JPH04163849A - 質量分析計 - Google Patents

質量分析計

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JPH04163849A
JPH04163849A JP2289628A JP28962890A JPH04163849A JP H04163849 A JPH04163849 A JP H04163849A JP 2289628 A JP2289628 A JP 2289628A JP 28962890 A JP28962890 A JP 28962890A JP H04163849 A JPH04163849 A JP H04163849A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は質量分析計に関し、特に液体クロマトグラフィ
・質量分析計直結装置(以下LC/MSと略して記す)
において生成イオンを効率良く質量分析計に導入できる
噴霧・イオン化装置を備えた質量分析計に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
極性化合物を質量分析する場合、−船釣に、当該化合物
を混合物の中から単独で分離し、精製した後に、誘導体
化などの化学的処理を行うことが必要とされる。この化
学的処理は非常に時間と手間かかかる作業である。そこ
でこの作業の労力を軽減、するため、極性化合物を液体
のまま分離・質量分析できるLC/MSが開発された。
LC/MSでは、いかにソフトなイオン化を行うことが
できるかが問題となる。すなわち、例えばエレクトロン
イオン化などのエネルギの高いイオン化において、生体
関連物質などはイオン化に際し容易に破壊され、その結
果、分子量情報を得ることができない。
従来のLC/MSのイオン化手法の中で高極性化合物の
イオン化に適したイオン化手法としては、エレクトロス
プレィ・イオン化法と、イオンスプレィ・イオン化法が
ある。前者のエレクトロスプレィ法は、液体を細管に1
μI/min以下の流量で流し、細管の先部ノズルと対
向電極の間に形成した高電界により噴霧及びイオン化を
行うものである。生成されたイオンは、イオンサンプリ
ング孔を通してサンプリングされ、質量分析計で分析さ
れ、マススペクトルを生じせしめる。一方、後者のイオ
ンスプレィ法は、同軸の細管に流すガスの力を利用して
噴霧を行うように構成され、前記手法と同様に高電界中
の大気圧の領域又は減圧された領域にて噴霧・イオン化
を行う。このイオンスプレィ法は、前述のエレクトロス
プレィ法に比較して数十倍から100倍の流量(〜10
0μl/m1n)で液体を流すことができる。
次に第6図を参照してイオンスプレィ法を実行する従来
の装置構成を説明する。
この手法で、噴霧は一般的に大気圧下で行われる。第6
図に示すように、噴霧器60は同軸的に配設された最内
細管61と第2細管62と第3細管63からなり、液体
は最内細管61に導入され、噴霧ガスは最内細管61と
第2細管62の間のスペースの導入され、メーキップガ
スが第2細管62と第3細管63との間のスペースに導
入されるように構成される。この構成により、噴霧ガス
が液体を噴霧状態とし、メーキップカスが噴霧ガスの拡
散を抑制する。
上記の装置構成において注目すべき点は、噴霧のための
軸64と、対向電極65に形成された質量分析計のサン
プリング孔66の軸67とを5〜10、mm程度ずらし
て配置していることである。これは、位置をずらして設
定した軸67の箇所にイオンサンプリング効率が極大と
なる点が存在するからである。このことはエレクトロス
プレィφイオン化法であっても、同様に観察される。こ
うして軸64と67を相互にずらすことによって高感度
測定を実現している。なお第6図において、68は質量
分析計、69は検出器である。
次に噴霧のための軸64からずれた位置に前記極大点が
形成される理由を第7図を参照して説明する。
第7図に示すように、噴霧器60の噴霧ノズル60aか
ら噴霧ガス又は電界の力によって生成された液滴は、正
又は負の電荷に帯電される。電荷が正であるか又は負で
あるかということは、噴霧ノズル60aの先端に印加さ
れた高電圧の極性によって決定される。噴霧ノズル60
aの先端が対向電極65に対してプラスである場合、帯
電する電荷の極性はプラスである。反対に、マイナスの
高電圧が噴霧ノズル60aに印加されている場合には、
生成される電荷の極性はマイナスである。
