JP2547848Y2 - 折畳み自転車用キャリヤ兼スタンド - Google Patents

折畳み自転車用キャリヤ兼スタンド

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JP2547848Y2
JP2547848Y2 JP1992036785U JP3678592U JP2547848Y2 JP 2547848 Y2 JP2547848 Y2 JP 2547848Y2 JP 1992036785 U JP1992036785 U JP 1992036785U JP 3678592 U JP3678592 U JP 3678592U JP 2547848 Y2 JP2547848 Y2 JP 2547848Y2
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carrier
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Inventor
郁夫 高木
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ブリヂストンサイクル株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、折畳み自転車のキャリ
ヤとスタンドを兼ねるようにしたもので、特にいえば、
折畳まれた自転車を縦置きに保管するキャリヤ兼スタン
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、折畳み自転車のスタンドとして
は、図4に示すように両足スタンド20を用いていた
が、折畳み自転車の特徴である折畳んだ状態の省スペー
ス保管では、これがスタンドとして使用ができなかった
ことと、キャリヤの場合は、別途用意をしなければなら
なかった。本出願人は、先に実公昭61−44944号
で、この折畳んだ状態の省スペース保管法を提案した
が、これはヒンジブラケットを介して吊り下げるように
したものである。又、折畳み自転車のスタンドとして、
例えば、実開昭58−124384号が開示されている
が、転動する車輪とキャリヤ後部の三点接地としたもの
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】さて、本出願人が提案
した実公昭61−44944号は、前記したように折畳
み自転車を吊り下げる保管方法であり、ヒンジブラケッ
トに対応するフックがなければ保管できないという欠点
がある。
【0004】一方、後者の実開昭58−124384号
の場合は、キャリヤの後方へ補助脚を設け、この補助脚
と転動する後車輪との三点接地としたものであるから、
後車輪のタイヤの空気圧等にも影響を受けたり、僅かな
接触や振動でも、バランスを崩し易く倒れ易いという不
安定な状態で保管され、場合によっては、縦置した自転
車が倒れて車体を破損したり、他の物品の破損や、たま
たま近くに居た人にも怪我をさせてしまうという虞があ
った。
【0005】本考案は、これらの欠点を改良し、折畳み
自転車の車体に固定したキャリヤと、折畳んだ状態で
も、バランスよく安定した四点接地のスタンドを提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本考案においては、自転車の全体フレームが、立パ
イプ5、前フレーム3、上フレーム1、下フレーム2、
チェーンステー10、バックホーク6とよりなり、上フ
レーム1はその両端を立パイプ5及び前フレーム3に回
転可能に軸支(a、b)され、立パイプ5は下端が下フ
レーム2の後部に回転可能に軸支(c)され、下フレー
ム2はその前端が下方に折れ曲がる関節軸4を介して前
フレーム3に固定され、バックホーク6は立パイプ5と
チェーンステー10の間に回転可能に軸支(d、e)さ
れ、かつ略中央にて後方に折れ曲がる関節軸7にて上下
バックホーク8、9に分割し、当該下フレーム9に、側
面たら見て逆三角形のキャリア13をその上面13pを
下フレーム9より突出させて固着し、前記関節軸4、7
を折り曲げることによって当該キャリヤ上面13aを接
地スタンドとしたことを特徴とする折畳み自転車用キャ
リヤ兼スタンドにかかるものである。
【0007】
【作用】上述のように構成した本考案は、自転車として
乗車する状態の場合には、固定キャリヤとして荷物等が
載置できると共に、省スペース保管として折畳んだ状態
では、この固定キャリヤが、バランスのよい四点接地の
縦置スタンドとすることができるようになったものであ
る。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。図1は、本考案に係る自転車として乗車できる状
態を示す側面図であり、図2は、その省スペース保管と
して折畳んだ状態を示す側面図である。又、図3は、そ
の要部を示す斜視図である。
【0009】自転車の全体フレームは、立パイプ5、前
フレーム3、上フレーム1、下フレーム2、チェーンス
テー10、バックホーク6とよりなっている。そして、
上フレーム1及び下フレーム2は立パイプ5及び前フレ
ーム3に、バックホーク6とチェーンステー10は立パ
イプ5に夫々連結されている。尚、符号5は立パイプ
5の上部に嵌合したシートポストであり、11はチェン
ケース、12は後車輪である。
【0010】本発明にあっては、上フレーム1はその両
端を立パイプ5及び前フレーム3に回転可能に軸支
(a、b)されている。一方、立パイプ5は下端が下フ
レーム2の後部に回転可能に軸支(c)され、下フレー
ム2はその前端が下方に折れ曲がる関節軸4を介して前
