JPH04154815A - 末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体およびその製造方法 - Google Patents

末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体およびその製造方法

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JPH04154815A
JPH04154815A JP28151490A JP28151490A JPH04154815A JP H04154815 A JPH04154815 A JP H04154815A JP 28151490 A JP28151490 A JP 28151490A JP 28151490 A JP28151490 A JP 28151490A JP H04154815 A JPH04154815 A JP H04154815A
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藤沢 博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、末端にアリル基を有するイソブチレン系重合
体およびその製造方法に関する。
〔従来の技術・発明が解決しようとする課題〕末端官能
性重合体、例えば分子両末端にビニル基等が導入された
重合体は、光硬化性樹脂、UV硬化性樹脂、電子線硬化
型樹脂、変成シリコーン付加硬化型樹脂、接着剤、改質
剤、コーティング剤等の原料として有用である。
末端官能性重合体の一種である、例えば末端に−C(C
Hi )t cp基を有するイソブチレン系重合体は、
l、4−ビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン(以
下単にrp−DCCJ という)を開始剤兼連鎖移動剤
、B(42を触媒としてイソブチレンをカチオン重合さ
せるビニファー法(米国特許第4276394号明細書
)により製造されることが知られている。
また、かかるビニファー法で得られる重合直後、あるい
は精製後の両末端にクロル基を有するイソブチレン系重
合体に、更にT1Cf4を加えた後にアリルトリメチル
シランを添加することにより両末端にアリル基を有する
重合体が得られることが知られている(特開昭63−1
05005号公報)。
更に、上記のアリルトリメチルシランを用いた方法で製
造した重合体を塩化白金酸存在下、ジメトキシメチルシ
ランを用いてヒドロシリル化することにより、両末端に
ジメトキシメチルシリル基を有するイソブチレン系重合
体を得ることができる。末端のメトキシシリル(CHs
 O−S t )基は、水分により加水分解されてシラ
ノール(H○−3i)基を与える。
シラノール基は、シラノール縮合触媒存在下で、メトキ
シシリル基と反応し、シロキサン結合(Si−0−3i
)を形成する(シラノール縮合)。
シラノール縮合反応の進行にともなって、架橋反応が進
行し、最終的には、ゴム状の硬化物を与える。
両末端にジメトキシメチルシリル基を有するイソブチレ
ン系重合体は、シーリング剤、コーティング剤等の原料
として有用である(特開昭61−148895号公報)
しかし、上記特開昭63−105005号公報記載の方
法では、重合段階でBCI!sという高価なルイス酸を
用いている等の問題があり、製品としてはかなり高価な
ものになってしまう。BCI!、以外のルイス酸を用い
るとクロル末端重合体以外に多量の不飽和末端重合体が
生成してしまう。
また、前記アリルトリメチルシランを用いた方法で製造
した両末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体(
末端の構造を以下に示す)にジメトキシメチルシリル基
を導入した場合、得られる重合体が容易にゲル化する(
すなわち貯蔵安定性が悪い)という問題がある。
CH。
また、別の方法(特開昭62−166199号公報)で
得られた両末端にアリル基を有するイソブチレン系重合
体(末端の構造を以下に示す)をヒドロシリル化して得
られた重合体も比較的安易にゲル化した。
CH。
■ また、両末端にジメトキシメチルシリル基を有するイン
ブチレン系重合体としては上記特開昭61−14889
5号公報記載のものがあるが、このものは、活性の低い
イソプロペニル基を末端に有する重合体を、腐食性の強
いメチルジクロロシランを用いてヒドロシリル化した後
に、ジメトキシシリル基に変換しなければならず、工程
が複雑で経済的とはいえない。さらに、付加型硬化系(
特開昭63−022949号公報)においては、イソプ
ロペニル基の反応性が低く、しばしば硬化遅延がおこる
ということを考慮すると、末端官能基としては、アリル