生成された液滴が十分に大きなものである場合、帯電し
た電荷は液滴の表面に安定した状態で存在する。それ以
上の大きさで生成された液滴は大気分子と衝突したり、
又は噴霧ガスやメーキップガスの分子と衝突することに
より液滴を構成する極性溶媒分子(水やアルコールなど
)が蒸発し、そのため液滴の径が小さくなってゆく。ま
た電界により液滴を構成するイオンも遍在してゆく。仮
に同極性の電荷が集まっても、その反発力が液滴の表面
張力よりも小さい場合には、液滴はそのまま大気中を移
動し、更に微細化されてゆく。反対に液滴の径が小さく
なり、電荷の反発力が表面張力よりも大きくなれば、た
だちに液滴は破裂し、液滴は一気に微細化される。最終
的に液滴を構成する溶媒分子はすべて気化し、極性分子
がイオン化される。
噴霧ノズル60aの噴霧軸64の中心部では、液滴の密
度が高く、微細化しだ液滴も再び中性や逆極性に帯電し
た液滴に捕捉される。一方噴霧軸64の周辺部では、微
細化した液滴の再結合は中心部はどは起こりにくいため
、また大気分子と噴霧ガス分子とメーキップガス分子と
の衝突が活発に行われるため、微細化が促進される。以
上の現象の結果、生成されたイオンは噴霧軸64の中心
部よりもその周辺部に多く存在することになる。
これによって噴霧軸64と質量分析計サンプリング孔6
6の軸67を5〜10mm程度ずらし、もつとも良くイ
オンが生成される箇所にサンプリング孔66が位置する
ように配置が行われる。
゛第9図は上記現象を実験的に確認するための装置構成
である。この構成では噴霧ノズル60aの噴霧軸上に電
極70を配置し、噴霧ノズル60aと電極70との間に
直流電源71を配設して高電界を印加する。電極70に
はピコアンメータ72が接続されている。更に噴霧ノズ
ル60aと電極70との間には直径1mmの孔73が形
成された金属板74が配置される。金属板74は噴霧軸
に対して直角方向に移動できるように構成され、更に金
属板74は接地されている。この構成において噴霧ノズ
ル60aに極性試料を溶かした溶液を流し、金属板74
の位置とピコアンメータ72て計測される電流値との関
係をプロットしたものを第8図に示す。第8図(A)に
噴霧で生じた液滴の金属板74における大きさを示す。
第8図(B)に示す如くイオン電流■の測定グラフは2
つの極大点を有している。すなわちこの極大点の存在位
置が前述した噴霧軸の周辺部の位置に対応している。こ
の実験結果に基づけば、生成されたイオンが噴霧中心部
よりも周辺部に多く存在することが立証される。このこ
とから質量分析計のサンプリング孔は噴霧中心軸よりも
ずらして配置することが良いと判明する。
またイオンが中心部よりも周辺部に多く存在する理由の
他の1つは、噴霧部の電界の効果である。
小さな噴霧ノズルと大きな対向電極との間に印加された
電界によりノズル先端に高い電界が生じる。
そのため、生成したイオンはノズル先端から放射状に広
がることになるのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の如〈従来のエレクトロスプレィ法やイオンスプレ
ィ法において、生成されたイオンは噴霧軸の周辺部に存
在する。一方、質量分析計は真空機器であり、大気圧か
らイオンをサンプリングするためには制限された細孔や
スリットを通過させねばならない。細孔の場合、−船釣
に100μm前後の径を用いており、生成されたイオン
が噴霧軸の周辺部に多く存在するのに対しサンプリング
孔が1つの細孔であれば、生成したイオンを効率良くサ
ンプリングしたことにはならない。当然のことながら、
検出感度も本来達成することができる感度に対して数桁
悪くなっている。
本発明の目的は、イオンスプレィ・イオン化法やエレク
トロスプレィ・イオン化法において生成されたイオンを
できる限り集束させ、サンプリング孔から効率良くイオ
ンを導入し、高感度検出を可能とする質量分析計を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る質量分析計は、同軸状に配設された互いに
径の異なる複数の管から構成される噴霧器を備え、当該
噴霧器の先部ノズルと対向電極との間に印加された高電
圧に基づき、噴霧器を通して試料を溶解した液体を大気
圧の領域又は減圧された領域に噴霧しイオン化する装置
を備える質量分析計であって、前記管のうち中心に位置
する最内管に噴霧ガスを流し、最内管とその外側の管の
間に前記液体を流し、噴霧及びイオン化を行うように構
成される。
本発明に係る質量分析計は、前記の構成において、前記
