JPH0416288A - 水中の燐分の除去方法及び脱燐装置 - Google Patents

水中の燐分の除去方法及び脱燐装置

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JPH0416288A
JPH0416288A JP11808790A JP11808790A JPH0416288A JP H0416288 A JPH0416288 A JP H0416288A JP 11808790 A JP11808790 A JP 11808790A JP 11808790 A JP11808790 A JP 11808790A JP H0416288 A JPH0416288 A JP H0416288A
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iron
zeolite
sand
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Go Inada
稲田 郷
Shuichi Komura
小村 修一
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KANATSU GIKEN KOGYO KK
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KANATSU GIKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、汚水その他の被処理水中の燐分を有効に除去
する方法及び装置に係り、特に金属鉄を用いて燐分を沈
着分離させる場合において、流入燐分に対して十分な量
の鉄分を溶出させるとともに余剰鉄分の処理水中への流
出を有効に抑えるものに関する。
[従来の技術] 近年、生活雑排水や下水処理排水等が環境汚染の原因と
して注目され、殊に燐は湖沼、?5I川、海等の富栄養
化問題を招来するため、幾多の燐除去研究がなされてい
る。
現在、汚水中の燐除去方法としては凝集沈澱方法が最も
広く行なわれ、凝集剤として主としてカルシウム、アル
ミニウム、鉄の塩類を使用している。また、最近では晶
析法も開発実用化されるに至っている。しかし、前者は
多量の汚泥が発生しその処理費及び薬品代等ランニング
コストが嵩み、後者は特に運転管理が難しい等の欠点を
有している。
一方、自然の浄化力を利用した土壌浄化法が開発されて
注目を浴びているが、燐除去容量が必ずしも十分でなく
、また土壌が粘土質である場合殊に透水率が悪く、脱燐
効果は年次とともに惣激に低下し透水性悪化と相俟って
土壌の塞がりを招来する。
更に、被処理水中に鉄分を溶出させ、この鉄分と燐分を
反応させて燐酸鉄にして除去するいくつかの技術が提案
されている。例えば、間欠曝気式活性汚泥法と組合せ被
処理水中に鉄材を入れて曝気するとか、土壌浄化方式に
おける土壌中に鉄粒を混入して(特開昭63−2641
92) 、被処理水中に鉄分を溶出させるものである。
これらは、パ゛クチリアリーチングや水中に含まれる空
気中の酸素による酸化作用等により微量の鉄分(鉄イオ
ン、2価の鉄イオン及びこれが酸化した3価の鉄イオン
)が溶出し、この溶出鉄分が燐分(燐酸イオン)を含ん
た汚水と接触すると不溶性の燐酸鉄の沈澱となる現象を
利用したものである。特に、後者は土壌を基材としこれ
に金属鉄粒を混入した濾材を用いているため、燐酸鉄の
沈澱を濾材中に保持させて水と分離させると言う特徴を
有する。
[発明が解決しようとする課a] ところが、これらの方法では水中に熔出する鉄分のコン
トロールが難しく、燐分の除去が不十分であったり、余
剰(燐との未反応)の鉄分が排出されるなどの難点があ
った。
即ち、鉄板や鉄粒の1(割合)が少ないと水中に溶出す
る鉄分量が少な(て低濃度となり、燐酸イオンを十分に
捕捉出来ないうえ、鉄粒の場合比較的短時間の内に鉄粒
が消失してしまう。逆に多くなると高濃度になり燐酸イ
オンと未反応の鉄イオンが増加し赤水の原因となる。し
かも、被処理水中の燐の濃度は一定である保証はないし
、流入量自体も変化する可能性があり、被処理水中の燐
