JPH0416216A - 排ガス中への液体還元剤の添加方法 - Google Patents
排ガス中への液体還元剤の添加方法Info
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- JPH0416216A JPH0416216A JP2120659A JP12065990A JPH0416216A JP H0416216 A JPH0416216 A JP H0416216A JP 2120659 A JP2120659 A JP 2120659A JP 12065990 A JP12065990 A JP 12065990A JP H0416216 A JPH0416216 A JP H0416216A
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Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、内燃機関の排ガス中に含まれる窒素酸化物
を、選択接触還元触媒を用い、還元剤として液体還元剤
を使用して除去する形式の排ガス脱硝方法に関し、さら
に詳しくは、排ガス中に液体還元剤を添加する際の添加
方法の改良に関するものである。
を、選択接触還元触媒を用い、還元剤として液体還元剤
を使用して除去する形式の排ガス脱硝方法に関し、さら
に詳しくは、排ガス中に液体還元剤を添加する際の添加
方法の改良に関するものである。
ディーゼルエンジンのごとき内燃機関がらの排ガス中に
は環境汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)が含まれ
ているため、大気へ放出する前に排ガス中のNOを分解
する脱硝処理を施す必要がある。かような脱硝処理のた
めに従来から慣用されている代表的な脱硝装置を第1図
を7照して説明する。 内燃機関例えばディーゼルエンジン1の排ガス出口から
排出される排ガスは、煙道2を介して排ガス消音器3、
さらには脱硝反応器4へ導かれ、最終的に煙突5から大
気へ放出される。 煙道2には煙道バイパス6が設けられ、必要に応じてバ
ルブ7.8を操作することにより消音器3から出た排ガ
スをバイパス6を通して煙突5へ直接導けるようになっ
ている。消音器3と脱硝反応器4との間でかつ脱硝反応
器4の近傍の煙道2には、還元剤注入装置t17の還元
剤注入口10が設けられている。還元剤注入装置17は
、流量測定器11、流量制御弁12およびこれらの配管
系から構成され、還元剤発生装置9からの還元剤を流量
測定器11および流量制御弁12を介して煙道中を流れ
る排ガスに注入するようになっている。煙道中の排ガス
量および排ガス中のNo 濃度は、上記還元剤注入口
10上流に検出端がそれぞれ設けられた排ガス流量測定
器14およびNo 濃度計13により測定され、これ
らの測定値を基にして制御信号が制御袋[15から還元
剤流量制御弁12へ送られ、還元剤注入口10からの還
元剤注入量が制御される。 還元剤としてはアンモニアガスのごとき気体還元剤や、
アンモニア水、尿素水のごとき液体還元剤が使用されて
おり、かような還元剤を添加された排ガスは、脱硝反応
器4内で触媒と接触し、排ガス中のNOは還元反応によ
り無害なN2とN20に転換されたのち、排ガスととも
に煙突5から大気へ放出されることになる。
は環境汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)が含まれ
ているため、大気へ放出する前に排ガス中のNOを分解
する脱硝処理を施す必要がある。かような脱硝処理のた
めに従来から慣用されている代表的な脱硝装置を第1図
を7照して説明する。 内燃機関例えばディーゼルエンジン1の排ガス出口から
排出される排ガスは、煙道2を介して排ガス消音器3、
さらには脱硝反応器4へ導かれ、最終的に煙突5から大
気へ放出される。 煙道2には煙道バイパス6が設けられ、必要に応じてバ
ルブ7.8を操作することにより消音器3から出た排ガ
スをバイパス6を通して煙突5へ直接導けるようになっ
ている。消音器3と脱硝反応器4との間でかつ脱硝反応
器4の近傍の煙道2には、還元剤注入装置t17の還元
剤注入口10が設けられている。還元剤注入装置17は
、流量測定器11、流量制御弁12およびこれらの配管
系から構成され、還元剤発生装置9からの還元剤を流量
測定器11および流量制御弁12を介して煙道中を流れ
る排ガスに注入するようになっている。煙道中の排ガス
量および排ガス中のNo 濃度は、上記還元剤注入口
10上流に検出端がそれぞれ設けられた排ガス流量測定
器14およびNo 濃度計13により測定され、これ