噴霧器が3本の前記管により構成され、最内管に噴霧ガ
ス、最内管と第2の管の間に前記液体、第2の管と外管
の間に他のガスをそれぞれ流し、噴霧及びイオン化を行
うことを特徴とする。
本発明に係る質量分析装置は、前記の構成において、前
記噴霧器を構成する前記外管の挿入位置を外部より調整
する位置調整手段を設けたことを特徴とする。
本発明に係る質量分析計は、前記の構成において、前記
管のそれぞれに流す前記ガスの流量を調整する流量調整
手段を設けたことを特徴とする。
本発明に係る質量分析計は、前記の構成において、前記
管のそれぞれに流すガスの温度を調節する温度調整手段
を設けたことを特徴とする。
本発明に係る質量分析計は、前記の構成において、前記
噴霧器の噴霧軸に対応する対向電極の部分にノズル側に
突出する突出部を形成し、この突出部の頂部にサンプリ
ング孔を形成したことを特徴とする。
〔作用〕
本発明による質量分析計では、噴霧器の構造を改良し、
中心に位置する最内管に噴霧ガスを流し、最内管とその
外側の管との間に液体を流して対向電極に向って噴霧す
ることにより、噴霧をドーナツ状に行うことを可能とし
、それによって噴霧軸の箇所にイオン強度の高い領域を
形成し、当該箇所に質量分析計のイオンサンプリング孔
を設けることにより効率良くイオンを導き入れるように
している。
ドーナツ状にイオンの噴霧を発生するためには、同軸状
に配設された外管の位置関係が最適な位置関係になる必
要があり、そのため外管の挿入配置位置を外部より調整
できるように構成される。同様に各種ガスの流量条件や
温度条件を適切に設定すれば、より最適なイオン強度の
分布を作ることができるため、流量調整機構や温度調整
機構を備えている。
噴霧器を形成する同軸状に配設された複数の管は、3つ
の管による構成が望ましく、最内管には噴霧ガスを流し
、最内管と第2の管との間には試料液体を流し、第2の
管と外管との間には噴霧の拡散を抑制する他のガスを流
すように構成される。
また噴霧器のノズル先端と対向電極との間に印加される
高電圧によって、噴霧により生成されたイオンは対向電
極方向に移動せしめられるが、対向電極の所定の箇所に
突出部を形成することにより、生成イオンを噴霧軸付近
の中心部に集束させることができ、更にイオンを高率良
くサンプリング孔に導き入れ、これによって測定感度を
高めることが可能となる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
第1図及び第2図に本発明に係る質量分析計の装置構成
を示し、第1図は全体構成の概要図、第2図は噴霧器の
内部構造を示す縦断面図である。
第1図において1は噴霧器で、噴霧器1は同軸的に配置
された最内細管2と第2細管3と外管4からなる。最内
細管2は中心部に位置する細管である。噴霧器1の先部
である噴霧ノズルは対向電極5に臨んでいる。噴霧器1
の構成では、第2細管3が外管4よりも外側に所定の長
さだけ突出し、ノズル先端を形成している。対向電極5
の噴霧軸6に対応する箇所7は、噴霧ノズル側に突出し
た例えば円錐状の突出部に形成され、その頂部の中心位
置にイオンサンプリング孔8が形成されている。対向電
極5の内側の領域には質量分析計9及び検出器10が配
置される。検出器10から出力される信号は、直流増幅
器12で増幅され、データ処理装置12に与えられる。
また噴霧器1のノズル先端と対向電極5との間には高電
界を発生する直流電源13が接続され且つ対向電極5は
接地されており、先端ノズルの部分がプラスとなるよう
に高電圧が印加されている。噴霧ノズルと対向電極5と
の間は大気圧又は減圧された領域となっている。対向電
極5の内側の空間は真空ポンプ(図示せず)で真空状態
に保持されている。
上記の構成において、LC(液体クロマトグラフィ)か
ら送られる液体は最内細管2と第2細管3との間のスペ
ースに流れ、ノズルの先端に達する。そして、最内細管
1の内部には噴霧ガスが供給され、第2細管3と外管4
との間のスペースにはメーキップガスが供給される。こ
の構造を第2図に詳細に示す。
第2図において、液体は第1テイー14を経由して最内
細管2と第2細管3の間を流れ、ノズル先端に達する。
第1テイー14の末端より最内細管2に噴霧ガスを、第
2テイー15より第2細管3と外管4との間にメーキッ
プガスを、それぞれ送り込む′。これらのガスには、窒
素ガスなど不活性ガスを用いることが望ましい。噴霧ノ
ズルの先端に達した溶液は、この噴霧ノズルと対向電極
