JPH04152819A - きのこの原木栽培法とそれに用いるきのこ栽培用原木 - Google Patents

きのこの原木栽培法とそれに用いるきのこ栽培用原木

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JPH04152819A
JPH04152819A JP2316606A JP31660690A JPH04152819A JP H04152819 A JPH04152819 A JP H04152819A JP 2316606 A JP2316606 A JP 2316606A JP 31660690 A JP31660690 A JP 31660690A JP H04152819 A JPH04152819 A JP H04152819A
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JP
Japan
Prior art keywords
mushroom
log
logs
cultivation
oak
Prior art date
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Pending
Application number
JP2316606A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Kida
三郎 木田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Kida Kogyo KK
Original Assignee
Nagano Kida Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Nagano Kida Kogyo KK filed Critical Nagano Kida Kogyo KK
Publication of JPH04152819A publication Critical patent/JPH04152819A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、通常ホダ木と呼ばれる、ナラ、クヌギ等の原
木を培地として、しいたけ、しめじ、なめこ、えのきた
け等のきのこを栽培する、きのこの原木栽培法と、それ
に用いるきのこ栽培用原木に関する。
[従来の技術) しいたけ、しめじ、なめこ、えのきたけ等のきのこの人
工栽培においては、培地にナラ、クヌギ等の原木を用い
る栽培法と、培地にオガクズ、米糠等を混ぜ合わせたも
のを用いる栽培法とがある。
このうち、前者の培地に原木を用いて栽培したきのこは
、後者の培地にオガクズ、米糠等を混ぜ合わせたものを
用いて栽培したきのこに比べて、きのこに含まれる水分
量が少なく、日持ちが良いと共に、歯ごたえがあり、味
も優れている。
培地に原木を用いるきのこの人工栽培は、従来一般に、
次のようにして行っている。
ナラ、クヌギ等の伐採材を一定長さに輪切り切断してな
る原木の周囲表面に、その表面を覆っている樹皮を通し
て、盲穴を、ドリル等であけて、その盲穴に、きのこの
菌を蔓延させたミズナラ、クヌギ等からなるコマを打ち
込んでいる。そして、そのコマを打ち込んだ原木を所定
期間放置して、原木にきのこの菌を蔓延させている。次
に、原木を水中に所定期間浸漬して、原木に水を十分含
ませた後、その原木を山林地、日陰地等に放置し、原木
の樹皮を被った周囲表面部分からきのこを発芽、生育さ
せている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記原木を用いたきのこの人工栽培において
は、きのこ栽培用の原木が、重量があって、その運搬、
取り扱いに、多大な重労働を強いられた。これは、従来
一般に用いられている輪切り切断した原木は、その長さ
が1m前後もあり、その直径も10〜20cm前後あっ
て、その重量が数Kgないし数十Kgに達するからであ
る。
また、原木の周囲表面に盲穴を設けて、その盲穴にコマ
を打ち込むことは、多大な手数と労力を要した。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、き
のこ栽培用の原木の運搬、取り扱いを容易化できると共
に、原木の周囲表面に盲穴を設けて、その盲穴にコマを
打ち込む作業を不要とした、きのこの原木栽培法(以下
、栽培法という)と、それに用いるきのこ栽培用原木(
以下、原木という)を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段:1 上記目的のために、本発明の栽培法は、ナラ、クヌギ等
の伐採材を一定長さに輪切り切断してなる、樹皮を被っ
た状態のきのこ栽培用の原木を縦に複数制りにした後、
その複数制りにした原木の木肌が露出している部分にき
のこの種菌を振り掛けて、その原木を所定期間放置し、
その複数制りにした原木にきのこの菌を蔓延させること
を特徴としている。
本発明の栽培法においては、複数制りにした原木の木肌
が露出している部分にきのこの種菌を振り掛ける前に、
複数制りにした原木を、雑菌の侵入を防ぐ、通気性のあ
る容器に収容して、蒸気殺菌するようにしたり、 その蒸気殺菌済みの原木を雑菌の侵入を防ぐ容器に入れ
たままの状態で、複数制りにした原木の木肌が露出して
