JPH04153911A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH04153911A
JPH04153911A JP27807890A JP27807890A JPH04153911A JP H04153911 A JPH04153911 A JP H04153911A JP 27807890 A JP27807890 A JP 27807890A JP 27807890 A JP27807890 A JP 27807890A JP H04153911 A JPH04153911 A JP H04153911A
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JP
Japan
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magnetic recording
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JP27807890A
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English (en)
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Katsumi Ryomo
克己 両毛
Yutaka Tsunoishi
裕 角石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、非磁性支持体と磁性層及びハック層よりなる
磁気記録媒体の改良に関する。
(発明の背景) −iにオーディオ用、ビデオ用、コンピューター用(デ
ィスク、メモリーテープ)等の磁気記録媒体として、強
磁性微粉末を結合剤(バインダー)中に分散させた磁性
層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体が用いられて
いる。
近年、これらの磁気記録媒体は高密度記録が要求され、
強磁性微粉末の微粒子化、合金粉末化、高充填化、磁気
記録媒体の超平滑表面化などにより信号/雑音のより高
信号化やより低雑音化が望まれている。又、同一面積で
高密度記録を行うには磁気記録媒体への書き込み量や呼
び込み量の増大化が必要でこれは記録波長の短縮化(約
0.5μm)や記録幅の狭幅化(約10〜20μm)が
試みられている。また同一時間で高密度記録を行うには
記録面積の増加(磁気記録媒体の高速搬送)が試みられ
ている。この為高密度記録には磁気記録媒体の厚みの薄
手化が必須の技術である。この高速搬送適性の為走行耐
久性や帯電防止特性、ヘッド・クリーニング特性は不可
欠であり、この目的のためカーボン・ブランクやモース
硬度が8以上の研磨剤と称されるフィラーが用いられ、
具体的にはUSP3630910号、USP38334
12号、USP4614685号、USP453925
7号、特開昭59−193533号等に開示されている
。また磁気記録媒体の厚みの薄手化のために磁性層やハ
ック層、非磁性支持体の薄手化か工夫されている。
しかしこれらの技術をもってしてもテープの薄手化に伴
う走行耐久性やヘッド当たり違いによる出力の低下を充
分満足することは極めて困難であった。この原因は磁気
記録媒体の薄手化のために失われる剛性が薄手化で無く
なった厚みの3乗で失われるため、剛性の回復が難しい
事による。即ち10%の厚み減少により失われるヤング
率は27%である。20%の厚み減少により失われるヤ
ング率は49%である。この厚みの減少により失われる
ヤング率は、テープエツジダメージ、へ。
「当たり、出力等の劣化をもたらす。
本発明者等はこのテープ1手化により失われるヤング率
を回復する方法を確立し、走行耐久性、ヘッド当たり、
出力等を飛躍的乙こ向上せしめ得ることにより本発明を
考案するに到った。
(発明の目的) 本発明の目的は磁気記録媒体を構成する強磁性微粉末、
バインダー、カーボン・ブラック、研磨剤、潤滑剤を含
む磁性層を非磁性支持体上に設け、及びもしくはバイン
ダー、カーボン・ブラックを含むバック層を磁性層とは
反対面の非磁性支持体上に設けてなる全厚みが15μm
以下の磁気記録媒体において、走行耐久性、ヘッド当た
り、出力等を大幅に改良するものである。
(発明の構成) すなわち本発明の上記目的は、非磁性支持体の一方の面
に強磁性粉末、バインダーを含む磁性層を形成してなる
磁気記録媒体において、前記磁性層表面、又は前記磁性
層と前言己卯磁性支持体との間又は前記非磁性支持体の
他方の面に該非磁性支持体より襄いヤング率をもつ存機
塗布層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体によって
達成できる。
又本発明の上記目的は、非磁性支持体上の一方の面に強
磁性粉末、バインダーを含む磁性層を設け、他方の面に
バック層を設けた磁気記録媒体において前記磁性層表面
及び/又はハック層表面の少なくとも一面に前記非磁性
支持体より高いヤング率をもつ有機塗布層を設けたこと
を特徴とする磁気記録媒体によって達成できる。更に好
ましくは本発明の上記目的は、前記塗布層がシアノアク
リレートおよび/又はシアノアクリレート誘導体より成
ることを特徴とする請求項(1)及び(2)項記載の磁
気記録媒体によって達成できる。
すなわち本発明は、磁気記録媒体のヤング率を向上させ
る手段を提供するものであるが従来高弾性率の支持体と
してポリエチレンナフタレート(PEN)が知られてい
るが、裂けやすい、コストが高い等の問題がある。ポリ
エチレンテレフタレート(PET)は高いヤング率が達
成できないが耐久性はあり、コストも手頃である。そこ
で本発明は二〇PETの使いこなしを検討した結果、シ
アノアクリレート及び/又はシアノアクリレート誘導体
を塗布した高ヤング率の塗布層を設けるとその被膜はP
ETよりもヤング率が高くなり、磁気記録媒体全体とし
て腰が強くなり、へ、ド当りが良好となることがわかっ
た。この塗布層に要求される特性は硬くて、しかも接着
性の強いものである必要がある。ただ硬いだけで接着性
が弱いとパリバリし、もろくてはがれやすいという問題
が生しる。シアノアクリレートやシアノアクリレート誘
導体では硬くて接着性の良い優れた効果を発揮する。
