JPH04155618A - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents
垂直磁気記録媒体Info
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- JPH04155618A JPH04155618A JP28101290A JP28101290A JPH04155618A JP H04155618 A JPH04155618 A JP H04155618A JP 28101290 A JP28101290 A JP 28101290A JP 28101290 A JP28101290 A JP 28101290A JP H04155618 A JPH04155618 A JP H04155618A
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本発明は垂直磁気異方性を有する金属磁性薄膜を磁気記
録層とする垂直磁気記録媒体に関する。
録層とする垂直磁気記録媒体に関する。
(ロ)従来の技術
従来、知られているようにCoはHCP構造のC軸方向
に大きな結晶磁気異方性を有しており、この結晶磁気異
方性を利用した磁気記録媒体は以前から多く提案されて
いる。そして、Col:Crを添加し、膜厚方向にCo
のC軸を配向した状態で飽和磁化(Ms)を減少させ、
基板に垂直方向にCoの結晶磁気異方性を整列させた垂
直磁気異方性膜が提案されている。Crを添加し良好な
Co結晶磁気異方性を得るには、膜作製時に基板温度の
上昇させる(150℃以上)必要がある。これは成膜時
におけるCoのHCP構造の結晶間へのCr層の偏析が
Crの熱拡散によるためであると考えられる。このため
、基板としてはポリイミド等の耐熱性の高いフィルムが
用いられている。
に大きな結晶磁気異方性を有しており、この結晶磁気異
方性を利用した磁気記録媒体は以前から多く提案されて
いる。そして、Col:Crを添加し、膜厚方向にCo
のC軸を配向した状態で飽和磁化(Ms)を減少させ、
基板に垂直方向にCoの結晶磁気異方性を整列させた垂
直磁気異方性膜が提案されている。Crを添加し良好な
Co結晶磁気異方性を得るには、膜作製時に基板温度の
上昇させる(150℃以上)必要がある。これは成膜時
におけるCoのHCP構造の結晶間へのCr層の偏析が
Crの熱拡散によるためであると考えられる。このため
、基板としてはポリイミド等の耐熱性の高いフィルムが
用いられている。
しかし乍ら、ポリイミドフィルムはPET (ポリエチ
レンテレフタレート)フィルム(ガラス転移点60〜7
0℃)と比べて耐熱性の点では優れているが、コストが
高いという欠点がある。
レンテレフタレート)フィルム(ガラス転移点60〜7
0℃)と比べて耐熱性の点では優れているが、コストが
高いという欠点がある。
また、Coの結晶の周囲を非磁性酸化物であるCoの酸
化物の析出層で覆い、結晶磁気異方性及び形状磁気異方
性の両方を有する垂直磁気異方性膜が特開昭59−16
2622号公報(GIIB5 / 66 )等で提案さ
れている。
化物の析出層で覆い、結晶磁気異方性及び形状磁気異方
性の両方を有する垂直磁気異方性膜が特開昭59−16
2622号公報(GIIB5 / 66 )等で提案さ
れている。
しかし乍ら、このCoの酸化物の析出は基板温度を上げ
る必要は無いものの耐食性の点で大きな間組がある。
る必要は無いものの耐食性の点で大きな間組がある。
(ハ)発明が解決しようとする課題
本発明は上記従来例の欠点に鑑み為されたものであり、
製造時に基板を高温に加熱すること無しに良好な垂直磁
気異方性を得ることが出来、且つ耐食性に優れた垂直磁
気記録媒体を提供することを目的とするものである。
製造時に基板を高温に加熱すること無しに良好な垂直磁
気異方性を得ることが出来、且つ耐食性に優れた垂直磁
気記録媒体を提供することを目的とするものである。
(ニ)課題を解決するための手段
本発明の垂直磁気記録媒体は、垂直磁気異方性を有する
金属磁性薄膜がCoとCoよりも窒化し易い金属(AJ
!、Si、Ti、Zr、Hf、Mg、Cr、Mn等の金
属、或いはそれらの合金)の窒化物析出層とよりなり、
該窒化物析出層により前記Coを磁気分離してなる構造
であることを特徴とする。
金属磁性薄膜がCoとCoよりも窒化し易い金属(AJ
!、Si、Ti、Zr、Hf、Mg、Cr、Mn等の金
属、或いはそれらの合金)の窒化物析出層とよりなり、