基の方が好ましいといえる。
本発明の目的は、末端にアリル基を有し、かっジメトキ
シメチルシリル基導入後も、容易にゲル化しないイソブ
チレン系重合体および該イソブチレン系重合体の製造方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を重ね
たところ、末端にアリルフェニルエーテル基を存するイ
ソブチレン系重合体を合成し、ヒドロシリル化を行なっ
たところ、末端にジメトキシメチルシリル基を導入した
後も、容易にゲル化しないことを見い出し、本発明に到
った。
即ち本発明の要旨は、 (1)数平均分子量が500〜200.000であり、
1分子当り少なくとも1.1個の一般式(■):〔式中
、R1及びR2は一価の有機基又は水素原子を示し、同
じでも異なっていてもよい。〕で表わされる末端を有す
るイソブチレン系重合体、 (2)数平均分子量が500〜200.000 テあり
、1分子当り少なくとも1.1個の一般式(II):〔
式中、Wはハロゲン原子又はR” Coo−基(R’は
一価の有機基)を示す。〕 で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と一般
式(■): 〔式中、R1及びR2は前記に同じ。〕で表わされる有
機化合物とのフリーデルクラフッ型反応を行なうことを
特徴とする、前記(11記載のイソブチレン系重合体の
製造方法、(3)数平均分子量が500〜200.00
0であり、1分子当り少なくとも1.1個の式(IV)
:で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と前
記−紋穴(I[)で表わされる有機化合物とのフリーデ
ルクラフッ型反応を行なうことを特徴とする、前記(1
)記載のイソブチレン系重合体の製造方法、 (4)数平均分子量が500〜200.000であり、
1分子当り少なくとも1.1個の式(V):で表わされ
る末端を有するイソブチレン系重合体と前記−紋穴(I
[)で表わされる有機化合物とのフリーゾルタラフッ型
反応を行なうことを特徴とする、前記(1)記載のイソ
ブチレン系重合体の製造方法、 (5)数平均分子量が500〜200.000であり、
前記式(IV)で表わされる末端及び前記式(V)で表
わされる末端をそれぞれ全末端量の3%以上含有するイ
ソブチレン系重合体と、前記−紋穴(I[)で表わされ
る有機化合物とのフリーゾルタラフッ型反応を行なうこ
とを特徴とする、前記(11記載のイソブチレン系重合
体の製造方法、(6)(A)イソブチレンを含有するカ
チオン重合性モノマー、 (B)開始剤兼連鎖移動剤としての一般式(IV):〔
式中、Yはハロゲン原子又はR’ Coo−基(R7は
一価の有機基)を示す。R4は多価芳香環基又は置換も
しくは未置換の多価脂肪族炭化水素基を示す。R6及び
R6は、同−又は異なって、水素原子又は置換もしくは
未置換の一価炭化水素基を示す。但し、R4が多価脂肪
族炭化水素基を示す場合には、R6及びR6は共に水素
原子であることはない。〕 で表わされる基を有する有機化合物、及び(C)ルイス
酸 を混合して前記(A)のイソブチレンを含有するカチオ
ン重合性モノマーを重合させ、次いでこの反応溶液中に (D)前記−紋穴(I[[)で表わされる有機化合物を
添加してフリーデルクラフッ型反応を行なうことを特徴
とする、前記(1)記載のイソブチレン系重合体の製造
方法、 (7)(A)イソブチレンを含有するカチオン重合性モ
ノマー、 (B)開始剤兼連鎖移動剤としての前記−紋穴(VI)
で表わされる基を有する有機化合物、CG)ルイス酸、
及び (D)前記−紋穴(II)で表わされる有機化合物を混
合して前記(A)のイソブチレンを含有するカチオン重
合性モノマーの重合反応を行なうと同時にフリーデルク
ラフッ型反応を行なうことを特徴とする、前記(1)記
載のイソブチレン系重合体の製造方法、 に関する。
本発明のアリル末端重合体を用いてジメトキシメチルシ
リル基のような架橋性シリル基末端重合体を得た場合、
この重合体は容易にゲル化しないというすぐれた特徴を
有する。
また本発明のアリル末端重合体の製造法では重合とアリ
ル基の導入を1ポツトで行うことが可能であり、しかも
前記−紋穴(I[)で表わされる有機化合物を重合開始
前に添加する系では、より分子量のそろった重合体を得
ることができる。
さらに本発明のアリル末端重合体の製造法では、原料重
合体として不飽和末端重合体を用いることができるので
、イソブチレンの重合において重合触媒として不飽和末
端重合体を副成する安価なルイス酸を使用でき、−30
℃という比較的高い温度でも良好な重合体を得られると
いう利点も有する。
本発明のイソブチレン系重合体は、数平均分子量が50
0〜200.000であり、1分子当り少なくとも1.