らの測定値を基にして制御信号が制御袋[15から還元
剤流量制御弁12へ送られ、還元剤注入口10からの還
元剤注入量が制御される。 還元剤としてはアンモニアガスのごとき気体還元剤や、
アンモニア水、尿素水のごとき液体還元剤が使用されて
おり、かような還元剤を添加された排ガスは、脱硝反応
器4内で触媒と接触し、排ガス中のNOは還元反応によ
り無害なN2とN20に転換されたのち、排ガスととも
に煙突5から大気へ放出されることになる。
【発明が解決しようとする問題点]
上記したような装置を用いる排ガス脱硝方法においては
、還元剤注入口10から注入された還元剤と排ガスとを
均一に効果的に混合するために、種々の工夫か必要とな
る。 この場合、気体還元剤と異なり液体還元剤は液滴のため
、排ガスとの均一混合か難しい。そのため従来から、こ
のような液体還元剤を添加する場合には、蒸発用媒体を
用いてアンモニア水のごとき液体還元剤をいったん蒸発
させて気化せしめたのち排ガス中に注入したり(特開昭
61−242621号公報)、排ガスダクトの稜線近傍
に配置したノスルおよびダクト壁面の中間に設けたノズ
ルについて、それぞれ特定の角度を定める(特開昭58
−223427号公報)等の工夫を施している。 しかしながら、前者の方法においては、蒸発器を設ける
必要があるため装置が複雑となると共に装置コストも高
価になる欠点がある。また後者の場合には、排ガス中に
添加される液体還元剤は依然として液滴状態であるため
、排ガスとの均一混合がし難いことに変わりがない。 そこでこの発明は、上述したような問題点を解消し、排
ガス中に添加された液体還元剤が排ガス中に速やかに分
散し、排ガスと均一に混合することができるような、排
ガス中への液体還元剤の添加方法を提供することを目的
としてなされたものである。 【問題点を解決するための手段1 すなわちこの発明は、内燃機関の排ガス中に液体還元剤
を添加した後、触媒に接触させて排ガス中のN0IKを
還元する排ガス脱硝方法において、前記液体還元剤を粒
径5oμm以下の粒子として排ガス中に噴霧することを
特徴とする排ガス中への液体還元剤の添加方法である。 この発明において使用される液体還元剤としては、例え
ばアモニア水や尿素水などが挙げられる。 また、液体還元剤を粒径50μm以下の粒子として排ガ
ス中に噴霧するためには、高圧噴霧ノズルや二流体噴霧
ノズルといった従来から使用されている噴霧ノズルを使
用することかできる。 【作 用】 排ガス中に噴霧された液体還元剤の液滴は、排ガスの温
度により気化してアンモニア水はアンモニアとなり、あ
るいは尿素水は分解気化して炭酸ガスとアンモニアにな
り、ついて排ガス中に分散することになる。 この場合、排ガス中に噴霧される液体還元剤液層はその
粒径か大きいと排ガス温度において速やかに気化できず
、その結果、還元剤と排ガスとの均一な混合かなされな
いまま脱硝反応器へ送られてしまい、所望の脱硝反応が
効果的になされないこともある。 これに対してこの発明におけるように、液体還元剤を粒
径50μm以下の粒子として排ガス中に噴霧すれば、排
ガス温度により瞬時に気化あるいは分解気化され、速や
かに排ガス中に分散して排ガスとの均一混合が達成され
る。そして還元剤が均一に混合された排ガスが脱硝反応
器へ送られる結果、十分に高い脱硝効率が得られること
になる。
、還元剤注入口10から注入された還元剤と排ガスとを
均一に効果的に混合するために、種々の工夫か必要とな
る。 この場合、気体還元剤と異なり液体還元剤は液滴のため
、排ガスとの均一混合か難しい。そのため従来から、こ
のような液体還元剤を添加する場合には、蒸発用媒体を
用いてアンモニア水のごとき液体還元剤をいったん蒸発
させて気化せしめたのち排ガス中に注入したり(特開昭
61−242621号公報)、排ガスダクトの稜線近傍
に配置したノスルおよびダクト壁面の中間に設けたノズ
ルについて、それぞれ特定の角度を定める(特開昭58
−223427号公報)等の工夫を施している。 しかしながら、前者の方法においては、蒸発器を設ける
必要があるため装置が複雑となると共に装置コストも高
価になる欠点がある。また後者の場合には、排ガス中に
添加される液体還元剤は依然として液滴状態であるため
、排ガスとの均一混合がし難いことに変わりがない。 そこでこの発明は、上述したような問題点を解消し、排
ガス中に添加された液体還元剤が排ガス中に速やかに分
散し、排ガスと均一に混合することができるような、排
ガス中への液体還元剤の添加方法を提供することを目的
としてなされたものである。 【問題点を解決するための手段1 すなわちこの発明は、内燃機関の排ガス中に液体還元剤
を添加した後、触媒に接触させて排ガス中のN0IKを