フレーム3に固定されている。又、バックホーク6は立
パイプ5とチェーンステー10の例えば後爪間に回転可
能に軸支(d、e)され、かつ略中央にて後方に折れ曲
がる関節軸7にて上下バックホーク8、9に分割されて
いる。
【0011】さて、この下フレーム9に、側面たら見て
逆三角形のキャリア13をその上面13pを下フレーム
9より上方に突出させて固着させるものであり、前記関
節軸4、7を折り曲げることによって軸支部a、b、
c、d、eが夫々回転し、当該キャリヤ上面13pを接
地スタンドとしたものである。
【0012】さて、上記折畳み自転車フレームにおい
て、図3に示すように、下バックホーク9は二本の金属
製棒からなり、側面から見て逆三角形状をしたキャリヤ
13を左右のバックホーク9の上下にその上面13pを
突出させた状態でボルト14等で固着する。図中、13
aは前記金属棒を左右に渡してキャリヤ13を構成する
金属棒である。又、キャリヤ13の形状で、点接地する
ように上前端部13bを突状に屈曲させるとよい。これ
によって、更に安定した四点接地の効果が得られる。そ
して、キャリヤ13をスタンドとして使用する場合に、
四点接地をする部分に、合成ゴムや合成樹脂からなるグ
ロメット15を固着するとよい。これによって、金属棒
の接地部の保護と滑り防止の効果が得られる。
【0013】即ち、下バックホーク9は自転車が折畳ま
れた際、前輪を上方にして縦置きした場合には、関節軸
7が最下部となるが、この下バックホーク9はほぼ60
度の角度をなして関節軸7と後爪との間に存在する。本
発明は、かかる下バックホーク9に逆三角形状のキャリ
ヤ13を取りつけたものであって、自転車が折畳まれた
際には、このキャリヤ13の上面13pがそのまま接地
部となる。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上の構成をなすため、次のよ
うな効果がある。即ち、コンパクトな折畳み自転車に、
ほとんど邪魔にならぬ程度のキャリヤを設置したので、
カバンやバッグ等の荷物が載置でき、片手運転等が防止
できるので、安全走行ができる。そして、自転車を折畳
んだ状態では、上記固定キャリヤがそのまま固定スタン
ドとなり、例えば、マンションやアパート等のベランダ
や踊り場にも、安定した縦置保管ができるので、安心し
て省スペース保管ができる。又、このスタンドによっ
て、折畳んだ状態の展示かできるので、自転車ショーや
自転車店舗において、折畳み自転車の特徴をよく著わ
し、また安全な省スペース展示ができる。更に、スタン
ドの状態が四点接地で、しかも滑り防止のグロメットを
設けたので、簡単には倒れない安定した縦置スタンドと
なる等、顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る自転車として乗車できる状
態を示す側面図である。
【図2】図2はその省スペース保管として折畳んだ状態
を示す側面図である。
【図3】図3はその要部を示す斜視図である。
【図4】図4は従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1‥‥上フレーム、2‥‥下フレーム、3‥‥前フレー
ム、4‥‥関節軸、5‥‥立パイプ、6‥‥バックホー
ク、7‥‥関節軸、8‥‥上バックホーク、9‥‥下バ
ックホーク、10‥‥チェンステー、11‥‥チェンケ
ース、12‥‥後車輪、13‥‥キャリヤ、13a‥‥
金属棒、13b‥‥突状、13p‥‥キャリヤの上面、
14‥‥ボルト、15‥‥グロメット、a、b、c、
d、e‥‥軸支部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車の全体フレームが、立パイプ5、
    前フレーム3、上フレーム1、下フレーム2、チェーン
    ステー10、バックホーク6とよりなり、上フレーム1
    はその両端を立パイプ5及び前フレーム3に回転可能に
    軸支(a、b)され、立パイプ5は下端が下フレーム2
    の後部に軸支(c)され、下フレーム2はその前端が下
    方に折れ曲がる関節軸4を介して前フレーム3に固定さ
    れ、バックホーク6は立パイプ5とチェーンステー10
    の間に回転可能に軸支(d、e)され、かつ略中央にて
    後方に折れ曲がる関節軸7にて上下バックホーク8、9
    に分割し、当該下フレーム9に、側面たら見て逆三角形
    のキャリア13をその上面13pを下フレーム9より突
    出させて固着し、前記関節軸4、7を折り曲げることに
    よって当該キャリヤ上面13aを接地スタンドとしたこ
    とを特徴とする折畳み自転車用キャリヤ兼スタンド。
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JPH0589180U JPH0589180U (ja) 1993-12-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58124384U (ja) * 1982-02-17 1983-08-24 宮田工業株式会社 折畳み自転車などの縦置スタンド装置
JPS59139480U (ja) * 1983-03-09 1984-09-18 松下電器産業株式会社 折り畳み式自転車
JPS59150688U (ja) * 1983-03-29 1984-10-08 沢 喜代司 縦型折りたたみ自転車
JPH0221093U (ja) * 1988-07-29 1990-02-13

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