いる部分にきのこの種菌を振り掛けて、容器内で原木に
きのこの菌を蔓延させるようにしたりすることを好適と
している。
本発明の原木は、ナラ、クヌギ等の伐採材を一定長さに
輪切り切断してなる、樹皮を被った状態のきのこ栽培用
の原木を、縦に複数制りにしてなることを特徴としてい
る。
[作用] 上記構成の原木を用いた上記工程からなる栽培法におい
ては、原木を縦に複数制りにして用いている。
そのため、従来の栽培法に比べて、原木の重量が約2分
の1またはそれ以下に減少して、原木の運搬、取り扱い
が容易となる。
また、複数制りにした原木の木肌が露出している部分に
きのこの種菌を振り掛けることにより、原木にきのこの
種菌を接種している。
そのため、従来の栽培法のように、原木の周囲表面に盲
穴を設けて、その盲穴にきのこの種菌コマを打ち込む必
要がなくなる。
また、複数制りにした原木の木肌が露出している部分に
きのこの種菌を振り掛ける前に、複数制りにした原木を
、雑菌の侵入を防ぐ、通気性のある容器に収容して、蒸
気殺菌するようにする栽培法にあっては、原木に雑菌が
侵入するのを防ぎつつ、原木に寄生する雑菌を死滅させ
ることができる。そして、原木に寄生する雑菌や原木に
侵入しようとする雑菌が同じ原木に蔓延させるきのこの
菌に悪影響を与えることを防止できる。
それに加えて、上記蒸気殺菌済みの原木を雑菌の侵入を
防く容器に入れたままの状態で、複数割りにした原木の
木肌が露出している部分にきのこの種菌を振り掛けて、
容器内で原木にきのこの菌を蔓延させるようにする栽培
法にあっては、蒸気殺菌済みの原木に雑菌が再び侵入し
て寄生するのを容器周壁で防いで、雑菌が原木に蔓延さ
せるきのこの菌に悪影響を与えることを確実に防止でき
る。
[実施例1 次に、本発明の実施例を図面に従い説明する。
第1図は本発明の原木の好適な実施例を示し、詳しくは
その斜視図を示している。以下、この図中の実施例を説
明する。
図において、10は、きのこ栽培に用いる、ナラ、クヌ
ギ等からなる原木である。
この原木10用の木材は、山林等から伐採したナラ、ク
ヌギ等の伐採材を一定長さに輪切り切断した後、その一
定長さに切断した伐採材を所定期間野ざらし状態に放置
して、伐採材を乾燥させると共に、伐採材からきのこ栽
培に有害な樹脂質等を排除することにより得ている。
原木10は、その周囲表面に、樹皮12を被せたままの
状態としている。これは、きのこは、原木10の樹皮1
2を被っている表面部分から好んで発芽、生育する性質
を持っているからである。
原木10は、上記一定長さに輪切り切断した伐採材をさ
らに縦に複数割り(図では、二つ割りとしている)にし
て形成していて、その形状が蒲鉾状等をしている。そし
て、その縦に複数割りにした原木部分14に、木肌が露
出している。
第1図に示した原木は、以上のように構成している。
次に、上述原木10を用いて、本発明の栽培法により、
きのこを栽培する栽培法の好適な実施例を説明する。
第2図に示したように、上述原木10の複数割りにした
木肌が露出している部分14に、きのこの種菌20を振
り掛けている。このきのこの種菌20には、例えば原木
を培地として栽培するしいたけ、しめじ、なめこ、えの
きたけ等のきのこの菌を蔓延させたナラ、クヌギ等から
なるコマを細かに砕いたものなどを用いている。そして
、そのきのこの種菌20を振り掛けた原木10を所定期
間放置して、原木10にきのこの菌を蔓延させている。
その後は、従来栽培法と同様にして、例えばそのきのこ
の菌を蔓延させた原木10を、水中に浸漬して、原木1
0に水分を十分に染み込ませた後、第3図に示したよう
に、原木10を、その樹皮12を被った周囲表面を大気
中に向けるようにして、山林地や日陰地等に並べて放置
し、原木10の樹皮12を被った周囲表面部分からしい
たけ、しめじ、なめこ、えのきたけ等のきのこ22を発
芽、生育させている。
なお、上述栽培法においては、第4図に示したように、
複数割りにした原木10の木肌が露出している部分14
にきのこの種菌20を振り掛ける前に、複数割りにした
原木10を、雑菌の侵入を防ぐ、通気性のある容器30
に収容して、数百度等の高温蒸気中に晒すようにして蒸
気殺菌し、原木lOに雑菌か侵入するのを防ぎつつ、原
木10に寄生する雑菌を死滅させるようにすると良い。
また、そうした場合は、同じ第4図に示したように、原
木10を蒸気殺菌に用いた雑菌の侵入を防く容器30に
入れたままの状態で、蒸気殺菌済みの原木10に再び雑
菌が侵入して寄生するのを容器30周壁で防ぎつつ、容
器30の開口部等を通して、複数割りにした原木10の
木肌が露出している部分14にきのこの種菌20を振り
掛けて、容器30内で原木10にきのこの菌を蔓延させ
るようにするのが良い。これは、原木10に雑菌が寄生
していたり侵入したりすると、原木10に蔓延させよう
とするきのこの菌、または原木lOに蔓延させたきのこ
の菌が、雑菌による悪影響を受けて弱体化し、原木lO
から良品質のきのこ22が発芽、生育しなくなるからで
ある。原木10を収容する容器30には、例えば第4図
に示したような、一部に開口部42を持つナイロン製袋
等からなる気密性のある容器本体40と、その容器本体
の開口部42を開閉自在に封する、多孔質のボリウレタ
ン等からなるフィルタ52を備えた、雑菌の侵入を防く
、通気性のある特殊なキャップ50とからなる容器30
を用いると良い。
実験によれば、複数制にした原木10を上記のようにし