該窒化物析出層により前記Coを磁気分離してなる構造
であることを特徴とする。
(ホ)作 用
上述の垂直磁気記録媒体では、Co結晶粒の粒界への金
属窒化物の析出は、窒化物が形成されると同時に析出が
生じるため、窒化に必要なエネルギーを窒素イオンに与
えて成膜時に供給するだけでよく、Co−Cr膜のよう
に基板からの熱拡散は必要とせず、製造時における基板
温度は室温程度以下でよい。
属窒化物の析出は、窒化物が形成されると同時に析出が
生じるため、窒化に必要なエネルギーを窒素イオンに与
えて成膜時に供給するだけでよく、Co−Cr膜のよう
に基板からの熱拡散は必要とせず、製造時における基板
温度は室温程度以下でよい。
また、Co粒界に耐食性に優れている金属窒化物が存在
するため、Co結晶粒が極めて優れた耐食性被膜に覆わ
れた形となり、耐食性が向上する。
するため、Co結晶粒が極めて優れた耐食性被膜に覆わ
れた形となり、耐食性が向上する。
(へ)実施例
以下、本発明の第1実施例の磁気テープについて説明す
る。
る。
第1実施例では、PETフィルムを基板として用い、冷
却ロール(0℃)の外周面上に前記PETフィルムを密
着・冷却した状態で、該PETフィルム上にCoとCo
よりも窒化し易いT1とを蒸着し、同時に窒素イオンビ
ームをフィルムの蒸着面に照射して磁気記録層を形成し
、試料1の磁気テープを作製した。
却ロール(0℃)の外周面上に前記PETフィルムを密
着・冷却した状態で、該PETフィルム上にCoとCo
よりも窒化し易いT1とを蒸着し、同時に窒素イオンビ
ームをフィルムの蒸着面に照射して磁気記録層を形成し
、試料1の磁気テープを作製した。
図面は上述した第1実施例の磁気テープの概略断面図で
あり、PETフィルム(1)上に被着形成された磁気記
録層(且)はCo結晶粒(3)の界面に窒化Tj(4)
が析出している。
あり、PETフィルム(1)上に被着形成された磁気記
録層(且)はCo結晶粒(3)の界面に窒化Tj(4)
が析出している。
尚、上述の磁気記録層の形成における蒸着条件及び窒素
イオン照射条件は下記に示すとおりである。
イオン照射条件は下記に示すとおりである。
蒸着条件
基板温度二〇℃
排圧真空度: I X 10−’Torr以下Coの成
膜速度:30人/5ec Tiの成膜速度:〜3人/sec 窒素イオン照射条件 基板近傍でのイオン電流密度:約0 、5 mA/ci
n ’イオンエネルギー:約50e〜′ また、比較例として、窒素イオンビームを照射しない場
合、Tiを蒸着しない場合についても、他の条件は上述
と同様にして磁気記録層を形成し、試料2〜4の磁気テ
ープを作製した。
膜速度:30人/5ec Tiの成膜速度:〜3人/sec 窒素イオン照射条件 基板近傍でのイオン電流密度:約0 、5 mA/ci
n ’イオンエネルギー:約50e〜′ また、比較例として、窒素イオンビームを照射しない場
合、Tiを蒸着しない場合についても、他の条件は上述
と同様にして磁気記録層を形成し、試料2〜4の磁気テ
ープを作製した。
上記試料1〜4は夫々下記に示すとおりである。
試料1
CoとTiの蒸着を行うと同時に窒素イオンの照射を行
って磁気記録層を形成する。
って磁気記録層を形成する。
試料2
CoとTiの蒸着を行い、窒素イオンの照射を行わずに
磁気記録層を形成する。
磁気記録層を形成する。
試料3
Coだけの蒸着を行うと同時に窒素イオンの照射を行っ
て磁気記録層を形成する。
て磁気記録層を形成する。
試料4
Coだけの蒸着を行い、窒素イオンの照射を行わずに磁
気記録層を形成する。
気記録層を形成する。
更に、比較例として、PETフィルム上に基板温度20
℃でCo−Crを蒸着して磁気記録層を形成し、試料5
の磁気テープを作製した。
℃でCo−Crを蒸着して磁気記録層を形成し、試料5
の磁気テープを作製した。
上記試料1〜5の磁気テープについて夫々、磁気記録層
の面内方向保磁力Hc/、垂直方向保磁力He上及び飽
和磁束密度Msを測定し、その結果を下記の第1表に示
す。
の面内方向保磁力Hc/、垂直方向保磁力He上及び飽
和磁束密度Msを測定し、その結果を下記の第1表に示
す。
第 1 表
上記第1表から判るようにCo単体の試料3.4の磁気
テープでは、窒素イオンの照射の有無にかかわらず、磁
気記録層は面内に、垂直両方向共、保磁力Hc//、H
c土が低い。これはCo単体では窒化がほとんど生じな
いためであると考えられる。また、CoにT1を添加し
、窒素イオンを照射せずに形成した試料2の磁気テープ
では、磁気記録層は飽和磁束密度Msが下がり、また、