分に応じた鉄イオンの供給は至難である。特に、被処理
水を鉄板等で攪拌する方式は溶出量のコントロールが難
しい。もっとも、T −F eの排水基準(10pp1
11以下)はT−P(3ppya以下)よりも緩く、ま
た鉄には富栄養化等の問題はないか、なるべく低い事が
好ましい。これは、処理水中に鉄分が含まれていると、
着色やスケール・スライムの発生、鉄バクテリアによる
赤水等の水質汚濁や、鉄管の腐蝕等を生起することによ
る。
[課題を解決するための手段] そこで本発明者らは、前記土壌に鉄粒を混入する方法に
着目し、更に研究を続けた結果本発明を完成したもので
あり、脱燐用濾材の基材としてゼオライト粒或いは更に
これに砂を混合したものを用い、これに金属鉄粒に加え
たものを使用することを特徴とする。また、Fe”溶出
量が減少して処理水の燐酸濃度が上昇した場合、酸化剤
を注入したり被処理水のpHを酸性側に維持してFe3
+熔出量を増加させる。更に、Fe3+溶出による鉄粒
の減少による脱燐能力の低下を防止するために、鉄粒を
補給する。これらの操作により、長期的に安定して燐分
の除去及び処理水中への鉄分の流出を有効に防止するこ
とに成功した。
以下濾材、酸化剤、pH等について実験した結果を説明
する。
(実験l) まず、脱燐用濾材として10gの川砂(0,2〜21I
Ilφの粗砂を洗浄して粘土や有機物を除去したもの)
に3種類の鉄粒(a、b、c)を0.2.0゜5及び1
.0g(夫々2. 5. 10%w / w相当)混入
したものを準備し、各濾材を25+dポリ達沈管に採る
。その中に、P、04− P 20+wg/ 1を含む
人工汚水を201入れ、15分間室温で振盪する。次い
で濾紙(No、6濾紙)で濾過し、濾液中のPO4−P
を硫酸モリブデン酸法で測定した。
測定結果を表−1に示す。、尚、鉄粒はaが28〜50
メソシユ(Fe90%)、bが5メッシ、:L(Fe9
0%)、Cが10〜20メノシ、z(Fe98%)であ
る。
表 ■ 原水中のPO4P濃度は幾分高いが、これらの処理では
排水基準である3mg/lに程遠い。これは、振盪時間
(滞留時間)力月5分と短時間であるため、Fe 34
pの生成量がわずかでFePO4の沈澱反応が殆ど起こ
らなかったことによるものと思われる。尚、振盪時間を
15分にしたのは、実際の装置で迅速な処理(15分程
度を想定)を可能にするために設定したものである。
(実験2) 酸化剤添加 そこで、人工汚水に酸化剤を添加してみた。
脱燐用濾材:川砂(実験1と同し)、又はゼオライト粒
(2〜3II1mφ)lOgに対し、鉄粒(28〜50
メノシz:Fe9 0%)を1g混入(10%)。
酸化剤:  次亜塩素酸ナトリウム溶液。人工汚水中の
濃度は、■10 (mgC& / l )、■25、■
10,000、■25,000及び■不使用の5種類。
人工汚水 : P O、+  P 10mg/ 1.2
01+11使用。
操作   :実験1と同し この場合、酸化剤を混入したものはいずれの処理水中に
も、PO4−Pは検出されなかった。ただ、基材がゼオ
ライトの場合処理水は無色透明であったが、川砂の場合
黄褐色に着色した。着色の程度は、ceH度が高くなる
につれて濃くなった。
酸化剤不添加の場合、処理水中のpo4−p濃度は、川
砂基材で3.52mg/ jt!、ゼオライト基材で2
.92Iwg/ llであり、完全には燐除去が出来な
かった。この場合も、基材がセオライトの場合処理水は
無色透明であったが、川砂の場合りん分が残存している
にもかかわらず黄褐色に着色した。
これらのことから、酸化剤である次曲塩素酸ソーダの添
加による燐除去の効果が認められ、10mgCe/1で
十分な効果が得られた。たた、脱燐用濾材の基材が砂の
場合には、過剰なFe (OH)3が処理水中に溶出し
た。
(実験3) 次に、第4図に示す実験装置(A)を用い、カラムによ
る長期実験を行なった。この装置(A)は、カラム(イ
)(100mmφX400mmLの透明プラスチック製
)の下部に2〜3c…厚で2〜3mmのセオライト粒(
ロ)を詰め、その上に2Kg0脱燐用濾材(ハ)を充填
した処理部に、原水(ニ)を定量ポンプ(ホ)で間欠的