1個の一般式(■): 〔式中、R1及びR2は一価の有機基又は水素原子を示
し、同じでも異なっていてもよい。〕で表わされる末端
を有するものである。
ここで、R1及びR2に関して一価の有機基としては、
アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、フェノキ
シ基等があげられる。アルキル基としては、通常炭素数
1〜10の直鎖状又は分枝状のものが好ましく、アルコ
キシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、アリロキシ
基等が例示される。
本発明のイソブチレン系重合体は、数平均分子量が50
0〜200.000であり、好ましくは2.000〜1
5.000である。また、一般式(1)で表わされる末
端を1分子当り少なくとも1.1個を有するものである
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、次の方法
が挙げられる。
(製造方法1) 数平均分子量が500〜200.000であり、1分子
当り少なくとも1.1個の一般式(π):〔式中、Wは
ハロゲン原子又はR3COO−基(R’は一価の有機基
)を示す。〕 で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と一般
式(■): 〔式中、R1及びR2は前記に同じ。〕で表わされる有
機化合物とのフリーデルクラフッ型反応を行なうことに
より製造することができる。
ここで、一般式(II)に関し、Wはハロゲン原子又は
R” Coo−基を示す。
また、フリーデルクラフッ型反応の際に用いられる前記
一般式(II[)で表わされる有機化合物としては、一
般式(III)に該当するものである限り従来公知のも
のを広く使用でき、好ましくは具体的に次のようなもの
が例示される。
前記フリーデルクラフッ型反応は、溶媒中及び無溶媒下
のいずれでも進行する。溶媒としては、通常のフリーデ
ルクラフッ型反応に用いられ得るものを広く使用でき、
具体的にはn−ヘキサン、n−ペンタン、n−へブタン
、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素化合物、塩化メ
チレン、四塩化炭素、クロロホルム、1. 1−ジクロ
ロエタン、塩化エチル等のハロゲン化炭化水素化合物、
トルエン、クロロベンゼン、キシレン等の芳香族系化合
物、二硫化炭素等の有機硫黄化合物、ニトロメタン、ニ
トロエタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物を好まし
く例示できる。これらの溶媒は、1種単独で使用しても
よいし、2種以上混合して使用してもよい。
本発明において、フリーデルクラフッ型反応の際に用い
られるルイス酸としては、通常のフリーデルクラフッ型
反応に用いられているものをいずれも使用できるが、例
えばT f CI!4 、BFs  ・0 (Cs H
s)* 、5nC14、Aj!(,1s等が好ましく、
特に5nCI!4、AltClsが好ましい。
前記ルイス酸の使用量としては、イソブチレン系重合体
の総官能基量の0.1〜20倍程度が好ましく、0.5
〜8倍程度が更に好ましい。
前記フリーゾルタラフッ型反応は、−70〜100℃の
温度範囲で進行するが、0〜40°Cで行なうのが好ま
しい。また該反応の反応時間は、用いられるルイス酸の
種類や量及び反応スケール等により異なり一概には言え
ないが、通常0.1〜72時間程度、好ましくは2〜2
4時間程度である。
(製造方法2) また、本発明の製造方法では、数平均分子量が500〜
200.000であり、1分子当り少なくともl。
1個の式(IV): で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と前記
一般式(III)で表わされる有機化合物とのフリーデ
ルクラフッ型反応を行なうことにより製造することがで
きる。
フリーデルクラフッ型反応の条件については、前記の製
造方法1と同様である。
(製造方法3) また、製造方法2と同様に、数平均分子量が50θ〜2
00.000であり、1分子当り少なくとも1.1個の
式(V): で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と前記
一般式(I[)で表わされる有機化合物とのフリーデル
クラフッ型反応を行なうことにより製造することができ
る。
フリーデルクラフッ型反応の条件については、前記の製
造方法lと同様である。
(製造方法4) 更に、本発明の製造方法では、数平均分子量が500〜
200.000であり、前記式(IV)で表わされる末
端及び前記式(V)で表わされる末端をそれぞれ全末端
量の3%以上含有するイソブチレン系重合体と、前記一
般式(I[r)で表わされる有機化合物とのフリーデル
クラフッ型を行なうことにより製造することができる。
フリーデルクラフッ型反応の条件については、前記の製
造方法1と同様である。
(製造方法5) また、本発明の製造方法には次のような方法も含まれる
方法■ (A)イソブチレンを含有するカチオン重合性モノマー