本発明の磁気記録媒体は強磁性微粉末、バインダー、カ
ーボン・ブラック、研磨剤、潤滑剤を含む磁性層を非磁
性支持体上に設けて、及びもしくは磁性層を設けた非磁
性支持体上の反対側の面に磁性層あるいは非磁性粉体と
バインダーを含むハック層を設けた基本構造を有するも
のである。
本発明者等は、強磁性微粉末、バインダー、を含む磁性
層を非磁性支持体上に設け、及び或いはバインダー、非
磁性微粉末を含むハック層を磁性層とは反対面の非磁性
支持体上に設けてなる磁気記録媒体において、当該磁性
層及びもしくはハック層及びもしくは非磁性支持体上に
ヤング率の大きい層を形成するか、オーバーコートする
事により耐久性、ヘッド当たり、出力を著しく向上せし
めることができる。ヤング率の大きい層を形成するか、
オーバーコートする化合物としてはシアノアクリレート
あるいはシアノアクリレート誘導体、あるいはメタアク
リロイルイソシアネート系化合物である。
本発明で用いるシアノアクリレートは、下記−般式(1
)を持つものである。
N CH,=C一般式(I) 0OR (R=−CH3、−CHl−CHs、−CHz−CHz
−C1h、 −C[I(CHz)z、CHz−CHz−
C1h−CFIff、−CHz−CFI(CI+) z
等の炭素数が1〜8の直鎖あるいは分岐アルキル基、こ
れら化合物の合成法に関しては、米国特許第2.467
.926号、同特許2,721.858号、同特許3,
463.804号等を参照することが出来る。
本発明で用いるメタアクリロイルイソシア第一トは、下
記一般式(I[)を持つものである。
CH,=C一般式(II) C(=0)NGO (R=−C)13、−CHl−CHs、−CHz−CH
z−CH3、−CH(CH3) 2、CHz−CHt−
C1h−CHb、−C)b−CH(CH3) z等の炭
素数が1〜8の直鎖あるいは分岐アルキル基、を示す) 本発明で用いるシアノアクリレートあるいはメタアクリ
ロイルイソシアネートは、0.O1〜2μmlEみて塗
布、あるいはこの厚み相当でオーバーコートする事が好
ましい。本発明で用いるシアノアクリレートあるいはメ
タアクリロイルイソシアネートの処理する時期は、非磁
性支持体上に塗設する場合は塗布液あるいはハック液を
塗設するまえ、またオーバーコートする場合は塗布液あ
るいはバック液を塗設したあとのいずれかの工程で行え
ば良い。本発明で用いるシアノアクリレートあるいはメ
タアクリロイルイソシアネートは併用しても差し支えな
い。
これらの化合物により形成される塗布層、オーバーコー
トされた層は、微量の水により高分子化し非常に硬い層
ないしは膜が得られる。この膜、層が磁気記録媒体のヤ
ング率上昇に寄与する。
磁気記録媒体の全厚みは15μm以下の場合に顕著に効
果がある。非磁性支持体の厚みとしては、12μm以下
の場合に顕著に効果がある。磁性層の厚みは1〜5μm
であることが好ましい。
塗布層のヤング率の測定は通常のASTM  D63B
−82に基づくが、その方法としては、磁気記録媒体全
体のヤング率より、塗布層を設けない場合のヤング率を
引き算するか、又は塗布層をヤング率を測定できるほど
に厚くして測定するかのいずれかによる。
本発明に使用する強磁性微粉末としては、T−Fe、0
3、Co含有(被着、変性、ドープ)のγ−Fezes
 、Fe30a 、Co含有(被着、変性、ドープ)の
FezOn、1−FeOx、 Co含有(被着、変性、
ドープ)のr −FeOx (X=1.33〜1.50
)、Crag、Co−N1−P合金、Co−N1−Fe
−B合金、Fe−Ni−Zn合金、Ni−Co合金、C
o−Ni−Fe合金など、公知の強磁性微粉末が使用で
き、具体的には、特公昭44−14090号、特公昭4
5−18372号、特公昭47−22062号、特公昭
47−22513号、特公昭46−28466号、特公
昭46−38755号、特公昭47−4286号、特公
昭47−12422号、特公昭47−17284号、特
公昭47−18509号、特公昭47−18573号、
特公昭39−10307号、特公昭4B−29280号
、特公昭48−39639号、特公昭5B−29605
号、特公昭60−44254号、特開昭59−1266
05号、米国特許3026215号、同3031341
号、同3100194号、同3242005号、同33
89014号などに記載されている。これら強磁性微粉
末の粒子サイズは約0.005〜1ミクロンの長さで、
軸長/軸幅の比は、1/1〜50/1程度である。又、
これらの強磁性微粉末の比表面積は1〜80rrf/g
、より好ましくは20〜60ポ/g、抗磁力(He)は
250〜25000e、含水率は0.1〜2゜0wt%
、PHは3〜11(5g磁性体/100g水)である。
これらの強磁性微粉末の表面に、後に述べる表面処理剤
、分散剤、潤滑剤、帯電防止剤等をそれぞれ目的の為に
分散に先立って溶剤中で含浸させて、吸着させてもよい
。本発明の磁気記録媒体はこれら強磁性微粉末が結合剖
中に分散された磁性層を非磁性支持体上に設けたもので
ある。このほか110000pp以下の量で記載以外の
元素(Sr、 Pd、 ’Wn、 Cd、 Al11S
i、Na、 Ca、K1Ti、 Cu、 Zn、 S等
)を磁気特性向上のためあるいは不純物として含む。
また本発明に使用する強磁性微粉末としては、板状六方
晶のバリウムフェライト、変性バリウムフェライトおよ
び変性ストロンチウムフェライトなども使用できる。バ
リウムフェライトの粒子サイズは約0.001〜1ミク
ロンの直径で厚みが直径の1/2〜l/20である。バ
リウムフェライトの比重は4〜6g/ccで、比表面積
はin(/g〜70rd/gである。これらバリウムフ
ェライトは必要に応じて希土類元素を10−t%以下の
量で含み、そのよのアルカリ金属、アルカリ土類金属を
磁気特性向上のためあるいは不純物として含む。これら
の強磁性微粉末の表面には後に述べる分散剤、潤滑剤、
帯電防止剤等をそれぞれの目的の為に分散に先立って溶
剤中で含浸させて、吸着させてもよい。
本発明は、特に鉄、コバルトあるいはニッケルを含む強
磁性合金粉末を用いるとその効果が顕著であって、その
比表面積が35rrf/g以上、抗磁力が800〜20
000e、より好ましくは1300〜18000e以上
の強磁性合金粉末を強磁性粉末として使用することが好