に送り込ものである。
処理水(−・)は、排水パイプ(ト)により低い位置(
非湛水の場合:実線)及び高い位置(湛水の場合:点線
)をとって排水槽(チ)に排出される。
また、(す)は曝気装置、(ヌ)はポンプである。
流入原水 二単独浄化槽処理水(PO4P約15mg/
I!、途中より1On+g、/j!に変更、COD約5
0mg/jり。
脱燐用濾材:急速濾適用砂((0,45〜0.7 ar
mφ)、セオライト(2〜311IllIφ)及び鉄粒
(5〜28メ、シュ)。
■砂に鉄粒5%混入、■砂に鉄粒10%混入、■砂に鉄
粒20%混入、■ゼオライト粒に鉄粒10%混入、■ゼ
オライト粒に鉄粒20%混入、■砂、ゼオライト25%
、鉄20%混入。
流入方法 :非湛水、湛水、及び曝気 滞留時間 :15分 流入時間 =9時〜17時/毎日、間欠流入。
分析項目 :pH及びPO4−P 実験期間 :7ケ月 PO4−P除去率は、鉄粒含有量にほぼ相対して向上し
た。流入水中のPO4−P濃度が10+wg/7!程度
としても基準以下にするには70%程度の除去率が必要
となる。
■、■の非湛水では、除去率が20〜30%と低かった
が、これを湛水とすると54%と約2倍の向上が認めら
れた。これは、非湛水ではp o 、IPと鉄との接触
効率が悪く、且つFe (OH)3の除去率が必要とな
る。
表−2 ■、■の非湛水では、除去率が20〜30%と低かった
が、これを湛水にすると54%と約2倍の向上が認めら
れた。これは、非湛水ではPO4Pと鉄との接触効率が
悪(、且つFe(OH):+が生成してFeが不活発と
なり易いため除去率が低いと考えられる。■〜■では、
何れも除去率が70%以上を満足したが、砂を用いた■
では若干の鉄の流出が認められた。また、■に比べて■
の除去率が約20%向上していることから、ゼオライト
による効果が認められた。一方、■も■と同程度の除去
率が認められた。尚、本実験の場合、曝気による除去率
の向上はあまり見られなかった。
本実験の場合、曝気による除去率の向上はあまり見られ
なかった。
以上の観点からは、基材はゼオライト単独或いはリノ千
のものが好ましい。また、鉄粒は砂すンチの場合は20
%、ゼオライト単独チの場合は10%程度のものがよく
、且つ湛水方式のものが望ましい。
(実験4)  pHの影響 第5図に示す実験装置(B)により、実験を行なった。
この装置(B)は、前記装置(A)に比べてカラム(イ
)が45IlllIIφX340++unLと小さく、
500g(340cI11)の脱燐用濾材を充填した点
、及びポンプ(ホ)に微量定量ポンプを用いて原水を連
続供給し、且つ排水パイプ(ト)は湛水位置にある点を
除いて実験装置(A)とほぼ同しである。曝気装置は省
略した。
脱燐用濾材:急速濾適用砂に化学触媒用鉄粉(#20、
約0.5mm)を10%混入。
滞留時間 =15分(4,53−t/分、6.535/
日)、連続流入 流入原水 :小型合併浄化槽2次処理水。これに、HC
I、NaOHを加えてpH調整す る。■pL4.0、■pH7,0、■pl(10,0゜
流入期間 :■、■、■毎に、1週間。
2日毎に号ンブリング。
分析項目 :pH,PO4−P濃度 測定結果を、表−3に示す 表−3 P除去率は、pH4,0が最も高く、中性−アルカリ性
となるに従って低下した。処理水のpFIは、4.0で
は6.51とかなり上昇し、逆に10.0では9゜43
と低下した。PO4−Pは、pH10,0では略安定し
たが、他のp)!では経時的に上昇した。これは、生成
したFe (OH)3、FePO4等が防蝕性の被膜と
なって腐蝕の進行くFe2+の熔出)が抑制されたもの
と考えられる。また、カラムを湛水していること、原水
が留水となっていることから、カラム内のO:4度が低
下し、Fe2−Fe叶の酸化が抑制されたことも考えら
れる。
尚、カラム内のFeイオンの挙動は、pH7〜8以下で
はFe2+の状態で存在する。Fe2”は酸化されてF
e3+となるが、Fe34−は直ちに加水分解されてF
e  (OH)3となる。ここでPO43−が存在する
とFe PO4も生成され、両者の混合フロックとなる
またputoでは、Fe  (OH):、Fe  (O
