JPH04151459A - 温風発生装置 - Google Patents

温風発生装置

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Publication number
JPH04151459A
JPH04151459A JP27696290A JP27696290A JPH04151459A JP H04151459 A JPH04151459 A JP H04151459A JP 27696290 A JP27696290 A JP 27696290A JP 27696290 A JP27696290 A JP 27696290A JP H04151459 A JPH04151459 A JP H04151459A
Authority
JP
Japan
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hot air
positive resistance
duct
temperature coefficient
resistance temperature
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Pending
Application number
JP27696290A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Ishii
和典 石井
Masayuki Terakado
誠之 寺門
Takeshi Hayashi
武史 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP27696290A priority Critical patent/JPH04151459A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、正抵抗温度係数発熱体を熱源として用いた温
風発生装置、特にこの熱源位置・構成に間するものであ
る。
従来の技術 熱源としての正抵抗温度係数発熱体は、チタン酸バリウ
ムを主成分とするセラミック系の発熱体と結晶性重合体
及びカーボンブラックを主成分とするカーボン−樹脂系
の発熱体に分類されるが、セラミック系の発熱体の方が
抵抗体自身の熱伝導性に優れており、高出力化を可能に
しやすいが、加工性の面で大きさ、形状をかなり制約せ
ざるを得す、大面積や長尺の加熱体等においては、非常
に多くのこの小さな素子を配設せざるを得す、給電用接
続等が複雑になるばかりでなく、可視性がなく割れ易く
放熱体等に熱的に結合させにくいという面を有していた
。一方、カーボン−樹脂系の発熱体では、大面積、長尺
の加工性に優れ、可撓性もあり、発熱体装架も容易であ
るが、ホット・ゾーン発生等を防止するため、高出力化
には限界があった。
以上より、従来のこの種の温風発生装置の発熱体として
は、高出力化を可能にするセラミック系の発熱体が生体
に開発されてきでいる。正特性サーミスタの素体そのも
のに多数の穴をあけたハニカム状ヒータや、多数の平板
状の正特性サーミスタ素体を一定間隔で必要数並べたハ
ーモニカ状ヒータ、さらには、第8図に示すようなコル
ゲートフィンを接合したヒータなどがある。第8図にお
いて、1は正抵抗温度係数発熱素子であり、12個の素
子でこの発熱体ユニットを形成しており、この発熱素子
1の熱をアルミニウムのコルゲート型フィン2で拡散さ
せ、A方向に送風することにより、フィン2の熱が空気
に伝わり温風が得られるものである。なお、3は給電用
の端子である。いずれの構造の正特性サーミスタも、正
抵抗温度特性により、速熱性を有し、ニクロムヒータな
どのように赤熱することがなく、安全性が高く、ファン
による強制対流効果を加えて、高発熱量が得られ、また
、風量あるいは風速分布に応した発熱コントロールが可
能になるという優れた特長があり、広く実用化されてき
ている。
ρゝ 発明今解決しようとする課題 しかしながら、こうした温風発生装置は、例えば、温風
を送風させるダクトが長いような場合、このダクト内で
冷やされ、特に1fli!初期時においては、このダク
ト内で温風温度はしだいに低下していき、ダクト通過後