ましい、この強磁性合金粉末の詳細な例としては、強磁
性合金粉末中の金属分が60重量%以上であり、そして
金属分の70重量%以上が少なくとも1種類の強磁性金
属あるいは合金(例、Fe、、Go、 Ni、、Fe−
Co、F e −N l % Co −N 1 % C
o −N r −F e )であり、該金属分の40重
量%以下の範囲内で他の成分(例、All、Si、 S
 、、5cXTi、 V %Cr、 Mn、 Cu、 
Zn、 Y 、 Mo。
Rh、 Pd、 Ag、 Sn、 Sb、 Te%Ba
、 Ta、 H、Re、 Au。
Hg、 Pb、 Bi、、LaXCe、 Pr、 Nd
%B 、 P)を含むことのある合金や、窒化鉄等を挙
げることができる。
また、上記強磁性金属が少量の水、水酸化物または酸化
物、アルカリ金属元素(Na、 K等)、アルカリ土類
金属元素(Mg、 Ca、 Sr)を含むものなどであ
ってもよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法は既に
公知であり、本発明で用いる強磁性粉末の代表例である
強磁性合金粉末についてもこれら公知の方法に従って製
造することができる。
すなわち、強磁性合金粉末の製造方法の例としては、下
記の方法を挙げることができる。
(a)  複合有機酸塩(主としてシュウ酸塩)を水素
などの還元性気体で還元する方法、 (b)  酸化鉄を水素などの還元性気体で還元してF
eあるいはFe−Co粒子などを得る方法、(C)  
金属カルボニル化合物を熱分解する方法、(d)  強
磁性金属の水溶液に水素化ホウ素す) IJウム、次亜
リン酸塩あるいはヒドラジンなどの還元剤を添加して還
元する方法、 (e)  水銀陰極を用い強磁性金属粉末を電解析出さ
せたのち水銀と分離する方法、 (f)  金属を低圧の不活性気体中で蒸発させて微粉
末を得る方法、 強磁性合金粉末を使用する場合に、その形状にとくに制
限はないが通常は針状、板状、サイコロ状、米粒状およ
び板状のものなどが使用される。
この強磁性合金粉末の比表面積(S BET)は4oイ
/g以上であることが好ましく、さらに45rrf/g
以上のものを使用することが特に好ましい。
これらの強磁性合金粉末の例示は特開昭53−7039
7号、特開昭58−119609号、特開昭58−13
0435号、特開昭59−80901号、特開昭59−
16903号、特開昭59−41453号、特公昭61
−37761号、米国特許4447264号の公報等に
記載されている。
本発明の磁性層とバック層に使用されるカーボンブラッ
クはゴム用ファーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラ
ック、アセチレンブラック等を用いる事ができる。これ
らカーボンブランクの米国における略称の具体例を示す
とSAF、 rsAF、 rlsAF、T、 HAF、
 SPF、 FF、 FEF、 HMF、、GPF、^
PF、 SRF。
阿PF 、 ECF 、 SCF、 CF、 FT、 
Mff、IIC:C,,1ICF、ガCF。
LFF、 ]?CF等)があり、米国のへSTM規格の
D〜1765−82aに分類されているものを使用する
ことができる。本発明に使用されるこれらカーボンブラ
ックの平均粒子サイズは5〜1000ミクロン(電子顕
微鏡)、窒素吸着法比表面積は1〜800ボ/g、9H
は4〜11(JIS規格に一62211982法)、ジ
ブチルフタレート(DBP)吸油量は10〜80(ld
/1(log (J Is規格に−6221−1982
法)である。
本発明に使用されるカーボンブラックのサイズは、塗布
膜の表面電気抵抗を下げる目的で5〜100ミリミクロ
ンのカーボンブラックを、また塗布膜の強度を制御する
ときに50〜1000ミリミクロンのカーボンブランク
をもちいる。また塗布膜の表面粗さを制御する目的でス
ペーシングロス減少のための平滑化のためにより微粒子
のカーボンブランク(100ミリミクロン未満)を、粗
面化して摩擦係数を下げる目的で粗粒子のカーボンブラ
ック(100ミリミクロン以上)をもちいる。このよう
にカーボンブラックの種類と添加量は磁気記録媒体に要
求される目的に応じて使い分けられる。また、これらの
カーボンブラックを、後述の分散側などで表面処理した
り、樹脂でグラフト化して使用してもよい。また、カー
ボンブラックを製造するときの炉の温度を2000℃以
上で処理して表面の一部をグラファイト化したものも使
用できる。また、特殊なカーボンブラックとして中空カ
ーボンブラックを使用することもできる。これらのカー
ボンブランクは磁性層の場合強磁性微粉末100重量部
に対して0.1〜30重量部で用いることが望ましい、
またバック層の場合後述する樹脂100重量部に対して
20〜400重量部で用いることが望ましい。本発明に
使用出来るカーボンブラックは例えば「カーボンブラッ
ク便覧」、カーボンブラック協会!(昭和46年発酵)
を参考にすることが出来る。これらカーボンブラックの
例示は米国特許4539257号、米国特許46146
85号、特開昭61−92424号、特開昭61−99
927号の公報等に記載されている。
本発明の磁性層およびバック層で用いられる研磨剤は一
般に用いられる研磨作用若しくは琢磨作用をもつ材料で
、α−アルミナ、T−アルミナ、α、γ−アルミナ、熔
融アルミナ、炭化珪素、酸化クロム、酸化セリウム、コ
ランダム、人造ダイヤモンド、α−酸化鉄、ザクロ石、
エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)、ガーネット
、珪石、窒化珪素、窒化硼素、炭化モリブデン、炭化硼
素、炭化タングステン、チタンカーバイド、トリポリ、
ケイソウ土、ドロマイト等で、主としてモース硬度6以
上の材料が1乃至1種迄の組合わせで使用される。これ
らの研磨剤は平均粒子サイズが0゜005〜5ミクロン
の大きさのものが使用され、特に好ましくは0.01〜
2ミクロンである。これらの研磨剤は磁性層の場合強磁
性微粉末100重量部に対して0.01〜20重量部の
範囲で添加される。またバック層の場合後述する樹脂1
00重量部に対して0.01〜5重量部で用いることが
望ましい。これらの具体例としては住友化学■のAKP
 1、AKP 15、AKP 20、AKP 30. 