保磁力が多少増大するものの十分なものではない。これ
に対して、Coi:Tiを添加し、更に窒素イオンを照
射して形成した試料1の磁気テープでは、磁気記録層は
面内、垂直方向保磁力HC/、Hc上が共に大きく増大
し、優れた垂直磁気異方性を示す。また、この試料lの
磁気テープの磁気記録層はCo−Crを加熱せずに形成
した試料5の磁気テープの磁気記録層と比べても、保磁
力が大きく、特に垂直方向保磁力Hc土が大きい。
テープでは、窒素イオンの照射の有無にかかわらず、磁
気記録層は面内に、垂直両方向共、保磁力Hc//、H
c土が低い。これはCo単体では窒化がほとんど生じな
いためであると考えられる。また、CoにT1を添加し
、窒素イオンを照射せずに形成した試料2の磁気テープ
では、磁気記録層は飽和磁束密度Msが下がり、また、
保磁力が多少増大するものの十分なものではない。これ
に対して、Coi:Tiを添加し、更に窒素イオンを照
射して形成した試料1の磁気テープでは、磁気記録層は
面内、垂直方向保磁力HC/、Hc上が共に大きく増大
し、優れた垂直磁気異方性を示す。また、この試料lの
磁気テープの磁気記録層はCo−Crを加熱せずに形成
した試料5の磁気テープの磁気記録層と比べても、保磁
力が大きく、特に垂直方向保磁力Hc土が大きい。
次に、上記試料1〜4の磁気テープについて、磁気記録
層の耐食性を調べ、その結果を下記の第2表に示す。尚
、耐食性の評価は、温度60℃、湿度90%の雰囲気中
で試料1〜4の磁気テープを所定時間放置し、この時の
磁気記録層の飽和磁化量の変化率(%)で行った。
層の耐食性を調べ、その結果を下記の第2表に示す。尚
、耐食性の評価は、温度60℃、湿度90%の雰囲気中
で試料1〜4の磁気テープを所定時間放置し、この時の
磁気記録層の飽和磁化量の変化率(%)で行った。
第 2 表
上記第2表から判るように、CoにTiを添加し、更に
窒素イオンを照射して形成した試料1の磁気テープの磁
気記録層は耐食性の点でも優れている。
窒素イオンを照射して形成した試料1の磁気テープの磁
気記録層は耐食性の点でも優れている。
次に、本発明の第2実施例の磁気テープについて説明す
る。
る。
第2実施例では、上述の第1実施例におけるTIに代え
てZrを用いた以外は第1実施例と同様にして試料6〜
9の磁気テープを作製する。
てZrを用いた以外は第1実施例と同様にして試料6〜
9の磁気テープを作製する。
上記試料6〜9は夫々下記に示すとおりである。
試料6
CoとZrの蒸着を行うと同時に窒素イオンの照射を行
って磁気記録層を形成する。
って磁気記録層を形成する。
試料7
CoとZrの蒸着を行い、窒素イオンの照射を行わずに
磁気記録層を形成する。
磁気記録層を形成する。
試料8
Coだけの蒸着を行うと同時に窒素イオンの照射を行っ
て磁気記録層を形成する。
て磁気記録層を形成する。
試料9
Coだけの蒸着を行い、窒素イオンの照射を行わずに磁
気記録層を形成する。
気記録層を形成する。
上記試料6〜9の磁気テープについて夫々磁気記録層の
面内方向保磁力Hc/、垂直方向保磁力Hc±及び飽和
磁束密度Msを測定し、その結果を下記の第3表に示す
。尚、この第3表には、参考として上述の試料5の磁気
テープについてのデータも示す。
面内方向保磁力Hc/、垂直方向保磁力Hc±及び飽和
磁束密度Msを測定し、その結果を下記の第3表に示す
。尚、この第3表には、参考として上述の試料5の磁気
テープについてのデータも示す。
第 3 表
上記第3表から判るようにCoにZrを添加し、更に窒
素イオンを照射して形成した試料6の磁気テープでは、
磁気記録層は試料7.8.9に比べ、飽和磁束密度M
sが低下するものの面内、垂直方向保磁力Hc/、Hc
土が共に大きく増大し、優れた垂直磁気異方性を示す。
素イオンを照射して形成した試料6の磁気テープでは、
磁気記録層は試料7.8.9に比べ、飽和磁束密度M
sが低下するものの面内、垂直方向保磁力Hc/、Hc
土が共に大きく増大し、優れた垂直磁気異方性を示す。
また、この試料6の磁気テープの磁気記録層は試料1と
同様に試料5の磁気テープの磁気記録層と比べても保磁
力が大きく、特に垂直方向保磁力Hc土が大きい。
同様に試料5の磁気テープの磁気記録層と比べても保磁
力が大きく、特に垂直方向保磁力Hc土が大きい。
また、上記試料6〜9の磁気テープについて、第1実施
例と同様にして磁気記録層の耐食性を調べたところ、試
料6の磁気テープの磁気記録層は耐食性の点でも優れて
いることが判る。
例と同様にして磁気記録層の耐食性を調べたところ、試