H)3の形で存在しFe2+やFe3+の形では存在し
ないと考えられるが、重合体の形でFe34″が存在す
ることがある。
PO43−の除去量は、Fe3+のOH−又はp。
4鼾との反応性に影響を受けると考えられる。例えば、
pH4,0のときはH+がOH−を消費するためOH−
濃度が減少してFe (OH)3が熔解してFe3+と
なってFePO4の生成量が増加する。
一方、pH10の時は、OH−濃度が高いため、Fe 
(OH)3の生成量が多く、Fe PO4生成量が少な
くなると考えられる。
これらのことより、今回の実験結果である処理水のpH
の変化も説明可能である。pH4,0の時はHClのH
+がOH−と反応しするためHe c 1%度が減少し
、pHが上昇する。一方、pH1oの時は、添加したN
aOHのOH−がFe(OH)3となって消費され、O
H−濃度が減少してpHが若干低下すると考えられる。
上記各実験結果を踏まえて、本発明の各構成要素につい
て説明する。
まず、ゼオライトは脱燐用濾材の基材として鉄粒の支持
体となるとともに、イオン交換性が大で陽イオンを選択
的に吸着保持する性質を利用して鉄分の吸着放出即ち水
中の鉄分濃度を調整する。
また、ゼオライト粒表面での燐分の除去作用を利用する
。ゼオライトには約14%のAZ203が含まれており
、このうちゼオライト表面に存在する一部の/lに燐酸
イオン(P 0 、+ 3− )が吸着すると思われる
。もっとも、ゼオライトの燐酸吸収係数は、1000〜
1300程度と大きい(砂の10倍以上)が、これは2
4時間振盪して測定するものであり、本発明の場合のよ
うに15分程度の短時間では吸着量は少ないと思われる
。そこで他に考えられる理由は、ゼオライトに吸着保持
されたFp 3′″がFe(OH)3+やF e P 
O−、sの沈澱物となって表面に付着することによると
も思われる。この付着物は、逆洗時にゼオライト表面か
ら剥離し、系外に排出され、セオライト表面は再び活性
化してFe34″を吸着保持する。
ゼオライト粒の大きさは、0.5〜51φ(脱燐用濾材
への混入割合10〜100%)、より好ましくは1〜3
mmφ(混入割合20〜50%)程度のものを用いる。
ゼオライトの粒径は、砂と同程度が混合しやすく、また
逆洗時にも分離しにくいが、砂に比べて脆くて摩損する
こめ、幾分大きめのものを用いる。
次に砂は川砂や濾適用砂等を用いる。川砂の場合、0.
02〜b 機物を除去たちのを用いるとよい。より好ましいのは、
惣速濾適用砂である0、45〜0.7mmφの均等係数
1.7以下のものがよい。砂は、ゼオライトに比べて鉄
イオン、燐酸イオンの吸着に劣るが、化学的に安定であ
りまた安価なため、ゼオライトの増量材として用いる。
脱燐用濾材への混合割合は、80〜10%、より好まし
くは30〜70%程度である。
一方、鉄粒は5〜50メソシエ、より好ましくはlO〜
20メツシュ程度のものを用いる。粒径が小さ過ぎると
一時に熔解して濃度が急激に増え、且つ短時間に消滅す
る。逆に大き過ぎると熔解しにくくなる。もっとも、鉄
粒の粒径が大の時は、酸化剤添加によりFe3+の熔出
量を増加させ、小のときは混入割合を減らして適宜追加
する方法をとれば許容範囲が広くなる。また、鉄粒の脱
燐用濾材への混入割合は、5〜20%(重量%)、より
好ましくは10〜15%である。
鉄の溶出は、熔解液(流入水)のpH1接触時間(滞留
時間)、溶存酸素量等によって大きく異なる。通常、F
e3+によるpi4−p除去において、F e / P
モル比は1.6程度で100%除去可能であるので、流
入po4−p濃度10B/j!に対し、Fe 3′″溶
出濃度28.8 vagl &が必要である。溶出量を
増加させる方法として、酸化材の添加、酸による流入水
のpH低下等がある。
鉄粒の補充は、逆洗時にタンク上方の開口蓋をあけ、脱
燐用濾材上部に投入するすると、比重が砂やゼオライト
よりも大きいため、下方へ移動して混合される。或いは
、タンク側面の出し入れ口から篩脱燐用濾材を取り出し
、鉄分を調製した脱燐用濾材を追加するようにしてもよ
い。補充は、被処理水の水量やpi4−p濃度等にもよ
るが、通常規模で1〜2回/年で十分と思われる。
酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウム以外にも過酸化
水素、トリクロロイソシアヌル酸その他多くのものがあ
るが、安価で効果の大きな次亜塩素酸ナトリウムが最も
好ましい。また、この次亜塩素酸ナトリウムは、通常浄
化槽の滅菌剤としても用いられており、本発明で用いれ
ば充填材の目詰まりの原因の一つである微生物膜、鉄バ
クテリア等の発生を抑制することも可能であり、且つ大
腸菌の滅菌もできる。
この注入濃度は、5〜20層gC& / A程度、より
好ましくは10mgC1/l程度である。低すぎると、
効果が少なく、多過ぎるとコストがかかる割に効果はそ
う変わらない。
そして、流入水に上記濃度になるように酸化剤溶液を注
入ポンプで注入混合する。次亜塩素酸ナトリウム溶液は
、比重が1.2:有孔塩素105程度であるので、流入
水In?/日当たり83.3st注入すれば、10s+
gCI! / 1となる。
次に、本発明方法を具現化する装置について、図面に基
づいて説明する。
第1図は、本発明に係る脱燐装置1の一例を示す縦断面
図、第2図はその横断面図であり、コンクリート枠台2
上に固定された横長のタンク3内の下部に、礫層4に覆
われた集水管5、上部空間に散水管6を夫々配置し、礫
層4の上に目の荒いセオライト粒や砂からなる砂層7、
該砂層7の上に脱燐用濾材8を充填している。脱燐用濾
材8は、セオライト粒或いはこれに砂を混合したものを
基材とし、これに鉄粒を混入したものである。
砂層7は、目詰まりを防止するために、粒度の異なるも
のを数層、例えば8〜15++++sφの砂(ゼオライ
ト)、3〜8mmφの砂、1〜3+wn+φの砂と3層
設けるとよい。尚、逆洗時においても、これら砂層7の
砂の粒径が脱燐用濾材8の砂やゼオライト粒の粒径より
も大なため、上下逆転することはない。
また、タンク3の側方に脱燐用濾材交換の為の濾材取出
口31及び逆洗水排出口32を設ける。
上部に開口蓋33を設け、ここから鉄粒のみを補充する
ようにしてもよい。この場合、鉄粒は逆洗時に自然と均
一に分散される。タンク3は、図示のものに限らず、槽
その他でもよい。
また酸化剤の注入は、通常注入ポンプで被処理水に注入
混合して散水管6から供給するが、別途酸化剤用の配管
を設置してもよい。
一方、流入水のpiが低い程po4−pの除去率が向上
するという結果を踏まえ、予め被処理水にpH4,0程
度になるように、酸(硫酸や塩酸)を添加しておくこと
も好ましい。添加は例えば被処理水溜り(図示路)等で
行なう。
集水管5は、第3図に例示するように、l乃至数本の主
管51から夫々多数の短い支管52を分岐し、各支管5
2の先端部に小型のストレイナ−53を取着している。
か(することにより、効率よく集水することができ、速
やかに排水できる。
尚、集水管5は逆洗管と併用されており、定期的な逆洗
によって逆洗時に逆洗用水を脱燐用濾材全体に均一に供
給するのにも役立つ。逆洗により、濾材に保持されたS
S分、Fe (OH)3、FePO4等を洗浄して逆洗
水11として装置外に排出することにより、濾材の目詰
まりによる透水筒力の低下防止する。また、集水管5か
ら、濾過時や逆洗時に必要に応じてエアを噴出させるよ
うにしてもよい。
しかして、汚水等の被処理水9は、散水管6から脱燐用
濾材8の上面に均一に散布され、毛管現象或いは重力の
作用で下方に移動し、その間に前記した反応を受けて燐
分が除去された処理水10が砂層7及び礫層4を通って
集水管5に集められ、集水管5を通って系外に排出され
る。
[発明の効果1 以上詳述したように、本発明はゼオライト或いはこれに
砂を混合したちの砂を基材としこれに金属鉄粒を混入し
た脱燐用濾材に汚水その他の被処理水を供給し、水中に
鉄分を熔出させて該鉄分と汚水中に含まれている燐分を
結合させて不溶性の燐酸鉄となし、該燐酸鉄を濾材中に
保持して水と分離させるとともに、ゼオライトの鉄分吸
着放出能を利用して水中の鉄分濃度を調整し目、つゼオ
ライト粒表面で燐分の除去を行なうものである。また、
適宜鉄粒の補給を行なって長期にわたり安定して鉄分の
提供を行なう。