AKP 50、AKP 80.1(it5(1、Htt
 100等が挙げられる。これらについては特公昭52
−28642号、特公昭49−39402号、特開昭6
3−98828号、米国特許3687725号、米国特
許3007807号、米国特許3041196号、米国
特許3293066号、米国特許3630910号、米
国特許3833412号、米国特許4117190号、
英国特許1145349号、西独特許853211号等
に記載されている。
本発明の磁性層とバック層に使用されるバインダーとし
ては従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹
脂、電子線硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、可視光線硬
化型樹脂やこれらの混合物が使用される。
熱可塑性樹脂としては軟化湿炭が150℃以下、平均分
子量が10000〜300000、重合度が約50〜2
000程度のもので、より好ましくは200〜600程
度であり、例えば塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビニルビニルアルコー
ル共重合体、塩化ビニルビニルアルコール共重合、塩化
ビニル塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルアクリロニ
トロル共重合体、アクリル酸エステルアクリロニトリル
共重合体、アクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体
、アクリル酸エステルスチレン共重合体、メタクリル酸
エステルアクリロニトリル共重合体、メタクリル酸エス
テル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステルス
チレン共重合体、ウレタンエラストマー、ナイロン−シ
リコン系樹脂、ニトロセルロースルポリアミド樹脂、ポ
リフッカビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共重
合体、ブタジェンアクリロニトリル共重合体、ポリアミ
ド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテ
ート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオ
ネート、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチル
セルロース、プロピルセルロース、メチルエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、アセチルセルロー
ス等)、スチレンブタジェン共重合体、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、クロロビニルエーテルアク
リル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム
系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、特公昭
39−12528号、特公昭39−19282号、特公
昭40−5349号、特公昭40−20907号、特公
昭41−9463号、特公昭41−14059号、特公
昭41−16985号、特公昭42−6428号、特公
昭42−11621号、特公昭43−4623号、特公
昭43−15206号、特公昭44−2889号、特公
昭44−17947号、特公昭44−18232号、特
公昭45−14020号、特公昭45−14500号、
特公昭47−18573号、特公昭47−22063号
、特公昭47−22064号、特公昭47−22068
号、特公昭47−22069号、特公昭4722070
号、特公昭47−27886号、特開昭57−1335
21号、特開昭58−137133号、特開昭58−1
66533号、特開昭58−222433号、特開昭5
9−58642号、米国特許4571364号、米国特
許4752530号の公報等に記載されている。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布液の状態では
200000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に加熱
加湿することにより、縮合、付加等の反応により分子量
は無限大のものとなる。又、これらの樹脂のなかで、樹
脂の熱分解するまでの間に軟化又は溶融しないものが好
ましい。具体的には例えばフェノール樹脂、フェノキシ
樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレタン
ポリカーボネート樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アル
キッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、エポ
キシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロースメラミン樹脂
、高分子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリ
マーの混合物、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネ
ートプレポリマーの混合物、ポリエステルポリオールと
ポリイソシアネートとの混合物、尿素ホルムアルデヒド
樹脂、低分子量グリコール/高分子量ジオール/トリフ
ェニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリアミン
樹脂、ポリイミン樹脂及びこれらの混合物等である。こ
れらの樹脂の例示は特公昭39−8103号、特公昭4
0−9779号、特公昭41−7192号、特公昭41
−8016号、特公昭41−14275号、特公昭42
−18179号、特公昭43−12081号、特公昭4
4−28023号、特公昭45−14501号、特公昭
45−24902号、特公昭46−13103号、特公
昭47−22065号、特公昭47−22066号、特
公昭47−22067号、特公昭47−22072号、
特公昭47−22073号、特公昭47−28045号
、特公昭47−28048号、特公昭47−28922
号等の公報に記載されている。これらの熱可塑、熱硬化
性樹脂、反応型樹脂は、主たる官能基以外に官能基とし
てカルボン酸、スルフィン酸、スルフェン酸、スルホン
酸、燐酸、硝酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基、こ
れらのアルキルエステル基等の酸性基、アミノ酸基;ア
ミノスルホンam、アミノアルコールの硫酸または燐酸
エステル類、アルキルベタイン型等の両性類纂、アミノ
基、イミノ基、イミド基、アミド基等また、水酸基、ア