の出口部では、温風発生装置として十分にm能しないと
いう欠点を有していた。温風発生装置のダクト部等を最
短に構成することにより、この欠点を解消してい(こと
ができるが、温風発生装置の配置位置関係、あるいは、
多くのところへ分岐させて温風を送るような場合、ダク
トを短くしていくのにも限界がある。また、正抵抗温度
係数発熱体の発熱量をいかに増大させるかということで
、フィンによる放熱構造もきわめて高密度な構造になり
、送風がこの放熱構造部分を通過する際の圧力損失がど
うしても大きくなり、温風風量を低下させずに送風装置
の低騒音化を図ることは極めて困難であった。特に、温
風が通過するダクトが長いような場合、圧力損失はかな
り大きくなるため、風量は低下し、熱供給量もかなり低
下するばかりでなく、強力な送風装置が必要となり、高
騒音で低効率となり、しかも通電初期の速熱性に劣るも
のであった。
本発明は上記課題を解決するもので、風量低下を防止し
つつ低騒音化をはかるとともに速熱性の向上と安全性を
高めるものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明の温風発生装置は、
雰囲気温度Ta℃よりもTi℃高温であるTa+Ti 
 (℃)の温風を入口部より送風すると、出口部での温
風温度To℃がT o <T a +〇、9Tiとなる
場合を存する長尺ダクトと、前記Ta+Ti(℃)の温
風をこの送風経路のダクト内に入口部より送風した際に
温風温度がT a 十〇、95T i(℃)未満となる
場合を有するダクト内部位に構成した正抵抗温度係数発
熱体と、前記ダクト内に送風する送風装置とを備えた構
成である。
作用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち、温風発生装置のダクト部が長く、雰囲気温度
のTa℃よりもTi″C高温であるTa十Ti(℃)の
温風を入口部より送風すると、出口部での温風温度To
℃がTa+ 0.9Ti  (℃)よりも低温になる時
がある。これは熱源部で温風温度が十分に温められても
、この熱源部以降の送風経路であるダクト中を、この温
風が通過する際に、このダクト等への熱供給によりこの
温風温度は低下していき、このダクトを通過した後には
温風温度が低すぎて、温風発生装置として十分に機能で
きないことがある。特に、電気ヒータや温水等の温風熱
源の出力開始初期においては、この傾向は顕著である。
そこで、前記Ta+Ti  (℃)の温風をこの送風経
路のダクト内に入口部より送風した際に温風温度がT 
a +0.95T i  (℃)未満となる場合を有す
るダクト内部位に、正抵抗温度係数発熱体を構成するこ
とにより、温風発生装置として温風を出し、機能する部
位の近傍で加熱でき、しかも正抵抗温度係数発熱体の正
抵抗温度特性により送風空気を安全に象、速加熱でき、
すくに適切な温風温度にすることができるため、ダクト
内等での熱ロスも少なく、効率的でしかも速熱性の高い
温風発生装置を実現するものである。また、他の温風熱
源が送風装置側の近傍に設けられている場合でも、ダク
ト内のこの温風熱源より出口側に、 正抵抗温度係数発熱体を構成することにより、この温風
発生装置の使用開始初期等に、速熱性を高めることがで
き、すぐに温風発生装置として使用できるようになる。
また、この入口側の温風熱源による加熱が進むにつれ、
この正抵抗温度係数発熱体は自己温度制御され、電力は
低下していくため、出口部温風温度はほとんど一定で、
きわめて高い安全性を実現することも可能になる。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する0
本実施例の温風発生装置は、例えば、第1図の断面図に
示すような温風発生装置構造であり、4は正抵抗温度係
数発熱体であり、発熱体支持体5によりこの正抵抗温度
係数発熱体4を5枚スペースを設けて構成してあり、こ
れをダクト6内の送風経路の出口側に位置させている。
送風装置7より送風することにより、正抵抗温度係数発
熱体4の熱により温風を得るものである。この正抵抗温
度係数発熱体4の位置はダクト内の送風方向の出口側に
構成されているため、ダクト内等での熱ロスも少なく、
効率的でしかも速熱性の高い温風発生装置を実現するも