還元する排ガス脱硝方法において、前記液体還元剤を粒
径5oμm以下の粒子として排ガス中に噴霧することを
特徴とする排ガス中への液体還元剤の添加方法である。 この発明において使用される液体還元剤としては、例え
ばアモニア水や尿素水などが挙げられる。 また、液体還元剤を粒径50μm以下の粒子として排ガ
ス中に噴霧するためには、高圧噴霧ノズルや二流体噴霧
ノズルといった従来から使用されている噴霧ノズルを使
用することかできる。 【作 用】 排ガス中に噴霧された液体還元剤の液滴は、排ガスの温
度により気化してアンモニア水はアンモニアとなり、あ
るいは尿素水は分解気化して炭酸ガスとアンモニアにな
り、ついて排ガス中に分散することになる。 この場合、排ガス中に噴霧される液体還元剤液層はその
粒径か大きいと排ガス温度において速やかに気化できず
、その結果、還元剤と排ガスとの均一な混合かなされな
いまま脱硝反応器へ送られてしまい、所望の脱硝反応が
効果的になされないこともある。 これに対してこの発明におけるように、液体還元剤を粒
径50μm以下の粒子として排ガス中に噴霧すれば、排
ガス温度により瞬時に気化あるいは分解気化され、速や
かに排ガス中に分散して排ガスとの均一混合が達成され
る。そして還元剤が均一に混合された排ガスが脱硝反応
器へ送られる結果、十分に高い脱硝効率が得られること
になる。
以下に実施例を挙げてこの発明を詳述する。
この発明方法を実施するに際しては、内燃機関からの排
ガスを脱硝反応器へ導く煙道のごとき排ガス通路の脱硝
反応器上流側で、排ガス通路内に挿入された噴霧ノズル
からアンモニア水または尿素水といった液体還元剤を噴
霧すればよい。第1図に示した代表的な排ガス脱硝装置
においては、従来と同様に還元剤注入口10に設置され
た噴霧ノズルから液体還元剤を排ガス中に噴霧すること
ができる。 液体還元剤を粒径50μm以下の粒子として噴霧するた
めには、高圧噴霧ノズル、あるいは圧縮空気を使用する
二流体噴霧ノズルが好ましく使用できる。 第2図および第3図は、代表的な高圧噴霧ノズル20の
構造を示すものであって、ノズル本体21の先端部にノ
ズル用チップ22がキャップ23により取り付けられて
いる。図示の例では、略長方形の長孔が噴霧孔24とし
て形成してあり、これによって噴霧された液体還元剤粒
子は略長方形に排ガス中に拡散されることになる。 第4図および第5図は、代表的な二流体噴霧ノズル30
の構造を示すものである。第4図は高圧の圧縮空気を駆
動流体として空気流路31゜31a、31bに流してい
る状態を示しており、この状態でφ内部のピストン32
が上昇し液体還元剤流路33,33a、33bを通って
液体還元剤が流れ、圧縮空気に伴って2つの噴霧孔34
a、341)から液体還元剤が噴霧される。 第5図は圧縮空気の送入を止めた状態であり、この状態
ではスプリング力によってピストン32が下降して液体
還元剤が通路33.33a。 33bに流れなくされ、噴霧は停止する。この二流体噴
霧ノスル30から噴霧される流体の粒径を変えるには、
二のノズル自身をその粒径に適したものと取り替える方
法と、駆動流体である圧縮空気の圧力を変えることによ
ってその粒径を変える方法とがある。 これらの噴霧ノズル20’、30を排ガス脱硝装置の排
ガス通路内に挿入、設置する場合の噴霧ノズルの方向は
、液体還元剤粒子の噴射方向か排ガスの流れ方向と同し
方向となるか、あるいは排ガスの流れと逆の方向となる
ようにするのが望ましい。 なお第1図の例では、脱硝反応器4と排ガス消音器3と
の間の排ガス通路2に還元剤注入口10を設けたが、排
ガス消音器3の上流側の排ガス通路2に還元剤注入口1
0を設けてもよい。 実験例 500KWデイーゼルエンジン(−新潟鐵工所製、6L
19CX型)に第1図に示した排ガス脱硝装置を設置し
、第4図に示した二流体噴霧ノズルを取り付けた還元剤
注入口10から液体還元剤を排ガス中に噴霧した。 排ガス性状等は下表の通りである。 ディーゼル燃料 へ重油 排 ガ ス 量 3.500
Nm” /H排ガス温度 350℃ No 濃 度 1,000
pp■液 体 還 元 剤 アンモニア水煙
道 直 径 350■脱硝触媒量
1− 脱硝反応器SV値 3.5001/H(排ガス空
塔速度) 実験は、NH3/NOxのモル比が 1.0゜0.7
、0.5となるようにNOに対するアンモニア水の注入
量を変えて行い、かつ上記二流体噴霧ノズルの圧縮空気
の圧力を減圧弁によって変えることによりアンモニア水
の噴霧粒子の粒径を30pm、50μm、100 μm
、200 μmとして行った。結果を第6図に示す。 第6図かられかるように、NH3/NOxが同じ場合に
は、アンモニア水の噴霧粒子の粒径を50μmとするこ
