JPH0415590Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、雨天時に自転車上に取り付けること
ができるようにした自転車のカバー装置に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、自転車に乗る人が雨にぬれないよう、カ
バーを取り付ける工夫がいろいろとなされてい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、一般に堅牢構造でなくてひん弱
であり、堅牢構造にしたものは重量が増したり大
形になつて支障が生じ、また、自転車の乗り降り
に邪魔になるような複雑な構造になつたり、自転
車が倒れたりすると危険となる構造になつてお
り、有効に実用化できないといつた不具合を呈し
ていた。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、そのような不具合を解決し、好適に
実施できる構造にしたものであり、そのため、少
なくともハンドル幅以上の間隔にした両軽量パイ
プを前輪の上方側から後輪の上方側まで大きく屈
曲状にして延設するとともに両軽量パイプ間を複
数の横杆により連結し、天井側には両軽量パイプ
間にそれより高くなる中央パイプを同方向に延出
させて架設し、上向きに屈折した両軽量パイプの
先端側を、ハンドルの支杆を嵌挿する機体前部の
支柱に複数の締付バンドを介して連結固定し、両
軽量パイプの後端部を後輪側に連結固定し、前面
側から天井側にかけての両軽量パイプ間には透明
の防水シーツを張設して構成したものである。

〔作用〕

したがつて、全体を軽量にすることができると
ともに、前部を自転車前部の支柱に、また後部を
後輪側に連結して堅牢なる取付構造にすることが
できることになり、天井側では雨がたまることな
くシーツ上を両側方に良好に流出することにな
り、両側方が開放状となつて安全に乗ることがで
きることになる。

〔実施例〕

次に、図面に示す実施例について説明する。Ａ
は自転車を示し、ハンドル１の中央より垂設した
支杆１ａを支柱８に嵌挿するとともに、その支杆
１ａの下端部に前輪４を軸架し、該前輪４の上方
側で前記支柱８の前方側には前記支杆１ａの上部
より支持する荷物用ケージ１１を架設し、後輪５
の上方側でサドル１２の後方側には荷台１３を架
設して従来形構造同様に構成したものである。

Ｂはカバー装置全体を示し、少なくともハンド
ル１幅以上の間隔にした両軽量パイプ２，３を前
輪４の上方側から後輪５の上方側まで大きく屈曲
状にして延設するが、両軽量パイプ２，３は、先
端側パイプ２ａ，３ａ、直立パイプ２ｂ，３ｂ、
前傾パイプ２ｃ，３ｃ、天井パイプ２ｄ，３ｄお
よび後立パイプ２ｌ，３ｌを各３方継手１４ａ，
１４ｂ，１４ｃ，１４ｄを介し連結して形成し、
両継手１４ａ，１４ａ，１４ｂ，１４ｂ，１４
ｃ，１４ｃ，１４ｄ，１４ｄ間には横杆６ａ，６
ｂ，６ｃ，６ｄをそれぞれ横架して連結し、前記
横杆６ｃ，６ｄの中間に架着した２方継手１５
ａ，１５ｂには両天井パイプ２ｄ，３ｄより高く
なる中央パイプ７を挿着して構成し、また直立パ
イプ２ｂ，３ｂおよび前傾パイプ２ｃ，３ｃの間
となる前面側と、天井パイプ２ｄ，３ｄの間とな
る天井側には透明の防水シーツ１０ａ，１０ｂを
それぞれ張設するが、樹脂材のボードを被着した
り、あるいは防水シーツ１０ｂを開閉自在にして
構成することもできる。

また、両軽量パイプ２，３の先端側となる両先
端側パイプ２ａ，３ａの先端部２aa，３aaを接
近させるとともに前記支柱８にそうように屈折形
成し、帯鋼である３つの締付バンド９を支柱８お
よびパイプ先端部２aa，３aaに掛回するととも
にボルトナツト１６により締付けて連結固定し、
一方、両後立パイプ２ｌ，３ｌの下部を前方側へ
屈折して先端側に形成した偏平部１７，１７を前
記サドル１２の下部両側にそれぞれねじ止めし、
両後立パイプ２ｌ，３ｌの下部に２方継手１４
ｅ，１４ｅを介し連結して垂設した支持パイプ２
ｆ，３ｆの下部を後輪５の車軸両端側にそれぞれ
ねじ止めして連結し構成する。

したがつて、両軽量パイプ２，３の先端側を支
柱８に各締付バンド９を介して連結固定するとと
もに、両軽量パイプ２，３の後端側を後輪５側に
連結すると、サドル１２に座る人、ケージ１１，
荷台１３が雨にぬれないようにしてカバー装置Ｂ
を取り付けることができることになる。

〔考案の効果〕

このように本考案は、両軽量パイプ２，３と各
横杆６ａ，６ｂ……および防水シーツ１０ａ，１
０ｂからなるカバー装置を軽量にして構成できる
ことになり、両軽量パイプ２，３の先端側を支柱
８に締付バンド９を介し、また、後端部を後輪５
側にそれぞれ連結して、堅牢なる取付構造にして
容易に取り付けることができることになり、カバ
ー装置の両側方は開放状にして安全に乗ることが
できることになり、天井側では中央パイプ７の支
持により防水シーツ上に雨水がたまらないように
して両側方へ良好に流出させながら雨にぬれない
ように乗ることができることになり、簡単な構造
にして好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例である要部の斜視図、
第２図は全体の側面図、第３図は第２図の平面図
を示し、第４図は第１図の平面図、第５図は第２
図の一部を示し、第６図は第５図の−線にお
ける視図、第７図ないし第１０図は第１図の各部
の斜視図をそれぞれ示す。 １……ハンドル、２，３……軽量パイプ、４…
…前輪、５……後輪、６ａ，６ｂ……横杆、７…
…中央パイプ、１ａ……支杆、８……支柱、９…
…締付バンド、１０ａ，１０ｂ……防水シーツ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくともハンドル１幅以上の間隔にして前輪
   の前上方より後輪の上方にかけて大きく屈曲させ
   て主フレームを形成し、且つ天井部分の中央前後
   方向に両側の軽量パイプ２，３より高くして中央
   パイプ７横パイプ６ａ，６ｃを介して架設する様
   にした自転車用のカバー装置に於いて、両側の中
   空軽量パイプ２，３を前方に大きく張り出し部２
   ｃ，３ｃを形成し、この２ｃの下方に直立パイプ
   ２ｂを、又３ｃの下方に直立パイプ３ｂを折曲形
   成し、更に２ｂと３ｂの下端に、後上端をハンド
   ルの軸支杆１ａに嵌装させている締付バンド９
   に、嵌装する様屈折してなるパイプ２ａと３ａと
   を嵌着する様構成する。 一方パイプフレーム２，３の後端よりは後立パ
   イプ２ｌ，３ｌを垂下すると共に、その下方部に
   おいて前方に略水平に屈折して該先端をサドル１
   ２下面の支持フレームにねじ止め１７し、更にこ
   の後立パイプ２ｌ，３ｌの前記屈折点の個所より
   下方に支持パイプ２ｆ，３ｆを垂下させて、その
   下端を後輪の車軸個所の外面にねじ止めし、前面
   側から天井側にかけての両軽量パイプ２，３間に
   透明な防水シーツ１０ａ，１０ｂを張設してなる
   自転車のカバー装置。