ルコキシル基、チオール基、アルキルチオ基、ハロゲン
基(F、CjL Br、 ff1) 、シリル基、シロ
キサン基、エポキシ基、イソシアナト基、シアノ基、ニ
トリル基、オキソ基、アクリル基を通常1種以上6種以
内含み、各々の官能基は樹脂1gあたりI X 10−
heq〜t x i o−”eq含む事が好ましい。
これらの結合剤の単独又は組合わされたものが使われ、
ほかに添加剤が加えられる。磁性層の強磁性微粉末と結
合剤との混合割合は重量比で強磁性微粉末100重量部
に対して結合剤5〜300重量部の範囲で使用される。
バック層の微粉末と結合剤の混合割合は重量比で微粉末
100重量部に対して結合剤20〜400重量部の範囲
で使用される。添加剤としては分散側、潤滑剤、研磨剤
、帯電防止剤、酸化防止剤、溶剤等が加えられる。
本発明の磁性層及び或いはバック層に用いるポリイソシ
アネートとしては、トリレンジイソシアネート、4,4
′−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアソ不一ト、キシリサンジイソシアネート、
ナフチレン−1,5=ジイソシアネート、o−トルイジ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ト
リフェニルメタントリイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等のイソシアネート類、又当該イソシアネ
ート類とポリアルコールとの生成物、又イソシアネート
類の縮合に依って生成した2〜10量体のポリイソシア
ネート等を使用することができる。これらポリイソシア
ネート類の平均分子量は100〜20000のものが好
適である。これらポリイソシアネートの市販されている
商品名としては、コロネートL1コロネートHL、コロ
ネ−2030、コロネート2031、ミリオネートMR
、ミリオネートMTL(日本ポリウレタン■製)、タケ
ネートD−102、タケネートD−11ON、タケネー
トD−200、タケネー)D−202、タケネートD−
30OS、タケネート500(武田薬品■製)、スミジ
ュールT−80、スミジュール44S、スミジュールP
F、スミジュールし、スミジュールNデスモジュールし
いデスモジュールIL、デスモジュールN1デモジュー
ルHL、デスモジュールT65、デスモジュール15、
デスモジュールR、デスモジュールRF。
デスモジュールSL、デスモジュール24273(住友
バイエル■製)等があり、これらを単独若しくは硬化反
応性の差を利用して二つ若しくはそれ以上の組み合わせ
によって使用することができる。又、硬化反応を促進す
る目的で、水#基(ブダンジオール、ヘキサンジオール
、分子量が1000〜10000のポリウレタン、水等
)、アミノ基(モノメチルアミン、ジメチルアミン、ト
リメチルアミン等)を有する化合物や金属酸化物の触媒
を併用する事も出来る。これらの水酸基やアミノ基を有
する化合物は多官能である事が望ましい。これらポリイ
ソシアネートは磁性層、バック層とも結合剤樹脂とポリ
イソシアネートの総量100重量部あたり2〜70重量
部で使用することが好ましく、より好ましくは5〜50
重量部である。これらの例示は特開昭60−13162
2号、特開昭61−74138号等の公報において示さ
れている。
本発明の磁性層とバック層に使用される潤滑剤、酸化防
止剤としては、二硫化モリブデン、窒化硼素、弗化黒鉛
、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化珪素、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、二硫化タングステン等の無機微粉末、ア
クリルスチレン系樹脂微粉末、ベンゾグアナミン系樹脂
微粉末、メラミン系樹脂微粉末、ポリオレフィン系樹脂
微粉末、ポリエステル系樹脂微粉末、ポリアミド系樹脂
微粉末、ポリイミド系樹脂微粉末、ボリフ、カエチレン
系樹脂微粉末等の樹脂微粉末、シリコンオイル、脂肪酸
変性シリコンオイル、グラファイト、フン素アJレコー
Jし、ポリオレフィン(ポリエチレンワックス等)、ポ
リグリコール(ポリエチレンオキシドワックス等)、テ
トラフルオロエチレンオキシドワックス、ポリテトラフ
ルオログリコール、パーフルオロ脂肪酸、パーフルオロ
脂肪酸エステル、パーフルオロアルキル硫酸エステル、
パーフルオロアルキル燐酸エステル、アルキル燐酸エス
テル、ポリフェニルエーテル、琥珀酸エステル、窒素・
硫黄を含む複素環化合物(トリアザインドトリジン、テ
トラアザインデン等)、EDTA等のキレート化合物、
炭素数10〜35の一塩基脂肪酸と炭素数2〜35個の
一僅のアルコールもくしは二価のアルコール、三価のア
ルコール、四価のアルコール、六価のアルコールのいず
れか1つもしくは2つ以上とから成る脂肪酸エステル類
、炭素数10個以上の一塩基性脂肪酸と該脂肪酸の炭素
数と合計して11〜40個と成る一価〜六価のアルコー
ルから成る脂肪酸エステル類等の有機化合物潤滑剤が使
用できる。又、炭素数8〜40の脂肪或いは脂肪酸アミ
ド、脂肪酸アルコールも使用できる。これら有機化合物
潤滑剤の具体的な例としては、カプリル酸ブチル、カプ
リル酸オクチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル
、ラウリン酸オクチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチ
ン酸ブチル、ミリスチン酸エチル、バルミチン酸エチル
、バルミチン酸ブチル、バルミチン酸オクチル、ステア
リン酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソ
ブチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソオク
チル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸イソアミル、
ステアリン酸イソヘプチル、ステアリン酸イソトリデシ
ル、ステアリン酸アミド、ステアリン酸アルキルアミド
、アンヒドロソルビタンモノステアレート、アンヒドロ
ソルビタンジステアレート、アンヒドロソルビタントリ
ステアレート、アンヒドロソルビタンテトラステアレー
ト、オレイルオレート、オレイルアルコール、ラウリル
アルコール、モンタンワックス等が育り単独若しくは組
み合わせ使用出来る。また本発明に使用される潤滑剤と
しては所謂潤滑油添加剤も単独若しくは組み合わせで使
用出来、酸化防止剤(アルキルフェノール等)、錆どめ
剤(ナフテン酸、アルケニルコハク酸、シラうリルフォ
スフェート等)、油性側(ナタネ油、ラウリルアルコー
ル等)、極圧荊(ジベンジルスルフィド、トリクレジル
フォスフェート、トリブチルホスファイト壽)、清浄分
散剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、泡とめ荊等があ
る。これらの潤滑剤は結合側100重量部に対して0.