、 (B)開始剤兼連鎖移動剤としての一般式(IV):(
式中、Yはハロゲン原子又はR4COO−基(R7は一
価の有機基)を示す。R4は多価芳香環基又は置換もし
くは未置換の多価脂肪族炭化水素基を示す。R6及びR
6は、同−又は異なって、水素原子又は置換もしくは未
置換の一価炭化水素基を示す。但し、R4が多価脂肪族
炭化水素基を示す場合には、Rs及びR6は共に水素原
子であることはない。〕 で表わされる基を有する有機化合物、及び(C)ルイス
酸 を混合して前記(A)のイソブチレンを含有するカチオ
ン重合性モノマーを重合させ、次いでこの反応溶液中に (D)前記一般式(I[I)で表わされる有機化合物を
添加してフリーゾルタラフッ型反応を行なうことにより
製造することができる。
方法■ (A)イソブチレンを含有するカチオン重合性モノマー
、(B)開始剤兼連鎖移動剤としての前記−般式(VI
)で表わされる基を有する有機化合物、(C)ルイス酸
、及び(D)前記一般式(II[)で表わされる有機化
合物を混合して前記(A)のイソブチレンを含有するカ
チオン重合性モノマーの重合反応を行なうと同時にフリ
ーデルクラフッ型反応を行なうことにより製造すること
ができる。
ここで、(A)イソブチレンを含有するカチオン重合性
モノマーとは、イソブチレンのみかならなるモノマーに
限定されるものではなく、イソブチレンの50重量%(
以下単に「%」と記す)以下をイソブチレンと共重合し
得るカチオン重合性モノマーで置換したモノマーを意味
する。
イソブチレンと共重合し得るカチオン重合性モノマーと
しては、例えば炭素数3〜12のオレフィン類、共役ジ
エン類、ビニルエーテル類、芳香族ビニル化合物類、ビ
ニルシラン類、アリルシラン類等が挙げられる。これら
の中でも炭素数3〜12のオレフィン類及び共役ジエン
類が好ましい。
前記イソブチレンと共重合し得るカチオン重合性モノマ
ーの具体例としては、例えばプロピレン、1−ブテン、
2−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−2
−ブテン、ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘキ
セン、ビニルシクロヘキサン、ブタジェン、イソプレン
、シクロペンタジェン、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレン
、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、モノクロロ
スチレン、ジクロロスチレン、β−ピネン、インデン、
ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン
、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメトキ
シシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジクロロ
シラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメチル
シラン、!。
3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキ
サン、トリビニルメチルシラン、テトラビニルシラン、
アリルトリクロロシラン、アリルメチルジクロロシラン
、アリルジメチルクロロシラン、アリルジメチルメトキ
シシラン、アリルトリメチルシラン、ジアリルジクロロ
シラン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジメチル
シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジ
メトキシシラン等が挙げられる。これらの中で、例えば
プロピレン、■−ブテン、2−ブテン、スチレン、ブタ
ジェン、イソプレン、シクロペンタジェン等が好適であ
る。これらイソブチレンと共重合し得るカチオン重合性
モノマーは、1種単独でイソブチレンと併用してもよい
し、2種以上で併用してもよい。
(B)開始剤兼連鎖移動剤は、前記一般式(VI)で表
わされる基を有する有機化合物であり、その例としては
、例えば一般式(■): AY’  n             (■)〔式中
、Aは1〜4個の芳香環を有する基を示す。
Y′は一般式(■) (式中、R’、R”及びYは前記に同じ。)で表わされ
る芳香環に結合した基を示す。nは1〜6の整数を示す
。〕 で表わされる化合物、 一般式(■): BZm          (IX) 〔式中、Bは炭素数4〜40の炭化水素基を示す。
Zは第3級炭素原子に結合したハロゲン原子又はR4C
OO−基(R’は前記に同じ)を示す。mは1〜4の整
数を示す。〕 で表わされる化合物、及びα−ハロスチレン単位を有す
るオリゴマー等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。これらの化合物は単独で用いてもよいし、
2種以上併用してもよい。
一般式(■)で表わされる化合物における1〜4個の芳
香環を有する基であるAは、縮合反応により形成された