料6の磁気テープの磁気記録層は耐食性の点でも優れて
いることが判る。
(ト)発明の効果
本発明に依れば、優れた垂直磁気異方性を有する金属磁
性薄膜を低温で形成することが可能であり、且つ耐食性
にも優れた垂直磁気記録媒体を提供し得る。
性薄膜を低温で形成することが可能であり、且つ耐食性
にも優れた垂直磁気記録媒体を提供し得る。
図面は磁気テープの概略断面図である。
(1)・・・PETフィルム(非磁性基板)、(2)・
・・磁気記録層、(3)・・・Co結晶粒、(4)・・
窒化T1(窒化物析出層)。
・・磁気記録層、(3)・・・Co結晶粒、(4)・・
窒化T1(窒化物析出層)。
Claims (1)
- (1)非磁性基板上に垂直磁気異方性を有する金属磁性
薄膜よりなる磁気記録層を形成してなる垂直磁気記録媒
体であって、前記金属磁性薄膜はCoとCoよりも窒化
し易い金属の窒化物析出層とよりなり、該窒化物析出層
により前記Coを磁気分離してなる構造であることを特
徴とする垂直磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28101290A JPH04155618A (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 垂直磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28101290A JPH04155618A (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 垂直磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04155618A true JPH04155618A (ja) | 1992-05-28 |
Family
ID=17633053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28101290A Pending JPH04155618A (ja) | 1990-10-18 | 1990-10-18 | 垂直磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04155618A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8361641B2 (en) * | 2007-05-30 | 2013-01-29 | Seagate Technology Llc | Perpendicular magnetic recording layer with regions having different magnetic anisotropy constants |
US10026429B2 (en) | 2009-03-13 | 2018-07-17 | Seagate Technology Llc | Perpendicular magnetic recording medium |
-
1990
- 1990-10-18 JP JP28101290A patent/JPH04155618A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8361641B2 (en) * | 2007-05-30 | 2013-01-29 | Seagate Technology Llc | Perpendicular magnetic recording layer with regions having different magnetic anisotropy constants |
US8889274B2 (en) | 2007-05-30 | 2014-11-18 | Seagate Technology International | Perpendicular magnetic recording layer with regions having different magnetic anisotropy constants |
US10026429B2 (en) | 2009-03-13 | 2018-07-17 | Seagate Technology Llc | Perpendicular magnetic recording medium |
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