴とする力制御装置。
  2. (2)手先部に取り付けられた手先効果器の被加工部材
    への押付け力を検出して、この検出された押付け力が目
    標押付け力となるように制御される力制御ロボットであ
    って、 前記手先効果器へ付与された押付け力の反力を検出する
    検出手段の検出結果から、前記手先効果器の重心回りの
    モーメントを求めて、この重心回りのモーメントから前
    記押付け力の反力を求めて前記検出手段の結果を補正す
    る補正手段を設けたことを特徴とする力制御ロボット。
  3. (3)前記補正手段が、検出手段の検出位置を手先効果
    器の重心へ移動して、この重心回りのモーメントを求め
    て、手先効果器の被加工部材への押付け力を演算する演
    算手段である請求項(2)記載の力制御ロボット。
  4. (4)前記補正手段が、手先効果器にカウンタウェイト
    を取り付けることにより、手先効果器の重心位置と前記
    検出手段の検出位置とを一致させたことである請求項(
    2)記載の力制御ロボット。
  5. (5)ロボットの手先部に取り付けられた手先効果器の
    被加工部材への押付け力を検出して、検出された押付け
    力が目標押付け力となるように力制御ロボットを制御す
    る制御装置であって、前記手先効果器へ付与された押付
    け力の反力を検出手段で検出し、この検出手段の結果が
    所定の値に対して変化しないように手先効果器の姿勢を
    変化させる姿勢変化手段と、前記手先効果器の固定され
    て方向に、前記手先効果器の押付けや移動がなされる駆
    動手段とを設けたことを特徴とする力制御装置。
  6. (6)前記手先効果器の姿勢制御の回転中心を、前記手
    先効果器と被加工部材の接触点付近としたことを特徴と
    する請求項(5)記載の力制御装置。
  7. (7)ロボットの手先部に取り付けられた手先効果器の
    被加工部材への押付け力を検出して、検出された押付け
    力が目標押付け力となるようにロボットを制御する力制
    御装置であって、前記手先効果器の移動軌跡から被加工
    部材の形状を記憶する被加工部材形状記憶手段と、前記
    被加工部材の仕上形状を記憶する仕上形状記憶手段と、
    前記被加工部材形状記憶手段と前記仕上形状記憶手段に
    記憶されている形状から手先効果器の目標位置と目標姿
    勢を演算する演算手段とを備えたことを特徴とする力制
    御装置。
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