ものでもよく、非縮合系のものでもよい。このような芳
香環を有する基の具体例としては、例えば1〜6価のフ
ェニル基、ビフェニル基、ナフタレン基、アントラセン
基、フェナンスレン基、ピレン基、Ph−(CH,) 
IX−Ph基(Phはフェニル基、lは1−10の整数
)等が挙げられ、これらの芳香環を有する基は炭素数1
〜20の直鎖及び(又は)枝分れの脂肪族炭化水素基や
、水酸基、エーテル基、ビニル基等の官能基を有する基
、ハロゲン原子等で置換されていてもよい。
一方、一般式(IX)で表わされる化合物におけるZは
、第3級炭素原子に結合したF、 CI!、Br、Iの
如きハロゲン原子又はR’ Coo−基であり、一般式
(IX)におけるBは炭素数4〜4oの炭化水素基であ
り、好ましくは脂肪族炭化水素基であり、この炭素数が
4未満になるとハロゲン原子又はR” Coo−基の結
合する炭素が第3級炭素原子でなくなり、重合が進みに
(くなって好適に使用し難くなる。
開始剤兼連鎖移動剤として用いることができるα−ハロ
スチレン単位を有するオリゴマーとしては、例えばα−
クロロスチレンのオリゴマーや、α−クロロスチレンと
これと共重合し得る単量体とを共重合させたオリゴマー
等が挙げられる。
本発明の方法において、一般式(VI)で表わされる結
合状態のハロゲン原子又はR7C0〇−基を2個以上有
する化合物、又は一般式(VI)で表わされる結合状態
のハロゲン原子又はR7Co。
−基と他の反応性官能基とを有する化合物を開始剤兼連
鎖移動剤として用いると、両末端官能性の重合体、所謂
テレケリツク重合体を得ることができ、その末端官能化
度を高くできるので非常に有効である。
前記開始剤兼連鎖移動剤の具体例としては、例えば 一 32− 〇Hs 、 〔Yは前記に同じ。〕 α−クロロスチレンのオリゴマーのよウナハロケン原子
含有有機化合物又はR4COO−基含有有機化合物が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。これら
化合物の中でも のような安定な炭素陽イオンを生成し易い−C(CH,
)、C/又は−C(CH,) 2Brを有するハロゲン
原子含有有機化合物や、= 35− ■ C二〇 CH。
のようなCH3COO−基含有有機化合物等が好ましい
これらの化合物は、開始剤兼連鎖移動剤として使用され
る成分であり、本発明では、1種又は2種以上混合して
用いられる。また、これらの化合物の使用量を調節する
ことにより、得られるポリマーの分子量をコントロール
することができる。
本発明では、上記の化合物を、通常イソブチレンを含有
するカチオン重合性モノマーに対して、0゜01〜20
%程度、好ましくは0.1〜10%程度の割合で使用す
るのがよい。
本発明において重合反応時に用いられる(C)ルイス酸
は、触媒として使用される成分である。かかるルイス酸
としては、従来公知のものを広く使用でき、例えば、A
lIC1s 、5nCj’1、TiC74、VCj’s
 、Feclx 、BFs等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。これらのルイス酸のうちA 
j’ Cj? 3 、S n CI! 4及びT i 
CI! 4が好ましい。ルイス酸の使用量は、前記開始
剤兼連鎖移動剤である一般式(VI)で表わされる基を
有する有機化合物中のYのモル数に対して0.0001
〜10倍程度が好ましく、2〜5倍程度がより好ましい
本発明において、重合溶剤としては、不活性溶剤である
限り従来公知のものを広く使用でき、その具体例として
は、例えばクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、
クロロエタン、塩化メチレン、1.1−ジクロロエタン
、1.2−ジクロロエタン、1.l、1−)ジクロロエ
タン、1,1゜2−トリクロロエタン、1.1,2.2
−テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン等のハロ
ゲン化炭化水素化合物、n−ヘキサン、n−ペンタン等
の脂肪族炭化水素化合物、ニトロメタン、ニトロエタン
、1−二トロプロパン、2−ニトロプロパン、ニトロベ
ンゼン、ニトロトルエン、0−lm−もしくはp−ジニ
トロベンゼン等のニトロ基を有する化合物等が挙げられ
る。これらは、1種単独で、又は2種以上混合して使用
される。
本発明の重合反応を行なうに当たっては、一つの容器に
前記重合溶剤である不活性溶剤、前記イソブチレンを含
有するカチオン重合性モノマー、前記開始剤兼連鎖移動
剤、前記重合反応時に用いるルイス酸、さらに場合によ
っては前記一般式(I[)で表わされる有機化合物等を
順次仕込んでいくバッチ法でもよいし、前記不活性溶剤
、前記カチオン重合性モノマー、前記開始剤兼連鎖移動
剤、前記重合反応時に用いるルイス酸等をある系内に連
続的に仕込みながら反応させ、更に取り出される連続法
でもよい。
本発明の方法において、重合温度としては、−120〜
θ℃程度が好ましく、−60〜−10″C程度がより好
ましい。
本発明における前記一般式(II): 〔式中、Wは前記に同じ。〕 で表わされる末端を、全末端官能基の95%以上の高純