のである。なお、本発明のダクトとは送風が通過する風
路、風道を意味するものであり、送風機等と一体になっ
ているものであってよい。
この実施例では、正抵抗温度係数発熱体4は第2図に示
す欅な構造で、次のように加工して作製した。まず、フ
ァーネス系のカーボンブラック60部と高密度ポリエチ
レン40部とを混練しつつ、有機過酸化物であるジクミ
ールパーオキサイドを高密度ポリエチレンに対して3w
t%添加し、熱処理を施すことによって架橋反応を完了
させた後に、冷凍粉砕によって、平均粒径50tImの
粉砕物を得た。この粉砕物を高密度ポリエチレン中に均
一分散し、カーボンブラック組成比が全量の44.5W
 t%になるように、十分に混練し、抵抗体ペレットを
得た。こうして得た抵抗体ペレットを厚さ0.1閣の薄
厚状にカレンダーロールで加工し、第2図に示すような
正抵抗温度係数抵抗体8を得た。第2図において、10
は表面に電気絶縁層9を貼付けたアルミニウム材の基板
であり、この上に櫛形電極11、12を配し、この上か
ら正抵抗温度係数抵抗体8を貼付けた。この後、この抵
抗体8及び電極11゜12を50μm厚さのポリエステ
ルフィルムよりなる外装材で被覆し、第1図のようにダ
クト内に配設し、温風発生装置を構成させた。
実際に、この温風発生装置を10℃の室温の部屋で通電
してみた0通電突入時には約1500Wの電力が入り、
通電してから約8秒後には、約1000Wとなり、温風
温度が45℃を超え、暖かさを感しるに至り、1分後に
は、電力が611W、温風温度が71℃となり、十分に
暖かくなるに至った。最終的には、温風温度が72℃、
電力が607Wで安定したが、この時の正抵抗温度係数
発熱体4の温度は100℃程度に自己温度制御されてお
り、この状態では、風量が変化しても、風速分布がばら
ついても、ダクト6内の温度は100℃以上に上昇する
ことなく、風量、風速に追従した電力分布で均一な温度
の温風を発生させるものであり、きわめて安全であった
。この比較例として、正抵抗温度係数発熱体4をダクト
6の入口近傍に移動させて通電してみた。
この比較例では、1分後において、電力は615Wでほ
ぼ同一であったが、出口における温風温度は63℃であ
り、まだ十分な暖かさに至らなかった。
また、1時間後においても68℃までしか温度上昇せず
、温風発生装置としての満足のいく機能を果たせるもの
でなく、本発明の効果を実証するものであった0本発明
のダクトは雰囲気温度T a ℃よりもTi″C高温で
あるTa+Ti(℃)の温風を入口部より送風すると、
出口部での温風温度TO℃がTo<Ta+0.9Tiと
なる場合を有する長尺のダクトであればどのようなもの
であってもよく、また、正抵抗温度係数発熱体の位1は
、前記Ta十Ti  (℃)の温風をこの送風経路のダ
クト内に入口部より送風した際に温風温度がT a +
0.95Ti(℃)未満となる場合を有するダクト内部
位であればどのような形態で構成してもよく、また、正
抵抗温度係数発熱体の供給t−aについても交流、直流
を限定するものではない。
また、本発明は、正抵抗温度特性により、風量変化、風
速分布の変化、あるいは送風温度の変化等の送風異常の
際の安全性を高めるものであり、好ましくは、正抵抗温
度係数発熱体は150℃以下の温度で自己温度制御され
、この正抵抗温度係数抵抗体の表面積当りIOW/d以
下の電力で構成するとよい0例えば、送風が停止された
ような場合、熱負荷が非常に小さくなるために、電力は
低下するが、実際、この実施例では、76Wにまで電力
制御された。この時のヒータ温度は110 ℃で、ダク
ト6の外壁温度は最大で65℃にしがならず、きわめて
安全であるばがってなく、一般の融点が200℃以下の
樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等の成形
性がよく低価格の材料でも、構成していくことが可能で
あり、形状的にも構成的にも自由度が大きくなり、薄型
・コンパクト等のデザイン性や各種用途への展開を拡大
させるものである。また、さらには、正抵抗温度係数発
熱体を送風開始前に十分にヒートアップしておき、この
後、送風しても安全であり、飛躍的な即熱性を実現する