とにより、それより大きい粒径の場合に比べて脱硝率が
向上し、粒径30μmの場合と同じ脱硝率を示している
。このことから、液体還元剤を排ガス中に噴霧する場合
に、噴霧粒子の粒径を50μm以下とすることによって
、液体還元剤の気化が速やかになされ、還元剤と排ガス
との均一混合が達成されることがわかる。
ガスを脱硝反応器へ導く煙道のごとき排ガス通路の脱硝
反応器上流側で、排ガス通路内に挿入された噴霧ノズル
からアンモニア水または尿素水といった液体還元剤を噴
霧すればよい。第1図に示した代表的な排ガス脱硝装置
においては、従来と同様に還元剤注入口10に設置され
た噴霧ノズルから液体還元剤を排ガス中に噴霧すること
ができる。 液体還元剤を粒径50μm以下の粒子として噴霧するた
めには、高圧噴霧ノズル、あるいは圧縮空気を使用する
二流体噴霧ノズルが好ましく使用できる。 第2図および第3図は、代表的な高圧噴霧ノズル20の
構造を示すものであって、ノズル本体21の先端部にノ
ズル用チップ22がキャップ23により取り付けられて
いる。図示の例では、略長方形の長孔が噴霧孔24とし
て形成してあり、これによって噴霧された液体還元剤粒
子は略長方形に排ガス中に拡散されることになる。 第4図および第5図は、代表的な二流体噴霧ノズル30
の構造を示すものである。第4図は高圧の圧縮空気を駆
動流体として空気流路31゜31a、31bに流してい
る状態を示しており、この状態でφ内部のピストン32
が上昇し液体還元剤流路33,33a、33bを通って
液体還元剤が流れ、圧縮空気に伴って2つの噴霧孔34
a、341)から液体還元剤が噴霧される。 第5図は圧縮空気の送入を止めた状態であり、この状態
ではスプリング力によってピストン32が下降して液体
還元剤が通路33.33a。 33bに流れなくされ、噴霧は停止する。この二流体噴
霧ノスル30から噴霧される流体の粒径を変えるには、
二のノズル自身をその粒径に適したものと取り替える方
法と、駆動流体である圧縮空気の圧力を変えることによ
ってその粒径を変える方法とがある。 これらの噴霧ノズル20’、30を排ガス脱硝装置の排
ガス通路内に挿入、設置する場合の噴霧ノズルの方向は
、液体還元剤粒子の噴射方向か排ガスの流れ方向と同し
方向となるか、あるいは排ガスの流れと逆の方向となる
ようにするのが望ましい。 なお第1図の例では、脱硝反応器4と排ガス消音器3と
の間の排ガス通路2に還元剤注入口10を設けたが、排
ガス消音器3の上流側の排ガス通路2に還元剤注入口1
0を設けてもよい。 実験例 500KWデイーゼルエンジン(−新潟鐵工所製、6L
19CX型)に第1図に示した排ガス脱硝装置を設置し
、第4図に示した二流体噴霧ノズルを取り付けた還元剤
注入口10から液体還元剤を排ガス中に噴霧した。 排ガス性状等は下表の通りである。 ディーゼル燃料 へ重油 排 ガ ス 量 3.500
Nm” /H排ガス温度 350℃ No 濃 度 1,000
pp■液 体 還 元 剤 アンモニア水煙
道 直 径 350■脱硝触媒量
1− 脱硝反応器SV値 3.5001/H(排ガス空
塔速度) 実験は、NH3/NOxのモル比が 1.0゜0.7
、0.5となるようにNOに対するアンモニア水の注入
量を変えて行い、かつ上記二流体噴霧ノズルの圧縮空気
の圧力を減圧弁によって変えることによりアンモニア水
の噴霧粒子の粒径を30pm、50μm、100 μm
、200 μmとして行った。結果を第6図に示す。 第6図かられかるように、NH3/NOxが同じ場合に
は、アンモニア水の噴霧粒子の粒径を50μmとするこ
とにより、それより大きい粒径の場合に比べて脱硝率が
向上し、粒径30μmの場合と同じ脱硝率を示している
。このことから、液体還元剤を排ガス中に噴霧する場合
に、噴霧粒子の粒径を50μm以下とすることによって
、液体還元剤の気化が速やかになされ、還元剤と排ガス
との均一混合が達成されることがわかる。
以上説明したようにこの発明の液体還元剤添加方法によ
れば、液体還元剤を噴霧粒子の粒径が50μm以下とな
るように排ガス中に噴霧することにより、還元剤と排ガ
スとの均一混合が効果的になされ、その結果、排ガスの
脱硝効率を向上させることができる。 従って、排ガス中への液体還元剤の添加に際して、排ガ
ス脱硝装置コストを増加させるような液体還元剤の蒸発
器を使用する必要もなく、また噴霧ノズルの設置角度を
厳しく規定する必要もなく、噴霧ノズルから噴射される
液体還元剤の噴霧粒子〇粒径を制御するという簡単な操
作で、より効果的な排ガス脱硝効率を得ることが可能に
なる。
れば、液体還元剤を噴霧粒子の粒径が50μm以下とな
るように排ガス中に噴霧することにより、還元剤と排ガ