度で得るためには、重合温度を一50°C以下にするこ
とが好ましい。また前記式(IV)で表わされる末端及
び前記式(V)で表わされる末端をそれぞれ3%以上含
有するイソブチレン系重合体を得る場合には、重合温度
は−50〜−10″C程度とするのがよい。
重合時間は、反応容器を冷却する能力や重合のスケール
等により異なり一概には言えないが、通常1〜300分
程度、好ましくは5〜120分程度である。また重合時
のモノマー濃度としては、0.1〜8モル/l程度が好
ましく、0.5〜5モル/Il程度がより好ましい。
本発明の方法では、重合開始前あるいは重合終了後に、
重合系中に前記一般式(I[)で表わされる有機化合物
を添加することにより、lボットで末端にアリル基を有
するイソブチレン系重合体を得ることができ、る。
1ポツトで上記重合反応とフリーデルクラフッ型反応を
行なう際の溶媒としては、塩化メチレン、四塩化炭素、
クロロホルム、1. 1−ジクロロエタン、塩化エチル
等のハロゲン化炭化水素、トルエン、クロロベンゼン等
の芳香族系化合物、ニトロメタン、ニトロエタン、ニト
ロベンゼン等のニトロ化合物が好ましく、これらの溶媒
は、1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して使
用してもよい。
また、ルイス酸としては、AlCl!z 、5nCIt
 a 、T t Ci4等が好ましい。
また、前記一般式(I[)で表わされる有機化合物は、
重合開始前に添加しても重合終了後に添加してもよいが
、重合開始前に添加した系では、より分子量のそろった
重合体が得られるという傾向がある。
また、lボットで末端にアリル基を有するイソブチレン
系重合体を製造する際には、重合反応を一り0℃〜−1
O℃で行なった後、フリーデルクラフッ型反応を0〜4
0℃で行なうのが好ましいが、重合条件によっては、−
60〜−10″Cで重合反応を行なうと同時にフリーデ
ルクラフッ型反応を完結させて、末端にアリル基を有す
るイソブチレン系重合体を得ることも可能である。
通常、重合反応は5〜120分程度、フリーデルクラフ
ッ型反応は2〜24時間程度行なうのが好ましい。
〔発明の効果〕
本発明の方法を用いることにより、末端にアリル基を有
し、かつ末端をジメトキシメチルシリル基に変換した後
も容易にゲル化しないようなイソブチレン系重合体を得
ることが可能となった。
さらに本発明の方法では、lボットで、末端にアリル基
を有するイソブチレン系重合体を得ることが可能であり
、しかも前記一般式(I)で表わされる有機化合物を重
合開始前に添加する系では、より分子量のそろった重合
体を得ることができる。
さらに本発明の方法を前記特開昭63−105005号
公報と比較すると、BCj22 という高価なルイス酸
を用いる必要がないこと、および−30°Cという比較
的高い温度でも良好な重合体を得られる等、コスト的に
存利な点が多い。
〔実施例〕
以下に実施例を掲げて本発明をより一層明らかにする。
実施例1 一般式(X): CH。
〔式中、R” l;!  −(−CH,−CH−7−C
ACH。
(aは0又は1〜100の整数)を示す。R9は100
の整数)を示す。R1Gは 100の整数)を示す。〕 で表わされるイソブチレン系重合体(M n = 50
00、Mw/Mn =1.5) 2.Og、アリルフェ
ニルニーテルロミリモル及び塩化メチレン10m1を5
0m1のナスフラスコ中に加え、マグネチックスターラ
ーを用いて攪拌した。このようにして得られた均一溶液
中に四塩化スズ6ミリモルを加えた後、室温で密閉系で
6時間攪拌した。その後、塩化メチレン溶液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液20m1と共に振盪し、更に水道
水20m1で2回洗浄した。更に塩化メチレン溶液を5
1nlまで濃縮し、100 rn(!のアセトンにこの
濃縮溶液を注ぎ込んで重合体を沈澱分離させた。このよ
うにして得られた重合体を再び30m1のへキサンに溶
解させ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した後
ヘキサンを減圧留去して、目的とするイソブチレン系重
合体を得た。
得られたポリマーの収量より収率を算出すると共に、M
n及びMW/MnをGPC法により、また末端構造を’
 H−NMR(300MHz)法等により各構造に帰属
するプロトンの共鳴信号の強度を測定、比較することに
より求めた。結果を第1表に示す。
実施例2 原料であるイソブチレン系重合体を一般式(): %式% (dはO又は1〜100の整数)を示す。R”はは1−
100の整数)を示す。R”は は1〜100の整数)を示す。〕 で表わされるイソブチレン系重合体(Mn=5000、
M w/ M n = 1.5)とする以外は実施例1
と同様に反応を行い、得られたイソブチレン系重合体を
精製し、評価した。結果を第1表に併せて示す。
第1表 実施例1及び実施例2の結果からアリルフェニルエーテ
ルを用いた場合、塩素原子を有する末端及び前記式(N
)で表わされる末端は定量的にアリル基を有する末端に
変換されることが明らかになった。