ことも可能にするものである。
ところで、この正抵抗温度係数発熱体は、この実施例で
は、カーボン系の正抵抗温度係数発熱体によったが、セ
ラミック系の正抵抗温度係数発熱体であってもよいが、
本発明の長尺ダクト内を送風が通過する際の圧力損失を
小さくし、高効率・低騒音を図っていくには、発熱面積
を拡大し、給電部分を小さくしていくことが必要であり
、大面積加工の可能なカーボン系の正抵抗温度係数発熱
体の方が好ましい、しかしながら、カーボン系の正抵抗
温度係数発熱体では、特に大きな電力密度や高温度が要
求される場合においては、発熱体自体の温度分布を一様
にするために一対の電極間方向の温度分布を常に良好に
することが不可欠であり、第2図に示したようなアルミ
ニウム材よりなる熱伝導性に優れた基板が不可欠であっ
たが、さらに良好な解決策として特公昭62−5951
5号公報に示すように一対の電極間距離を互いに接近さ
せて構成する方法が講じられ、電極間隔が少なくとも3
腫以下、好ましくは、11以下であると、正抵抗温度係
数発熱体の出力をかなり高めることも可能となった。さ
らには、特開昭61−284082号公報や第3図等に
示されるように、正抵抗温度係数抵抗体自身でこの抵抗
体の外表面に沿う沿面距離を抵抗体の厚さよりも大きく
するといった画期的な改善策により安全性を高めること
も可能となった。
第3図において、13は厚さ0.4閣の薄厚状の正抵抗
温度係数抵抗体であり、その厚さ方向に電圧を印加すべ
く設けられた一対の電極14.15が配されており、さ
らにこの抵抗体13及び電極14.15との一体化体を
50μm厚さのポリエステルフィルムよりなる外装材1
6.17で被覆されており、高出力を可能にする構成で
ある。こうした構成の正抵抗温度係数発熱体では20℃
の雰囲気下で、通電初期時に、有効発熱投影面積当り1
0W/cm2以上の高出力まで可能であり、本発明の温
風発生装置のような高熱負荷にさらに良好に適応できる
ものである。
このカーボン系の正抵抗温度係数抵抗体を構成する材料
としては、前述の材料に限定されるものではなく、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、リニアポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合
体、エチレンアクリル酸共重合体、アイオノマー、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリ弗化ビニリデン、ポリエ
ステルさらにはアクリル酸やマレイン酸等の有機酸変性
ポリエチレン等の結晶性重合体とサーマルブラック、フ
ァー不スフ゛ラック、チャンネルフ゛ラック、アセチレ
ンブラック等のカーボンブラックの中で顕著な正抵抗温
度特性を示す導電材料との適宜な組合せであってよく、
さらに他の材料を加えたものであってもよい。
こうした材料・構造で温風発生装置に適した高出力で安
定性の高い有機系の正抵抗温度係数発熱体を構成できる
が、さらに、導電性微紛末を結晶性重合体中に混合分散
した後に架橋し、細分化した導電性微粒子を他の樹脂材
料に混合分散することにより、導電性微紛末を動きに<
<シ、送風等の急速な熱負荷変動等に対してもきわめて
高い抵抗安定性を実現することができ、さらに高性能で
安全な温風発生装置を供するものである。なお、こうし
た構成では、正抵抗温度係数抵抗体の体積固有抵抗値が
103Ωcmよりも高抵抗値であっても構成可能であり
、この場合、抵抗体自身に流れる電流密度は小さくする
ことが可能で、特に100V以上の電圧印加時の安全性
・信頼性を高めるものである。
また、特に温風発生装置のような熱負荷変動の激しい使
用環境にあっては、抵抗材料にかかる熱応力等も大きく
、経時的な抵抗変化を小さく抑えられないこともある。
こうした場合、この温風発生装置の温風温度より10℃
以上高い温度とこの温風温度よりも低い温度との間で、
繰り返し複数回熱処理することにより、正抵抗温度係数
発熱体の抵抗安定性を高めることができる。これは、実
際に正抵抗温度係数発熱体が使用される熱環境よりも広
い温度範囲で、カーボンブラック、結晶性重合体等から
なる抵抗体組成物に、熱膨張・収縮、結晶成長等を強制