01〜30重量部の範囲で添加される。これらについて
は、特公昭43〜23889号、特公昭48−2404
1号、特公昭48−18482号、特公昭44−182
21号、特公昭47−28043号、特公昭57−56
132号、特開昭59−8136号、特開昭59−81
39号、特開昭61−85621号、米国特許3423
233号、米国特許3470021号、米国特許349
2235号、米国特許3497411号、米国特許35
23086号、米国特許第3625760号、米国特許
3630772号、米国特許3634253号、米国特
許3642539号、米国特許3687725号、米国
特許4135031号、米国特許4497864号、米
国特許4552794号、アイビーエム・テクニカル・
ディスクロジャープリテン(IBM Technica
l Disclosure Bulletin)Vol
、 9、胤7、P779 (1966年12月)、エレ
クトロニク(ELEKTRONIK) l 961年N
l112、p380、化学便覧、応用編、p954−9
67.1980年丸善■発行等に記載されている。
本発明に使用する分散剤としては、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リ
ルン酸、ステアロール酸、ベヘン酸、マレイン酸、フタ
ル酸等の炭素数2〜40個の脂肪酸(R+C00H1R
tは炭素数5〜40個のアルキル基、フェニル基)、前
記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、 Na%* s N
H4゜等)またはアルカリ土類金属(Mg、Ca、 H
a等) 、Cu、 Pb等から成る金属石鹸、脂肪酸ア
ミド;レシチン等が使用される。この他に炭素数4〜4
0の高級アルコール(ブタノール、オクチルアルコール
、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール)及ヒ
これらの硫酸エステル、燐酸エステル、アミン化合物等
も使用可能である。また、ポリエチレングリコール、ポ
リエチレンオキサイド、スルホ琥珀酸、スルホ琥珀酸エ
ステル等も使用可能である。これらの分散剤は通常一種
類以上で用いられ、一種類の分散剤は結合剤100重量
部に対して0.005〜20重量部の範囲で添加される
。これら分散剤の使用方法は、強磁性微粉末や非磁性微
粉末の表面に予め被着させても良く、また分散途中で添
加してもよい、このようなものは、例えば特公昭39−
28369号、特公昭44−17945号、特公昭44
−18221号、特公昭49−39402号、特公昭4
8−15001号、米国特許3387993号、同34
70021号等に於いて示されている。
本発明に用いる帯電防止剤としてはグラファイト、カー
ボンブランク、カーボンブラックグラフトポリマー、酸
化錫−酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタン−酸化錫−
酸化アンチモン、等の導電性粉末1サポニン等の天然界
面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系、多価アルコール、多価アルコールエステ
ル、アルキルフェノールEO付加体等のノニオン界面活
性剤;高級アルキルアミン類、環状アミン、ヒダントイ
ン誘導体、アミドアミン、エステルアミド、第四級アン
モニウム塩類、ピリジンそのほかの複素環類、ホスホニ
ウムまたはスルホニウム類、等のカチオン界面活性剤;
カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸
エステル基などの酸性基を含むアニオン界面活性剤;ア
ミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫
酸または燐酸エステル類、アルキルベタイン型等の両性
界面活性剤等が使用される。これら帯電防止剤として使
用し得る界面活性剤化合物例の一部は特開昭60−28
025号、米国特許2271623号、同224047
2号、同2288226号、同2676122号、同2
676924号、同2676975号、同269156
6号、同2727860号、同2730498号、同2
742379号、同2739891号、同306810
1号、同3158484号、同3201253号、同3
210191号、同3294540号、同341564
9号、同3441413号、同3442654号、同3
475174号、同3545974号、西独特許公開(
OLS)1942665号、英国特許1077371号
、同1198450号等をはじめ、小田良平他著r界面
活性剤の合成とその応用j (槙書店1972年版);
AJ、ベイリー著rサーフェス・アクティブ・エージェ
ンツ1 (インターサイエンス・パブリケーション・コ
ーホレイテッド1985年版);r、p、シスリー著「
エンサイクロペディア・オブ・サーフェスアクティブ 
エージェンツ、第2tl」(ケミカルパブリシェカンパ
ニー1964年版);r界面活性剤便覧」第六版(産業
図書株式会社 昭和41年12月20日);丸茂秀雄著
「帯電防止剤1幸書房(1968)等の放置に記載され
ている。これらの界面活性剤は単独または混合して添加
しても良い、磁気記録媒体における、これらの界面活性
剤の使用量は、強磁性微粉末100重量部当たり0.0
1〜10重量部である。またバック層での使用量は結合
剤100重量部当たり0.01〜30重量部である。こ
れらは帯電防止剤として用いられるものであるが、時と
してそのほかの目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤
滑側の改良、塗布助剤として適用される場合もある。
本発明の分散、混線、塗布の際に使用する有機溶媒とし
ては、任意の比率でアセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン
、テトラヒドロフラン等のケトン系;メタノール、エタ
ノール、プロパツール、ブタノール、イソブチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、メチルシクロヘキサノ
ールなどのアルコール系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、乳剤エ
チル、酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル
系;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、グリコー
ルジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、
ジオキサンなどのエーテル系;ベンゼン、トルエン、キ
シレン、クレゾール、クロルヘンゼン、スチレンなどの
タール系(芳香族炭化水素);メチレンクロライド、エ
チレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレ
ンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水
素、N、N−ジメチルホルムアルデヒド、ヘキサン等の
ものが使用できる。またこれら溶媒は通常任意の比率で
2種以上用いる。また1重量%以下の量で微量の不純物
(その溶媒自身の重合物、水分、原料成分等)を含んで
もよい。
磁気記録層の形成は上記の組成などを任意に組合せて有
機溶媒に溶解し、塗布溶液として支持体上に塗布・乾燥
・配向する。テープとして使用する場合には支持体の厚
み2゜5〜100ミクロン程度、好ましくは3〜70ミ
クロン程度が良い。
ディスクもくしはカード状の場合は厚みが0.03〜1
0閤程度であり、ドラムの場合は円筒状で用いる事も出
来る。素材としてはポリエチレンテレフタレート・ポリ
エチレンナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピ
レン等ポリオレフィン類、セルローストリアセテート、
セルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリ
塩化ビニル等のビニル系樹脂類、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリスルホン酸のプラスチックのほかにアル
ミニウム、銅等の金属、ガラス等のセラミック等も使用
出来る。これらの支持体は塗布に先立って、コロナ放電
処理、プラズマ処理、下塗処理、熱処理、除塵埃処理、
金属蒸着処理、アルカリ処理を行ってもよい、これら支
持体に関しては例えば西独特許3338854A号、特
開昭59−116926号、特開昭61−129731
号、米国特許第4388368号、三石幸夫著「繊維と
工業131巻、p50〜55.1975年などに記載さ
れている。ビデオテープ等の場合これら支持体の中心線
平均表面粗さは0.01〜0.5ミクロン(カットオフ
値0.25■)が好ましい。
またこれら支持体のヤング率(F5値)は目的に応じて
、巾方向、長手方向とも2〜30kg/閣2を選択する
ことが出来る。
分散、混練の方法には特に制限はなく、また各成分の添
加順序(樹脂、粉体、潤滑剤、溶媒等)、分散・混練中
の添加位置、分散温度(10〜60℃)などは適宜設定
することができる。磁性塗料およびバック層塗料の調製
には通常の混練機、例、tば、二本ロールミル、三本ロ
ールミル、ボールミル、ペブルミル、トロンミル、サン
ドグライダ、ツエグバリ(Szegvari)アトライ
ター、高速インペラー、分散機、高速ストーンミン、高
速度衝撃ミル、デイスパー、ニーグー、高速ミキサーリ
ボンブレンダー、コニーグー、インテンシブミキサー、
タンブラ−、ブレングー、ディスパーザ、ホモジナイザ
ー、車軸スクリュー押し出し機、二輪スクリュー押し出
し機、及び超音波分散機などを用いることができる0通
常分散・混練にはこれらの分散・混線機を複数備え、連
続的に処理を行う。混線分散に関する技術の詳細は、T
、C。
PATTON著(チー・シー・バフトン) ’Pa1n
t Flowand Pigment Dispers
ton  (ペイント・フロー・アンド・ピクメント・
ディスバージョン)1964年John Wiley 
& 5ons社発行(ジ、ン−ウイリー・アンド・サン
ズ))や田中信−著r工業材料」25巻37 (197
7)などや当該書籍の引用文献に記載されている。これ
ら分散、混練の補助材料として分散・混練を効率よ(進
めるため、球相当径でl0CIφ〜0.05醜φの径の
スチールポール、スチールビーズ、セラミックビーズ、
ガラスピーズ、有機ポリマービーズを用いることが出来
る。またこれら材料は球形に限らない、また、米国特許
第2581414号及び同第2855156号などの明
細書にも記載がある0本発明においても上記の書籍や当
該書籍の引用文献などに記載された方法に準じて混線分
散を行い磁性塗料おびバック層塗料を調製することがで
きる。
支持体上へ前記の磁気記録層用塗布液ならびにバック層
用塗布液を塗布する方法としては塗布液の粘度を1〜2
0000センチストークス(25℃)に調整し、エアー
ドクターコート、ブレードコート、エアナイフコート、
スクイズコート、含浸コート、リバースロールコート、
トランスファーロールコート、グラビアコート、キスコ
ート、キャストコート、スプレィコート、ロッドコート
、正回転ロールコート、カーテンコート、押出1−ト、
バーコード等が利用出来、その他の方法も可能であり、
これらの具体的説明は朝倉書店発行のrコーティング工
学」253頁〜277頁(昭和46.3.20.発行)
に詳細に記載されている。
これらの塗布液の塗布の順番は任意に選択でき、また所
望の液の塗布の前に下塗り層あるいは支持体との古着向
上のためにコロナ放電処理を行っても良い、また磁性層
もくしはハック層を多層で構成したいときは、同時多層
塗布、逐次多層塗布等を行ってもよい。
こきょうな方法により、支持体上に塗布された磁性層は
必要により層中の磁性粉末を直ちに乾燥しながら配向さ
せる処理を施したのち、形成した磁性層を乾燥する。こ
のときの支持体の搬送速度は、通常10m/分〜900
m/分で行われ、複数の乾燥ゾーンで乾@温度を20°
C〜130°Cで制御し残留溶剤量を0.1〜401g
/rl(とする。
又処理により表面平滑化加工を施し中心線平均表面粗さ
を0.01〜0.3ミクロン(カットオフ0.25m)
とし、所望の形状に裁断したりして、本発明の磁気記録
体を製造する。これらの製造方法は粉体の予備処理・表
面処理・混線・分散、塗布・配向・乾燥・平滑処理、熱
処理、EB処理、表面研磨処理、裁断、巻き取りの工程
を連続して行うことが望ましい。これらは、例えば、特
公昭40−23625号公報、特公昭39−28368
号公報、特開昭60−70532号公報、米国特許第3
473960号、米国特許第4728569号明細書等
に示されている。又、特公昭41−13181号公報に
示される方法はこの分野における基本的、且つ重要な技
術と考えられている。
本発明に使用される強磁性微粉末又は非磁性粉末、結合
剤、添加剤(潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、表面処理剤
、カーボンブラック、研磨剤、遮光剤、酸化防止剤、防
黴剤、等)、溶削及び支持体(下塗層、バック層、パッ
ク下塗を有していてもよい)或いは磁気記録媒体の製法
等は特公昭56−26890号等に記載されているもの
も参考にできる。
(発明の効果) 本発明は磁気記録媒体の磁性層表面、ハック層表面、非
磁性支持体面のいずれかにシアノアクリレート又はシア
ノアクリレート誘導体を含む高ヤング率の塗布層を設け
ることにより、媒体全体のヤング率が上がり、ヘッド当
たりが改良されRE出力、走行耐久性、エツジダメージ
が顕著に改良される。
(実施例) 以下に本発明に実施例により更に具体的に説明する。こ
こに示す成分、割合、操作順序等は本発明の精神から逸
脱しない範囲において変更しうるちのであることは本業
界に携わるものにとっては容易に理解されることである
。従って、本発明は以下の実施例に制服されるべきでは
ない。猶を、実施例中の部は重量部を示す。