従って、系内での鉄イオン濃度のコントロールが良好に
行なわれ、燐酸イオンの除去が効率的に行なわれるとと
もに、処理水中への鉄イオンの排出を少なくすることが
できる。また、鉄粒の補強により、長期にわたって燐除
去機能の維持を図ることができる。しかも、この鉄粒を
利用する方法は、従来の凝集沈澱法のように薬品代や汚
泥処理費等のランニングコストがかからず、晶析法のよ
うに運転管理の問題もなく、且つ土壌法よりも使用寿命
が長く脱燐容量が大きいので、特に小規梗の汚水浄化装
置等にとって最適の脱燐方法と言うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明脱燐装置の一例を示すもので、第1図は縦
断面図、第2図は横断面図、第3図は集水管の平面図、
第4図及び第5図は夫々ことなる実験装置の概略図であ
る。 1・・・・・・脱燐装置 2・・・・・・コンクリート枠台 3・・・・・・タンク 3I・・・濾材取出口 32・・・逆洗水排出口 33・・・開口蓋 4・・・・・・礫層 5・・・・・・集水管 51・・・主管 52・・・支管 53・・・ストレイナー 6・・・散水管 7・・・砂層 8・・・脱燐用濾材 9・・・・・・被処理水 10・・・・・・処理水 し≧: 第3図 手続補正書 (自発) 平成3年4月12日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ゼオライト粒或いはこれに砂を混合したものを基材
    としこれに鉄粒を混入した脱燐用濾材中に、被処理水を
    供給することにより被処理水中に鉄分を溶出させ、該鉄
    分と被処理水中に含まれている燐分を結合させて不溶性
    の燐酸鉄となし、該燐酸鉄を濾材中に保持させて水と分
    離するとともに、ゼオライトの鉄分吸着放出能を利用し
    て水中の鉄分濃度を調整し且つゼオライト粒表面で燐分
    の除去を行なうことを特徴とする水中の燐分の除去方法
    。 2、被処理水中への鉄分の溶出量が減少して処理水中の
    燐分濃度が上昇した場合に、酸化剤を注入して鉄分溶出
    量を増加させるものである請求項1記載の水中の燐分の
    除去方法。 3、供給する被処理水のpHを酸性側に調整するもので
    ある請求項1又は請求項2記載の水中の燐分の除去方法
    。 4、鉄分溶出による鉄粉の減少による脱燐能力の低下を
    防止するために、濾材中に定期的に鉄粒を補給するもの
    である請求項1記載の水中の燐分の除去方法。 5、槽やタンク内の下部に礫層に覆われた集水管、上部
    空間に散水管を夫々配置し、礫層の上に目の荒いゼオラ
    イト粒或いは砂からなる砂層、該砂層の上にゼオライト
    粒或いはこれに砂を加えたものを基材としこれに鉄粒を
    混入した脱燐用濾材を充填するとともに、槽或いはタン
    クの側方に脱燐用濾材交換の為の濾材取出口及び逆洗水
    排出口を設けたことを特徴とする脱燐装置。 6、集水管は、逆洗管と併用するものであり、1乃至数
    本の主管から夫々多数の短い支管を分岐し、各支管の先
    端部に小型のストレイナーを取着してなるものである請
    求項5記載の脱燐装置。
JP11808790A 1990-05-08 1990-05-08 水中の燐分の除去方法及び脱燐装置 Pending JPH0416288A (ja)

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JP11808790A JPH0416288A (ja) 1990-05-08 1990-05-08 水中の燐分の除去方法及び脱燐装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5518631A (en) * 1992-10-28 1996-05-21 Hazama Corporation Dephosphorizing material and method of dephosphorization

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