的に進め、使用する前に、安定な発熱特性が得られると
ころまで処理することを意味するものであり、きわめて
効果的である。実際、本発明の第1図に示した約70゛
Cの温風発生装置で、100℃と60℃との間で3回熱
処理を行なうことにより、未処理のサンプルの経理的な
電力変化が1000時間で6%あったのに対し、本熱処
理をすることにより、この電力変化を半減させることが
できた。
このように、使用環境に応じて、適当な温度・時間・サ
イクル数で熱処理することにより、さらに高性能で、安
全性の高い温風発生装置を供することを可能にするもの
である。
なお、前記実施例の正抵抗温度係数発熱体では、発熱体
全体を電気絶縁層で被覆したが、電気絶縁層が薄いほど
、電気絶縁層がない方が、熱抵抗が小さくなり、温風発
注能力の面では好ましいが、この抵抗体及び電極体を電
気絶縁体で被覆することにより、これに熱的に結合させ
る放熱体等に対しては電気絶縁でき、電気絶縁面積を発
熱体部分だけにすることができ、感電、漏電等に対する
安全性を高めることができる。
次に、第4図は本発明の一実施例の温風発生装置の発熱
体ユニット構成を示す斜視図であるが、18、19は厚
さが0.5閣のアルミニウム材よりなる放熱板であり、
発熱量を適宜コントロールした正抵抗温度係数発熱体2
0.21、及び22.23がそれぞれ接着され、放熱板
18.19はスペーサ24.25により、送風のための
均一な空間がとられ、送風に熱を供給しやすい構造にし
ている。この発熱体構造をB方向に流れるダクト内に形
成し、温風発生装置として構成できる。このように、正
抵抗温度係数発熱体を送風方向に水平に複数個、スペー
サを設け構成することにより、正抵抗温度係数発熱体の
両面から、ダクト壁面等でない風速の大きいところで放
熱でき、熱効率がよくしかも低圧損で温風発生させるこ
とができる。ここで、スペーサ24゜25はアルミニウ
ム材よりなり、それぞれ正抵抗温度係数発熱体20.2
2及び21.23に接着され、放熱板18.19を水平
に間隔をもって構成するものであり、スペーサとしてだ
けでなく、正抵抗温度係数発熱体20〜23の熱拡散性
、温風発生効率をも高めるものである。また、放熱板1
8.19の両端の曲げ部18a、 19aは熱拡散性の
向上だけでなく、ダクトとのスペーサを兼ねるものでも
ある。
このように、好ましくは、送風方向に対して垂直な平面
において、送風される開口部は正抵抗温度係数発熱体の
厚み以上の開口長さを有するほどに大きくすることによ
り、熱拡散効果を高め、発熱体構成部を通過する際の圧
力損失を小さくでき、低駁音性を高めることも可能にな
る。
次に、第5図はこの他の本発明の一実施例の温風発生装
置のダクト及び発熱体の配置構成を示す斜視図であるが
、26は吹出口が広く偏平になっているダクトであり、
この吹出口先端部に正抵抗温度係数発熱体27が、この
発熱体27の両面に接着された4個のスペーサ28を介
して、挿入され取り付けられている。送風方向はC方向
であるが、このように、ダクトが偏平である場合は、矢
視Cより温風を送っても、タリト等による熱ロスも大き
く、ダクト内を通過するだけで、温風はがなり冷却され
ると考えられが、吹出口先端に正抵抗温度係数発熱体2
7を配設することにより、この発熱体27を通電すると
、すぐに温風が得られるものである。
このように、ダクト形状が偏平であると、本発明の効果
は顕著である。
また、第6図はこの他の本発明の一実施例の温風発生装
置のダクト及び発熱体の配置構成を示す断面図であり、
ダクト29が出口側で3方に分岐されている実施例であ
る。送風方向であるD方向に送風されると、X、 、X
、、x、の3個の出口部から送風される。正抵抗温度係
数発熱体ユニット30の熱源で温風が得られ、Xlより
瞬間温風が吹き出されるが、x!、x3より吹き出され
る温風温度はダクトを通過する際の熱ロスで、特に通電
初期時において、低温である。そこで、この吹出口X、
、X3の近傍にもそれぞれ正抵抗温度係数発熱体ユニッ
ト31.32を構成し、XI、Xよ、X。
全ての出口部から、瞬間温風が得られるようにした例で
あり、効率的でしかも速熱性の高い温風発生装置を実現
するばかりでなく、正抵抗温度係数発熱体ユニット30
.31.32を発熱コントロールすることにより、各吹
