JPH0415174Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は食器を乾燥させる食器乾燥機、特に
使用後の処理を効率良く行う構造を有する食器乾
燥機に関するものである。

［従来の技術］ 従来から、洗つた食器を自動的に乾燥させる食
器乾燥機が周知であり、食器乾燥機は食器を拭く
手間を省いて迅速に乾燥処理を行うことができる
ことから、家庭あるいは学校・レストラン等の厨
房にて広く用いられている。

このような食器乾燥機は、例えば第３図に示さ
れる構成となつており、図において、１は食器カ
ゴ、１ａは食器たて、１ｂは温風流入孔、２は食
器カゴ１にセツトされた食器、３は食器カゴ１の
カバー、４はカバー３の上面中央に形成された排
気口である。

また、５は食器カゴ１を載置する基台、６は温
風を発生される温風発生装置であり、基台５には
食器についた水を最終的に貯留する水受けカツプ
７が設けられる。そして、８は温風を発生させる
モータ、９はフアン、１０はヒータであり、これ
らから温風発生装置６が構成されている。

更に、１１は食器カゴ１から落ちてくる水滴を
受ける水受け板であり、基台５にネジ等にて取付
けられる。１１ａは水受け板１１に形成された排
水穴であり、食器１の温風流入孔１ｂから落ちて
くる水滴を水受けカツプ７に案内している。１２
は温風の吹出部、１２ａは吹出口であり、温風は
この吹出口１２ａから吹き出される。

このような従来の食器乾燥機は、温風発生装置
６から吹出された温風を温風流入孔１ｂから食器
カゴ１内に送給することにより、食器カゴ１内の
食器２を乾燥させるとともに、食器２から垂れ落
ちてくる水を水受け板１１にて受け、この水は水
受けカツプ７に導入される構成となつている。

［考案が解決しようとする問題点］ 前述したように、従来の食器乾燥機では、食器
２から流れてくる水は水受け板１１にて受けるよ
うになつているが、この水受け板１１は水垢等に
より汚れるため、極めて頻繁に清掃する必要があ
る。

しかしながら、従来では、水受け板１１が基台
５に固定されており、清掃する場合には食器カゴ
１を外して汚れを拭き掃除することしかできず、
これでは水垢等のよごれを十分に取除くことがで
きないという問題があつた。

すなわち、この水受け板１１を水洗いしようと
する場合には、水受け板１１が基台５と一体とな
つているためその作業が極めて繁雑であり、また
水洗いのための水が基台５内に侵入し、温風発生
装置６等に悪影響を及ぼすという種々の問題があ
り、実際に水洗いを行うことが困難であつた。

この考案は、係る問題点を解決するためになさ
れたものであり、水受け板の水洗いを可能とし、
水垢等の汚れを容易に除去できる食器乾燥機を得
ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段及び作用］ この考案に係る食器乾燥は、食器から流れてく
る水を受ける水受け板を基台から着脱自在とした
ことを特徴とする。

従つて、水受け板を清掃する場合には、水受け
板のみを基台から容易に取外し、水受け板のみを
水洗い清掃することができる。

［実施例］ 以下、この考案の一実施例を第１図、第２図に
基づいて説明する。

第１図には食器乾燥機の縦断面図が示され、１
〜１２までの部材は第３図の従来のものと同一で
ある。

本考案において特徴的なことは、水受け板１１
を基台５から着脱自在にしたことであり、実施例
では基台５に係合穴１３が形成され、一方水受け
板１１には、前記係合穴１３に係合して水受け板
１１を基台５に固定するための係合片１４が形設
されている。

このような係合穴１３及び係合片１４は、基台
５及び水受け板１１の両端に設けても良いし、ま
た第１図に示されるように、一方のみに係合穴１
３及び係合片１４を設け、他方には単に基台５と
水受け板１１を係止するため突起を形成した係止
部１５を設けるようにしても良い。更に、水受け
板１１を基台５に被せるような蓋形状とし、係合
する溝及び突起を水受け板１１と基台５の接触面
に設ける等の各種の方法によつて、水受け板１１
と基台５とを着脱自在とすることができる。

従つて、実施例では食器乾燥機の使用の際には
水受け板１１が基台５にしつかりと固定された状
態となり、水受け板１１の掃除をする場合には基
台５から水受け板１１を容易に取外して、水受け
板１１のみを水洗いすることが可能となる。

なお、第２図において食器カゴ１と食器たて部
１６は分離されており、食器たて部１６に形成さ
れた孔部１７を保持部１８に形成された固定柱１
９に挿入することにより、一定の位置が保持され
るようにセツトされる。

また、実施例では水受け板１１を基台５から外
した時に温風発生装置６に接触しないようにして
おり、このために温風発生装置カバー２０が、第
１図に示されるように設けられている。

この温風発生装置カバー２０は、モータ８及び
ヒータ１０を包むように温風発生装置のケース６
ａに設けられている。従つて、水受け板１１の取
り外し作業中に手などモータ８及びヒータ１０に
触れることがないので、水受け板１１の清掃の際
の安全を十分に確保することができる。

［考案の効果］ この考案は以上説明したとおり、水受け板を基
台から着脱自在としたことにより、水受け板のみ
を基台から取外して掃除することができ、従来で
は排除することができなかつた汚れをきれいに取
り除くことができるという効果がある。

また、水受け板の清掃を極めて迅速に行うこと
ができ、食器乾燥機の使用頻度に応じて適宜掃除
をすることができ、清潔な状態での長期使用か可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る食器乾燥機の縦断面図、
第２図は食器カゴと基台の分解斜視図、第３図は
従来の食器乾燥機の縦断面図である。 図において、１は食器カゴ、２は食器、３はカ
バー、４は排気口、５は基台、６は温風発生装
置、７は水受けカツプ、８はモータ、９はフア
ン、１０はヒータ、１１は水受け板、１２は排水
穴、１３は係合孔、１４は係合片、１６は食器た
て部、２０は温風発生装置カバーである。 なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示
す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 温風発生させる温風発生装置を内蔵し食器カゴ
   を載置する基台と、この基台の上面に形成され食
   器カゴから落下する水滴を受ける水受け板と、を
   含む食器乾燥機において、 前記基台には係合孔が形成され、前記水受け板
   には前記係合孔に脱着可能に係合する係合片が形
   成され、かつ前記温風発生装置にはその内部のモ
   ータ及びヒータの露出を防止する温風発生装置カ
   バーが設けられることを特徴とする食器乾燥機。