〔実施例1] 下記磁性層組成物のCI)をニーグーに入れ充分混練し
たあと(It)に追加投入し充分混練し、塗布直前にミ
キシングバルブで[I[[]を入れ混合分散して磁性塗
料を作成した。
■性U底嬰 CI ] Fe−Ni金属粉末        300
部(窒素吸着比表面積:60rrr/g、 Fe=65
wtZNi=10wtχ1粉末Hc : 17000e
)塩化ビニル樹脂           30部(MR
IIO1日本ゼオン社製) ポリウレタン樹脂          10部(UR8
600,東洋紡社製) カーボン・ブラック          3部(レーベ
ン2000B 、コロンビアン社製)研磨剤:Zr0z
  (北興化学社製、Hzn)   20部メチルエチ
ルケトン         30部シクロへキサノン 
          60部(IF)ポリウレタン樹脂
         4部にツボランN2304 、日本
ポリウレタン社製)酢酸ブチル           
 850部ステアリン酸2エチルヘキシル     3
部[11)ポリイソシアネート        18部
(コロネートEH,日本ポリウレタン社製)ステアリン
酸ヂプチルアミト       1部ミリスチン酸/バ
ルミチン酸(1/1)     1部酢酸ブチル   
         100部トルエン        
     100部この磁性塗料を粘度調整した後7μ
mの非磁性支持体のポリエチレンナフタレート上に乾燥
膜厚2.5μmで塗布し、そのg13000ガウスの磁
石で磁場配向したあと乾燥し、引き続きカレンダーをか
けて磁性層を作成した。引き続き磁性層を設けた非磁性
支持体の裏側面に、下記パック組成物(1)をポール・
ミルで混線分散しくn)続いて[I[[)を加えて混合
攪拌してバック液を調整し乾燥膜厚み0.4μmに塗布
してハック層を設けた。
バ1310L腹隻 〔I〕カーボン・ブラック       25部(コン
ダクテノクス2000ビーズ、コロンビアン社製) カーボン・ブラック          75部(I(
5100,電器化学社製) ポリウレタンポリカーボネート樹脂  60部(FJ2
 、大日精化社製) 塩ビ樹脂(1’1R110、日本ゼオン社製)   3
0部オレイン酸銅            0.1部メ
チルエチルケトン        700部シクロへ牛
すノン         300部(It)ポリイソシ
アネート       20部(コロネート2061、
日本ポリウレタン社製)潤滑11FJ(オレイン酸) 
       0.5部メチルエチルケトン     
   100部この後、1/2インチ幅にスリットして
、ビデオ・テープを製造した。
〔実施例、比較例〕
実施例1において、エチル−2−シアノアクリレートを
オーバーコートしてテープを作成した。
〔評価方法〕
班力 室温(23℃、50%R1()に於いて、VTRで10
MHzのRF比出力調べた。
走丘耐久性」副ユ 室温(23℃、50%RH)に於いて、VTRでドロッ
プ・アウトを測定(初期値)した後、操り返し走行lO
Oパスし、ビデオ・テープを6゜°C180%RH(相
対湿度)で1週間保管後室温に戻し、再びドロップ・ア
ウトを測定(経F#値)し、1分間あたりのドロップ・
アウトの経時値とドロップ・アウトの初期値との差の個
数を求めた。
/ −、)+  ・社 室温(23℃、60%RH)に於いて、VTRで300
回走行を行い、出力の一10dBとなる迄の回数を調べ
た。
表 5   0  06B   20     300<2
0     0    0.3     18    
   300<50   0   0.5   18 
    300<too      O118300< 300   0  1.2   16     300
<0  20  0.2   34     2500
  200   0.4   30     2402
0   100    1.1     15    
   300<100   100    1.6  
   15       300<300    to
o     1.7     13       30
0<本発明の磁気記録媒体は第1表の実施例から明らか
なように、ドロップ・アウト、ヘッド詰まりが優れた性
能を示している。比較例11は、塗布膜の硬化が不十分
で塗布膜のヤング率が低下していると考えられ磁気記録
媒体として不適切であると認められる。
(実施例12] 7μm厚みの非磁性支持体のポリエチレンナフタレート
上にエチル 2−シアノアクリレートを0.5μm厚み
にオーバーコートしてテープを作成した。
表2 オーバーコート   ヤング率 実施例12 0.5μ翔厚み   1000kg / 
wm2比較例13   なし      800kg/
m2実施例1のバック液を調整し乾燥膜厚み0.4μm
に塗布してバック層を設けたあと、実施例1の磁性塗料
を粘度調整し上記の非磁性支持体のポリエチレンナフタ
レート上に乾燥膜厚3,5μmで塗布し、その!300
0ガウスの磁石で磁場配向したあと乾燥し、引き続きカ
レンダーをかけて、この後、1/2インチ幅にスリント
して、ビデオ・テープを作成した。
〔評価方法] 上方 室温(23°C150%RH)に於いて、VTRで10
M HzのRF比出力調べた。
′−エ ジ メージ 室温(23°C150%RH)に於いて、VTRで20
回走行を行い、エツジのダメージ評価した。
0=1分長にダメージ5箇所以下、△=1分長にダメー
ジ6〜20箇所、x−1分長にダメージ21箇所以上。
表  3 オーバーコート      RF比出力   1フンク
メ一ン実施例12 0.5μm厚み  1dB    
O比較例13   なし    −2dB    Δ本
発明の磁気記録媒体は第3表の実施例から明らかなよう
に、RF比出力エツジダメージが優れた性能を示してい
る。比較例I3は、実施例12に比ベテープの剛性が劣
り、ヘッド当たりが悪く、エツジ損傷が大きいと考えら
れ磁気記録媒体として不適切であると認められる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体の一方の面に強磁性粉末、バインダ
    ーを含む磁性層を形成してなる磁気記録媒体において、
    前記磁性層表面、又は前記磁性層と前記非磁性支持体と
    の間又は前記非磁性支持体の他方の面に該非磁性支持体
    より高いヤング率をもつ有機塗布層を設けたことを特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. (2)非磁性支持体上の一方の面に強磁性粉末、バイン
    ダーを含む磁性層を設け、他方の面にバック層を設けた
    磁気記録媒体において前記磁性層表面及び/又はバック
    層表面の少なくとも一面に前記非磁性支持体より高いヤ
    ング率をもつ有機塗布層を設けたことを特徴とする磁気
    記録媒体。
  3. (3)前記塗布層がシアノアクリレートおよび/又はシ
    アノアクリレート誘導体より成ることを特徴とする請求
    項(1)及び(2)項記載の磁気記録媒体。
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