実施例3 200 mlの耐圧ガラス製容器に、三方コックを取付
けて、真空ラインで真空に引きながら重合容器を100
℃で1時間加熱することにより乾燥させ、室温まで冷却
後、三方コックを用いて窒素で常圧に戻した。
その後、三方コックの一方から窒素を流しながら、注射
器を用いてオートクレーブに式で表わされるトリクミル
クロライド1ミリモルを水素化カルシウム処理により乾
燥させた塩化メチレン40dに溶かした溶液を加えた。
次に、酸化バリウムを充填したカラムを通過させること
により脱水したイソブチレンが5g入っているニードル
バルブ付耐圧ガラス製液化ガス採取管を三方コックに接
続した後、容器本体を一70°Cのドライアイス−アセ
トン浴に浸漬し、重合容器内部を攪拌しながら1時間冷
却した。冷却後、真空ラインにより内部を減圧にした後
、ニードルバルブを開け、イソブチレンを耐圧ガラス製
液化ガス採取管から重合容器に導入した。その後、三方
コックの一方から窒素を流すことにより常圧に戻し、更
に攪拌下に1時間冷却を続け、重合容器内を一70″C
まで冷却した。
次に、四塩化スズ10ミリモルを、塩化メチレン20−
で希釈した溶液(−30℃)を注射器を用いて三方コッ
クから添加して重合を開始させ、60分経過した時点で
アリルフェニルエーテル10ミリモルを注射器を用いて
三方コックから添加した。
その後、反応溶液を室温で6時間攪拌した後、 。
100 mlの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と共に振
盪した後、有機層を水100−で2回洗浄した。有機層
を10艷に濃縮し、300−のアセトン中にこれを攪拌
しながら加えることによりポリマーを沈澱分離させた。
このようにして得られたポリマーを80m(lのn−ヘ
キサンに溶解させ、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、
濾過し、n−へキサンで減圧留去することにより、イソ
ブチレン系重合体を得た。
このようにして得たイソブチレン系重合体を実施例1と
同様にして評価した。結果を第2表に示す。
実施例4 重合反応時の温度を一30°Cとする以外は実施例3と
同様にしてイソブチレン系重合体を製造し、評価した。
結果を第2表に併せて示す。
比較例1 重合開始後60分を経過した時点でアリルフェニルエー
テルのかわりに一40℃以下に冷却したメタノールを添
加して重合を停止させること以外は実施例4と同様にし
てイソブチレン系重合体を製造し、評価した。結果を第
2表に併せて示す。
実施例4と比較例1の結果より、いったん生成した前記
式(IV)、式(V)で表わされる末端が、それぞれア
リルフェニルエーテルと反応していることが明らかにな
った。
実施例5 アリルフェニルエーテル10ミリモルを重合開始前に添
加し、重合開始後には加えなかったこと以外は実施例4
と同様にしてイソブチレン系重合体を製造し、評価した
。結果を第2表に併せて示す。
実施例4と実施例5の結果より、アリルフェニルエーテ
ルを重合開始前に添加することにより、分子量のより揃
った(すなわちMw/Mn値の小さい)イソブチレン系
重合体を得ることができることが明らかになった。
〔以下余白〕
第2表から、実施例3の方法に従えば、末端にアリル基
を有するイソブチレン系重合体をワンポットで得られる
ことが明らかである。
また第2表から、実施例4の方法に従えば、重合反応を
一30°Cという比較的高い温度で行い且つワンポット
で末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体が得ら
れることが明らかである。この実施例4の方法は、末端
にアリル基を有するイソブチレン系重合体を製造するた
めの方法としては、特に大規模な冷却装置を必要とせず
、かなり低コストなものであり、実用的である。
実施例6 実施例5の方法で得られた重合体の末端のアリル基をジ
メトキシメチルシリル基に変換したもの約0.5gを5
mlのサンプルビン中にとり、密閉系、室温で放置して
ゲル化するまでの日数を調べた。
結果を第3表に示す。
比較例2 末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体として、
前記特開昭63−105005号公報記載の方法で製造
したものを用いたこと以外は、実施例6と同様にして、
ゲル化するまでの日数を調べた。結果を第3表に併せて
示す。
比較例3 末端にアリル基を有するイソブチレン系重合体として、
上記特開昭62−166199号公報記載の方法で製造
したものを用いたこと以外は、実施例6と同様にして、
ゲル化するまでの日数を調べた。結果を第3表に併せて
示す。
第3表 第3表の結果より、本発明の方法で製造したイソブチレ
ン系重合体が、最もゲル化しにくいジメトキシメチルシ
リル基末端オリゴマーを与えることが明らかとなった。
特許出願人 鐘淵化学工業株式会社

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)数平均分子量が500〜200,000であり、
    1分子当り少なくとも1.1個の一般式( I ):▲数