5との間に印加された高電圧により例えば大気圧下の領
域に噴霧される。生成したイオンは円錐状に突出した電
極部の中心頂部に設けられた前記サンプリング孔8を経
由して質量分析計6に導かれ、質量分析後に検出器10
で検出され、直流増幅器11を経てデータ処理装置12
で処理され、マススペクトルを与える。
上記の装置構成で明らかなように、本発明の目的を達成
するため噴霧器の構造が改良された。次に、上記構成を
有する質量分析計の動作原理を第3図を参照して説明す
る。
仮に、噴霧をドーナツ状(同心円状)に行うとする。第
3図(A)の16はドーナツ状に行った噴霧の拡散領域
を示し、この領域を以下ドーナツという。ドーナツ16
上の点aから、イオンの存在確立の高い点をトレースす
れば、円Aの円周上となる。また同様にして点す、cか
ら見た場合、円B、C上に多くのイオンが存在する。こ
の考え方はドーナツ16に含まれるすべての噴霧の点に
ついて当てはめることができる。その結果、上記の如く
ドーナツ状に噴霧を行った場合には、イオンは噴霧中心
部と外周部において高い確立で存在することになる。特
に噴霧中心部は噴霧のドーナツ16の各点からの寄与が
オーバーラツプするため、イオンの存在が確率が高くな
る。
第3図(B)に前述の第9図の実験方式で測定したイオ
ン電流値Iとスリット位置の関係を示す。
これから噴霧外周部と噴霧中心部にイオンが集中的の存
在することがわかる。特に中心部はイオン量が大きくな
っていることがわかる。しかしながら、実際に噴霧中心
部にイオンを集中させるためには、噴霧ノズル部分の各
細管の対向電極に対する位置関係及び各細管同士の位置
関係、印加電圧、噴霧ガス等の流量、噴霧ガス等の温度
や電界の形状などが影響する。
前述した第1図の構成によれば、最内細管2と第2細管
3との間に分析試料溶液を流し、最内細管2には噴霧ガ
スを流し、更に第2細管3と外管4の間にメーキップガ
スを流しているので、噴霧は噴霧ノズルの先端より発生
し、ドーナツ状に拡散しながら対向電極5の方向へ進行
させることが可能となる。
なお、イオンの噴霧中心方向のイオンの拡散を助長する
ためには、噴霧ガスとメーキップガスの流量を適切に調
整する必要がある。第4図にメーキップガス流量と噴霧
ガス流量の差と、中心イオン量の関係を示す。流した液
体は酢酸アンモン100 ppm含むエタノール・水(
80:20)の溶液で、その流量は50μl/minで
ある。この溶液のイオンスプレィ法によるイオン化によ
れば、圧倒的にNH4’  (m/z/8 )を与える
。メーキップガス流量は17!/minに固定しである
。このグラフかられかるように、はぼメーキップガスと
して21/+ninの流量の付近にイオン量極大点が存
在する。従って各ガスは、図示しない流量調整機構によ
りそれぞれ適切な流量に調整される。
先にも述べたが、噴霧された液滴は多くの溶媒分子が集
まったものである。これが微細化するためには大気圧へ
の溶媒分子の気化が必要である。
気化には気化熱が必要で、これは専ら噴霧ガスやメーキ
ップガスの熱が利用される。そのため、これらのガスは
、図示しない温度調整装置である程度加熱されているこ
とが必要である。一方、この加熱が多すぎると、ノズル
先端で直ちに気化が行われ、生成したイオンが直ちに反
対極性のイオンにトラップされたり、中性分子との衝突
などで消滅する。また試料分子は熱的に不安定な化合物
が多いことから、過度の加熱は避けねばならない。
第5図に加熱温度とNH4+イオン量との関係を示す。
流した溶液は、第4図の測定と同じ1100ppの酢酸
アンモン・エタノール水溶液である。
この場合、最適点は70°付近にある。80°を越える
とイオンは急速に減少し85°でイオンは0となる。
なお前記各ガスを最適な温度に加熱するため、前記の温
度調整装置は制御手段によって最適な加熱を行うように
制御される。
以上の如く第1図に示した噴霧器の構成によれば、噴霧
ノズルからドーナツ状に噴霧を生じさせることができる
。従って、その噴霧の中心部である噴霧軸部6にサンプ
リング孔8を形成すれば、生成したイオンを効率良く質
量分析計6に導くことができる。
更にイオンを中心に集中させるためには、上記の如く噴
霧法を工夫する以外に、電界の印加方法を変更すること
が望ましい。一般にイオンスプレィ法の対向電極は平面
部又は凹面部の中心にサンプリング孔が設けられていた
。しかしながらこれでは、生成した電界の作用で生成イ
オンは周辺部へ拡散する。そこで前記の如く、噴霧軸6
に対応する対向電極5の部分を噴霧ノズルの方に例えば