出口χ1、χ2、X、における温風温度を調整できるも
のである。すなわち各温風吹出口で、個々に好みに応し
たパーソナルコントロールができるという利点を有する
ものであり、送風吹出口を各所に設けておき、この送風
吹出口近傍に正抵抗温度係数発熱体を構成することによ
り、各所で適切な温風発生が可能であり、きわめて有益
なものである。
次に、第7図はこの他の本発明の一実施例の温風発生装
置のダクト及び発熱体の配置構成を示す断面図であり、
ダクト33が出口側で屈曲され、また、ダクト33の送
風方向に垂直な断面において、この開口面積が縮小して
い〈実施例であるが、こうしたダクトでは、矢視Eより
温風を送風しても、屈曲、開口面積縮小部分で熱ロスが
大きくなり、吹出口温度はかなり低下していくが、第7
図に示すように、正抵抗温度係数発熱体34.35をこ
のダクト内壁面に装架することにより、熱効率のよい瞬
間温風を得るものである。こうした熱ロスが大きいと考
えられるような部位では、好ましくは、ダクトの周囲は
断熱材で覆い、ダクトからの放熱を抑え、ロスを小さく
するとよい。
以上のように、本発明は温風発生装置の長尺ダクトと正
抵抗温度係数発熱体と送風装置との位置構成を言及する
ものであり、この送風装置の送風経路の正抵抗温度係数
発熱体より入口側にさらに熱源を構成しであるような場
合、例えば、一般のセントラルヒーティングシステム等
の各送風吹出口近傍に、正抵抗温度係数発熱体を構成し
、使用開始の立ち上がりまでの補助熱源、相対的に寒い
ところへの補助加熱、厳寒時の補助ヒータ等として使用
することもできるという利点をも有するものである。
発明の効果 以上に述べてきたように、本発明の温風発生装置は、温
風発生装置のダクト部が長く、熱源部で温風温度が十分
に温められても、この熱源部以降の送風経路であるダク
ト中を、この温風が通過する際に、この温風温度は低下
し温風発生装置として十分に機能できないことがあり、
特に、温風熱源の出力開始初期においては、この傾向は
顕著である。そこで、ダクト内出口側の方に、正抵抗温
度係数発熱体を構成することにより、温風発生装置とし
て温風を出し機能する部位の近傍で加熱でき、しかも正
抵抗温度係数発熱体の正抵抗温度特性により送風空気を
安全に2、速加熱でき、すぐに適切な温風温度にするこ
とができるため、ダクト内等での熱ロスも少なく、効率
的でしかも速熱性の高い温風発生装置を実現するばかり
でなく、風量変化、風速分布の変化、あるいは送風温度
の変化等を送風異常の際における安全性を高めるという
効果を奏するものであり、さらには、各温風吹出口で好
みに応したパーソナルコントロールができるという利点
をも有するものであり、従来の温風発生装置とは異なる
新たな概念を創造するものであり、産業上の利用分野も
広く、極めて有益な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の温風発生装置の構成断面図
、第2図は同温風発生装置の正抵抗温度係数発熱体の斜
視図、第3図は本発明の一実施例の温風発生装置の正抵
抗温度係数発熱体の斜視図、第4図は本発明の一実施例
の温風発生装置の発熱体ユニ、ト構成を示す斜視図、第
5図は本発明の他の実施例の温風発生装置の構成を示す
斜視図、第6図、第7図は本発明の他の実施例の温風発
生装置の構成を示す構成断面図、第8図は従来の温風発
生装置の発熱体構成を示す斜視図である。 4 、20.21.22.23.27.34.35・旧
・・正抵抗温度係数発熱体、5・・・・・・発熱体支持
体、6.26.2933・・・・・・ダクト、7・・・
・・・送風装置、8.13・・・・・−正抵抗温度係数
抵抗体、9・・・・・・電気絶縁層、1o・・・・・・
基板、11.12.14.15・・・・・・電極、16
.17・・・・・・外装材、18、19・・・・・・放
熱板、24,25.28・・・・・・スペーサ、303
1、32・・・・・・正抵抗温度係数発熱体ユニット。 代理人の氏名 弁理士 小暇治 明 ほか2名鰐45 スヤー7 U・−タクト 29−−タークト 36、31.32 L謹aシu4隊IK受―町tトユニット嬉 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 雰囲気温度Ta℃よりもTi℃高温であるTa