スとの均一混合が効果的になされ、その結果、排ガスの
脱硝効率を向上させることができる。 従って、排ガス中への液体還元剤の添加に際して、排ガ
ス脱硝装置コストを増加させるような液体還元剤の蒸発
器を使用する必要もなく、また噴霧ノズルの設置角度を
厳しく規定する必要もなく、噴霧ノズルから噴射される
液体還元剤の噴霧粒子〇粒径を制御するという簡単な操
作で、より効果的な排ガス脱硝効率を得ることが可能に
なる。
第1図は代表的な排ガス脱硝装置の1例を示す説明図、
第2図はこの発明を実施するに際して使用できる高圧噴
霧ノズルの1例を示す断面図、第3図は第2図の■−■
線による視図、第4図はこの発明を実施するに際して使
用できる二流体噴霧ノズルの1例の噴霧状態を示す断面
図、第5図は第4図の二流体噴霧ノズルの噴霧停止状態
を示す断面図、第6図は液体還元剤の噴霧粒子の粒径と
脱硝率との関係を調べた結果を示すグラフである。 1・・・内燃機関、 2・・・煙道(排ガス通路)、4
・・・脱硝反応器、 10・・・還元剤注入口、20・
・・高圧噴霧ノズル、 30・・・二流体噴霧ノズル。 第 1rXJ f1g4 図 第5図 fR2図 第3図
第2図はこの発明を実施するに際して使用できる高圧噴
霧ノズルの1例を示す断面図、第3図は第2図の■−■
線による視図、第4図はこの発明を実施するに際して使
用できる二流体噴霧ノズルの1例の噴霧状態を示す断面
図、第5図は第4図の二流体噴霧ノズルの噴霧停止状態
を示す断面図、第6図は液体還元剤の噴霧粒子の粒径と
脱硝率との関係を調べた結果を示すグラフである。 1・・・内燃機関、 2・・・煙道(排ガス通路)、4
・・・脱硝反応器、 10・・・還元剤注入口、20・
・・高圧噴霧ノズル、 30・・・二流体噴霧ノズル。 第 1rXJ f1g4 図 第5図 fR2図 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、内燃機関の排ガス中に液体還元剤を添加した後、触
媒に接触させて排ガス中のNO_xを還元する排ガス脱
硝方法において、前記液体還元剤を粒径50μm以下の
粒子として排ガス中に噴霧することを特徴とする排ガス
中への液体還元剤の添加方法。 2、前記液体還元剤としてアンモニア水または尿素水を
用いる請求項1記載の液体還元剤の添加方法。 3、高圧噴霧ノズルまたは二流体噴霧ノズルを用いて液
体還元剤を噴霧する請求項1または2記載の液体還元剤
の添加方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2120659A JPH0416216A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 排ガス中への液体還元剤の添加方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2120659A JPH0416216A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 排ガス中への液体還元剤の添加方法 |
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JPH0416216A true JPH0416216A (ja) | 1992-01-21 |
Family
ID=14791717
Family Applications (1)
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JP2120659A Pending JPH0416216A (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 排ガス中への液体還元剤の添加方法 |
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JP (1) | JPH0416216A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05269351A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-19 | Tokyo Gas Co Ltd | 窒素酸化物除去方法 |
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- 1990-05-10 JP JP2120659A patent/JPH0416216A/ja active Pending
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