    式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1及びR^2は一価の有機基又は水素原子
    を示し、同じでも異なっていてもよい。〕で表わされる
    末端を有するイソブチレン系重合体。
  2. (2)数平均分子量が500〜200,000であり、
    1分子当り少なくとも1.1個の一般式(II):▲数式
    、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、Wはハロゲン原子又はR^3COO−基(R^
    3は一価の有機基)を示す。〕 で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と一般
    式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^1及びR^2は前記に同じ。〕で表わされ
    る有機化合物とのフリーデルクラフツ型反応を行なうこ
    とを特徴とする、請求項(1)記載のイソブチレン系重
    合体の製造方法。
  3. (3)数平均分子量が500〜200,000であり、
    1分子当り少なくとも1.1個の式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と一般
    式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^1及びR^2は前記に同じ。〕で表わされ
    る有機化合物とのフリーデルクラフツ型反応を行なうこ
    とを特徴とする、請求項(1)記載のイソブチレン系重
    合体の製造方法。
  4. (4)数平均分子量が500〜200,000であり、
    1分子当り少なくとも1.1個の式(V): ▲数式、化学式、表等があります▼(V) で表わされる末端を有するイソブチレン系重合体と一般
    式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^1及びR^2は前記に同じ。〕で表わされ
    る有機化合物とのフリーデルクラフツ型反応を行なうこ
    とを特徴とする、請求項(1)記載のイソブチレン系重
    合体の製造方法。
  5. (5)数平均分子量が500〜200,000であり、
    式(IV): ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされる末端及び式(V): ▲数式、化学式、表等があります▼(V) で表わされる末端をそれぞれ全末端量の3%以上含有す
    るイソブチレン系重合体と、 一般式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^1及びR^2は前記に同じ。〕で表わされ
    る有機化合物とのフリーデルクラフツ型反応を行なうこ
    とを特徴とする、請求項(1)記載のイソブチレン系重
    合体の製造方法。
  6. (6)(A)イソブチレンを含有するカチオン重合性モ
    ノマー、 (B)開始剤兼連鎖移動剤としての一般式(IV):▲数
    式、化学式、表等があります▼(VI) 〔式中、Yはハロゲン原子又はR^7COO−基(R^
    7は一価の有機基)を示す。R^4は多価芳香環基又は
    置換もしくは未置換の多価脂肪族炭化水素基を示す。R
    ^5及びR^6は、同一又は異なって、水素原子又は置
    換もしくは未置換の一価炭化水素基を示す。但し、R^
    4が多価脂肪族炭化水素基を示す場合には、R^5及び
    R^6は共に水素原子であることはない。〕 で表わされる基を有する有機化合物、及び (C)ルイス酸 を混合して前記(A)のイソブチレンを含有するカチオ
    ン重合性モノマーを重合させ、次いでこの反応溶液中に (D)一般式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^1及びR^2は前記に同じ。〕で表わされ
    る有機化合物を添加してフリーデルクラフツ型反応を行
    なうことを特徴とする、請求項(1)記載のイソブチレ
    ン系重合体の製造方法。
  7. (7)(A)イソブチレンを含有するカチオン重合性モ
    ノマー、 (B)開始剤兼連鎖移動剤としての一般式(VI):▲数
    式、化学式、表等があります▼(VI) 〔式中、Y、R^4、R^5及びR^6は前記に同じ。 〕で表わされる基を有する有機化合物、 (C)ルイス酸、及び (D)一般式(III): ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R^1及びR^2は前記に同じ。〕で表わされ
    る有機化合物を混合して前記(A)のイソブチレンを含
    有するカチオン重合性モノマーの重合反応を行なうと同
    時にフリーデルクラフツ型反応を行なうことを特徴とす
    る、請求項(1)記載のイソブチレン系重合体の製造方
    法。
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