円錐状に突出させ、その円錐頂部にサンプリング孔8を
形成すれば、生成イオンを一層中心部に向かわせること
か可能となる。この電極形状によれば、電界がレンズの
作用を生じ、イオンを中心に集めることができる。
上記実施例において3つの管2,3.4の位置関係につ
いては、位置調整機構を用いてそれぞれの管の挿入位置
を独立に調整することにより、イオン生成に当って最良
の位置関係を求めることができる。実験に従えば、外管
4と第2細管3において5〜lQmm程度第2細管3を
外管4から突き出させると共に、最内細管2を第2細管
3から数mm内側に配置したときに良い結果を得られる
ことが判明した。3つの管の位置関係調整については、
外部によりそれぞれの管の位置を独立に調整できる機構
(図示せず)が設けられているものとする。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように本発明によれば、LC/M
Sにおいて、生成したイオンを噴霧中心部に集めること
ができ、当該イオンを効率良く質量分析計に導くことが
でき、これにより高感度測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る質量分析計の全体構成を示す概要
図、第2図は噴霧器の詳細構造を示す縦断面図、第3図
は動作原理を説明するための概念図、第4F5gJは噴
霧ガスとメーキップガスの流量差とイオン強度との関係
を示すグラフ、第5図は噴霧ガス及びメーキップガスの
温度とイオン量の関係を示すグラフ、第6図は従来のイ
オンスプレィ・イオン化法による質量分析計を示す構成
図、第7図は軸ずれの理由を説明する概念図、第8図は
噴霧におけるイオン強度分布状態を示す図、第9図はイ
オン強度分布を測定する装置構成図である。 〔符号の説明〕 1・・・・・・噴霧器 2・・・・・・最内細管 3・・・・・・第2細管 4・・・・・・外管 5・・・・・・対向電極 6・・・・・・噴霧軸 7・・・・・・突出部 8・・・・・・イオンサンプリング孔 9・・・・・・質量分析計 10・・・・・検出器 12・・・・・データ処理装置 出願人   株式会社日立製作所 代理人   弁理士  春日 譲 同    弁理士  田宮寛社 第3図 Y 第4図 ”  +1+2D(f/rnin) 第531 gja(’C) 第6図 第7図 一介 第8図 第9図 t

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同軸状に配設された互いに径の異なる複数の管か
    ら構成される噴霧器を備え、当該噴霧器の先部ノズルと
    対向電極との間に印加された高電圧に基づき、前記噴霧
    器を通して試料を溶解した液体を大気圧の領域又は減圧
    された領域に噴霧しイオン化する装置を備える質量分析
    計において、前記管のうち中心に位置する最内管に噴霧
    ガスを流し、前記最内管とその外側の管の間に前記液体
    を流し、前記噴霧及びイオン化を行うことを特徴とする
    質量分析計。
  2. (2)請求項1記載の質量分析計において、前記噴霧器
    が3本の前記管により構成され、前記最内管に噴霧ガス
    、前記最内管と第2の管の間に前記液体を流し、前記第
    2の管と外管の間に他のガスを流して前記噴霧及びイオ
    ン化を行うことを特徴とする質量分析計。
  3. (3)請求項1又は2のいずれか1項に記載の質量分析
    計において、前記噴霧器を構成する前記管のそれぞれの
    挿入位置を外部より調整する位置調整手段を設けたこと
    を特徴とする質量分析計。
  4. (4)請求項1〜3のいずれか1項に記載の質量分析計
    において、前記管のそれぞれに流す前記ガスの流量を調
    整する流量調整手段を設けたことを特徴とする質量分析
    計。
  5. (5)請求項1〜4のいずれか1項に記載の質量分析計
    において、前記管のそれぞれに流す前記ガスの温度を調
    整する温度調整手段を設けたことを特徴とする質量分析
    計。
  6. (6)請求項1〜5のいずれか1項に記載の質量分析計
    において、前記噴霧器の噴霧軸に対応する前記対向電極
    の部分に前記ノズル側に突出する突出部を形成し、この
    突出部の頂部にサンプリング孔を形成したことを特徴と
    する質量分析計。
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