JPH0426071Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は洗面化粧台の改良に関し、詳しくは
洗濯板を備えた洗面化粧台に関するものである。

（従来技術及びその問題点） 従来、洗面化粧台の洗面ボウルを利用して洗い
物等が行なわれているが、洗濯等を行なう際には
洗濯板を別途用意せねばならず、又、その洗濯板
等の収納場所がなく、洗濯等を行なう際にその都
度洗濯板を持ち運んでくる必要があり、洗濯等が
面倒であるという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したもの
であつて、洗面化粧台にて良好に洗濯等を行ない
得る洗濯板を備えた洗面化粧台を提供せんことを
目的とし、その要旨は、洗面器の側縁部に係止さ
れる係止部が両端に形成され前記洗面器上に着脱
可能に架橋される一対の橋架棒を有する水切用の
ネツト体と、該ネツト体上に着脱可能に一体化さ
れる洗濯板を備えるとともに、洗面キヤビネツト
の側壁部には、前記ネツト体及び前記洗濯板を使
用しない時に挿入収納させる上方が開口した水切
りボツクスが設けられていることである。

（作用） 洗面キヤビネツトの洗面器の上面に一対の橋架
棒を介しネツト体を水平状に取り付けて、ネツト
体上にコツプ等を載置させてコツプ等の水切りを
行なうことができ、又、ネツト体上に洗濯板を一
体化させて洗面器の上面で洗濯板を介し洗濯を良
好に行なうことができ、洗濯液等を洗面器の洗面
ボウル内に良好に回収させることができる。又、
ネツト体及び洗濯板を使用しない時には洗面キヤ
ビネツトの側壁部に設けられている水切りボツク
ス内に挿入させ、コンパクトに収納させておくこ
とができ、洗面化粧台の機能が向上される。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は洗面化粧台に洗濯板を取り付けた状態
を示す斜視図を示し、図において、洗面化粧台１
は、その上部部位を構成するミラーキヤビネツト
２と、下部部位を構成する洗面キヤビネツト３と
により構成されており、洗面キヤビネツト３の下
方部位には備品等を収納可能な収納庫４が形成さ
れており、収納庫４の上面側に洗面ボウル５ａを
形成した洗面器５が固設されている。又、洗面器
５の上面側には洗面ボウル５ａ内に湯水等を供給
し得る水栓金具６が立設されている。

一方、ミラーキヤビネツト２には前方側に突出
状に横設された棚部７が形成されており、棚部７
の上方にはミラー８が、またミラー８の上縁部に
は照明ランプ９が設置されている。

本例においては、前記洗面器５の上面に洗濯板
１０を載置状に取り付けたものであり、洗濯板１
０は洗面ボウル５ａの上面に橋架状に横設されて
いる。この洗濯板１０を第２図に拡大して示す
と、洗濯板１０は上面側に凹凸状の洗濯面を有す
る洗濯板本体１０ａと、この洗濯板本体１０ａの
長手方向側縁部に突出状に形成された４個のバネ
部材１０ｂ，１０ｂ，１０ｂ，１０ｂと、洗濯板
本体１０ａの短縁側縁部から外方に突出されたＬ
字状の一対の掛止棒１０ｃ，１０ｃとにより構成
されており、この洗濯板１０の下面側には一体状
にネツト体１１が整合され、ネツト体１１の長手
方向側縁部には一体状に棒状の橋架棒１１ａ，１
１ａが取り付けられており、各橋架棒１１ａ，１
１ａの両端部にはそれぞれ下方に折曲された係止
部Ｋが形成されている。又、一方の橋架棒１１ａ
の中央部には内方に湾曲した凹部Ｏが形成されて
いる。このネツト体１１が洗濯板１０の下面側に
整合される時には、洗濯板１０の４個のバネ部材
１０ｂが橋架棒１１ａ，１１ａの外側面にバネ力
により固着されて、４個のバネ部材１０ｂがネツ
ト体１１を把持状に一体化させるものであり、洗
濯板１０とネツト体１１が一体化された時には、
洗濯板１０の一対の掛止棒１０ｃ，１０ｃがネツ
ト体１１の短縁部に掛止され、洗濯板１０とネツ
ト体１１の一体化が強固なものとされる。

このように一体化した洗濯板１０とネツト体１
１を、第１図のように洗面器５の上面側に設置し
た時には、橋架棒１１ａの先端部の係止部Ｋが洗
面器５の側縁部に係止されて、強固に洗濯板１０
が洗面器５の上面に載置固定されるものであり、
その時に洗濯板１０は洗濯面ボウル５ａの上方に
橋架状に載置されることとなる。