    +Ti(℃)の温風の入口部より送風すると、出口部で
    の温風温度To℃がTo<Ta+0.9Tiとなる場合
    を有する長尺のダクトと、前記Ta+Ti(℃)の温風
    をこの送風経路のダクト内に入口部より送風した際に温
    風温度がTa+0.95Ti(℃)未満となる場合を有
    するダクト内部位に構成した正抵抗温度係数発熱体と、
    前記ダクト内に送風する送風装置とを備えた温風発生装
    置。 (2) 正抵抗温度係数発熱体は導電性微粉末と結晶性
    重合体よりなる薄厚状の正抵抗温度係数抵抗体と、この
    厚さ方向に電圧を印加すべく設けられた一対の電極体と
    を備えた請求項(1)記載の温風発生装置。 (3) 導電性微紛末は結晶性重合体中に混合分散され
    た後架橋され、さらに細分化されてなる請求項(2)記
    載の温風発生装置。 (4) 正抵抗温度係数発熱体は、この温風発生装置の
    温風温度よりも10℃以上高い温度とこの温風温度より
    も低い温度との間で、繰り返し複数回熱処理されてなる
    請求項(2)または(3)記載の温風発生装置。 (5) 正抵抗温度係数発熱体はこの抵抗体及び電極体
    を電気絶縁層で被覆してなる請求項(1)、(2)、(
    3)または(4)記載の温風発生装置。 (6) 正抵抗温度係数抵抗体の厚さが1mm以下であ
    る請求項(1)、(2)、(3)、(4)または(5)
    記載の温風発生装置。 (7) 正抵抗温度係数抵抗体の体積固有抵抗が10^
    3Ωcm以上である請求項(1)、(2)、(3)、(
    4)または(5)記載の温風発生装置。 (8) 正抵抗温度係数発熱体は150℃以下の温度で
    自己温度制御され、前記正抵抗温度係数抵抗体の表面積
    当り10W/cm^2以下の電力で構成される請求項(
    1)、(2)、(3)、(4)または(5)記載の温風
    発生装置。 (9) 正抵抗温度係数発熱体は送風方向に水平に複数
    個、スペーサを設け構成されてなる請求項(1)、(2
    )、(3)、(4)または(5)記載の温風発生装置。 (10) スペーサは熱伝導性に優れた材料よりなる請
    求項(9)記載の温風発生装置。(11) 送風方向に
    対して垂直な平面において、送風される開口部は前記正
    抵抗温度係数発熱体の厚み以上の開口長さを有する請求
    項(1)、(2)、(3)、(4)または(5)記載の
    温風発生装置。 (12) ダクト偏平形状である請求項(1)、(2)
    、(3)、(4)または(5)記載の温風発生装置。 (13) ダクトの送風方向に垂直な断面において、こ
    のダクトの開口面積を前記送風方向で変化させてなる請
    求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(
    12)記載の温風発生装置。 (14) ダクトの周囲は断熱材で覆われてなる請求項
    (1)、(2)、(3)、(4)、(5)または(12
    )記載の温風発生装置。 (15) ダクトは融点が200℃以下の樹脂で成形さ
    れてなる請求項(1)、(2)、(3)、(4)、(5
    )または(12)記載の温風発生装置。 (16) 送風装置の送風経路の正抵抗温度係数発熱体
    より入口側にさらに熱源を構成してなる請求項(1)、
    (2)、(3)、(4)または(5)記載の温風発生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006234192A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Max Co Ltd 暖房装置
WO2021166293A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 日本碍子株式会社 車室暖房用ヒーターエレメント及び車室暖房用ヒーター

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