て蒸気殺菌するようにする栽培法を採用することにより
、入手しにくく高価なナラ、クヌギ等の原木を用いずに
、入手しやすく安価な唐松、松、杉等の原木を用いても
、原木を培地として栽培するしいたけ、しめじ、なめこ
、えのきたけ等のきのこの栽培が可能となるこ5社が1
11明した。
[発明の効果2 以上説明したように、本発明の原木を用いた本発明の栽
培法によれば、きのこ栽培用の原木の運搬、取り扱い作
業の大幅な労力軽減化が図れる。
それと共に、きのこ栽培用の原木の周囲表面に盲穴を設
けて、その盲穴にきのこの種菌を蔓延させたコマを打ち
込む作業を省いて、きのこ栽培の大幅な労力削減化、合
理化が図れる。
また、複数制りにした原木の木肌が露出I7ている部分
にきのこの種菌を振り掛ける前に、複数制りにした原木
を、雑菌の侵入を防(、通気性のある容器に収容して、
蒸気殺菌するようにする本発明の栽培法にあっては、原
木に雑菌が侵入するのを防ぎつつ、原木に寄生する雑菌
を死滅させることができる。そして、原木に寄生する雑
菌や原木に侵入しようとする雑菌が同じ原木に蔓延させ
るきのこの菌に悪影響を与えることを防いで、原木から
良品質のきのこを常に順調に発芽、生育させることが可
能となる。
それに加えて、上記蒸気殺菌済みの原木を雑菌の侵入を
防ぐ容器に入れたままの状態で、複数制りにした原木の
木肌が露出している部分にきのこの種菌を振り掛けて、
容器内で原木にきのこの菌を蔓延させるようにする本発
明の栽培法にあっては、上記蒸気殺菌済みの原木に再び
雑菌か侵入して寄生するのを容器周壁て防いで、雑菌が
原木に蔓延させるきのこの閑に悪影響を与えることを確
実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のきのこ栽培用原木の斜視図、第2図は
本発明のきのこの原木栽培法の途中工程を示す斜視図、
第3図は本発明のきのこの原木栽培法により本発明のき
のこ栽培用原木からきのこを発芽、生育させた状態を示
す斜視図、第4図は本発明のきのこの原木栽培法の途中
工程を示す斜視図である。 10・・・原木、12・・・樹皮、 14・・・木肌が露出している部分、 20・・・きのこの種菌、22・・きのこ、30・・容
器、40・容器本体、 50・・キャップ。 特許出願人 長野木田工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ナラ、クヌギ等の伐採材を一定長さに輪切り切断し
    てなる、樹皮を被った状態のきのこ栽培用の原木を縦に
    複数割りにした後、その複数割りにした原木の木肌が露
    出している部分にきのこの種菌を振り掛けて、その原木
    を所定期間放置し、その複数割りにした原木にきのこの
    菌を蔓延させることを特徴とするきのこの原木栽培法。 2、複数割りにした原木の木肌が露出している部分にき
    のこの種菌を振り掛ける前に、複数割りにした原木を、
    雑菌の侵入を防ぐ、通気性のある容器に収容して、蒸気
    殺菌するようにする請求項1記載のきのこの原木栽培法
    。 3、蒸気殺菌済みの原木を雑菌の侵入を防ぐ容器に入れ
    たままの状態で、複数割りにした原木の木肌が露出して
    いる部分にきのこの種菌を振り掛けて、容器内で原木に
    きのこの菌を蔓延させるようにする請求項2記載のきの
    この原木栽培法。 4、ナラ、クヌギ等の伐採材を一定長さに輪切り切断し
    てなる、樹皮を被った状態のきのこ栽培用の原木を、縦
    に複数割りにしてなるきのこ栽培用原木。
JP2316606A 1990-08-24 1990-11-20 きのこの原木栽培法とそれに用いるきのこ栽培用原木 Pending JPH04152819A (ja)

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JP22284690 1990-08-24
JP2-222846 1990-08-24

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JP2316606A Pending JPH04152819A (ja) 1990-08-24 1990-11-20 きのこの原木栽培法とそれに用いるきのこ栽培用原木

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JP (1) JPH04152819A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100488395B1 (ko) * 2002-06-03 2005-05-10 이한식 버섯재배용 골목의 밀봉 및 살균방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60207519A (ja) * 1984-03-30 1985-10-19 有限会社 コンペックス 小径榾木による茸菌の培養方法
JPS62236417A (ja) * 1986-04-04 1987-10-16 富永 保人 ブクリヨウの栽培方法
JPS6363313A (ja) * 1986-09-02 1988-03-19 大地物産株式会社 霊芝栽培方法

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