このような状態において、洗濯板１０の上面を
利用して有効に洗濯を行なうことができ、洗濯板
１０から流下する水滴、洗濯液等は良好に下方の
洗面ボウル５ａに流下されて、外部に流出するこ
となく洗濯液等により洗面化粧台１周辺が汚され
ることがない。しかも洗濯板１０は洗濯時に橋架
棒１１ａ，１１ａにより強固に洗面器５に固定さ
れているため、洗濯時に洗濯板１０が外れること
なく良好に洗濯を完了することができる。

又、本例の洗濯板１０はバネ部材１０ｂを回動
させてネツト体１１と離反させることができ、第
１図の取付状態からバネ部材１０ｂ及び掛止棒１
０ｃを外し洗濯板１０を取り外すことにより、第
３図のように洗面器５の上面側にネツト体１１の
みを載置させることができ、このようにネツト体
１１のみを載置させた時には、ネツト体１１の上
面にコツプ等を載置することができ、コツプ等を
良好に水切りすることができる。コツプ等より流
下する水滴等はネツト体１１を通り良好に下方の
洗面ボウル５ａに流下し、コツプ等の水切り効果
が増大されるものである。

尚、ネツト体を水栓金具６側に押し付けて載置
することもでき、その時には凹部Ｏが水栓金具６
に整合されるため、ネツト体１１全体を洗面器５
の上面後方側に配置させることができる。従つ
て、その時には洗面ボウル５ａの前方側に空間部
が形成されるため、その空間部より手を入れて洗
面ボウル５ａ内にて同時に洗いものを行なうこと
ができ、洗い上がつたコツプ等を後方のネツト体
１１上に載置させ水切りさせることができる。

又、本例においては、前記洗面キヤビネツト３
の側壁部に上方が開口した箱状の水切りボツクス
１２が固設されており、洗濯板１０及びネツト体
１１を使用しない時には、第４図のように、この
水切りボツクス１２内に橋架棒１１ａ，１１ａの
下端部を挿入させ、橋架棒１１ａ，１１ａの上端
部を洗面器５の側縁部に掛止させることにより、
洗濯板１０及びネツト体１１をコンパクトに洗面
キヤビネツト３の側面側に収納させることができ
るものであり、その時に水切りボツクス１２によ
り良好に水切りが行なわれ水滴等が床面等に流下
することがない。

尚、本例においては洗濯板１０にバネ部材１０
ｂを使用したが、バネ部材に替えて他の固設部材
を使用することも可能である。

（考案の効果） 本考案の洗面化粧台は、洗面器の側縁部に係止
される係止部が両端に形成され前記洗面器上に着
脱可能に架橋される一対の橋架棒を有する水切用
のネツト体と、該ネツト体上に着脱可能に一体化
される洗濯板を備えるとともに、洗面キヤビネツ
トの側壁部には、前記ネツト体及び前記洗濯板を
使用しない時に挿入収納させる上方が開口した水
切りボツクスが設けられていることにより、洗面
キヤビネツトの洗面器の上面に一対の橋架棒を介
しネツト体を水平状に取り付けて、ネツト体上に
コツプ等を載置させてコツプ等の水切りを行なう
ことができ、又、ネツト体上に洗濯板を一体化さ
せて洗面器の上面で洗濯板を介し洗濯を良好に行
なうことができ、洗濯液等を洗面器の洗面ボウル
内に良好に回収させることができる。又、ネツト
体及び洗濯板を使用しない時には洗面キヤビネツ
トの側壁部に設けられている水切りボツクス内に
挿入させ、コンパクトに収納させておくことがで
き、洗面化粧台の機能が向上される。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は洗濯板
を取り付けた洗面化粧台の全体斜視図、第２図は
洗濯板の分解拡大図、第３図はネツト体のみを洗
面化粧台に取り付けた状態を示す斜視図、第４図
は洗濯板の収納状態を示す要部斜視図である。 １……洗面化粧台、３……洗面キヤビネツト、
５……洗面器、５ａ……洗面ボウル、６……水栓
金具、１０……洗濯板、１０ａ……洗濯板本体、
１０ｂ……バネ部材、１１……ネツト体、１１ａ
……橋架棒、１２……水切りボツクス、Ｏ……凹
部、Ｋ……係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗面器の側縁部に係止される係止部が両端に形
   成され前記洗面器上に着脱可能に架橋される一対
   の橋架棒を有する水切用のネツト体と、該ネツト
   体上に着脱可能に一体化される洗濯板を備えると
   ともに、洗面キヤビネツトの側壁部には、前記ネ
   ツト体及び前記洗濯板を使用しない時に挿入収納
   させる上方が開口した水切りボツクスが設けられ
   ていることを特徴とする洗面化粧台。